Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

Spiral Fiction Note’s 日記(2025年1月1日〜2025年1月15日)

12月下旬の日記(2024年12月16日から12月31日分)


1月1日
晦日の夜はradikoで『明治presents アルコ&ピース D.C.GARAGE 超直火・年越しSP』を聴いていた。ゲストにリンダカラー♾️のDenが出ていたのは覚えていたが、気がついたら寝落ちしていて元旦になっていた。といっても寝ていたのは一時間ほどで番組はまだ続いていた。
25時からの『星野源オールナイトニッポン』もリアルタイムで聴いていた。そのうち寝落ちするだろうと思っていたけど、最後まで聴いた。前日の『紅白歌合戦』での『ばらばら』の演奏はNHK+の生放送で見ていた。演奏前の数秒間の無音、最後に「皆さんよいお年を」という時に何か言い淀んだように見えた気がした。
番組の途中にリスナーからのメールで星野さんが涙を堪えて、少しだけ嗚咽しかけるような瞬間があって、今回の楽曲変更における事柄も含めて抱えていたものや、言いたくても言えないことが内側にあって苦しんでいたのだろうか、メールの言葉はしっかりと星野さんに届いていたと思うし、こういう日にラジオをやっている彼の心が少しでも救われたのであればうれしい。
聴き終わってからさすがに寝ようと思い、TVerで『あちこちオードリー』のスペシャルを流しながら目を閉じていた。最後の方まで起きていたが寝落ちしていた。
6時のセットしていた目覚まし時計でなんとか起き上がって用意をしてから家を出た。


家から数分のところにある一番近い三宿神社でお参りをした。



246沿いを歩いて道玄坂を越える。ひとけの少ないスクランブル交差点の先にある宮益坂を上って表参道から青山へ。ここで初日の出らしき太陽の輝き、ビルの隙間から陽が昇っていくのが何度か見えた。


赤坂御所付近はいつも通り警察官が警備をしている。毎回思うのだけど、あんなに緊張感なかったら本気のやつや無敵の人が現れたら拳銃とか奪われませんか。
豊川稲荷東京別院に寄ってお参りをする。金運アップで知られる融通金のところは少し並んでいたので数分並んで、去年のものをお返しして新しいものを財布に入れた。
まだ8時になったばっかりだったのでそこまで参拝客は多くなかった。帰りにこの前を通った時にはまず入るために何十人も並んで待っていたので、早く行ってよかった。


三宅坂のところで信号を渡ると皇居のお堀沿いへ。ここからは皇居の下側の下半円を沿う形で歩いていく。
新年早々元旦から皇居ランナーたちがどんどん横を走り抜けていく。歩いているのは犬の散歩している人かお年寄りか海外からの旅行者か僕ぐらいだった。そのまま桜田門から皇居外苑に入って皇居前広場の前のまっすぐな道を進んで大手門のところで隅田川方面がある右手に方向を変えた。


信号を渡ってすぐのところにある将門塚。正月中に神田明神に参るので、こちらの首塚から体、神田明神と繋げることができる。何度か前を通ったことはあるけど、ちゃんと参ったことはなかった。
歩きながらネットで調べたらここと神田明神を参ると成田山新勝寺には参ってはいけないという話があった。成田山新勝寺平将門の反乱があった際に御護摩を焚いて戦乱が鎮まるようにと21日間祈願して、将門が敗北したこともあり、行ってはダメだというものだった。



小伝馬町や馬喰町を通って神田川隅田川に飲み込まれる、合流する柳橋へ。古川日出男著『サマーバケーションEP』の聖地巡礼のように、何年も続けて元旦に井の頭公園神田川の源流から川沿いを歩いて、最終的には晴海客船ターミナルまで行っていた。柳橋神田川が終わってしまうので、ちょっとセンチメンタルというか、長い旅路が一つ区切られたような気持ちになったものだった。
『サマーバケーションEP』の展開のままなら隅田川テラスに降りて月島に入るのだけど、今回はその逆で上流へ向かっていく。蔵前橋を渡って墨田区へ入り、去年の一月末に亡くなった友だちが住んでいたマンションの前を通って、北東へ向かって二十分ほどで東京スカイツリーのお膝元へ。


元旦でも営業はしているみたいで、チケットを買えば天望デッキに上ることもできたのだけど、空に近づくのも地に足がついてないみたいで新年早々からではないなと思って止める。再び隅田川を目指してまっすぐ大通りを歩いていく。


隅田川沿いを歩いて両国方面へ向かう。アサヒビールのうんちみたいな雲とスカイツリー



大手町まで戻ってから今度はお堀の上半円を沿うような形で歩いていく。働いている会社が入っているパレスサイドビルを横目に進む。皇居ランナーたちと海外からの旅行者ぐらい。


再びの三宅坂へ、ぐるりと歩いて皇居を囲んだ形になった。赤坂と青山方面の来た道を引き返す形で家まで戻る。


昨日の時点でマップアプリで行って帰る道順をこういう感じで設定していた。

七時間半で約37キロ、毎年元旦はこのくらいは歩いていると思うけど、やっぱり体力が落ちてきているのか帰りの赤坂ぐらいでちょっとしんどかった。マップアプリで作っていた道順をほとんどなぞる形で歩けた。
なんというかお腹のところに飲み込んだ丸いものがある蛇みたいな形に見えなくもない、巳年だからちょうどいい。

2025年は皇居という「東京の空虚な中心」をぐるりと歩いて囲もうと思った(正月から皇居ランナーたくさんいたから彼らはいつも囲んでるんだろうけど、僕はやっぱり村上春樹的なランナー的な視点ではなく、古川日出男的なウォーカー的な視点で東京を見たい)、それはただの自己満足でしかないけど、3月末までに書き終えるつもりの小説にも使えそうな気がした。その作品に関しては本当にいい加減書き終わらないと、いや最後まで書き終えて一度終わらさないと前に進めない気がする。

歩いている時のBGMはradikoで寝落ちしていた『明治presents アルコ&ピース D.C.GARAGE 超直火・年越しSP』の23−25時台、『JUNK 爆笑問題カーボーイ』、もう一度目の『星野源オールナイトニッポン』、ここまででほぼ6時間なので、残りはSpotifyでクリスマスにやっていた『ミュージックソン』内の『あののオールナイトニッポン0』を聴いた。
「爆笑カーボーイ」はバッテリィズ、きしたかの、ネコニスズの芸人三組と『奇奇怪怪』のTaiTan×玉置周啓コンビがこの番組の後にやる『納脳王』という番組をやるみたいでゲストだった。きしたかのは漫才ではなくお正月的な芸をやっていたが、今年はラジオ『きしたかのタピエロ』がもっと跳ねるといいのだけど。
家に帰る前にコンビニで買ったご飯を食べてから夕方まで寝る。一時間ちょっとだけど寝たことで疲れが一気に取れたぐらいスッキリとした気分になっていた。

Scene♯3(前編) トーキョー・シネマテック 「キマってるね! 明日、スーツが着たくなる映画たち」


宇多丸さんと伊賀大介さんのYouTubeでの対談の新しいものがアップされていた。今回はスーツについてらしい。僕はまったくスーツというものを着ないので、動画を見ているとカッコいいなと思う。今年はスーツぐらい着るような機会を増やしたいし、そのためにももうちょっと体重を落として健康的に痩せたい。

 

1月2日
6時過ぎに目覚ましをかけていたが、二度寝してしまい7時過ぎに起きた。何か夢を見たような気がする。昔の知り合いが出てきたと思うのだけど、何をしていたのか話したのか覚えていない。疎遠になっている人というのは互いに会おうとか連絡しようというタイミングもだし、努力みたいなものが薄れてしまうからで仕方ないところもある。
起きてからradikoで『JUNK 山里亮太の不毛な議論』のゲストがトム・ブラウンということは知っていたので聴きながら朝のルーティン。山里さんが体調不良ということでゲストのトム・ブラウンが代打でパーソナリティーをして、周りのゲストとしてヤーレンズがやってきていた。二組とも山里さんの盟友であるオードリーの若林さんの事務所のケーダッシュステージの後輩だった。山里さんは吉本なのに代打もゲストも他事務所というのは珍しいなと思った。「M-1グランプリ」で五位と六位と輝かしい結果とは言えなかった二組のトークは本音も出ていながらも楽しいものなっていた。二十分ほど聴いて家を出る準備。
昨日歩いている時に平将門首塚である将門塚を参ったので、正月には毎年行っている神田明神も早めに行ったほうがいいなと思っていた。早い時間帯であれば混み具合もひどくないので6時に起きて、約三時間の距離を歩いて行こうかなと考えていた。さすがに8時ぐらいから歩いて行っても混んでしまうだろうから、渋谷から電車で行くことにした。銀座線末広町まで乗って、地上出口から歩いて10分ほど、いつもの裏参道の通りへ。


着いた時には9時を過ぎていたのもあって、本堂に参る人たちの列が出てきた。実際には30分もかかっていないと思うけど、そのぐらい並んで自分の番が来た。


だいこく様とえびす様をお参りしてからおみくじを引いたら、末吉だったけど平将門(まさかど様)の説明が載ったものだったので、昨日今日の流れとしていいなって。


銀座線の末広町駅から渋谷駅まで乗って渋谷で降りてから、家に帰る前に今日から営業が始まっていた代官山蔦屋書店に寄る。今年最初になんの小説をを買おうかなって考えている中で、アンドレイ・クルコフ沼野恭子訳『灰色のミツバチ』が目に入った。古川さんの『朝日新聞』での月刊時評で取り上げられていたのも記憶にあった。装幀は水戸部功さんが手がけられていた。なら読むしかない。

トム・ブラウンとヤーレンズが代打だった『JUNK 山里亮太の不毛な議論』は帰る途中で聴き終わってしまい、何を聴こうかなと思った。「JUNK」繋がりで昨日の「爆笑カーボーイ」にゲスト出ていた『奇奇怪怪』のTaiTan×玉置周啓コンビのことを思い出し、彼らが担当した『脳盗元日特番〜納脳王〜』というのをradikoで聴いた。
開始から二十分ぐらいした頃に『チ。-地球の運動について-』の著者である魚豊さんがゲストで登場してから陰謀論やAIや政治のトークになってからがかなりおもしろかった。AIに関してはこれまで感情を揺さぶるような文章を書いてきた人たちのものを読み込んでいるので、人間に寄り添える可能性も高い、逆に頭がいいとされているひろゆきや成田悠輔の方が偽AIみたいに、僕らが前まで想像していた人間を切り捨てる冷たい判断をする方になっているんじゃないかって話も頷けたし、魚豊さんがめちゃくちゃ話せる人で本当にいろんなことを学んだ上で考えて話ができる人なんだというのもわかった。
実は前から『奇奇怪怪』には興味があったけど、数年間やっているし過去のアーカイブも多いのであえて触れないようにしてきたけど、今年初っ端にメインの二人の番組を聴いて楽しめたので、最初から聴き直してみることにした。
夕方からは『4321』『別れを告げない』『灰色のミツバチ』を読んだ。正月休みが終わるまでに読み終えることができるのか。自分のライティングの時間もあるし、たぶん無理だなって思った。

21時からは野木亜紀子脚本・松たか子主演正月スペシャルドラマ『スロウトレイン』をTVerでリアルタイム配信で見始める。何度かうとうとしてしまい、もう一度見ないと詳細がわからない感じになってしまった。
物語としてはある姉弟妹を中心に展開していくが、『海に眠るダイヤモンド』のような大きな出来事や展開は起きないが、それぞれ個人の人生においてのトピックや生活の変化を大袈裟にではなく丁寧に描いていた。

 

1月3日
深夜に一度目が覚める。radikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を聴こうと再生をしたら、年始なので去年の総集編だった。これだと聴かなくてもいいやって気持ちになり、NHK+で『ワタシだけの革命史』という菅田将暉について深掘りする番組を見た。司会というか進行が菅田将暉とも交流のあるアルピーの平子さんだった。

番組が進んでいく中で20年を区切りにした松田優作浅野忠信菅田将暉というライン、時代のアイコン的な俳優の話になった。みんな音楽活動をしていて共演者と結婚という共通項もあるし、それぞれのファッションがその時代の若者たちに支持されているのも共通だったりする。
松田優作には慕っていた原田芳雄浅野忠信には日本映画停滞期に共に単館系を盛り上げた永瀬正敏菅田将暉には平成仮面ライダーで主演してブレイクする道を作ったオダギリジョー、という先輩たちがいる。
浅野忠信菅田将暉の俳優人生を変えたのは青山真治監督で、90年代はキムタクの時代だけど浅野忠信を抜きには映画とファッションは語れない。
8時過ぎに起きてからファッションについての単著を執筆している友人Tに20年区切りの画像と番組URLを送って、上記についてのことをラインでやりとりしていた。

どこかにいくという予定もない三箇日最終日。radikoで『ハライチのターン!』を聴いてから、10時から代官山蔦屋書店が開店するということなので、9時半に家を出て、『令和ロマンのオールナイトニッポン』を聴きながら歩く。
令和ロマンは本当にくるまから言葉がどんどん出てくるし、ケムリがちゃんと拾っていく。おもしろいし楽しいんだけど、その速度は僕にはちょっと早すぎるところがある。
去年正月にやった『令和ロマンの娯楽がたり』というテレビバラエティの第二回目がそろそろ放送で、ゲストの中に書評家の三宅香帆さんもいるのを予告で見た。去年初めて登壇したLoft9でご一緒したのだけど、新書のバカ売れとメディア露出と完全にブレイクしているのだけど、三宅さんも令和ロマンも30歳前後で好きなものを語る時の熱量が高くて伝え方もうまい。この世代が完全にカルチャー面でもゲームチェンジャーになったと感じることが去年終わりぐらいから感じていたけど、ロスジェネである僕らは何もなかったなと思ってもしまう。


2025年一発目の映画は何にしようかなと思っていた。新作で気になるものが公開されるのは来週の10日からなので、今週見るなら過去に公開されたものの再上映の中からということになる。
相米慎二監督『お引越し』は気になっていたが、お昼過ぎにこれからの時間で夕方ぐらいにしているものは何かないかなと映画館のサイトを見ていたら、ちょうどシネクイントで松本大洋原作×曽利文彦監督『ピンポン』があった。15時25分から上映の回だったので一時間前には家を出て歩いて向かう。
2002年に上映された際には今は亡きシネマライズで観た作品で、「僕たちの日本映画」が始まったという興奮を覚えた作品だった。22年経つとあの時期に宮藤官九郎脚本が持ち込んだセリフだったり、会話のテンポみたいなものが少し古臭く感じたりもするが、この時期にクドカンが所属している大人計画などの小劇団出身の俳優たちが出てくる時期でもあり、演劇的なものとマンガ・アニメ的な表現を生身の役者がインストールしていった時期なんだろう。
去年の終わりに「M-1グランプリ」が終わってからヤーレンズが自分たちのラジオで話していた「持っている者」と「持っていない者」についての話があった。今作では道場破りの形で乗り込んできたアクマがスマイルにまったく歯が立たない中、吐露された感情はヤーレンズが話していたことと根本は同じだなと思った。
20代前半にシネマライズで観ていた頃の僕の方が、「才能がないからだよ」とスマイルに言われてしまうアクマに感情移入をしていたのだけど、そういう時期も通り過ぎてしまい、夢や願いが叶わなくても人生は続くということを知ってしまったからか、そこまで響かなかった。これは老化なのか成長なのか。それでも人生は終わるまで続いていく、いつか終わる。才能があろうがなかろうが、続けることはできるし、やめなくてもいいという姿勢。中年だからこその諦めがあるから続けることもできるというのをどこかで確認したい自分がいて、ペコやスマイルの姿を見ておきたかったのかもしれない。

お昼から映画観て帰ってくるまでの間のお供はradikoで『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『ラパルフェオールナイトニッポン0』を聴いていた。TBSラジオの「JUNK」はレギュラー番組が年始から始まっている。録音自体はクリスマスごろなものが多いけど、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」ブランドのレギュラー陣は休みになっていて、今までパーソナリティーをやったことない人たちの生放送でのお試し期間状態。
昨日は俳優枠なのか『笠松将オールナイトニッポン0』も聴いたけどかなり流暢にトークができていた。正月にやる新しいパーソナリティーはお試しであり、好評なら4月からのレギュラーになるかもしれないと前から言われている。確かあのちゃんも正月に初めての単発をして、三回単発をしてレギュラーになっているから、こうやってチャレンジの機会を与えて新陳代謝を程よく行っているのがニッポン放送というイメージ。

家に帰って湯船に浸かったりして体の疲れをとってから、前日に寝落ちしてしまっていた野木亜紀子脚本『スロウトレイン』をもう一度見て最後まで。松たか子さん主演でいうと、こちらのドラマは野木亜紀子脚本&土井裕泰演出、映画『ファーストキス 1ST KISS』は坂元裕二脚本&塚原あゆ子監督、という組み合わせなのため混同しやすい。
キャスティングもあるんだろうけど、『スロウトレイン』は見ているとどこか坂元裕二っぽさを感じた。近年彼が描いてきた個々人の生き方の肯定や登場人物の感情の出し方が現実の僕らにとってもシームレスで違和感がないということがあったと思うけど、このドラマも近しいものがあって、坂元さんと野木さんはその辺りの視線や物事の捉え方とそのアップデートが同じラインにはあるからなんだろう。
「家族」と「孤独」の話だったけど、松さん演じる長女の渋谷葉子がフリーの編集者という組織とは少し距離を持っていることがけっこう大事なことだと思った。結婚するとか子どもを持つ持たないとか、松さんのセリフにあったものって、時代的にも社会的にもロスジェネ世代が諦めてきたものでもあるし、それを言葉にして肯定してくれたように思えた。

 

1月4日
7時過ぎの目覚ましで一度起きて、radikoで『きしたかののブタピエロ』聴きながら横になっていた。そのまま『JUNK バナナマンバナナムーンGOLD』を聴きながら朝のルーティン。年始恒例の占いもやっている島田秀平さんがゲストの回だった。半分ほど聴いてところで、続きを聴きながら代官山蔦屋書店まで散歩。
途中で、メールが届いてAmazonで頼んだものが玄関前に置き配されたとのこと。新刊はまだというかさすがにいろんなところが動き出すのは来週みたいなので、特に何も買わないで店を出て、家に戻る。


2日にAmazonで注文していた大塚英志著『ノート版書き込み式 ストーリーメーカー: 31の質問に答えノートに書き込み物語をつくる』が届いていた。これに今浮かんでいる作品のアイデアを書き込んでみる。キャラクター関連はわりと作っているけど、大事なストーリーラインは最後の方ができていなかったので、これに書いていくことで流れを決めちゃおうと思っている。
あと大塚さんがこのノートもだけど、最近自主出版しているけど、『昔、ここにいて 今はもう、いない。』『二層文学論 古層の実装』の新書サイズで、『摩駝羅』『多重人格探偵サイコ』とかノベライズのあとがきだけ集めたの出してくれないかな。けっこう僕ら世代の大塚英志読者ってあとがきで書かれていたことにアジられていた部分もあるし、あとがきの方がおもしろいっていうのはあれなんだけど、そのために文庫版とか買っていたところもあるし。

【US】24年ぶりに再会して三軒茶屋の有名な古着屋で爆買いした 


昼ごはんを食べてから、YouTubeを見ていたらこの動画のサムネが目に入った。三茶の古着屋ってどこだろうと思って、検索したら僕が普段行かないエリアという場所だったのでまったく知らないお店だった。
このお店が渋谷にあった頃、まだ20代ぐらいアルピーの平子さんがよく通っていて、その時の店長さんがやっているということでロケをしていた。24年ぶりと言っても平子さんがファッションも好きなのもわかるし、店長さんと久しぶりに会っても当時に近い距離感になって話しているのはすごくいい。家からもさほど遠くないところなので行ってみたくなった。

Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回が昨日アップされていたけど、正月モードで忘れていたので聴きながら作業を。みちおさんが「M-1グランプリ」の結果について悔しがっている流れが前回から引き続き話していて、相方がこういうテンションで話していると布川さんは逆に冷めるというか悔しがりにくくなりそうだなって思いつつ、いつものテンションの高さに妙に落ち着いてしまう。

夕方前にそういえば見るのを忘れていたと思い出して、U-NEXTでクリント・イーストウッド監督『陪審員2番』を視聴。陪審員制度というものに馴染みがないけど、妊娠中の妻がいて、あまり選ばれても意欲もない夫のケンプが関わることになった殺人事件の裁判について描かれていた。
ケンプ自身は自分にはあまり関係のないものだと思っていたが、徐々にその殺人事件と自分が関係していることを知り、彼の行動が変わり始めるというもの。自分が陪審員として容疑者である人物を有罪にするか無罪にするかということで悩む主人公にとって正義とは何か?という問いがあり、それはもちろん視聴者であり観客の僕らに向けられている。そして、人は自分の罪を認めることができるのかという問題も提示される。
映画館で観たらもう少し集中して観れたかな、と思うのだけど、2024年の映画ベストに上げる人もいたのもわからなくはない。僕はそこまでハマり切らなかった。

ポール・オースター著/柴田元幸訳『4321』を最初の「0」パートまで読んで手をつけていなかったので、ようやく読み始める。「1-1」「1-2」「1-3」「1-4」と「1」パートの約100ページまで進める。主人公のアーチボルド・ファーガソンの小学生低学年時代がこのパートだが、幼い彼はまだ自分で何かを選ぶという状況ではなく、母親や父親、そして両家の親族である大人たちの行動によってまったく違う4つのルートが描かれている。この時点で彼の両親との関係性や親族との関わりはまるで違うものとなっている。「1」パートまでで全体の8分の1ぐらい。年末年始に読むつもりで放置してしまっていたけど、今月中には読み終わると思う。

寝る前にTVerで元旦に放送していた『さんタク』を見る。去年24年元旦に起きた能登の被災地に明石家さんまさんと木村拓哉さんの二人が笑顔を届けにいくという内容だった。やっぱり東日本大震災でも多くの芸能人が被災地に行っていたけど、スターっていう存在はこういう時にはっきりするものだなって今回も思った。
どんなにYouTuberやTikTokerが影響力も人気も凄くても彼らが足を運んでもさんまさんや木村さんが行ったような反応にはならないだろう。そもそも老若男女に知られている存在でないとスターとはいえないから、もうみんなが知ってるスターという存在はいなくなるんだろう。

 

1月5日

寝る前に配信された『令和ロマンの娯楽がたり』を見る。メインの令和ロマンが「M-1グランプリ」二連覇してからの放送(オンエア)となったので、くるまが最後に語った考察を終わらすという言葉が強く届くものとなっていた。
前半パート「2025年の芸人が売れる最短ルートとは?」ゲストは加納(Aマッソ)、TaiTan(Dos Monos)、清水尋也、あの、永野、後半パート「人はなぜ考察せずにはいられないのか?」ゲストは岩井勇気(ハライチ)、三宅香帆、山崎怜奈、蓮見翔(ダウ90000)、永野という面々。
一年ぶりだったけど、レギュラーで普通にやればいいのになっていうメンツだし、前にも書いたようにゲームチェンジャーになっている現在30歳前後の人たちがこうやって語ることでより彼らや彼女たちの影響力は増すだろうし、おもしろいことがさらに連鎖していきそう。そこに普通に入ってくる永野さんという異質な存在がいることがけっこう肝にはなるのかもしれない。

アメリカンのバイクの後ろに座っていた。周りにもたくさんのアメリカンタイプのバイクとそれにまたがるバイカーたち、エンジン音が鳴り響いていた。らーこはいなかった。他の芸人さんは数人いて、彼らも僕同様にバイカーの後ろに座っていて自分で運転はしていなかった。
らーこというのはアルピーの平子さんで昨日YouTubeで見た古着屋の店長さんにそう呼ばれていたあだ名だった。古着屋さん自体がアメカジやアメリカンバイクに乗る感じのスタイルだったから、この夢を見たんだろうなと起きてこのことをメモしているときにわかった。

起きてからradikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴いた。『オードリーのオールナイトニッポン』は休みだし、いつも聴いているレギュラー番組がないのでSpotifyポッドキャスト『奇奇怪怪』を最初から聴いている。このポッドキャスト自体が2020年6月から始まっていて、一回が一時間ぐらいあるので最新回に追いつくのは春先ぐらいだろうか。radikoSpotifyで聴いているレギュラー番組は通常に戻るので、その隙間で聴くことになるから、そのくらいかなって思う。
というわけでいつもの日曜日散歩として代官山蔦屋書店まで歩く。『奇奇怪怪』は20巻ぐらいまで進んでいて、爪切男さんのエッセイや燃え殻さんの書籍に対しての酒井若菜さんの書評のことや坂口恭平さんの書籍など僕自身も読んでいたものだったり、知っているものが取り上げられていた。約四年前のものを2025年正月に聴いているのでちょっとしたタイムスリップしているような気持ちにもなって、うれしいわけではないけどなんだかちょっとフワフワとした不思議な感じ。

 

浅野 『デデデデ』を描き始めたのは2014年で、やっぱり3.11以降の日本のムードというものをすくった漫画だったと思います。

具体的には、僕の中では「虚無」というワードではなかったんですけど、諦めというか。巨大な宇宙船が浮いているという設定は不穏と言われることもあるんですが、僕は不穏というよりはそれが本当に当たり前になってしまったというだけで、それ自体には意味もなく。むしろそれを見て見ぬふりをして空騒ぎをしている感じに尊さみたいなものを感じていて、それを描いていた。

でも10年経って、ずっとそういうわけにはいかなくて、明らかに次のフェーズに入らなければいけないとは思っていた。2010年代は世の中がSNSブームで、その中で過剰に露悪的に振る舞う人もいれば、過剰に無菌状態の人たちの謎の正義感もあり、めちゃめちゃ品のいい漫画みたいなものを求められていたから、『デデデデ』はあまり下品なことを描かない作品になった。

でも、結局それは僕はすごく嘘っぽく感じちゃうんですよね。身体性とか、下品な表現とか、性的な表現をあえて入れていく方向に舵を切ったのは、そんな綺麗事だけでは無理でしょうとみんな分かっている中で、そろそろ切り替えた方が健全であるという気持ちなんです。もしかしたら、10代くらいの人はむしろそっちにリアリティを感じてくれるんじゃないかという期待もあって、『MUJINA』という漫画が出来上がっています。

「アイデアって必ず枯渇するんです」浅野いにおと大森時生が語る、ホラーブームの行く末【対談前編】

大森 『フィクショナル』では、主人公が狂っているのか狂っていないのかも途中から分からなくなる。今って、その感じだよなと。トランプも自分の意思で動いている感じがもはやしなくて、撃たれて旗を掲げている姿は、大きな物語に動かされているようにも見える。でも、それは誰が望んで作っているストーリーなのかも見えない。

陰謀論の一番怖いところは、ストーリーの担い手がいないところだと思うんですよね。担い手がいないから、ウイルスと同じで変異して大きく広がって、感染した責任は誰も持たない。

浅野 自分は結局モノをずっと作っている人間だから、受け手の人たちがどういう感覚でいるのかということはずっとキャッチしなければいけないんですけど、あまりに世の中が変わってきてしまうと自分もお手上げになってしまうところがあって。「なるべくみんな冷静でいてくれ」と思いながら、生活しています。

浅野 さらに言うと、結婚していない人や子供がいない人は、より誰かのためにというものが一切なくなってしまうから、便宜的に何か目標を設定した方がいいだろうなと思う。でも「中年の危機」は面白いですよ。本当に明日自殺してしまうんじゃないかという状態で生きるというのは、ある意味、すごく生きている感じがするんです。

自分はあと15年か20年くらいしか仕事ができないんだと思ったりすると、すごく死が身近になるので、じゃあ今日はちゃんと生きようというふうに思えるから、ある意味、今が一番生きていることを実感している。それはすごく面白いエキサイティングな状態だし、これからそれをエンタメに昇華できる人たちが出てくる可能性がある。ただ、今のエンタメで40代の中年が主人公になることなんてまずないじゃないですか。

大森 たしかに、フィクションとしてあまり描かれないジャンルですね。

浅野 本当に老若男女、おじさんに興味がなさすぎるんです。ちゃんと作れば「全く語られていなかった俺の話をしてくれている」みたいな感じで、共感を得られる可能性はあるんですけど。僕が今描いている漫画はそういう内容ではないですが、数年前に描いた『零落』という漫画があって、それは40代ではないけれど、30代後半の漫画家がうらぶれていくという話でした。それも中年になった自分の実感をもとに描いた漫画で、自分的にはすごく面白かった。40代になった今、また描けるものがあるかもしれないとも思っています。

僕は漫画を描くようになって25年ぐらい経っていますけど、これが描きたいというものがあるわけではなくて、結局そのときの年齢によって、描くものはどんどん変わってきてるんですよね。だから、自然にしておけば、描くものはそのときに見つかると思っているんです。僕も年を取るけど、漫画も年を取っていくということを認めたあたりから、漫画がかなり描きやすくなりました。

大森 めちゃめちゃありがたい話です。

「インターネットは大きい田舎」浅野いにおと大森時生が語る、憂鬱と希望 【対談後編】

朝寝転んでいる時にスマホで読んでいた『BRUTUS』の記事。浅野さんは「中年の危機」の話を最近はよくされていて、そのことに共感も覚える。
あとは完全に時代の流れが変わってきたことを自分の漫画にも入れ込んでいるので、若い世代の感覚についても知ろうとしている。実際に対談した際にその感覚や考えていることを話せているのがすごいなって思う。
「身体性とか、下品な表現とか、性的な表現をあえて入れていく方向に舵を切ったのは、そんな綺麗事だけでは無理でしょうとみんな分かっている中で、そろそろ切り替えた方が健全であるという気持ちなんです」というのは前のインタビューでも言われていたことの繰り返しだけど、僕も身体性のこと考えたらより性的な表現は入れていくしかないと思う。

自主制作の短編「カウンセラー」で注目を集めた酒井善三監督がメガホンをとった新感覚のBLドラマ。話題を集めたイベント「行方不明展」や特番「イシナガキクエを探しています」を世に送り出したテレビ東京のプロデューサー、大森時生がプロデュースを担当し、ショート動画プラットフォーム「BUMP」で配信されたWEBドラマを劇場公開。

うだつの上がらない映像制作業者・神保のもとに、ある日、大学時代の先輩・及川から仕事の依頼が舞い込む。あこがれの先輩との共同業務に気分が湧き立つ神保だったが、その仕事は怪しいディープフェイク映像制作の下請けだった。神保はその仕事の影響で、徐々にリアルとフェイクの境目を見失っていく。

上記の「浅野いにおと大森時生」対談の中で出てきた映画『フィクショナル』が下北沢のK2でお昼から上映だったので観にいくことにした。時間としては70分ぐらいで去年のアニメ映画『ルックバック』や黒沢清監督『Chime』同様に短い時間、90分すらもない尺だった。10人ぐらいはお客さんがいて、20代が多かったと思う。
主演は清水尚弥さんで、観ている時にずっと誰かに似てるんだよなって思っていたんだけど、TVerで見たばかりの『令和ロマンの娯楽がたり』にゲストで出ていた清水尋也さんのお兄さんだった。顔似てるなあ、弟さんの方がちょっと華やかで、お兄さんの方が苦労人っぽさ、なんかトラブルに巻き込まれそうなちょっと幸薄そうな感じ。実際にこの映画で途中から巻き込まれていくことで戸惑う表情とかはすごくリアルだったし、観ていて違和感がなかった。
この作品は映像制作の下請けである主人公が最初は先輩に誘われたから、ディープフェイク画像を作成を手伝っていい報酬をもらってなんら問題はなかったのに、そのフェイク画像がスマホをはじめとしてネットでどんどん拡散されて世論であったり、差別を加速させている原因になっていることに気づき始める。
その先輩との関係性もあるが、下請けであるので依頼主の思惑はわからない。ネトウヨなのかネオリベなのか、どちらにしても自分がやっている仕事、しかも他にもそういう仕事をしている人間たちもいることがわかり、自分の見えている世界がどこまで現実でそうではないのか、あるいはディープフェイクによって持たされた捻じ曲げられた世界なのか、そこで彼自身が壊れていく。最後の方の終わり方はあえて終末論的なフィクションにしたかったのか、70分ぐらいで終わるならどこか強引さも欲しかったのか。

下北沢から茶沢通りを歩いて三軒茶屋へ。3日から開いているトワイライライトへ行って、平芳裕子著『東大ファッション論集中講義』を購入。前から気になっていた新書だし、友人Tが今ファッション関連の書籍の原稿を書いていて、こういう本が売れることでよりファッションというジャンルの本も読まれやすい環境になるといいなと言っていた。

Scene♯3(中編) トーキョー・シネマテック 「キマってるね! 明日、スーツが着たくなる映画たち」


ちょうど、宇多丸さんと伊賀大介さんの動画がアップされていた。今年から公開されているこのシリーズはスーツに関して。田中邦衛さんのスーツの話が出ていてその姿をイラストにしたものが出ていたけど、すごくカッコ良かった。

太田光のテレビの向こうで』 (ゲスト:松重豊)。
太田さんと松重さん同世代のトーク。松重さんとブルーハーツ以前の甲本ヒロトさんは下北沢の珉亭でバイト仲間で、甲本ヒロトさんと水道橋博士さんは中学の同級生で、浅草キッド爆笑問題バチバチにやり合っていた。という背景がある。
失われた三十年と自分たちの世代が変えられなかったことがリンクしていると話していて、そのことを自覚してるだけマシだと思った。

 

1月6日

本を読んでいたら寝落ちして、深夜の二時ぐらいに起きてトイレへ。TVerで『有吉クイズ』を見たら、ハチミツ二郎さんと有吉さんがメダルゲームをしながらトーク。『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』でハチミツさんのnoteのことを紹介していて、僕もそれで購入して読んだ記憶がある。そのことを会ってお礼を言いたかったというハチミツさんが他の人がなかなか聞き出せないことを有吉さんに聞いているという貴重なトークになっていた。
その中で太田さんと松重さんが話していたことに通じる、50歳になった二人が話している「引き渡されていない」という話。60代に入る人たちが引き渡せていないと語り、50代に入る人たちが引き渡されていないと語る。40代の僕らが何も引き渡されていないのはしょうがないと思うのだけど、同時に引き渡すものなど時代や価値観の変化によってあったのだろうかとも考えてしまう。

見終わってから6時に一度起きたが寒い。もう少し寝たいと思ったら夢を見たけど、今この日記を書いている時点では忘れている。このところ眠りが浅いのか夢を続けてみている。おそらく寝る前に見たりしたものが反映した何かだったと思うのだけど。
8時前に起きて朝のルーティンがてらトマトジュースでサプリを摂取。今年の仕事初めの準備。出社はしなくていいのでそのまま家で作業を開始。
昨日の夜にradikoで『川島明のねごと』と「有吉サンドリ」を聴いていたので、とりあえずSpotifyで『奇奇怪怪』の続きを作業用BGMにして流す。まだ20巻台で2020年10月ぐらいのものを聴いている。2025年からの最新回は配信される時に聴いておこうと思って、一度そちらへ飛ぶ。
年内一発目ということもあったが、伊賀大介さんの話も出てきたりしておもしろいと僕が遅ればせながら気になったものは伊賀さんが関わっていたり、チェックしているなって思う。令和の川勝正幸さんなのかってぐらい、いろんなものを観たり聴いたり体験されている。好きなものを見るために仕事をしていると前に言われていたけど、すごいな。

