12月下旬の日記(2024年12月16日から12月31日分)
1月1日
大晦日の夜はradikoで『明治presents アルコ&ピース D.C.GARAGE 超直火・年越しSP』を聴いていた。ゲストにリンダカラー♾️のDenが出ていたのは覚えていたが、気がついたら寝落ちしていて元旦になっていた。といっても寝ていたのは一時間ほどで番組はまだ続いていた。
25時からの『星野源のオールナイトニッポン』もリアルタイムで聴いていた。そのうち寝落ちするだろうと思っていたけど、最後まで聴いた。前日の『紅白歌合戦』での『ばらばら』の演奏はNHK+の生放送で見ていた。演奏前の数秒間の無音、最後に「皆さんよいお年を」という時に何か言い淀んだように見えた気がした。
番組の途中にリスナーからのメールで星野さんが涙を堪えて、少しだけ嗚咽しかけるような瞬間があって、今回の楽曲変更における事柄も含めて抱えていたものや、言いたくても言えないことが内側にあって苦しんでいたのだろうか、メールの言葉はしっかりと星野さんに届いていたと思うし、こういう日にラジオをやっている彼の心が少しでも救われたのであればうれしい。
聴き終わってからさすがに寝ようと思い、TVerで『あちこちオードリー』のスペシャルを流しながら目を閉じていた。最後の方まで起きていたが寝落ちしていた。
6時のセットしていた目覚まし時計でなんとか起き上がって用意をしてから家を出た。
家から数分のところにある一番近い三宿神社でお参りをした。
246沿いを歩いて道玄坂を越える。ひとけの少ないスクランブル交差点の先にある宮益坂を上って表参道から青山へ。ここで初日の出らしき太陽の輝き、ビルの隙間から陽が昇っていくのが何度か見えた。
赤坂御所付近はいつも通り警察官が警備をしている。毎回思うのだけど、あんなに緊張感なかったら本気のやつや無敵の人が現れたら拳銃とか奪われませんか。
豊川稲荷東京別院に寄ってお参りをする。金運アップで知られる融通金のところは少し並んでいたので数分並んで、去年のものをお返しして新しいものを財布に入れた。
まだ8時になったばっかりだったのでそこまで参拝客は多くなかった。帰りにこの前を通った時にはまず入るために何十人も並んで待っていたので、早く行ってよかった。
三宅坂のところで信号を渡ると皇居のお堀沿いへ。ここからは皇居の下側の下半円を沿う形で歩いていく。
新年早々元旦から皇居ランナーたちがどんどん横を走り抜けていく。歩いているのは犬の散歩している人かお年寄りか海外からの旅行者か僕ぐらいだった。そのまま桜田門から皇居外苑に入って皇居前広場の前のまっすぐな道を進んで大手門のところで隅田川方面がある右手に方向を変えた。
信号を渡ってすぐのところにある将門塚。正月中に神田明神に参るので、こちらの首塚から体、神田明神と繋げることができる。何度か前を通ったことはあるけど、ちゃんと参ったことはなかった。
歩きながらネットで調べたらここと神田明神を参ると成田山新勝寺には参ってはいけないという話があった。成田山新勝寺で平将門の反乱があった際に御護摩を焚いて戦乱が鎮まるようにと21日間祈願して、将門が敗北したこともあり、行ってはダメだというものだった。
小伝馬町や馬喰町を通って神田川が隅田川に飲み込まれる、合流する柳橋へ。古川日出男著『サマーバケーションEP』の聖地巡礼のように、何年も続けて元旦に井の頭公園の神田川の源流から川沿いを歩いて、最終的には晴海客船ターミナルまで行っていた。柳橋で神田川が終わってしまうので、ちょっとセンチメンタルというか、長い旅路が一つ区切られたような気持ちになったものだった。
『サマーバケーションEP』の展開のままなら隅田川テラスに降りて月島に入るのだけど、今回はその逆で上流へ向かっていく。蔵前橋を渡って墨田区へ入り、去年の一月末に亡くなった友だちが住んでいたマンションの前を通って、北東へ向かって二十分ほどで東京スカイツリーのお膝元へ。
元旦でも営業はしているみたいで、チケットを買えば天望デッキに上ることもできたのだけど、空に近づくのも地に足がついてないみたいで新年早々からではないなと思って止める。再び隅田川を目指してまっすぐ大通りを歩いていく。
隅田川沿いを歩いて両国方面へ向かう。アサヒビールのうんちみたいな雲とスカイツリー。
大手町まで戻ってから今度はお堀の上半円を沿うような形で歩いていく。働いている会社が入っているパレスサイドビルを横目に進む。皇居ランナーたちと海外からの旅行者ぐらい。
再びの三宅坂へ、ぐるりと歩いて皇居を囲んだ形になった。赤坂と青山方面の来た道を引き返す形で家まで戻る。
昨日の時点でマップアプリで行って帰る道順をこういう感じで設定していた。
七時間半で約37キロ、毎年元旦はこのくらいは歩いていると思うけど、やっぱり体力が落ちてきているのか帰りの赤坂ぐらいでちょっとしんどかった。マップアプリで作っていた道順をほとんどなぞる形で歩けた。
なんというかお腹のところに飲み込んだ丸いものがある蛇みたいな形に見えなくもない、巳年だからちょうどいい。
2025年は皇居という「東京の空虚な中心」をぐるりと歩いて囲もうと思った(正月から皇居ランナーたくさんいたから彼らはいつも囲んでるんだろうけど、僕はやっぱり村上春樹的なランナー的な視点ではなく、古川日出男的なウォーカー的な視点で東京を見たい)、それはただの自己満足でしかないけど、3月末までに書き終えるつもりの小説にも使えそうな気がした。その作品に関しては本当にいい加減書き終わらないと、いや最後まで書き終えて一度終わらさないと前に進めない気がする。
歩いている時のBGMはradikoで寝落ちしていた『明治presents アルコ&ピース D.C.GARAGE 超直火・年越しSP』の23−25時台、『JUNK 爆笑問題カーボーイ』、もう一度目の『星野源のオールナイトニッポン』、ここまででほぼ6時間なので、残りはSpotifyでクリスマスにやっていた『ミュージックソン』内の『あののオールナイトニッポン0』を聴いた。
「爆笑カーボーイ」はバッテリィズ、きしたかの、ネコニスズの芸人三組と『奇奇怪怪』のTaiTan×玉置周啓コンビがこの番組の後にやる『納脳王』という番組をやるみたいでゲストだった。きしたかのは漫才ではなくお正月的な芸をやっていたが、今年はラジオ『きしたかのブタピエロ』がもっと跳ねるといいのだけど。
家に帰る前にコンビニで買ったご飯を食べてから夕方まで寝る。一時間ちょっとだけど寝たことで疲れが一気に取れたぐらいスッキリとした気分になっていた。
Scene♯3(前編) トーキョー・シネマテック 「キマってるね! 明日、スーツが着たくなる映画たち」
宇多丸さんと伊賀大介さんのYouTubeでの対談の新しいものがアップされていた。今回はスーツについてらしい。僕はまったくスーツというものを着ないので、動画を見ているとカッコいいなと思う。今年はスーツぐらい着るような機会を増やしたいし、そのためにももうちょっと体重を落として健康的に痩せたい。
1月2日
6時過ぎに目覚ましをかけていたが、二度寝してしまい7時過ぎに起きた。何か夢を見たような気がする。昔の知り合いが出てきたと思うのだけど、何をしていたのか話したのか覚えていない。疎遠になっている人というのは互いに会おうとか連絡しようというタイミングもだし、努力みたいなものが薄れてしまうからで仕方ないところもある。
起きてからradikoで『JUNK 山里亮太の不毛な議論』のゲストがトム・ブラウンということは知っていたので聴きながら朝のルーティン。山里さんが体調不良ということでゲストのトム・ブラウンが代打でパーソナリティーをして、周りのゲストとしてヤーレンズがやってきていた。二組とも山里さんの盟友であるオードリーの若林さんの事務所のケーダッシュステージの後輩だった。山里さんは吉本なのに代打もゲストも他事務所というのは珍しいなと思った。「M-1グランプリ」で五位と六位と輝かしい結果とは言えなかった二組のトークは本音も出ていながらも楽しいものなっていた。二十分ほど聴いて家を出る準備。
昨日歩いている時に平将門の首塚である将門塚を参ったので、正月には毎年行っている神田明神も早めに行ったほうがいいなと思っていた。早い時間帯であれば混み具合もひどくないので6時に起きて、約三時間の距離を歩いて行こうかなと考えていた。さすがに8時ぐらいから歩いて行っても混んでしまうだろうから、渋谷から電車で行くことにした。銀座線末広町まで乗って、地上出口から歩いて10分ほど、いつもの裏参道の通りへ。
