Spiral Fiction Note’s diary

ライター&「monokaki」編集部スタッフ。「水道橋博士のメルマ旬報」で「碇のむきだし」、「週刊ポスト」で「予告編妄想かわら版」、「PLANETS」で「ユートピアの終焉ーーあだち充と戦後日本の青春」を連載中です。

2019年上半期鑑賞映画

2019/01/10『アストラル・アブノーマル鈴木さん』 2019年の映画始めはシネマカリテで大野大輔監督・脚本・編集、松本穂香主演『アストラル・アブノーマル鈴木さん』をば。2018年の映画締めは同じくシネマカリテで『シシリアン・ゴースト・ストーリー』だった…

『台北暮色』

仕事帰りにユーロスペースで『台北暮色』を鑑賞。 メインの三人、街を走り、自転車で水溜まりを回りアンモナイトみたいな波紋を作り、自動車で通りすぎる街並み時々エンスト。 象徴的な鳥、羽ばたいている瞬間は止まっているの? 説明は少なく、しかし、三人…

『斬、』

塚本晋也監督『斬、』をユーロスペースにて。 塚本さんは生死のギリギリの狭間で揺れ動く感情やその刹那を撮り続けていたい人なんだと思う。出演している役者さんの顔つきが泥臭くてよかった。 きっと、撮りたいのはその表情にあらわれるものなんだろう。 塚…

『ハード・コア』

山下敦弘監督『ハード・コア』初日を鑑賞する。 政治活動を手伝っている、正しくない世界だから間違っていると言って何が悪いという兄の右近(山田孝之)と、商社マンで正しくない世の中だから妥協して生きているという弟の左近(佐藤健)、女性経験がなくほとん…

『本がまくらじゃ冬眠できない』

ロロの三浦直之作・演出のいつ高vol.7「本がまくらじゃ冬眠できない」を鑑賞。 今回は図書館を舞台に小説や詩集を使いながら展開していく。本棚に舞城王太郎最新刊『私はあなたの瞳の林檎』があった。さすが三浦くんと思った。というか並べられている書籍が…

『ア・ゴースト・ストーリー』

シネクイントで『ア・ゴースト・ストーリー』初日の上映を観る。 ゴーストは基本的には「過去」であり、そのメタファ。突如交通事故に遭い死んでしまった男はゴーストとして恋人と住んでいた家に帰ってくる。そして、彼女の側にいる。ここまではありふれたゴ…

『ボヘミアン・ラプソディ』『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』

TOHOシネマズ新宿にてドルビーアトモスで『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞。やはり予告編で観ていた時からこの作品を観るときには大画面でできるだけ音量のいい劇場で観ようと思っていたので、ここで正解だった。 フレディ・マーキュリーがスターになって大…

『生きてるだけで、愛。』

公開初日に、渋谷のヒューマックスシネマで仕事帰りに鑑賞。10人ぐらいのお客さんだったような気がする。小説自体はだいぶ前に読んでいるが、鬱になっている主人公(趣里)と彼女の彼氏(菅田将暉)、彼女のわがままに見える、不器用さやどうしようもなさ、…

『ヴェノム』

TOHOシネマズ新宿にてIMAX 3Dで『ヴェノム』を鑑賞。ヴェノムは完全な悪、凶暴な悪というイメージを予告では感じていたが、まあ、『ど根性ガエル』と『寄生獣』をアメコミが、アメリカでマーベルブランドで使ったらこうなりますよねっていう。わりとヴェノム…

『華氏119』

何度も嫌な気持ちになったし悲しすぎて何度も泣きそうになってしまった。トランプ政権が生まれた背景やその前に起きていたことや布石にもうんざりだし、日本でも同じことは起きてるし、安倍政権だけじゃなく、橋下徹の時とも通じてることばかり、マスメディ…

『ビブリア古書堂の事件手帖』

メディアワークス文庫で三上延さんが書いた『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画化。栞子を黒木華が演じた時点で勝ち、というか企画は成功したのではないかと思わなくもない。 文庫一巻で書かれたものをうまく二時間にまとめている印象。祖母に怒られたことで…

『あの頃、君を追いかけた』

仕事帰りにヒューマントラスト渋谷に寄った。TCGカードで千円dayなので、『あの頃、君を追いかけた』をば。 監督の長谷川康夫さんって『つかこうへい正伝』書かれた方だよな。本が出た頃にラカグで水道橋博士×樋口毅宏×長谷川康夫のトークイベントに行って、…

『世界で一番ゴッホを描いた男』

シネマカリテで『世界で一番ゴッホを描いた男』鑑賞。 芸術家か職人か、オリジナルかコピー(orフェイク)かという自意識の問題は僕が二十代の頃にはまだあったような気がする。『多重人格探偵サイコ』や西島さんの『アトモスフィア』はオリジナルとコピー(or…

『SUNNY 強い気持ち・強い愛』

大根監督『SUNNY 強い気持ち・強い愛』をば。大根作品だし伊賀大介さんスタリストで参加してるし、観ないとなあと思いつつ観てなかった。最後のかつてのサニーのメンバーが斎場で踊るシーンの前に哀しいほどに、彼女たちの現在が浮き彫りになる辺りは辛い。…

『止められるか、俺たちを』

火曜日はTCGカード提示したら千円で鑑賞できるDayなんで、『止められるか、俺たちを』観にテアトル新宿に観に。若松監督の作品で劇場で観たことがあるのはここ、テアトル新宿で上映してた『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』ぐらいだと思う。 主演の門脇…