『奇奇怪怪』最新回を聴いてからはNHKオンデマンドで新しく始まった大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の一話を。前回の『光る君へ』は一話を結局見ておらず、見ようと思いつつ一年が経ってしまった。今回は写楽歌麿を世に出した蔦屋重三郎の生涯で、平賀源内とかも出てくるし見たいなって。
最初に語り部で九郎助稲荷である綾瀬はるかさんが吉原とか当時の江戸時代の状況を説明するナレーター的な役割で出てきて、親切だなって思った。導入部分はわかりやすいほうがいい。花魁言葉とかは現代風になっていないので、ちゃんと聞こうとしないと意味が分かりにくい。そういうのもいい。
主人公の重三郎が捨て子で幼い頃に助けてもらった花魁の朝顔が亡くなったことで、 老中の田沼意次に直談判するのが初回のクライマックスで見どころだったが、やはり田沼という重要人物を渡辺謙さんが演じているということで説得力や迫力があった。ナイスキャスティング。
と思っていたらニュース速報でアメリカのアカデミー賞の前哨戦と言われる「ゴールデン_グローブ賞」で『SHOGUN 将軍』に出演した真田広之さんが主演男優賞を、アンナ・サワイさんが主演女優賞を、浅野忠信さんが助演男優賞をするという快挙が起きていた。いやあ、すごすぎない。浅野さんが受賞スピーチの時にめっちゃ喜んでいてなんかそれを見るだけで感動できた。


お昼過ぎから雨は降っていたけど、リモートワークが終わってから今日から今年の営業が始まったニコラへ。曽根さんとユカさんと、カウンターにお久しぶりなカメラマンのMさんがいらしたので新年のご挨拶を。ちょっと混んでいたので、先にサッポロビールをいただいて、Mさんと去年見た映画の話とか世間話を。
ちょっとしてから金柑といよかんマスカルポーネのタルトとアルヴァーブレンドをいただく。今年もちょくちょくお邪魔してこのゆっくりとした時間をちゃんと味わいたい。

Spotifyポッドキャストで『きしたかののブタピエロ』アフタートークがアップされていたので聴いてみると、元旦にお参りした豊川稲荷東京別院へ二人が何年も元旦に行っていたという話をしていた。
月末のラジオのイベントは豊川稲荷からすぐの草月ホール。願掛けというか二人がお参りしていたこと、売れたいという願いがソールドアウトという形で叶っているのはなんだかとてもいい。

年末年始に読み終わらなかった『4321』『灰色のミツバチ』『別れを告げない』『東大ファッション論集中講義』を一章ぐらいの文量を読み進める&ライティング作業。食事で糖分を取りすぎなのか、睡魔がちょくちょくやってきた。まだ生活習慣が日常に戻ってきていない。

 

1月7日
睡魔にやられて寝落ちしてしまっていたが、深夜帯に入ると一度目が覚める。radikoで『空気階段の踊り場』を聴いて横になっていた。かたまりももぐらも『爆チュー問題』や『ひらけ!ポンキッキ』を幼少期に見ていたこともあって、ああいうものをやりたいと話していた。
爆笑問題が好きなのも幼少期に見ていたことも大きいと。それを見て育った人が作り手に回った際に爆笑問題と何かしたいとか、ピエール瀧さんを自分の作品で俳優で出てもらうみたいなことはかなりの確率で起きていそうだし、空気階段の二人がそうなりたいなというのはこれから先も芸人としてで続けるために必要なのもよくわかる。
その場合はすでに売れている人がキャスティングされるか、まだ売れていないタレントをキャスティングするという場合のどちらかだと思う。空気階段は売れてはいるが、老若男女に知られているかと言われると微妙、二人も今なら令和ロマンだよなって言っているのはそういうネームバリューのこともあるのだろう。

7時過ぎに起きてから、TVerで『あのちゃんねる』を見てから、radikoで『JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力』を聴きながら朝のルーティン。「月刊予告編妄想かわら版」の原稿を映画の予告編を見て軽くメモをしたりしておく。
深夜の馬鹿力」を聴いていたら、伊集院さんがオススメされたということでアニメ映画『ロボットドリーム』を観に行ったと話されていた。作画があまり好きではないので今までスルーしていたこの作品だったが、観てみようかなと思って映画館のサイトを調べたらお昼過ぎに上映回があったのでその場でウェブチケットを取った。

9時半に駅前の皮膚科の予約をしていたので、10分過ぎに家を出た。一番最初だったみたいですぐに診察は終わり、胸の方にできている赤にきび用の薬の処方箋を出してもらう。二ヶ月に一度なのだけど、中々治らないのは僕が朝と夜の塗り薬をよく忘れているからだと思う。それにしてもそこまで治らないものか、不思議だ。
マイナンバーカードの五年ごとの電子証明書の更新が誕生日までというお知らせを見ていたので、茶沢通り沿いの区役所の出張所で更新の手続き。暗証番号とか忘れていてちょっと再設定で時間がかかったりしたけど、30分以内には更新は終わった。


帰る前にキャロットタワーTSUTAYA書店によって『新潮』2025年2月号を購入。三島由紀夫特集だから、という理由。うーむ、古川さんに長い論考とか書いてもらうか、去年の夏に開催された第59回「夏の文学教室」で古川さんが講義された「劇的なるものと三島由紀夫」の内容を掲載してもらうとかでも良かったんじゃないかな。
その講義は三島由紀夫が最初に手にした文芸作品はオスカー・ワイルドによる戯曲『サロメ』であり、三島自身が最後に市谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺して最後に介錯されたということ、それらから三島由紀夫という作家の最後と最初にあった「生首」の話と「劇的」なものについてアプローチした古川さんしかできない内容だった。
今回の特別企画の中で「三島由紀夫の文」というものの中で、古川さんは『サド公爵』から一文を選んでいたけど、もっと長い文章を掲載してほしかったなあ、と古川ファンとしては思う。

パブロ・ベルヘル監督『ロボット・ドリームズ』の14時からの上映回をヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞するために一時間前に家を出た。散歩のお供は最近ずっと聴いている『奇奇怪怪』の続きを。
ダイアン最強説やシソンヌのコントについての話をしている。その後にはTaiTanが大学時代ずっと追いかけていたという松尾スズキさんの舞台『フリムンシスターズ』の話になっていき、お笑いや舞台、そして書籍と僕も触れているものや知っているものが多い。だからこそ、避けていた部分があったのかもしれない。

STORY
大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、孤独感に押しつぶされそうになっていた。
そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCMに心を動かされる。

数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱––それは友達口ボットだった。セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋 ……
ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。ふたりの世界はリズミカルに色づき、輝きを増していく。

しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんだ帰りにロボットが錆びて動けなくなり、ビーチも翌夏まで閉鎖されてしまう。
離れ離れになったドッグとロボットは、再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とは––。

TCGカードのサービスデーだったので1200円だったこともあり、お客さんは二十人ぐらいは入っていた。親子連れもいたし、カップルもいたし年齢層もバラけていた。
異様な眠さにやられてドッグのもとにロボットが届くぐらいですぐに寝落ちしてしまい、目が覚めたら二人は離れ離れになってしまっていた。最後にアース・ウィンド・アンド・ファイアー『セプテンバー』を近くにいながらも別々に踊っているシーンがあり、曲の歌詞自体もそれにリンクしているものだから、最初からちゃんと観ていたら、ドッグとロボットの大切な日々をわかっていたらちゃんと感動したんじゃないかなって思えた。本当に申し訳ない、前半寝ていたからなんとも言えないというかおもしろい、おもしろくないとか言えない。ただ、『セプテンバー』が名曲なのは間違いない。

Earth, Wind & Fire - September (Official HD Video) 



映画を観て帰ろうとビルのエスカレーターに乗って降りている時にラインが来ていたのに気づいた。一年以上前に同じ会社だったけどやめて違う会社で漫画の編集者をしている知り合いからの謹賀新年の内容だった。久しぶりにやりとりをして近況報告をしたら、石山諒著『龍とカメレオン』という漫画がおもしろいと教えてくれたので一話だけまず読んでみた。
そのまま夕方になって日が暮れかけている中、歩いて帰っていると池尻大橋付近で数年会っていなかったこれまた知り合いらしき人とすれ違って話しかけたらその人だった。なんかそういう久しぶりの人とやりとりをするという日だったんだろう。

家に帰って用事を済ませてから、Spotifyポッドキャストアルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:三上丈晴(雑誌『ムー』編集長))、『あのと粗品の電電電話』『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』最新回を聴きながら読書。
「アルピーしくじり」はいわゆるオカルトや超常現象について詳しい三上さんがゲスト、平子さんは宇宙とか空間とか次元の話になると食いつきがすごくいい。三上さんも話していたが2025年7月5日に大地震などが起こるという話がそういう界隈ではずっと話題になっている。
予知夢を漫画で描いた作品でその日に大きな津波が、というのが元ネタらしいけど、多くの人がそのことを終末論みたいに信じ始めると世紀末的な嫌な運気というかダウナーな状態が撒き散らされていくんだろうなと思う。何かが起きて決定的に壊れてしまえばいいという破壊願望はゼロではないけど、取り返しのつかないことが起きて立ち上がるほど今の日本や世界は余力がない気もしてしまう。
「あの粗品」は二人とも最初からテンションが高くて、去年のある時期にかなり疲れてしまっていてやりとりはしているけど、あのちゃんも粗品のどちらもスケジュール過密でギリギリな感じが漂っていたことがあった。そういうのがなくなった感じがしてとてもいい。来週のNHKホールでのあのちゃんのライブチケットの座席がわかったけど、二回席だった。ちょっと残念。前にNHKホールに行ったのはsyrup16g解散後の五十嵐隆ワンマンライブだったと思うけど、その時も二階席だった。NHKホールは一階席で観れたことがない。
「国崎ひとりぼっち集団」は隔週配信になっていて、相方が帰ってこないまま一人で活動してもなんら問題がないという不思議な国崎さん、というか本来の能力を一人になったことでより出せるようになっているように見えてしまっている。収録自体は年末だったらしく、27日の時点で事務所で先輩であるサンドウッチマンに会ってもう元旦ですよねと言い張ってお年玉をもらおうとしていた話とか、どう考えてもおかしいことを普通にしている。それを自分で笑いながら話している時点で客観視もできているし、ネタにも昇華していてこの人のお笑い能力やっぱり高いなと思う。
「月刊予告編妄想かわら版」2月公開分の原稿を書きながらポッドキャストを聴いていたこともあって、自分のライティング原稿の設定とかもある予告編を見たことで変えたくなってその作業をしていたら、気がついたら時間がかなり経っていた。

 

1月8日
7時前に起きて、昨日作業していた「月刊予告編妄想かわら版」の原稿を加筆修正して終わらせる。出来上がってから担当さんに送信done。作業中にはradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴いていた。そのまま『JUNK 爆笑問題カーボーイ』をBGMがてらリモートワーク開始。
「爆笑カーボーイ」でフジテレビで放送された『京都・磔磔(たくたく)~酒蔵ライブハウスの50周年 ライブと証言で知る名門の魅力』という番組の話を太田さんがしていた。
お世話になった黒木さんという局員だった人が最後に作ったドキュメンタリーらしく、内容に関してすごく良かったと言っていて、こういう作品を作っていた人がいてその意思をちゃんと継いでほしい、フジテレビ捨てたもんじゃないぞっていう太田さんなりのエールもあった。そういう優しさも太田さんらしい。
今週来週と『星野源オールナイトニッポン』はお休みなので、代わりの番組ではなく先に『あののオールナイトニッポン0』を流す。新年一発目の生放送でお休みもちゃんと取れたみたいであのちゃんのテンションも声色も機嫌良さげなのはリスナーとしてうれしかった。
晦日のことやテディベアを見に北海道に行ったりとかエピソードトークも本当に話すのが上手になっていると感じる。プライベートの話も増えているのは彼女なりの変化なのか、ネタとしてそういうことを話すしかないのかわからないけど、個人の部分が見えてきてより魅力的になっていると思う。来週はNHKホールライブ後だからさすがに収録らしい。
「あのANN0」冒頭に前の番組終わりで少しだけブースにやってきて、あのちゃんとトークをしていたバッテリィズが初のANNパーソナリティーを務めた『バッテリィズのオールナイトニッポン』を続けて視聴しながら作業を。
天然というかアホというか素直なキャラのエースに彼を操縦するのではなく、投げられた球をちゃんと捕球しててゲームを作っていく寺家のコンビはラジオでもうまくいっていて正直違和感がなかった。一部はさすがに早すぎるだろうけど、「ANN0」や「ANN X」で4月からレギュラーになっても僕は驚かない。エースの明るさも聴いていて心地いいし、しっかり進行をしつつエースを活かしている寺家のトークは深夜番組にも合いそう。


昼休憩の時に家を出て駅前に。TSUTAYA書店でヴァージニア・ウルフ著/鴻巣友季子訳『灯台へ』を購入。ヴァージニア・ウルフ作品はちゃんと読んだことがないのでこの機会に読んでみるのもいいなって。

TVerで『ラヴィット!』を観ながら昼ごはんを食べてからリモートワークの続き。休憩中に新TwitterことXのトレンドにガーシーの名前があり、中居さんの今回の件で彼のいっていたことは正しかったんだ、見直したとか再評価みたいなポストが並んでいた。芸能界に関するアテンドしてたら色々と裏側のことを知っていただろう。問題はその知っていることをネタにしてゆすったり、脅すという脅迫罪になるようなことをしていたから捕まったわけで、そのやり方がそもそも違法な行為だったことを再評価みたいなことをポストしている人たちは忘れているのだろうか。
そもそも権力とか金を持っている連中や組織にネットやSNS的なもので数を得たからといって勝てるほどこの世界は甘くないだろう。あのやり方はどこか新自由主義的なものがあるけど、やっぱり敗北しかなかった。彼を担ぎ上げたり、課金したり選挙で投票した人たちは彼がやがて捕まるのを、堕落するのをエンタメ的に楽しむつもりだったならまだわからなくもないけど、真実を告白している(アンチ)ヒーローだと信じていたりするのはあまりにも世界の構造を舐めているというか、優しいのかバカのどちらかなんだと思う。ホリエモンが潰された時のこととかいっぱい見てきてるはずじゃない、とホリエモンが何かを変えてくれるかもって20代の時にちょっとは期待していた僕は思ってしまう。

夕方前にはradikoの昨日分は聴き終えていたので、Spotifyで『奇奇怪怪』を。2020年の最初期から過去のアーカイブを順に聴いているのだけど、今日最新回がアップされていたので聴いてみた。
最新回は「分析ブームはどこまで続くのか」というテーマで、TaiTan自身が出演した『令和ロマンの娯楽がたり』などの年末年始の出演した番組の話なんかもしていたが、別のところでポッドキャストの今後の話を対談したらしく、これから政治系などのポッドキャスト番組がどんどん増えてくると「聞き手」の需要が足りなくなってくるという話がおもしろかった。「聞き手」というのは僕たちリスナーではなく、メインで話している人に相槌を打ったりする話の聞き役ということらしかった。
確かに政治でも映画でもどんなジャンルでもいいけど、ラジオやポッドキャストで話したい人がいてもその聞き役ができる人は限られているかもしれない。まず、相手が語っているジャンルのことを知らないといけないし、年齢や世代によっても通じる言葉や固有名詞も変わってしまう。そのジャンルといってもそこから違うジャンルへも広がっていったりするので、「聞き手」もそれなりに知識があった方がいい。聞き役の人に教えるというていだと初心者のリスナーはいいけど、そのジャンルのことに多少詳しい人は物足りないということもありそう。そうなってくると優秀な「聞き手」はどうしても引く手数多になる。
最新回を聴いている時に「聞き手」というのは出版業界でいうと編集者に近い役割なんだろうと思った。トークイベントとかをよくやっている人とかは今後そういう仕事が増えるかもしれない。僕が知っている人だと『水道橋博士のメルマ旬報』が生み出したモンスター、経験値を浴びまくって多ジャンルの書き手の話を聴きまくることできてしまうようになった原カントくんさん。年々「聞き手」としての仕事も増えているし、話し手もできるから珍しいプレイヤーだと思う。

 

1月9日
7時半に起きてからradikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら朝のルーティン&読書。去年の映画とかのベストを発表していた。『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』は僕も好きな映画だけど、佐久間さんだいぶ刺さったみたい。

ライターの宇野維正さんが新TwitterことXで坂元裕二脚本映画『ファーストキス 1ST KISS』試写を観てかなり響いた感じのことをポストされていたが、佐久間さんも試写で観てかなりよかったという話。
結婚して15年目で不仲になった夫婦、夫が事故で亡くなって妻が二人が出会った2009年にタイムトラベルできる術を得て、もう一度夫と出会うという内容なので、宇野さんにしても佐久間さんにしても既婚者の人の方がより沁みるものがあるんじゃないかなって僕は二人の感想から感じてしまう。


11時前に家を出ていつもはTOHOシネマズ日比谷が入っている東京ミッドタウン日比谷へ行く道を今年初めて通る。青山墓地の突っ切って乃木坂へ。
日比谷方面なら乃木坂から赤坂に抜けるのだが、今日はキノフィルムズで試写なので乃木坂駅付近で六本木方面に行く大通りを進んでいく。前に何の試写で来たのかわからないぐらいぶりに来た試写室&本社。

京都。
まだ芽の出ない女優、長谷川泰子は、まだ学生だった中原中也と出逢った。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。価値観は違う。けれども、相手を尊重できる気っ風のよさが共通していた。

東京。
泰子と中也が引っ越した家を、小林秀雄がふいに訪れる。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。そして、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになる。才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさ。

しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた彼女の魅力に気づく。本物を求める評論家は新進女優にも本物を見出した。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。

根岸吉太郎監督×田中陽造脚本『ゆきてかへらぬ』マスコミ試写を鑑賞。広瀬すず長谷川泰子木戸大聖中原中也岡田将生小林秀雄を演じるということで注目されている今作。
まず見所としては大正時代が舞台になっているため、和装(着物)と洋装が入り混じっている世界というか日常があり、広瀬すずが着物を着ているシーンは本当に画になっていた。モダンガールでもありが、着物もしっかりと着こなしているのが女優でもある長谷川泰子で、色鮮やかな衣装は間違いなく今作の見どころであり、大正ロマンを感じさせる。
着物などの衣装は大塚満さんが手掛け、もう一人の衣装である伊賀大介さんという布陣。冒頭のまだ幼さが残る広瀬すず、ラストシーンでの彼女の表情はいろんなことを経た大人の表情になっているが、それも彼女が着ている衣装の変革も大きく寄与していた。
ネットフリックスドラマ『ファーストラブ』に佐藤健の少年期役で出演していた木戸大聖中原中也を演じている。表情などは僕らがイメージする中原中也であり、岡田将生小林秀雄に見えなくもない。実際に小林秀雄は若い頃からダンディで男前だったのでキャスティング的にはぴったりだった。
個人的には約二時間の作品にしては長く、冗長に感じてしまった。主人公は長谷川泰子なのだけど、この「奇妙な三角関係」と小林秀雄が言っていた三人の関係で軸になっているのが中原中也であることもあって、泰子視点で進んでいるようでいてもどうしても彼女が脇役みたいな感じになってしまう。かといって中也中心の物語でもない。
中也は泰子と同棲中も、彼女が小林秀雄と同棲し始めた時も行動が突飛というかは落ち着きのない子どもみたいなことが多く、天才といえば天才らしいわがままさといえなくもない。やっぱりランボーとかに触発された大正時代を詩人として生きて死んでいった青年を今の役者がやるのはどこか難しいのかもしれない。見た目は中也っぽいんだけど、詩人に見えないんだよなあ、あれって誰がやったら違和感ないんだろう。
同時に泰子も精神を病んでいく時期もあって、三人の中だと一応小林秀雄だけが一様病んでないみたいな感じ、批評という客観性を持たないといけない仕事だったからなのか。他の二人は詩人と俳優であり、当事者性が強いから病みやすいということもあったのかもしれない。
小林が中原を天才というシーンが何回かある。小林は日本文学、文壇でも影響力を持つ批評家となっていくので、彼もまた天才なんだけど、観ていると二人が天才には見えにくい。文章を書くという仕事だから、正直わかりにくいことも起因している。せめて彼らの周りにいた人たちを出してエピソードをいくつか作るとかしないとその辺りは伝わりにくい。
そもそもこの「奇妙な三角関係」は大正時代における日本文学の作家に興味ないとわかりにくいだろう。中原中也は『文豪ストレイドッグス』とかで若い人も知っている人は多いかもしれないけど、小林秀雄のことを知っている人はどのくらいいるんだろう。監督や脚本をやっている人の年齢からすれば、若い観客よりも50代や60代ぐらいがターゲットだろうから、その世代ぐらいなら知っているとは思うが。
僕としては小林秀雄の妹の潤子が結婚した高見澤仲太郎こと田河水泡が中原が亡くなった頃には『のらくろ』が大ヒットしていたこともあり、小林秀雄という日本文学にとって重要人物と「マンガの神様」と呼ばれる手塚治虫が幼少期に真似て描いていたという『のらくろ』の田河水泡というマンガの黎明期の重要人物が義兄弟だったことに関心がある。

YouTubeにTBSのポッドキャスト番組『永野はミスターTBS』の初回がアップされていた。初回は爆笑問題の太田さんがゲストだった。聴いてみると二人の会話はすごく良いキャッチボールになっていて、太田さんもボケ続けたりせずに永野さんの質問にちゃんと答えてたりしていた。これは今後も聴きたい番組。

 

1月10日
前日の23時から日付が変わって25時までの二時間はradikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を聴きながら読書をしていた。
本に集中していたので、年末年始にタイへ旅行に行った都築トークはあまり入ってこなかったが、二時間を使ってもタイでの道中のことではなく羽田空港で止まっていた気がする。何週も引っ張れるというか、初イベントでもタイ旅行の話をするかもしれないと言っていてこの番組らしかった。

起きてから『ハライチのターン!』を聴きながら朝のルーティンというのがいつもの感じだったが、目覚ましで6時過ぎに起きたのに二度寝してしまって8時半を過ぎていた。あぶねえ、リモートワーク開始の時間だ。よく自然と目が覚めたなと自分でも思うが、急いで仕事開始の準備。
radikoで『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして聴きながら。ハライチのライブがあるというお知らせを最後にしていたが、お昼過ぎに友人Hから抽選取れたら行こうとお誘いがあった。ハライチって「M-1グランプリ」に出ていた頃にネタと一、二回見たことがあるぐらい。
スタッフをやっているサイトに関わっている人たちとの週次ミーティングをオンラインでしたが、今年初なので「あけましておめでとうございます!」なのだが、10日になっているともうそのモードではないよねって話をした。

2025年が始まろうとしている。
世界的ファッション雑誌『VOGUE』の韓国版が新しい年の始まりを共にするために選んだアーティストは、2022年に韓国の音楽業界に彗星の如く現れたミンジ、ハニ、ダニエル、ヘリン、ヘイン。
デンマーク発のファッションブランドCECILIE BAHNSEN(セシリー・バンセン)を、韓国の民族衣装風である韓服風にアレンジするなど、様々な姿を見せた今号では、これまで彼女たちと苦楽を共にしながら数々の大ヒット曲を生み出してきた韓国人アートディレクターのミン・ヒジン氏がスーパークリエイティブディレクターとして参加し、彼女たちの魅力を最大限に引き出している。

純真無垢で愛さずにはいられない5人が、誰も見たことのない新しさを持ちながらも、一緒に過ごしてきた思い出みたいにどこか懐かしさを感じさせる曲調や、国や性別、世代を問わず、夢中になってしまう白昼夢のような瞬間、これまでと変わらず、いつ穿いても飽きないジーンズのような時代のアイコンとして輝きを放つ姿を見守り続けたい。

【フェア】『VOGUE KOREA』2025.1×KOREANITY(MINJI・HANNI・DANIELLE・HAERIN・HYEIN )

NewJeans (뉴진스) ‘Supernatural’ Official MV (Part.1) 


休憩になって仕事で必要な書籍を買いに代官山蔦屋書店へ。事務所とのトラブルがあって活動に問題を抱えている、&ニュージーンズという名前も使えなくなっている(使わないようにしている)ということをなんとなくしか知らないけど、『VOGUE KOREA』の表紙がこれだけ何パターンも作るということは事務所ではなく彼女たちを『VOGUE』は支持するということなんだろうし、彼女たちの影響力や人気は衰えていないということなんだろう。
お目当ての書籍を購入して家路へ。行き来でSpotifyポッドキャスト『奇奇怪怪』の37巻を聴いた。文才の話で、自意識が出ている文章のことなどが話題になっていて彼らが話していることはわかるところがあるし、ポッドキャストは雑誌的な部分があるというのはなるほどなと感心するところがあった。
家に帰ってからマヂラブANN0」は冒頭部分をちょっと聴いたけど、なんかチューニングが合わない感じだったので、『ビュロー菊地チャンネル』で今年最初の『大恐慌のラジオデイズ』がアップされていたのでそちらを聴きつつ作業。


リモートワークが終わってから、『ゲッサン』2025年2月号が「あだち充画業55周年記念号」ということを知って駅前のTSUTAYA書店に行って、晩御飯と一緒に買ってくる。
50周年の時は2020年のコロナパンデミック最中で色々と企画していたこともできなかったんだと思う。あだちさん自身もコロナで高校野球の甲子園が中止ならと連載も止めたほどだった。
1970年に三島由紀夫が自決した頃にあだち充さんは漫画家としてデビューしている。三島は自分で切腹して介錯された。しかし、一太刀目ではその首は体から離れず、二太刀目でやっと首は胴体から分離された。その生首は一緒に自決して介錯された少年の首と共に当時の新聞には載っていた。今その時の新聞を探しても修正済みになっているらしい、おそらく日本人の多くが同時期に目撃した生首というのは三島由紀夫の首であり、それ以降は見る機会は亡くなった。
学生運動連合赤軍と劇画の時代が終わりかけていた頃にデビューしたのがあだち充
あだち論で書いたけど、上杉和也というキャラクターは60年代、70年代の劇画時代のヒーローたち(伊達直人星飛雄馬矢吹丈)が学生運動の終焉と共に破れ去っていったそれらの集合体であり、だからこそ彼は80年代ラブコメの時代には死ぬしかなかった。
それらを一部では受け継ぎながらも世界を変えるのではなく、自分自身が変われば世界が変わるということを体現したのが上杉達也であり、同時にそれまでの劇画のヒロインのように木の影から見守るのではなく、自らが主体として表舞台に出て活躍するという新しい時代のヒロイン像が浅倉南だった。和也が恋していたのは70年代的な劇画ヒロインとしての浅倉南だったから、南は自分の可能性をある意味で封じ込めてしまう和也ではなく、あるがままの自分を受け入れてくれる達也に恋をしていたと思う。
そして、青春は終わるということをあだち充さんは55年ずっと描き続けてきた。高橋留美子は終わらない青春を描き続けてきた。だからこそ、サンデーの二大巨頭であり、戦後日本社会における「建前」と「本音」だったと思う。この「本音」系の高橋留美子作品の系統はコスプレできるが、「建前」系はコスプレできないっていうのがあるんじゃないかなって(年代が現在に近づくとどんどん境界線は無くなっていってると思う)。

庭の何カ月か後を視て、それから1年後、2年後、もっと先を想像していた、ということだ。その姿に合わせて、いま自分ができること(腐葉土赤玉土や、もっと直接的に培養土を足す等)をしていた、ということだ。つまり、私は2024年の終わりの庭や2025年の始まりの庭に、もっと〈未来〉にある庭を同時に視ていた。透視するというか幻視するというか、とにかく〈視る〉ということをやっていた。しかも現在の雉鳩荘の庭に重ねて、である。
だから楽しいのだ。目の前に、確かに〈未来〉がある。その〈未来〉に、まだ〈現在〉にいる私がこちら側から関われる。するとただの庭が〈未来〉と〈現在〉の融ける空間に変わるのだし、それって単純な空間ではない。時間も融合した「何か」なのだ。

古川日出男の現在地〉年が明ける 2024.12.28 – 2025.01.10 東京・埼玉・静岡・福島

古川さんのブログがアップされていて、「庭」について書かれていた。宇野常寛さんの『庭の話』を読んでいたこともあり、宇野さんの「庭」は実際の庭ではなくある種のメタファなのだが、その通じている部分が個人的には僕に影響しそうな気がする。
宇野さんが言うところの「庭」の概念はもしかすると僕が普段やっている散歩がかなり近いものなんじゃないかなって最近思うのだけど、もう一回ぐらい読み返してみないとそのぐらい重なっているのか、違うのかまだ僕にはわからない。

Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたので、聴きながら自分のライティング作業を。
TwitterことXをちょっと見たらトレンドのところに『花束みたいな恋をした』が入っていた。中居さんの問題でレギュラー番組が休止になって、この映画が地上波で初放送になっているから、それを観ている人たちがリアルタイムでポストしているっぽい。

昔劇場で観た時にnoteに書いていたが、主人公の絹と麦が別れずに結婚したとしても15年ぐらいで不仲になって離婚とか考えるみたい状態になった時に、麦が事故で亡くなったら、みたいな展開になるのがこの映画の坂元裕二脚本と土井裕泰監督が組んだ『ファーストキス 1ST KISS』なんだよなあ。公開されたらすぐ観に行くけど。

 

1月11日
7時過ぎに起きてradikoで『きしたかののブタピエロ』聴きながら朝の準備。今月末にこのラジオのイベントがあるけど、結局何をやるんだろうか。一緒に行く友人はこのラジオをあえて聴かないで行くと言っていたので、もしかしたらめっちゃ意味がわからない状態になりそうな気がちょっとだけしている。
10時ぐらいには六本木ヒルズに着いていたかったので8時半ぐらいに家を出る。radikoで土曜日の散歩のお供のレギュラーともいえる『三四郎オールナイトニッポン0』を聴きつつ歩く。新年一発目の放送で「あのANN0」同様にしっかり年末年始お休みがあったみたいで元気だった。小宮さん相田さんそれぞれの正月休みの話は結婚している小宮さんは奥さんの実家にいったりと家族的なことを、未婚の相田さんはいつも飲んだり遊んだりしていた後輩たちが軒並み売れていってしまったことでYouTuberになっている元芸人の人と箱根に行ったけど、そこで起きたアクシデントを、と色々と起きていてうらやましいなって気持ちになった。まあ、いつも通りな三四郎のラジオだなという安心感もある。
去年は三四郎の武道館ライブもあったし、オードリーは東京ドームを、佐久間さんは横アリというデカい箱でラジオイベントを成功させた。この三組は普通に考えてしばらくは同じ枠でレギュラーをやっていくと思うけど、そうなるとイベントをバンバンやっているニッポン放送としては今後どうするかっていうと他のパーソナリティーでも大きめの箱でのイベントを定期的にやっていくと思う。
でも、どうしても飽きも来るし、ラジオリスナーはそういうイベントにはちゃんと足を運んでグッズも買ってくれるけどさすがに乱発とまでいかなくて増えてくると次第に離れていってしまうような気もする。もちろんそういうことも考えているんだろうけど、どういう感じになっていくか。
フワちゃんを速攻で降板させた後の月曜「ANN0」を四月から誰がやるのか、一部と二部と「ANN X」でレギュラー陣は変わったりするのか、このままなのかということにこのまま三月ぐらいまでリスナーの興味は移っていくだろう。

原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名漫画を実写化し、グルメドキュメンタリードラマの代名詞的存在として長年にわたり人気を集めるテレビドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版。主演の松重豊が自ら監督を務め、主人公・井之頭五郎が究極のスープを求めて世界を巡る姿を描く。

輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎は、かつての恋人である小雪の娘・千秋からある依頼を受けてフランスへ向かう。パリに到着するといつものように空腹を満たし、依頼者である千秋の祖父・一郎のもとを訪れる。一郎は子どもの頃に飲んだスープをもう一度飲みたいと願っており、五郎にそのレシピと食材を探してほしいと依頼。わずかなヒントを頼りに、究極のスープを求めてフランス、韓国、長崎、東京を駆け巡る五郎だったが、行く先々でさまざまな人物や事件に遭遇し、次第に大きな何かに巻き込まれていく。

ドラマの『孤独のグルメ』自体は一話を通して見たことはない。でも、タイトルとか内容はなんとなく知っている作品で、「星野源ANN」のスペシャルウイークのゲストで松重さんが来られていた回を聴いたこともあって、公開されたら劇場で観ようと思っていた。
この作品の終盤にオダギリジョーさんがラーメン屋の店主という役で出てくる際の一連のラーメン屋の件なんかはラジオでも二人が話していたが、伊丹十三監督『たんぽぽ』のオマージュ的なものがあるらしい。僕の不勉強もあって『たんぽぽ』を観ていないのでそのれがどのくらいやっているのかはわからなかった。
ただ、ラーメン屋のエピソードの終盤にメタ構造が入っており、井之頭五郎ではなく遠藤憲一が演じる善福寺六郎という人物が主人公の『孤独のグルメ』の撮影をするというシーンがあった。この遊びはドラマシリーズを見ていなくてもおもしろかったし、実際に主人公を演じてきた松重さんが監督を務めているこの映画作品で取り入れたのはなんというかさすがだなって思った。
キャスティングも豪華だし、のんびり観ていられる作品。ドラマシリーズのファンも多いのでそれなりにお客さんも入っていたしヒットするんじゃないかな。観終わったら腹が減るという感想を先に観ていた星野源さんが言われていたが、あんだけ美味しそうなものばっかり観ていたらそうなるよねっていう。


観終わってからトイレに行ったら、『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』のポスターがあった。ガンダムシリーズでは初めてのIMAXでも上映するらしく、もしやと思ってサイトを見たらグランドシネマサンシャイン池袋でもIMAX上映するみたいで、東日本で一番デカいあそこのIMAX庵野秀明脚本のガンダムを観たらすごいだろうなって。
主題歌は米津玄師というニュースもあった。なんだろうな、日本映画の興行収入のベスト10の中で神木隆之介が出ている作品がいくつかあって、彼がベスト10に入っている作品に一番多く出演している(&声優としても出ている)と聞いたことがある。ヒット作品に大抵米津玄師が主題歌を歌う流れも止まりそうにないので、神木隆之介みたいになっていく可能性もありそう。
ある時期までの宇多田ヒカルと今の米津玄師という存在は、その時々における日本の何かの病理の表出というか、明らかに傷みたいに思えてしまう。だからこそ、届くし響くし時代の歌になっている。でも、僕はどうも興味がわかない。