着いた時には9時を過ぎていたのもあって、本堂に参る人たちの列が出てきた。実際には30分もかかっていないと思うけど、そのぐらい並んで自分の番が来た。
だいこく様とえびす様をお参りしてからおみくじを引いたら、末吉だったけど平将門(まさかど様)の説明が載ったものだったので、昨日今日の流れとしていいなって。
銀座線の末広町駅から渋谷駅まで乗って渋谷で降りてから、家に帰る前に今日から営業が始まっていた代官山蔦屋書店に寄る。今年最初になんの小説をを買おうかなって考えている中で、アンドレイ・クルコフ著沼野恭子訳『灰色のミツバチ』が目に入った。古川さんの『朝日新聞』での月刊時評で取り上げられていたのも記憶にあった。装幀は水戸部功さんが手がけられていた。なら読むしかない。
トム・ブラウンとヤーレンズが代打だった『JUNK 山里亮太の不毛な議論』は帰る途中で聴き終わってしまい、何を聴こうかなと思った。「JUNK」繋がりで昨日の「爆笑カーボーイ」にゲスト出ていた『奇奇怪怪』のTaiTan×玉置周啓コンビのことを思い出し、彼らが担当した『脳盗元日特番〜納脳王〜』というのをradikoで聴いた。
開始から二十分ぐらいした頃に『チ。-地球の運動について-』の著者である魚豊さんがゲストで登場してから陰謀論やAIや政治のトークになってからがかなりおもしろかった。AIに関してはこれまで感情を揺さぶるような文章を書いてきた人たちのものを読み込んでいるので、人間に寄り添える可能性も高い、逆に頭がいいとされているひろゆきや成田悠輔の方が偽AIみたいに、僕らが前まで想像していた人間を切り捨てる冷たい判断をする方になっているんじゃないかって話も頷けたし、魚豊さんがめちゃくちゃ話せる人で本当にいろんなことを学んだ上で考えて話ができる人なんだというのもわかった。
実は前から『奇奇怪怪』には興味があったけど、数年間やっているし過去のアーカイブも多いのであえて触れないようにしてきたけど、今年初っ端にメインの二人の番組を聴いて楽しめたので、最初から聴き直してみることにした。
夕方からは『4321』『別れを告げない』『灰色のミツバチ』を読んだ。正月休みが終わるまでに読み終えることができるのか。自分のライティングの時間もあるし、たぶん無理だなって思った。
21時からは野木亜紀子脚本・松たか子主演正月スペシャルドラマ『スロウトレイン』をTVerでリアルタイム配信で見始める。何度かうとうとしてしまい、もう一度見ないと詳細がわからない感じになってしまった。
物語としてはある姉弟妹を中心に展開していくが、『海に眠るダイヤモンド』のような大きな出来事や展開は起きないが、それぞれ個人の人生においてのトピックや生活の変化を大袈裟にではなく丁寧に描いていた。
1月3日
深夜に一度目が覚める。radikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を聴こうと再生をしたら、年始なので去年の総集編だった。これだと聴かなくてもいいやって気持ちになり、NHK+で『ワタシだけの革命史』という菅田将暉について深掘りする番組を見た。司会というか進行が菅田将暉とも交流のあるアルピーの平子さんだった。
番組が進んでいく中で20年を区切りにした松田優作―浅野忠信―菅田将暉というライン、時代のアイコン的な俳優の話になった。みんな音楽活動をしていて共演者と結婚という共通項もあるし、それぞれのファッションがその時代の若者たちに支持されているのも共通だったりする。
松田優作には慕っていた原田芳雄、浅野忠信には日本映画停滞期に共に単館系を盛り上げた永瀬正敏、菅田将暉には平成仮面ライダーで主演してブレイクする道を作ったオダギリジョー、という先輩たちがいる。
浅野忠信と菅田将暉の俳優人生を変えたのは青山真治監督で、90年代はキムタクの時代だけど浅野忠信を抜きには映画とファッションは語れない。
8時過ぎに起きてからファッションについての単著を執筆している友人Tに20年区切りの画像と番組URLを送って、上記についてのことをラインでやりとりしていた。
どこかにいくという予定もない三箇日最終日。radikoで『ハライチのターン!』を聴いてから、10時から代官山蔦屋書店が開店するということなので、9時半に家を出て、『令和ロマンのオールナイトニッポン』を聴きながら歩く。
令和ロマンは本当にくるまから言葉がどんどん出てくるし、ケムリがちゃんと拾っていく。おもしろいし楽しいんだけど、その速度は僕にはちょっと早すぎるところがある。
去年正月にやった『令和ロマンの娯楽がたり』というテレビバラエティの第二回目がそろそろ放送で、ゲストの中に書評家の三宅香帆さんもいるのを予告で見た。去年初めて登壇したLoft9でご一緒したのだけど、新書のバカ売れとメディア露出と完全にブレイクしているのだけど、三宅さんも令和ロマンも30歳前後で好きなものを語る時の熱量が高くて伝え方もうまい。この世代が完全にカルチャー面でもゲームチェンジャーになったと感じることが去年終わりぐらいから感じていたけど、ロスジェネである僕らは何もなかったなと思ってもしまう。
2025年一発目の映画は何にしようかなと思っていた。新作で気になるものが公開されるのは来週の10日からなので、今週見るなら過去に公開されたものの再上映の中からということになる。
相米慎二監督『お引越し』は気になっていたが、お昼過ぎにこれからの時間で夕方ぐらいにしているものは何かないかなと映画館のサイトを見ていたら、ちょうどシネクイントで松本大洋原作×曽利文彦監督『ピンポン』があった。15時25分から上映の回だったので一時間前には家を出て歩いて向かう。
2002年に上映された際には今は亡きシネマライズで観た作品で、「僕たちの日本映画」が始まったという興奮を覚えた作品だった。22年経つとあの時期に宮藤官九郎脚本が持ち込んだセリフだったり、会話のテンポみたいなものが少し古臭く感じたりもするが、この時期にクドカンが所属している大人計画などの小劇団出身の俳優たちが出てくる時期でもあり、演劇的なものとマンガ・アニメ的な表現を生身の役者がインストールしていった時期なんだろう。
去年の終わりに「M-1グランプリ」が終わってからヤーレンズが自分たちのラジオで話していた「持っている者」と「持っていない者」についての話があった。今作では道場破りの形で乗り込んできたアクマがスマイルにまったく歯が立たない中、吐露された感情はヤーレンズが話していたことと根本は同じだなと思った。
20代前半にシネマライズで観ていた頃の僕の方が、「才能がないからだよ」とスマイルに言われてしまうアクマに感情移入をしていたのだけど、そういう時期も通り過ぎてしまい、夢や願いが叶わなくても人生は続くということを知ってしまったからか、そこまで響かなかった。これは老化なのか成長なのか。それでも人生は終わるまで続いていく、いつか終わる。才能があろうがなかろうが、続けることはできるし、やめなくてもいいという姿勢。中年だからこその諦めがあるから続けることもできるというのをどこかで確認したい自分がいて、ペコやスマイルの姿を見ておきたかったのかもしれない。
お昼から映画観て帰ってくるまでの間のお供はradikoで『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『ラパルフェのオールナイトニッポン0』を聴いていた。TBSラジオの「JUNK」はレギュラー番組が年始から始まっている。録音自体はクリスマスごろなものが多いけど、ニッポン放送の「オールナイトニッポン」ブランドのレギュラー陣は休みになっていて、今までパーソナリティーをやったことない人たちの生放送でのお試し期間状態。
昨日は俳優枠なのか『笠松将のオールナイトニッポン0』も聴いたけどかなり流暢にトークができていた。正月にやる新しいパーソナリティーはお試しであり、好評なら4月からのレギュラーになるかもしれないと前から言われている。確かあのちゃんも正月に初めての単発をして、三回単発をしてレギュラーになっているから、こうやってチャレンジの機会を与えて新陳代謝を程よく行っているのがニッポン放送というイメージ。
このあと9時放送!
