11月上旬の日記(2024年11月1日から11月15日分)
11月16日
日付が変わる時にはAmazonプライムで配信が始まっていたリドリー・スコット監督『グラディエーター』を観ていた。16日になってからこの日記の11月上旬のものをはてブにアップして、半年前の日記をnoteにアップしてから映画の続きを最後まで観た。
主人公のマキシマスを演じたラッセル・クロウがひげの生え方もあるのかもしれないけど、すごく妻夫木聡さんっぽいなって思いながら見ていた。まだ二十代半ばのホアキン・フェニックスが彼の敵となるローマ皇帝コモデゥスを演じていて、ここから彼の俳優人生が輝き出したのがわかったような気がする演技だった。
7時に起きてからすぐに家を出る準備をする。寝る前に『グラディエーター』を観ていたのは10時から上映される『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』のチケットをとっていたので前作のおさらいだった。
土曜日の朝に日比谷まで歩く時はradikoで『三四郎のオールナイトニッポン0』を聴く。他の曜日の「ANN0」は深夜3時から4時半までの放送だが、「三四郎ANN0」だけは5時までの二時間放送になっている。家からTOHOシネマズ日比谷が入っているミッドタウン日比谷まで歩いて約二時間前後と行きの時間のお供にちょうどいい。
武道館ライブが24日と一週間と少しになってきたのもあって、ちょっとずつイベントで何をやるのかみたいな話も出てきた。番組でやっているコーナーもやるみたいだし、配信もやることになっていてその副音声は四千頭身の都築さんということも発表された。これは当日武道館に行くけど、配信も買って副音声も聴きたい。
と都築さんの「サクラバシ919」も聴いているリスナーとしては思う。そうか、だからゲストに彼は入っていなかったのか、ちゃんとビジネスやってるじゃんニッポン放送。ラジオイベントでマネタイズする際にリスナーが何を求めているのかよくわかっている。
『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』IMAXでTOHOシネマズ日比谷にて鑑賞。客入りはそこそこ。前作が20年ほど前なのもあってか客層の年齢は少し高め。
『グラディエーター』から十数年後を描く物語。ローマ帝国は傍若無人な双子の皇帝が支配しており腐敗が蔓延していた。前作の主人公のマキシマス(ラッセル・クロウ)同様に今作の主人公であるルシアス(ポール・メスカル)も戦士だったが奴隷になってしまい、コロシアムでの決闘で勝ち上がっていく(鯨の胎内or象徴的な死〈奴隷になって〉から剣闘士として勝ち続けていきやがて民衆に尊敬される真の王となる)という英雄神話構造そのままのシナリオだった。
この作品では腐敗したローマ帝国で先々代の帝王の娘であり、ルシアスの母であるルッシラとその夫で現在のローマ軍の英雄的な戦士であるアカシウスを中心として、昔を知る元老院たちがクーデターを企んでいるのだが、合言葉のように「かつての偉大なるローマ帝国を」みたいなことを言っている。これはトランプ大統領の言うところの「メイク・アメリカ・グレート・アゲイン」と実は変わらない意味にも取れる。そう思うとこのフィクションのローマ帝国(史実ではない)の物語が今の時代とシンクロしてくる。
コロシアムに決闘を見にきている市民たちは暴政に対して不満を持っているが、それが皇帝に向かわせないように巧妙に仕組まれていることに気づいていない。いや、知らないフリをしているのかもしれない。そして、市民は血を見ることで興奮して冷静さを失う。
映画を観ているとこれは現在のSNSにおける炎上にも似ている気がしてきた。彼らは自分たちよりも下の存在を欲しがっている、生贄を欲しがっている。それに不満や怒りを発散することで不満があるけれど、その生活、統治している現状は続いてしまう。
ルシアスは前作の主人公で英雄であるマキシマスと皇女ルッシラの子どもなので、実は正当な皇位継承者。その意味で前作よりももろに英雄神話構造そのものだといえる。だが、その物語の定番すぎる設定もふと思うのは、皇位継承者は王の系譜であるエリート中のエリートであるということ。
ルシアスを奴隷として買って剣闘士として戦わせる人物がマクリヌス(デンゼル・ワシントン)。彼は元奴隷で剣闘士から成り上がっており、ルシアスの祖父だった皇帝と共に戦争に行ったりしていたが、皇帝の所有物だったようだ。
マクリヌスは政治的な人間で皇位継承ではない自分がローマ帝国を統治しようと成り上がってきた人物であり、出自も含めて彼の野心の方がいわゆる大衆に近い(日本でもアメリカでもスタートアップ企業を立ち上げて成り上がった若いのに金を持って横柄な態度の人間とかいるけど、どちらかというとそういう人たちをイメージさせる。
ただマクリヌスは非常に策略家であり知的な人物なので横柄な態度などを取らずに皇帝たちの王座を話術と情報を用いて手に入れようとする。この映画でマクリヌスがどんどん王座に近づけるのは金と情報を持っているからに他ならない。それは現在のこの世界でも変わらない)。だが、英雄神話構造に慣れていて当たり前になっている僕たち観客はルシアスという皇位継承者が奴隷から王の座につくことを期待してしまう。
母の現在の夫であるアカシウスは殺すべき象徴的な父ではなく、その態度と姿勢によって尊敬すべき戦士だと認めることになる。最終決戦はルシアスとマクリヌスとなるが、奴隷を所有していたマクリヌスはルシアスにとってはある種「父」のような存在であり、倒すべき最後の敵になりえる。
ということは頭ではわかるんだけど、奴隷からのし上がってきた人物を皇位継承者が倒さないといけないし、偉大なローマ帝国を再びというのもあって、2024年現在のこの世界に生きている人間としてはめっちゃいい作品でした、とはストレートには言いにくいなって思ってしまった。
フィクションのローマ帝国でしょうと言われるかもしれないが、作っている監督やスタッフや演じている役者は僕たち同様にこの混沌とした世界を生きている。それが反映はされている。ゆえに諸々と浮かんでくる事柄をどう捉えるべきなのか、考えるべきなのかという問いが観客に示されているように感じた。
帰る時には銀座線から半蔵門線に乗り換えて渋谷駅で降りて家まで歩く。radikoで『きしたかののブタピエロ』を聴いていたら、来年一月末に草月ホールで番組イベントを開催するらしい。自主でやっていた『バナナのてんぷら』初回からレギュラーになった今の番組まで全部聴いたし、会場が草月ホールだから帰りに青山一丁目駅にある銀座ライオンで一杯やりたいとかそういう流れも含めて行きたい。
30分番組なので渋谷に着く前には終わったのでそのまま『バナナマンのバナナムーンGOLD』に移ると、生放送ではなく今回は収録だったがゲストにラブレターズが出ていて、ほんわかとした雰囲気でトークが進んでいた。
本当に『キング・オブ・コント』王者になってよかったと思えるし、芸人の先輩やスタッフの人たちが本当に喜んでいるのがいろんな番組から伝わってくるのもかなり珍しいことだと思う。
彼らがずっと挑戦し続けてきたこと、もっと売れてもおかしくないと思えるほどおもしろいということを知っている人たちからすれば、やっと報われたという気持ちがあって、二人もそのことをありがたく感じている。そういう人間的なやりとりもだし関係性はとてもうらやましい。
家に帰って夕方前に佐川急便で頼んでいた『ニッポン放送開局70周年 三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館』のグッズが届いた。トートバッグとステッカーとホタルイカペンライトの三つ。
公式パンフレットはイベント当日に販売される。事前に注文していても当日引き渡しになるので、その時の気分次第でトートバッグに付けられる十手キーホルダーと一緒に買いたいと思っている。並ぶのは諦めるしかないが、一人で行くから時間をどう潰すか。
晩御飯を買いに出たついでに駅前のTSUTAYA書店によって、最近ちくま文庫から出ていて気になっていた生島治郎著/日下三蔵編『悪意のきれっぱし 増補版 』を購入。生島治郎という作家は今まで読んだことがないけど、この装幀デザインがいいなと思っていた。
生島治郎は早川書房の編集者から作家になって直木賞も受賞している人物で、日本に正統ハードボイルドを移植した功労者と紹介されている。僕があまり触れていなジャンルだし、知らないからこそ読むのが楽しみ。
夜からはライティング作業を開始。〆切まで時間がさほどないけどそれが問題というわけではなく、ユニットバスの工事とかがいつ始まるのかということ、その日程によっては応募〆切が近づいた時にいつものような執筆環境ではなくなっている可能性がある。
寝る前に読書。中上健次著『鳳仙花』に収録された二編目『川』を読む。この短編はフサが主人公で年の離れた兄と奉公先というか働いているところにいる少し年上の女性との交流を描いているのだけど、『地の果て 至上の時』や『異族』を読んだ後だとすごく読みやすいし正直出来がいいと思える。偉そうなことを言うと中上健次短編うまいじゃんって。
『岬』『枯木灘』『地の果て 至上の時』三部作の主人公である竹原秋幸の母、フサを軸にした連作短編集。サーガの一つでもあるが、この形で『地の果て 至上の時』も書いた方が良かったんじゃないかな。
11月17日
7時過ぎに起きてTVerで昨日深夜前後に放送された『さんまのお笑い向上委員会』と『ゴッドタン』を見る。朝のルーティンの一つであるトマトジュースを飲もうと思ったらなくなっていて、昨日買うのを忘れたことに気づく。そういえば、ブルーベリーと肝臓エキスのディアナチュラのサプリもあと数日で切れるぐらいになっていた。なぜかいつもこういうものは月末まで持つと思っているけど、給料日前には切れて新しいのを買いに行く羽目になる。
8時半ぐらいまで作業をしてから朝の散歩へ。radikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら代官山蔦屋書店まで。
僕はゲームをほとんどやらないけど、若林さんがリメイクで出た『ドラクエⅢ』の話をしていて、同学年の春日さんがすぐに食いついた。二人は兄と同じ年か一つ下の学年だろう、うちの兄も『ドラクエⅢ』を親に買ってもらってプレイしていた。その時はまだ小学一年とかぐらいだったから僕にはRPGなんかできるわけもなく、ファミコンを独占されていたような記憶だけある。今の40代後半に入りかけの人たちがリアルタイムで小学生の時に『ドラクエⅢ』を体験して遊んだはずだ。
僕は「ドラクエ」や「FF」もいくつかプレイしたけど、そこまでハマらずにRPGは小学三年生の時に発売になった『MOTHER』がリアルタイムだったし、衝撃的だった。それもあって僕の中でRPGといえば『MOTHER』ということになっている。あとはゲームボーイとかで遊んでいたから『聖剣伝説』の第一弾とか、『半熟英雄』とかは好きだったけど、PRGの正統派的な二大タイトル「ドラクエ」「FF」には何も思い入れがない。
現在話題となっているエッセイがある。小原晩の『これが生活なのかしらん』(大和書房)だ。小原氏が自らインディー出版として発行した『ここで唐揚げを食べないでください』が独立系書店や読者家たちの口コミによって話題を集め、1万部を超えるヒットとなり、ついで発表された本作も話題を集めて、重版につぐ重版で着実に部数を伸ばしている。 そんな小原氏の2冊の書籍に注目しているのが佐久間宣行氏だ。
佐久間宣行のYouTubeチャンネル「NOBROCK TV」や自身のXでも小原氏の書籍を紹介。その才能を高く評価している。今回はそんな佐久間氏と小原氏によるリモート対談が実現。小原氏の書籍の魅力に触れながら、2人が思う「言葉」と「創作」について語り合っていただいた。
佐久間宣行が注目する若手作家・小原晩対談 話題作『これが生活なのかしらん』と「創作」について
ちょうどお店に着いたら9時でオープンしたので、お客さんもほとんどいないし、店内も静かだった。新刊が平台に置かれているコーナーに以前から気になっていた小原晩著『ここで唐揚げを食べないでください』があった。前にもトワイライライトにもあって読みたいなと思っていたエッセイ集。
小原さん個人によるインディーズ出版されていたものが今回は実業之日本社から17篇を新しく加えて商業出版という形で出ているものになっていた。
YouTubeチャンネル『佐久間宣行のNOBROCK TV』でダウ90000の蓮見さんが嫉妬する同世代ということで小原さんの名前を出してこのエッセイを紹介していた。その後ぐらいにトワイライライトに寄って話をしていたら、動画が公開された後に問い合わせもあったり20代ぐらいの若い人たちが買っていくのが増えたと言っていた。
佐久間さんに蓮見さん、今回の商業出版では又吉直樹さんとオススメしている人たちがすごいし、彼らのファン層はこの人が言っているなら読んでみようかなという人が多いと思う。そうやってどんどん広がっていき、一気にメジャー(普段本とか読まない人たちにも届くという意味合い)になる機会を得るという流れになりそう。
夕方までは長嶋有著『ルーティーンズ』とソ・イジェ著/原田いず訳『0%に向かって』を読んでいた。