帰りに池尻大橋のあおい書店でちくま文庫から出た戌井昭人著『戌井昭人 芥川賞落選小説集』を購入。芥川賞に5回候補になり、5回落選した作品を集めたもの。
戌井さんの小説が好きなので発売前から買おうと決めていた。一つだけ文句を言いたいのは帯に「文学的コスパ最強」という文字があり、小説なんかコスパとかと真逆な存在であり、まあ、人間がそうなんだけど。コスパとかタイパ気にするなら小説は書かないほうがいいし、読まないほうがいいし、人間はすぐに死んだほうがいいってことになる。そもそも戌井さんの小説ってコスパとかと真逆のところにあるって思うんだよな。
コスパとかタイパとかみたいな言葉を小説に関わる人間が言わないほうがいいと思うし、帯文はおそらく担当編集者が決めているはずだけど、そういうコピーを使うなら小説じゃなくてビジネス書とか作ったほうがいいよ。って思った。
こういうのは新TwitterことXに書いたら、どうせ筑摩書房関連のアカウントがエゴサして見つけるかもしれないし、誰かにリポストされて無駄に拡散されても嫌だからこっちに書いておく。


家に帰って昼ご飯を食べながら、TVerで『伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評』を見た。『劇映画 孤独のグルメ』に出ていたオダギリジョーさんがゲストだった。なぜオダギリジョーがテレ東に?みたいな感じもしなくもないけど、佐久間さんが最初にプロデューサーかディレクターでやった企画に伊集院光さんとオセロとレギュラーで出演していたらしい。
昨日、地上波で初放送した『花束みたいな恋をした』でもオダギリジョーさんはちょい役で出演しているけど、絹ちゃんの浮気相手かも?みたいな社長で、最初の平成仮面ライダーだったオダギリジョーが同じく平成仮面ライダー出身の菅田将暉演じる麦くんから奪ったみたいな、話もどこかでされていたような。
オダギリさんはNHKでやっていたドラマの映画版『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』を監督脚本出演していたりと、定期的に自分でも映画を作っているのがすごいし、松重さんとのやりとりも番組で話していたけど、まさに伊丹十三監督は役者もやっていた人なので、オダギリさんとか松重さんがそういう道に進んでいく可能性もゼロではないのかも。

 

1月12日
三連休の中日、予定を入れずにのんびり7時過ぎに起きて、『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴きつつ睡眠モードから起床モードへ。日曜日のルーティンで代官山蔦屋書店まで散歩へ。いつもはradikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きつつ歩いていくのだけど、冒頭部分は家にいた時に聴いていたし、今はSpotifyポッドキャスト『奇奇怪怪』を少しでも聴ける時には聴いておこうと思って、40巻を行き来で聴いた。この巻(話)から上中下と一つの配信が三分割されるようになっており、それぞれのパートでもテーマや取り上げる書籍や話題が違ったりする。
春先には過去回を全部聴いている状態にしようと思ったけど、これは中々難しい。今の時点で2021年1月配信分、4年前のもの。これ毎週配信だから、一回が約一時間半、で毎週あるとすると月に六時間分、それが十二ヶ月だから一年分で七十二時間前後はある。それが四年分だから二百八十八時間はある。おもしろいし、こういう視線や視点で物事を見たりするんだという発見もあるし、年齢も違うから考え方や捉え方も違うのでドキリとする時もある。
代官山蔦屋書店では特にこれといったものがなかったので何も買わずに、帰りに近所のスーパーで昼ごはん用の惣菜を購入して家へ。
本棚を整頓するのも兼ねて机の上に置いている本とベッドの頭側にあるラックの本とかを入れ替えりしていたらあっという間に時間が過ぎていった。
昼ごはんを食べてヵらも文庫本のエリアを入れ替えたりして、そこからずっと読書タイム。『オードリーのオールナイトニッポン』『田中みな実のあったかタイム』(ゲスト:DJ松永)、『川島明 そもそもの話』(ゲスト:松重豊)を聴きながら、読み終わりそうだった本をどんどん読んでいく。
ネットで申し込みしていたものに関して、すぐに連絡が来たので明日の予定ができた。今後のこともあるけど、ちょっと体を動かすのもしたいけど、移動すること、今の状況が少し変わるきっかけになればいいと思っている。実際どうなるのかは明日以降にならないとわからないけど。

通常営業はお休みで21時から山田俊二さんの「閉店後のカフェ_2025/01/12_recording」があったので、オープンの20時にニコラへ。一杯目は早めのバレンタインブレンドをいただく。飲むと非常にスッキリしていた。いつもあるアアルトブレンドよりもサラッとした飲み心地。
予約人数が満席の中で山田さんのピアノの演奏、同時に録音もしているのでいつもよりは静かにして演奏を聴いていた。半年ぶり以上ぶりなニコラ知り合いもやってきたので、映画の話をちょっとばかりできたのもよかった。

 

1月13日
7時過ぎに起きてからradikoで『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を。有吉さんは正月休みみたいでデンジャラスの安田さんがメインパーソナリティーを務めるスペシャル企画『安田のほうれん荘』がやっていたのを聴きつつ朝のルーティンを。読書をする前に昨日本棚を整頓したのはバリューブックスに読まない本を送るためでもあったので、その続きを。
小説を読んでも集中力が続かない、このところ、今年に入る前ぐらいからどうも本を読んでいると眠くなるのが早くなった。睡眠モードに入りやすくなっているように思う。
昼ごはんを食べてから14時から面接のアポを取ったので下北沢へ向かう。成人の日、三連休の最終日の月曜日、茶沢通りは歩行者天国で平和な様子、真っ直ぐ進んでいってセブンイレブンの方を歩いていくと南口の方に、今だと東口の方に行ける。
今やっているリモートワークの仕事は週三だけど、今後作業を棚卸ししてもらったら週四になる予定ではあるけど、去年なんせ働かなすぎた。本厄の2023年はゲーム関連の仕事とかあったりして充実していたし、ちゃんと原稿料も出ていたが、去年の後厄の2024年はそれがパッタリとなくなってしまった。ゲームのプログラミングとかしてデバッグか最終確認の時まで僕がやっていたことの確認や修正はできないので仕方ない。
書籍の構成をやったって刷り数次第だし、去年手伝ったものに関しては最初に言われた金額よりもだいぶ減った原稿料になった(以下自粛。書いていたら文句のオンパレードになったので削除)。
とりあえず、今年は働いた方がいいなというのと、去年は甘えすぎていた部分があるのでちょっと自分を精神的にも鍛えた方がいいなと思った。リモートワークで昼ごはんを買いに行くのも家の近くで、半径数キロメートルで用事が足りてしまっていて、二時間とか平気で歩いて日比谷とか行くこともあるけど、それは自分の意志だからストレスはない。
そういうことに対して理不尽というのがあっているのかわからないけど、行きたいない場所まで行くとか精神的にも肉体的にもちょっとしんどい思いをした方がいいのではと去年の終わりぐらいから考えていた。
下北沢駅近くにある事務所みたいなところで派遣のバイトの面接というか流れなんかを映像で見て最後は仕事で使う備品を渡してもらった。
登録制なので自分が仕事したい日を前もって入れておいて、前日に確認して入れる現場があればそこにいくという流れ。前日にならないとどこに行くのかもわからないらしい。最寄り駅から基本的には電車一時間以内の場所らしいが、電車で一時間あればかなり広範囲になる。自分では行くこともない駅とか場所に行くきっかけ、コロナパンデミック以降に出来上がったルーティンや日常の繰り返しを少し壊さないとダメだなと思った。ダメだったら継続しなければいいだけだ。

山梨県、富士山の麓に広がるのどかな町で暮らす遠藤清美(市川実日子)、41歳。地元のビジネスホテルで働く清美は、娘の若葉を女手一つで育てるシングルマザー。毎朝、娘のためにお弁当を作ってから出勤し、同僚の由美(夏帆)、えり(坂井真紀)と一緒にフロント業務を淡々とこなすのが毎日のルーティン。

自分勝手な宿泊客には手を焼くけれど、支配人の奥田(田中直樹)は親しみやすいし、先輩の高橋(角田晃広)は影が薄いから、職場の人間関係はほとんどノーストレス。むしろそんなに親しくもない清掃スタッフ・中本(野呂佳代)のSNSをこっそりフォローしたり、謎の長期滞在客・村上(小日向文世)の素性を妄想したりして楽しんでいる。

仕事以外では、数か月に一度、地元の幼馴染・葉月(鈴木杏)と美波(平岩紙)とご飯を食べながら近況報告。そうして毎日、時間だけがあっという間に過ぎていき……。
そんなある日、清美は仕事帰りに自転車で家路を急ぐ途中、交通事故に遭いそうになり……間一髪のところで職場の先輩・高橋に命を救われる。

人間離れしたスピードと腕力で清美を自転車ごと救い出した高橋は、「実は俺……宇宙人なのね」と清美に打ち明ける。今まで正体を隠してひっそりと暮らしてきた高橋は、清美を助けるためにとっさに宇宙人の能力を使ってしまったのだった。
「このことは絶対誰にも言わないでね」と高橋から念を押された清美は「わかりました。内緒にします」と言いつつも、我慢できずに葉月と美波に話してしまい……。それをきっかけに、平凡だった清美の日常が変わり始める……!

家に帰ってから遅めの昼ごはんを食べながら、TVerで『ラヴィット!』を見てから、昨日ニコラから帰って見ている時に寝落ちしていたバカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』を見る。
すごくミニマルな、大きな出来事は起こらないSFドラマ、エイリアンものみたい。実際に宇宙人と言っている高橋はお父さんは宇宙人だけど、お母さんは地球人と言っているけど、思い込みだけかもしれないし、能力はあるから流石にハーフ宇宙人だとしても、本物の宇宙人が他にいるのか、あるいは清美たちが記憶を消されて嘘の記憶を植え付けられている宇宙人というオチとか、このホテル自体が地球ぽい、山梨っぽい場所にされたエリアでお客さんが全員宇宙人だったりとかするかもしれない。
まあ、日曜日の夜遅くに見るならこのぐらいのゆるさがちょうどいいんだろうなというのもわかる。
続いてNHKプラスで『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』二話を見る。平賀源内に文章を書いてほしくてがんばる主人公の蔦屋重三郎という回。花魁の花の井を演じている小芝風花は今回かなり今までとは違う雰囲気もあって、見入ってしまう。安田顕さんが平賀源内を演じているのは今の所すごく合ってる感じで楽しめている。

夕方過ぎに日記をつけた。このブログとかは別に「10年日記」というのをつけている。その日の仕事とか見た映画とかの簡単なメモみたいなものだが、これで二冊目ですでに一冊は10年つけて終わっていて、今のものは三年目になっている。今日だと「1月13日」のページを開くと左側に2023年から2032年まで一年に一行ずつあって、右側はメモできるようになっている。
今日のところに面接と書くと、去年の1月13日のところが目に入る。亡くなった友だちと一緒に新宿で朗読劇を観に行っていた。初雪が降っていて、僕と彼女が会ったのはその日が最後だった。それから二週間後の27日に、前日に倒れて翌朝に亡くなった。僕に彼女のお母さんから連絡があったのはその四日後の31日夕方だった。その後、もう一人の友人と彼女の部屋の退去準備をしているお父さんとお母さんに会いに行った時に、彼女の喉仏の骨を見て触った。もうすぐ命日、もう一年、まだ一年。いなくなったことはわかっているけど、やっぱりそのことは僕の中でうまく処理できていないと思う。

きのこ帝国 - 海と花束 (MV) 

 

1月14日
6時過ぎに目覚ましで起きたが、無理だった。8時まで寝ることにした。目覚ましが再度鳴る手前で目覚めて鳴る瞬間に時計を止めた。
たまにあるけど、あの目覚ましが鳴る数秒前に目が覚めるあの感覚、時間を身体が刻んでいて、なおかつセットした時間に合わすように意識が浮かび上がるみたいな不思議なシンクロというか、起床できてしまう。そういう場合だと脳がすでに覚醒しているのかまったく眠気がなくてすぐに行動に起こせる。
radikoで『空気階段の踊り場』を再生したが、寝る前に半分ほど聴いていたので残りを聴きつつ朝のルーティンをしてから、『JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力』を聴きつつリモートワークを開始。
今日は16時まで作業をして早上がりなので時間が経つのが早かった。前にやった作業に関して、ミスというか順序とかが入れ違ったりしていたことを指摘されたり、でも、それぞれの認識が違っていたことがやりとりでわかったので解決。
めんどくさいけど明日出社してPCのセキュリティとかを入れ直したりするから、代わりのPCをしばらく使って、また取りに行かないと行けないという連絡が来たり。思ったようには中々行かないなあ。でも、返却に関しては来週でと言われたけど、再来週にユニットバスの工事が入る時は出社しようと思っていたので、なんとかその日にしてもらったし、まあいいっかという気持ち。

radikoで「深夜の馬鹿力」を聴き終えてから、TVerで『あのちゃんねる』を。あのちゃんと仲のいいメイプル超合金の安藤なつさんとツーリングしながらトークの二回目かな。あのちゃんが信用していることもあって、すごく本音を話しているし安藤なつさんが相手だからこそ言えることもあるんだろうなっていうのが伝わる。
今日夜はあのちゃんのライブだったので、これを見るとプロ意識というともしかしたら違うのかもしれないけど、多くのスタッフが関わる仕事をたくさんしているからこそ、やらないといけない、成功させないといけないという腹の括り方をしているのもわかったし、一回やってみてダメだったり嫌だなと思ったらその仕事は次はしないとか、彼女の仕事に対しての考え方や自分の求められ方についても自分の言葉で言っていたのが聞けてよかった。しかし、働きすぎというレベルを越えて仕事をしている。


16時過ぎにリモートワークを早上がりして歩いて渋谷のNHKホールへ。今年初ライブはano TOUR 2025 「スーパーニャンオェちゃん発表会」 。先日のニコラでの山田のライブがあったから、それが初のような気もするが、レコーディングしていたし、やっぱりニコラだとイベントっていう認識に僕はなっているっぽい。
NHKホールに来たのは2013年の五十嵐隆のソロライブ『生還』以来、まあ、その時も二階席だった。syrup16gを武道館ライブで解散してから五年、五十嵐さんのソロライブなら観に行かねばと解散ライブを観に行った青木と一緒に観に行った。サポートメンバーがドラムの中畑さん、ベースがキタダマキさんというまさかのsyrup16gメンバー揃い踏みで叫び声のような大歓声が起きた。ある意味で再結成ライブとも言える内容だったので思い出深い。
というわけで同じ干支、12年ぶりにNHKホールへ。

ツアー初日はソロライブで、これ以降は対バンだが、今日はゲストでYOASOBIの幾田りらが参加するというのは前から発表されていた。

1.YOU&愛 Heaven
2.普変
3.社会の窓
4.猫吐極楽⾳頭
5.絶対⼩悪魔コーデ
6.Peek a boo
7.イート・スリープ・エスケープ
8.swim in 睡眠 Tokyo
9.SWEETSIDE SUICIDE
10.AIDA
11.デリート
12.愛してる、なんてね。
13.涙くん、今⽇もおはようっ
14.スマイルあげない
15.ちゅ、多様性。
16. 許婚っきゅん
17.F Wonderful World
18.⻘春謳歌
19.絶絶絶絶対聖域
20.鯨の⾻
En1.Past die Future

最初はギターを弾きながら『YOU&愛 Heaven』、二曲目はクリープハイプ尾崎世界観作詞・作曲した『普変』、三曲目はクリープハイプのカバーアルバムにも収録された『社会の窓』とギターを弾きながら冒頭の三曲を披露。
四曲目『猫吐極楽⾳頭』はファーストアルバムのお祭りっぽい曲なので一気にポップなラインへ。そこから九曲目『SWEETSIDE SUICIDE』までぐらいはその流れで、『AIDA』や『デリート』はわりとシリアスな歌詞でもあったりする。そこからシングル曲畳み掛けていくとポップさが加速。
マクドのCMソングだった『スマイルあげない』はライブだとめちゃくちゃアップテンポだしバックに流れる映像も8ビット感のあるものだったりしてアナログだけど現在進行形みたいな感じで世界観やダンサーを含めた踊りにもあっている。
『ちゅ、多様性。』は何度かライブで見て思うけど、ステージは基本的にはギター、ベース、ドラム、シンセのバンドセットで生音でどの曲もやっている。プラスあのちゃんがアコギかエレキギター弾きながら参加するか、楽器なしで歌いながら踊る。『ちゅ、多様性。』の時はドラムが走り過ぎなのか、やっぱり生音だとテンポが難しいのかかっちりしていない気がしてしまう。ダンサーチームも出てくるし見た目も楽しいんだけど、音のわずかなズレみたいなのがどうも気になってしまう。
『許婚っきゅん』はらんまの主題歌なので早乙女玄馬が水浴びたバージョンであるパンダの巨大な着ぐるみが登場していた。ドラを一緒に最初に叩いていた。この曲も音源で聴くよりライブの方がいい。
『F Wonderful World』の後はゲストの幾田りらが登場して、アニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション』の前後編それぞれの主題歌である『青春謳歌』『絶絶絶絶対聖域』を二人で一緒に歌った。
今まであのちゃんが一人で歌うバージョンしかライブでは観ていなかったので、二人が揃って歌っているのが観れて本当によかった。二階席のセンター前の方が関係者席だったのか、思いっきり原作者である漫画家の浅野いにおさんがいた。ネトフリで配信している劇場版ではない、アニメシリーズに再構築した「デデデデ」の主題歌『新世界』は浅野さんが作詞作曲していたので、もしやそれも聴けるのかと期待したのだけど、それはやらなかった。たぶん、この曲はどこでも披露されていない。ギターを弾きながら『鯨の⾻』を披露して本編が終わり。

アンコールの最中にこの映像が流れ出して、9月3日に日本武道館でのライブをするというアナウンスが出てその日一番の大盛り上がり。
観客の男女比はほぼ半々ぐらいな気がする。年齢層もバラバラだし、一人で来ている人も多いし、カップルや親子連れもいるし、あのちゃん好きで髪型からファッションから真似ている若い女の子もいるし、かなりバラエティに富んでいる。
アンコールはアマプラで配信中のドラマ『推しの子』第四話の主題歌であり、あのちゃんが組んでいたパンクバンド・I'sのメジャーデビューシングルでラストソングになった『Past die Future』を。この曲がリリースされた時には活動が終了していたので、もう聴けないと思っていたけど、anoとしてこの曲は歌っていくのであればうれしい。20時過ぎには終わった。

Past Die Future 



去年は武道館には赤えんぴつ(a.k.a バナナマン)と三四郎ZAZEN BOYSを観に行ったが今年はanoを。武道館ライブを観るのを楽しみにして今年は生きていける。


anoをイメージした主人公がギターボーカルのスリーピースバンドが初武道館ライブを開催する日に、バンドメンバーが死んでしまってライブが中止になってしまう。主人公も事故に遭って目が覚めると武道館ライブの一ヶ月前に戻っていて、兄から我が家はタイプリープできる能力があるって聞かされる。主人公はバンドメンバーが殺されないように行動を起こす。メンバーが抱えていたことを解決して武道館当日を迎えると次は他のメンバーが、それを解決したら別の身近な人が、という風に何度かタイムリープしながらなぜ彼女が武道館ライブができないのか、その諸悪の根源がなんなのかを探っていき、最終的にはライブが開催されたら終わりという漫画原作を一昨年の終わりぐらいから作っていた。
でも、諸々あって編集者会議にもあげられなかった。僕としてはあのちゃんが早かれ遅かれ武道館には立つと思っていたので、漫画でやって実写化できたら最高じゃん、みたいな絵に描いた餅をイメージしていたけど、本当にステージに立ってしまうとこの企画は時期を逸してしまう。いや、僕が遅すぎただけだけど。

NHKホールに着く前にSpotifyポッドキャストアルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:MINAMO)が配信されていたので開演までは聴いていた。AV関係の人がゲストだとだいたい前後編になりがち。
NHKホールから帰る時には『あのと粗品の電電電話』も配信されていたので、「しくじり学園」が家路の途中で聴き終わったので「あの粗品」に。
夜放送の『あのの電電電波』のゲストがPUFFYらしく、あのちゃんは二人組でやりたいし、PUFFYみたいなユニットが理想だという話をしていた。粗品も幾田りらとでええやんみたいなことを言っていたが、あのちゃんはYOASOBIとソロで忙しすぎるから無理だよって話をしていた。もちろん日本武道館はソロだろうけど、それ以降に誰かとユニットで活動するというのはありかもしれないなと思ったりした。
椎名林檎東京事変をソロ活動後にバンドを組んだけど、あのはブレイク前にパンクバンドのI’sをやっていてすぐに解散したので、ソロアーティストとしてブレイクしてか映画やドラマとか関係なく、バンドではなくてら誰かとユニットをやるという形というのは新しいかもしれない。

 

1月15日
寝る前にradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴いていた。二人ともテンションが高かった。火曜日夕方以降と水曜日になった深夜にアルコ&ピースとあのはSpotifyポッドキャスト配信と深夜ラジオがあるという露出の多い日。加えて、アルピーはその日の朝に『ラヴィット!』に出ていたし、あのちゃんは『あのの電電電波』(ゲスト:PUFFY)が放送されたりとコンボ連発感がある。そのおかげで火曜日と水曜日は聴いたり見たりするものがたくさん。

7時過ぎに起きてから朝のルーティンをしながらradikoで『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴いて、そのままリモートワークを開始。午後から出社するのでちょいとスピードを上げて作業をしていった。
続けて『あののオールナイトニッポン0』を、昨日がNHKホールでのライブだったのでさすがに生放送ではなく収録になっていた。幾田りらがライブのゲストなのは事前に出ていたけど、収録自体が四日前ぐらいだったのか、インフルエンザも流行りまくっているので無事に出演してくれているのか、そもそも自分も大丈夫なのかははっきり言えないと言っていた。ライブ前だけどリラックスしているのは聴いていると伝わってきた。
そのままTVerPUFFYゲストな『あのの電電電波』を流し聞き。前日の「電電電話」でユニットを組みたいという話は大先輩の二人にも番組内で話していた。こう公言していると来年とか期間限定とかでも本当にやるのかも。僕が10代の頃からPUFFYのお二人は見ているけど、貫禄はあるけどふわりとしていてベテランだけど、軽やかさがより際立っているのがすごかった。

からの『.ENDRECHERI./堂本剛オールナイトニッポン』を聴きながら竹橋へ出社。前半の一時間ぐらいは剛くん一人で落ち着いたトーンで話しているけど、内容としてはネガティブなものではなく、ファンクミュージックに出会ったことでポジティブになったという話であったり、リスナーからの質問に答えるという感じだった。
途中から剛くんの昔からのファンだという銀シャリの橋本さんがゲストみたいな感じで登場して、二人でトーク。橋本さんが声のトーンとか芸人っぽいテンション高い感じで話そうとすると軽く剛くんにたしなわれるということが最初にあったりはしたが、長年の付き合いらしくほどよいトーンで進んでいった。
そういえば、橋本さんは元々この枠をやっている星野源さんのファンでもあり、何度かゲストだったか、星野さんが休みの日には代打で番組をやったような気もする。今回は偶然だろうけど、火曜日25時のオールナイトニッポン一部のパーソナリティーのファンという不思議なポジション。



九段下駅を出て会社のある竹橋へ。途中で武道館が見えるいつもの道を通る。昨日、あのちゃんのライブで武道館ライブ発表があったばかりで、その最寄駅を使うのもなんだかシンクロしている気分にはなる、まあ気持ち次第でしかないが。
そして、会社の反対側の竹橋駅の出入り口、元旦はそちら側を歩いて赤坂方面に向かっていったので、半月でぐるりと戻ってきた。
会社で使っていたPCを渡して代替えのPCを渡してもらってログインとか同期したりしてチェックをした。使っていたものにセキュリティを入れて再来週返してもらうものだと思っていたら、この渡されたものはセキュリティが入っているので今後も使うということだったらしく、勘違いしていた。PCとACアダプタはそれぞれ同じナンバーで管理されているので、家にあるものを持ってこないといけなくなった。もし、持ってきていたら再来週会社に行かなくてもよかったぽい。確認は大事。

ウェブサイトの社員さんと軽く打ち合わせをして夕方前には会社を出て家路に。PC自体が今までと違うので家のWi-Fiとかの設定もしたかった。ちょうど小学生とかの登下校の時間らしく、半ズボンの少年たちがたくさん半蔵門線に乗っていた。
子どもの頃に電車に乗る機会もなかったので、こんな都会のど真ん中で小学生から電車通学をして大人になっていく人たちの感覚や感情はまったく違うものだろうと思う。田舎がいいのは都会という違う場所があるという感覚が最初からあるぐらいか。

Wi-Fiの設定をしたりしていたらすぐに時間が経ってしまった。リモートワークが終わってから毎年元旦に声をかけてもらっている新年会みたいな飲み会に呼んでもらったので大好きな居酒屋さんへ。途中からいしだ壱成さんの話で盛り上がる。もちろん僕にとっては野島伸司脚本『未成年』のヒロであるが、単発のスペシャルドラマ『エデンの東』で赤髪だったのが印象に残っている。
帰ってきてからこのブログをアップした。

今回はこの曲でおわかれです。
ASIAN KUNG-FU GENERATION - ライフ イズ ビューティフル 

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年12月16日〜2024年12月31日)

12月上旬の日記(2024年12月1日から12月15日分)


12月16日
日付が変わってから上旬の日記をはてブにアップしてから、半年前の日記をnoteにアップしてTVerで『夜明けのラヴィット!』を流しながら目を閉じていたら落ちた。

と言っても二時間もしないうちに目が覚めてる。深夜2時すぎぐらいに可燃ごみを集積所に出しに行ったら、新聞配達の人が新聞を配りにきていた。こんなに早い時間に配ってるのか。
そこから『有吉クイズ』がアップされていたので見ながら横になっていた。錦鯉の渡辺さんのキャバクラでどんな会話をしているかというクイズで、「神客」と言われるほどスマートな遊び方をしていると前からオズワルドの伊藤さんが話していたのでその検証も兼ねて。
六本木のキャバクラ一回で20万ぐらいの金額になっていて、その後に違う階のお店に行ってからまた戻ってきていて、あのくらい売れるとそのぐらい遊べるぐらい稼げるんだなと、すごいなと思いながら最後まで見てから眠った。

7時過ぎに起きたら、太ももの横とか横っ腹付近とかが赤くなっていてちょっとかゆみがあった。昨日も赤くなっていたから乾燥している状態で服とかで擦れたせいでなっているのかなと思っていたけど、赤くなる範囲が広がっている。
これは夜にお風呂に入るまで続くのだけど、寒暖差アレルギー的なものなのだろう。お昼過ぎには腕の方も赤みが出たり、下半身にはどんどん赤さとかゆみが広がっていった。
家に残っていたかゆみ止めを塗って効果があったかなと思ったけど、夕方過ぎたら赤みがまた出ていた。結局、お風呂に入って血流が良くなって体温が上がったらかゆみと赤みが消えていった。
昨日夜にradikoで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』は聴いていたので、Spotifyポッドキャストで『きしたかののブタピエロ』本編とアフタートークを流しながら、リモートワークを開始。
そのあとはYouTubeにアップされている『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』の三四郎の小宮さんゲスト回や『あのちゃんのオールナイトニッポン0』のファーストサマーウイカ、熊本プロレスの紅しょうが、遠藤憲一ゲスト回を作業用BGMとして聴きながら仕事。

スペシャルゲストも続々登場! ニッポン放送「第50回 ラジオ・チャリティ・ミュージックソン」 

24日の『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』のメインパーソナリティが出川哲朗さんというのは聞いていたけど、こんなにずっと出ずっぱりなのか。あのちゃんはクリスマス大好きだからラジオやりたくないと言っていたけど、もろ組み込まれていた。相性の良い出川さんがゲストでやってきてワチャワチャするのかな。
昼休憩でスーパーに行って帰ってきたら、「mixi」の新しいSNS「mixi2」というのがリリースされていた。
mixi」同様に招待制らしい。新TwitterことXで疲れた人たちがとりあえず初めている感じ。僕はもうSNSを増やしたくないし、どちらかというと減らしたいので今のところやるつもりはない。やるならXをやめるとかしたほうがいいだろう。

リモートワークが終わって散歩がてら池尻大橋の方へ。昨日 15日が満月だったみたいで12月は「コールドムーン」と呼ばれるとニュースで見たけど、一日経っても満月に見えるほどまんまるに光っていた。

これは俺にとってすごく悲しいというか……トラウマのような出来事がきっかけだった。俺が20代前半の頃で、アルバム『Apocalypse』を作っている時期。親友でピアニストのオースティン・ペラルタが亡くなって……彼が22歳のときだったかな。喪失感に打ちひしがれていたとき、見かねたフライング・ロータスが「日本に行かないか?」って誘ってくれてさ。彼が大阪のフェスでショーをやる予定だったから、ベーシストのデイブ(デイヴィッド・ウェクスラー)たちと一緒に大阪に行ったんだ。そこに龍一さんも出演していたんだよ。たしか、エレクトロニックな感じの、普段とはちょっと違うタイプのセットで演奏していたと思う。

「地中海のテーマ」と出会ってから、彼の音楽もYMOイエロー・マジック・オーケストラ)も全部聴いていたし、俺はもう興奮して興奮して。「うわあ」って感じで。それで「龍一さん!」って思い切って声をかけたんだ。で、自分がオースティンの親友だってことを伝えると、龍一さんはすごく悲しそうな顔をしていた。俺はすごく感情的になっちゃって、つい龍一さんを抱きしめたんだけど、彼はあの瞬間ですべてを理解してくれた気がするな。

「龍一の手を取って踊ったんだ」。サンダーキャットだけが知っている坂本龍一 

休憩中にスマホでサンダーキャットの坂本龍一さんとの関係性についてのインタビューを読んだ。こういう繋がりがあったから『千のナイフ』のカバーもやったんだなってわかるものだったし、本当に日本だけじゃなくて世界中で影響を与えていて交友関係も広かったし、真摯に人と向き合っていたのが坂本さんだったのだろう。

坂本龍一- THOUSAND KNIVES(2016 リマスター) 



THOUSAND KNIVES - THUNDERCAT REMODEL 




あおい書店で前に別の新書を買っていた野村泰紀さんの『なぜ重力は存在するのか』と先ほどのサンダーキャットのインタビューが掲載されている『ブルータス』の「わたしが知らない坂本龍一」特集号を購入。
少しだけペラペラと立ち読みしていたら、ウーマンラッシュアワーの村本さんも坂本さんとの関係について話をしていたけど、彼がNYに行けるきっかけとか面倒というか支えてくれたのが坂本さんだったというのは初めて知った。

家に帰ってきてからSpotifyポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』最新回の第8回とおまけがアップされていたので聴きながらこの日記を書く。どんどん東ブクロ&栗谷のトークやリズムが聴き心地良くなっているので、全10回で終わらずにレギュラーでやってほしいけど、どうなるんだろう。


佐藤究著『トライロバレット』を最後まで読む。帯に「新ヒーロー小説」とあったのはある意味では正しいし、ある意味ではミスリードになっている。
いわゆる「仮面ライダー」シリーズだったり、マーベル的な変身ヒーローとは違うけど、アメリカを舞台にして描くならありだろうし、佐藤さんらしい要素が随所に出てくる。元陸軍でイラク、アフガンに兵士として戦場で戦った人物の描写や精神的な部分の描写が一番の読み応えのようにも思えた。

寝る前にNetflixで配信が始まっているガブリエル・ガルシア=マルケス著『百年の孤独』のドラマ版を見る。一話の終わり近くで寝落ちしてしまって、二話の半分ぐらいのところで目が覚めた。
小説を読んでいるとわりと原作に忠実に物語は進んでいるし、描写や登場人物も正確な気がする。同じくNetflixで配信しているフアン・ルルフォ著『ペドロ・パラモ』の映画もそうなんだけど、ラテンアメリカ文学におけるマジックリアリズムって映像化するとそこまで映えないというか、やっぱり文章として読みながら脳裏で、個人のイマジネーションの中で魅力が増すものなんだなっていうのが二作品を見ているとわかる。

12月17日
どこかの温泉街の宿、近くに川が流れている。部屋の中に僕と顔のわからない知り合い(らしい)と担当編集者らしき男性の三人がいる。テーブルの上には一冊の単行本が置かれている、どうやら僕の作品らしい。
僕のスマホに着信があり、芥川賞を受賞したと伝えられる。担当と知り合いに伝えると喜んでくれるが、僕はあまり喜んでいない。視線はテーブルの上の単行本に向く、やっぱりこの装幀が気に入らない。これで有名になるのはイヤだなと担当に伝える。
という夢を見た。

佐藤究さんの小説を読んで、『百年の孤独』を見たからなのか、小説に関する内容だった。しかし、佐藤さんは直木賞だし、『百年の孤独』はいわゆる純文学とは言いにくい、からなぜ芥川賞だったんだろう。
7時前に目が覚めた。体のかゆみや赤くなっているところは治っている。寝転んだままradikoで『空気階段の踊り場』を聴いていたら、そのまま寝てしまって起きたら9時を過ぎていた。
一瞬、やっちゃった。と思ったけど、Googleカレンダーを見たらチケットを取っていた映画の開始時刻は10時50分だったので、問題はなかった。ただ、歩いて行こうかなと思っていた部分はちょっとあったけど、このままだと上映開始には間に合わないので諦めて渋谷まで歩いて副都心線新宿三丁目駅までというルートにした。

面倒見がよく、絵がうまくて優秀な8歳ちがいの姉。両親の影響から医師を志し、医学部に進学した彼女がある日突然、事実とは思えないことを叫び出した。統合失調症が疑われたが、医師で研究者でもある父と母はそれを認めず、精神科の受診から姉を遠ざけた。その判断に疑問を感じた弟の藤野知明(監督)は、両親に説得を試みるも解決には至らず、わだかまりを抱えながら実家を離れた。

このままでは何も残らない——姉が発症したと思われる日から18年後、映像制作を学んだ藤野は帰省ごとに家族の姿を記録しはじめる。一家そろっての外出や食卓の風景にカメラを向けながら両親の話に耳を傾け、姉に声をかけつづけるが、状況はますます悪化。両親は玄関に鎖と南京錠をかけて姉を閉じ込めるようになり……。

20年にわたってカメラを通して家族との対話を重ね、社会から隔たれた家の中と姉の姿を記録した本作。“どうすればよかったか?” 正解のない問いはスクリーンを越え、私たちの奥底に容赦なく響きつづける。

ポレポレ東中野で上映しているのは知っていたけど、テアトル新宿のサイトを見たら『どうすればよかったか?』も上映してるじゃんと思ってネットでチケットを取った。木曜日はTCGカードのサービスデイなので1200円とお得だった。
観客の年齢層は高かったが、八割がた埋まっていたと思う。家族についてのノンフィクション・ドキュメンタリーだから高齢者に近い人たちの方がリアリティもあるだろうし、関心も高いのだろうか。
今年観たドキュメンタリー映画だと和歌山毒物カレー事件の犯人で林眞須美死刑囚の長男をメインに追った『マミー』があったが、鑑賞している気持ちとしては近い。
『どうすればよかったか?』はある一家の中で起きたことであり、『マミー』はテレビや週刊誌で取り上げられて日本中の人が知っていたものだけど、居心地の悪さというか、やっぱり「家族」という他者が入り込めないところにカメラを向けるということ、そして「家」それぞれにだけのルールや常識があり、どちらにしろ自分の家族のことを考えることにもなっていく。カメラのレンズが向けた知らない他人の家と家族を見ていると、レンズは観客である僕らに向けられてしまう、という反転さえ起きる。
高性能なIMAX用のビデオカメラだってスマホだって、撮るという行為においては暴力的であり、その事実をどうもみんな忘れてしまっているように思える。スマホのカジュアルさによって撮影するという暴力性がないことにされているような、でも、どうしてもそこには暴力性はある。
姉と父と母にビデオカメラを向けた今作の監督は弟であり息子である。だからといってその暴力性がなくなるわけもなく、帰省のたびに家族へ向けられるカメラ、年々家族も老いていく姿が嫌にリアルで痛い。
お姉さんが最初に撮り始めた時は三十代ぐらいでまだ若さがあるのだけど、最後の方では六十代に入っていて人の時間の進み方みたいなものを目の当たりにする。ご両親も高齢になっていくので、体にも不調が出てくるし、病気も進行していく。他人事ではない、そのことがよりスクリーンに釘付けになってしまう。これは僕にも起こるし、現在進行形のことなのだと。
そして、症状が悪化しているように見える姉、医師であり常識的な人間であるという立場を崩したくない両親、やがてそれも瓦解してしまう。崩れた先には壊れてしまったように見えた姉の回復と改善が見られてもくるのだけど、あまりにも時間が経ち過ぎていたこともカメラは記憶してしまっていた。観終わると混乱する部分もあるけれど、「どうすればよかったか?」という問いのみがまさに残る。

帰り際に紀伊国屋書店本店に寄ったけど、新刊でこれというものもなかった。渋谷駅まで戻ってから家まで歩いて帰る。お昼ご飯を食べてから来年の執筆用スケジュールを再考。正直、『どうすればよかったか?』を観たから自分の家というか家族についてのことを考えたら、祖母の兄の初生雛鑑別師だった新市さんについて書くのはそれを元にしたフィクションにしちゃっていいのか、もっと時代背景とか調べた上でノンフィクションにした方がいいのか、とかぐるぐると回る。
結局、二月の開高健ノンフィクション賞は時間が足りなすぎるし、フィクションにするとしてももう少し資料を集め直したりしたいから、夏ぐらいの小学館ノンフィクション対象に出すつもりの方がいい気がしてくる。
一旦、そこを〆切にして、三月末までのスケジュールを考え直す。今月の残りと一月頭で書くものを決めたら、あとは前に考えていたものと一部入れ替えたものになったけど、一つずつ書いていくしかない。


夕方過ぎにSpotifyポッドキャストアルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:久田将義)、『あのと粗品の電電電話』最新回がアップされた。
「アルピーしくじり」のゲストは『実話ナックルズ』の編集長などを務めていた久田さん。チーマーが生まれたところに居た話から始まって、どんどんアウトサイダーに関する取材関連の話なんかに展開、こうやって毎週聴いているとゲストの人選的には小説家の樋口毅宏さんと弁護士の三輪記子さん夫妻どちらかがゲストで出演しても違和感ない気がする。
「あの粗品」はSpotifyの発表する「2024年に国内で最も再生されたポッドキャストエピソード」で1位、2位にランクインし、Spotifyから贈られたトロフィーを開封しながら受賞の感想を語るものになっていた。開始して一年間で80万人のリスナーがいるらしい。となるとTVerの『あのの電電電波』もけっこう視聴者いるのかな。リスナーだしファンとしてはこのコンビで末長くやってほしい。

M-1グランプリ2024×ASIAN KUNG-FU GENERATION「リライト」 


こんなもん見たら泣くわ。最後にトム・ブラウンのみちおさんが映ってるけど、本当にこのまま優勝してくれ!