— 【公式】新春スペシャルドラマ「スロウトレイン」 (@SlowTrain_TBS) 2025年1月2日
新春SPドラマ『 #スロウトレイン 』
出発10分前🚃‼️
ごゆるりとお楽しみください🛤️
リアルタイム視聴も
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家に帰って湯船に浸かったりして体の疲れをとってから、前日に寝落ちしてしまっていた野木亜紀子脚本『スロウトレイン』をもう一度見て最後まで。松たか子さん主演でいうと、こちらのドラマは野木亜紀子脚本&土井裕泰演出、映画『ファーストキス 1ST KISS』は坂元裕二脚本&塚原あゆ子監督、という組み合わせなのため混同しやすい。
キャスティングもあるんだろうけど、『スロウトレイン』は見ているとどこか坂元裕二っぽさを感じた。近年彼が描いてきた個々人の生き方の肯定や登場人物の感情の出し方が現実の僕らにとってもシームレスで違和感がないということがあったと思うけど、このドラマも近しいものがあって、坂元さんと野木さんはその辺りの視線や物事の捉え方とそのアップデートが同じラインにはあるからなんだろう。
「家族」と「孤独」の話だったけど、松さん演じる長女の渋谷葉子がフリーの編集者という組織とは少し距離を持っていることがけっこう大事なことだと思った。結婚するとか子どもを持つ持たないとか、松さんのセリフにあったものって、時代的にも社会的にもロスジェネ世代が諦めてきたものでもあるし、それを言葉にして肯定してくれたように思えた。
1月4日
7時過ぎの目覚ましで一度起きて、radikoで『きしたかののブタピエロ』聴きながら横になっていた。そのまま『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』を聴きながら朝のルーティン。年始恒例の占いもやっている島田秀平さんがゲストの回だった。半分ほど聴いてところで、続きを聴きながら代官山蔦屋書店まで散歩。
途中で、メールが届いてAmazonで頼んだものが玄関前に置き配されたとのこと。新刊はまだというかさすがにいろんなところが動き出すのは来週みたいなので、特に何も買わないで店を出て、家に戻る。
2日にAmazonで注文していた大塚英志著『ノート版書き込み式 ストーリーメーカー: 31の質問に答えノートに書き込み物語をつくる』が届いていた。これに今浮かんでいる作品のアイデアを書き込んでみる。キャラクター関連はわりと作っているけど、大事なストーリーラインは最後の方ができていなかったので、これに書いていくことで流れを決めちゃおうと思っている。
あと大塚さんがこのノートもだけど、最近自主出版しているけど、『昔、ここにいて 今はもう、いない。』『二層文学論 古層の実装』の新書サイズで、『摩駝羅』『多重人格探偵サイコ』とかノベライズのあとがきだけ集めたの出してくれないかな。けっこう僕ら世代の大塚英志読者ってあとがきで書かれていたことにアジられていた部分もあるし、あとがきの方がおもしろいっていうのはあれなんだけど、そのために文庫版とか買っていたところもあるし。
【US】24年ぶりに再会して三軒茶屋の有名な古着屋で爆買いした
昼ごはんを食べてから、YouTubeを見ていたらこの動画のサムネが目に入った。三茶の古着屋ってどこだろうと思って、検索したら僕が普段行かないエリアという場所だったのでまったく知らないお店だった。
このお店が渋谷にあった頃、まだ20代ぐらいアルピーの平子さんがよく通っていて、その時の店長さんがやっているということでロケをしていた。24年ぶりと言っても平子さんがファッションも好きなのもわかるし、店長さんと久しぶりに会っても当時に近い距離感になって話しているのはすごくいい。家からもさほど遠くないところなので行ってみたくなった。
Spotifyのポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回が昨日アップされていたけど、正月モードで忘れていたので聴きながら作業を。みちおさんが「M-1グランプリ」の結果について悔しがっている流れが前回から引き続き話していて、相方がこういうテンションで話していると布川さんは逆に冷めるというか悔しがりにくくなりそうだなって思いつつ、いつものテンションの高さに妙に落ち着いてしまう。
夕方前にそういえば見るのを忘れていたと思い出して、U-NEXTでクリント・イーストウッド監督『陪審員2番』を視聴。陪審員制度というものに馴染みがないけど、妊娠中の妻がいて、あまり選ばれても意欲もない夫のケンプが関わることになった殺人事件の裁判について描かれていた。
ケンプ自身は自分にはあまり関係のないものだと思っていたが、徐々にその殺人事件と自分が関係していることを知り、彼の行動が変わり始めるというもの。自分が陪審員として容疑者である人物を有罪にするか無罪にするかということで悩む主人公にとって正義とは何か?という問いがあり、それはもちろん視聴者であり観客の僕らに向けられている。そして、人は自分の罪を認めることができるのかという問題も提示される。
映画館で観たらもう少し集中して観れたかな、と思うのだけど、2024年の映画ベストに上げる人もいたのもわからなくはない。僕はそこまでハマり切らなかった。
ポール・オースター著/柴田元幸訳『4321』を最初の「0」パートまで読んで手をつけていなかったので、ようやく読み始める。「1-1」「1-2」「1-3」「1-4」と「1」パートの約100ページまで進める。主人公のアーチボルド・ファーガソンの小学生低学年時代がこのパートだが、幼い彼はまだ自分で何かを選ぶという状況ではなく、母親や父親、そして両家の親族である大人たちの行動によってまったく違う4つのルートが描かれている。この時点で彼の両親との関係性や親族との関わりはまるで違うものとなっている。「1」パートまでで全体の8分の1ぐらい。年末年始に読むつもりで放置してしまっていたけど、今月中には読み終わると思う。
寝る前にTVerで元旦に放送していた『さんタク』を見る。去年24年元旦に起きた能登の被災地に明石家さんまさんと木村拓哉さんの二人が笑顔を届けにいくという内容だった。やっぱり東日本大震災でも多くの芸能人が被災地に行っていたけど、スターっていう存在はこういう時にはっきりするものだなって今回も思った。
どんなにYouTuberやTikTokerが影響力も人気も凄くても彼らが足を運んでもさんまさんや木村さんが行ったような反応にはならないだろう。そもそも老若男女に知られている存在でないとスターとはいえないから、もうみんなが知ってるスターという存在はいなくなるんだろう。
1月5日
寝る前に配信された『令和ロマンの娯楽がたり』を見る。メインの令和ロマンが「M-1グランプリ」二連覇してからの放送(オンエア)となったので、くるまが最後に語った考察を終わらすという言葉が強く届くものとなっていた。
前半パート「2025年の芸人が売れる最短ルートとは?」ゲストは加納(Aマッソ)、TaiTan(Dos Monos)、清水尋也、あの、永野、後半パート「人はなぜ考察せずにはいられないのか?」ゲストは岩井勇気(ハライチ)、三宅香帆、山崎怜奈、蓮見翔(ダウ90000)、永野という面々。
一年ぶりだったけど、レギュラーで普通にやればいいのになっていうメンツだし、前にも書いたようにゲームチェンジャーになっている現在30歳前後の人たちがこうやって語ることでより彼らや彼女たちの影響力は増すだろうし、おもしろいことがさらに連鎖していきそう。そこに普通に入ってくる永野さんという異質な存在がいることがけっこう肝にはなるのかもしれない。
アメリカンのバイクの後ろに座っていた。周りにもたくさんのアメリカンタイプのバイクとそれにまたがるバイカーたち、エンジン音が鳴り響いていた。らーこはいなかった。他の芸人さんは数人いて、彼らも僕同様にバイカーの後ろに座っていて自分で運転はしていなかった。
らーこというのはアルピーの平子さんで昨日YouTubeで見た古着屋の店長さんにそう呼ばれていたあだ名だった。古着屋さん自体がアメカジやアメリカンバイクに乗る感じのスタイルだったから、この夢を見たんだろうなと起きてこのことをメモしているときにわかった。
起きてからradikoで『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴いた。『オードリーのオールナイトニッポン』は休みだし、いつも聴いているレギュラー番組がないのでSpotifyのポッドキャスト『奇奇怪怪』を最初から聴いている。このポッドキャスト自体が2020年6月から始まっていて、一回が一時間ぐらいあるので最新回に追いつくのは春先ぐらいだろうか。radikoやSpotifyで聴いているレギュラー番組は通常に戻るので、その隙間で聴くことになるから、そのくらいかなって思う。