前者は単行本の時に読んでいるし、文字数もページ数も多くないのでわりとすぐに読み終わった。コロナパンデミックの中でのある夫婦と幼い娘の三人の暮らしを描いた作品で、家庭、家族で生活するというのはこういうことの積み重ねというかルーティンを続けることなんだなって思うし、一つ一つのエピソードが何気ないものだからこそより彼らの生活が立体的に感じられる。やっぱり長嶋有という作家が描いているものを読むと誰かのことを好きになって想いたいなとか、誰かと一緒にめんどくささも楽しみながら生活してみたいなとか思わされる。
ミドリって名前も素敵ですよね。ミドリサワーが飲みたくなる名前だし。あの娘は首を振った。シンガーソングライターYozoh の名前は太宰治の『人間失格』に出てくる葉蔵で、わたしは村上春樹の『喪失の時代』に出てくるミドリなんです。小説を読まない俺には何言ってるのか一切分からなかった。けど、名前が文学的ですねと言っておいた。
『0%に向かって』収録『SoundCloud』P186より
え? 今何て言いました? そう聞くと、あの娘は答えた。『喪失の時代』、元々の題名は『ノルウェイの森』なんですよ。ビートルズの曲からとったタイトルです。だから、音楽はいつか小説になるんです。俺は頷きながら耳を傾けた。ところでハルキって誰ですか? 金持ちスワッグをプンプンさせた日本の小説家です。スワッグ? 俺は首を傾げた後、すぐにその言葉を理解した。ああ、swagのことか。でも、文学とヒップホップ に何の関係があるんですか? あの娘は、スワッグという言葉はシェイクスピアの戯曲から出てきたもので、だから文学はいつかヒップホップになるんですと言った。
『0%に向かって』収録『SoundCloud』P187より
後者は前にジャケ買いに近い感じで買った韓国の若手小説家の短編集。二編目の映画にまつわるものが思ったよりも長くて、エピソードごとに主人公視線が変わりながら展開していくというもの。著者のソ・イジェさんは映画を学んでいたということもあってか、日本と韓国で違うところもあるけど、どこか馴染み深いものがある。日本だと映画学校出身で小説家として書き続けている第一人者というと阿部和重さんになるのだろうけど、彼女も韓国でそういう存在になっていくのかもしれない。
引用したのは三つ目に収録されていた『SoundCloud』から。他にも松田龍平という名前が出てきたりと日本人の名前が出てくるのは、ネットとかで気になっていれば検索して知ることができるというのも大きいのだろう。
前に韓国小説の翻訳者である斎藤真理子さんにインタビューした際に、80年代ぐらいに村上春樹や吉本ばなななどの作品が韓国語に翻訳されて韓国でも読まれていて、訳が直訳のような感じだったらしく、その影響を受けた韓国の作家も出てきていたと言われていた。韓国の人でも小説好きなら上の世代が村上春樹とかは読んでいたり知っていたりするし、近くの日本の一番有名な作家という認識なのだろう、たぶん。
ユニットバスのことで担当してくれている方からメールが来た。取り替えるユニットバス自体は三週間ほどで届くのだが、それを取り付ける業者さんのスケジュール等が確保できないので今調整をしているけど、場合によって年内は難しくなるかもしれませんというものだった。
僕としては来年でも問題はないけど、工事中は仕事をする時には空室になった隣の部屋を日中は使わせてもらうことになっているので、工事が終わるまでは新しい住居人を募集できない。大家さんがそれでもいいというのであれば僕は特に言うことはない。
文面からするとおそらく年内は業者さんのスケジュール的に難しいのだろう。届くのが三週間となると今から注文しても12月上旬でそこから工事となると、一つの業者さんだけでなくいくつかの業者さんに頼まないといけないと言われていたので下手すると工事が終わらないまま年末年始になってしまう。それなら年始以降ということにすると思う。だから、今書いている新人賞の〆切まではユニットバスの工事はないだろう。今のうちに書くしかない。
11月18日
I's - Past Die Future
日付が変わって配信されたI's最後の楽曲、あのちゃんも出演しているドラマ『推しの子』の何話目かの主題歌になっている。
寝る前に小原晩著『ここで唐揚げを食べないでください』を読み始めて最後まで読み終わった。読んでいてこれは評判になるしどんどん作品が広がっていくわ、と思えた。その肌触りというか読み触りのようなものは小原さんの見て聞いて食べて飲んで感じたものを虚飾せずストレートに描いている、エモいというのとまた違う。だけど、センシティブさはある。たぶん、近しいのは燃え殻さんのエッセイなのだろうと僕には思えた。
二人とも飲んだり食べたりするシーンだったり、誰かと一緒に居た時の記憶のことを描いていて、他人事なのにどこか自分の記憶を照らされているような、君は誰と時間を過ごして居たのと聞かれているような気持ちになる。
僕の世代だと燃え殻さんが描いている固有名詞や時代背景、もう若さもなくなって四十代を越えて中年になって人との別れも嫌でも増えていく日常にリアリティを感じるし、自分ごとだと感じる。
燃え殻さんのエッセイを若い世代の人が共感したり近しいものと思ったり、小原さんのエッセイを僕だったり彼女の親に近い世代の人が読んで優しい気持ちになったり、誰かのことを思い出すということはあると思う。
ダウ90000の蓮見さんが佐久間さんのYouTubeでオススメしていて、彼らの舞台やコントを観ている二十代の人が買って読んでみたらドンピシャだという気持ちになっているところもあるだろうし、出てくる場所の名前は僕も知っているところだったりするし、帯文を又吉さんが書いているけど、彼の小説『劇場』に出てきた場所がこのエッセイにはいくつか出てくる。
きっといいエッセイというのは読んだ人の記憶の扉を開けて、少しだけ時間旅行ではないけど、かつての日々や誰かとのことを蘇らせる。それだけだと過去を懐かしむだけになってしまうけど、今をこれからも生きていこうと思えるちょっとした何かも読者に感じさせるものなのだろう。
昨日夜にradikoで『川島明のねごと』『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を聴いていたので、起きてからのリモートワークのお供はSpotifyで配信されているポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』を初回から流した。
さらば青春の光の東ブクロとカカロニの栗谷の二人が一応恋愛についてトークするという内容だけど、本編の街頭で女性百人にインタビューを取ったものなんかを元に話すのもいいのだけど、おまけということでやっているアフタートークみたいな後編は恋愛のことではなく栗谷が芸人の先輩である東ブクロに普通に芸人としての悩みを話して聞いてもらっていて、そっちの方がおもしろいしドキュメンタリー感があってよかった。
昼休憩で池尻大橋駅の方に歩いていたら緑道のところの電線に青鷺かなと思ったけど小さいから小鷺なのか、止まっていた。
たまに緑道沿いを歩いていると大きな青鷺がいるのだけど、こういう鳥ってそこまで数がいないと思うのだけど交配するためのオスならメス、メスならオスを見つけるのすごく難しそう。どうやって見つけているんだろう。
【超VIP】ハリウッド俳優ポール・メスカルとデンゼル・ワシントンにインタビューしたら、寿司屋の話で盛り上がった
リモートワーク終わってから「NOBROCK」のサブチャンネルを見る。『グラディエーターⅡ』の宣伝を兼ねた動画で、この裏側を「佐久間ANN0」でも話していたのでラジオを聞いてから動画を見るとより楽しめる。
大事なのは寿司屋をたくさん知っていることではなく、一流店は予約が取れないけど、そこに近い味なのに予約が取れるようなお店を知っていること、そういう情報を教えてくれるような食通の知り合いがいることだとよくわかる。これはデンゼル・ワシントンが寿司屋のことをかなり聞いていていて、本当に日本に来たのは美味しいものを食べるためなんだろうなとわかるし、それに応えられたことがデカい。
ただ情報を知っているだけだとデンゼル・ワシントンには教えるのは躊躇してしまうが、佐久間さんが色々と食べるのが好きで知り合った信頼できる人からの情報だから伝えることができている。
海外の人と仕事をする際にはただ高級で予約困難な美味しい店を知っている以外にも、ふらりと行ける美味しい店をたくさん知っているとか、情報を持っていることが信頼に繋がってくるんだろうなって思えた。
明日は朝から健康診断なので19時台で晩御飯を食べ終えて、あとは水だけに。今年からはバリウム検査ではなく胃カメラにしたので、今から憂鬱だ。今年ピロリ菌の検査のために初めて胃カメラをしたけど、かなりきつかった。結局、見つかったピロリ菌の除菌が失敗して、除菌を継続しなかったので健康診断の時には胃カメラにしてくださいと言われていた。胃カメラをするということだけが憂鬱だ。
Spotifyで最新回が配信された『83 Lightning Catapult』を寝る前に聴く。次回が最終回という話があって、そういえば半年の限定で復活したのだった。それを毎週普通に聴いていたからか忘れていた。スポンサーがついたりとか諸々の条件が揃ったら続くみたいだったけど、どうも難しいらしい。やっぱりもったいないなって思ってしまう。
11月19日
6時前にセットしていた目覚ましで起きてから第一と第三週火曜日はペットボトルの回収日なので集積所にペットボトルの入った袋を持っていく。かなり肌寒くて風も冷たくて強い。
検便と検尿を採取して6時半前には家を出る。渋谷駅まで歩いていくつもりだったけど、ギリギリになってしまうそうなので池尻大橋駅から電車に乗って渋谷駅で副都心線に乗り換えて新宿三丁目駅で降りる。新宿ゴールデン街近くの地上出入り口から出て歩いて10分以内のところにある日本健康管理協会新宿検診プラザへ。
7時30分からの健康診断を予約していたので、そのまま6階へ。早く来たので四番目ぐらいだった。20分過ぎぐらいに受付で説明を受けてから着替えて身体検査から始めていくが、僕の前に一人いたのかいないのかぐらいだったためどんどん進んでいった。
毎年胃はバリウム検査をしていたが、去年ピロリ菌があるかもしれないと言われて今年初頭に胃カメラをしたらピロリ菌があった。そこから除菌をしたが薬疹が出て失敗してしまい、続けて二次除菌をする気は起きなかった。先生にはそれなら毎年の健康診断では胃カメラを受けてくださいと言われていたので、今年はオプションで胃カメラにしてもらった。
ありがたいことに会社が健康診断の費用を持ってくれるので、追加のオプション検査は自費だけど、最後に会計したら胃カメラはプラス二千円だった。
今年二回目の胃カメラはもちろん慣れるわけもなく、口から胃にカメラが入っていくと吐きそうになるし、知らないうちに涙が流れていて本当にきつかった。産卵している海亀が涙を流しているシーンを思い浮かべるように、涙がずっと出ていた。
胃カメラが終わったら9時過ぎだった。早すぎる。口の中と喉がまだ麻酔がかかっている状態だったけど、それ以外は問題なく、予定も入れてなかったからとりあえず暇つぶしも兼ねて渋谷まで歩いて帰ることにした。
行き来ではradikoで『空気階段の踊り場』『JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』を聴いた。
明治通りを歩いているときにちょっとトイレ行きたくなってきて、途中で『PERFECT DAYS』にも出てきたこちらに寄った。めちゃくちゃキレイではなかったけど、そこまで汚いわけでもない感じ、清掃が入る前だったのかなあ。
結局、そのまま家に帰ることにしたけど、途中で昨日夜から食事を抜いていたのでご飯はちょっと豪華にしようと思って成城石井に寄ってパクチーと海老入り餃子とえんがわキムチと焼いて食べる用のお肉を買って帰った。えんがわキムチは『佐久間宣行のNOBROCK TV』のサブチャンネルである『BSノブロック』の方でおつまみ選手権というのをやっていて紹介されていたのでこの前買ってみたらすごく美味しかったのでまた買ってみた。美味しいけど、量的には多くないので気持ち割高に感じるところはあるので、少し贅沢をする気持ちで。
家についてから駅前のTSUTAYA書店で野崎まど著『小説』と中島佑著『巡る遊星』を購入。野崎さんは『know』『タイタン』ぐらいしか読んでいないけど、この『小説』は装幀もいいなと思っていたのと小説に関する話みたいなので読もうと思った一冊。『巡る遊星』はとなりのヤングジャンプで連載中らしいが、この著者の漫画を読んだことがないものの、芸人が主人公というので気になった。
昼ごはんを食べたら眠なってしまったので夕方まで寝る。体調が悪いわけではないけど、そこそこ歩いたので疲れもあったのだろうけど、時間が空いてご飯を食べたこともだし、白米をちゃんと食べたので血糖値が上がって眠くなったのだと思う。
夕方過ぎまで寝てから、晩御飯の買い物に行ってからSpotifyのポッドキャスト『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:野村泰紀)、『あのと粗品の電電電話』最新回がアップされていたので、聴きながら『巡る遊星』を読む。
「アルピーしくじり」のゲストの野村さんの宇宙に関する話もおもしろかったのだが、平子さんがそちらの分野かなり好きらしく、どんどん質問していくので話が高度な内容になっていった。野村さんの書いた『なぜ宇宙は存在するのか』『なぜ重力は存在するのか』という新書を読んでみたくなった。