 

12月18日
少しだけ中上健次著『奇蹟』を読んでいたら日付が変わったので寝ようと思って、電気を消した。わりとすぐに寝付けれたのだけど、深夜3時過ぎに目が覚めた。特に尿意があるわけでもなく、ただ目が覚めた。radikoで『星野源オールナイトニッポン』を流しながら目を閉じていた。
来週は『ミュージックソン』スペシャルで番組はお休みだけど、二週間後になる12月31日深夜25時から、つまり1月1日元旦には生放送がある。
お昼ぐらいに『あののオールナイトニッポン0』を聴いていると来週の『ミュージックソン』の中では「あのANN0」はいつもよりも30分長めの二時間の放送になっていた。でも、元旦はスペシャル番組がするらしく、休みだとあのちゃんが喜んでいた。
来週はあのちゃんがスペシャル番組の中に組み込まれて放送し、再来週は元旦から星野さんが生放送をするという感じになっていて、二番組が続けていつも通りの放送になるのは1月7日か14日になるみたい。
前日は芥川賞を受賞する夢を見たけど、今日は夢の中に星野源さんが出てきていた。何をしたのか言われたのかはまったく覚えていないけど、ラジオ聴きながら寝たら、夢にそのまま出てくるというのはなんだろう、なんというか僕の脳というか無意識ってわりと目の前のものにすぐに影響されるのかな。

起きてからいつものルーティンをして、『奇蹟』の続きを20分ぐらい読んでからリモートワークを開始。radikoで『アルコ&ピースD .C.GARAGE』『JUNK 爆笑問題カーボーイ』『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流す。
仕事自体は詰まっていないので問題はないのだけど、寒い。部屋の中がけっこう冷え込んでる。もっと気温が下がったら暖房入れてもしんどそうだ。来月以降にはユニットバスの取り替えの工事が始まる予定なので、職人さんが作業に来る日にリモートワークだと隣の部屋を使わせてもらって仕事をすることもなるのだけど、今は誰も住んでいない部屋なので何にもない。
かといって一時的に使用するから机とかを持っていけない。毛布とかは持っていくしかないし、高さのあまりないベッド脇のテーブルを持っていてパソコンを置いて床にクッションとか置いて座って作業したら、まず腰がやられそう、そして絶対に寒い。
仕事がない日に職人さんが来たら映画行くとかなんとかして外に出ても夕方過ぎまで時間を潰すのは限界がある。この辺りの時間の使い方が今から考えるだけでも難しい。そして、職人さんが来るのがわかるのは前日ぐらいだと手配をしている不動産屋の担当さんにメールで教えてもらった。
まじで計画が立てにくい、そして寒い、時間をどう使うか、できれば集中して執筆したいがそれがどうも難しそう。年明けからどっちにしろ僕の住環境が変化するし、ルーティンとかいつもの生活リズムは変わる、外的な要因で。

「あのANN0」は田中みな実さんの自宅に週に二回呼ばれた話をしていた。最近のあのちゃんは仕事をしたことある人とかとちゃんと交流しているし、そのエピソードもちゃんと話せている。もちろん内容もおもしろいけど、本当にラジオを始めた時と比べてると他人なのかと思えるぐらい話せるようになってるし、人間的な成長しまくりなドキュメンタリーを見ているみたい。
聴き終えてからTVerで『あのの電電電波』を見たら、昨日のSpotifyの『あのと粗品の電電電話』で話していたトロフィーをもらっていた。おめでとうございます!

これは神回⁉芸人#永野 × 加賀の奇跡の化学反応!辛い時はD.Oの『悪党の詩』を聞け!【#加賀翔】J-WAVE【GURU GURU!】2024年12月9日(月)


岩井ジョニ男チャンス大城/オラキオ/永野トークイベント『今日は渋谷で6時半』がLoft9で来年あるらしい、ああ、このメンツで前にもやっていた時に行きたかったけど、予定が合わなかったんだよなあ。チケット取れたら行きたいな。
と思っていたら、かが屋の加賀さんがパーソナリティーなラジオに永野さんが出ていたので『水曜日のダウンタウンスペシャルが始まる21時まで聴く。
永野さんがダウ90000の蓮見さんや令和ロマンのくるまさんという下の世代と馬が合う理由について話していたけど、自覚的に状況を把握していたのも納得というか、だから今より前に出れているし、いろんなメディアに呼ばれているんだろう。

 

12月19日
7時前に目が覚めたけど、寒いのでそのまま寝転んでいたら二度寝してしまい、9時に起きた。夕方まで予定がなかったので、一旦散歩へ。radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら歩くが、次第に太ももやお腹の辺りがムズムズしてかゆくなってきた。
数日前から始まっている寒暖差アレルギーなのか、皮膚が赤くなってきて結局かいてしまう、次第に収まってくるを繰り返している。外に出たら寒さに多少慣れれば問題はないけど、お店などに入ると暖房が効いていて、その気温差でかゆみが出てくる。
「佐久間ANN0」では先週のオズワルドゲストの際に人にプレゼントをあげない、妻にクリスマスプレゼントをあげたことがないと言ったことについて佐久間さんがその理由として、結婚する前にそもそもプレゼントはいらないと言われていたという、夫婦間でのことやあまりラジオでは話してこなかった妻がどういう人なのかという話をしていた。
まあ、確かに人に何かをもらうのが嫌いという人は実際にいるし、夫婦やカップル、パートナー毎で当たり前なことは違うので、納得はできたし、そういう部分でいわゆる世間の常識を当てはめようとしても無理が出てくるし、ズレがその人たちのリアルということなんだろう。
新刊も特にこれというものもないので、家に向かって帰ってから近所のドラッグストアでワセリンとハンドクリームを買った。冬になって乾燥肌になっていることもかゆみに関係してそうだし、とりあえず塗ってみて様子を見ることにした。結果的にかゆみはゼロにはならなかったけど、前よりもかゆみの出てくるスピードや範囲は収まっているように思えるので、冬だし乾燥してるから暖かくなるまでしばらく続けてみる。

昼間に金城一紀著『友が、消えた』を読み始める。読むなら最初の一ページから一気に最後まで休みなく読むべきだとどこかで思っていて、買ってから数日経っていたけどまだ一ページも読んでいなかった。
「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」の13年ぶりの最新刊であり、大学生になった南方が主人公の今作はキャンパス内で彼に持ち込まれた相談を解決するために動き出すというもの。南方たちの高校時代を知っている大学の同級生の結城、彼の友人の北澤が消えたことで探して欲しいと言われた南方はその人物が入っていたサークルに潜入する。そのサークルにはカリスマ的に崇拝されている人物の志田がおり、彼が事件に関わっているかのように見えたのだが、実はもっと違う組織や団体が事件に絡んでいて、という感じ。
矢野徹というドラマや映画で大人気の俳優とも南方は関わりを持っていたりして、矢野のキャラは違うのだけど、村上春樹著『ダンス・ダンス・ダンス』で最後には悲しいことが訪れた俳優の五反田くんをもしかしたら金城さんは意識したのかもしれない。
物語の舞台設定は2005年ぐらいになっており、北澤は消えた理由にあった事件だったり、北澤が独白することになる彼自身が「男らしく」なりたいと思ったきっかけなどは実はこの数年で僕たちが見てきたニュースなどを彷彿させるものがあり、そこも他人事ではない感じがする。
南方自身の魅力もあるし、格闘技もできて頭も切れる。だが、この大学生になった彼には高校時代のような仲間たちはいない。かといって一匹狼というわけでもなく、信頼できる人たちとの交流はしており、そのことが事件の解決にも繋がっていく。
ある種、スピード感のある物語だから一気読みしてよかったと思う。過去の作品に出てきた人物に関わることも出てくるので、やはりシリーズを読み返した方がより楽しめる。
20代半ばぐらいで「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」にハマっていたので、40代で新作を読めるとは思っていなかった。金城さん自身は『SP』以降は映像関連の脚本などを手がけるようになっていたので、この作品をきっかけにまた小説をどんどん書いてほしいなといちファンとしては思う。


17時過ぎてから家を出て表参道駅に歩いて向かう。BGMはSpotify星野源Creepy Nuts、あのの曲を聴きながら。結構寒いけど、歩いていたら体が暖まってくるのでちょうどいい。
駅近くのお店でコロナパンデミック前にはたまにご飯に行っていた元バイト先の社員と同じバイトの一人と僕の三人で久しぶりな飲み。
食事自体はそこまで美味しくはなかったけど、この店を選んだ理由なんかを教えてもらったりして、この数年間で元社員さんがどういう仕事に変わったのかを聞いたりして、結局四時間以上飲んで食べていた。お店はサラリーマンとかOLとかの忘年会的な人たちが多くてすげえうるさかった。でも、あのぐらい飲んで食べてうるさいぐらい方が景気はいい。
終わってからは酔い覚ましも兼ねてまた歩いて帰った。

 

12月20日
夜中に何度かトイレで起きる。お酒をたくさん飲んだからしょうがないけど、二日酔いにはなっていない。でも、少しだけ胃から上ってくるような感じがして逆流性食道炎もどきみたいな気配は感じていた。でも、吐き気はないので水飲んで流し込んだ。
7時前に起きてからのんびりと朝風呂に入る。飲んだ翌日の朝は湯船に浸かるとあるコーリも抜ける感じもするし、体がリラックスできるのでリスタートしやすい気がする。少し早めにリモートワークの準備を始める。
radikoで『ハライチのターン!』『JUNK  おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を作業用BGMとして流しながら。
作業自体はそこまで溜まっていないのでいつも通りのんびりと進める。昼休みの際に休憩がてら駅前に行った。スーパーの惣菜売り場にあった関西風お好み焼きが食べたくなったので作りたてを買って帰ってから、おたふくソースとマヨネーズを多めにかけて食べた。うーむ、やっぱりお好み焼きはソースとマヨネーズを食べたいという欲求が働いているような気がする。


夕方前にはradikoの番組を聴き終えていたので、TBSラジオの新しいポッドキャスト『LOOM』の二回分(「Ep.1 ライムスター宇多丸×スチャダラパーBose」「Ep.2 令和ロマン高比良くるま×DosMonos TaiTan」)を聴いてみた。宇多丸さんとBoseさんの二人は遠慮がないというか長年の付き合いで趣味嗜好や影響を受けたものがわかっているからツーカーでとてもテンポよく情報量も多い感じがした。
くるまとTaiTanはEp.1の二人とは対照的ではないけど、新しい時代を作っていて注目されているその二人の価値観、擦り合わせるわけでもなく相手の話を聞きながら、自分の意見を思っていることをちゃんと伝えている。

赤坂アカ(原作)と横槍メンゴ(作画)による大ヒットコミック「【推しの子】」の実写映画版。Amazon東映がタッグを組んだ実写映像化プロジェクトとして、2024年11月28日からAmazon Prime Videoでドラマシリーズ「【推しの子】」全8話を配信。映画「【推しの子】 The Final Act」は、ドラマシリーズの続きとなる。

主人公の青年が、自身が大ファンだったアイドルの子どもとして転生するというファンタジックな設定や、ショッキングな描写もいとわないサスペンス要素、芸能界の闇に切り込んだ内容で話題を集めた「【推しの子】」。映画版では、物語のはじまりである、アイと雨宮吾郎(ゴロー)の出会いと転生、そしてゴローが転生した青年アクアの復讐劇の行方を描く。

産婦人科医のゴローは、かつて担当していた患者の影響で、アイドルグループ「B小町」のアイを“推し”としてオタ活をエンジョイしていた。そんなある日、突然、妊娠したアイが患者として彼の目の前に現れる。その後ゴローはある事件に巻き込まれ、理由も原理もわからないまま、アイの子どもに転生することに。アクアという名で“推しの子“として幸せな日々を過ごしていたが、ある日、アイが何者かに殺されてしまう。アクアは、アイを殺した犯人への復讐に身を捧げるが……。

リモートが終わってから20時までのんびりしていた。そこから家を出て渋谷の道玄坂にあるTOHOシネマズへ。公開初日の金曜日の21時でスクリーン1と大きなスクリーンではないが八割ぐらいは埋まっていた。客層の男女率はあまり変わらないが20代が半分近くいるように見えた。
Amazonプライムドラマ8話を見ているだけで、原作となっている漫画やアニメは見ていない。そのため原作からどのくらい実写化するために脚色しているのかはわからなかったが、出来はいいと思えるものだった。
漫画やアニメでは2.5次元舞台だったらしい『東京ブレイド』は月9ドラマとして作中作になっているが、そこではドラマ『セクシー田中さん』で起きた問題を取り込んでおり、漫画原作者が初稿に納得がいかずに自身で脚本を書くと言い出す。しかし、現実に起きた問題をトレースしているこの出来事だが、ドラマでは脚本家と共にガッツリ組んで新しくドラマ用の脚本を書き上げる。
また、前半の方にある恋愛リアリティーショーの番組なども『テラスハウス』に寄せているなど、近年のテレビ作品や問題を持ち込みながら展開していて、スミス監督なのか脚本の北川亜矢子さんなのか、あるいはプロデューサーなのかは全員の意識が噛み合っているのか、ちょっとレベルが高いと言ってしまっていいと思えるものだった。
そのドラマから主人公のアクアの復讐する相手と対峙するのが映画版になっていた。実際ドラマ版ではアイドルだったアイの出産や相手が誰かという問題はほとんど描いておらず、子どもの双子であるアクアとルビーが芸能界に入って奮闘する(アクアは母を殺した真犯人を探すために芸能界へ、ルビーは母のようなアイドルになるために)姿が描かれている。
映画では前半部分でアイの出産における事件、彼女の担当医であり殺されてしまい子どものアクアとして転生することになるゴローと彼がかつて担当していたアイの大ファンだった病気で亡くなってしまった少女のさりな(ルビーとして転生する)をメインで描く。
そこから二人の父親との対決のためにアクアが繰り出すのが、殺された母親の物語を映画にして自分が真犯人である父親を演じ、母をルビーが演じることで、真犯人である父を炙り出すというやり方になっていた。
原作ではどうしているのかわからないけど、なぜゴローとさりながアイの子どもとして転生したのかは語られない、というか説明はない。まあ、説明しようがないし、「転生もの」っていう設定だから説明しようがないっていうのはあるんだろうけど。
映画で感動的なパートとしては、ゴローとさりなはアイの双子の子どもとしてそれぞれ、アクアとルビーとして「転生」しているが、ゴローだったアクアはルビーがさりなの「転生」した姿であることを知っていたが、さりなだったルビーはそのことに気づいていなかった。アクアの姿でルビーに「一生推しだから」と伝えるところで、さりなは兄のアクアが担当医だったゴローだということを初めて知る。そこが一番の感動できるシーンだった。

ドラマと映画の実写化は元アイドル(齋藤飛鳥齊藤なぎさやあの)が作中でのアイドルたちを演じており、作中作があるという内容なので構造、レイヤーが重なっているのはすごく現代的だなと思った。映画版はアイの出産が描かれるので齋藤飛鳥がドラマ版よりは前面に出てきていて、アイドルとして実際にすごかったんだろうなとアイドル時代を知らない僕でも感じる説得力があった。
『あんのこと』の稲垣吾郎の週刊誌記者は加害者ではなかったけど、彼のある事件の告発によって一人の少女が拠り所をなくして絶望してしまう。その記者はその後の少女の顛末を知って、慟哭するシーンがあったけど、その程度の覚悟で真実を公表するような人間はジャーナリズムをしないほうがいいと思った。
今作でアクアたちの父親を演じることになった二宮和也だが、その演じたカミキヒカルは少年期に性的被害に搾取に合っている設定なので、正直ジャーニーズにいた人たちが性的被害や搾取に関連することが出てくる作品に出てくると別のレイヤーが、違う角度で出てしまうなと思った。
おそらくラストシーンは炎上した漫画版と同じようなものだと思うのだけど、父親に連れ去られたルビーを取り戻すために湾岸地域に一人でやってきたアクア、でも、その前に刺されているので一人で向かうのは無理だろう。そして、アクアのモノローグとともに父親を道連れにして海へ落ちていく。
わからないのは不思議なことに死体は上がってこなかったというモノローグがあるのに、眠らされていたルビーの元に事務所の社長たちがやってくる。どうやって彼女の居場所がわかったのか、そしてB小町と社長夫妻がアクアが沈んであろう海へ花束を投げるシーンもある。浮かんできてないからそもそも死んだかどうかわからないし、そこで死んだかどうか誰もわかってなくないか?という疑問が。最後の方はちょっと適当な締め方をしたように感じてしまった。その辺りのリアリティーラインはちゃんとしたほうがいい。それでも、ドラマ版と映画版の出来はすごくいいと思うし、ヒットするはず。


Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたのでこれを夜の散歩の行き帰りのお供に。
次回配信分では『M-1グランプリ』の結果が出ているので、優勝してしまってバカみたいなテンションとノリで収録したものが流れてほしい。

 

12月21日
前日に映画を観て渋谷から歩いて帰ったら日付が変わっていた。でも、深夜4時ぐらいに一度目が覚めてトイレに行ってTVerでバラエティを流しながらもう一度寝る。
7時過ぎに起きてからradikoで『きしたかののブタピエロ』を聴きながら朝のルーティンを。8時を過ぎてからいつもの朝散歩へ。
三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながら歩く。いつも通りの放送に戻っているけど、かつて三四郎の出待ちをしていた大学生ぐらいの男の子が今芸人になっているらしく、家族チャーハンというコンビ名で吉本に所属していて、ニューヨークのYouTube番組に出ていたらしい。そのことを小宮さんがいろいろと話していた。そういう交流みたいなものが目に見えるようになって、可視化されるとまた違う関わり方や今後一緒に何かで絡んだりすることがあるんだろう、それはなんか楽しみ。
歩いていると思ったよりも寒くなくて、最近この時間に歩いていると吐く息が白かったりするけど、そういうこともなく逆に汗ばんでくるぐらい気温が高かった。

 古川 韓国のハン・ガンさんがノーベル文学賞を受賞して、アジア人の女性で初だと話題になりました。でも、はっきり言えばそんな枠組みはどうでもいい。僕がこの1年間に読んだ単行本のなかで、ずっと体の記憶に残り続けていたのが「別れを告げない」でした。ハン・ガンさんはこの作品で済州島の事件を書くことによって歴史的な痛みを引き受けたと思いますが、それを読んだ僕の体にまで痛みや苦しさが移ってしまった。そういう力を持った作品がノーベル文学賞に値するのは、すごくまっとうなことだと思います。

 大澤 ハン・ガンさんは朝鮮半島における暴力の問題を意欲的に書いています。身体的な痛みの描写は、目を背けたくなるほどのリアリティーがあります。

 古川 この作品にはインコが出てきます。人間は二つの目で一つの世界を見ているけれども、作中のインコは二つの目で二つの世界を見ている。だから、片方に生きているひと、片方に死んでいるひとが同時に見える。こうして死者と生者、過去と現在がつながるかたちを持ってきたところが、僕は「別れを告げない」の核心なのかなと思いました。

朝日・毎日「文芸時評」が選ぶ2024年の5作 作家・古川日出男さん×批評家・大澤聡さん対談

このお二人の対談でそれぞれの5選で共通していたのは、豊永浩平著『月ぬ走いや、馬ぬ走い』と木村紅美著『熊はどこにいるの』の二冊だった。前者はすでに読んでいるのだけど、後者は来年単行本になるみたいなので、その時に読めればと思う。


古川さんが挙げられていたハン・ガン著/斎藤真理子訳『別れを告げない』は一度購入したけど、最初の方で読み進められなくなってしまって本を売る時に一緒に売ってしまっていたので、代官山蔦屋書店で再度購入した。年末年始はポール・オースター著『4321』を読むつもりだったけど、一緒に『別れを告げない』も読もうと思う。


12時過ぎに家を出て渋谷のヒカリエへ向かう。年末恒例になっている「PLANETS大忘年会」のイベントへ。カルチャー部門というか映画やドラマやアニメや漫画についてトークする一部のみの参加だけど、よく考えたら神田川沿いのカフェでやっていたこのイベントのもっとこぢんまりとしたものから毎年来ているので、多分12年連続ぐらいか。
あの時は付き合っていた彼女さんと一緒に行って、哲学者の國分功一郎さんがいらして彼女さんがフリーターで物書き志望の彼氏と付き合っていて将来が不安なんですけど、みたいな質問をしたら「すぐ別れたほうがいいよ」と笑顔で言われて、翌年に別れたのも今や懐かしい思い出。
というぐらい月日もかなり経ったのでPLANETSの関係者やスタッフもだし、客層も入れ替わっていて宇野さんと中川さんぐらいしか面識ある人がいなかった。
トークの中で今年について話している際に宇野さんがフリップに書いていた「立花孝志に負けた」という話があった。アメリカはトランプに負けたわけだし、フィクション(虚構)がリアル(現実)に勝てなくなっている、肉薄しない時代になってきたという話題があったり、かつてならオウム真理教エヴァの無意識ながら同時代的なシンクロがあったが、今のカルチャーにはそれがないというのも納得だった。『不適切にもほどがある!』や『虎に翼』もいい作品だったけど、かつて起きたことを語り直すだけで同時代的なものはない。
立花孝志的な存在とのシンクロする作品がないっていうには僕があまり考えていなかったことなので、けっこう衝撃というか、そういう発想をしていなかったとちょっと反省。
『虎に翼』は戦前の方は出来がいいのに、戦後はつまらないのはある種、戦後をなかったことにしたいんじゃないか、A24『シビル・ウォー』におけるトランプ現象を描けないことに通じている感じもする。あとジャンプ+のビジネスモデルはしばらく続くだろうという話とか、漫画関連がまったく疎いので聞いているとおもしろく興味深かった。


宇野さんと中川さんに挨拶をしてから家に帰ってきてから、トワイライライトヘ。柴田元幸訳『アメリカン・マスターピース 戦後篇』が出ていたので購入して、レジで熊谷夫妻とちょっとおしゃべり。
家に帰ってから遅めの昼ごはんを食べてから、宇野さんの『庭の話』を読み始めた。しかし、あまり集中力が続かずに第二章の途中で離脱。23時前には電気を消して目を瞑った。

 

12月22日
深夜4時過ぎに一度目が覚めたのでトイレに行って、Tverで『さんまのお笑い向上委員会』を見ていたら最後まで見終わってしまったので、『夜明けのラヴィット!』を流しつつ目を瞑っていたら寝落ちした。
8時過ぎに起きてからradikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を流しながら朝のルーティンを開始。トマトジュースを飲んでから家を出ていつもの散歩。普段は『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いて歩くのが日曜日なのだけど、二部の時間帯で『ラブレターズオールナイトニッポン0』が放送されていたのでそれをradikoで聴きながら歩く。体感としては昨日よりは寒いし、そこまで日差しも強くないので歩くのにはちょうどいい。
10年ぶりに「ANN0」をやることになったラブレターズということだったが、『キング・オブ・コント2024』優勝したことでいろんな番組に呼ばれているけど、ラジオでのトークはすごく楽しそうで嬉しいというのが伝わってくるものになっていた。
後から聴いた『オードリーのオールナイトニッポン』の中でオードリーの二人が放送前にラブレターズが挨拶に来てくれたという話があったけど、溜口の肌艶がめちゃくちゃいいみたいなことを言っていた。10年近く雌伏していた期間があり、芸人やスタッフからはおもしろいと評価もされて愛されていたけど、世間に知られるようなブレイクをしていなかったことが溜めになって、優勝という結果と共に爆発しているように見える。
レギュラーで「ANN0」をしていた時期は聴いていなかったからどういうコーナーがあったのか、テンションだったのかわからずに聴いたけど、二人が楽しんでいるし、当時のスタッフさんたちもかなり集結している同窓会的な部分もあって賑やかさがあった。なんかバカバカしいコーナーややりとりもあったけど、とてもいい放送になっていたと思う。

代官山蔦屋書店にいつもは土日の午前中は散歩がてら寄っていたけど、今日は昨日覗いても新刊とかで気になるものもなかったのもあって、ドン・キホーテ中目黒店へ。キャスター付きのイスを使っていて、フローリングが傷んでしまっていた。フローリングの表面がキャスターのコマで削れたりしていてクリアテープで補修とかをしていた。でも、これ以上ひどくなるのも問題なので、椅子の下に引く用のシートか何か買おうと思って、浮かんだのがドンキだった。9ピースセットのジョイントマットの黒を買って帰った。縦3横3で正方形の形になったけど、気持ちちょっと短い。イスが動く範囲を考えるともう縦2横3ほしいところ。
行って帰ってきたばかりだったので、ちょっと早めの昼ごはんを食べて洗濯機を回していたのを干してからもう一度ドンキへ。同じ黒のジョイントマットを買って帰ってきた。
家にいる時からドンキの行き来で「オードリーANN」を聴いていた。日付が変わって今日22日は『M-1グランプリ2024』があり、若林さんが審査員と発表されてから初めての放送でもあったのでその話を前半ではわりとしっかり話していた。一体どうなっちゃうんだろうか、事務所の後輩であるヤーレンズとトム・ブラウンに勝ってほしいという気持ちはあっても審査は公平にしないといけないし、初めてだから色々と難しいのかもしれない。
若林さんは高田文夫さんという関東芸人界における重鎮からも認められているし、萩本欽一さんとも友達ということを考えれば、彼が関東芸人の代表的な部分も担っていると思えるし、資格は充分だと思う。
マットも敷いてちょうどイスの可動域もカバーできて問題はないので、そこから夕方まで読書を少ししてからライティング作業を開始。


15時からの『M-1グランプリ2024』の敗者復活をTVerのリアルタイム配信で。「三四郎ANN0」で話題に出ていて、ニューヨークのYouTubeチャンネルにもゲストで出ていた家族チャーハンの漫才を初めて見たけど、おもしろいじゃん。コンビ結成二年目とかなら、これ来年以降決勝行くんじゃない、と思った。
敗者復活戦は二グループ目の結果を見る前に家を出た。


17時からニコラでクリスマスコースの予約をしていたので、久しぶりにジャケットも着てお店へ。いつものカウンターで特別な食事をゆっくりといただく。
前菜二品(一品目は松茸とエリンギ、二品目はカモ)、ピスタチオのペンネ(いつものよりベーコンカリカリでピスタチオのペーストも)、メイン二品(一品目の魚はカサゴ、下に敷かれたレンコンと一緒に食べると歯応えもいいしトマトが染み込んで美味しい、辛めのアラビアータも後から甘ピリリ。二品目は洋風おでん風な煮込みのお肉、部位聞いたけど忘れた。でも、モモ肉の近くだった気がするからハバキかシキンボかな、違うかもしれない。肉はホロホロでイチジクと下の黒キャベツと一緒に食べるとすごく美味しい、リンゴを煮詰めて作った黒いやつと一緒に食べるとより肉の味がより濃厚に強くなった)、デザート二品(ショコラオランジェ・ノワゼットとショートケーキ)、ワインはペアリングを頼まなかったので、白と赤は料理に合わせてユカさんに選んでもらったもの。
去年に引き続き、二回目なクリスマスコース、その前の年は皿洗いヘルプしてた。コースで曽根さんとユカさんが作ったものをゆっくりと美味しくいただく贅沢。

20時少し前に会計をしてお店を出てから、家に戻って『M-1グランプリ』決勝を。新TwitterことXで少しだけ状況を見ていたので、二年連続で令和ロマンがトップバッターでブッチぎっていて、二番手のヤーレンズはそこまで伸びず、三番手の真空ジェシカは二位につけているというところまで。TVerでリアルタイムで見始めた最初は敗者復活から上ってきたマユリカだった。どうもマユリカのネタはおもしろいと思えず、次のダイタクも爆発はなく、初めて見たジョックロックはちょっと笑った。次も初めて見たバッテリィズは声を出して笑えた。アホマックスで元気がいい、難しくなくて真っ直ぐ。これは新王者になるのかと期待をさせた。ママタルトは正直おもしろいと思える部分がなくて、決勝の中では一番つまんなかった。初めて見たエバースは内容的にはわかりにくく難しい内容だけど、わからせるし笑わせるという感じで好みだった。最後は応援しているトム・ブラウンで、一番笑ったし最高だった。でも、このネタで決勝行かないだろうなって思ったら審査員の点数が高いと低いで割れていた。うん、それでいいと思うし、そういう漫才、漫才だけど違う種目みたいなことをやっているから割れて当然だと思う。
ファイナルでは令和ロマンがファンタジーっぽいネタだったけど、笑っちゃったし他の二組よりも強かった。二連覇しちゃった。本当にすごい。前回は松本人志がいた大会、今回はいない大会でその二つで優勝してしまったことの意味とかは今後もっと大きくなってくるのだと思う。

 

12月23日
M-1グランプリ』の打ち上げとかを見ていたら深夜2時を過ぎていた。気持ちとしては6時に起きるつもりだったけど、目覚ましで6時過ぎに眠いまま起きて朝の準備を。
7時半前には家を出て渋谷へ。久しぶりの出社だったので半蔵門線九段下駅まで行ってから歩いて竹橋へ。



18時過ぎまで頼まれていた作業をしつつ、いつもリモートワークでやっている仕事をしていた。北の丸公園の横のお堀から見えるおおきな玉ねぎこと武道館、会社のオフィスが入っているパレスサイドビルから見える皇居とその向こうの有楽町から霞ヶ関のビル群。


昼休みは神保町まで歩いて東京堂書店で前に見かけて買わなかったら、どこの書店でも見つけられなかった春陽文庫版の甲賀三郎著『盲目の目撃者』があったので迷わずに購入。

Spotifyポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』最新回である第9回とおまけが帰る時にはアップされていたので聴きながら家路へ。あと一回で最初に言われていた10回限定に到達して終わってしまうけど、このコンビのやりとり結構好きなのでまだつづけてほしい。