というわけでいつもの日曜日散歩として代官山蔦屋書店まで歩く。『奇奇怪怪』は20巻ぐらいまで進んでいて、爪切男さんのエッセイや燃え殻さんの書籍に対しての酒井若菜さんの書評のことや坂口恭平さんの書籍など僕自身も読んでいたものだったり、知っているものが取り上げられていた。約四年前のものを2025年正月に聴いているのでちょっとしたタイムスリップしているような気持ちにもなって、うれしいわけではないけどなんだかちょっとフワフワとした不思議な感じ。
浅野 『デデデデ』を描き始めたのは2014年で、やっぱり3.11以降の日本のムードというものをすくった漫画だったと思います。
具体的には、僕の中では「虚無」というワードではなかったんですけど、諦めというか。巨大な宇宙船が浮いているという設定は不穏と言われることもあるんですが、僕は不穏というよりはそれが本当に当たり前になってしまったというだけで、それ自体には意味もなく。むしろそれを見て見ぬふりをして空騒ぎをしている感じに尊さみたいなものを感じていて、それを描いていた。
でも10年経って、ずっとそういうわけにはいかなくて、明らかに次のフェーズに入らなければいけないとは思っていた。2010年代は世の中がSNSブームで、その中で過剰に露悪的に振る舞う人もいれば、過剰に無菌状態の人たちの謎の正義感もあり、めちゃめちゃ品のいい漫画みたいなものを求められていたから、『デデデデ』はあまり下品なことを描かない作品になった。
でも、結局それは僕はすごく嘘っぽく感じちゃうんですよね。身体性とか、下品な表現とか、性的な表現をあえて入れていく方向に舵を切ったのは、そんな綺麗事だけでは無理でしょうとみんな分かっている中で、そろそろ切り替えた方が健全であるという気持ちなんです。もしかしたら、10代くらいの人はむしろそっちにリアリティを感じてくれるんじゃないかという期待もあって、『MUJINA』という漫画が出来上がっています。
「アイデアって必ず枯渇するんです」浅野いにおと大森時生が語る、ホラーブームの行く末【対談前編】
大森 『フィクショナル』では、主人公が狂っているのか狂っていないのかも途中から分からなくなる。今って、その感じだよなと。トランプも自分の意思で動いている感じがもはやしなくて、撃たれて旗を掲げている姿は、大きな物語に動かされているようにも見える。でも、それは誰が望んで作っているストーリーなのかも見えない。
陰謀論の一番怖いところは、ストーリーの担い手がいないところだと思うんですよね。担い手がいないから、ウイルスと同じで変異して大きく広がって、感染した責任は誰も持たない。
浅野 自分は結局モノをずっと作っている人間だから、受け手の人たちがどういう感覚でいるのかということはずっとキャッチしなければいけないんですけど、あまりに世の中が変わってきてしまうと自分もお手上げになってしまうところがあって。「なるべくみんな冷静でいてくれ」と思いながら、生活しています。
浅野 さらに言うと、結婚していない人や子供がいない人は、より誰かのためにというものが一切なくなってしまうから、便宜的に何か目標を設定した方がいいだろうなと思う。でも「中年の危機」は面白いですよ。本当に明日自殺してしまうんじゃないかという状態で生きるというのは、ある意味、すごく生きている感じがするんです。
自分はあと15年か20年くらいしか仕事ができないんだと思ったりすると、すごく死が身近になるので、じゃあ今日はちゃんと生きようというふうに思えるから、ある意味、今が一番生きていることを実感している。それはすごく面白いエキサイティングな状態だし、これからそれをエンタメに昇華できる人たちが出てくる可能性がある。ただ、今のエンタメで40代の中年が主人公になることなんてまずないじゃないですか。
大森 たしかに、フィクションとしてあまり描かれないジャンルですね。
浅野 本当に老若男女、おじさんに興味がなさすぎるんです。ちゃんと作れば「全く語られていなかった俺の話をしてくれている」みたいな感じで、共感を得られる可能性はあるんですけど。僕が今描いている漫画はそういう内容ではないですが、数年前に描いた『零落』という漫画があって、それは40代ではないけれど、30代後半の漫画家がうらぶれていくという話でした。それも中年になった自分の実感をもとに描いた漫画で、自分的にはすごく面白かった。40代になった今、また描けるものがあるかもしれないとも思っています。
僕は漫画を描くようになって25年ぐらい経っていますけど、これが描きたいというものがあるわけではなくて、結局そのときの年齢によって、描くものはどんどん変わってきてるんですよね。だから、自然にしておけば、描くものはそのときに見つかると思っているんです。僕も年を取るけど、漫画も年を取っていくということを認めたあたりから、漫画がかなり描きやすくなりました。
大森 めちゃめちゃありがたい話です。
「インターネットは大きい田舎」浅野いにおと大森時生が語る、憂鬱と希望 【対談後編】
朝寝転んでいる時にスマホで読んでいた『BRUTUS』の記事。浅野さんは「中年の危機」の話を最近はよくされていて、そのことに共感も覚える。
あとは完全に時代の流れが変わってきたことを自分の漫画にも入れ込んでいるので、若い世代の感覚についても知ろうとしている。実際に対談した際にその感覚や考えていることを話せているのがすごいなって思う。
「身体性とか、下品な表現とか、性的な表現をあえて入れていく方向に舵を切ったのは、そんな綺麗事だけでは無理でしょうとみんな分かっている中で、そろそろ切り替えた方が健全であるという気持ちなんです」というのは前のインタビューでも言われていたことの繰り返しだけど、僕も身体性のこと考えたらより性的な表現は入れていくしかないと思う。
自主制作の短編「カウンセラー」で注目を集めた酒井善三監督がメガホンをとった新感覚のBLドラマ。話題を集めたイベント「行方不明展」や特番「イシナガキクエを探しています」を世に送り出したテレビ東京のプロデューサー、大森時生がプロデュースを担当し、ショート動画プラットフォーム「BUMP」で配信されたWEBドラマを劇場公開。
うだつの上がらない映像制作業者・神保のもとに、ある日、大学時代の先輩・及川から仕事の依頼が舞い込む。あこがれの先輩との共同業務に気分が湧き立つ神保だったが、その仕事は怪しいディープフェイク映像制作の下請けだった。神保はその仕事の影響で、徐々にリアルとフェイクの境目を見失っていく。
上記の「浅野いにおと大森時生」対談の中で出てきた映画『フィクショナル』が下北沢のK2でお昼から上映だったので観にいくことにした。時間としては70分ぐらいで去年のアニメ映画『ルックバック』や黒沢清監督『Chime』同様に短い時間、90分すらもない尺だった。10人ぐらいはお客さんがいて、20代が多かったと思う。
主演は清水尚弥さんで、観ている時にずっと誰かに似てるんだよなって思っていたんだけど、TVerで見たばかりの『令和ロマンの娯楽がたり』にゲストで出ていた清水尋也さんのお兄さんだった。顔似てるなあ、弟さんの方がちょっと華やかで、お兄さんの方が苦労人っぽさ、なんかトラブルに巻き込まれそうなちょっと幸薄そうな感じ。実際にこの映画で途中から巻き込まれていくことで戸惑う表情とかはすごくリアルだったし、観ていて違和感がなかった。
この作品は映像制作の下請けである主人公が最初は先輩に誘われたから、ディープフェイク画像を作成を手伝っていい報酬をもらってなんら問題はなかったのに、そのフェイク画像がスマホをはじめとしてネットでどんどん拡散されて世論であったり、差別を加速させている原因になっていることに気づき始める。
その先輩との関係性もあるが、下請けであるので依頼主の思惑はわからない。ネトウヨなのかネオリベなのか、どちらにしても自分がやっている仕事、しかも他にもそういう仕事をしている人間たちもいることがわかり、自分の見えている世界がどこまで現実でそうではないのか、あるいはディープフェイクによって持たされた捻じ曲げられた世界なのか、そこで彼自身が壊れていく。最後の方の終わり方はあえて終末論的なフィクションにしたかったのか、70分ぐらいで終わるならどこか強引さも欲しかったのか。
下北沢から茶沢通りを歩いて三軒茶屋へ。3日から開いているトワイライライトへ行って、平芳裕子著『東大ファッション論集中講義』を購入。前から気になっていた新書だし、友人Tが今ファッション関連の書籍の原稿を書いていて、こういう本が売れることでよりファッションというジャンルの本も読まれやすい環境になるといいなと言っていた。
Scene♯3(中編) トーキョー・シネマテック 「キマってるね! 明日、スーツが着たくなる映画たち」
ちょうど、宇多丸さんと伊賀大介さんの動画がアップされていた。今年から公開されているこのシリーズはスーツに関して。田中邦衛さんのスーツの話が出ていてその姿をイラストにしたものが出ていたけど、すごくカッコ良かった。
『太田光のテレビの向こうで』 (ゲスト:松重豊)。
太田さんと松重さん同世代のトーク。松重さんとブルーハーツ以前の甲本ヒロトさんは下北沢の珉亭でバイト仲間で、甲本ヒロトさんと水道橋博士さんは中学の同級生で、浅草キッドと爆笑問題はバチバチにやり合っていた。という背景がある。
失われた三十年と自分たちの世代が変えられなかったことがリンクしていると話していて、そのことを自覚してるだけマシだと思った。