「あの粗品」は粗品のライブにあのが行こうと思っていたライブはドラマの収録とかで行けなくなったので花を出したということなんかを話していて、粗品も今度は花出すわって返していた。豊洲ピットのanoのライブに彼から花が出ていたのはこの流れだったんだなってわかった。
今日はもう夜は読書するモードにすることにした、休日モード。野崎まど著『小説』は小説を読むという行為についての物語みたいなのだが、今はまだ小学生時代で少し時代が経って高校時代に入ったところだが、主人公の二人がどうなっていくのか今のところまったく想像ができない。
11月20日
寒さで目覚める午前6時前。昨日の健康診断から歩いて帰ったからかちょっと疲れている気がする。横になったままradikoで『アルコ&ピースD.C.GARAGE』を聴きながら布団の中で丸くなる。
続けて『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴いていると太田さんが忌野清志郎さんにことでかなり熱く話をしていて、本当に清志郎さんが好きだったんだなってわかる勢いと声だった。太田さんは自分が読んだり見たりしておもしろかったものについて、損得関係なくただ伝えたいというモードの時や今回は清志郎さんだけどサザンの桑田さんとか好きで影響を受けてきた人について話す時のモードは聴いていて、他人事なのになぜか嬉しくなるようなものがある。好きという気持ちがちゃんと伝わってあたたかい気持ちになるからなんだと思う。
「爆笑カーボーイ」の途中ぐらいからリモートワークを始めるが、部屋が冷えている。外は雨が降っていて、起きてちょっとした時に洗濯物を取り込んだけどTシャツやパーカーの右肩や右袖が少し濡れてしまっていた。家の中に入れ込んでサーキュレーターで風をおくって乾燥させているせいで、冷たい空気が回っているからこの冬はじめてエアコンの暖房を入れた。秋らしい秋はほとんどなかったけど、もう冬だ。この寒さは。
作業中はそのままradikoで『星野源のオールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』をBGMとして流していた。「星野源ANN」で2025年1月1日元旦になると水曜日だけど、ラジオ的には火曜日深夜ということで普通に紅白出場終わりの星野さんがラジオを生放送でやると話していた。
去年の年末はそれまでずっと三四郎が何年か続けて年越しラジオをやっていたのに担当しなくて、今年の年末はどうなるんだろうと言っていたけどないみたい。その後の番組である「あのANN0」でも生放送で元旦からやるの?ってあのちゃんが言っていたが、星野さんがやるって言い出すとやらないと行けなくなっちゃうじゃんって言っていて、これは星野源―あののラインは間違いなくやるのだろう。
来年の元旦はどうしようかなって思っていたけど、せっかく生放送をやるなら深夜1時からの『星野原のオールナイトニッポン』と続けて『あののオールナイトニッポン0』聴きながら歩いてみてもいいかもしれない。毎年元旦は起きてから神田川沿いを歩いたり、今年は目黒川沿いを歩いて天王洲アイルまで行ってからレインボーブリッジを渡って豊洲に行ったりしていたけど、深夜のうちに歩いてどこかで初日の出を見てもいいかもしれない。雨が降らなければ、の話だけど。
リモートワーク終わってから、ご飯を食べたり風呂に浸かったあとから自分のライティング作業をする。そのあと金曜日に原カントくんさんがパーソナリティーをしている「渋谷のほんだな」というラジオに出してもらうので、その時に紹介する書籍のことを考えたりしていたらあっという間に時間が経ってしまった。寝る前に併読している読書の続きをしていると寝落ちした。
11月21日
木曜日は基本的にはリモートワークはない日だけど、明日金曜日に有給を使ったので代わりに木曜日出勤という形になった。起きてから仕事だと思いつつも寝転んだままでTVerとかを見ていたら、すぐに8時を過ぎた。
昨日寝る前に読んでいた小説の気になったところをスマホでメモがわりにページを撮っていた。それをGoogleフォトからGoogleレンズで文字を指定してコピペしたものが下記の文章。
赤ん坊は決して虫と同じものではないが、生命は水たまりにわいてくるボウフラのようになんの大仰な手続きもなく甘い香りを放つ白い夏芙蓉の一夜の夢のような路地の中に次々とわき出し、その度にこれが食う事もかなわぬ親たちによって昔の事ならつかの間の明りを見ただけで闇にもどされたのだと思い、何よりも手足を振って泣く赤ん坊そのものが貴い小さい仏の化身のような気がし、虫のようにわく生命そのものが有難いものだとオリュウノオバは手を合わせたかった。
人の生命は消えるもの、うたかたの夢はさめるもの、と知り、礼加さんにも教えられ、死んだ者を畏れうやまう気持に変りはなかったが、オリュウノオバは時々、自分が万年も億年も生きてきたように思え、路地に息をし生きる者が生きつづけ増え続けてせきを切ったようにこの地上にこぼれ散らばって朝鮮にも中国にもアメリカにもブラジルにも増え続けるのを想い描いた。オリュウノオバにその事を言ったのはブラジルのサンパウロにつてを頼って子供を二人連れて移民した藤一郎だったが、サンパウロというどこまで行っても山の形も見えないところで、同じようにうたかたの夢の中にいて生命が増え続けているのを想うと、オリ ュウノオバは何者か大きなものが自分を救けてくれている気がして気持が安らぐ。
中上健次著『千年の愉楽』P62-63より
今併読している何冊かの中で中上健次の小説は『千年の愉楽』と『鳳仙花』なのだけど、前者は性的な描写が本当に生々しくてエロティックでどこか谷崎潤一郎のような艶かしさを感じられる。
後者は『岬』から始まる三部作の主人公の秋幸の母のフサが主人公なのだけど、サーガの始まりでもあるが、連作短編集のように15歳のフサが故郷から出ていき成長していく姿を描いている。この短編は見事だとしか思えない。『地の果て 至上の時』や『異族』みたいな作品で失われてしまったエッジというか中上健次の文章の鋭さがある。
リモートワークを開始。寒いので暖房を入れるが、足元が冷たい。でも、家の中や部屋でソックスを履きたくない。履けばいいのだろうけど、なぜか昔から部屋の中でくつろぎたい時はソックスを脱いでしまう。
radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を作業をしながら聴いた。今年の紅白出場者の話から、初出場になったCreepy Nutsの話題に。日曜日の三四郎の武道館ライブに普通にゲストで稼働しているR-指定のことを言っていたけど、おそらくRさんは今の奥さんと初めてデートする時に相田さんに教えてもらったお店に連れていったということがあるので、その辺りで恩を感じているんじゃないかなって思う。
佐久間さんが入ったバーでの常連さんとマスターのやりとり、そしてその後にきた二人組の女性とのマスターの会話からアンジャッシュのすれ違いコントみたいになっていた話とか出来すぎだと思うけど、語りはうまくて聞き入ってしまう。
昼休憩の時に駅前のスーパーに行って惣菜を買ってきてから、昨日TVerのリアルタイムで見た『水曜日のダウンタウン』の「電気イスゲーム」の劇団ひとり対岡野陽一をご飯を食べながらもう一度見た。正直この下半期で一番笑ったと思う。
岡野さんの読みとかギャンブラー気質がすごいのだけど、劇団ひとりさんが普通ならすべきことをまったくしない、できていないためにありえない展開になってしまい、最後の方でお互いの読み合いではないところでの勝負になっているのがバカバカしくもあり、謎に感動しかけてしまう爆笑を生んでしまっていた。この二人だからこそできたものだと思う。この後には千原ジュニア対FUJIWARAフジもん、今田耕司対東野幸治という豪華すぎる対決もある。この一回戦の後の二回戦以降はスペシャルでやってほしいぐらい、いや、スペシャルで一気に見たい。
リモートワークが終わってからニコラに行って、アルヴァーブレンドをば。平日だけどテーブル席の方はほとんど埋まっていて忙しそうだったので、曽根さんたちとはあまり話はできなかったけど、ファッションブランド「oira」をやっている高橋雄飛さんがカウンターにいたので相手してもらった。
「僕はその瞬間に、一歩も外に出られなかった学生時代の時のことも思い出して。僕は、音楽は人を救えないと思っているし、今日も救うつもりでは(ステージに)立ってないんですけど、僕は自分が鳴らす音楽に救われたというか、スプーンで掬うみたいに心が軽くなった感情になって。音楽はやっぱりいいなと思った瞬間でした」
「ムカつくこと、全部、音楽でぶち壊したいなと思ってて。もう、それしかできないんですよ」「音楽だったら負けない。音楽だったら、僕が僕であることを許してくれるから」と、その思いはどんどんあふれていく。そして最後に、「あのちゃんがついてるからって思ってほしい。それは僕にとっての音楽がそうだから。みんなも、音楽でもいいし、僕でもいい。なんでもいいから、次に会う時までも必ず生きててほしい。それだけです。今日は来てくれてありがとうございます」とまっすぐに伝えた。
<ライブレポート>ano「次に会う時まで必ず生きて」――ツアー追加公演完走、音楽でたどり着いた“絶対聖域”
先日の豊洲ピットでのanoのライブレポート、15時過ぎに来年1月にNHKホールで開催されるライブチケットの先行が取れたメールが来ていた。
今年の紅白はanoと幾田りらで『絶絶絶絶対聖域』をやってくれると思っていたのだけど、二人とも出場ではないので残念だが彼女たちのシャウトは大晦日に響かないらしい。
11月22日
有給を使ったのでいつものリモートワークはお休みだったので、radikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』が終わる午前1時まで聴いてから、TVerでバラエティを流しつつ眠る。
「都築サクラバシ」では日曜日の「三四郎武道館ライブ」のゲストではないが、配信の副音声をやることになった話なんかをしていた。あとは三四郎が第二子が生まれて紅白出場も決まった今回のゲストであるCreepy NutsのR-指定の扱いが雑という話をしていた。みんなそう思っているよ。当日は武道館に行くけど、やっぱり都築の副音声があるなら配信も買っちゃうだろうし、楽しみではある。
8時前に起きて、野崎まど著『小説』を読みながら『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』を流していた。
10時前に友人Sから連絡があって、前に小原晩著『ここで唐揚げ弁当を食べないでくささい』を貸してほしいと言われていて、最寄駅に用事がある時に取りに行くと言われていた。でも駅前のデニーズで仕事をしているというので届けに行った。少しだけ話をして家に戻ってからちょっと掃除とかをしてから再び家を出た。
家から歩いて池尻大橋の方で246沿いをマクドナルドの前の信号を渡って反対側に、そのまま渋谷方面にまっすぐ歩いていくとセルリアンタワーが見えてくる。その通りを進んでいくと新しくできたサクラステージがあるけど、そのまま横の歩道を歩いていくと渋谷川が見えてくる。川の方に折れると渋谷ストリームがあって、川沿いにあるのが「渋谷のラジオ」、ここには二年ぶりぐらいにきた。
『水道橋博士のメルマ旬報』で編集をしていた原カントくんさんがパーソナリティーを務めるラジオ「渋谷のほんだな」に出演してきた。
生放送だけど昼間から少し早めの忘年会ということでビール飲みながらのトーク。あっという間だった。選んでいた四曲のうち二曲しかかけられなかったぐらい、話もどんどんしていたけど時間が足りないぐらいだった。そういえば、今回で二回目の出演なんだけど、一回もスタジオ内の「渋谷のラジオ」のマスコットの犬の前で写真を撮ったことがない。他の人たちの記事とか見るとたいていそのマスコットのところで撮ってるんだよなあ。
上記のnoteの記事はちょこちょこ誤字脱字ありますが、スタッフさんが時間がない中で早く仕上げてくれたのでご愛嬌ということで。
星野源 - 光の跡 (Official Video)
Childish Gambino - Lithonia (Audio)
四曲リクエストで選んでいたけど、この二曲はトークが盛り上がって流せなかった。
ラジオが13時に終わって、原さんも次の予定があったのでストリーム前で別れて、そのままヒューマントラストシネマ渋谷まで歩く。
A24制作のクリストファー・ボルグリ監督『ドリーム・シナリオ』を鑑賞。お客さんは十人ちょっとはいたかな、公開日だけど平日のお昼だし、満席に近く入るような作品でもないし。
ニコラス・ケイジ演じる主人公の大学教授のポール・マシューズは平凡な生活を送っていたが、ある日、何百万人ものの夢の中にポールが現れるという不思議な現象が起こり、一躍時の人となるのだが、夢の中でポールが悪事を働くようになって現実のポールは大炎上して嫌われ者になってしまうのだが…というストーリー。
昼間からビールを飲んでいたのもあるけど、夢の中の話とかが展開されていくので途中で思いっきり寝てしまった。おそらく中盤ぐらい、だから終わりの方は見たけど、それだけだとおもしろくないし、起きて観ていてもそこまでおもしろくなった可能性があるようにも思えなかった。でも、寝ていたから最初から最後までちゃんと観ていたらいい作品だったと思えるのかもしれない。でも、もう一回観に行きたいか、観に行こうと思うかと言われたら別にいいかなって。
