Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

2017-01-01から1年間の記事一覧

『彼女の人生は間違いじゃない』

廣木監督の『彼女の人生は間違いじゃない』観たら、脚本が専門の卒制見てもらった現・シナリオ協会の会長か理事やってる加藤さんでした。まあ、あの女の子で撮りたかったのかなあ、というのは伝わってきたけれど。 まあ、いろいろ思うとこはあるけど震災後の…

『アリーキャット』

窪塚洋介×Kj『アリーキャット』@テアトル新宿の初日舞台挨拶付きに。パンフも買い、TCGカードもアリーキャットver.に更新。今朝、テアトルのサイト見て気づいた。舞台挨拶の登壇者の中にKjいないという恐ろしいことに。 初日舞台挨拶上映終わり。大人版『キ…

『忍びの国』

↑『週刊ポスト』の連載しているミニコラム「予告編妄想かわら版」で『忍びの国』について書いていたので。まあ、妄想なんで突拍子もないこととか書くのでぜってえ違うだろみたいなストーリーをかくわけですが、当たるわけないよね。当たらないようなことを書…

『ハクソー・リッジ』

『ハクソー・リッジ』鑑賞。銃を持つことを拒否した衛生兵の実話。監督のメル・ギブソンはキリスト教に関するモチーフで作品をいくつも撮ってるんだよね、たしか。 信念と現実の解離、やがて彼を否定した人たちが信念を持つ主人公に救われることはになる皮肉…

『台北ストーリー』『美しい星』

6月12日、ユーロスペースで『台北ストーリー』を観る。園子温監督『東京ヴァンパイアホテル』で助監督をされていた松尾さんも観にきていてご挨拶。 時代ごとの景色があり、それは変わり続けて移り行く。振り返ってももうそこに同じものはなく、それぞれの…

『20センチュリー・ウーマン』

マイク・ミルズ監督『20センチュリー・ウーマン』公開初日最初の回で新宿ピカデリーで鑑賞。 1979年、戦前の「大恐慌時代」生まれの55歳のシングルマザー・ドロシア、息子の15歳のジェイミー。マイク・ミルズ監督のお母さんと自分の関係のことを描いたんだろ…

『メッセージ』

『メッセージ』はなんで世界で使われている方の正式なタイトル『アライヴァル』からこっちの邦題にしたのかしら、と。 時制のこと、『インターステラー』もだけどすべての時間がいくつもの可能性が同時に存在しているなら、この現実を受け入れているのはわた…

『マンチェスター・バイ・ザ・シー』

人は生きていくといろんなものが損なわれていく、もう損なわれてしまった想いやものや人たちは永遠に元には戻らない。人には乗り越えられないことがある。戻れない、留まれない場所がある。同時に時間が経つことで許されたり癒されることもある、あるいはそ…

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』

映画『夜空はいつでも最高密度の青色だ』を観て思ったのはエンディング曲がミイラズの『NEW WORLD』でこの曲はやっぱり最高だなってことと、詩集を映画にするってやっぱり難しいってこと、いい部分もたくさんあるけど、ええどうなの?みたいな部分もあるし、…

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー vol.2』

小学生の息子いたら一緒に観に行きたかったなあ、まあいたら号泣しそうだけどさ。親父、あの映画の時泣いてたなあとわかる頃とかいつか来たら、再び号泣め〜ん状態になるんではないかしら。息子いないけど最後、うるっと。口笛の練習しとくか。 ちょっと長い…

『PARKS』

『PARKS』は『アズミ・ハルコは行方不明』観たときのような気持ち。ビジュアルだけはいいんだけど、しんどすぎる。あとミュージシャン出しすぎだよ、脇役の扱いが雑すぎるよ。MV作るならきちんと井の頭公園のMV作ればいいのに。企画とか関わる人の言うことを…

『スウィート17モンスター』

『スウィート17モンスター』の主役の女の子、たまにAKBの指原に見えて、そういえば女の子のこじらせもので指原さん出てた映画を同じくヒューマントラストで観たような、『薔薇色のブー子』観たわ。『スウィート17モンスター』はきちんと自分と向き合って…

『無限の住人』

三池崇史監督『無限の住人』をば。三池作品で好きなのは『46億年の恋』かなあ。主演の木村さんは震災前後の頃のバイト先のお得意様だったので何度か接客してたけどやっぱカッコよかったよなあ。木村さんのドラマは『ギフト』が飛び抜けて好き。 『亜人』と同…

『帝一の國』

『帝一の國』鑑賞。漫画の原作読んでないが、テンポよくコンパクトにまとまってる。若い女性層受けのいい役者たち、所々で笑いが起きてた。脚本のいずみ吉紘さんがうまいのか監督の人がうまいのか。映画化でかなりうまくいってるんじゃないかなあ。

『3月のライオン 後編』『作家、本当のJ.T.リロイ』

『3月のライオン 後編』鑑賞。映画にしろマンガにしろ羽海野さんの作品は才能と孤独について描きながらも「居場所」についてのものだと思う。 誰かにすればそれは家族であり仲間だったり、よく行くお店だったりする。 人間関係は安定しない、永遠じゃないか…

