Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『台北暮色』

仕事帰りにユーロスペースで『台北暮色』を鑑賞。 メインの三人、街を走り、自転車で水溜まりを回りアンモナイトみたいな波紋を作り、自動車で通りすぎる街並み時々エンスト。 象徴的な鳥、羽ばたいている瞬間は止まっているの? 説明は少なく、しかし、三人…

『斬、』

塚本晋也監督『斬、』をユーロスペースにて。 塚本さんは生死のギリギリの狭間で揺れ動く感情やその刹那を撮り続けていたい人なんだと思う。出演している役者さんの顔つきが泥臭くてよかった。 きっと、撮りたいのはその表情にあらわれるものなんだろう。 塚…

『ハード・コア』

山下敦弘監督『ハード・コア』初日を鑑賞する。 政治活動を手伝っている、正しくない世界だから間違っていると言って何が悪いという兄の右近(山田孝之)と、商社マンで正しくない世の中だから妥協して生きているという弟の左近(佐藤健)、女性経験がなくほとん…

『本がまくらじゃ冬眠できない』

ロロの三浦直之作・演出のいつ高vol.7「本がまくらじゃ冬眠できない」を鑑賞。 今回は図書館を舞台に小説や詩集を使いながら展開していく。本棚に舞城王太郎最新刊『私はあなたの瞳の林檎』があった。さすが三浦くんと思った。というか並べられている書籍が…

『ア・ゴースト・ストーリー』

シネクイントで『ア・ゴースト・ストーリー』初日の上映を観る。 ゴーストは基本的には「過去」であり、そのメタファ。突如交通事故に遭い死んでしまった男はゴーストとして恋人と住んでいた家に帰ってくる。そして、彼女の側にいる。ここまではありふれたゴ…

『ボヘミアン・ラプソディ』『モダンライフ・イズ・ラビッシュ』

TOHOシネマズ新宿にてドルビーアトモスで『ボヘミアン・ラプソディ』を鑑賞。やはり予告編で観ていた時からこの作品を観るときには大画面でできるだけ音量のいい劇場で観ようと思っていたので、ここで正解だった。 フレディ・マーキュリーがスターになって大…

『生きてるだけで、愛。』

公開初日に、渋谷のヒューマックスシネマで仕事帰りに鑑賞。10人ぐらいのお客さんだったような気がする。小説自体はだいぶ前に読んでいるが、鬱になっている主人公(趣里)と彼女の彼氏(菅田将暉)、彼女のわがままに見える、不器用さやどうしようもなさ、…

『ヴェノム』

TOHOシネマズ新宿にてIMAX 3Dで『ヴェノム』を鑑賞。ヴェノムは完全な悪、凶暴な悪というイメージを予告では感じていたが、まあ、『ど根性ガエル』と『寄生獣』をアメコミが、アメリカでマーベルブランドで使ったらこうなりますよねっていう。わりとヴェノム…

『華氏119』

何度も嫌な気持ちになったし悲しすぎて何度も泣きそうになってしまった。トランプ政権が生まれた背景やその前に起きていたことや布石にもうんざりだし、日本でも同じことは起きてるし、安倍政権だけじゃなく、橋下徹の時とも通じてることばかり、マスメディ…

『ビブリア古書堂の事件手帖』

メディアワークス文庫で三上延さんが書いた『ビブリア古書堂の事件手帖』の映画化。栞子を黒木華が演じた時点で勝ち、というか企画は成功したのではないかと思わなくもない。 文庫一巻で書かれたものをうまく二時間にまとめている印象。祖母に怒られたことで…