映画を観終わってから歩いて家まで帰る。行き来では「おぎやはぎメガネびいき」の残りと『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』を聴いていた。
家に帰って一時間ほどしてから再び「渋谷のラジオ」に向かった道順で日が暮れた中歩き始める。友人Tと南平台にあるネパール料理屋のネパリコ渋谷店で晩御飯を食べる約束をしていた。
18時半から始まって、たくさん飲んで食べて話をした。ネパール料理というのは初めてだったけど、けっこうスパイスの効いたものが多くてビールが進んだ。Tが渋谷に用事があったのでお店に二時間ほど滞在した後に歩いて渋谷へいき、用事を済ましてから中目黒のドンキ近くまで一緒に帰って、そこでコンビニで買ったビールを路上で飲みながらさらに話をした。
創作のこともだし、個人的なことを踏み込んで話ができる、他の人には言わないようなことをお互いに言えるという関係性だから、話し出すと止まらない。
ラジオでも映画も映画館で観たいし、本も読みたいからまだ東京にいたいですねって言ったけど、こういう話ができる友達も東京にしかいない。まあ、人生の半分以上をこちらで過ごしているのだから自分のホームはもう東京になっているし、二十代以降の季節はここで見てきていて、多くはないけど知り合って気の許せるような友達とも出会って、未だに飲んだりしながら話ができる。そういうことをありがたいと思いながら、実家に帰ることになったら肉体は年相応で老いていくだけだろうけど、精神的には一気に弱りきるなってわかる。それだけは間違いなく。だから、東京にいれるようにやっていかないとなって。
23時前に解散して家に向かって帰る時にはSpotifyのポッドキャストで最新回がアップされていた『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』を聴きながら歩く。風は冷たいけど、ネパール料理屋で食べたものに使われていたスパイスが効いているのか、お腹の中はあったまっているというか、自分の吐く息にも少しスパイス的な香りがあった。
11月23日
7時過ぎに起きて、横になったままradikoで『きしたかののブタピエロ』を聴く。来年1月31日の草月ホールでの番組イベントの先行申し込みが千件を越えているらしい、これはヤバい。申し込んだけど、草月のキャパを考えたら一般販売も多少残すとしても抽選になる。取れるかなあ、取れると思うんだけど、ちょっと心配。
でも、そのぐらいこの番組もきしたかのの二人も人気があるんだな。『水曜日のダウンタウン』とかでもドッキリ仕掛けられて高野さんの好感度が上がっていたりするし、有名な番組にも出る機会が増えたことで知名度も前よりも高くなっているのも相乗効果になっているんだと思う。ちゃんとブレイクする人のいい流れに入っているように見える。
夕方から東京ガーデンシアターでトム・ヨークのソロライブがあるから、午前中の散歩に行かないままライティング作業と読書を。いつもは散歩のお供な明日日曜日に武道館ライブがある『三四郎のオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして流す。また、テニスプレイヤーのナダルの話、そして都築も話をしていたR-指定のことをトーク。明日の武道館が楽しみすぎる。
渋谷まで歩いて、埼京線に乗って直通だったので大崎からりんかい線でお台場方面へ。国際展示場駅までは思ったよりも早く着きそうだったので、一つ手前の東京テレポート駅で降りて東京ガーデンシアターが入っている有明ガーデンを目指して歩く。地図アプリでは三十分ほどだが、それでも17時の開場よりもかなり早く着く計算だった。着いたら16時半前だったけど、すでに開場を待っているお客さんがたくさんいた。
元旦に目黒川沿いを歩いて天王洲アイルまで行って、そこから北上してレインボーブリッジを渡って降りた場所がお台場のエリア。そこから豊洲前を通って晴海客船ターミナルがあった場所、オリンピック選手村があった場所まで行った。
かつての夢の島という名の埋立地がお台場、フジテレビの凋落とともに存在感と魅力がなくなってしまう場所でもある。江戸時代から東京湾を埋め立てて人が住める場所を拡張してきたのが東京の湾岸地区、かつては海だったところを歩いているのが現在の僕ら。
今日、23日と翌日の24日に『Thom Yorke: everything playing work solo from across his career』が行われる東京ガーデンシアター。ここには初めてきたけど、かなりデカいのだけど、場所がすごく中途半端な印象を受ける。国際展示場駅から10分ほどだと思うけど湾岸地域って行くのはまだいいけど帰りがどうしても混み合う時に都心部に出る選択肢がないので混雑が避けられない。
S席だったが、下のアリーナではなく二階席だけど、ここは「第一バルコニー」という名称になっていて、上に上がるにつれて数字が増えるので「第三バルコニー」まである。S席はアリーナと「第一バルコニー」の真ん中よりも前でそれ以降はA席という区分になっていた。
「第一バルコニー」のBブロックの一列目だったので見やすいといえば見やすい。実際にライブが始まってからはアリーナの人たちはほとんどスタンディングになっていたが、バルコニーは着席したままの人がほとんどだった。角度や距離的なものがあるし、前の方が立つと後ろが見えないので、遠慮してしまう。
ここの座席はなんというかそこまでいいものに思えなくて、前に舞台を観に行った新宿にある歌舞伎タワーに入っている「THEATER MILANO-Za」の時にも感じたけど、そこそこの出演者を呼んでチケット代も一万とか越える箱のわりに椅子がしょぼくて座っているとケツが痛くなる。
商業施設に入っているから採算とか予算の問題もあるんだろうけど、本当に舞台やライブを観るのが好きな人が設計したのかな、影響受けたり人生を変えるような体験をした人たちが関わっているのかな、と思えるものだったりする。ここの東京ガーデンシアターもとりあえず大きな箱物を作ってそこに観客たくさん入れられるイベントホール作ればいいか、と思っている人たちが作っているように思えてしまった。
【トム・ヨーク セトリ速報!】
— urabeya (@atsumarudaigo) 2024年11月23日
本日は東京公演初日!
※変更曲等は画像に記載してます!
(これまでの公演は下記ツリーに記載)
本日はパターンB3の大幅変化!
黄色反転=名古屋公演との共通曲
ピンク反転= 広島公演には無かった曲#トムヨーク #トムヨークセトリ #Radiohead #レディオヘッド pic.twitter.com/rzQfqBNXPP
radiohead自体は『Kid A』『Amnesiac』リリース後の武道館ライブの初日、サマソニ2003と『In Rainbows』リリース後の2008年のさいたまスーパーアリーナでライブを観ているので、トム自体も16年ぶりに観ることになった。
個人的にはこの数年彼がやっているプロジェクトというか新バンド「The Smile」の曲がすごく好きなのでバンドで観たかったという気持ちが強かった。
今回のトムの今までのキャリアを総括するソロライブでは「The Smile」の曲はやっていなくて、radioheadやAtoms For Peaceとソロでリリースしたものとサウンドトラックなどで提供した曲を演奏している。
二曲目が『OK computer』収録の『Let Down』だったりして驚いたし、本当にステージにはトムしかいなくて演奏も歌もすべて一人で行っていた。一曲かな、新曲があったものの他の曲は知っているものばかりだし、最初に観に行った武道館では聴けなかった『Fake Plastic Trees』もやってくれた(あの時は代わりに『Ture Love Waits』を演奏していて、今思うとレアだった)し、終盤の『Idioteque』『Everything In Its Right Place』が続いたのはうれしかったし、踊っているような動きのトム・ヨークもなんかかわいかったし、音も低音が効いていてよかった。アリーナだったらスタンディングで踊っていたのになって思うけど、あっという間に終わってしまった。
ソロアルバムの一枚目に収録されていて『Cymbal Rush』がライブで聴けたのも満足。会場だけもっと違うところで観たかったというのが本音。
終わってからは導線が良くないので会場の外に出るまで時間がかかる。そこから国際展示場駅まで歩いてとりあえず大崎駅へ。埼京線に乗り換えて渋谷に出ようと思ったら、人身事故の影響か何かで電車が遅れていた。その辺はどうしようもないから待つしかない。
行き来で『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』と本日二回目の『三四郎のオールナイトニッポン0』を聴いた。バナナマンの二人は割と食に関するトークが多い気がする。聴いていると食べてみたいなとか思うし、そういうものがあるんだなって知れるからリスナーの人も聖地巡礼ではないけど、行ったりしている人もいるみたいで、やっぱり人生の一部になっているんだろう。
春に『現代詩手帖』のために短詩を書き下ろして以来の詩作を行なった。また、この期間は同時に3府県を短期間に移動するという行動も採った。それらふたつは似ていた。私は今回は長詩を書いて、それは「水霊」という題名を具えているのだが、この「水霊」のためにビジョンを見つづけることは、そのビジョンの〈内側〉を旅することだった。
簡単に説明すると、ある詩作にダイブしようと願いながら、しかし適当に「こんな感じのイメージでいいや……」と思った途端、私が幻視する世界のリアリティは崩れるということだ。すなわち、真の〈詩的イメージ〉とは徹底的にリアリティを有したものである、と、これは私に限定される文学観かもしれないけれども、いずれにしても明確に言い換えられる。
〈古川日出男の現在地〉腰を据えること≒移動しつづけること 2024.11.09 – 2024.11.22 東京・大阪・京都・福井
家に帰ってから古川さんのブログの最新回を読む。来年の二月、デビュー27年目突入の時期にこの長詩を発表されるのだろうし、プラス何かのアート的なものと一緒に展示なのかアクションがあるっぽいので楽しみ。
11月24日
『THE PENGUINーザ・ペンギンー』は何が画期的? DCの時代到来を予感させる傑作ドラマシリーズを解説【宇野維正のMOVIE DRIVER】
宇野さんの動画を見て、Paravi勢だったけどU-NEXTに買収されてからプラットフォームが使いにくくなって契約を切っていたけど、再加入した。
一話だけを見たが、確かに映像もカッコいいしマフィア映画っぽさもある。主人公のオズと彼の車のホイールを盗もうとしていた少年たちの一人だったヴィックのバディ感は、『ブレイキング・バッド』のウォルターとジェシーのコンビも彷彿させる。彼ら以降な感じの年の離れた男性同士のバディは父と息子にも近いし師弟関係のようでもあるし、今っぽいのかもしれない。
7時過ぎに起きる。今日はようやく待ちに待っていた三四郎の武道館イベント、気持ちとしては休み。昨日もほとんど休みみたいなものだったけど。
一日前の23日は勤労感謝の日で祝日だった。Googleフォトで11年前の画像が出てきて、当時の彼女さんの誕生日のお祝いの時のものだった。
前日にライブ前に実家に電話した際に、母が病院に行った時に小学校の時の僕の同級生の女の子と会って話をしたと言っていた。その子はお父さんを連れて病院に来ていたらしいが、「学くんのお母さんお久しぶりです」みたいな感じで話しかけてきたみたい。家も近いし彼女のお父さんやお母さんは実家にいるけど、結婚して福山かどこかに住んでいるらしい。で、興味深かったのは母がその子のことをおばちゃんになっていたと言っていて、可愛くて男子からモテていたような子だったけど、同級生で早生まれじゃなかったら43歳だから、当然だ。元カノさんも同学年だから昨日で43歳だ。僕もおじさんだし、中年だ。人生は折り返してる。元カノさんも43歳かあと思うとなんか不思議だ。10年以上会っていないから正直今の顔もどんなふうになっているかわからない。会うこともないだろうけど、会うことがあったらお互いに老けたねって笑ったりするんだろうか、と昔の画像を見て思った。きっと、彼女は僕に気付いても無視して通り過ぎるだろうけど。
8時半過ぎに散歩がてらいつもの代官山蔦屋書店までradikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きながら歩く。新刊コーナーも他のアートとかのエリアも見たけど気になるものはなかった。
午前中だけど、歩いてみてそこまで寒すぎるという感じではなかったのと天気予報を見る限りではそこまで気温も上がらなさそう。昼からの武道館は待ち時間があるからどのくらい着込んでいくかを考えながら家に帰った。
『三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブin日本武道館』は15時開場で16時開演になっていた。
事前にトートバッグとホタルイカペンライトはネット通販で購入していたが、公式パンフレットはこのライブ当日販売か受け渡しだった。パンフは記念にやっぱり欲しかったので、当日販売の物販に並ぼうと思っていた。