1月6日
本を読んでいたら寝落ちして、深夜の二時ぐらいに起きてトイレへ。TVerで『有吉クイズ』を見たら、ハチミツ二郎さんと有吉さんがメダルゲームをしながらトーク。『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』でハチミツさんのnoteのことを紹介していて、僕もそれで購入して読んだ記憶がある。そのことを会ってお礼を言いたかったというハチミツさんが他の人がなかなか聞き出せないことを有吉さんに聞いているという貴重なトークになっていた。
その中で太田さんと松重さんが話していたことに通じる、50歳になった二人が話している「引き渡されていない」という話。60代に入る人たちが引き渡せていないと語り、50代に入る人たちが引き渡されていないと語る。40代の僕らが何も引き渡されていないのはしょうがないと思うのだけど、同時に引き渡すものなど時代や価値観の変化によってあったのだろうかとも考えてしまう。
見終わってから6時に一度起きたが寒い。もう少し寝たいと思ったら夢を見たけど、今この日記を書いている時点では忘れている。このところ眠りが浅いのか夢を続けてみている。おそらく寝る前に見たりしたものが反映した何かだったと思うのだけど。
8時前に起きて朝のルーティンがてらトマトジュースでサプリを摂取。今年の仕事初めの準備。出社はしなくていいのでそのまま家で作業を開始。
昨日の夜にradikoで『川島明のねごと』と「有吉サンドリ」を聴いていたので、とりあえずSpotifyで『奇奇怪怪』の続きを作業用BGMにして流す。まだ20巻台で2020年10月ぐらいのものを聴いている。2025年からの最新回は配信される時に聴いておこうと思って、一度そちらへ飛ぶ。
年内一発目ということもあったが、伊賀大介さんの話も出てきたりしておもしろいと僕が遅ればせながら気になったものは伊賀さんが関わっていたり、チェックしているなって思う。令和の川勝正幸さんなのかってぐらい、いろんなものを観たり聴いたり体験されている。好きなものを見るために仕事をしていると前に言われていたけど、すごいな。
『奇奇怪怪』最新回を聴いてからはNHKオンデマンドで新しく始まった大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の一話を。前回の『光る君へ』は一話を結局見ておらず、見ようと思いつつ一年が経ってしまった。今回は写楽や歌麿を世に出した蔦屋重三郎の生涯で、平賀源内とかも出てくるし見たいなって。
最初に語り部で九郎助稲荷である綾瀬はるかさんが吉原とか当時の江戸時代の状況を説明するナレーター的な役割で出てきて、親切だなって思った。導入部分はわかりやすいほうがいい。花魁言葉とかは現代風になっていないので、ちゃんと聞こうとしないと意味が分かりにくい。そういうのもいい。
主人公の重三郎が捨て子で幼い頃に助けてもらった花魁の朝顔が亡くなったことで、 老中の田沼意次に直談判するのが初回のクライマックスで見どころだったが、やはり田沼という重要人物を渡辺謙さんが演じているということで説得力や迫力があった。ナイスキャスティング。
と思っていたらニュース速報でアメリカのアカデミー賞の前哨戦と言われる「ゴールデン_グローブ賞」で『SHOGUN 将軍』に出演した真田広之さんが主演男優賞を、アンナ・サワイさんが主演女優賞を、浅野忠信さんが助演男優賞をするという快挙が起きていた。いやあ、すごすぎない。浅野さんが受賞スピーチの時にめっちゃ喜んでいてなんかそれを見るだけで感動できた。
お昼過ぎから雨は降っていたけど、リモートワークが終わってから今日から今年の営業が始まったニコラへ。曽根さんとユカさんと、カウンターにお久しぶりなカメラマンのMさんがいらしたので新年のご挨拶を。ちょっと混んでいたので、先にサッポロビールをいただいて、Mさんと去年見た映画の話とか世間話を。
ちょっとしてから金柑といよかん、マスカルポーネのタルトとアルヴァーブレンドをいただく。今年もちょくちょくお邪魔してこのゆっくりとした時間をちゃんと味わいたい。
Spotifyのポッドキャストで『きしたかののブタピエロ』アフタートークがアップされていたので聴いてみると、元旦にお参りした豊川稲荷東京別院へ二人が何年も元旦に行っていたという話をしていた。
月末のラジオのイベントは豊川稲荷からすぐの草月ホール。願掛けというか二人がお参りしていたこと、売れたいという願いがソールドアウトという形で叶っているのはなんだかとてもいい。
年末年始に読み終わらなかった『4321』『灰色のミツバチ』『別れを告げない』『東大ファッション論集中講義』を一章ぐらいの文量を読み進める&ライティング作業。食事で糖分を取りすぎなのか、睡魔がちょくちょくやってきた。まだ生活習慣が日常に戻ってきていない。
1月7日
睡魔にやられて寝落ちしてしまっていたが、深夜帯に入ると一度目が覚める。radikoで『空気階段の踊り場』を聴いて横になっていた。かたまりももぐらも『爆チュー問題』や『ひらけ!ポンキッキ』を幼少期に見ていたこともあって、ああいうものをやりたいと話していた。
爆笑問題が好きなのも幼少期に見ていたことも大きいと。それを見て育った人が作り手に回った際に爆笑問題と何かしたいとか、ピエール瀧さんを自分の作品で俳優で出てもらうみたいなことはかなりの確率で起きていそうだし、空気階段の二人がそうなりたいなというのはこれから先も芸人としてで続けるために必要なのもよくわかる。
その場合はすでに売れている人がキャスティングされるか、まだ売れていないタレントをキャスティングするという場合のどちらかだと思う。空気階段は売れてはいるが、老若男女に知られているかと言われると微妙、二人も今なら令和ロマンだよなって言っているのはそういうネームバリューのこともあるのだろう。
7時過ぎに起きてから、TVerで『あのちゃんねる』を見てから、radikoで『JUNK 伊集院光・深夜の馬鹿力』を聴きながら朝のルーティン。「月刊予告編妄想かわら版」の原稿を映画の予告編を見て軽くメモをしたりしておく。
「深夜の馬鹿力」を聴いていたら、伊集院さんがオススメされたということでアニメ映画『ロボットドリーム』を観に行ったと話されていた。作画があまり好きではないので今までスルーしていたこの作品だったが、観てみようかなと思って映画館のサイトを調べたらお昼過ぎに上映回があったのでその場でウェブチケットを取った。
9時半に駅前の皮膚科の予約をしていたので、10分過ぎに家を出た。一番最初だったみたいですぐに診察は終わり、胸の方にできている赤にきび用の薬の処方箋を出してもらう。二ヶ月に一度なのだけど、中々治らないのは僕が朝と夜の塗り薬をよく忘れているからだと思う。それにしてもそこまで治らないものか、不思議だ。
マイナンバーカードの五年ごとの電子証明書の更新が誕生日までというお知らせを見ていたので、茶沢通り沿いの区役所の出張所で更新の手続き。暗証番号とか忘れていてちょっと再設定で時間がかかったりしたけど、30分以内には更新は終わった。
帰る前にキャロットタワーのTSUTAYA書店によって『新潮』2025年2月号を購入。三島由紀夫特集だから、という理由。うーむ、古川さんに長い論考とか書いてもらうか、去年の夏に開催された第59回「夏の文学教室」で古川さんが講義された「劇的なるものと三島由紀夫」の内容を掲載してもらうとかでも良かったんじゃないかな。
その講義は三島由紀夫が最初に手にした文芸作品はオスカー・ワイルドによる戯曲『サロメ』であり、三島自身が最後に市谷の自衛隊駐屯地で割腹自殺して最後に介錯されたということ、それらから三島由紀夫という作家の最後と最初にあった「生首」の話と「劇的」なものについてアプローチした古川さんしかできない内容だった。
今回の特別企画の中で「三島由紀夫の文」というものの中で、古川さんは『サド公爵』から一文を選んでいたけど、もっと長い文章を掲載してほしかったなあ、と古川ファンとしては思う。
パブロ・ベルヘル監督『ロボット・ドリームズ』の14時からの上映回をヒューマントラストシネマ渋谷で鑑賞するために一時間前に家を出た。散歩のお供は最近ずっと聴いている『奇奇怪怪』の続きを。
ダイアン最強説やシソンヌのコントについての話をしている。その後にはTaiTanが大学時代ずっと追いかけていたという松尾スズキさんの舞台『フリムンシスターズ』の話になっていき、お笑いや舞台、そして書籍と僕も触れているものや知っているものが多い。だからこそ、避けていた部分があったのかもしれない。
STORY
大都会ニューヨーク。ひとりぼっちのドッグは、孤独感に押しつぶされそうになっていた。
そんな物憂げな夜、ドッグはふと目にしたテレビCMに心を動かされる。
数日後、ドッグの元に届けられた大きな箱––それは友達口ボットだった。セントラルパーク、エンパイアステートビル、クイーンズボロ橋 ……
ニューヨークの名所を巡りながら、深い友情を育んでいくドッグとロボット。ふたりの世界はリズミカルに色づき、輝きを増していく。
しかし、夏の終わり、海水浴を楽しんだ帰りにロボットが錆びて動けなくなり、ビーチも翌夏まで閉鎖されてしまう。