『ブルー・マインド』

ヒューマントラスト渋谷にて『ブルー・マインド』鑑賞。 王谷晶著『完璧じゃない、 あたしたち』の一篇をダークファンタジーにしたような、岩井俊二監督の僕がすごく好きな小説『ウォーレスの人魚』のワンシーンのようでもあり、少女の時代を越えていく意味…

『アンダー・ザ・シルバーレイク』

昨日、今年のワーストワンな映画を観てしまったので口直しとして『アンダー・ザ・シルバーレイク』をアップリンクで。 毎週『週刊ポスト』に書いてる連載「予告編妄想かわら版」で今週取り上げた『アンダー・ザ・シルバーレイク』を。書いた以上お金もらって…

『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』『アントマン&ワスプ』

10月4日、イマジカの試写室でニコラス・ケイジ主演『マンディ 地獄のロード・ウォリアー』内乱試写。世界が血まみれな復讐劇。 海外の映画祭でも評判がいいらしい。メタルバンドの曲が鳴り響き、カルト集団に妻を誘拐された男がひとりで戦いを挑むというもの…

『BEAUTIFUL WATER』

電車に乗って埼玉県の鶴瀬駅に。駅から歩いて30分ほどのところにあるキラリふじみに行く。快快のコージが出演するというので観に行った。前にも彼はここでの三ヶ国の演者や演出家が組んだ舞台に出ており、その時に観にきていたので歩きながら、デジャブ感を…

『愛と酒場と音楽と』

仕事終わりに、映画の日なので『きみの鳥はうたえる』二回目を観て、そのまま続けてユーロスペースで『愛と酒場と音楽と』を。三作品それぞれタイプの違うオムニバス作品。 一作品目はセリフがほぼなく、裸の人間の髪を切るところから意外な感じになるのだが…

『search』試写

『search』試写。ソニーピクチャーは事前に予約制、初めて来た。 「予告編妄想かわら版」の公開週の月曜に出る 連載にも書いたけど、映画のすべてのシーンがPCとスマホなどの画面で構成されていて、行方不明になった娘を探す父は、PCとスマホを使い、娘のSNS…

『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

アップリンクにて20時の回で『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』を鑑賞。原作である漫画は読んでいない。出てくる役者さんもほぼ知らなかった。タイトルが気になったというのが一番かもしれない。ある時期からラノベとかでタイトルが異様に長いものが主流…

『愛しのアイリーン』

シネクイントで13時の回を鑑賞。三連休の中日であり渋谷は祭りの只中、どちらかというと観る人を選びそうな内容ではある。こういう作品は若い人が本当は観た方がいいし、観てほしいと作り手も思っているのだろうけど。「ワールド・イズ・マイン」「宮本から…

『響 -HIBIKI- 』

仕事終わりにTOHOシネマズ渋谷にて『響 -HIBIKI- 』を18時半の回を鑑賞。「欅坂46」の平手友梨奈主演ということもあり、高校生ぐらいのお客さんもかなりいたと思う。これが映画初出演となる「欅坂46」の平手友梨奈主演で、文芸の世界を舞台に15歳の天才女子…

『1987、ある闘いの真実』

新宿三丁目に副都心線で出てシネマート新宿に。前に予告編を見て気になっていた韓国映画『1987、ある闘いの真実』初回を鑑賞。TCGカードで千円の日だからかすごいお客さんが開場を待っていた。ネット予約だったのですぐに発券したが8割近くが六〇歳オーバー…

『泣き虫しょったんの奇跡』

ユーロスペースで19時45分から開始の回を鑑賞。 『ナイン・ソウルズ』にも出演していた松田龍平主演で、豊田監督作品の常連でもある板尾創路さんも出演している。たまたまだが、同時期公開の『きみの鳥はうたえる』のメインである染谷将太と石橋静河も出演し…

『若い女』

ユーロスペースにて鑑賞。何度か予告編を見ていて気になっていた作品だったが、『SUNNY 強い気持ち・強い愛』や『アントマン&ワスプ』を観ようかなと思ったがどうも観る気がしないのでこちらを観たという感じ。 フランスの若手女性監督レオノール・セライユ…

『寝ても覚めても』

シネクイントで朝十時の回を鑑賞。 かつての恋人(鳥居麦:東出昌大)にそっくりな人(丸子亮平:東出昌大)に出会った主人公の泉谷朝子(唐田えりか)は彼とやがて付き合いだすという話だが、麦と朝子の出会いも一気になにもかもが吹っ飛ばされるように出会…

『きみの鳥はうたえる』

三宅唱監督『きみの鳥はうたえる』初日舞台挨拶を新宿武蔵野館で。原作の小説を少し前に読んでいた。 佐藤泰志作品にあるものは屈折した気持ちや暴力が描かれるが、日常の些細な描写なども素晴らしいのは、最初は例えば部屋の中など三人称で描写しながら、そ…

『クワイエット・プレイス』試写

東宝東和試写室で『クワイエット・プレイス』鑑賞。泣き叫んでもいけない、 愛してるとも言えない、 エンド・オブ・ザ・ワールドで生きるある家族の話。 アメリカで大ヒットしたみたいで前に試写も前評判高いから早く行った方がいいと言われてたけど、超納得…