14時前には武道館について当日物販の列に並んでradikoで『星野源のオールナイトニッポン』を聴いていた。日差しを遮るものがなかったので、最初並んでいた時は暑くて汗が出てき始めた。紅白出場する12月31日から新年になってからの深夜一時に生放送をするとアナウンスを番組内で星野さんがしていた。来年ラジオは10周年だし、新年早々に生放送をするから、何かしらの発表があるんじゃないかなと期待している。
30分近く並んだと思うけど、順番が来たので公式パンフと十手キーホルダーとランダムのアクリルキーホルダーを購入したらちょうど5000円。ラジオができるだけ続いてほしいし、イベントは祭りだから多少はお金を使わないとなって思う。知り合いも誰もいないし、SNSとかでも三四郎のリスナーと交流もしていないので一人で開場を待っていた。
番組のファンクラブ先行で最初にチケットを取っていたのでアリーナ席だったが、 A11の一列目6番という席番で「A11」ってどこだよって思っていたら一番右のエリアで、しかも僕の席が一列目の右から一番目、つまり一番端っこだった。
一番下の画像が僕が座った場所から見えるステージの様子。三四郎の二人とゲストが座っているブースみたいな場所は首を左に45度回したら見える感じ。前なのに、これだったらもう少し後ろで真ん中寄りがよかったと思ったけど、どうにもならない。まあ、ステージ上にある巨大なモニターも見えるし、真ん中にある花道も見えにくいがライブを楽しむしかない。そのために初めてペンライトも買っていたわけで、ホタルイカペンライトはホタルイカみたいな青白く光るライトで、一色しかないのだけど、これが会場にいる人たちの多くが購入していて最初から光らせていた景色はとてもキレイだった。
三四郎(小宮浩信、相田周二)がパーソナリティを務める、ニッポン放送『三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』(毎週金曜27時~29時)。番組開始10周年を記念したイベント『ニッポン放送開局70周年 三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館』が11月24日(日)に開催された。ゲストに金田哲(はんにゃ. )、KAƵMA(しずる)、レイザーラモンHG、R-指定(Creepy Nuts)、なかやまきんに君、大木祥資を迎え、「超絶スピン副音声配信」を都築拓紀(四千頭身)が担当。9,000人のリスナーが集結した武道館が“爆湧き”した。
9,000人のリスナーが集結! 武道館がバチボコに爆湧き! 「三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館」
最初は大河俳優になった金田が登場して、しばらくしてから不良ことKAƵMAが自転車で登場するというこの組み合わせ楽しいなって流れから、副音声をやっている続きのところに不良が向かってステージに連れてきて、ゲスト三人と三四郎の組み合わせ。ラジオで聴いていたようなくだらなくてダメなところもあるけど、もうリスナーとしてはたまらない組み合わせ。都築がいるからこそ成り立っている気もする、いや、いなかったらたぶん成立していない。
そこから三人と入れ替わりで番組にはゲストで今年一回出ただけなのに今回呼ばれているレイザーラモンHGさんが登場。ガタイがいいから舞台映えするし、「フォー」ではなく「フィー」をホタルイカペンライトを持ったまま会場のみんなでやるという謎の光景、ホタルイカペンライトはこのためにあったわけだが。
古典トーク3選で「鳥人間コンテスト」の年に一回以上は話しているミスター鳥人間こと大木祥資さんの「飛び降りろっ!」ネタから、ご本人登場。シークレットゲストだけど、一般人なのにこの日一番に近い歓声。
忙しい中、断ってもいいのにちゃんと来てくれたCreepy NutsのR-指定が最後のゲストとして登場。ビルボードで一位になろうが、世界的な大ヒットを飛ばそうが、紅白出場が決まろうが三四郎とは彼らが「オールナイトニッポン」をやっていた時の関係性と変わらないまま、雑な扱いをされている今や世界的なラッパー、この温度感は三四郎とCreepy Nutsと菅田将暉がオールナイトニッポンにいた時のもので懐かしさもあるし、三四郎だけが残っているというのも彼らっぽい。そこからシークレットゲストの二人目として毎年年末にゲストで来ては噛み合わないトークしかしてくれないなかやまきんに君が登場して、R-指定とも噛み合わず、『クリスマスキャロル』を急に歌い出し、ラジオで聴いていたいつも通りのノリだった。最初からずっと笑いっぱなしだったけど、やっぱりきんに君が出てきてからはより加速度的に笑いまくってしまった。結局、今年一番笑ってしまったのがすぐに更新されてしまった。
最後はアリーナに作られていた花道の先にある場所で三四郎の二人がノリだけのどこに着地するかわからないトークを。いつものラジオみたいに小宮さんのノリに付き合わされる相田さん。これだね、これが三四郎のラジオだ。
もし、五年後もラジオが続いていて、二人の気が向いたら15周年イベントやってほしい。それにも行きたいし、そこまで元気でいたいし、生きていたいなあ。できれば三四郎のラジオの話もできる友達とかもほしい。
武道館を出てから九段下駅までは大渋滞をかましていたので、あえて一駅歩こうと思って半蔵門駅まで15分くらい歩いた。半蔵門駅から電車に乗ったけどすでに乗客も混み合っていなかった。九段下駅からいろんな方面に行けるからバラけているのだろうか。
池尻大橋駅で降りて帰り際にスーパーに寄って晩御飯を買って帰る。
『川島明のねごと』を聴いてから、『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』をといういつもの日曜日だったけど、「サンドリ」を聴き始めた頃には22時を回っていたので明日に回して、TVerで『海に眠るダイヤモンド』最新回を視聴。
ようやく現代で会社を経営している老婆のいずみの正体が最後にわかった。僕はずっといずみは初回の冒頭で端島から船で逃げているようなシーンがあったリナが抱いていた子どもだったと思っていた。
1955年に大学を卒業して端島に鉄平たちが戻ってくるところから始まるから、彼らは1933年前後生まれ、現代は2018年だから現在は85歳前後のはず。いずみを演じている宮本信子さんがまだ80歳ではないので、もう少し若い設定で子ども世代かと僕は思っていたがそれが勘違いだったみたい。
となると鉄平にそっくりな現在のホストであり、両親のこともよくわからない玲央(神木隆之介一人二役)といずみは血縁関係にはないと出ているが、鉄平の兄の進平とリナの距離が近づいていることもあり、その二人の子どもが玲央の父か母であれば彼は鉄平の血筋になる。という感じなのかなあ。
11月25日
深夜3時に目が覚める。トイレに行った後に先週木曜日に出し忘れていつもよりも重くなっている可燃ごみを集積所に出しに行く。誰もいない深夜の道路の上、まだ息は白くはなっていないけど、吸い込む空気は心地いいぐらいに冷たさ。
「サンドリ」を聴きながらまた眠る。6時前に起きてから寝落ちしたぐらいのところから「サンドリ」を聴きながら朝のルーティン。
リモートの方の給料日なのだが、前に構成をやった書籍の原稿料というか印税が入ると編集の人に言われていたのだけど、リモートワークを始めてから給料の方は振り込みのお知らせメールが届いたもの、そちらの入金のお知らせが来ない。
ネット上で覚書のサインしてるけど、先月出版されてから何日にいくら入金されるかというお知らせすらない。本来であれば原稿料(印税)に消費税が足されて、源泉徴収でいくら引かれるので実際の振込金額はこの額ですって伝えていないこと自体が意味わからない。そもそも発注書もないからこちらも請求書を出すこともない、言いたいことはたくさんあるけど、出版社自体の問題だし、そこで働いている人はそれが当たり前になっているので言ったところで意味がないのはわかっている。
昨日放送の聴いているラジオはすでに聴いてしまっていたので、自分のMacBook Airの方で何かを流したかったけど、何にしようか迷う。U-NEXTで『THE PENGUINーザ・ペンギンー』を二話から、という手もあったが字幕で見ているので音声が拾えないというか、英語を聞いても僕はセリフを理解できない。今週中に見ておきたいと思っていたドラマがもう一つあった。
フジテレビでは、10月9日(水)22時スタートの水10ドラマ<毎週(水)22時~22時54分 ※初回15分拡大>にて、藤原竜也さんが主演を務める完全オリジナルドラマ『全領域異常解決室』を放送することが決定しました。藤原さんがフジテレビ制作の連続ドラマで主演を務めるのは本作が初となります。完全オリジナルとなる本作は、脚本・黒岩勉さん、演出・石川淳一さんによる実力派スタッフでお贈りする、手に汗握る本格ミステリードラマです。身近な現代事件×最先端の科学捜査では解明できない“不可解な異常事件”を「全領域異常解決室」という捜査機関が解決していく1話完結型ドラマです。その扱う事件の対象は、まさに“あらゆる領域”におよび、「神隠し」「シャドーマン」「キツネツキ」といった“超常現象”など、現代科学の常識では考えられない“異常”に挑んでいきます。そして、全話通して描かれる“ある大きな事件”は予測不能で、ハラハラドキドキの展開で描かれるので最終話までお見逃し無く。これまで『ガリレオ』(2007年ほか)や『ミステリと言う勿れ』(2022年)など、数々のミステリードラマを手がけてきたフジテレビが、2024年の秋、全く新しい上質なミステリードラマをお届けします。ミステリー作品をはじめ、コメディーやシリアスな社会派ドラマなど、数々の作品で定評がある演出・石川さんと、サスペンスミステリーの名手である脚本・黒岩さんが紡ぐ独創的な世界観と予想のできない展開や衝撃のどんでん返しに是非ご注目ください。
『全領域異常解決室』という今フジテレビの水曜日22時から放送中のドラマ。なんか変なドラマらしいというのはネットで見ていたが詳しくは知らず、先週オンラインミーティングをした際に世間話の中でこのドラマをオススメされた。
『TRICK』『SPEC』あたりが好きならきっと気にいると思うと言われて、そこは大好物なので作業用BGMがてら流し始めた。確かに『TRICK』『SPEC』のいいところが組み合っているような設定、キャストはフジっぽい感じだけど内容的にはフジっぽくないというか。
『TRICK』では主人公のマジシャンの山田奈緒子と物理学者の上田次郎のコンビが超常現象や奇妙な事件に隠されたトリックを暴いていくというミステリーだったが、シリーズが増すごとに山田自身が本物の能力者だということがわかるという展開になっていった。その本物の能力者同士が戦ったりするのが『SPEC』だったわけだが、その要素が入っていると言えるし、近年の時事ネタや実際に起きた事件などもドラマに組み込んでいるけど、ポップさもちゃんとあるのが『全領域異常解決室』というドラマだった。
世紀末や終末感があった90年代後半やゼロ年代前半辺りを今にバージョンアップしているし、五話まで見たら山田的な「本物」だという設定も明かされたりして、これは好きな人はどっぷりハマるだろうなって。
脚本の黒岩勉さんという人は『ストロベリーナイト』とかミステリーものもいくつもやっているけど、『グランメゾン東京』や『TOKYO MER』などの最近のヒット作だけでなく、映画『キングダム』『ゴールデンカムイ』シリーズも手掛けている凄腕だった。だからこそ、この設定のドラマでしかもオリジナルを書いているのがちょっと不思議だけど、本当はこういう作品がやりたかったのかな。
「BOOKSTAND映画部!」のレビューコーナー「月刊予告編妄想かわら版」2024年12月号が公開されました。12月は『冬物語』『はたらく細胞』『聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~』『私にふさわしいホテル』を取り上げました。
リモートが終わってから自分のライティング作業をするまでSpotifyで最近聴き出したポッドキャスト番組『平均的恋愛のススメ』の本編とおまけを聴いたら、さらば青春の光の森田さんがちょっと出演というか話に入ってきていた。この番組は10回限定ということらしいけど、東ブクロとカカロニ栗谷コンビのトーク聴き心地がいいから、何かの形で続けてほしい。
【お知らせ】
— 83Lightning Catapult (@lc83aidasakai) 2024年11月25日
本日の最新回の更新に関して、
納得の1本がまだ録れていないため
延期しております。
これまでの配信回を聴きながら
最新回更新までお待ちください。https://t.co/DnlJ9CJpx5#LC83
毎週月曜日配信していた『83 Lightning Catapult』は前回、次回が最終回という話をしていたが、配信さえしなければ最終回は来ないし終わらないとか、納得いくものが録れるまで出さないとか言っていたけど、本当に最後の回を先伸ばしたのかって思わなくもないけど、実際は相田さんが「三四郎ANN」武道館ライブがあるからスケジュールがなかっただけなんじゃないかなって思うけど、どうなんだろう。