離れ離れになったドッグとロボットは、再会を心待ちにしながら、それぞれの時を過ごす。やがてまた巡りくる夏。ふたりを待ち受ける結末とは––。
TCGカードのサービスデーだったので1200円だったこともあり、お客さんは二十人ぐらいは入っていた。親子連れもいたし、カップルもいたし年齢層もバラけていた。
異様な眠さにやられてドッグのもとにロボットが届くぐらいですぐに寝落ちしてしまい、目が覚めたら二人は離れ離れになってしまっていた。最後にアース・ウィンド・アンド・ファイアー『セプテンバー』を近くにいながらも別々に踊っているシーンがあり、曲の歌詞自体もそれにリンクしているものだから、最初からちゃんと観ていたら、ドッグとロボットの大切な日々をわかっていたらちゃんと感動したんじゃないかなって思えた。本当に申し訳ない、前半寝ていたからなんとも言えないというかおもしろい、おもしろくないとか言えない。ただ、『セプテンバー』が名曲なのは間違いない。
Earth, Wind & Fire - September (Official HD Video)
映画を観て帰ろうとビルのエスカレーターに乗って降りている時にラインが来ていたのに気づいた。一年以上前に同じ会社だったけどやめて違う会社で漫画の編集者をしている知り合いからの謹賀新年の内容だった。久しぶりにやりとりをして近況報告をしたら、石山諒著『龍とカメレオン』という漫画がおもしろいと教えてくれたので一話だけまず読んでみた。
そのまま夕方になって日が暮れかけている中、歩いて帰っていると池尻大橋付近で数年会っていなかったこれまた知り合いらしき人とすれ違って話しかけたらその人だった。なんかそういう久しぶりの人とやりとりをするという日だったんだろう。
家に帰って用事を済ませてから、Spotifyのポッドキャスト『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:三上丈晴(雑誌『ムー』編集長))、『あのと粗品の電電電話』『ランジャタイ国崎の伝説のひとりぼっち集団』最新回を聴きながら読書。
「アルピーしくじり」はいわゆるオカルトや超常現象について詳しい三上さんがゲスト、平子さんは宇宙とか空間とか次元の話になると食いつきがすごくいい。三上さんも話していたが2025年7月5日に大地震などが起こるという話がそういう界隈ではずっと話題になっている。
予知夢を漫画で描いた作品でその日に大きな津波が、というのが元ネタらしいけど、多くの人がそのことを終末論みたいに信じ始めると世紀末的な嫌な運気というかダウナーな状態が撒き散らされていくんだろうなと思う。何かが起きて決定的に壊れてしまえばいいという破壊願望はゼロではないけど、取り返しのつかないことが起きて立ち上がるほど今の日本や世界は余力がない気もしてしまう。
「あの粗品」は二人とも最初からテンションが高くて、去年のある時期にかなり疲れてしまっていてやりとりはしているけど、あのちゃんも粗品のどちらもスケジュール過密でギリギリな感じが漂っていたことがあった。そういうのがなくなった感じがしてとてもいい。来週のNHKホールでのあのちゃんのライブチケットの座席がわかったけど、二回席だった。ちょっと残念。前にNHKホールに行ったのはsyrup16g解散後の五十嵐隆ワンマンライブだったと思うけど、その時も二階席だった。NHKホールは一階席で観れたことがない。
「国崎ひとりぼっち集団」は隔週配信になっていて、相方が帰ってこないまま一人で活動してもなんら問題がないという不思議な国崎さん、というか本来の能力を一人になったことでより出せるようになっているように見えてしまっている。収録自体は年末だったらしく、27日の時点で事務所で先輩であるサンドウッチマンに会ってもう元旦ですよねと言い張ってお年玉をもらおうとしていた話とか、どう考えてもおかしいことを普通にしている。それを自分で笑いながら話している時点で客観視もできているし、ネタにも昇華していてこの人のお笑い能力やっぱり高いなと思う。
「月刊予告編妄想かわら版」2月公開分の原稿を書きながらポッドキャストを聴いていたこともあって、自分のライティング原稿の設定とかもある予告編を見たことで変えたくなってその作業をしていたら、気がついたら時間がかなり経っていた。
1月8日
7時前に起きて、昨日作業していた「月刊予告編妄想かわら版」の原稿を加筆修正して終わらせる。出来上がってから担当さんに送信done。作業中にはradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴いていた。そのまま『JUNK 爆笑問題カーボーイ』をBGMがてらリモートワーク開始。
「爆笑カーボーイ」でフジテレビで放送された『京都・磔磔(たくたく)~酒蔵ライブハウスの50周年 ライブと証言で知る名門の魅力』という番組の話を太田さんがしていた。
お世話になった黒木さんという局員だった人が最後に作ったドキュメンタリーらしく、内容に関してすごく良かったと言っていて、こういう作品を作っていた人がいてその意思をちゃんと継いでほしい、フジテレビ捨てたもんじゃないぞっていう太田さんなりのエールもあった。そういう優しさも太田さんらしい。
今週来週と『星野源のオールナイトニッポン』はお休みなので、代わりの番組ではなく先に『あののオールナイトニッポン0』を流す。新年一発目の生放送でお休みもちゃんと取れたみたいであのちゃんのテンションも声色も機嫌良さげなのはリスナーとしてうれしかった。
大晦日のことやテディベアを見に北海道に行ったりとかエピソードトークも本当に話すのが上手になっていると感じる。プライベートの話も増えているのは彼女なりの変化なのか、ネタとしてそういうことを話すしかないのかわからないけど、個人の部分が見えてきてより魅力的になっていると思う。来週はNHKホールライブ後だからさすがに収録らしい。
「あのANN0」冒頭に前の番組終わりで少しだけブースにやってきて、あのちゃんとトークをしていたバッテリィズが初のANNパーソナリティーを務めた『バッテリィズのオールナイトニッポン』を続けて視聴しながら作業を。
天然というかアホというか素直なキャラのエースに彼を操縦するのではなく、投げられた球をちゃんと捕球しててゲームを作っていく寺家のコンビはラジオでもうまくいっていて正直違和感がなかった。一部はさすがに早すぎるだろうけど、「ANN0」や「ANN X」で4月からレギュラーになっても僕は驚かない。エースの明るさも聴いていて心地いいし、しっかり進行をしつつエースを活かしている寺家のトークは深夜番組にも合いそう。
昼休憩の時に家を出て駅前に。TSUTAYA書店でヴァージニア・ウルフ著/鴻巣友季子訳『灯台へ』を購入。ヴァージニア・ウルフ作品はちゃんと読んだことがないのでこの機会に読んでみるのもいいなって。
TVerで『ラヴィット!』を観ながら昼ごはんを食べてからリモートワークの続き。休憩中に新TwitterことXのトレンドにガーシーの名前があり、中居さんの今回の件で彼のいっていたことは正しかったんだ、見直したとか再評価みたいなポストが並んでいた。芸能界に関するアテンドしてたら色々と裏側のことを知っていただろう。問題はその知っていることをネタにしてゆすったり、脅すという脅迫罪になるようなことをしていたから捕まったわけで、そのやり方がそもそも違法な行為だったことを再評価みたいなことをポストしている人たちは忘れているのだろうか。
そもそも権力とか金を持っている連中や組織にネットやSNS的なもので数を得たからといって勝てるほどこの世界は甘くないだろう。あのやり方はどこか新自由主義的なものがあるけど、やっぱり敗北しかなかった。彼を担ぎ上げたり、課金したり選挙で投票した人たちは彼がやがて捕まるのを、堕落するのをエンタメ的に楽しむつもりだったならまだわからなくもないけど、真実を告白している(アンチ)ヒーローだと信じていたりするのはあまりにも世界の構造を舐めているというか、優しいのかバカのどちらかなんだと思う。ホリエモンが潰された時のこととかいっぱい見てきてるはずじゃない、とホリエモンが何かを変えてくれるかもって20代の時にちょっとは期待していた僕は思ってしまう。
夕方前にはradikoの昨日分は聴き終えていたので、Spotifyで『奇奇怪怪』を。2020年の最初期から過去のアーカイブを順に聴いているのだけど、今日最新回がアップされていたので聴いてみた。
最新回は「分析ブームはどこまで続くのか」というテーマで、TaiTan自身が出演した『令和ロマンの娯楽がたり』などの年末年始の出演した番組の話なんかもしていたが、別のところでポッドキャストの今後の話を対談したらしく、これから政治系などのポッドキャスト番組がどんどん増えてくると「聞き手」の需要が足りなくなってくるという話がおもしろかった。「聞き手」というのは僕たちリスナーではなく、メインで話している人に相槌を打ったりする話の聞き役ということらしかった。
