Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ゴースト・イン・ザ・シェル』『T2』


 『ゴースト・イン・ザ・シェル』鑑賞。過去という亡霊≒記憶と共に人は進んでいく。記憶が人を人としてたらしめるのではなく、どう思い行動するかで人は人として存在しうる。わりとオーソドックスなテーマを簡潔にまとめビジュアルで見せる。ビジュアルが想像を越えていかないし裏切ってはくれない。





 トレスポ2が公開され、主人公であるマーク・レントンから名前をつけられたレントン・サーストンが主役だったエウレカもまた新たに劇場版が始動て考えると喜んでいいのやら悪いのやら




 『ゴースト・イン・ザ・シェル』も今日観た『T2 トレインスポッティング』も過去という亡霊を人は引き連れて生きていく、亡霊は消えずに増え続け未来だけが減っていく。「未来を選べ、人生を選べ」と、過去が現在の自分や居る世界を形作っているのは事実だ。だけど、人がその人でいるために必要なのは過去の栄光でもなく挫折でもなく今、なにをするかでしかない。レントンたちはやっぱりレントンたちなままで、でも僕よりも上の彼らの世代と話していると思う。断絶してしまった世代間をどうすべきかを考えていることを。彼らと二回り離れた子供達以降のデジタルネイティブは引き合うのだろう、血の繋がりでなくとも知の繋がりが起きてくる。その間の僕らはきっと接ぎ木のように、接着剤のように上と下を繋げていけるはずだとも思う。たぶん、あらゆるジャンルでそうなっていく。