入社して初期の頃に、『出川とWHYガール』という番組で出川(哲朗)さんとご一緒させてもらったのですが、出川さんが収録をすごく面白がってくれて、その後もいろんな人に会うたびに私のことを「この子イカれてるんだよ!(笑)」って紹介してくれたんです。ずっとテレビの第一線でやって来た人が、自分と仕事をして面白いと言ってくれたことで、「テレビで頑張ろう」とちょっと自信を持てた最初の機会でした。出川さんとの出会いは結構大きくて、それが今番組をやらせてもらってるホリケンさん(ネプチューン・堀内健)との縁にもつながってる気がします。
特に加地さんは、スタッフと演者さんの両方から信頼されていると思います。大げさかもしれないけど、自分のチームだけでなく、関わった人全員に信頼されているのを感じますね。自分のコンテンツだけでなく、テレ朝全体を、業界をもっと良くするためには、という広い視点でいろんな物事を考えていて、なおかつ『アメトーーク!』や『ロンハー』で次に何をやろうかと考えていて。それでずっと現場に立って、いまだにオフライン(編集)もして、そんな忙しさの中でも私の番組を見て毎回アドバイスをしてくれる面倒見の良さも含め、改めてすごい人だなと思います。超人です。
一緒に地下アイドルをやっていた子が、(アイドルグループ・)ゆるめるモ!に加入するというのでデビューライブを見に行ったら、そこで新メンバーとして一緒に踊っていたのがあのちゃんだったんです。ゆるめるモ!の曲もパフォーマンスもすごく良くて、友達が入ったということもあって、そこからどんどんゆるめるモ!に箱推しでハマっていくんですけど、あのちゃんって当時から変で(笑)。MCとかでもポツンと言った一言がもうキレキレで面白くて、ライブパフォーマンスも目を引く異端な存在。動物的で衝動のままに生きているような危なっかしさもあって、どうしても気になっちゃうんですよ。
あのちゃんはもちろん最初から特異な存在で面白いんですけど、どんどん進化しているんです。私はずっとそばで一緒に番組を作りながらそのドキュメンタリーを見ているようでもあって、彼女の生き様を感じて自分ももっと頑張ろうって奮い立つし、彼女が発表する音楽や映画、今出ているドラマ『民王R』もそうですが、忙しい中でクリエイティブで毎回最高を更新していくタフさがあるので、すごくリスペクトしています。
『あのちゃんねる』小山テリハ氏、番組を守り続けて異例の地上波復活 あのちゃんとの“物語”で受ける刺激とリスペクト - テレビ屋の声
『あのちゃんねる』レギュラー復帰の第一回のゲストが出川さんだったのを見た。出川さんテレビ好きで見て面白かったものを人に伝えているという話は聞いていたけど、やっぱり自分のセンサーで感じたものを人に損得関係なく勧めている。そして、出川さん自身も好かれているしその意見を聞いた人たちも注目するようになるといういい波状効果を生んでいるみたいな感じかな。
加地さんも下の世代のスタッフに尊敬されている、仕事もできるしちゃんと業界のことを考えている視野もあるんだろうけど、面白いものを作り続けているということが信用を生むし、小山さんが『アメトーーク!』でスタッフしていたのは大きなことだったのもよくわかる。
あのちゃんとの出会いは「ゆるめるモ!」時代から知っているというのもすごいし、確かにそこから顔見知りだったのは大きかったんだろう。でも、小山さんがあのちゃんの個性を楽しみながら面白いことができないかなって思っていたからこその『あのちゃんねる』なんだと思うとあの面白さはちょっとした時間なんかではできない時間の結晶なんだなって。あとあのちゃんの成長をドキュメンタリーで見ているというのは、ラジオも単発から聴いているだけでもそう感じるのだから、近くで見ている人はより強く感じているのだろう。
11月26日
昨日昼前にネトフリで見始めた『全領域異常解決室』を最新話の七話まで見終わってしまった。深夜1時半を過ぎていた。最新話で明かされたのはどんでん返しとは言えないだろうけど、主人公の一人である雨野小夢(広瀬アリス)に隠されていたこと、物語の一話が始まる前に何が起きていたのかが明かされる展開だった。
今まで説明されていなかったこと、裏側で起きていたことが一応明かされており、辻褄が合わない、説明がなかった箇所が捕捉された。これはやり方としても上手いと思う。また、小夢が新しく配属されたことで、「全領域異常解決室」という部署の仕事だったり特異なことが何も知らない彼女の視点からの質問や疑問を興玉雅(藤原竜也)たちメンバーが答える形で視聴者にも説明されていくのは複雑な設定なんかがあるドラマでは正しいし王道でもあった。やっぱりこのドラマは見応えがあっておもしろい。
この数年は熱心にドラマを見続けるということから離れていたけど、今クールは『海に眠るダイヤモンド』『全領域異常解決室』を見ているし、U-NEXTで『THE PENGUINーザ・ペンギンー』も見ていて、自分の中では久しぶりにドラマを楽しめている。
「仲野太賀のオールナイトニッポン」📻
— オールナイトニッポン (@Ann_Since1967) 2024年11月25日
レザーを着ながら最後まで話し続けました🎙️#仲野太賀ANN
radikoのタイムフリーは👇 https://t.co/r3aBh7i27z pic.twitter.com/QxtjzmOj1h
朝7時過ぎに起きてからradikoで『空気階段の踊り場』を聴きながらも、完全に目が覚めないままウトウトしていた。気がついたら8時を過ぎていて目を覚ますために散歩に行くことにした。
昨日単発というかスペシャル的に放送されていた『仲野太賀のオールナイトニッポン』を聴きながらいつもの代官山蔦屋書店まで歩く。寒いけど、厚手のコートとか着込むほどではない。歩いていたらどうせ汗かくし体も暖まるのでそこまで厚着はしないほうが散歩には向いている。
「菅田将暉ANN」なんかにゲストで出ていた仲野太賀が単独でラジオをやっていたが、旅行が好きみたいでその話や今度出る旅行でネパールとかに行った時に話題、「二世なめんなよ!」みたいな今の彼にしか言えないようなワードも何度か出ていた。この辺りはトークも普通にできているのもすごいけど、やっぱり東京生まれ東京育ちのシティボーイ的なスマート感がありつつも、持ち合わせている無邪気さと都会的な陽気さがある一定の人にはそれが憧れであり嫉妬の対象になることも客観的にわかっているような頭の良さも感じる。
代官山蔦屋書店に行くと新刊のところに海猫沢めろん著『海猫沢めろん随筆傑作選 生活』が出ていたので購入。めろんさんとは『文化系トークラジオ Life』で知り合ったが、「monokaki」でも連載してもらったりと直接的に飲みに行ったりという付き合いとかはないけど、お世話になっている。この装幀はいいよね。
25日振り込みされるという原稿料が10時を過ぎても入っていなかったので編集さんに何日に入るか聞かないといけないと思って帰り際にメール。確認してもらったら28日に振り込みとの連絡が返ってきた。とりあえず、何日かわかってホッとしたけど、なぜ振り込み日と実際に入金する金額の詳細が届いていない、というかそういう手続きがないのかが謎でしかない。
【来店トークイベント】
— ジュンク堂書店池袋本店 人文書 (@junkuike_jinbun) 2024年10月28日
11月26日(火) 19:00~
『安部公房 消しゴムで書く』刊行記念
安部公房生誕100年企画 3回連続鳥羽耕史さんトークセッション ・ABE工房(KOBO)への誘い
第三弾「文学篇」では、古川日出男さんをお迎えします!
詳細はこちらから↓https://t.co/6hHs38JrWL pic.twitter.com/DoqGZmBPtu
『安部公房 消しゴムで書く』刊行記念 安部公房生誕100年企画 3回連続トークセッション ABE工房(KOBO)への誘い 第三弾「文学篇」(鳥羽耕史さん&古川日出男さん)を観に、聞きにジュンク堂書店池袋本店へ。
渋谷駅まで歩いた時は曇り空だったが、池袋に着くとぽつりぽつりと雨が降ってきた。こちらの書店には古川さんのイベントがある時ぐらいで、前に来たのも古川さんと角田光代さんのトークイベントだった。池袋は映画をグランドシネマサンシャインか舞台を東京芸術劇場に観るときぐらいしか来ていないから年に三、四回ほどで未だに馴染めない。
お客さんは三十人ぐらいで満席になっていて、客層も普段古川さんのイベントで見る人は少なかった。やはり今回のメインである『安部公房 消しゴムで書く』を書いた鳥羽さんと安倍公房ファンの人が大多数だったのだろう。
著書の『安部公房 消しゴムで書く』で安倍工房がデビューしてから10年ぐらいのディケイドごとに彼の創作スタイルなどの変化を書いているようで、その説明から。
最初は詩を書いていたこと、実存主義の影響もあったこと、それがやがて小説に変化していったこと、満州で父親が病院を開いており長男である彼は跡取りとして期待されていたこと、満州という場所と日本、戦争で亡くなってしまった親友のことなど、彼の軸にあるものの話も興味深かった。
安部公房は初期に書いた作品を後にリライトというか加筆修正して語り直しているということから、安部公房の師匠である石川淳は一度出版したものは書き直すことはしないというスタイルだったらしい。さらに石川が師匠的に思っていた本居宣長のライバルだったという人物(誰かわからなくなってしまった)が本居のように弟子を作り、本として残すということをしなかったため、後世にちゃんと残らなかったことを安部公房は知っていたから、自分は師匠の石川とは違う形になったのではないかと古川さんがコメントしていた。
半分以上は安部公房のことで、彼の文章の変化であったり、後に戯曲を書いて舞台などに向かっていくことも触れていたが、最後の方の『カンガルー・ノート』とかで病院が出てくることはかつて安部公房が離れようとしていた故郷のようなもの、父が自分に求めていたものが老齢になって嫌でも病院に行かないと行けなくなってしまったことで、それが近づいてくるということを描いていた部分もあるのではないかという話もあったりして、安部公房作品はあまり読んでいないけど読みたくなった。彼が小説家として実験的なこともしていながら多くの読者に読まれていたのは60、70年代という時代もあったのだろうけど、それゆえに未だに読まれ続けているようにも思えた。
そこからは古川さんの作品について鳥羽さんが初期作品からピックアップしたものを聞いていくみたいな感じで、古川さんは初期の作品を今の経験を重ねた状態でリライトというか書き直したいと思えるようになったと言われていた。昔だと表現できなかったというよりは、書いていてもっと深くや奥に今ならいけるからそれを描くことができるというのが大きいみたい。あと初期の作品の方だと最初の一行とかに詩的な文章、まさしくポエティックなものがあるというのは安部公房の初期にも通じる部分だったりした。
古川さん自身も演劇の戯曲から小説に移行したので、安部公房が詩から小説に移行したのはわかるそうで、どちらも小説も戯曲も詩も書いているので小説家だけど、いろんなジャンルに小説を拡大させていった部分もあるし、精神的にはどちらも詩人の部分があると僕には思える。
終わってからサインに並んで古川さんに『超空洞物語』に名前を入れてもらって、少しお話をさせてもらう。今年はイベント登壇がこれで最後らしいで、良いお年をとお伝えしてお店を出たら、けっこう雨が強くなっていた。
帰りはSpotifyのポッドキャスト『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:KEI前編)、『あのと粗品の電電電話』に二週間に一回のお楽しみな『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』が配信されたので聴きながら帰る。
池袋駅から副都心線で渋谷駅まで出て、そこから大雨ではない雨粒は大きめだけど小雨な感じの中で歩いて家路に。
「アルピーしくじり」のゲストの人はアメリカの刑務所に10年以上いて、アメリカ最大のギャング集団にも認められたというKEIさん、最初は話声がちょっと聞き取りにくいと思ったけど、話が進んでいくとすごく聞きやすくなっていったし、アルピーの二人は素人の人や普段そこまで人前で話さない人を乗せるのが上手いなって思う。
「あの粗品」は粗品が愛の告白ではないけど、あのちゃんには音楽が必要だし、音楽にはあのちゃんが必要だと真剣に話していて、ちょっと感動してしまった。「国崎のひとりぼっち集団」は帰りにお金がなくてタクシーに乗れなくてお笑い芸人のしんいちと一緒に長距離を歩いた話で芸人のちょっといい話&青春の続きみたいでこちらもよかった。
家に帰ってから近所のコンビニで買った晩ご飯を食べてから横になって、『THE PENGUINーザ・ペンギンー』三話を見ていたら寝落ちしてしまった。
11月27日
で、目が覚めたのが深夜1時で一時間も寝ていなかったのだけど、前日から星野源さんのSNSで早朝4時に何らかの発表があるとアナウンスがあったので、そのままradikoで生放送中の『星野源のオールナイトニッポン』を聴いていた。そのまままた寝落ちするだろうなって思っていたら最後まで聴いた。再来週のスペシャルウイークのゲストが松重豊さんだった。
#星野源
— 星野源 Gen Hoshino (@gen_senden) 2024年11月27日
2025年 春 アルバムリリース
6年ぶりの全国ツアー決定!