確かに政治でも映画でもどんなジャンルでもいいけど、ラジオやポッドキャストで話したい人がいてもその聞き役ができる人は限られているかもしれない。まず、相手が語っているジャンルのことを知らないといけないし、年齢や世代によっても通じる言葉や固有名詞も変わってしまう。そのジャンルといってもそこから違うジャンルへも広がっていったりするので、「聞き手」もそれなりに知識があった方がいい。聞き役の人に教えるというていだと初心者のリスナーはいいけど、そのジャンルのことに多少詳しい人は物足りないということもありそう。そうなってくると優秀な「聞き手」はどうしても引く手数多になる。
最新回を聴いている時に「聞き手」というのは出版業界でいうと編集者に近い役割なんだろうと思った。トークイベントとかをよくやっている人とかは今後そういう仕事が増えるかもしれない。僕が知っている人だと『水道橋博士のメルマ旬報』が生み出したモンスター、経験値を浴びまくって多ジャンルの書き手の話を聴きまくることできてしまうようになった原カントくんさん。年々「聞き手」としての仕事も増えているし、話し手もできるから珍しいプレイヤーだと思う。
1月9日
7時半に起きてからradikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら朝のルーティン&読書。去年の映画とかのベストを発表していた。『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』は僕も好きな映画だけど、佐久間さんだいぶ刺さったみたい。
坂元裕二も松たか子も松村北斗も塚原あゆ子(撮影は四宮秀俊!)も全部ヤバすぎた。「ヤバい」しか言えないのは16年後の2025年の世界から来たから(観ればわかります) https://t.co/iZzGvF5k2E
— 宇野維正 (@uno_kore) 2025年1月7日
ライターの宇野維正さんが新TwitterことXで坂元裕二脚本映画『ファーストキス 1ST KISS』試写を観てかなり響いた感じのことをポストされていたが、佐久間さんも試写で観てかなりよかったという話。
結婚して15年目で不仲になった夫婦、夫が事故で亡くなって妻が二人が出会った2009年にタイムトラベルできる術を得て、もう一度夫と出会うという内容なので、宇野さんにしても佐久間さんにしても既婚者の人の方がより沁みるものがあるんじゃないかなって僕は二人の感想から感じてしまう。
11時前に家を出ていつもはTOHOシネマズ日比谷が入っている東京ミッドタウン日比谷へ行く道を今年初めて通る。青山墓地の突っ切って乃木坂へ。
日比谷方面なら乃木坂から赤坂に抜けるのだが、今日はキノフィルムズで試写なので乃木坂駅付近で六本木方面に行く大通りを進んでいく。前に何の試写で来たのかわからないぐらいぶりに来た試写室&本社。
京都。
まだ芽の出ない女優、長谷川泰子は、まだ学生だった中原中也と出逢った。20歳の泰子と17歳の中也。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。価値観は違う。けれども、相手を尊重できる気っ風のよさが共通していた。
東京。
泰子と中也が引っ越した家を、小林秀雄がふいに訪れる。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。そして、中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。男たちの仲睦まじい様子を目の当たりにして、泰子は複雑な気持ちになる。才気あふれるクリエイターたちにどこか置いてけぼりにされたようなさみしさ。
しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた彼女の魅力に気づく。本物を求める評論家は新進女優にも本物を見出した。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。
根岸吉太郎監督×田中陽造脚本『ゆきてかへらぬ』マスコミ試写を鑑賞。広瀬すずが長谷川泰子、木戸大聖が中原中也、岡田将生が小林秀雄を演じるということで注目されている今作。
まず見所としては大正時代が舞台になっているため、和装(着物)と洋装が入り混じっている世界というか日常があり、広瀬すずが着物を着ているシーンは本当に画になっていた。モダンガールでもありが、着物もしっかりと着こなしているのが女優でもある長谷川泰子で、色鮮やかな衣装は間違いなく今作の見どころであり、大正ロマンを感じさせる。
着物などの衣装は大塚満さんが手掛け、もう一人の衣装である伊賀大介さんという布陣。冒頭のまだ幼さが残る広瀬すず、ラストシーンでの彼女の表情はいろんなことを経た大人の表情になっているが、それも彼女が着ている衣装の変革も大きく寄与していた。
ネットフリックスドラマ『ファーストラブ』に佐藤健の少年期役で出演していた木戸大聖が中原中也を演じている。表情などは僕らがイメージする中原中也であり、岡田将生も小林秀雄に見えなくもない。実際に小林秀雄は若い頃からダンディで男前だったのでキャスティング的にはぴったりだった。
個人的には約二時間の作品にしては長く、冗長に感じてしまった。主人公は長谷川泰子なのだけど、この「奇妙な三角関係」と小林秀雄が言っていた三人の関係で軸になっているのが中原中也であることもあって、泰子視点で進んでいるようでいてもどうしても彼女が脇役みたいな感じになってしまう。かといって中也中心の物語でもない。
中也は泰子と同棲中も、彼女が小林秀雄と同棲し始めた時も行動が突飛というかは落ち着きのない子どもみたいなことが多く、天才といえば天才らしいわがままさといえなくもない。やっぱりランボーとかに触発された大正時代を詩人として生きて死んでいった青年を今の役者がやるのはどこか難しいのかもしれない。見た目は中也っぽいんだけど、詩人に見えないんだよなあ、あれって誰がやったら違和感ないんだろう。
同時に泰子も精神を病んでいく時期もあって、三人の中だと一応小林秀雄だけが一様病んでないみたいな感じ、批評という客観性を持たないといけない仕事だったからなのか。他の二人は詩人と俳優であり、当事者性が強いから病みやすいということもあったのかもしれない。
小林が中原を天才というシーンが何回かある。小林は日本文学、文壇でも影響力を持つ批評家となっていくので、彼もまた天才なんだけど、観ていると二人が天才には見えにくい。文章を書くという仕事だから、正直わかりにくいことも起因している。せめて彼らの周りにいた人たちを出してエピソードをいくつか作るとかしないとその辺りは伝わりにくい。
そもそもこの「奇妙な三角関係」は大正時代における日本文学の作家に興味ないとわかりにくいだろう。中原中也は『文豪ストレイドッグス』とかで若い人も知っている人は多いかもしれないけど、小林秀雄のことを知っている人はどのくらいいるんだろう。監督や脚本をやっている人の年齢からすれば、若い観客よりも50代や60代ぐらいがターゲットだろうから、その世代ぐらいなら知っているとは思うが。
僕としては小林秀雄の妹の潤子が結婚した高見澤仲太郎こと田河水泡が中原が亡くなった頃には『のらくろ』が大ヒットしていたこともあり、小林秀雄という日本文学にとって重要人物と「マンガの神様」と呼ばれる手塚治虫が幼少期に真似て描いていたという『のらくろ』の田河水泡というマンガの黎明期の重要人物が義兄弟だったことに関心がある。
YouTubeにTBSのポッドキャスト番組『永野はミスターTBS』の初回がアップされていた。初回は爆笑問題の太田さんがゲストだった。聴いてみると二人の会話はすごく良いキャッチボールになっていて、太田さんもボケ続けたりせずに永野さんの質問にちゃんと答えてたりしていた。これは今後も聴きたい番組。
1月10日
前日の23時から日付が変わって25時までの二時間はradikoで『四千頭身 都築拓紀のサクラバシ919』を聴きながら読書をしていた。
本に集中していたので、年末年始にタイへ旅行に行った都築トークはあまり入ってこなかったが、二時間を使ってもタイでの道中のことではなく羽田空港で止まっていた気がする。何週も引っ張れるというか、初イベントでもタイ旅行の話をするかもしれないと言っていてこの番組らしかった。
起きてから『ハライチのターン!』を聴きながら朝のルーティンというのがいつもの感じだったが、目覚ましで6時過ぎに起きたのに二度寝してしまって8時半を過ぎていた。あぶねえ、リモートワーク開始の時間だ。よく自然と目が覚めたなと自分でも思うが、急いで仕事開始の準備。
radikoで『ハライチのターン!』『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』を作業用BGMとして聴きながら。ハライチのライブがあるというお知らせを最後にしていたが、お昼過ぎに友人Hから抽選取れたら行こうとお誘いがあった。ハライチって「M-1グランプリ」に出ていた頃にネタと一、二回見たことがあるぐらい。
スタッフをやっているサイトに関わっている人たちとの週次ミーティングをオンラインでしたが、今年初なので「あけましておめでとうございます!」なのだが、10日になっているともうそのモードではないよねって話をした。