星野源地獄でなぜ悪い (Live at Tokyo Dome 2019)|第75回NHK紅白歌合戦 歌唱曲 


休憩の時に新TwitterことXで紅白歌合戦に出場する星野源さんが歌うのが『地獄でなぜ悪い』だという発表があった。『光の跡』は年末の歌番組で何度も歌っていて、紅白ではやらないっていうことをラジオで言っていたような気はするが、この曲をやるのかという驚きがあった。
この曲は星野源さんが出演した同名映画作品のエンディング曲だった。僕もこの作品には思い出というか関わりがある。冒頭の國村隼さん率いるヤクザが踏み込んでくる堤真一さんがいる暴力団の構成員として僕はエキストラで出ている。撮影が終わってから編集室に呼んでもらった時に、この曲ができる前に見せてもらったエンディングではある有名な曲を仮で入れて編集したものだった。権利だったり使用料とかもあったのだろうし、実際にはその曲は使われず(最初から書き下ろしを依頼していて、曲ができるまでその曲を仮で入れて編集していたのかもしれない)、星野さんが書き下ろした曲がエンディングで使用したものが公開された。
ただ、どうしてもこの曲を歌うということはその映画を撮った監督の性加害のことがあるので、いろんなところから意見が出るだろうと思った。すでに彼の性加害問題についてTwitter時代からずっと発信している俳優が星野さんのXをリポストする形で、どうしてこの曲を紅白で歌うのかということをポストしていた。まあ、そうなるだろうと予想はできる。性加害問題のある映画監督の作品のエンディング曲でさらに同名のタイトルである曲をやるということは二次加害になる、さらには彼を擁護しているのかという意見が出るのもわかる。
問題はこの曲は同名だが、くも膜下出血で死にかけた星野さんがそこから復活する際に感じたことを託している曲であり、映画にインスピレーションを受けていても別物である。そうなってくるとキャンセルカルチャーになってしまう。
その理論でいくと元ジャニーズ事務所に所属していたアイドルが歌った歌は、ジャニー喜多川のことを彷彿されるので公共の場で流せなくなるのだが、この辺りのボーダーというかどう分けるのかが難しい。
SNSで条件反射的に言葉を発して自分の立場表明をすること、少し待ってからゆっくり考えてから意見を言ってもいいはずなのに、とは思う。分断が起きてわかり合えないまま、敵か味方みたいなくだらないゲームをこのまま続けるつもりなのだろうか。
僕も星野さんがこの曲をどうして歌うことにしたのかは知りたい。きっと、元旦の生放送になる『星野源オールナイトニッポン』でこの曲を歌った意味なんかはご本人が伝えてくれると思うのでそれを聴くまで待とうと思う。
と書いた後に星野源さんのインスタグラムのアカウントでNHKの演出の人からこの曲をやってほしいという熱い想いのオファーがあったと書かれていた。

寝る前に昨日最終回だった『海に眠るダイヤモンド』をTVerで視聴。前編と後編という形で分かれていた。『M-1グランプリ2024』を見終わってから、このドラマを見るテンションではなかったので、すぐには見れなかった。
ただ、新TwitterことXのタイムラインでもリアルタイムで結果の出る「M-1」についてのポストがどんどん流れていて、こちらをリアルタイムで見て呟いている人は多くなかったのでまったくネタバレもしていなかったのは結果的にありがたかった。
端島で鉄平と約束時間にやってきてそのあとずっと待っていた朝子。老婆となってもなぜ鉄平が来なかったのか、彼が進平に妻だったリナと子どもと一緒に端島を出て行ったことがのちに島民の間でも広がっていく。朝子は店を手伝っていた料理人とやがて結婚し、現在の自分の会社の自分の下にいる娘と息子を産むことになった。
それでも、なぜあの日鉄平が来なかったのか、来れなかったのかがドラマでは描かれていた。リナを追っていた組織、進平がリナを守るために殺した男のヤクザもの兄がやってきて、進平とリナの子どもを誘拐する。ヤクザもんの兄はやってきた鉄平に弟を殺したのは誰かと聞く。だが、殺した進平もすでに事故で亡くなっており、自分がやったと嘘をつく。隙を見て子どもを奪い返し、舟に乗ってリナと共に端島から逃げることになった。
進平が人を殺したこともだが、リナが戸籍を取りに行けなかった理由など、この二人の中ではいつか解決しないといけなかったことが、進平が死んでしまったことでそのプランは崩れてしまった。その後、ヤクザもんの弟を殺したということになった鉄平が長年ずっと日本中をその追っ手から逃げる生活をすることになってしまう。
最終回には鉄平とその幼馴染で親友である賢将にだけは事実を話すことになり、彼に端島での仕事のことについてずっと書いていた日記を渡す。これが後に賢将が亡くなった際に朝子に渡してくれという遺言があり、いづみの手に渡ったことが判明する。そして、鉄平のその後と端島を離れたリナと子どもの誠の現在についても語られることになる。

ある編集者さんがこのドラマの最終回を見た後に「叙述トリックを使っているみたい」だとポストしていたが、その気持ちはなんとなくわかる。
端島時代のメインキャラクターは基本的に下の名前だけで苗字がわからない形になっていた。それは2020年の現代版でも同様だった。それはいずみという老婆が朝子なのか百合子なのかリナなのか、三人のうちの誰かなのかわからないようにするためだった。
スリーヒロインと言われていたが、それは前半の大きな謎だった。そして、最終回で明かされた一つの謎が鉄平が命懸けで救った甥の誠の現在についてだった。現代パートにおいても基本的には登場人物は下の名前で表記されて呼ばれていた。だから老婆の「いづみ」もそれが下の名前だとミスリードしてから、朝子の旧姓が「出水」だったことでその後の姿だったことがわかるようになっていた。
神木隆之介が鉄平と玲央の二役を演じているが、彼も苗字はわからなかったが、一人だけずっと苗字で呼ばれている存在がいた。それがいづみの秘書である澤田だった。おそらくそのことに多くの視聴者は何ら疑問を持っていなかった。そして、明かされたのは澤田誠という名前だが、実は婿養子になって苗字が変わっていたが、彼こそが進平とリナの息子の誠だったという意外な真実だった。
玲央が鉄平となんらかの血縁関係にあるのでは視聴者と思わせておいたことで、実は身近にいた澤田が鉄平と関係があるという想像力が働かない、思いもしないというやり方はとてもうまかった。同時に玲央はかつての端島の映像に映っていた鉄平とはまったく似ておらず、いずみの勘違いだったということが発覚し、彼は端島とは関係のない人間だった。過去編でも神木隆之介が鉄平を演じているからこそ、視聴者は似ていないなんてことは思いもしなかった。そういう意味では玲央は『ブレードランナー2049』の主人公であるKと似ている。Kが前作の主人公のデッカードの子どもであり、救世主になる可能性みたいなものを物語中では匂わせつつ、実際はデッカードの子どもは作中に出てくるある人物で、彼は救世主ではなかった。作品においては主人公格ではあるが、血族なんかを踏まえると主人公ではないとも言えてしまう存在であるという部分が僕の中では重なった。現在パートにおいては真の主人公はいずみであり、誠であり、玲央は彼女たちの物語を駆動するために存在しているとも言える。
本当に脚本の構成が巧みであり、最後の20分ぐらいはずっと泣いてしまった。まあ、今年は涙腺が壊れているので仕方ないのだけど、歴史や人生というのは地層なんだなと改めて思えるものだった。最後の端島にいずみと玲央が渡った後に鉄平が残していたもの、彼はそれしか残せなかったけど、いずみは記憶の中でかつて一緒にいた人々と出会うことができたし、鉄平が残した景色を見ることができた。
今年は映画の『ラストマイル』にこのドラマと野木亜紀子脚本作品は他と比べても別格な気がするし、正月スペシャルドラマ『スロウトレイン』も同じくTBSで放送される。TBSと野木さんのタッグは、しばらく続いていくのだろう。でも、野木さんに朝ドラとか大河のオファーはさすがにNHKしてるんじゃないかな。本当に素晴らしいドラマでした。

 

12月24日
7時過ぎに起きてトマトジュースを飲んで体重を計って朝のルーティンがてら、『庭の話』を読み始める。radikoで『空気階段の踊り場』『JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力』を聴きながら、リモートワーク開始になって作業を開始。普段聴いていないABCラジオで放送している『ツギハギ~ヤーレンズのダダダ団!』を続けて作業用BGMで流す。
M-1」後のヤーレンズのラジオということもあるし、彼らのファンを公言しているファーストサマーウイカがゲストなら聞き応えあるだろうなって思った。しっかりと客観的に「M-1」での自分たちのことを話せていたし、漫才が上手いとかおもしろいだけでは王者になれない、持ってるやつじゃないと全部持っている人が勝つんだという話になって、ウイカさんが泣き出したところでもらい泣き。
自分もそうだしほとんどの人が持っていない人だから、それでもその中でも「M-1」でそういう人と戦っている姿が尊敬できるし、感情移入もできて彼女は泣いていたんだろう。ヤーレンズの二人は大ファンである彼女が目の前で泣きながらも自分たちを信じてくれている、応援してくれることは恥ずかしかったかも知れないけど、本当に心強かったと思うし、うれしかったと思う。
TwitterことXのタイムラインで『ラヴィット!』にトム・ブラウンがゲストで出ていて、「M-1」で決勝に行ったらやるつもりだった「剛力彩芽」のネタをやったらしい。スマホでテレビを動画で撮ったりしたものもアップされたりしていたが、やはり『ラヴィット!』毎日楽しませてもらっているファンとしては正攻法で見たかったので我慢した。

昼休憩で駅前に行って地下のスーパーに寄ったら、クリスマスモードになっていていつもよりも賑やかなフロアになっていた。関連食材ということでローストビーフとかチキンレッグとか単価も高いものがたくさん並んでいた。気持ち的は浮かれるという年末だしちょっと贅沢したいよねって感じもある。
ただ、昼飯はいつも通りの普通のものが食べたいのだけど、と思っていると選択肢がいつもよりも減っているわけで、その辺りが難しい。スーパーでエビとローストビーフの惣菜を買って、帰りに近所のお店でトリッパを買って、午前中に届いた新米を炊いたもので昼ごはんにした。

【トム・ブラウン 漫才「剛力」】(2024.10.17 ケイダッシュゴールドライブより) 

 昼ごはんを食べ出してちょっとしたら本日の『ラヴィット!』がTVerで配信された。『剛力3』というのが正式なタイトルらしい、アンパンマンが頭を新しいものと変えると元気が回復するということに剛力彩芽を使うというファンタジックすぎる展開の漫才が始まった。これを平日の午前中に普通に放送してるのもすごいし、決勝進出してこれやって欲しかったなあ。
もう、漫才とかコントみたいな区分けがあるように、トム・ブラウンというジャンルでしかないものをやっていて、唯一無二だし、他の漫才師も芸人もやれることもないし、発想もしないことを二人はやってしまっている。
もちろん、しゃべくり漫才も好きだしおもしろければ笑ってしまうけど、トム・ブラウンの漫才は意味わかんないけど、見ているともう笑ってしまっている。理由はわからないけど、たぶん理由なんかどうでもよくなってただおもしろい。そういうのって最強だし、好き嫌いがはっきりする。だから、「M-1」でも彼らだけが審査員の得点差が開いた。そういう人たちが切り開いていく先に新しいものや可能性があると思う。

仕事が終わってから火曜日のお楽しみSpotifyポッドキャスト番組『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:加藤隆生)と『あのと粗品の電電電話』、二週間に一回の『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』が配信された。聴きながらライティング作業を開始。
「アルピーしくじり」ゲストの加藤隆生さんはリアル脱出ゲームを作った人らしく、元々は音楽をやっていて、その流れで人を集めるためにフリペを作ったりしていて、その流れでリアル脱出ゲームが好評になって今に至るみたい。ずっと音楽をやっていて、それでは成功できなかったけど他のことで成功したのだけど、挫折というよりも色々と楽しんでいた中で人に一番ウケるものがそれだったし、飯が食えるものになったという話。
「あの粗品」はテレ東音楽祭で自分たちが司会とかやれるとちょっと思っていたら、国分太一がやっていて、なんでやねんみたいなことを粗品が言っていた。冒頭は二人とも何のポケモンに似ているかという話だったけど、僕はまったくポケモンに触れていないので出てくる固有名詞がさっぱりだった。なんか外国の地名とかを言われてるような感じで、音としてはわかるけど、その単語と結びつくものがない感じ。
「国崎ひとりぼっち」は夢で富士山と熊を見た話だったんだけど、そのオチというか夢に出てきた芸人にあって、夢で言おうとしたことの続きを聞こうとしたとか中々クレイジーな話。あとリスナーからのお便りで昔映画館で席が自由席だった頃に予告編ぐらいの時に隣に座っていた女の人にブラのホックを外してと言われて、横を見たら服を捲り上げていてブラが見えていて外したらありがとうと言われて、その後何かあったというわけでもないという謎のことがあったってメールが来ていた。なかなか不思議なシュールな光景だなって思って印象に残った。
ポッドキャストを聴き終えてからはニッポン放送出川哲朗さんがメインパーソナリティーをやる『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』を流しながら作業。とりあえず生放送で24時間とかなのでリアルタイムで追いかけるわけもいかない。すでにタイムフリーのところにあったナインティナインの岡村さんと中居正広さんゲストの時間帯と、伊集院光さんと佐久間宣行さんゲストの時間帯、バカリズム狩野英孝三四郎モグライダーという出川さんの事務所の後輩がゲストの時間帯を聴いていたら寝落ちした。

 

12月25日
6時過ぎに起きてから、radikoで『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』の普段なら『星野源オールナイトニッポン』をやっている一部の時間帯にやっていた『出川哲朗オールナイトニッポン』(ゲスト:ネプチューン 堀内健)を聴きながら朝のルーティンを開始。ホリケンさんと出川さん仲がいいからトークも楽しそう。
鈴木杏樹さんが来たりしたけど、本当のシークレットゲストで小泉今日子さんが来てからの二人のテンションがすごくて、ホリケンさんはアルバムに入っている曲とかシングルのB面の曲も知ってるぐらいの大ファンらしくて、すごくうれしそうだった。
やっぱりキョンキョンって別格だし、僕が生まれた年にデビューしているので上の50代以上はリアルタイムでキョンキョンのアイドル時代からアイドル以後の活躍を見ているからその凄さと存在感に敬服しているし、憧れてるんだろうなってことがよくわかるやりとりだった。

リモートワークを開始してからは「ラジオ・チャリティ・ミュージックソンSP」として放送された『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流す。
今回は出川さんがメインパーソナリティな24時間生放送『ミュージックソン』の中でなぜかひと番組だけレギュラー番組をやることになっていて、クリスマスが大好きなのに生放送ラジオで潰されたことに前の放送でキレていたあのちゃん。
実は「あのANN0」はなくて、出川さんのドッキリを仕掛けたという始まりだったが、何も知らされていなかったあのちゃんがブチギレていた。その後は出川さんとあのちゃんでクリスマスっぽいことをしながらの放送になった。途中途中でサンタに扮したレインボーのジャンボたかおがやってきたおかげでちゃんと成立していたし、あのちゃんも機嫌が直って楽しんでいた様子も聴けた。
まあ、出川さんとあのちゃんの相性の良さは前からなんだけど、隙のあるおじさんと絡んだ時にあのちゃんは抜群だし見ていて、聞いていておもしろさしかない。もちろん、ベテラン勢の懐の深さはあるんだろうけど、やっぱり彼女は選ばれし者だと思う。他の女性タレントやミュージシャンがどんなに手に入れたくても手に入らないものを持ってる人なんだなって出川さんの絡みを聞いていると思えた。

ABCラジオヤーレンズのダダダ団!】#13(2024年12月23日) パートナー:ファーストサマーウイカ 


ABCラジオヤーレンズの番組を二日前にradikoで聴いた時のことを思い出した。YouTubeにもアップされているけど、これだと48分から55分ぐらいのとこでヤーレンズとゲストのファーストサマーウイカさんのやりとりで「持っている者」と「持っていない者」の話をしていて、令和ロマンは王者になるために必要なものを「持っている者」であり、自分たちはそうではないと。その話の時にファーストサマーウイカさんが号泣しながら「持っていない者」について話をしながら、ヤーレンズに気持ちを伝えていて、それを聴いて泣いてしまったのを思い出した。


社長と1on1があったので、15時を過ぎてから出社して作業をしながらその時間が来るのを待っていた。対面での話は30分もなかったけど、今後の仕事のことなんかを話したのと、自分がやっているウェブサイトのメンバーと久しぶりに会ったので年末のご挨拶をして18時半には会社を出て家へ。
二日前に見たばかりのおおきな玉ねぎが光っていて、九段下だなって思いながら半蔵門線で渋谷駅まで帰って、人混みの道玄坂を歩きながら帰った。やっぱりあの時間帯で混んでいる電車に乗るだけで疲弊するし、疲れちゃうからできるだけリモートワークを続けたい。

「BOOKSTAND映画部!」のレビューコーナー「月刊予告編妄想かわら版」2025年1月号が公開されました。1月は『エマニュエル』『サンセット・サンライズ』『嗤う蟲』『リアル・ペイン〜心の旅〜』を取り上げました。

『サンセット・サンライズ』と『リアル・ペイン〜心の旅〜』は試写で観てどちらも素晴らしかったのでオススメできるし、公開されたら映画館でも観るつもり。

 

12月26日
7時過ぎに起きてから、グダグダしてから朝のルーティンを。10時に東京都現代美術館に着こうと思っていたので8時半ぐらいに家を出るつもりだった。渋谷まで歩いて40分以内、半蔵門線で清州白河駅まで40分ほどなので一時間二十分あればいい。でも、暇だしと思って8時過ぎに家を出た。
歩くBGMはradikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を。前にも佐久間さんが話していた美味しいけど大量に出てくるフレンチのお店に行ったという話も良かったけど、娘さんと一緒に『M-1グランプリ』を見たというほんわかする気持ちになるエピソードトークも。
昨日、寝る前に日曜日放送した「M-1」後にABEMAでやっていた千鳥さんの番組『チャンスの時間』を見た。ゲストが珍しいことに佐久間さんで、ノブさんに好感度を落とそうという何度かやった企画に出ていた。
後半は佐久間さんも好感度が高いからと大悟さんが言い出して、めっちゃ好感度が下がりそうなことを若手芸人に大悟さんから支持されたことを言ってヒドい人みたいになるっていうのをやっていた。すごくおもしろいし、佐久間さんも『トークサイバイバー』でお世話になっているから千鳥の番組ならゲストで出るという関係性も伝わってきてよかった。

予定していた時間より早く家を出たので清州白河駅に9時20分ぐらいに着く感じだったので、一駅手前の水天宮前駅で降りてそこから美術館まで歩くことにした。

星野源 - ばらばら 

楽曲「地獄でなぜ悪い」は星野源の曲です。

星野は2012年にくも膜下出血で倒れ、その闘病期に病院でこの楽曲の作詞をしました。詞の内容は、星野の個人的な経験・想いをもとに執筆されたものです。後述する映画のストーリーを音楽として表現したものではありません。星野源の中から生まれた、星野源の歌です。
(中略)
紅白制作チームと協議の結果、今回は曲目を変更し、「ばらばら」を弾き語りします。

東京都現代美術館までは20分少し、歩いているときに新TwitterことXを見たら、紅白での星野源さんが歌うと発表されていた『地獄でなぜ悪い』から『ばらばら』に変更されたと出ていた。のちにスマホにもニュースでそのことが表示されていた。
『ばらばら』への変更と今回の事柄においては星野さんとスタッフは完璧な対応、これ以外ないと思える。でも、映画と切り離すべきだという声、切り離せずに二次加害に繋がる(大晦日に多くの人が見る番組でということも踏まえて)という声、どちらもわかる。だから、みんな混乱していると思うし、このことで曲としての『地獄でなぜ悪い』をキャンセルカルチャー扱いしていいのか、ダメなのか、たぶん、答えは出ないと思う。お互いの正義がぶつかり合って、感情がむきだしになって敵か味方という単純な思考になってあとは罵り合うだけ、本当にSNSは人類に早過ぎたんだろうと思えて仕方ない。


坂本龍一|音を視る 時を聴く

開館の10時数分前に着いたので、ちょっとだけ並んでウェブチケットですぐに入場できた。当日券の方がこの坂本さんのポスターでの後ろ姿の写真が使われたチケットになるので、坂本龍一ファンならそっちの方がいいと思う。


ここまでが一階部分。で、この先は地下一階へ。



インスタレーションと音楽なので、こうやって画像を載せても本質は伝わらない。落ちてくる水滴(雨)も映像も光も霧もどんどん姿を変えていく、音はそれらに反応して鳴っていく。だから、聴いているけど感じていく、展示名である「音を視る 時を聴く」というのもまさしくという感じ。


終わってから併設されているカフェでバドワイザーとサンドイッチを。このところ、ここに展示を観にきたら寄っている。

美術館を出てから北上する。一月末に亡くなった友だちの住んでいたマンションを目指して歩いていく。20分ほどで目的地に着いて、建物だけ見てからそこからスカイツリーへ向かってさらに北東へ。スカイツリー駅こと半蔵門線押上駅に乗れば、三軒茶屋駅までは一本だけど、渋谷駅で降りて歩いて家まで。今日はたくさん歩いた。

──「絶絶絶絶絶対聖域」や「青春謳歌」の制作については、浅野さんから何も指示はしていなかったんですか?

まったくないですね。仕上がってきたものを聴くだけで「もう最高じゃん、2人とも」って。映画のエンディング曲として狙いすましたかのように完璧な曲で、ちゃんと本人のキャラクターも出ていて。本当に素晴らしいと思います。

──「SHINSEKAIより」の歌割りも浅野さんが決めたんですか?

歌割りに関しては、あのちゃんと幾田さんの曲のデモができたあとに決めたんですけど、2人で歌う曲だから、いろいろと選択肢があるじゃないですか。完全にユニゾンしちゃう方法もあるし、サビだけ2人で歌うのもある。僕は本当に古臭い飲み屋で流れてるデュエット曲みたいに順番に歌っていくのがよくて。参考になる曲はあるかなと考えたとき、「かりあげクン」のアニメのオープニング曲(うしおと一郎「夜の銀ギツネとタヌキ」)がデュエット曲だったんですよね。あとは30年以上前にやってた「天才・たけしの元気が出るテレビ」で高田純次兵藤ゆきがデュエットしてた曲(「CHANCE! 心ときめいて」)も頭の中にすごく残ってて。

──だいぶ意外なところですね(笑)。

その2つとは別で、僕はPUFFYとか女の子のデュオユニットも好きなんです。40年近く前におニャン子クラブから派生した「うしろゆびさされ組」というグループがありましたけど、僕はいまだに聴いていて。それもあって「女の子のデュエットソングはこうあるべき」みたいな理想が自分の中にあったから、歌割りに関しては確信を持って決められましたね。

浅野いにおは、なぜ作曲まで手がけたのか? “原作者の限界”に挑戦したアニメ「デデデデ」 - 音楽ナタリー 

劇場版は前後編どちらも劇場で観たけど、アニメ版で配信されているものはまだ見れていない。浅野さんの今回の映像化に関しての関わり方は『セクシー田中さん』の原作漫画を手掛けていた芦原妃名子さんがドラマの脚本もやった(悲劇が起きてしまった)という例もあるけど、ここまでコミットした漫画家はあまりいないと思う。
浅野さんはインタビューでも他の漫画家に自分が関わってわかったことは伝えたいって話しているから、かなりメディミックスする際の問題について自分からわかろうとしているし、それぞれのジャンルでの違いを肌で感じたかったんだと思う。


明日最終週金曜日に掲載されると思っていたのだけど、今日の『朝日新聞』朝刊に古川日出男さんの「文芸時評」が掲載されていると知って、コンビニで買い求めた。


夕方前まで今日の『ラヴィット!』が配信されず、日が暮れてから配信された。星野源さんも出演する正月のスペシャルドラマ『スロウトレイン』(野木亜紀子脚本)の主役である松たか子さんがゲストで出演していた。
普通にビリビリイスくらっていた。川島さんが「映画『告白』のときの顔や」ってすぐに言っていたのがおもしろかったし、それが瞬時にワードとして出るの凄すぎる。松たか子さんは舞台だとNODA MAP『逆鱗』でも素晴らしかったし、松尾スズキさん演出の『パ・ラパパンパン』では歌声も聴けたし、かなりおもしろかったから、舞台に出るなら観たい俳優さん。


TBSラジオポッドキャスト『LOOM』の三回目(Ep.3 阿部裕介×上出遼平)は俳優の仲野太賀さんと一緒に『MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY』を刊行した二人のトークになっていた。
上出さんがリードするというか話す時間は多いけど、阿部さんは感覚の人なのか、不意に出る言葉やタイミングなんかが本能で反応する人なんだろうなって思えるものだった。
二人のやりとりはもう馴染んでいて、信頼しているもの同士だからの「間」というかテンポだなって思えて、最初は少し聞き取りにくかったけど慣れてくると聴き心地よかった。

 

12月27日
6時過ぎに起きて、寝転んだままでradikoで『ハライチのターン!』を聴きつつ、ぼんやりとした頭を起こそうと思って、読みかけの書籍をめくってみるが睡魔が再びやってくるので朝読書はちょっと諦めた。
結局7時半ぐらいまで二度寝をしてしまったので、そのまま朝のルーティンをして今年最後のリモートワークを開始。
作業用BGMは『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ゲスト:出川哲朗)、『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を流していた。
「メガネびいき」は小木さんと矢作さんの声がちょうどいいし、内容も難しくもなくてフランクでこの二人の関係性とか生き方みたいでとてもリラックスできる。
久しぶりの「ナイナイANN」はゲストが出川さんだったというのもあるんだけど、『ラジオ・チャリティ・ミュージックソン』で岡村さんと中居さんが一緒にゲストに出ていた時間帯があった。僕は中居さんの報道を昨日ぐらいに知ったんだけど、あの時もだし、昨日の生放送の時にも長年の友人である岡村さんと出川さんはどう思ってたんだろうなっていう気持ちもあった。さすがに触れることもないし、微塵も出なかったけど。
「マヂラブANN0」はいつも通りだけど、さすがに「M-1」の話もありつつ、毎年年越しでナイナイの岡村さんが長いふんどしに火をつけられて走るみたいなやつがこの数年亡くなっていて、それをやれるようになりたいと野田さんが言っていた。そういう大きなイベントの時に任されるというのは売れていて、さらに人気もあって華がある人だけでしかできない。そういうところへ行きたいという野心のようなものが聞けたのはよかった。
「都築サクラバシ」は来年のイベントのグッズの話も良かったけど、掲示板で募集している草野球に助っ人として愛知や大阪に行ったエピソードが抜群で、どんどんトークが仕上がっていている。本当にネクストラジオスターとして都築さんブレイクするんじゃないかな、来年ぐらいに。一般的にもラジオがおもしろいと知られるようになるって意味で。

今年最後の営業日だったのもあったし、どうしてもみんなバタバタしていて年内に終わらせないといけない作業とか確認があったので思ったよりも仕事量があった。気がつくと時間がいつもよりも早く経っているみたいだった。
アップすべきものも間に合ったし、年末年始の間会社のPCを触れない期間にセットすべきものもできたし、2024年の仕事は終わり。

リモートが終わってから、Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたので休憩がてら聴く。
M-1」終わってから初めての配信。当日よりも日が経つにつれて悔しくなっているとみちおさんが言っていた。一本目に「剛力」をやったらどうかと舞台裏で一緒に決勝に残って暫定席にいた真空ジェシカの川北とヤーレンズの出井に言われたらしい。布川さんが話しているように結果論になってしまうけど、「あの時こうしていれば」という後悔がまったくないってことはない。だけど、トム・ブラウンって名前は連覇した令和ロマンやバッテリィズ同様にお笑いに興味ある人にはより浸透したはず。

今年最後の「現在地」がこの文章である。私はいま、どのような場所に立っているのか? それはたぶん、これまで〈文学〉と呼ばれていたものの終わる場所であり、私やそれ以外の人間がそれでも〈文学〉と呼ぶものが始まっている場所である。そのことについて、批評家の大澤聡さんとしっかりと語ることができた。それが毎日新聞朝日新聞の合同企画の「2024年 文芸回顧」企画であって、2紙の文芸時評をそれぞれ担当している大澤さんと私が、対談をするという形で、それは実現した。
(中略)
終わりは、終わった。だが悲劇はそこにはない。すでに始まりの始まりはスタートしている。もしも、このことを視野に入れられない人間なり文芸シーンなりがいる/あるとしたら、それは既得権益に縛られているからだし、既得権益の幻(それを「ああ、昔はよかった」感性という)に縛られているからだろう。
古川日出男の現在地〉よいお年を 2024.12.14 – 2024.12.27 東京・大阪・福島

古川さんほど小説を読んで、書いている現役の小説家って一体どのくらいいるんだろうか。

 日本に目を向けると、たとえばカンヌ映画祭や米アカデミー賞などで受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』の濱口竜介監督は、受賞後も独立映画を撮り続けている。イジェさんの目にはどのように映るのか。

イジェ 「まさに韓国の映画好きたちはいま、濱口竜介監督や『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督、『本心』石井裕也監督などの作品を観ています。最近は韓国で三宅監督の最新作『夜明けのすべて』が公開されて、私も観に行きました」

 瀬尾まいこ原作の『夜明けのすべて』は、PMS月経前症候群)に悩む藤沢(上白石萌音)と、パニック障害を抱える山添(松村北斗)、ふたりの若者の物語だ。

イジェ 「山添くんと藤沢さんの関係性が、恋人にはならないんですよね。その距離感がよかったです。また、ひとつひとつのショットが丁寧だし、俳優の演技もよかった」

「韓国の映画好きはいま日本人監督の作品を観ている」気鋭の若手作家が語る、韓国映画界の“知られざる一面” ソ・イジェ インタビュー【後篇】

前に『0%に向かって』という短編集を読んだのだけど、その著者であるソ・イジュさんへのインタビューを西森さんがされていた。
韓国の映画好きというのが若い世代なのか、僕らぐらいの中年なのか、と一瞬思ったけど、ソ・イジュさんは二十代前半ぐらいだからそのぐらいの映画好きな韓国の若者は日本映画にも興味があるってことだろう。そうなると濱口竜介監督の影響とかを受けて世に出てくる韓国の新しい才能とか出てくることもあるだろうし、なんかそういうボーダーとか国とか超えちゃうものがどんどん出てきてしまえばいい。

21時からはこの数年の年末のお楽しみになってきた『ゴールデンラヴィット!』生放送をTVerで視聴。月曜日から金曜日まで生放送では見れていないけど、配信されると見ている。そうなると出演者の人たちに親近感があるし、この楽しい番組ができるだけ変わらずに続くといいな。

STUTS × SIKK-O × 鈴木真海子 - 愛をさわれたら (Official Music Video) 

 

12月28日
7時過ぎに起きてから、radikoで『きしたかののブタピエロ』聴きながら朝のルーティンがてら、トマトジュース飲んだり読書をしたり洗濯機を回したり。
土曜日の朝散歩は本日はなし。お昼から渋谷に行くので午前中は宇野常寛著『庭の話』の続きを読んでいた。カーテンを開けて外の光も室内に取り込んでいたが、やけに明るくて今日はそこまで寒くないのかなって思える日差しだった。そのおかげもあって、あたたかくて11時過ぎには本を読みながら寝落ちしていた。そのせいで最後まで読み切ることができず、13時前にもしやと思ってセットしていた目覚ましで起きて家を出た。
宮下公園前にあるヒューマントラストシネマ渋谷まではradikoで『三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながら歩く。年末のスペシャル番組も去年に引き続き今年も任されておらず、今年最後のラジオで、次回は1月10日までと二週間ラジオから解放されると喜んでいた小宮さん。そのせいかリラックスしている感じが伝わってきて、忘年会をやるやらないとか、スタッフを冒頭からイジるとか終始楽しそうだった。
今年一年間は「三四郎ANN0」武道館ライブにも行ったけど、そこまでの期間も武道館に向けてみたいなことはほとんどなくいつも通りのノリで進んでいく、いつも通りで佐久間さんがいう「成長しない」二人のトークを楽しませてもらった。


2003年のカナダを舞台に、人間関係がうまくいかず、行く先々でトラブルを引き起こす映画好きな高校生を描いた青春コメディ『I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ』。本作は新星チャンドラー・レヴァックによる長編デビュー作で、自伝的要素を含んだ痛烈な脚本が、トロント国際映画祭を皮切りに熱狂的な評判を呼び、バンクーバー映画批評家協会賞で最優秀カナダ映画賞など4部門を受賞した。主人公ローレンスを演じるのは、若手俳優でラッパーとしても活動するアイザイア・レティネン。ローレンスがアルバイトを始めるレンタルビデオ店の店長で、問題だらけの彼とふとしたことから【奇妙な友情】を育んでいくキーパーソン、アラナ役にはトロント出身の実力派ロミーナ・ドゥーゴ。『ゴーストワールド』(01)や『レディ・バード』(17)とも比較される本作は、どうしようもなくエキセントリックで切なく不器用な高校時代を描いた青春映画であるとともに、理想と現実の狭間でもがき苦しむ若者の普遍的な成長物語でもある。

チャンドラー・レヴァック監督『アイ・ライク・ムービーズ』の主演アイザイア・レティネン舞台挨拶付き上映を鑑賞。さすがに満員でチケットも売り切れ。先月ぐらいの『POPEYE』の映画特集でも表紙になっていたレンタルビデオショップの制服でピザを食べているローレンスのポスターが印象的な作品。
舞台設定が2004年ごろなので、『レディ・バード』とかと近い時期。秘書として働きながらローレンスを育てている母のテリとの暮らしの中で、彼は親友のマットと一緒に映画を見る毎日を過ごしていた。高校生のローレンスはNYU(ニューヨーク大学)でトッド・ソロンズから映画を学ぶことが願いだった。しかし、数年前に父を失ってから情緒不安定になっていて、時折パニックを起こしてしまう彼は夢のために始めた初めてのアルバイトさきでもトラブルを起こしてしまう。
映画大好きな少年の物語なのだけど、僕はこういうタイプの作品を見るたびに自分がオタクではないと思うし、サブカルでもない(メルマ旬報以降周りがサブカル界隈筆頭な人ばっかりだった)から、こういう濃い人たちには勝ちようがないなって思う。
ローレンスはトラブルが起きると混乱してしまうので、見ながら宮下草薙の草薙っぽいなって思った。彼は番組でもたまに癇癪を起こしてしまうのだけど、特に所属事務所の大田プロの先輩芸人たちは彼の怒りや戸惑いを無視せずにちゃんと謝ったり、落ち着かせる。しかもその後に笑いにもうまく誘導している時もあり、なんというかダチョウ倶楽部から続く困った人を切り捨てない優しさがあるなって思う。だけど、ローレンスにはそういう先輩はいないし、あることで親友のマットとも距離ができてしまう。また、アルバイト先の社員であり、元々映画業界で俳優をしていたアラナも最終的には怒りが爆発してしまう。
好きだけでは夢は叶わないし、現実は思っている以上に厳しい。アラナが映画業界で働くことを夢見るローレンスに自身が遭ったトラウマになった出来事(現在、ネットで報道が出ている中居さんのトラブルを彷彿させること)を彼にだけ話すのは現実を見ていない彼への忠告であり、どこか優越感というか彼には業界に入ることが無理だと思えていたこともあったのかもしれない。
ただ、ラストシーン近くでローレンスとアラナが話すシーンがあり、そこで彼女から教えてもらったことがローレンスをそれまでの自分中心で物事を考えて行動する思春期丸出しの少年からの変化へのきっかけとなる。
僕は正直そこまでローレンスに感情移入はできなかった。僕は彼ほど映画だったり、あるいは小説に強い思いがあるわけでもないだろうし、どこか羨ましいと思えるところもある。だけど、彼と一緒にいたいとも思えない。やはり彼と自分を同化しにくい部分があった。でも、この映画が大好きで自分ごとに思える人がいるのもわかる。
上映後に30分ほどのアイザイア・レティネンのトークイベントがあり、その後に下の7階でのサイン会があった。パンフを買っていたのもあって、サインはもらった。そういう時に英語ができないからちょっとしたことも言えないのがいつも残念だなって思う。彼はトークの時に日本の音楽もかなり聴いていてナンバーガールの名前も出していたので、ZAZENBOYSは聴かないのって聴きたかったけど、無理だった。