▷12/13(金)より
星野源メンバーシップサイト
「YELLOW MAGAZINE+」チケット最速先行受付#イエマガプラス
GEN HOSHINO ARENA TOUR 2025https://t.co/qnt9bNGOUL pic.twitter.com/EFMVrBhXSw
そのまま眠れずに『あののオールナイトニッポン0』もリアルタイムで聴いた。四時になった時にSNSを見たら星野源さんのニューアルバムと6年ぶりの全国ツアー決定のお知らせだった。「あのANN0」のスペシャルウイークゲストは今一緒にドラマ『民王R』で共演している遠藤憲一さんで、番組グッズのパジャマを作るぞってトークした時にゲストで来ていた紅しょうがの熊本プロレスさんがパジャマ完成&販売が始まったので来週のゲストになっていた。
フリートークでは親友だと思うけどメイプル超合金の安藤なつの家にご飯を食べにいったら、もう一人友人であるヤバイTシャツ屋さんのありぼぼ以外に佐藤栞里がいて、どう接したらいいんだみたいな話を、しかも今回の放送では最後まで行かずに来週も話みたいな感じだった。その友達とのやりとりや過ごし方みたいなものも含めて、あのちゃん自身にとって大切な場所だし、彼女がすごく人間として成長しているのを感じる。結局、最後まで聴いてしまって、8時に目覚ましをセットして寝た。
起きてから朝のルーティンをやっている余裕はなくて、そのままリモートワークを開始。いつも聴いている「星野源ANN」「あのANN0」は深夜にリアルタイムだったので、radikoで『アルコ&ピースD.C.GARAGE』『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を流しながら作業。
先月終わりから退社する人の経理関連の引き継ぎがあって、それをやるようになったのだけど、さらに派遣の人に引き継ぐという無理ゲーが発生しており、自分が引き継いだ経理関係の処理なんかでパニくるし、ちょこちょこミスしているのが発覚。それでもやった部分を新しい人に引き継ぐという混乱の中、あっという間に時間が過ぎていく。
今日はラジオの音声もあんまり入らないし、TVerとかで映像を流しても把握する余裕もない。のんびりできる時がそれなりにあるからやることが多い時はなんとかこなすしかない。
ただ、思うのは辞めた人は派遣からやってきていて6年ほど会社のある作業に関することを一手に引き受けてやってくれていた。その人がやりたい仕事があって、転職しようと決めていたから早めに会社には辞めると伝えていた。だったら、もっと早く次の派遣の人だったり引き継ぎができたのに、ギリギリまで新しい人を会社が入れなかった。で、入ってもらったらその人が引き継ぎをされても苦手なことが判明して、さらに新しい人を、その人に僕らが引き継ぎみたいなことになっていて、もう後手後手。
これって会社のことでもあるけど、転職した女性は僕と世代が近い。要するにロスジェネ世代の派遣社員とかがずっとそのままの状態で雇われていて、仕事はめちゃくちゃできるし、正社員で入ってきた下の世代よりも色々知っている、けど給料は安いまま。その人たちに任せっきりで安心しているから、いなくなったらその業務誰もできなかったり、普通に一人で正社員の二、三人ぐらいの仕事をやっていたが判明したりする。
たぶん、今僕らが巻き込まれているのはそういうことの一環なんだろうし、いろんな会社で仕事はできるけどずっと派遣だった人が個人のことや家族のことだったりして仕事を急に辞めると危機が訪れる。
いやあ、うんざりするな、転職した人には何にも思わないというか、やりたい仕事に就けたし最高じゃんって思う。ムカつくのは組織やシステムとかで人を安く飼い慣らしていくことで損なわれていくもの、なんか派遣とかを増やして潤った奴らや会社とかそのおかげで正社員でいられた上の世代、でも、ここで書いても何も変わらないし、こんな状況や社会で人に優しくできるかってことになる。優しい世界がいいんだけどなあ。
リモートワークが終わったのが19時半を過ぎていた。ここまでずっと作業をしていると夜に自分のライティングをやるぞって気持ちになれない。
22時からTVerで『淳×ジュニア×有吉 40歳-50歳 〜10年観察〜』をリアルタイムで見る。三人のこの10年を追ったバラエティー、芸能界で勝ち続けてきた人たち、お金や家族のことも出てくるけど、こうなりたくてなれない芸人さんたちが九割九部九厘ぐらいいる。ピラミッドの頂点にいるわけだけど、四十代に入って三人とも結婚して子どもを持ったという共通点とか、そうなれない、結婚もしないだろうし子どもも持たないだろうなって気持ちで見ていると何か悲しいような、でもそういう人生を選んでるしなみたいな諦めも感じる。たぶん、今日はそういう一日。
寝る前に『全領域異常解決室』最新話の8話を見た。主人公の一人である興玉(藤原竜也)の正体も判明したり、メンバーである宇喜之民生(小日向文世)と怪しい男の寿正(野間口徹)が最後に話したことなんかは、もしかすると『沙粧妙子-最後の事件-』のように身内がラスボスみたいになる展開なのかなって思ったりした。
7話まで一気に見るほどおもしろかったけど、今回はそこまで楽しめていないのは終わりが近づいてどんどん秘密が明かされているからなのかな。
11月28日
7時過ぎに起きて、radikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を寝転んだまま聴きつつ、30分ぐらい過ぎてからベッドから起き上がってトマトジュース飲んだり朝のルーティンを。
一応休みの日なのだけど、朝の執筆するモードにはなれず、10時20分からテアトル新宿での映画のチケットを取っていたので、地図アプリで歩いてどのくらいか検索すると一時間四十分ほど10時前に着けばいいやと思って8時を過ぎてから家を出た。
近所の広場は子どもの三輪車とかがそのまま何台も置かれていた。こういうものって家に持ち帰らないものなのだろうか、盗まれるということもないってことなんだろうけど、朝の広場に放置されたそれらを十数台ぐらい広場の至る所に置かれているのを見ると子どもの三輪車たちの墓場みたいだった。
家から北上する形で池之上を通過して東北沢を通り過ぎてそのまま甲州街道の方に歩いていく。甲州街道に出ると幡ヶ谷駅を少し過ぎたところで、そのまま初台から西新宿法目にまっすぐ歩いていくとルミネ新宿に出るので、そこからは伊勢丹方面に向かっていくとテアトル新宿に辿り着く。9時50分前に着いたら映画館は10時からだったので暇つぶしがてら花園神社に。
ちょうど酉の市の時期らしく神社の周りには屋台がたくさん出ていて、演技クマでも売っていた。ちょうど現金がないので露天にもあまり近づけなかったけど、以前『三四郎のオールナイトニッポン0』で相田さんが毎年買いに来ていて、ウエストランドの河本とあともう一人いたと思うのだけど、河本さんお金がほとんどなかったから相田さんに借りたのか小さな熊手をそれで買ったら「M-1グランプリ」で優勝してしまったというトークがあった記憶がある。
今書きながら銀行でお金を下ろして買いに行けばよかったかな、と言いたいところだけど、ここに来る前に銀行に寄って家賃を振り込んでいたのだった。こういう時はタイミングなんだろうな。
川沿いの芝生の真ん中に一つのベンチが佇んでいる。ある日の夕方、そのベンチには久しぶりに再会する幼馴染の男女が座っている。彼らは小さなベンチで、どこかもどかしいけれど、愛おしくて優しい言葉を交わしていく。
この場所には他にも様々な人々がやってくる。別れ話をするカップルとそこに割り込むおじさん、家出をした姉とそんな姉を探しにやってきた妹、ベンチの撤去を計画する役所の職員たち。
一つのベンチを舞台に、今日を生きる人々のちょっとした日常を切り取るオムニバス長編作品。
TCGメンバーカードの割引になって1200円で観れる日だったのもあるのかもしれないが、平日にしてはそこそこお客さんは入っていたが、年齢層は高かった印象。
以前、Vimeoで今回の映画のエピソード1と2が配信されていたのを見ていた。そこに三編が追加されたオムニバス長編映画『AT THE BENCH アット・ザ・ベンチ』として劇場公開。
カメラマンとして著名な奥山由之さんが監督を務めており、実弟の奥山大史監督『ぼくのお日さま』も今年公開されている。兄弟揃って映画監督として劇場公開されているのってかなりレアなんじゃないだろうか。
エピソード1は広瀬すずと仲野太賀の二人のみが出演。ずっと前から好意を持っている二人の会話で、途中アンジャッシュのすれ違いコントみたいな感じでセリフがいれ違うが、お互いに実はちゃんと聞いているのでほのぼのとした終わりになる。最後のエピソード5もこの二人で締めていて、この1の後に関係性が変わった二人もほのぼのとかわいらしい。
エピソード2は岸井ゆきのと岡山天音と荒川良々の三人が出演で脚本はダウ90000の蓮見翔、個人的にはこのエピソードの会話劇が一番おもしろかった。ずっと彼氏の小さな嫌なことを我慢してきた彼女がそのことについてベンチで昼ごはんを話していると、いつもそのベンチに座ってパンを食べているおじさん(荒川)が彼女の肩を持つように会話に参加してくるというもの、蓮見翔のセンスが光っている。
エピソード3は今田美桜と森七菜の二人が姉妹として登場、最初から喧嘩している場面であり、どうも姉の今田美桜が好きな人を追いかけて仕事を辞めて東京にやってきてベンチがあるところでほぼホームレスのような生活をしており、妹の森七菜が大丈夫かとやってきたというもの。姉のファッションがちょっとファンシーというかポップな感じがしてどこかゆるさがあり、年齢よりも下に見えるような色使いなのは彼女の性格なんかが出ている、思いたったら後先考えずに動き出してしまう、ある種の幼さが出ているように思えた。妹はほぼスーツみたいにちゃんとしている。監督の奥山さんと同じ事務所に所属しているスタイリストの伊賀大介さんがこの映画では衣装を担当しているので納得というか、やっぱり伊賀さんのスタリングって人間性がちゃんと出るし観てる人に伝わるなって。
エピソード4は草彅剛と吉岡里帆と神木隆之介の三人なのだが、草彅と吉岡がベンチを撤去するかどうかを確認に来た市役所の職員ということでやりとりをしていくが、二人は実は宇宙人で兄と妹であり、そのベンチが父が姿を変えたものだった、とわかる。と思いきやそういう撮影をしており、監督が神木であるという展開に。このエピソードは奥山さんが脚本を書いているみたいだが、一番こんがらがっているように思えた。でも、こういうのがやりたかったんだろうな。だからこそ何か他と温度感が微妙に違って伝わってきた。
帰りは紀伊国屋書店本店に寄って新刊コーナーを見てから副都心線に乗って渋谷駅まで戻って、そこから家まで。寒過ぎず歩くのにはちょうどいい気温だった。
Scene♯2(後編) トーキョー・シネマテック 「来てるね、未来 デザインにシビれるSFコスチュームから、技有り着こなしSFルックまで」
昨日宇多丸さんと伊賀大介さんの第二弾後編がアップされていたようだが、ちょうど伊賀さんがスタイリングした映画を観たばかりだからタイムリー。
アルファ55周年特集 村井邦彦インタビュー|YMO、ユーミンを世に送り出したポップマエストロの美しい矜持 - 音楽ナタリー
お気づきだろうか、チャイルディッシュ・ガンビーノ『This is America』MVやドナルド・グローヴァーと組んで『アトランタ』を監督しているヒロ・ムライさんが村井邦彦氏の息子だということを。
YMOが成功して、村井父がアメリカに渡らなかったら『アトランタ』が存在していないということに。
夕方までライティング作業と読書をしてからニコラに。アルヴァーブレンドを飲みながら一服。お店もオープンしてからわりと混んでいて曽根さんたちも忙しかったのでほとんど話す余裕がなかった。
もう一杯アアルトブレンドをおかわりしてから18時過ぎた頃にちょっと忙しさがおさまった時に二人と色々と話ができた。去年も食べたクリスマスコースの予約をお願いした。
11月29日
四千頭身都築拓紀のサクラバシ919 [ 2024年11月28日放送 ]
寝る前にradikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』をほぼリアルタイムで聴いた(大阪の地方局なのでYouTubeで見れるようにもしている)。23時から25時までの二時間だが、日曜日に開催された『ニッポン放送開局70周年 三四郎のオールナイトニッポン10周年記念 バチボコプレミアムライブ in 日本武道館』に配信用の副音声を担当し、途中にも武道館のステージに出ていた都築が金曜日深夜の三四郎のラジオ前に当日のことを話しちゃうぜ、みたいなスタイルで最初から最後までトークを。
「三四郎ANN」リスナーにとっても武道館に行ったり、配信を見た人にも楽しめる内容になっていた。最後は相田さんと金田さんと打ち上げに行った話をしようとしたら時間切れになった。「三四郎ANN」でももちろん武道館について話すだろうけど、一週では語り足りないだろうから何週ぐらい引っ張るのか、でもノリでやっている番組だから、来週以降は通常運転に戻りそうな気もする。
6時過ぎに起きたけど、寒くて布団から出る気がしない。横になったまま『ハライチのターン!』を聴きながらネットを見ていた。朝風呂に入ろうと思ってユニットバスに湯を張ってあたたまる。風呂に入っている時が一番落ち着くかもしれない。でも、すぐに熱が冷めてしまうので長居しにくい、あと長い髪が濡れるとより寒くなるので10分ほど浸かったら外へ出て長い髪をタオルドライしていた。その時に今日は最終金曜日だから『朝日新聞」に古川さんの「文芸時評」が掲載されるんだと思って、朝食を買うついでに近所のコンビニへ。
今回取り上げている小説はどれも読んでいないものだった。ウクライナの作家で『ペンギンの憂鬱』を書いたアンドレイ・クルコフの新刊『灰色のミツバチ』のことも取り上げられていたので、それはちょっと気になった。
11月の最終営業日なのでちょっと早めにリモートワークを開始。『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』をradikoで作業用BGMで流し、お昼前には二つを聴き終えたので、前に料理研究家の友人にオススメされていたJ -WAVEの『GURUGURU』という番組で福留光帆とティモンディの前田コンビがレギュラーの日のものを聴いた。この二人のトークのリズムとか声の大きさとか、若いというのも大きいと思うのだけど、長く続きそうなコンビネーションだなって思う。
仕事は思ったよりは立て込んでいなかったけど、やっぱり忙しいし他の人も作業が詰まっているから確認とかに時間がかかる。月末って感じだ。部屋に一人なのにそれがPCから伝わってくる。
昼休憩で駅前に出る。キャロットタワーの地下の東急のスーパーは改装中で来週までお休み。この数ヶ月ぐらいで利用するようになったけど、惣菜とかが美味しいしボリュームもある。
反対に駅前の西友の惣菜がしょぼくなっているような気がするし、種類も少なくなっているような、なんかうまく行っていないのかなと比べるところがあると感じてしまう。揚げ物も前はもう少し季節ごととかのレパートリーがあったけど、最近は定番のものばっかりだし、なんだろう。客目線で感じる惣菜売り場の物悲しさというか、体力落ちているような雰囲気は。
TSUTAYA書店で真造圭伍著『ひらやすみ』8巻と荒川洋治著『ぼくの文章読本』を購入。『ひらやすみ』最新刊はゆっくりだけど、主人公の生田ヒロトと従姉妹のなつみはそれぞれの人生に進み始めているし、恋愛的なこともちょっぴり展開があったりといつも通りのほのぼの感もありつつ、どこか終わりに向かっているんだろうなっていう謎の寂しさもある。
ヒロトの恋敵になるかもしれない小説家の石川リョウが彼の俳優時代のファンだったことで、もう一度役者をやってみないかと誘われるものの、もう未練はないと、やりたい気持ちがないヒロトは素直にその気持ちを伝えて断る辺りとかも無理にドラマを作ろうとしていないのも好感が持てる。
『ぼくの文章読本』は来月応募したい太宰治賞の選考委員の一人が荒川さんというのもあるが、この前ネパール料理を一緒に食べに行った友人Tに荒川さんの前の書籍をオススメされていて、まだ読んでいないのもあって目に入った新刊から読もうと思った。
休憩から帰ってきて寝る時に一度聴いていた「都築サクラバシ919」を再び流してBGMに。先輩である三四郎が10年ラジオをやって武道館に立った姿を見たこと、出演している芸人の中で唯一若手であり、一番の後輩である都築がその光景を見れたことは彼の中でラジオをがんばっていきたいというモチベーションがさらに増しただろうし、オードリーの東京ドームも目指したいだろうけど、三四郎が立った武道館というのは自分がイベントに関わったことでリアリティは増してるはず。ニューラジオスター都築は今回のことをきっかけにしてより意欲的になっていくと思う。
リモートが終わる前にはSpotifyのポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたいので聴きつつ、思ったよりも終わらない作業をしていた。ゲストにクリープハイプの尾崎世界観さんがきて、番組のテーマソングを作ってきていた。トム・ブラウンの二人とも仲がいいし、三人でのやりとりも聴いていて賑やかでいい。
まあ、そうやって東京での生活が始まったわけやね。そしたらある日、EMIの部長だった子安(次郎)さんという方から、話したいことがあると連絡が入った。みんなで会議室に集まって、デビューにあたってのレクチャーを受けたね。子安さんが作った手書きのパンフレットみたいなのを渡されて。そこには「EMIへようこそ!」って書いてあった。コピー用紙で全部手書きよ(笑)。「EMIへようこそ! 君たちはこれからデビューするにあたって十分にその才能を発揮して我らと一緒に新しい音楽を作り上げよう」みたいなことが書いてあった。あとCDが世に出るまでの仕組みとか、CDが発売されたらミュージシャンがどのように収益を得るかとかの仕組みを教えてくれた。「音楽出版社とは」「著作権とは」とかね。お金の配分も、わかりやすく円グラフで書いてあった。最初にそういう説明があったね。
──面白いですね。デビュー講義みたいな。
社風というより、子安部長がそういう方だったんだと思う。非常に真摯にバンドのことを考えてくれた。そして全然偉そうじゃない。これも大きかった。
──まさにそこにメジャーっぽさに対する抗いがあった。
EMIスタジオの音はすっきりしすぎていた。音の分離がよすぎるといいましょうか。薄いなと思った。もっと渾然一体となった音像を求めていたんだね。まあ、それしか知らないから。ライブハウスやリハスタで鳴らしているときって音がグチャグチャですからね。そっちのほうがリアリティを感じるわけですよ。すっきりさせて聴きやすくすればいいだろうというものに対して、我々は「いやこれは足らない」と。空気を全部音で埋め尽くすようなあのドキュメント感、あの混乱状態のロックサウンドをドキュメントしたいと思った。メジャーのプロダクションじゃ無理だと思ったわけよ。そして、それを了承したわけですよ、当時のEMIは。
──加茂さんが決断した?