『ゴースト・イン・ザ・シェル』『T2』

『ゴースト・イン・ザ・シェル』鑑賞。過去という亡霊≒記憶と共に人は進んでいく。記憶が人を人としてたらしめるのではなく、どう思い行動するかで人は人として存在しうる。わりとオーソドックスなテーマを簡潔にまとめビジュアルで見せる。ビジュアルが想像…

2016年「詩」

『太陽』 眩しくて目を閉じると見えない、ただ感じている。熱さや強さを。 影が出てきて伸びて、ついてくる。分身にもならずに僕の名残惜しさみたいに。 だけどね、光の速度で祈ってみようと思うんだ。思ったんだ。 祈るってことはそれだけで強い愛、いや僕…

『はじまりへの旅』

「常識とは、18才までに得た偏見のコレクションである」というアインシュタインの言葉が浮かぶ、『湯を沸かすほどの熱い愛』もちょいと浮かんだりした。家族って社会ってなんだろう。家族主体のロードムービー、みんないい面構えしてる。

『ムーンライト』

作品が三部構成になっていて、最後の章見てたら「これってギャングスタラップ的な世界なの?」と思って連鎖的に帰りに『ラップは何を映しているのか』を読もうと思って買った。『ムーンライト』も『ラ・ラ・ランド』も僕が観たい部分は端折ってるんだよなあ…

『コクソン』

『コクソン』てこんな映画だったんかい!という衝撃。 國村隼さんすごい役やってんな、あと『お嬢さん』もだったけど展開が最後ら辺で二転三転するというか、すべては語らないけど映像でワンポイントとか示して、うわっやべ、マジか!みたいな感じにしてきま…

『ケンとカズ』

小路監督『ケンとカズ』凱旋記念上映を新宿ピカデリーにて。一番大きなスクリーンで。客席も8、9割型埋まっていた。 上映後には監督と出演者の舞台挨拶付き。 ケンの部屋に阿部和重さんの『ピストルズ』があって、そこから中上健次が浮かんだら、『青春の…

『お嬢さん』

監督・パク・チャヌク 製作 原作・サラ・ウォーターズ 出演・キム・ミニ(秀子)、キム・テリ(スッキ(珠子))、ハ・ジョンウ(藤原伯爵)、チョ・ジヌン(上月)、キム・ヘスク(佐々木夫人)、ムン・ソリ(叔母)ほか 「オールド・ボーイ」のパク・チャ…

『3月のライオン 前編』

観た感想は映画『聖の青春』でできなかったことをしているな、と思った。『聖の青春』は書籍はすんばらしいが映画は正直いまいち。 村山聖をモデルにしているのは病弱な御曹司の二階堂で、二階堂を演じているのは染谷将太なのだが、これは特殊メイクで太った…

『ララランド』とか

最近観た映画メモとして。 『ララランド』 前評判が良すぎたこともあるのかもしれない、あとこの監督の前作『セッション』もどうも好きになれなかったのだけど、その辺りのことは菊地成孔さんが書いているように最初にドカンと強めのドラッグで観客をフラフ…

『Catfish』

快快『Catfish』観賞。いやあ、快快はたのしいなあ、多幸感があるよね。 ホテルのスイートルームでみんな「なりすまし」ながら演じて観て。メタな部分が観客に感じさせること、いくつかの視点、僕らの世界は単眼じゃなく複眼で世界を認識してること。 よんち…

『たかが世界の終わり』

渋谷で確定申告をしてガーデンシネマでの上映に間に合いそうだったのでダッシュして観る。 グザヴィエ・ドラン作品はほぼ「家族」について描いている。この作品では家族にある不穏な気配が終始漂ってくる作品。なんかドランの映画に出てくる家族ってDQNとい…

『退屈な日々にさようならを』試写

監督・脚本:今泉力哉 出演:内堀太郎(今泉太郎/山下義人)、松本まりか(原田青葉)、矢作優(梶原優一)、村田唯(多田佐知子)、清田智彦(清田)、秋葉美希(今泉美希)、猫目はち(星千代)、りりか(星紗穂)、安田茉央(町田貴美子)、小池まり(小…

『タンジェリン』

『ブルータス』で園さんと対談してたショーン・ベイカー監督『タンジェリン』を観に久しぶりにイメージフォーラムに。『牡蠣工場』以来な気がする。 iPhone5で全編撮影されたらしい、というのは聞いてたけどLAのトランスジェンダー・コミュニティを主人公の…

『アンチポルノ』

新宿武蔵野館にて、日活ロマンポルノリブートプロジェクト作品の一つである園さんの『アンチポルノ』を観た。先月に試写で観たから二回目。園さんの作品は『ハザード』以降は劇場で全部観てる。試写で観せてもらっても劇場で一回は観る。パンフレットを買う…

『新宿スワン2』

『新宿スワン2』は「a sono sion film」表記がないので、そういうことなんだが、園さんをはじめみんな振り回されたんだろうなと思った。この真逆で園さんが溢れ出てる、というか園さんだよねというのが28日公開の『アンチポルノ』なんだよなあ。 プロデュ…