小川公代と宇野常寛は、一見まったく異なるものについて論じています。しかし両者に通底するのは近現代の情報社会や資本主義の中で、どう人間性を回復するのかという問題意識です。言い換えればそれは情報技術に人間が「生かされている」時代をどう乗り越えるかという問題でもあります。『メアリ・シェリー』と『庭の話』。このセッションでは二冊の本を往復しながら、この巨大な問いの答えを出すのではなく、考える手がかりを対話の中で探したいと考えています。二人のアプローチの違いが、予想外の結果を生むのではないか……そんな小さな奇跡を期待したいと思います。
https://aoyamabc.jp/collections/event/products/2024-12-28

サイン会終えて、そのまま歩いて10分もかからない青山ブックセンター本店へ。今日は『メアリ・シェリー:『フランケンシュタイン』から〈共感の共同体〉へ 』『庭の話』ダブル刊行記念〈共感の共同体〉はプラットフォーム資本主義を超えられるのか? 小川公代 × 宇野常寛 トークイベントがあるので先にこちらはチケットを取っていて、『アイ・ライク・ムービーズ』はいつでも観れたけど、このトークイベントの前にある上映会がトークイベント付きだったのでそちらにしたという流れがあった。
宇野さんの『庭の話』はまだ全部読みきれていないが、年内最後のイベントはこちらにしようと思っていたのと、相手がケアについて書籍を出している小川公代さんだったのでおもしろいんじゃないかなって期待していた。
二人の新刊を軸にトークをしていたけど、どこか噛み合わないような話があり、プロレスとまでは言わないが、小川さんが仕掛けていくみたいな時もあり、ガツガツ組み合っている感じで、馴れ合いのトークイベントにはなっていなかった。
宇野さんと小川さんはある事象に対して同じ言葉を使っていなかったり、解釈が違うこともトークの中でわかるものであり、自分の考えを伝えつつ相手の認識について考えまた話し、より建設的な対談になっていた。それ故に聴いている方も脳みそフル回転になるので疲れはくるのだけど、知的好奇心や状況を把握することもやはりおもしろいし、宇野さんの書籍もだけど、小川さんの書かれているものを読みたいと自然と感じられるものだった。この二人のトークイベントがあったらまたぜひ行きたい。帰りに宇野さんに挨拶して帰る。
ここまでで「三四郎ANN0」は聴き終えていたので、音楽でも聴いて帰ろうかなって思っていたら、『ガスワンプレゼンツ 田中みな実 あったかタイム』のゲストがDJ松永回が放送されたみたいだったのでradikoで聴きながら歩いて家まで帰る。この番組は永野さんと松永ゲスト回はいつも楽しみにしていて聴いている。やっぱり、相性のいいもの同士のトークは聴き心地がいい。

【厳選】東野幸治 エンタメ報告会2024!全172作品から選び抜かれた16作品を紹介!『アンメット』『響け!ユーフォニアム3』『白と黒のスプーン』など


スーパーで買った惣菜と炊いておいたお米を晩ご飯に食べながら、年末恒例になっている東野さんゲスト回を見ていた。本当に二人とも忙しいのにインプット量が凄まじい。見ながら自分の今年の映画のベスト10を考えてみようと思った。

2024年映画マイベスト10
01:『哀れなるものたち』
02:『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章&後章』
03:『憐れみの3章』
04:『ラストマイル』
05:『異人たち』
06:『パスト ライブス/再会』
07:『SUPER HAPPY FOREVER』
08:『ぼくのお日さま』
09:『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』
10:『めくらやなぎと眠る女』

こんな感じだった。1、3、5位はサーチライト・ピクチャーズ作品であり、今年は本当にこの会社の映画はほぼ当たりだった。A24は『パスト ライブス/再会』ぐらいかな、『シビル・ウォー アメリカ最後の日』も良かったけど、ベスト10には入らないと思った。
『哀れなるものたち』と『憐れみの3章』はヨルゴス・ランティモス監督作であり、前者はフランケンシュタインものなのだが、物語やデザインや衣装という総合的な部分で映画だなって思ったし、おもしろかったし最後のあの行為も含めて彼らしいと思った。『憐れみの3章』の三つ目の物語のラストの皮肉っぷりもちょっとそれに通じているだろうし、僕はそういう感性が合うのだと思う。『憐れみの3章』と『哀れなるものたち』は入れ替えても違和感がない。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション前章&後章』は幾田りらとあのが声優を務めたことでも話題になっていたが、東野さんと佐久間さんもYouTubeで話していたが、凰蘭ことおんたんの声をやったあのちゃんがうますぎた。元々原作漫画の大ファンだということもあるし、浅野いにおさんが関わっていることでクオリティも素晴らしかったし、。東日本大震災以降のこの国の状況をフィクションに落とし込んでいる作品の中でもトップクラスのものだと思う。

 

12月29日
7時過ぎに起きるが、右肩がすごく痛い。前日から痛かったけど、治ってなかった。上に上げたりはできるけど、例えばズボンを少し下げようとするとかそういう些細な動きの時に筋やられてますか、これは、ぐらい痛い。自分で肩を揉んだり、脇の下を指で押したりして周辺をほぐしてみたが、そこまで痛みは引かないのでできるだけ、右手を動かすときは意識的にして痛みを回避する方向で過ごすことにした。
寝転んだままで、radikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴きつつ午前中のスケジュールを確認して朝のルーティンとなトマトジュースでサプリを飲んで、読書タイム。
年末年始に読みたいと思っていたポール・オースター著『4321』とハン・ガン著『別れを告げない』の続きにはすぐ入らずに併読している数冊の作品を読んでいく。BGMとしては『ヤーレンズオールナイトニッポン0』と『オードリーのオールナイトニッポン』を聴いていた。
昨日同様に土日の午前中代官山蔦屋書店への散歩はせずに、家で本を読んでいた。お昼前には駅前のスーパーに行く。賑わい方やお客さんの醸し出す雰囲気が年末感を感じさせて、ちょっとほっこりしつつも寂しくもある。

昼ごはんを食べてから、「オードリーANN」の続きを流しながら、自分のライティング作業。若林さんが「M-1」でのエピソードトークを、ほぼ一週間前だったので他の審査員の人たちが色々とエピソードはテレビやラジオやYouTubeで話している。男性用の尿漏れパットの話を若林さんがし始めたのが、どのくらい前だったか記憶にはないけど、「M-1」で審査員をすると長時間収録でトイレに行けないため、もしもの場合に備えて尿漏れパットの話をしていたことが判明。もしかしたら、勘の鋭いリスナーやオードリーファンの一部にはこのことで審査員とかを予想していた人もいるかもしれない。僕はまったくそんなこと脳裏にもよぎらなかったけど。
聴き終わってからはTVerで再びな『ゴールデンラヴィット!』を流しながら作業の続きを。バラエティ番組の声というか賑やかさが、その雑音感は僕にはちょうどいい。作品でテーマ曲だとかあるアーティストをイメージしていたら、その曲をひたすら流してみたいなこともするけど、今やっているのはそういうものがないので、音楽は流していない。

18時半からル・シネマ宮益坂で今年の映画、スクリーン納めで観ようと思っていた作品のチケットを取っていたので17時過ぎに家を出る。もう日が暮れている。
渋谷方面に向かって歩いていくと夕方にしては道いっぱいに家族連れや友だち同士や恋人や一人様々な人たちがいて、その気配みたいなものに年末を強く感じてしまう。道玄坂を下る辺りから人がさらに増えてスクランブル交差点を渡る時には旅行客もたくさんいて賑やかだった。

キャンペーンガールのユウ(牧瀬里穂)は、スポンサーの白雪(笑福亭鶴瓶)から逃れようと自動車からとび出した瞬間、後続の車にはねられ死んでしまう。街にあふれる看板やポスターや写真や音楽をそのままに、ユウの魂は東京上空へと舞い上がる。広告代理店の担当雨宮(中井貴一)たちは、ユウの死を隠してキャンペーンを続けることにし、後始末に奔走。天国のユウは、自分の死を受け入れられず、気のいい死神をだまして地上に舞い戻る。彼女がふたたび現れたのは、うろたえる雨宮のマンションだった。もう死んでいて家にも帰れず、学校にも行けないユウ。そんなユウをかばう雨宮。どこにも帰れないふたりは、東京の街をさまよい悲しみに暮れつつも、本当の自分の人生を生きている喜びを、かつてないほどに感じていた。

相米慎二監督『お引越し』『夏の庭 The Friends』4Kリマスター版公開記念『東京上空いらっしゃいませ』

相米慎二監督監督『東京上空いらっしゃいませ』を鑑賞。お客さんはそこそこ入っていたけど、年齢層が高いとも言い切れず、若い人も観に来ていた。
僕もこの映画は初見で、相米作品をたくさん観ているわけでもなく、タイトルとかもだし、ストーリーを読んで今年は『異人たち』があったけど、ちょっと似ている部分もあって観てみようかなと思った。
偶然なんだろうけど、昨日観た『アイ・ライク・ムービーズ』と共通の部分があった。今作ではユウはスポンサーの白雪の手から逃れるために車を止めさせて、出た瞬間を跳ねられて死んでしまう。「アイ・ライク」の元俳優だったアラナは映画監督の男性と飲んだりするようになって仲良くなっていたら、ある時プロデューサーの男性の元に行かされた(あるいは最初は三人だったが、彼だが帰って二人きりにされた、記憶が曖昧)ため、性被害に遭っていた。ユウは性被害を受けそうになる前に逃げ出したことで死んでしまっている。構造としては同じであり、今報道されている中居さんのものと同じだ。
男性の権力者(プロデューサーやスポンサーの偉い人)がいて、業界に関わっている女性(俳優やキャンペーンガール)を騙す形で別の男性(映画監督や広告業界の社員)が相手をすれば悪いことにはならないと性的な接待をするように仕向ける(あるいは強要する)。
作品としては1990年公開作品なので、当時はMeToo運動的なものもなく、被害に遭った人たちは泣き寝入りしていたと思うし、そういうことが常態化している、当たり前にあった。それは「MeToo運動」が起きてからさすがに減ってきているはずだし、業界もコンプライアンス研修などもするようになっているが、過去に被害に受けた人が声をあげることに対して、やっぱり昔のことだからとか今更言うなよみたいな空気感はまだある。
どんな業界であろうがジャンルであろうが、性被害を許さないという姿勢で取り組んでいかないといけない。男性社会が続いてきたことで、ヘテロ男性は自分自身のケアのことや機嫌を女性(母、妻、娘たち)にずっとしてもらってきた。
家父長制におけるシステムは男性の家長が家のすべての権利を所有しているというものだから、昔は嫁入りの前の娘が性行為をするのを許さず、そういうことがあれば傷ものにされたという言い方がされていた。それはその女性自身の身体であるにもかかわらず、所有者である彼女たちの権利が奪われ、家長の所有物であるというものだった。その意識はやはりなくなっていないため、これらの性被害の問題も含めて起きているし、運動が大きくなってもまだ認識が変わらないのだと思う。『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』ではまさにその家父長制による犠牲を描いていた。だからこそ、あの娘のことで憤っている人たちがいたのもわかる。

その導入部分というか、ユウが死んでしまうきっかけの部分での引っ掛かりはあるけれど、それ以外はちょっと大林宣彦監督的なファンタジーさもあるようなストーリーだし、中井貴一演じる雨宮と牧瀬里穂演じるユウの秘密を共有したもの同士の時間が限られたラブストーリーだけど、コメディ感もあるという楽しい作品だった。
白雪とコオロギ(死神的な)の二役を笑福亭鶴瓶さんが演じているので、よりコメディ色が強くはなってたと思う。今だとさすがに脚本としても通らない部分もあるし、ご都合主義ではあるのだけど、90年というバブル後でまだ日本が景気の良かった時代の景色や雰囲気がわかるのも見どころだし、スマホ以前にまだネットも普及していないし、携帯電話をまだみんな持っていない時代のある種のんびりとした最後の時代は今の混沌とした時代から見ると羨ましくもある。
牧瀬里穂さんはこの作品でデビューらしいけど、美少女として売り出してそりゃあ、大ブレイクするはというビジュアル。僕はこの映画の二年後に放送されたドラマ『二十歳の約束』とかで認識したんだと思う。
観終わってから歩いて帰ろうと思ったら、スクランブル交差点付近で暴走族みたいな連中が何十台かバイクでやってきて、エンジン音とか吹かして走っていた。東京ではなくて埼玉とか群馬とかのヤンキーなのかもしれないが、こういう年末に渋谷にやってきてイキっている辺りが可愛くも見える。海外から来た旅行者がスマホで撮っていたりしたが、彼らの目にはどう映っていたんだろう。


ニコラが年内最後の営業日なので歩いてそのまま家に荷物だけ置いてお店へ。22時に通常営業は終了して、そこから常連だけ残っていつもの賑やかな最終日の風景、僕は家が一難近いけど、深夜の二時には帰宅。今年も一年お世話になりました。

 

12月30日
8時前にセットした目覚ましで起きる。右腕の痛みは残っているので、今日が年内最終日な近所の整骨院へ40分過ぎに行って整えてもらう。痛みはだいぶ薄らいで可動域も広がった。原因はわからないけど、四十肩とかで腕が上がらないとかではないのでそこまで日常生活に困らないのは助かる。
今日は特に予定もないので、のんびり読書しながらダラダラ。中上健次大江健三郎の読みかけのものの続きを。駅前のスーパーに昼ごはんの買い物に行ったりして少し外出もしたけど、あとは家で本を読んだりウトウトしたりを繰り返しながら気がつけば夕方。


昨日の『チャンスの時間』スペシャルをABEMAで見る。永野さんがキレッキレだった。来月のLoift9でのトークイベントはチケットを取ったのでたのしみ。

夜にはライティング作業はせず、ハン・ガン著『別れを告げない』を最初から読み直す。

 

12月31日
radikoで『空気階段の踊り場』を聴いていたら寝落ち。8時前に起きて朝のルーティンをしてから家を出る。今年最後の朝の散歩へ。いつもの代官山蔦屋書店までを『ファーストサマーウイカオールナイトニッポン』を聴きながら。

ファーストサマーウイカオールナイトニッポン | ニッポン放送 | 2024/12/30/月 25:00-27:00 

「ANN0」レギュラー時代を聴いていたので、大河女優として「ANN」こと一部に帰還したのはアツい展開だった。レギュラー時代のハガキ職人たちもメールを送ってきていたし、実際にいろんな場所で彼らと会っている話もしていて、ウイカさんらしい人柄も伺えた。
初夏という名前から、それを英語にして終わりに読み方を繋げた「ファーストサマーウイカ」っていう芸名にしたのがすごいし、ブレイクすればセンスがあるように思えてくるネーミング。寺門ジモンやモロ師岡系統ではあるが。
月曜日の昔は第二部と呼ばれていた「ANN0」枠はフワちゃんがパーソナリティーだったが、あの出来事ですぐに降板させられてからは月替わりのパーソナリティーが担当するという形になっている。ファーストサマーウイカが月曜日のこの枠に戻ってきてくれたらいいなと思う。実際、来年の4月の改編期に誰がその枠でレギュラーをやるのか、そもそも今やっている「オールナイトニッポン」ブランドのパーソナリティも続くのか新しい人に変わるのかはその頃にならないとわからない。
ずっとラジオを聴いていたのもあるので、ちゃんとフワちゃんにラジオで時間なり枠を与えて欲しかったなと今でも思うけれど。


前から気になっていた荒木飛呂彦著『荒木飛呂彦の新・漫画術 悪役の作り方』(集英社新書)と阿部和重著『ブラック・チェンバー・ミュージック』文庫版上下巻を購入。
前者に関しては「ジョジョ」シリーズはまったく読んでおらず、ドラマ化された『岸辺露伴は動かない』は見ているぐらい。「悪役の作り方」という部分に惹かれた。悪役と言っても創作物に関しては、著者の感じていることや考えていることが反映はされる部分はある。
僕が小説とかを書くときにわかりやすい敵とか悪役みたいなものを設定しないけど、人間の中には正邪が入り組んでいて、個々人の中に悪意やそういう敵とされるようなものはある。物語の展開もだし主人公にとって乗り越えるべき壁として配置することはやっぱり必要なので、参考にしたいと思った。

大麻取締法違反で起訴され、初監督作品はお蔵入り。
四〇を前にキャリアを失い派遣仕事で糊口をしのぐ横口健二に舞い込んだ〈極秘任務〉。
「謎の雇い主ハナコと一冊の映画雑誌を探し出せ」――蠢く陰謀、ヤクザの抗争、
明かされた女の正体に、横口は後戻りできないことを悟る。
一触即発のリアルな世界を背景に繰り広げられるスリルと愛の物語。

『ブラック・チェンバー・ミュージック』は単行本で読んでいるが、すでに手放していて久しぶりに読みたくなった。単行本と比べると文庫版の装丁デザインは酷いものだけど、好きな作家さんだし、新刊で買おうと。
3月末までに完成させたい小説の一つはおそらくこの作品にちょっと近しいものがあるので参考にしたいし、わかっていれば違う展開や流れも僕が想像できるかもしれない。という考えで今年最後の読書として上下巻読めるところまで読むことにした。

帰りにスーパーで今日のご飯用の天ぷらを買う。海老好きとしては海老の天ぷらはマストなんだけど、大晦日の年越しそばと一緒に食べられる天ぷらの一番人気な海老、日本中で食べられていると思うと、今日1日だけでどのくらいの海老が消費されているんだろう。
外に出て歩く度にNIKEのランアプリを使ってずっと記録していた。毎月の目標が300キロだったので、2024年の目標は達成。村上春樹的なランナーの視線(姿勢)ではなく、古川日出男的なウォーカーの視線(姿勢)で東京を歩こうと思っていた。実際に受けてる影響もそうだしね。
歩くお供としてラジオを聴いて、あるいはラジオを聴くために歩いていたのか。歩いている時がいちばん自由だ。

昼はどん兵衛のうどんと天ぷらを食べてから、Spotifyの配信ポッドキャストきしたかののブタピエロ』の本編とアフタートーク、『平均的恋愛のススメ』の本編とおまけを聴きながら、この日記を16日から加筆修正。
「ブタピエロ」で話していたけど、今年はきしたかのはブレイクした年だろうし、高野さんのキャラの印象が変わった一年だったという話をしていた。『水曜日のダウンタウン』で後輩が楽屋泥棒していることをモニタリングで知ってしまった高野さんが泣きながら後輩の頭を叩く姿があったりして世間の印象も変わっていった。一年で露出も増えたし、このラジオも本編の方はTBSラジオでレギュラーになったのも売れているということなんだろう。来月末の草月ホールでのこの番組のイベントもたのしみ。
「恋愛のススメ」はこの数回で匂わせていたカカロニ栗谷に恋人ができて道程を卒業したという報告も兼ねてのラストの10回目のトーク。前日に『BSノブロック〜新橋ヘロヘロ団〜』で佐久間さんに栗谷さんが報告していたので、今がちょうど公表するタイミングだったんだろう。童貞キャラとして売っていたから、そうじゃなくなったらどうしていくかということも考えていたようだし、相手の女性もそのことを考えてくれる人みたいなので良かったと思う。マッチングアプリでの出会いだと話していたけど、彼が芸人だからというわけでもなく、会いにいったら男二人と女一人がいてその様子をずっとスマホで撮られていたというイタズラも何度もされていた。でも、七十、八十人ぐらいの女性と会って、今の彼女さんと出会えたということらしいので、すごい努力もしていて行動もしているからこその結果。10回限定の番組だったけど、違う形で継続するみたいなのでそちらも始まれば聴きたいなって思う。

いつもこの日記を書いているブログは上旬のものは16日に、下旬のものは翌月1日にアップしていて、それと同時に半年前の日記をnoteでアップしている。毎年大晦日には12月下旬の日記をアップして、元旦にはしないようにしているので、その流れで7月上旬の日記をnoteの方にアップ。


お昼からは『ブラック・チェンバー・ミュージック』を読み始めて、夜はNHKプラスで星野源さんが紅白に出るところぐらいは見ようかなと思う、そのぐらいな大晦日。途中で昨日放送された『クイズ☆正解は一年後 2024 1年前に収録した「2024年予想クイズ」を答え合わせ』を見る。この番組は1月に収録して、12月に答え合わせをする、というその時間の中で動いていくものを楽しむ、答えでボケておもしろがるという部分。こちらも毎年のおたのしみの一つ。

今年は東京に上京して最初に出会って、そこからずっと22年近く付き合いのあった友だちが急に亡くなったことが一番大きかった。そのことで感傷的なモードのまま、いろんなものに甘えて過ごしてしまったし、何かを新しく始めることもなく、創作したい欲望も薄かった。
晦日、元旦という一年の区切りはないよりはあったほうがいい。別に2024年が2025年になったからリセットされるわけでもないし、ずっと僕は僕としての人生を継続しているだけで、それはいつか終わる。でも、人間というのは地面に棒でここからここまでは自分のものだみたいな所有欲があるように、途方もない時間や空間の前では何か自分ごととして考えられるように、区切れるようにしておかないと人間は巨大すぎるものの前でいつしか狂ってしまう。だから、リセットはできないけど、区切ることで進めることや考え直すことができる。
来年がどんな一年になるのかもわからないけど、1月27日の友だちの命日まで喪に服すそうという考えもあって、6月末にはヘアドネしようと思っていた髪も切らずにその日以降に切る予定。
今年一番聴いたのは星野源さんの『光の跡』だった。『Hello Song』を今年の日記の最後にしたのは来年歌詞みたいなことがあるといいなという願望を込めて。

皆さま良い年をお迎えください。

今回はこの曲でおわかれです。
星野源 - 光の跡 (Official Video) 



星野源 – Hello Song (Live from “Gratitude” 2020) 

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年12月1日〜2024年12月15日)

11月下旬の日記(2024年11月16日から11月30日分)

 

12月1日
日付が変わる前にこの日記の上旬を加筆修正していた。そのままはてぶにアップして、noteに半年前の日記の再録をアップ。新TwitterことXは「プロモーション」というていで課金しているフォローのポストが、フォローしていないのにタイムラインに出てくるようになって、もう潮時感がMAXなで峠を越えて感じがするけど、習慣として日記をアップした旨をポストして寝る。


昨日空いている時間にAmazonプライムで配信が始まったドラマ『推しの子』を三話まで見ていた。漫画もアニメも触れていなかったので、なんとなくタイトルとかを知っているぐらい。実際のところ映像化するために原作漫画からどのくらい脚色をしているのかわからないけど、初見として楽しく見れた。
内容的にも芸能界のダークな部分だったり、双子の主人公の母親である伝説のアイドルだったアイを殺した犯人だとか、なぜアイのファンだった二人が彼女の子どもとして「転生」してしまったのかという謎も散りばめながら、日常パートはわりとポップなやりとりを多くしている印象を受けた。
アイドルグループ「B小町」の一人であるインフルエンサーの「MEMちょ」をあのちゃんが演じているのが見ようと思った一番のきっかけ。そもそも、この役を演じるために急に金髪になっていて、『あののオールナイトニッポン0』でも情報解禁ができるまでは黙っていながらも、ドラマの撮影のスケジュールがかなり厳しいことは伝わってきていた。
MEMちょはポジション的にも他の二人に比べると少しお姉さんであり、明るい役どころなのでラジオを聴いているリスナーとしてはちょっとだけ違和感というか、あのちゃんがんばって明るい役を演じたんだなと思う。同時にこの役をやっていたことで、『民王R』みたいなポップなコメディ的な要素がある作品も入りやすかったりしたのかもしれない。
あの率いるパンクバンド「I’s」のメジャーデビュー作でラストシングルとなる『Past die Future』は四話の主題歌らしいので、このまま現時点で配信中の六話まではすぐに見てしまいそう。
「I’s」は2024年で解散が決まっているので、ドラマで初めて知った人たちはライブを観たくても観れないという状況にはなる。

ano feat. 幾田りら 「絶絶絶絶対聖域 」Music Video 

夕方にアップされたニュース。豊洲ピットのライブ後にオフィシャルサイトでNHKホールの先行が始まっていたので、すでに申し込んでチケットを取っていた。
ano×幾田りらは現状では『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』の映画で二曲、再構築した連続アニメ版で一曲とコラボしている。今年の紅白歌合戦に二人が出演したらこのコラボが見れるかなと期待していたが、どちらも出演はしないみたいなので、このNHKホールで二人がデスボイスでシャウトするのが見れるのは新年早々うれしい。
今年は特にあのちゃんのドラマやバラエティなどの活躍だけでなく、ライブで話している本音だとか思いを聞くとこちらにも届いたし沁みた。長年の友だちが急に亡くなったことでどうにもならない悲しみを感じていた僕には癒しではないな、なんというか生きていようと思えるものだった。

7時前に起きてからradikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴きながら、横になっていたらいつの間にか8時半を過ぎていた。
いつも通りのルーティンで日曜日の午前中は散歩がてら代官山蔦屋書店へ。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら歩いていく。思ったよりも寒くはない。12月に入ったけど、まだ着込まなくても普通に外に出れるし、手袋もしなくてもなんら問題もないぐらい風も冷たくない。このぐらいが歩くのにはちょうどいい。
新刊コーナーを見たりしたけど、今日は特に買うものもないので、そのまま家に戻る。途中でオオゼキに寄ってトマトジュースとかポットボトルのアイスコーヒーを買って帰る。
前日に11月に行った健康診断の結果がメールで届いていた。ログインして検診結果を見てみると今年2024年は前年2023年よりもほとんどのものが数値は良くなっていた。体重が減ったのも大きいかもしれないが、トマトジュースのおかげか血液検査も良くなっていたし(タバコを吸うようになったのに)、肝機能もギリギリ要注意だったりするけど、前年よりはかなり数値も危険域から安全な領域に入りかけていた。
血液に関してはやっぱりトマトジュースを毎日飲んでいるからだと思っているので、できるだけかかしたくない。一年以上ほぼ毎日飲んでいるけど、美味しいとは思えない。けど、飲んでいる。

1947年、ユダヤ系の家庭に生まれたアーチボルド・ファーガソンの、驚くべき仕掛けに満ちた成長物語。ドジャースLA移転、ケネディ暗殺、ベトナム反戦運動。50~70年代のアメリカを生きる若者の姿を、緻密で独創的な四重奏で描く。「この本を書くために一生待ち続けていたような気がする」というポール・オースターの、作家人生の総決算となる大長篇。

家に帰ってから洗濯とかをしてから12時にオープンのトワイライライトに行って、取り置きしてもらっていたポール・オースター著/柴田元幸訳『4321』(柴田さんのサイン入り&手書き翻訳原稿一枚付き)を購入。
分厚くて重くて二段組って最高だな。年末年始の読書のお楽しみ。柴田さんの翻訳原稿(裏表)もすごい。購入してから店主の熊谷くん夫妻と小説のこととかを話したりした。幼稚園児ぐらいの女の子がお母さんと一緒に来ていて、そのお母さん(といっても僕よりは年下だと思うが)も『4321』を購入していた。小さな女の子がこのまま大きくなって、トワイライライトで一人でくるようになっていろんな本を読んでいく、何かを書いたりするような未来もあるんだろうねって熊谷夫婦と話していた。なんだかひだまりみたいなあたたかい空間になっていた。

今日は文学フリマみたいでXのタイムラインでは出版社関係の人の知り合いが、「みんな行ってるの?」と思えるぐらいの勢いで本を作って参加しているみたいだった。
なんだろうな、なんか参加したいって思えないし、思わない。もちろん自分たちで本を作って売るのも楽しいだろうし、そこで知り合いの人たちのブースに行って買って話をするという交流がしたいという人も多いのだろうし、そういうのはなんとなくわかる。
でも、興味がわかないし、なんか嫌なんだよなあ。その「なんか」が共有できる人はどのくらいいるんだろうか。こういう書き方をしたら文フリに行くことを否定しているみたいだけど、そうではなくて、そう思わない人もいるってことを参加している側の人は許容できるんだろうかっていう。なんかリベラル(左翼)側が負け続けていることと関係してるような気がする。

『4321』は最初の「1」のパートだけ読んだ。主人公の祖父がアメリカに移民としてやってきたところから始まって、両親それぞれの家庭環境などを描いて、30ページぐらい過ぎて主人公のアーチボルド・ファーガソンが生まれるところまで。これ以降は「1.1」「1.2」「1.3」「1.4」と成長していくアーチボルド・ファーガソンの四つの可能性というか人生が描かれていくみたい。つまり一人の人物の四つの人生を描いていくという試みのよう。

先週日曜日に参加した『三四郎オールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブin日本武道館』の動画配信を購入したので、やっと四千頭身の都築による超絶スピン副音声を見た。
三四郎の二人がステージ上にいてゲストを呼んでトークをしている裏で「指令室」にいる都築が副音声を同時にやっているのだが、そもそも三四郎の二人とゲストの音声も出ているし、そこに都築の声も重なっていくので本編を一度は見ていないと混乱してしまうし、言葉が重なっていて状況が掴みにくいし、誰が何を言っているのかがわからなくなる。三四郎とゲストのレイザーラモンHGが武道館のステージにいて、副音声で都築と先にゲストで出ていたはんにゃの金田と不良(KAƵMA)が話をしていると同時に六人の声が重なる。
トイレに行くといって消えてずっと帰ってこなかった金田が着物から私服に着替えて帰ってきて「転生」したとか盛り上がりもあったりしたけど、副音声配信の方は本編の音をできるだけ小さくして副音声をもう少しメインにしたほうがいいと思う。それだともっと楽しめるはず。

夕方からライティング作業を開始。昼間のリモートワークに関して年末年始は思ったよりも長い休みになるのがわかった。その期間に『4321』を読み終わりたいし、来年の一月終わりにある〆切がある新人賞用のものを書く時間を作れそう。どうせ散歩に行くか小説を読むか映画を見るかぐらいだし、そこにできるだけ小説を書くというのを増やせればいい。

 

12月2日
7時前に起きる。なんとなく右手首が痛い、右の指も指だけで獣の手みたいなイメージで動かしているとポキポキと鳴らせる。右肩が固まっているのかもしれない。きっと肩甲骨がまた良くない状態になっているサインなのだろう。整骨院に行った時に重点的にやってもらうことにする。
昨日夜にradikoで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』は作業中に聴いていたので、Amazonプライムで配信中のドラマ『推しの子』の続きを見る。今回の配信分は六話までで、結局リモートワークが始まっても残りを流して現在見られるところの最後まで見た。
作中作が展開もされているのだけど、その作中作『東京ブレイド』という漫画を実写ドラマ化した際に主人公のアクアは俳優として参加している。そこで漫画家であり原作者の鮫島アビ子が脚本を無しにして自分が書くと言い出すシーンがあり、その後最初に脚本を書いた脚本家のGOAと共同で脚本を書くことになっていく。という記憶に新しい原作者と映像化における問題も入れ込んでいた。
個人的にはアイドルに門外漢なこともあるからか、普通に楽しめる内容になっていた。原作漫画が好きな人はドラマ(映像化などのメディミックス)にどういう反応を示すのか、ということについてもドラマの中でアクアが普通に話していて、ちょっとメタ感もあった。

リモートワークは引き継ぎもあったりして、あっという間にお昼休憩になってしまった。駅前に行って書店を覗いたが特に気になるものもなく、スーパーで惣菜を買って帰って食べた。
休憩の時に昨日放送していた『海に眠るダイヤモンド』六話を見始めた。現在と過去を描いている重厚な人間ドラマだが、謎の一つである「鉄平」の行方を老婆になったいづみも知らないことなどが最後に明かされ、端島で起きた何かの事件に彼が巻き込まれて消息が不明になったのであろうと予感させる次回の予告編まで。
今回で鉄平の兄の進平とリナの間には男の子が生まれた。一話の冒頭でおそらくリナを追いかけてきた連中から逃げるためか、進平一家は端島から船で逃げていたので、その男の子がどうなったのかも含めて今後描かれるのだと思う。
現在でホストをしている玲央も苗字は明かされていないし、この物語はあえて関係性に謎を作るために登場人物たちには苗字がない。いづみも五話まではいづみが苗字であることがわからないようにしていた。玲央が進平の孫なら鉄平とも血が繋がることになるのだけど、こちらも最後まで楽しみ。

クラファン「アーティストを支援する、地域と音楽をつなぐ滞在型音楽スタジオを作る。」がGotchさんの誕生日の今日、目標金額を達成していた。すごいめでたい! 
僕は微力だけどちょうど昨日支援していたのだけど、誕生日に合わせて支援したらよかったかなって思わなくもないけど、何はともあれ達成してよかった。

さらば青春の光東ブクロカカロニ栗谷の10回限定恋愛ポッドキャストの第6回目とおまけ。女性の街頭インタビューが流れている間もほとんど二人が聞かずにトークをしている感じ、栗谷が話を聞いてくれるからどんどん話していて、そう考えると東ブクロが話を受けるのが、聞くのがうまいんだろうな、だからモテるのか。毎度おなじみ状態になっているけど、本編よりもおまけの方がおもしろい。

夜はライティング作業を進めてから、寝る前に土曜日にKAATで上演中の『品川猿の告白 Confessions of a Shinagawa Monkey』を観にいくので、原作となっている村上春樹さんの短編『品川猿』と『品川猿の告白』を読んでおこうと思ったら、『品川猿』を読んでいる時に寝落ちしていた。

 

12月3日
何度か目が覚めたけど、どうも起きようと思えずまた目を瞑って少しだけ寝る、を繰り返して8時前に起きた。何か夢を見ていて、『ラヴィット!』っぽい人たち、田村アナウンサーとか他にも何人かそういう有名な人たちが出てきた気がするけど、何をしていたのかは覚えていない。
radikoで寝るときに途中まで聴いていた『空気階段の踊り場』の続きを、そのまま『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』を。ビデオテープの「2025年問題」というのを伊集院さんが話をしていた。ビデオテープの劣化やビデオデッキの生産終了でこの先、ビデオテープの再生やダビングができなくなってしまい、見れなくなるというものらしい。
DVDでもすでに起きているみたいだが、ビデオテープやDVDで自分の撮ったものを保存している人もだし、趣味として映画関連のものを集めていた人たちは画像データにしないとこの先見ることが不可能になってしまう。デジタル化が進んだことで今ではローテクな機器が使えなくなってしまうのって、結局多様性とは違うかもしれないけど、データにできなかったもの(遺産)は失われてしまうということになる。なんだかな、と思うしネットに補完できなかったものは無かったことにされていくのだろうか、僕らの一回性しかない肉体みたい。