子安部長も含めて全員が。なぜ了承したかっていうと「Automatic」予算があったから。
──あ、宇多田ヒカルの特大ヒットの。
そう。東芝EMIに余裕があった。その恩恵でね。普通に考えたら、そんなこと許されるわけないんですよ。なんの実績もない福岡のローカルバンドがリハスタで録らせてくれって。「メジャーの言いなりになってなるものか!」という反抗期みたいなことではなく、単純に音を録ってみてスカスカだなって思ったわけですよ。絶対に俺が福岡で録ったほうが生々しくなると思ったし、結果的にそうしたことで今がある。宇多田さんには本当に感謝してます(笑)。
向井秀徳が振り返る上京~メジャーデビュー | あの人に聞くデビューの話 第6回 後編
リモートワークが終わって一息ついているとZAZEN BOYSのライブにいつも一緒に行く友人Aからこの記事のURLとコメントがラインで送られてきた。
タイトルはチラッと見たけど読んでいなかったものだったので、最初から最後まで読んだ。
CDの収益のこととかをデビュー前のバンドマンを集めて話をするってすごく大事なことだし、そういう会社の人がいたらクリエイターも安心だなって。90年代末のことだけど、こういう当たり前のようなお金の話もちゃんとしないレコード会社や出版社が多いだけにここを読んでちゃんとしているなって思えてしまった。
あと宇多田ヒカルの大ヒットのおかげで会社に余裕があったからナンバーガールというか向井さんのわがままも通ったし予算も使えたというのは落語じゃないけど、メジャーなもので大ヒットしたものがあるおかげで潤った分、実験だったり挑戦できる余裕が生まれた。そして、その結果ナンバーガールはB’zとか見たいな大ヒットを生んだり、ミスチルやスピッツみたいに世間的に知られるような存在ではなかったけど、のちに多くのフォロワーや影響を与えた。ミュージシャンズミュージシャンみたいな存在になった。それも宇多田ヒカルという日本の音楽シーンを変えた存在がいたから、というのは実際には言われないとわからない世界の理というか、つながりのように見える。
NUMBER GIRL - 透明少女
11月30日
6時過ぎに目が覚めて、radikoで『きしたかののブタピエロ』を横になったまま聴く。来年の1月末の草月ホールのイベントの先行抽選は1300件を超えていたらしい。抽選で一緒に行く友達(彼はこのラジオを聴いていないが、聴いていないラジオのイベントに行ったら楽しめるのか観てみたいというノリ)と自分のチケットは無事取れていた。
先行抽選で全席を出すわけではないので、実際にどのくらいの席数を出したのかはわからないけど、多くの人が落選しているのであれば一般販売は発売開始後にすぐに売り切れるはずだ。
朝のルーティンをしてから、ライティング作業を始めて『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』を作業用GBMがてら流す。『2024 FNS歌謡祭』に今年2月に武道館で2Daysライブを行ったバナナマンこと赤えんぴつが出演するという話題に。初めてのライブイベントが武道館で、初テレビがFNS歌謡祭というのがすごいけど、一般的には知られていないだろうけど、バナナマンだとわかれば問題はないのだろう。この出演が決まった時に武道館ライブに一緒に行った亡くなった友達のお母さんにメッセージを送ったら、お母さんもニュースを見てテンションが上がっていた。
それからバナナマンの二人が最近流行った、一般的になったクリスマスソングって何があるんだろうとトークをしていたけど、実際どうなんだろう。Back numberの曲が流れていたが、その曲もたぶん10年以内だと思うけど最近の曲とは言いにくい。
クリスマスを恋人と過ごすという昭和的な価値観がなくなっている昨今、バレンタインデー同様に男女のカップルであったり、異性愛者同士のイベント毎が年々影を潜めていく時代においては、世代を超えて知られるようなクリスマスソング自体は存在しにくく、かつて流行ったもの定番のものだけが残っている状況なんじゃないだろうか。
(お昼過ぎにファンクラブの方から『バチボコプレミアムライブ in 日本武道館』に関する「振り返りクイズ企画」を実施中というメールが来て、何度か挑戦して10問正解したら出てきた画像)
8時半過ぎに家を出ていつもの散歩へ。金曜深夜放送の『三四郎のオールナイトニッポン0』をradikoで聴きながら代官山蔦屋書店へ。武道館ライブが終わって最初の生放送だけど、木曜日に副音声担当の都築が大抵のことを話している。このことに最初から二人が触れていて、副音声の評判が良すぎると怒っていた。
プラス武道館での開始前のバッドナイス常田のアナウンスで静まり返っていた観客、三四郎が「軍人」と呼んでいるリスナーは騒がないということをずっと言われていたのもあって、ワーキャーいう人が皆無に近かったことにも苦言というか雑魚どこが、といつもの小宮節。都築がタクシーで武道館に着いたときもだし、相田さんがマイカーで武道館に着いた時もグッズに並んでいたファンが数名気づいたがまったく騒がずに、すぐに目を逸らしたということもあり、そういう時は騒いでテンション上げてくれよって言っていた。
今回のメインである相田さんを見ても騒がないファン、異質ではあるがしっかりラジオを聴いてきた結果だけど、二人とも震えた、コロナって終わっていないのかなって思ったというぐらい落ち着いている「軍人」リスナー。まあ、武道館という大きさにみんな緊張していたというのもあったのだろうけど。
都築サイドはまさしくサブの視線なので三四郎サイドのメインではどんな風に武道館ライブが見えていたのかを素直に話していて、大きなイベントが終わってホッとしているんだろう。打ち上げの話とかも含めて、二時間では足りないかなって思える内容だけど満足。
#三四郎ANN武道館
— 三四郎のオールナイトニッポン0【毎週金曜深夜27時〜】 (@SanshiroANN) 2024年11月29日
🎦12/15(日)までアーカイブ配信中!https://t.co/S4cR76BuS7
🎾四千頭身都築の超絶スピン副音声
📢バッ常による影ナレもアーカイブで聴けます
📚紙版DVD
DVDではなく「本」です。
・200P超!イベント全編の書き起こし
・三四郎による副音声、の書き起こし
・当日写真フルカラー20P… pic.twitter.com/xtxr2eGmxq
あと武道館でライブが終わって帰る時に「はて?」と思ったのがスクリーンに映っていた今回のライブの「紙版DVD」が来年発売というもの。「紙」なのか「DVD」なのかなんなのか、と思っていたが、DVDケースをあしらったパッケージの「本」でイベントの書き起こしで、さらに三四郎の副音声(これから収録するらしい)の書き起こしになるらしい。
まあ、僕としては映像よりは読める方がありがたいのだけど、映像版にすると何か権利問題とかあってめんどくさいからこっちの「紙」にしたんじゃないかなって思わなくもない。
代官山蔦屋書店に着いて新刊のところデビュー作『貝に続く場所にて』(群像新人文学賞を受賞して芥川賞を受賞している)を読んでいた石沢麻依さんのエッセイ集『かりそめの星巡り』があった。
ドイツに住まれている石沢さんがどんな日常のことを描かれているのかが気になったし、僕の何かに引っ掛かる装幀は名久井直子さんだった。
家に帰る前に近所のセブンイレブンでアイスコーヒーを買おうと思って寄った。カップルや家族連れが時間帯のわりに多く感じられたのだけど、レジ前に置かれているカップ麺をほとんどの人が手に取っていた。どうもYouTuberのヒカキンのカップ麺が発売らしくて一人一個らしい。
ヒカキンという名前も顔もわかるけど、彼の動画は一度も見たことがないし、これは興味がないのでどうにもならないが、世間的にはカップ麺が発売になったらこのぐらい反応される知名度だし人気なんだなって。そういう無邪気さというか、どこかでそういうものへの反射とか反応みたいなものを僕は捨てたんだろう、でもそういうものがあるから裾野が広がるしジャンルが拡大していくとおもしろいこともロクでもないことも起きるのは頭ではわかっているつもり。
ヒカキンという人は僕みたいな門外漢のところに届くぐらいにはちゃんとしている人格者らしいし、フロントランナーとしてずっとYouTuberの第一線にいるのだから歴史に名前を残すような人という印象。で、彼が本気で作ったらしいカップ麺、マネタイズの夢、自分が好きなものにはお金は使いたいけど、知らないものへはどこか胡散臭さを感じてしまう。
iPhone(スマホ)自体がキリスト教をはじめとする三大宗教の次に現れた人類が帰依してしまった新しい宗教、神だと思うのだけど、それがあるからこそYouTubeやTikTokなども広まって資本主義としてお金が回っている。そう考えるとヒカキンはその新しい宗教の大天使とか使徒のひと柱に数えられていいのかもしれない。もちろん、天使や使徒がいれば闇堕ちしたり資本主義に染まって悪魔とかになってしまう者もいるだろう。なんか『ビックリマン』とかもYouTuber版作れそう、もうコラボしてそうだけど。
お昼ご飯を食べてから、「三四郎ANN0」を聴いたことにより、もう一度「都築サクラバシ919」が聴きたくなったのでYouTubeで再生しながら読書タイム。夕方にスーパーに買い物に行って帰ってきてから、今書いている自分の作品は説明だったり、余計に感じる部分が多いのですでに書き終わった箇所や簡単なプロットに記入していたパートなんかを削除して整頓した。もっとシンプルな方がいいというのが書いているとわかる。だけど、一回書いてみないといるかいらないかわからない。
それから『かりそめの星巡り』を少しだけ読んでから、この半月分の日記を加筆修正していたらあっという間に時間が経ってしまった。
今回はこの曲でおわかれです。
秦 基博×草野マサムネ「ringo」Music Video