10時前に家を出る。radikoで『田中みな実 あったかタイム』のゲストが永野さん回を聴きながら渋谷へ。永野さんは年に二回ほどゲストでこの番組に出ていて、田中さんとのやりとりも聴いていると価値観や考え方に共通項がいくつかあるみたいで話に華が咲いていて、いいコンビだなって思う。
今回も永野さんが売れてきたことを最初に田中さんがイジったけど、売れ切っていないのに売れたみたいな感じでテレビとかに出たくないって話とかで意思疎通ができていた。

株式会社パルコ(本部:東京都渋谷区/以下、パルコ)は、パルコ開業55周年特別企画として、今年デビュー55周年を迎えた細野晴臣氏×今年生誕88年である田名網敬一氏×田名網氏の一番弟子である宇川直宏氏による「HAPPY HOLIDAYSキャンペーン」広告を2024年10月28日(月)に公開し、多方面から多くの反響を頂いております。

渋谷PARCOを通ると細野晴臣さんの大きな広告が出ていた。

日本中を震撼させた凶悪な殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)が脱走した。潜伏し逃走を続ける鏑木と日本各地で出会った沙耶香(吉岡里帆)、和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)そして彼を追う刑事・又貫(山田孝之)。又貫は沙耶香らを取り調べるが、それぞれ出会った鏑木はまったく別人のような姿だった。間一髪の逃走を繰り返す343日間。彼の正体とは?そして顔を変えながら日本を縦断する鏑木の【真の目的】とは。その真相が明らかになったとき、信じる想いに心震える、感動のサスペンス。

何年かに一度ぐらいの頻度になるのだけど、すごく久しぶりな気がする渋谷HUMAXシネマで藤井道人監督『正体』を鑑賞。
渋谷だとここだけだし、新宿だとピカデリーだったが、時間帯的にも余裕があるこちらで。お客さんは平日だけど20人近くは入っていた。8割ぐらいは女性だったけど、主演の横浜流星ファンなのかなって思える僕よりも上らしい女性二人組の会話も聞こえた。
主人公の鏑木が自分の無実を証明するために逃亡犯になって、各地を転々としながらある目的のために動いていたことがわかるという内容になっている。
藤井監督の前作である『青春18×2 君へと続く道』は台湾から初恋の女性に会いにやってきた主人公が日本各地を旅していくものだったが、その意味では共通していた。主人公が移動する(今作では逃亡する。脱走などのシーンはドラマ『未成年』を僕には彷彿させた)ことを描くのが藤井監督の核にあるのかもしれない。移動していく度に訪れる場所、主人公にとって大切な場所だったり、誰かにとっての大切な場所だったり、約束の場所だったりする。つまり、居場所を巡る物語になっており、それはアイデンティティに繋がる問題でもある。
今作は原作小説もあるサスペンスだが、鏑木は自分の無実を証明するために動き続ける。そこで出会った人たちと交流し心を通わす。そうやって彼と時間を過ごした人たちは彼が逃亡犯だったことを知っても、彼の優しさを知っていて無実を信じるようになる。
また、別のラインとしては刑事の又貫と警察組織の問題も描かれていく。警察は自分の言うことを信じてくれなかったからこそ脱走をした鏑木、しかし、逃亡先で出会った人たちは自分を信じてくれた。そのことだけでも彼には生きる意味になり、外に出て良かったと思えるものだった。
物語はある意味では思ったような終わり方になるのだけど、ずっと興味を惹きつけるようなストーリーだった。あと宇野祥平さんが出ている映画はたいてい当たりだなって思えるようになってきた。今年は『ラストマイル』もあったから余計にそう思えるのかもしれないけど。


映画を観ているときに、ふと観終わったら明治神宮にお参りに行こうと思った。映画が始まる前に友だちと来年になったらどこかにお参りに行って飯でも食べようという話をしていたから、その連想だったのだろう。
映画館から歩いても20分もかからない場所なのでそのまま歩いて向かった。明治神宮ってたぶん一度も中に入ったことはなくて、今回が初めての参拝だった。思ったよりも広くて本殿までに辿り着くまでに時間がかかった。平日だけど海外からの旅行者も多かったし賑わっていた。これが初詣とかになると広い道幅にいっぱいの人だかりになるのだろう。
お参りが終わってからそのまま歩いて家まで歩いた。昨日はあまり歩けていなかったので今日稼いだ形になった。

帰ってから自分のライティング作業を開始。太宰治賞に応募する予定の作品のうち一つは友人Tにアドバイスをもらったのがきっかけで、今年読み始めた木山捷平作品と自分の日記を組み合わせたものにしてみようと思っていて、読み返してどこを引用するか決めたのでそれを書き写したりしていたらあっという間に時間が過ぎてしまった。
木山捷平が書いている太宰治井伏鱒二との関係性もだし、中央沿線や彼の地元の笠岡とか僕にも馴染みがある場所が出てくるので、それを現在東京に住んでいて散歩がてらよく歩いている僕の日常がミックスというか、混ざり合ったり、何か意味を持つとおもしろいかなって思う。
もう一作品の方が思ったよりも進みが悪いのでそれが心配。昨日読めなかった『品川猿』と『品川猿の告白』を読むことにした。お昼ぐらいから微妙な頭痛がするのは気圧のせいなのか、品川猿が何か僕に悪さをしているのか。

書き写している時にSpotifyポッドキャストアルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:KEI後編)、『あのと粗品の電電電話』を聴く。
「アルピーしくじり」では、アメリカで麻薬関連で逮捕されて刑務所に入れられると大変らしいというのはなんとなく知っているのだけど、その前の段階でアメリカの警察やFBIが本気で捕まえるために裏でさまざまな工作をしているのがKEIさんが話していた。映画とかってそれを参考にしているわけだけど、現実の方が逃げようがないよなっていうのがわかる。
「あの粗品」ではあの率いるパンクバンド・I'sのメジャーデビューシングル&ラストシングルであり、ドラマ『推しの子』四話の主題歌でもある『Past Die Future』について粗品が絶賛していた。うん、わかる。あのちゃんが演じている「MEMちょ」の視線や彼女自身の思いみたいなものが込められているような歌詞になっている。ただ、年内でI’sが解散するのでこの曲をライブで聴けることがないのが残念。

日付が変わってradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴きながら寝落ち。平子さんの誕生日ということで酒井さんからお祝いでお寿司を職人さんにきてもらってブース内で食べさせるというすごい豪勢なことをやっていた。

アルコ&ピースTBSラジオ年越し特番「D.C.GARAGE」3時間生放送  

TBSラジオの今年の年越しはアルピーらしく、25時までらしいからそのあとはニッポン放送に移動して『星野源オールナイトニッポン』にいくのが良さげ。

 

12月4日
寝ている深夜帯に韓国では尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が緊急談話を発表し、野党が多数の弾劾を試み、「国政がまひ状態にある」などとして、1987年の民主化後初めて「非常戒厳」を宣言していた。しかし、金龍顕国防相は軍に警戒、態勢強化を指示し、国会に軍が進入した。約6時間で解除表明された。
TwitterことXでは韓国の国民が不当な「非常戒厳」への抗議などもあり、集まっている様子の画像もいくつか見れた。やはり、その景色は国民が動くことで政治を変えられたという経験があるからだとも思えるし、日本だったらやはりそういう風にはなっていなかったと思ってしまう。そう思えるのであれば、やはり政権与党に過剰な力や権限を持たせてしまったら止めることは難しい。

右の顎が痛い、噛み合わせが悪いのか、口を開くとちょっと耳の下が痛い。昨日普通に歩いていただけなのに、風邪の時みたいな節々の痛みとは違って、単純に筋肉痛とか普段動かさない部位を使った後の痛みみたいなものが体のいくつかにある。なんだろう、寝ている間に何かしているのか、昨日変な夢を見たけど関係あったりするのか、と思ったりしつつ、ちょっとずつ頭を日常モードに。
radikoで『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴きながら掃除機をかけたりしてから朝のルーティンで読書を。『千年の愉楽』はやっぱり文章が艶かしいところがあって、ちゃんと確認するために谷崎潤一郎作品を読まないとなって思う。そうやって、どんどん連なっていく、読みたいものがたくさん、読みきれないけど読みたい。読んでいくと書いてみたいという欲望もまた強くなる。

リモートワークを開始。今日は引き継ぎ作業がないのでいつも通りの感じで作業が進んでいく。先方からOKが出たものを流し込み前に自分でチェックしていたら、僕が記入していたものが準備稿の時のもので、最終稿のPDFデータを見ながら確認していたら、ちょこちょこ語彙や単語が変わっていたので、その差異を見つけながら微修正。めんどくさいけど、さすがに世に出るものと違うのを記事に載せているのはヤバいし、自分の作業として嫌。先方が確認したから大丈夫と思いたいが、向こうも細かいところまで見ていないこともある。信頼関係みたいなもので抜けてしまうことはある。とりあえず、自分しかわからないけど、最終稿の文章のものに修正できた。
「爆笑カーボーイ」が終わってから『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流していた。
星野源ANN」は先週放送後に発表になった来春のニューアルバム発売とアリーナツアーに関しての話題、あとハガキ職人だったリスナーが関連会社に就職していてADとして番組に参加するなど、なんというか長年やっていたものが今目に見える形になっているように思える。こういう繋がりや時間を感じられるのがラジオの良さだと思う。

I’s - Past Die Future 


「あのANN0」は冒頭は前回のメイプル超合金の安藤なつ宅にご飯を食べに行ったら、友だちのヤバTのありぼぼだけでなく初対面な佐藤栞里がいて、という話の続きをそのまま始めるという展開だった。その後は番組のパジャマができたということで、作成の時にゲストでいろいろとアイデアをくれた紅しょうがの熊本プロレスがゲストで登場した。ゲストで来る期間が過去一で短いターン。
聴いている時に佐川さんがやってきて注文していたI'sメジャーデビューシングル&ラストシングル『Past Die Future』が届いた。TwoCD、One Blu-rayというパッケージ、シングルはバージョン違いが三曲、もう一枚のCDは「2024.08.31 I's Final Anniversary「Past die Future」at 下北沢SHELTER」のLIVE音源、Blu-rayはそのLIVE映像となっていた。
正直、シングルとBlu-rayのLIVE映像のセットだったら買わなかった。 Blu-rayは家で見れる環境ではないし、でも、LIVE音源がついているとなればパソコンに取り込んで聴けるし、やっぱりストリーミング時代におけるフィジカルの価値をどうするかという問題はあるので、こういう感じでSpotifyとかでは聴けない音源をつけるというのはファンビジネスとしては真っ当だと思うし、正しいんじゃないだろうか。このパッケージ、デザインもとてもパンクバンドらしくていい。

休憩になって駅前のキャロットタワーへ。書店に寄ったけど新刊で気になるものは特になし。地下の東急ストアが今日からリニューアルオープンしているので見に行ってみた。前よりも惣菜や弁当が豪華になっている感じもするし、あと実際に惣菜とかを作っている作業がガラス越しに見えるようになっていた。見られている方は緊張感もあるだろうけど、お客さんとしてはちゃんとここで作っているという安心感を得られるのかな、僕としてはそういうのはどうでもいいのだけど。惣菜と晩ごはんにしようと思ったエビとアボカドのサンドを購入した。さすがに初日ということもあって混み合っていた。
家に帰ってからは昼ごはんを食べてからリモート作業の続きを。椅子に座っている間は特に何もないのだけど、何かを食べたりすると顎が痛いし、動くと腰とか体の部位がいくつか痛い。本当にどういう理由の痛みかわからない。
あと口の中で舌を動かしていると、この前虫歯になっていた奥歯の親知らずを治してもらったところがちょっと尖っているような、削って詰め物をしたから噛んでるうちに圧力で外側の自分の残っていた歯が欠けたか割れたような気がする尖り方を舌で触ると感じられる。とりあえず、前に歯石をそろそろ取った方がいいよ、と言われたのでアプリで歯石除去の予約をした。その時に欠けているか割れているか、問題ないかわかるだろう。
予約した日は今書いているものの応募の〆切日で、郵送なのでお昼過ぎまでには送るしかないので、終わった後に歯医者に行くつもりで予約を入れた。

リモートワークが終わってからは『FNS歌謡祭』をTVerのリアルタイム配信で。最初の方は知らないアイドルとかばっかりだが、仕方ない。僕としてはanoちゃんと星野源さん、そして赤えんぴつの歌うところがみたいだけ。他の人たちについてはなんとなく聴いてみる感じで、それで気になるものがあったらラッキー。
聴きつつ、ライティング作業を進める前にちょっと読んでおきたいものがあったので本棚から取り出して読む。理想というか、今書いているものが目指す一つの可能性としてそれが一番僕の中でしっくりくる。真似するわけでもないし、登場人物も物語展開も違うけど、なんというかそこで描かれている空気や雰囲気に近づけたい。それが一番難しいというのも書いているとよくわかる。

 

12月5日
『THE PENGUINーザ・ペンギンー』の六話を見てから寝た。が、深夜3時過ぎに目が覚めた。トイレに行って用を足して木曜日になったから可燃ごみを外に出しに行った。
翌朝、起きて家を出る前に集積所の近くにカラスが止まっていた。嘴が細く感じられたのでハシボソガラスのようだった。個体としては若そうで一羽でいた。カラスよけのグリーンネットはそのままで下にあるゴミ袋も破られたりしていなかった。餌があると本能ではわかっているが、どうしたらいいのかまだ若くてわかっていないのか、人が通る場所なので勇気を出してゴミ袋を漁ることができなかったのか。

7時過ぎに起きてから朝のルーティンを。併読中の読書の中の一冊、中上健次著『千年の愉楽』は読めば読むほど、この時の中上は谷崎潤一郎を目指していたのではないかと思える文章がよく出てくる。

 新一郎はオリュウノオバが訊いても多くを話したがらず、「なんなよ、自分一人で楽しむんかよ」と言うと、ラプラタは銀の河だが、そこもやはり路地と同じように人間の住むところで、羽根の生えた天女も臭い女だったしイーグル男もみにくい奇形のアル中にすぎなかったと言う。或る時新一郎が石畳を渡って狭い両側に窓を開けた淫売宿がある中を丁度手ごろな女をさがしていた。髪に花をつけた女を見つけてあっち向け、こっち向けとためつすがめ つしていると、フランスとスペインとインディオの混血の女は新一郎を見つめて涙を流しはじめ、スペイン語で兄妹だ兄妹だと言いはじめた。新一郎は戸惑い、そんな馬鹿な事はない、俺は日本人でおまえは丁度その反対の国の人間じゃないかと、昔、南米から戻った女と住んでいた時に習った言葉で言うと、女は涙を流して早口でしゃべる。どうにも仕様がなく、漁業組合の事務局にいって通訳の女をだまして、大喧嘩で困っているので救けてほしいと淫売宿に連れて戻って来て通訳してもらうと、女は噛みつくように手振り入りで通訳に話す。あんたとはきょうだいだよ。嘘ではない証拠に顔に刃傷がある。何できょうだいじゃないの。新一郎は分かった、分かったと言い、逆に今度は淫売宿に入りこんだ通訳の女を綺麗だ、月の光当てるとマリア様のような、羽根が生えているだろうと撫ぜまわしているときょうだいだと淫売に言われて思いをとげられない可哀そうな男だと同情され、月の明りの中でひっぱり出し、なめてくれる。そこでなにもかも銀だと思って来た意味がはっきり分かった。確かになにもかも銀だと二人で体をなめあい、吸いあい、こすりあっていると、きょうだいだと言った女はそばに来て裸になり自分も入れてくれと言う。通訳の女をなめ淫売になめられ、そうして楽しんでいると、さえぎる物のない空にかかった月が次第に傾き、彼方には路地の闇から反対側のそこへ地球をひとめぐりして来た日が昇り、新一郎は赤らんだ空を見ながら淫売の喉に精をまき、自分がそこにいて限りもなく自由な気がする。

 新一郎はきょうだいだという淫売と通訳の女と一緒に暮らし、盲目のバレリーナ、喉の潰れた歌手、ホラ吹きの女スパイ、その国の射殺された元首の妾と次々会ってみた。広場では可能な限りの物が売られていた。綱渡りがあり、皿まわしがあったが誰も見向きもしなかった。

中上健次著『千年の愉楽』収録「ラプラタ綺譚」P199-201より

引用の上の方もだし、他の箇所も谷崎的な官能表現や艶かしい性行為の表現などがある。下の方の引用はなんとなく、ラテンアメリカ文学を読んでいる時に出てきそうな文章だなって思った。
9時過ぎまでライティング作業をしてから、家を出た。radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながらいつもの代官山蔦屋書店へ散歩がてら歩く。佐久間さんが今週のオススメで藤井道人監督『正体』について話をしていて、おお、見たばっかりでリアルタイムすぎるって思った。


Spotifyで今年2024年のまとめというのができていた。星野源さんの『光の跡』は本当に何度も何度も聴いたし、Creepy Nutsの『のびしろ』も同様。どちらも22年来の友だちが亡くなってから聴く回数も増えたし、歌詞の意味も前よりも僕の中におりてきたし、沁みてきた。『のびしろ』は『東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts in 日本武道館「なんと括っていいか、まだ分からない」』をその友だちと一緒に観に行った時に聴いている曲だというのもあるし、歌詞の中に出てくる「隅田川」と「東京スカイツリー」の近くに彼女が住んでいたこともあって、前よりもその友だちと結びつきが強くなった。
ano feat.幾田りら『絶絶絶絶対聖域』もかなり聴いているけど、ano自体の楽曲も聴いているから、トップ5に入っていないのは意外だった。
トップポッドキャストは『バナナの天ぷら』は最初から最後まで全部聴いたのでかなりの時間かかったし、そこから地上波というかTBSラジオで昇格した『きしたかののブタピエロ』も話数はそこそこあった。『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』も同様に一回目から現在配信中のものまで追いついているけど、時間としてはこちらの方が長かったということなのだろうか。4位の「佐久間ANN0」はradikoで毎週普通に聴いてるし、こちらではほとんど聴いている記憶がないから、不思議。


夕方まで作業をしてからニコラに行って、アルヴァーブレンド(お代わりで届いたばかりのクリスマスブレンドを)と苺とマスカルポーネのタルトをいただく。苺の赤さがクリスマスっぽいから師走だなって感じがよりした。

M-1グランプリ』決勝進出発表をYouTubeで見た。去年の優勝者である令和ロマン、二位だったヤーレンズは順当に、トム・ブラウンも進出していたが、オズワルドは落ちていた。そう考えるとヤーレンズとトム・ブラウンというオードリーの事務所のケイダッシュというそこまで大手ではないところから二組も決勝に進出している。
今年はオードリーの東京ドームというドデカいイベントがあったわけで、これでヤーレンズかトム・ブラウンが優勝したら、というストーリーも浮かんでくる。
個人的には毎週ポッドキャスト番組を聴いているトム・ブラウンがとんでもないネタで優勝をかっぱらうのが見たい。でも、去年二位だったヤーレンズが再び最終決戦に進んで令和ロマンに勝つというのがすごく感動的なストーリーなんだろうな。実際にヤーレンズもおもしろいから可能性は高い。

23時からradikoで『四千頭身 都築拓紀サクラバシ919』を聴いていた。先週に引き続き、「三四郎ANN武道館」についてのトーク。本家の三四郎のラジオで二人が全然ちゃんと話してねえ、という叫びと共により詳しい裏側を話していく都築。ありがたい。
今回も結局、二時間のうち大半が「三四郎ANN武道館」に関するものだったし、次のスペシャルウイークは三四郎の小宮さんと他局の番組だけど、ずっと「三四郎ANN」についてという感じになっている。
都築がこの番組を始めるきっかけが「三四郎ANN」でのゲストでの活躍だったりするし、構成の福田さんはどちらもやっているし、とか姉妹番組とも言える。まあ、それにしても超絶スピン副音声もがんばっていたがトークおもしろすぎる。

 

12月6日
6時に目覚ましをかけたが、もう少し寝たいと思って二度寝。8時前に起きたが、昨日から痛かった箇所プラス首筋も痛い。肩甲骨付近や腰も痛いままだが、なぜか右半身が痛みが出ている。
リモートワークを始めてから、休憩を半分使って近所の整骨院へ。今週二度目だが、先日行った時にはなかった痛みなので先生にそれを伝えて動かしてもらって調節してもらう。顎の痛みから始まったこともあるのだけど、どうも頭蓋骨が前よりも安定してない、ズレているような感じらしい。固くなっている筋が引っ張ることでより固さを増している体をほぐして伸ばしてもらう。いつもは最後に電気を流してもらうが、時間がないので諦めて首と肩付近に湿布を貼ってもらう。
再びリモートワーク、radikoで作業用BGMとして『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』を聴いていた。
先月と今月になってからの引き継ぎでやっていたことは滞りなく、いや、ちょこちょこミスはありつつもフォローしながら進んでいっていてなんとかなっているっぽい。
昼過ぎには起きた時と比べてもだいぶ体が楽ちんになってきた。それでも、やっぱりまだいつもの状態ではない。これってなんのせいでこうなっているのかがわからないので、それが怖いというか心配。また、悪化する可能性があるわけだし。

昨日買ったままで食べていなかった惣菜を昼ごはんで食べながら、TVerで『ラヴィット!』を見ていたら田村真子アナが好きな女子アナの一位になっていた。この番組がどんどん評判になっていく中で、川島さんというすごいMCがいるけど隣でサポートしてずっと笑顔で楽しそうに番組をやっている姿は好感度も人気も上がるのも納得。
テレビがなくてTVerで好きな番組や気になる番組しか見なくなったこともあって、朝のニュース番組とかも見ないし、正直この数年で出てきたアナウンサーの人をほとんど知らない。やっぱり環境によって知れる範囲というのは決まってくる。たまたま『ラヴィット!』を見ているから田村アナを知っているし、関わっているTBSのアナウンサーの顔と名前が一致する。

『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』特報 


ひらがな「おたく」第一世代の庵野秀明さんが全部もっていくのは、もはやおもしろい。宮崎駿監督―庵野秀明監督という師弟関係があるとして、庵野さんの弟子筋というのは思い浮かばないけど、下の世代で言えば新海誠監督や細田守監督が筆頭株になるだろう。彼らもオリジナル作品を作っているけど、庵野さんクラスではないというか、庵野さんが「おたく第一世代」の夢を全部(正式ではあるが二次創作的なことを)やっている。
なんか庵野さん世代が正社員でいるために僕たちロスジェネが煽りをくらった部分もあるだろうし、そのことによって中間層がいなくなって引き継がれなかったことがどこのジャンルでも起きてしまっている。「おたく第一世代」にとっては孫世代ぐらいに引き継いでいくしかないと思う。そもそも庵野さんたちはまだ逃げ切れるんだから、そのぐらいはしてほしい。

リモートが終わってから一息。Spotifyポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていた。前回同様にクリープハイプ尾崎世界観さんがゲストだった。二週分収録しているから、昨日の『M-1グランプリ』ファイナリストになった話はなかった。
聴き終わってから自分のライティング作業へ。

 

12月7日
起きると腰や背中の痛みは和らいでいたが、喉が風邪を引き始めた時の違和感があったのでとりあえず風邪薬を飲んでおいた。
radikoで『JUNK バナナマンバナナムーンGOLD』を流しながら、ライティング作業を。13時に神奈川のKAATで待ち合わせしていたので、中目黒駅まで歩いて電車に乗ろうと思っていたけど、気になっている本が出ているかもしれないと思って予定よりも一時間ぐらい早く家を出た。

三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながらいつもの代官山蔦書店へ向かう。武道館ライブから二週間近く、都築みたいにずっとガムを噛み続けることもなく、『サザエさん』に39年ぶりの新キャラの星宮くん登場したから、そのことをイジりながらなぜか『サザエさん』のネタから『梨泰院クラス』へ繋げていくという小宮さんのノリトーク、いいね、この適当な流れとノリで続けていくことが三四郎のラジオの醍醐味。
あと去年に引き続き今年の大晦日も年越しの番組をしないことがわかって、やってもいいんだけどさみたいなことを言っていた。新年明けて25時から『星野源オールナイトニッポン』が生放送でやるのは発表していたし、それはそれで楽しみだけど、三四郎が一年ぶりに年越しやってはほしかった。


後藤正文&藤原辰史著『青い星、此処で僕らは何をしようか』が人文系のところに積まれていたので一冊手に取ってレジへ。

ASIAN KUNG-FU GENERATION- 惑星(Wakusei) 


冒頭をチラッと読んだら、この曲の中の歌詞が書籍のタイトルになっているらしい。


早いのは分かっていたがそのまま東横線に乗って横浜中華街方面へ。各駅にしてのんびりだけど、それでも一時間ほど。ずっと『青い星、此処で僕らは何をしようか』を読んでいた。後藤さんと藤原さんの生年月日が同じということもあり、二人が生まれた日の新聞を見ながら、当時の状況とそれがどんなふうに現在に繋がっているのか、などの対談も興味深い。
また、女性に対する言葉なんかは今ではアウトなものもあるにしても、政治的なことに関しても今よりも多様性があるし、一極集中しないように首相によって苦手だったり派閥が違う人を官房長官にしていたりと、馴れ合いになれないようにしているところなんかは今の政治状況を見ていたら全く違うなと感じた。

「カイハツ」プロジェクトを経てKAATと劇団ヴァニシング・ポイントが日英国際共同制作で贈る、村上春樹原作の叶わぬ恋の物語

本作は、世界でも知られている著名な日本人作家である村上春樹の短編小説『品川猿』、『品川猿の告白』を原作とした幻想的なコミック・ミステリーです。人間の女性に恋し、思いを遂げるために、その名前を盗んでしまう「品川猿」の叶わぬ恋の物語をベースに、他者への強制、罪と救済、記憶、そしてアイデンティティといった多層的なテーマを内包しています。
この魅力溢れる物語を、「カイハツ」プロジェクトのワークショップやプレリハーサルからクリエイションに参加してきた那須凜、伊達暁、田中佑弥、家納ジュンコら4人の日本人俳優と、劇団ヴァニシング・ポイントのクリエイティブ・アシスタントも務めるサンディ・グライアソンをはじめとするエリシア・ダリ、サム・ストップフォード、アイシャ・グッドマンと人形遣いエイリー・コーエンの5人の英国人俳優により、日英二カ国語が飛び交うダイアローグと独特な視覚的言語を用いて描きます。空間造形の中に字幕を組み込み、多言語での上演を可能にした新たなスタイルで、観客を物語の世界へ誘います。
日英の俳優とクリエイティブスタッフで贈る、比類のない夢のような世界をどうぞご期待ください。

ある旅行者が日本の山奥にある寂れた旅館で、温泉の番をしている猿と出会い驚愕する。そして猿が人の言葉を話すと、さらに驚いた。背中を洗ってもらいながら会話が始まり、猿は品川猿と名乗る。その後、ホテルの客室に戻りビールとスナックを楽しみながら、猿がどのようにして「人間の言葉」を習得し、ブルックナーリヒャルト・シュトラウスの音楽を鑑賞するようになったか、そして今、衝撃的な告白をしようとしている。一方、東京では、若い女性が自分の名前を忘れ、深刻なアイデンティティの危機に陥る。そして2つの物語が絡み合う。

KAATに着いたのが12時すぎだったので、エスカレータで二階に上ったところにある椅子に座って先ほどの読書の続きを。13時過ぎに友人Tがやってきたので上の階にある
大スタジオへ。
品川猿』『品川猿の告白』という短編二作品は予習で読んできていたが、作品としてはそれらをうまく組み合わせて物語を展開しているなと思えた。始まる前に風邪薬を飲んでいたのでところどころでウトウトしてしまったが、追いつけないということはなかった。原作に忠実な部分が多くて見当がついた。
短編『品川猿の告白』の方が発表されたのも遅かったし時代設定としても、『品川猿』よりも後の時代だと思うのだけど、舞台では『品川猿の告白』で主人公の男性作家が裏さびれた旅館に泊まった時に品川猿と出会って、どうして話せるようになったのか、そして猿の性癖を聞かされる。
ホテルで出版社の女性からインタビューを受けている男性作家の前で、前日にカバンを盗まれたその女性に電話がかかってきて、名前を答えるシーンで彼女は自分の名前を答えられない、それで男性作家に「あたしの名前ってなんでしたっけ?」と聞くことになる。盗まれたカバンからは免許証だけが取られていることがわかる。
品川猿は人間の女性にしか性的な興味がわかず、その人物にネームプレートなど名前が書かれているものを盗る。そうするとその女性は自分の名前を忘れてしまう、ということを告白していた。そのことを思い出した男性作家、そして、他にも名前を忘れてしまう女性も現れて(『品川猿』に出てくるホンダプリモで働いている)、そこでの夫婦関係や母親との関係性などは原作にはなかったものがあったけど、思ったよりもそのシーンは多くなくて、その辺りがうまくできなくて原作に忠実な作りになったんじゃないかなって思った。


友人Tとビールを飲みにいく。一軒目は店員さんもフランクで海外からのお客さんにたくさんいて騒がしかった。二軒目は横浜ビールを作っているところらしくて、落ち着いていた。茄子のビアフリットが美味しくて二回頼んでしまった。
五時間近く飲んでいて、かなり酔いが回ってしまったのでTには弱音を吐いたりとちょっと迷惑をかけてしまった。
馬車馬駅から中目黒駅まで電車に乗ったけど、なんとか吐かないように耐えていた。中目黒駅で降りて、酔いどれのままで歩いてなんとか帰れた。

 

12月8日
ビールしか飲んでいない時は酔っ払っていても、二日酔いになりにくいし、ウイスキーとか赤ワインとかを飲んだら二日酔いになって頭がガンガンに痛くてお昼過ぎまで辛いって状況になるのだけど、ビールはならない。
7時すぎに起きてから、TVerで『さんまのお笑い向上委員会』『ゴッドタン』『ボクらの時代』を見てから、家を出る。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら日曜日のルーティンである散歩へ。昨日も行った代官山蔦書店へ。
昨日、本も買ったし気になるものはなかったけど、「TACOMA FUJI RECORDS」のパーカー、最近はフーディーっていうようになってきたけど、とかが展示されていたので手に取ってみた。去年スウェットフーディーを購入していたので、普通のスウェットも欲しいなって。値段もそこそこするのでちょっと考慮。


【推しの子】B小町「サインはB(ドラマver.)」ライブパフォーマンス映像 


家に戻ってから昼ごはんを食べてから、Amazonプライムで配信中のドラマ『推しの子』のエピソード7と8を鑑賞。6話までが最初に配信されてこの二話の配信が先日始まった。二十日公開の劇場版でラスボス的な存在になるらしいカミキヒカル役を嵐の二宮和也さんが演じるということも発表された。ドラマの方ではアイの墓参りに来たルビーとすれ違う場面に出ているだけで数秒ほどしかなかった。
ドラマも原作漫画を読んでいないので、キャラと役者の違和感もなく楽しめた。ラストがどうなるのかも見たいので映画館で観ようと思うぐらいの出来ではある。

夕方にドラッグストアに行って、喉と痰用の薬とのど飴を買って帰ってからファンクラブサイトで『三四郎オールナイトニッポン0』先週分を聴きながらライティング作業開始。文量自体はクリアしているので〆切までは読み返しながら削っていって、もらったアドバイスを活かせるような文章になればいいのだけど、
休憩の時に今やっているものを応募した後のスケジュールも再考した。どうせ年末年始は仕事もないし行くところもないから、一月、二月〆切の新人賞用のものをできるだけ進めたい。

 

12月9日
6時すぎに目が覚める。右半身の痛みはまだ残っていて、ちょっと咳が出始めた。その咳の破壊力によってなのか、背中の真ん中とか肺の辺りに痛みがあるような感じ。咳き込むとけっこうきつい。喉の痛みほとんどなくなったけど、最後は咳っぽい。
昨日の夜の時点でradikoで『川島明そもそもの話』(ゲスト:清水ミチコ)『川島明のねごと』(ゲスト:空気階段)『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を聴いていたので、リモートワーク始める前にTVerで『海に眠るダイヤモンド』第七話を鑑賞。
軍艦島、かつては端島と呼ばれていた炭鉱の島で起きた地下火災を食い止めようと炭鉱夫たちが動くものの、最後は海水を注入することが判断されてしまう。そのことは炭鉱で成り立っていたこの島の終わりを意味していた。
鉄平の兄の進平が最後に取り残されている場面で終わったが、彼は助かるのだろう。しかし、2018年現在の場面ではその後に鉄平の行方がわからなくなっていて、いずみも消息を掴めていないので来週以降に鉄平の身に何かが起こるのだろう。そして、それを彼そっくりな現代の玲央が手がかりを見つけるみたいな流れなのだろうか。

リモートワークはいつも通りの作業でそこまで忙しくはなかった。体調があまり良くないのかしんどいぐらい。仕事が終わってからは太宰治賞応募用原稿をチェックして、セブンイレブンでプリントアウトして、レターパックに入れた。
10日〆切なので、普通にポストに投函しても問題はないのだけど、毎回応募するときには世田谷郵便局に行って投函しているのでそのまま夜の世田谷通り沿いの世田谷郵便局へ。
応募できたのはよかったけど、日記を元にしたかなり変な作品になってしまった。でも、私小説的なものであり、ある期間のことをまとめたものになった。カルチャーについて色々と浴びてバカみたいに東京を歩いている僕のある種の狂気というかおかしさが作品にすることで出ているといいのだけど。

夜食を買って家に帰ってくる頃にはSpotifyポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』最新回とおまけがアップされていたので聴きながら、ちょっとだけライティング作業。栗谷の恋愛話をずっと聴いているけど、制服でディズニーデートしたいと話していて、ディズニーに興味もないから理解できないけど、自分が高校生の頃にできなかったことに恋焦がれ続けるんだろうなと他人事だが思った。

寝る前にU-NEXTで『THE PENGUINーザ・ペンギンー』7話と最終回8話を見た。いやあ、マフィア映画でもあるけど、最後にオズが起こしたあの行動は予想できなかった。でも、悪人である彼だからそうするのも理解できなくないけど、最初から見ていた中でそういうことは起こらないと視聴者である僕が勝手に判断して油断していた。マフィアにとって「家族」とは何かを示した恐ろしい終わり方だった。

 

12月10日
6時過ぎに寒くて目が覚める。用を足してからradikoで『空気階段の踊り場』を聴きながらそのまま横になっていたら寝てしまい、8時過ぎに再び起きた。体の痛みは前日よりもマシになっているが、やっぱり固くなって引っ張られているのか痛いし、咳も出る。
9時前になってから代官山蔦屋書店へ散歩がてら向かう。『JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力』は家で聴く感じなイメージがあるので、Creepy Nuts星野源にanoの楽曲を聴きながら歩く。
宇野常寛著『庭の話』が明日発売なので、早めに出ていないかなって思ったけど、やっぱり出ていなかった。ぐるりと見てから特に買うものもなかったので、そのまま手ぶらで家に帰った。
「月刊予告編妄想かわら版」の原稿はちょっとずつ進めていたので、四作品分の予告編をもう一度見てから文字数も合わせて揃えながら最終稿に仕上げていく。確認してから、昨日応募原稿と一緒にプリントアウト捺印した請求書のデータと一緒に担当さんに送る。
『青い星、此処で僕らは何をしようか』を最後まで読んでから、今後の執筆予定のものの執筆準備をしようと思ったら睡魔がやってきて少し寝てしまった。


17時から歯石除去の予約をしていたのでゴリラビル方面へ。早く着いたので歯科クリニックを通り越して、太子堂八幡神社まで行ってお参り。
来た道を戻ってから歯石除去のクリーニングをしてもらう。前に虫歯を治してもらったときにそろそろ歯石除去したほうがいいねと言われたので素直に従って予約をしていた。たぶん、初めてだと思うのだけど、歯石を取るときの音とか歯茎もどうしても当たるので、口をゆすいだときに血の混じったものが出てきた。でも、最後までやってもらうと歯の表面が下で触れたときに除去する前とまったく違う。次は半年後ぐらいに、と言われたのでちゃんと行こうと思った。金額も思ったよりも高くなくて、これなら虫歯のチェックも兼ねて歯医者に行く理由にもなるぐらい。

NHKで新しく始まるドラマ『東京サラダボウル』のメインビジュアルがA24のポスターやパンフも多く手がけている大島依提亜さんで、劇伴は王舟だし、主演二人のスタイリングは(anoもやってる)神田百実さんだった。これはいいビジュアルだし、ドラマも見てみようかなって思う。

火曜日のお楽しみSpotifyポッドキャスト番組『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:森功)と『あのと粗品の電電電話』、二週間に一回の『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』が配信されたので聴きながら夜のライティング作業という名のこれから執筆する作品のキャラクター表を作成する。
「アルピーしくじり」はノンフィクション『地面師』などを執筆している森さん、平子さんは森達也さんのゲスト回のときもそうだったけどわりとノンフィクションものが好きで読んだり観たりしているんだなって思える質問をしているみたいだった。
「あの粗品」はあのちゃんが元いたグループであまり仲の良くなったのか、意地悪をされていたメンバーのエピソードを粗品がちょこちょこ入れてきている感じで、ワイワイといつも通りしていて、この収録の時期は二人とも心身ともにダウナーな時期ではなさそう。
「ランジャタイひとりぼっち」はFUJIWARAの藤本さんと夢の国に行った話のエピソードトーク、芸能人が数人したらバレるだろうけど、国崎さんの視線って今回は藤本さんだったり語り対象者をバカにしているわけではないけど、好きすぎたり現象としてのおもしろさがあったことが嬉しいのか笑いながら話していて、その塩梅が嫌味にもならず人間味が出ているように感じる。

 

12月11日
6時過ぎに目が覚めた。二年ほど前に電気毛布のコードが壊れてから使っていないし、新しいのを買っていないのだけど、このぐらいの寒さになると暖房を入れるよりも電気毛布を使いたいし、そっちの方が長く眠れる気がする。
寝転んで朝のルーティンの読書をしながら、radikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』をBGMに。そのまま『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴いていたらリモートワークの時間になった。
椅子に座って会社のPCを立ち上げたのだけど、寝転んでいるか座っていたらそこまで体は痛くないけど、起き上がったり少し移動すると足腰とか右手の痛みを感じる。なんというかこれは歩きすぎて疲労骨折ではないけど、そういう動きすぎて体が痛い状態なのかもしれない。そこに肩甲骨が固まったりして体のあちこちの幅やゆるみがないから引っ張りあって痛みが出ているのが最悪なことにプラスされているような。
だとしたらこれを治そうとしたら、まずは体の固さをゆるめていくしかないのかもしれない。

作業BGMはそのままradikoで『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を流しながら作業。前にやった引き継ぎ関係のこともしつつ、引き継ぎで覚えた作業は来年以降もちょこちょこやっていくみたい。作業が増えたら週三から週四になるのかなあ、その辺りは今度のミーティングか1on1で話をすると思う。
星野源ANN」はスペシャルウイークゲストとして松重豊さんが生放送に出演。『孤独のグルメ』映画版の監督をしたり、俳優以外の仕事も増えている松重さんがそういう風になっていったきっかけが星野さんとの共演の時だったという話もよかった。二人とも伊丹十三監督作品が好きでその話題も出ていた。松重さんが「今は伊丹さんみたいな人がいない」と言っていた。伊丹さんは僕は映画監督として晩年の頃を知っているぐらいだけど、元々デザイナーで俳優をしてからマルチタレントを経て、映画監督になったという多彩する人だったりする。他には松重さんが若かった頃に下北沢の珉亭で同時期にバイトをしていた甲本ヒロトさんを主演にして自主映画を撮っていたけど挫折したけど、今回の映画で主題歌を歌ってもらったことなんかの話など、ワクワクするというかすごくいい関係性を築いていかれているんだなって思えるものだった。
「あのANN0」もスペシャルウイークゲストが遠藤憲一さんで、こちらは事前収録したものだったけど、あのちゃんとエンケンさんの噛み合い具合がすごい。トークのリズムとか話すスピードとかもだけど、発想とか考え方も似ているんじゃないかな。あのちゃんもかなりリラックスして話していた。
二番組続けて、松重豊さんに遠藤憲一さんとバイプレーヤーとしても知られていて、さらに近年では主演も張ったりするような俳優さんたちがゲストなのもすごいことなんだけど、そもそも星野さんが俳優でありミュージシャンとして第一線で自己表現を追求してきた人だし、あのちゃんもミュージシャンだけど近年は俳優としても活動していて、『民王R』や『推しの子』を見るだけでも俳優としても素晴らしいキャリアを築けそうな人だと思える、そういう人たちがパーソナリティーだからこそのゲストであり、そこでのトークなんだな。すごいな、しかし。


昼休憩で外出して駅前のTSUTAYA書店で本日発売になった宇野常寛著『庭の話』をGET。棚に差し込んであって一冊だけだったからすぐに購入したけど、その隣も本のサイズよりちょっとぐらいの空間が空いていた。二冊入荷していて、僕よりも前に誰か買って行ったんじゃないかな。
『群像』連載時に読んでいたけど加筆修正されたとのことで、一冊としてまとまって読むのが楽しみ。『母性のディストピア』同様に表紙がグラデーションしていることに意味がありそう。

『庭の話』が100倍面白くなる自己解説テキスト|宇野常寛 


夕方前にradikoで『ナイツ ザ・ラジオショー』の14時台放送のものをタイムフリーで流す。メイプル超合金の安藤なつさんがナイツのパートナーの日だからなのだろうけど、あのちゃんがゲスト。やっぱり、ラジオもテレビもどんどん出ていて芸人さんと絡んでいるからナイツとのトークも賑やかで楽しいものになっていた。やっぱりすごい成長をしている、この三年ぐらいで。

仕事が終わってから体の痛みはまだ残っていたので、湯船に浸かる。入っている時が一番気持ちよくてこのままだったらなと思うのだけど、出てしまうと血流が良くなったことで身体中の痛みがよりわかりやすくなる感じ。うーむ、明日整骨院に行こうか悩む。
夜のライティング作業をする前に佐藤究著『QJKJQ』を少しだけ読む。何年か前に読んでいるのだけど、江戸川乱歩賞受賞作でもあるので読んでちょっとは参考にしたい、という気持ちもあるし、数日以内に佐藤さんの書き下ろしの作品が同じく講談社文庫から出るのでそれに繋がる流れを作ってみた、ということもあったりする。

STUTS×SIKK-O×鈴木真海子 - 愛をさわれたら (Official Audio)

 

12月12日
寝る前にTVerで『全領域異常解決室』最新話の第09話を見る。おお、そうくるかって展開ではあるのだけど、見る前に新TwitterことXでこのドラマに出ているある役者さんの名前がトレンドに上がっていたので、その人が実は、みたいなことなんだろうなってわかってしまったのが残念。
何も情報を入れずに見たかったとは思う。来週で最終回みたいだけど、この展開でどう終わらすのか、予告編でも最後にもう一回視聴者を驚かすような、驚愕の展開になるみたいな煽りをしていたので次回はなんの情報も入れないで見る。
そもそも、リアルタイムで見てなかったのは同時間帯で放送していた『水曜日のダウンタウン』を見ていたからで、こちらは途中から「名探偵津田」第三弾が始まった。
『全領域異常解決室』見終わってから、『あちこちオードリー』のキングコングゲスト回を見ながら寝る。この二組は数年に一回、この番組で話しているけど、その時の距離感や温度感は他の芸人さんたちと絡む時とは違うものがあって、おもしろいのもあるけどとてもいい関係性だなって思う。寝落ちしたから起きてから途中から見直した。
深夜の3時過ぎに一度目が覚めたので、可燃ごみを出しに行ったけど風が強くてかなり寒かった。このぐらいの寒さの風だともうコートはいるぐらいの温度。午前中とか夕暮れ前に歩いているときはまだ行けるけど、日が暮れたらもう厚手しないと無理だ。

7時すぎに起きてから朝のルーティンをしながら、『あちこちオードリー』を流していたけど、やっぱり肩や腰の痛みは消えていなかったので8時半を過ぎてから準備して近所の整骨院へ。週に二回も通院するのが二週連続というのは珍しいし、最初にびっくり腰みたいになって動けなくなった時は毎日通っていたけど、それに続くぐらいの頻度。終わってからちょっと楽ちんになったので、一旦家に帰って動きやすいズボンから普段用のものに履き替えて散歩へ。
radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら、代官山蔦屋書店へ。今回はオズワルドがゲストだったけど、「M-1グランプリ」決勝に彼らは進んでいない。色々とタイミングがずれて今回のゲストになったみたいだけど、コンビの悩みとか出方とかについて普通に佐久間さんにオズワルドの二人が相談しているみたいな感じになっていた。そういう回もあっていいと思うけど、どっちかというと『佐久間宣行のNOBROCK TV』の方が合っているかもって思った。
代官山蔦屋書店に行った時には講談社文庫が出てるかなって思ったけど、やっぱり明日発売でまだ出ていなかった。そのまま家に向かって帰っている時に銀行に行かなきゃと思って最寄駅の方まで戻ってから、用事を済ませてキャロットタワーに。

目的なんて後付けでいい。
ただ胸が躍って、気づけばここまできていた。

降り立ったのはネパール、挑んだのは「世界一美しい谷」。
俳優・仲野太賀を被写体に、写真家・阿部裕介が撮り、TVディレクター・上出遼平が綴る!
見て、読んで追体験するクレイジーなトラベル・レコード、ここに爆誕!!

「ミッドナイト・ピッツァ・クラブ(MPC)」――真冬のニューヨークで天啓がごとく授かった名に導かれるようにして旅立った3人。ネパールはランタン谷を歩く一週間がはじまった。カトマンズを爆走する四輪駆動車、激痛を生む毒の葉、標高2440mにあるホットシャワー、地震で一度壊滅した村で韻を踏み続ける青年、ヒマラヤの甘露「アップルモモ」、回転するマニ車、見え隠れする陰謀の影(!?)数々の危機を乗り越え、出会いと別れを繰り返した先、3人を待ち受けていた光景とは――?

これは、食って歩いて歌って寝て、泣いて笑って怒り狂う男たちの、汗と泥と愛にまみれた旅物語。

仲野太賀&上出遼平&阿部裕介著『MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY』がエッセイとかの新刊コーナーにあったので手に取った。
家に帰ってから洗濯したり掃除をしたり昼ごはんを食べたりしてから、「MIDNIGHT PIZZA CLUB」の冒頭を読んでみる。被写体としての仲野太賀、撮影者としての阿部裕介、物書きとしての上出遼平という風に分かれていると言えなくもないけど、阿部さんが他の二人を写した写真もあるし、阿部さんも二人のうちどちらからか撮られているものもあるし、文章としての書いているのは上出さんということになっているけど、三人で歩いたネパールのノンフィクションというか旅の記録というものになっている。

仕事先で被写体だった上出さんとその撮影者である阿部さんという出会い、上出さんと仲野さんはスタイリストの伊賀大介さんが引き合わせたのだと冒頭でわかる。
『群像』でも伊賀さんが聞き手でこの本のことを阿部さんと仲野さんが話している記事が出ているけど、北村道子さんもスタイリングの書籍が数冊出ているけど、伊賀さんも映画(やドラマや舞台、CMも)とファッションを繋ぐ非常に重要なスタイリストなので、『群像』とかで連載でもいいし、何か書籍とか残る形にしてほしい。


夕方過ぎて、ニコラに行ってクリスマスブレンドシュトーレンをいただく。カウンターにはだいぶお久しぶりな常連さんが先にいらしていたので、少しお話をさせてもらう。
予約していたシュトーレンを取りに来たついでに久しぶりにお茶をされていた。僕はシュトーレンをオススメされたので頼んだ。この時期になるとニコラのデザートで食べているので、季節ものだし、年末って感じがする。レーズンとかからはアルコールは飛んでいるけど風味は残っていて口の中で広がった。
家に帰ってから自分のライティング作業をする。このまま来年まで続けていく感じだけど、キャラ表もできているので最後までちゃんと書いていく。

23時からはradikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』(ゲスト:三四郎 小宮浩信)をほぼリアルタイムで聴きながら読書をしていたが、冒頭の一人話の後に小宮さんがゲストで出てからは普通にラジオだけを聴く状態で寝転んでいた。
今回判明したのは、この前のスペシャルウイークの時に菅田将暉さんがゲストで出た時に、実は小宮さんが断っていて、ダメ元で聞いたら菅田将暉が出てくれたということ。そして、今回はCreepy NutsのR-指定にオファーしたらダメだったので小宮さんにオファーがいったという話。
前に断ったら菅田将暉がゲストで出ていてビックリして、今回は断れないと思ったらしい。武道館ライブもあったからさすがに何か話せるだろうということもあったみたいだけど、菅田将暉よりも上だみたいなよいテンションになってから、R-指定がダメだったからオファーされたという、なかなかにおもしろい状態になっていた。
やっぱり都築は先輩を迎えてのトークは本当におもしろいし、ゲストの味もちゃんと出ているけど、都築の世界に少し染まる感じもいい。

 

12月13日
7時すぎに起きてからダンボールを集積所に持っていく。書店で本を買った時に入れてもらうビニール袋とか、代官山蔦屋書店は紙袋だけになっているのだけど、それももしかしたら使うかもしれないと貯めていた。そういうものも数枚残して燃えるごみの日に出したので、大小様々な大きさのもダンボールも何かの機会に使うかもと取っておいたけど、この機会に回収に出した。
radikoで『ハライチのターン!』を聴きながらの朝のルーティンがてら、体を起こす。そのまま『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーオールナイトニッポン0』を作業用BGMとしてリモートワーク中に流す。
年末年始が近づいてきたので、ちょっとずつ忙しなくなっている感じはSlackを見ていてもする。会社に出社するのは最終週ぐらいだけど、今年もなんとか終わりそうだし、自分が手伝っているサイトもまだ続いている。
個人での出版も増えてきたし、投稿サイトも人昔とは立ち位置も存在感も変わってきたように思える。大きな出版社と個人という対比だけではなく、それぞれのやり方や意識が違うからその分、市場というかどんどん細分化している。行き来は自由なんだろうけど、自分にとって心地よいところに居続けるだろうから、そのうち移動する理由もなくなっていくのだろうし、そうするとより大きなムーブメントは生まれないし、生まれても他のところまで侵食しないようになっていくのかも。
芥川賞直木賞候補作が発表されていたけど、乗代雄介さんってまだ芥川賞取ってなかったっけ、と思うぐらいで、もっと早く取っていてもおかしくない人に受賞させてないからなんか一人浮いてるような感じになっているように思えてしまう。歌人と詩人が候補になっているのも最近の流れなのかな。永方佑樹さんは前に慶應大学でのイベントで古川日出男さんと対談されていた人だと思うけど、小説も書かれているのか、ちょっと気になる。直木賞候補の人たちは名前は知っているけど、ちゃんと読んだことない作家さんたちばかりで、唯一何作か読んでいるのは月村了衛さんぐらい。


休憩中に駅前のTSUTAYA書店に行くと本日発売だった佐藤究著『トライロバレット』が出ていた。佐藤さんの作品では珍しく文庫書き下ろしということで非常にたのしみ。そして、この装丁もカッコいいし物語が溢れてる。『QJKJQ』読み直しているので、その流れで読むつもり。


そのまま歩いて池尻大橋のスーパーに向かったので、なんとなく駅のところにあるあおい書店に寄ったら、週明けぐらいに発売日の金城一紀著『友が、消えた』がすでに並んでいたので迷わず購入。20代前半の時にハマった「ザ・ゾンビーズ・シリーズ」最新作を40代になってまた読めるとは思わなかった。僕にとって青春小説といえば、ザ・ゾンビーズの物語。

こういう日々にありながら、しかし『あるこうまたあおう』のための取材は続けていて、日帰りで福島県の某地に入ったりもした。もちろん移動中はずっと本を読んでいる。とはいえ、ある土地に「実際にいる」ことは、そこを「そこにはいないでリサーチする」こととは決定的に異なる。こういうのはたぶん、「本の粗筋を知っている」ことと「本を実際に読む」こととおんなじように違う。そして、さらに掘り下げたことを言うと、単に「粗筋を追いながら読む」ことと「その土地(とは本の内側の世界だ)を旅するように読む」こともまた決定的に違っているのだ。

古川日出男の現在地〉近況報告 2024.11.23 – 2024.12.13 東京・埼玉・福島

古川さんのブログが更新されていた。『ゼロエフ』に続くノンフィクションである『あるこうまたあおう』も継続されていて、来年3月11日が来る前には『群像』で新しいものが掲載されるのかなと思うので待っていたい。ここで書かれている決定的に違っていること、それを自分の身体を通して体験しているかどうかで、言葉も変わるし世界との関わり方も見え方も変わってくる。僕ももっと歩いていたい。

あらすじ:派遣社員のマリは、会社員のヨウと共に暮らしている。マリは現在うつ状態にあり、休職中。そんな中、ヨウが1カ月ほど海外出張へ行くことが決まる。
気分転換にもなうるしうつもよくなるかもしれないからとヨウに誘われ、マリは一緒に行くことにする。しかし、滞在先のホテルは少しおかしなホテルだったーー。

リモートワークが終わってから、歩いて数分のシアタートラムへ。贅沢貧乏『おわるのをまっている』を鑑賞。新TwitterことXやInstagramで友人知人の何人かが観ているのをポストしていて気になった作品。贅沢貧乏も名前や作・演出をしている山田由梨さんの名前を聞いたことがあるぐらいで、今回の作品についてもあらすじみたいなものは読んだぐらいで、近いし観てみようという軽い理由。
見えないものが見えてしまったり、部屋に現れる穴に落ちるというか入っていくという描写など、村上春樹作品を彷彿させるものがあったように思えた。
うつになっているマリの周りで起こる不思議な現象や見えてしまう幽霊、やってきた国で起きる騒乱などの影響で日本にいた時よりも慌ただしい環境に置かれることになってしまう。すれ違いコントではないけど、どこかドタバタであり、認識の違いなどで生まれる誤解や感情の差異が笑いを誘っていた。最後にはマリに小さな変化が起きていたので、慌ただしい環境の中でもゆるやかな変化が起きたのだとわかる。
僕自身はうつになったことがないので、想像しかできないけど、なったことがある人はよりマリの感情やその日常のしんどさが伝わってきたのだろう。ただ、僕としてはそこまで響くものがなかった。きっと会話のテンポとかやりとりが合わないというのが大きそう。


鑑賞後にSpotifyポッドキャスト番組『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』の最新回がアップされていたので聴きながら、帰る。そのまま家でも聴きながら読書をした。
M-1グランプリ』決勝進出が決まってからの初めてのポッドキャストだったけど、最初の方はいつ通りというかいつもより激しい口喧嘩みたいな感じになっていた。このまま優勝しちゃってください。
中上健次著『千年の愉楽』を最後まで読み終わった。続編となる『奇蹟』をこの後読むことにしたが、しかし、この『千年の愉楽』の方が『岬』『枯木灘』『地の果て 至上の時』の三部作よりも語り口調もいいし、中上健次が描きたかった方面に深く入り込めているように思える。最後の方にアイヌの人物が出てくるとかは、『異族』とかに繋がっていくんだな。

 

12月14日
日付が変わった頃には寝たのだけど、深夜3時ぐらいに目が覚めて、radikoでほぼリアルタイムで『三四郎オールナイトニッポン0』を聴きながら目を瞑っていた。スペシャルウイークのゲストである阿諏訪泰義バッドナイス常田が出てくる前に寝落ちしていた。
7時過ぎに起きてからradikoで『きしたかののブタピエロ』を聴きながら、心身ともに起きる準備。しかし、寒い。もう暖房を入れないと寒くて寝れないし、部屋の中で作業するのもしんどくなってきた。一時間ほど経ってからいつもの散歩へ。途中で寝落ちをした「三四郎ANN0」をお供に代官山蔦屋書店へ。阿諏訪泰義バッドナイス常田コンビはなんというか、裏武道館ゲスト、いや武道館に呼ばれなかったファミリーなのだけど、今回ゲストに呼ばれたことは喜んでいた。二人の噛み合わせが微妙な感じでうまくいかない感じ、次第にどんどんおもしろくなってくるのが三四郎のラジオっぽいしゲスト回だなって感じがして、するめを噛んでるみたいな放送になっていた。
書店では昨日一昨日で欲しい本は買っていたので、『群像』に掲載されている仲野太賀&上出遼平&阿部裕介著『MIDNIGHT PIZZA CLUB 1st BLAZE LANGTANG VALLEY』に関する記事を立ち読みした。仲野太賀&阿部裕介と聞き手が伊賀大介という対談で、書籍においては文章を書いたのが上出さんなので、書いてない二人が誌上で反論みたいなことができたらという入りだったけど、最初から上出さんに感謝はしていても特に反論とかもなく旅についてのことだった。次のアメリカ編も三人で一緒に行っているので、今後第二弾として書籍の形になるみたいでそちらも楽しみ。

Extremely Short 山村浩二監督短編集『とても短い』

「監督週間」短編部門に選出された『とても短い』は、米国人の翻訳家が企画者となり、古川日出男の原作を古川本人が熱く朗読し、東京を舞台に、ある男の一生と「だ」という音から始まる言葉の数々が縦横無尽に画面を駆け巡るアニメーションと日本文学の合体作である。その他、山村監督の名を国際的に知らしめた『頭山』(03)や、フランス童話作家を原作とする『年をとった鰐』(05)など、珠玉の短編作品7本を特集上映する。

上映作品: 頭山/年をとった鰐/こどもの形而上学/マイブリッジの糸/サティの「パラード」/ゆめみのえ/とても短い<2024年/71分/日本>

16時15分からヒューマントラストシネマ渋谷のシアター1で上映される山村浩二監督短編集『とても短い』を観ようと一時間ほど前に家を出て渋谷へ。
古川さんの原作をアニメ化した『とても短い』は一度観る機会があったのだけど、体調を崩したりして観れていなかった。週末に何か観に行こうかなと映画館のサイトを色々と見ていたら、ちょうど「カンヌ監督週間 in Tokio 2024」という企画の中で『とても短い』が上映されることを知ってチケットを取っていた。おまけにこの日は山村監督とカンヌ監督週間の現アーティステック・ディレクターであるジュリアン・レジ氏のトークイベントも行われる回だった。
山村監督の作品はキャラクターの境界線というか、肌の表面と内側を分ける皮膚や膜のようなものが自由に動いているような動きのものがあったりして、身体性を拡張して世界に溶け込んでいるような、あるいは飲み込もうとして飲み込まれているように思えて、自分が寝ている時に見ている夢に近いのかなって思える動きだった。
『とても短い』自体は本当に長くはないけど、主人公の体と文字が交わったり取り込まれたりしながら、漢字自体が象形文字だから絵にそのままなりやすいみたいで、躍動感がすごかったし、そこに古川さんの朗読がのることで見たことがないアニメ、何かを突き破っているようだった。
始まる前に客席に古川さんご夫妻がいらしたので、ご挨拶だけはしていたのだけど、山村監督とジュリアン・レジ氏のトークの途中で、客席にいた古川さんに原作について話が振られるシーンがあり、原作自体は東京を舞台にした短編集だったこともあり、例として渋谷という現実の場所とここに来ている人それぞれが思い描いてる渋谷はズレている。そのズレが絶望であり救済であると話されていた。そのことを聞けただけでもよかったと思えたし、終わってから帰る前に古川さん夫妻に来年もよろしくお願いしますとお伝えできて、なんというか偶然なんだけどとてもうれしい日になった。


帰りはradikoで「三四郎ANN0」をもう一度聴きながら歩いて帰る。さすがに土曜日の夕方過ぎの渋谷は人混みでごった返していて、歩いている人たちの隙間を縫うようにすり抜けながら家路を急いだ。僕にとっていつも歩いているルートとかそのことで認識している「渋谷」は僕の中にある「渋谷」であって、他の人とは全く同じということにはならない。そのズレについて考えながら歩いた。

 

12月15日
何かの夢を見ていたのだけど、起きて少し経ったらもうどんな内容か忘れてしまった。radikoで寝転んだまま『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴いていた。その後に『FUJIWARAオールナイトニッポン0』を聴きつつ朝のルーティンがてら読書を。FUJIWARAぐらいのベテランがなぜこの深夜枠に、と思ったけど過去の話もおもしろいし、最近起きたことで話せないことが多いのも頷けるのでその辺りの二人の空気感ややりとりは新鮮だった。やっぱり普段ひな壇とかに藤本さんがいてガヤを言っていて、原西さんはひたすらギャグをやっている印象だから、コンビでの会話を聞いたのも久しぶりな気がした。

14時からの映画を観るために渋谷に出るなら一時間前で充分なのだけど、久しぶりに青山ブックセンターに行こうと思って12時ぐらいに家を出る。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら歩く。場所的には昨日映画を観たヒューマントラストシネマ渋谷の横の坂を上って青山通りなのでほとんど同じエリアではある。
「オードリーANN」はスペシャルウイークのゲストとしてすがちゃん最高No.1(ぱーてぃーちゃん)&Den(リンダカラー∞)の二人で、春日さんと三人でカリスマ対決するというものだった。若林さんに突っ込まれたりするとすがちゃんとDenの人間としての地の部分みたいなものがポロリと見える感じがして、そこに可愛げがあって、やっぱり世に出て売れたりする人ってそういう部分がないとダメなんだろうなって思った。この組み合わせはとてもよかったし、また絡んでほしい。

青山ブックセンター本店について店内を見る。資生堂の企業文化誌「花椿」があったので一冊もらう。最近は見かけていなかったのだけど、こういう置いてある書店に来ていなかったのか、そもそも発行されていなかったのかはわからないけど、前とはデザインとか紙の感じも変わっていた。

~その前身となる『資生堂月報』から100年~ 資生堂企業文化誌『花椿』が2024年秋、「アートブック」スタイルに進化 

検索するとこのPR TIMESのものが出てきた。「アートブック」スタイルの誌面に変わって、今後は年に一回のペースになるらしい。お金がかかるから前みたいに季刊毎ぐらいに出すのは体験なのだろうけど、企業文化誌として辞めるという選択肢はないのであれば、年一でいいから続けていくというのを言わないとダメなんだろうな。


誰もが発信できる時代だからこそ「校正」が必要?… SNSをやる上で身につけたい「校正」能力とは | 集英社オンライン 

校閲者の牟田都子さんの新刊『校正・校閲11の現場 こんなふうに読んでいる』が先行発売らしく平台に積んであったので購入した。会計しようと思ったら無人レジが置かれていたので使ってみた。うちの近所のTSUTAYA書店はまだ無人レジないけど、よく行く書店は大抵無人レジ導入しているもんなあ。これは好き好きだったりするし、カバーも店員さんにしてもらった方が助かるけど、自分でもやりたい人は無人レジで支払ってやればいいし、これはなんというか本屋好きとしたら選べれば助かるって感じかな。

Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下 12/13(金)より限定上映『ミュージック』予告編 

本作は、悲しみを抱きながらも、やがて音楽と出会い、歌うことでその悲しみを乗り越えようとする男・ヨンを主人公にしたドラマ映画。
「悲劇の最高傑作」として名高い「オイディプス王」に着想を得つつ、舞台を現代ヨーロッパに置き換え、大胆かつ自由に翻案した本作は、2023年開催のベルリン国際映画祭コンペティションに出品され見事銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞。その後もトロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、ロンドン映画祭、そして東京国際映画祭と世界中の主要映画祭に選出・称賛された。

監督はアンゲラ・シャーネレク。すべてを美しく厳粛に映す類まれなイメージメーカーであり、そこに表れる人々の感情を静謐に、しかしエモーショナルに掬い上げるそのスタイルから、「ロベール・ブレッソンシャンタル・アケルマンを思い起こさせる」と評される、現代ヨーロッパ映画の最重要作家のひとりである。シャーネレク監督は1962年ドイツで生まれ、舞台女優として活動したのち、95年から映画製作を本格化。小津安二郎の『生れてはみたけれど』に作品名でオマージュを捧げた2019年作『家にはいたけれど』で第69回ベルリン国際映画祭銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞。そして本作『ミュージック』で同映画祭での2作連続の銀熊賞受賞を果たした。

嵐の夜、ギリシャの山中に置き去りにされた赤ん坊は、救出した夫婦に引き取られヨンと名付けられる。青年となり、悲劇的な出来事に見舞われた彼は刑務所へ送られ、看守として面倒を見るイロと出会う。ヨンを気遣うなか、イロは彼のためにテープに音楽を吹き込み、ヨンはその音楽に癒しを見出す。やがて刑務所を出たヨンとイロは特別な絆で結ばれるものの、ヨンはふたたび運命の歯車に翻弄される。しかし、彼が悲しみと向き合うその先には、優しく鳴り響く美しい音楽があった。

第73回ベルリン国際映画祭 銀熊賞(最優秀脚本賞)受賞作であるアンゲラ・シャーネレク監督『ミュージック』をル・シネマ宮益坂下で鑑賞。なんとなく映画館のサイトを見ている時に見かけて気になった一作。ポスタービジュアルもいいし、銀熊賞受賞作ならもしかするとすごくいいかもしれないという期待があった。
お客さんは日曜日の14時の回でも半分とはいかないけど三割近くは入っていたと思う。シネフィル系の人なら銀熊賞受賞作ならチェックしているだろうけど、わりと年代もバラバラだったし、男女比もさほど開いているようには見えなかった。
ほとんど動きのないロングショットが冒頭から何度か続いていて、すぐに眠気に襲われた。二度ほど寝落ちしそうになったけど、持ち堪えて最後まで鑑賞。それでも説明をかなり排除していて、セリフも関係性とか時系列がわかるものも少ないため、正直なんでそうなったのか、なんでそこにいるのか、その人誰だっけ?みたいなことが連続していくようで、正直何が起きてるかわからなかった。人を殺めてしまうシーンでも、殺してしまった人の気持ちも感情もわからないし関係性もいまいち伝わらない、他にも事故だったり自殺だったりと登場人物が亡くなるシーンがあるけど、詳細がわからないまま進んでいく。ル・シネマのサイトに書かれている文言を読んでなんとなくそういうことなのかなってわからなくもないけど、これはちょっといい作品だったとは言い難いかなあ。僕の理解力のなさというのもあるんだろうけど、感情が動かされなかった。終盤の歌を歌っているシーンとかはエモーションはあるんだけど、その前のことが把握できてないから乗れなかった。

星野源 - Orange (feat. MC. waka)


渋谷駅前は昨日同様に混んでいて、なんとか道玄坂を上ってしまえば落ち着く。帰り道にヤフーニュースを見たら、『M-1グランプリ2024』の審査員が発表されていて、オードリーの若林さんが入っていた。事務所の後輩であるヤーレンズとトム・ブラウンが決勝に進出しているから、審査がやりにくいかもしれないけど、その目の前で優勝しちゃってほしい。
二組とも今まで決勝に出たことがあるのは一回で、その時には事務所の先輩が審査員に座っていたことがなかったし、尊敬もしている若林さんだと緊張するだろうけど、若林さんや春日さんが売れない頃に面倒見てくれていたはなわさんと原口あきまささん、亡くなった前田健さん、そういうものが今回結実するといい。

日記を書いてからは佐藤究著『トライロバレット』を読み始めた。文庫書き下ろしの新作でアメリカが舞台、どうも変身するヒーローものっぽいというのは帯文からわかっていたけど、まだヒーロー的な部分は出てきていない。イジメというか、金持ちのボンボンに何故かターゲットにされている三葉虫オタクな高校の主人公バーナムと、イラク・アフガンの戦場に行った元陸軍兵士のパートが交互に展開されている。
バーナムのパートではカフカの小説『変身』のことが出てきたので、それが今回のキーワードというか大きな役割になりそう。これはすごく好きなタイプの小説だ。
昨日今日とライティングもあまり真面目にやらなかったので、明日の16日から下半期に入ってから次の〆切のためにちゃんとやろうと思いながらページを進める。
キリがいいところまで読んでから宇野常寛著『庭の話』を読み始める。第一章というか最初のチャプター、50ページほど読む。この本の前提となる部分が書かれているから重要であり、かつての「政治と文学(物語)」から現在の「市場とゲーム」と世界をとらえるようになってしまった私たち、「Anywhere」と「Somewhere」な人たち、ということをわかっていないとアフタートランプ以後の世界がなぜこうなってしまっているかが分かりにくい、その上でそこから脱するキーワードとしての「庭」の話が次章から展開されていく。
23時前にTVerで『海に眠るダイヤモンド』最新話をリアルタイム放送から遅れて視聴。一話冒頭のリナと抱いた子どものシーンがどういうことだったのか、過去と今を結ぶフィルムとその持ち主など次回の最終回二時間スペシャルへの流れ、端島の再興を願っていた若きいずみ、兄の代わりにリナと甥っ子の面倒を見る鉄平と思いがすれ違っていく、誤解が生まれていくことで二人が一緒になれなかったのがわかってくるのはさすがの展開。そして、現在の玲央が選んだ行動に自然と涙が出てしまった。お金、資本主義にまみれていた、いやそこにしか居場所がなかった彼がいづみとかつての端島の人々のことを知っていく中での成長が描かれていた。来週最終回なのはさみしい。

今回はこの曲でおわかれです。
アナ - じつはね。 feat. 岩崎桃子(Official Music Video)