2025年が始まろうとしている。
世界的ファッション雑誌『VOGUE』の韓国版が新しい年の始まりを共にするために選んだアーティストは、2022年に韓国の音楽業界に彗星の如く現れたミンジ、ハニ、ダニエル、ヘリン、ヘイン。
デンマーク発のファッションブランドCECILIE BAHNSEN(セシリー・バンセン)を、韓国の民族衣装風である韓服風にアレンジするなど、様々な姿を見せた今号では、これまで彼女たちと苦楽を共にしながら数々の大ヒット曲を生み出してきた韓国人アートディレクターのミン・ヒジン氏がスーパークリエイティブディレクターとして参加し、彼女たちの魅力を最大限に引き出している。
純真無垢で愛さずにはいられない5人が、誰も見たことのない新しさを持ちながらも、一緒に過ごしてきた思い出みたいにどこか懐かしさを感じさせる曲調や、国や性別、世代を問わず、夢中になってしまう白昼夢のような瞬間、これまでと変わらず、いつ穿いても飽きないジーンズのような時代のアイコンとして輝きを放つ姿を見守り続けたい。
【フェア】『VOGUE KOREA』2025.1×KOREANITY(MINJI・HANNI・DANIELLE・HAERIN・HYEIN )
NewJeans (뉴진스) ‘Supernatural’ Official MV (Part.1)
休憩になって仕事で必要な書籍を買いに代官山蔦屋書店へ。事務所とのトラブルがあって活動に問題を抱えている、&ニュージーンズという名前も使えなくなっている(使わないようにしている)ということをなんとなくしか知らないけど、『VOGUE KOREA』の表紙がこれだけ何パターンも作るということは事務所ではなく彼女たちを『VOGUE』は支持するということなんだろうし、彼女たちの影響力や人気は衰えていないということなんだろう。
お目当ての書籍を購入して家路へ。行き来でSpotifyのポッドキャスト『奇奇怪怪』の37巻を聴いた。文才の話で、自意識が出ている文章のことなどが話題になっていて彼らが話していることはわかるところがあるし、ポッドキャストは雑誌的な部分があるというのはなるほどなと感心するところがあった。
家に帰ってからマヂラブANN0」は冒頭部分をちょっと聴いたけど、なんかチューニングが合わない感じだったので、『ビュロー菊地チャンネル』で今年最初の『大恐慌のラジオデイズ』がアップされていたのでそちらを聴きつつ作業。
リモートワークが終わってから、『ゲッサン』2025年2月号が「あだち充画業55周年記念号」ということを知って駅前のTSUTAYA書店に行って、晩御飯と一緒に買ってくる。
50周年の時は2020年のコロナパンデミック最中で色々と企画していたこともできなかったんだと思う。あだちさん自身もコロナで高校野球の甲子園が中止ならと連載も止めたほどだった。
1970年に三島由紀夫が自決した頃にあだち充さんは漫画家としてデビューしている。三島は自分で切腹して介錯された。しかし、一太刀目ではその首は体から離れず、二太刀目でやっと首は胴体から分離された。その生首は一緒に自決して介錯された少年の首と共に当時の新聞には載っていた。今その時の新聞を探しても修正済みになっているらしい、おそらく日本人の多くが同時期に目撃した生首というのは三島由紀夫の首であり、それ以降は見る機会は亡くなった。
学生運動と連合赤軍と劇画の時代が終わりかけていた頃にデビューしたのがあだち充。
あだち論で書いたけど、上杉和也というキャラクターは60年代、70年代の劇画時代のヒーローたち(伊達直人、星飛雄馬、矢吹丈)が学生運動の終焉と共に破れ去っていったそれらの集合体であり、だからこそ彼は80年代ラブコメの時代には死ぬしかなかった。
それらを一部では受け継ぎながらも世界を変えるのではなく、自分自身が変われば世界が変わるということを体現したのが上杉達也であり、同時にそれまでの劇画のヒロインのように木の影から見守るのではなく、自らが主体として表舞台に出て活躍するという新しい時代のヒロイン像が浅倉南だった。和也が恋していたのは70年代的な劇画ヒロインとしての浅倉南だったから、南は自分の可能性をある意味で封じ込めてしまう和也ではなく、あるがままの自分を受け入れてくれる達也に恋をしていたと思う。
そして、青春は終わるということをあだち充さんは55年ずっと描き続けてきた。高橋留美子は終わらない青春を描き続けてきた。だからこそ、サンデーの二大巨頭であり、戦後日本社会における「建前」と「本音」だったと思う。この「本音」系の高橋留美子作品の系統はコスプレできるが、「建前」系はコスプレできないっていうのがあるんじゃないかなって(年代が現在に近づくとどんどん境界線は無くなっていってると思う)。
庭の何カ月か後を視て、それから1年後、2年後、もっと先を想像していた、ということだ。その姿に合わせて、いま自分ができること(腐葉土や赤玉土や、もっと直接的に培養土を足す等)をしていた、ということだ。つまり、私は2024年の終わりの庭や2025年の始まりの庭に、もっと〈未来〉にある庭を同時に視ていた。透視するというか幻視するというか、とにかく〈視る〉ということをやっていた。しかも現在の雉鳩荘の庭に重ねて、である。
だから楽しいのだ。目の前に、確かに〈未来〉がある。その〈未来〉に、まだ〈現在〉にいる私がこちら側から関われる。するとただの庭が〈未来〉と〈現在〉の融ける空間に変わるのだし、それって単純な空間ではない。時間も融合した「何か」なのだ。
〈古川日出男の現在地〉年が明ける 2024.12.28 – 2025.01.10 東京・埼玉・静岡・福島
古川さんのブログがアップされていて、「庭」について書かれていた。宇野常寛さんの『庭の話』を読んでいたこともあり、宇野さんの「庭」は実際の庭ではなくある種のメタファなのだが、その通じている部分が個人的には僕に影響しそうな気がする。
宇野さんが言うところの「庭」の概念はもしかすると僕が普段やっている散歩がかなり近いものなんじゃないかなって最近思うのだけど、もう一回ぐらい読み返してみないとそのぐらい重なっているのか、違うのかまだ僕にはわからない。
Spotifyのポッドキャストで『トム・ブラウンのニッポン放送圧縮計画』最新回がアップされていたので、聴きながら自分のライティング作業を。
新TwitterことXをちょっと見たらトレンドのところに『花束みたいな恋をした』が入っていた。中居さんの問題でレギュラー番組が休止になって、この映画が地上波で初放送になっているから、それを観ている人たちがリアルタイムでポストしているっぽい。
昔劇場で観た時にnoteに書いていたが、主人公の絹と麦が別れずに結婚したとしても15年ぐらいで不仲になって離婚とか考えるみたい状態になった時に、麦が事故で亡くなったら、みたいな展開になるのがこの映画の坂元裕二脚本と土井裕泰監督が組んだ『ファーストキス 1ST KISS』なんだよなあ。公開されたらすぐ観に行くけど。
1月11日
7時過ぎに起きてradikoで『きしたかののブタピエロ』聴きながら朝の準備。今月末にこのラジオのイベントがあるけど、結局何をやるんだろうか。一緒に行く友人はこのラジオをあえて聴かないで行くと言っていたので、もしかしたらめっちゃ意味がわからない状態になりそうな気がちょっとだけしている。
10時ぐらいには六本木ヒルズに着いていたかったので8時半ぐらいに家を出る。radikoで土曜日の散歩のお供のレギュラーともいえる『三四郎のオールナイトニッポン0』を聴きつつ歩く。新年一発目の放送で「あのANN0」同様にしっかり年末年始お休みがあったみたいで元気だった。小宮さん相田さんそれぞれの正月休みの話は結婚している小宮さんは奥さんの実家にいったりと家族的なことを、未婚の相田さんはいつも飲んだり遊んだりしていた後輩たちが軒並み売れていってしまったことでYouTuberになっている元芸人の人と箱根に行ったけど、そこで起きたアクシデントを、と色々と起きていてうらやましいなって気持ちになった。まあ、いつも通りな三四郎のラジオだなという安心感もある。
去年は三四郎の武道館ライブもあったし、オードリーは東京ドームを、佐久間さんは横アリというデカい箱でラジオイベントを成功させた。この三組は普通に考えてしばらくは同じ枠でレギュラーをやっていくと思うけど、そうなるとイベントをバンバンやっているニッポン放送としては今後どうするかっていうと他のパーソナリティーでも大きめの箱でのイベントを定期的にやっていくと思う。
でも、どうしても飽きも来るし、ラジオリスナーはそういうイベントにはちゃんと足を運んでグッズも買ってくれるけどさすがに乱発とまでいかなくて増えてくると次第に離れていってしまうような気もする。もちろんそういうことも考えているんだろうけど、どういう感じになっていくか。
フワちゃんを速攻で降板させた後の月曜「ANN0」を四月から誰がやるのか、一部と二部と「ANN X」でレギュラー陣は変わったりするのか、このままなのかということにこのまま三月ぐらいまでリスナーの興味は移っていくだろう。
原作・久住昌之、作画・谷口ジローによる同名漫画を実写化し、グルメドキュメンタリードラマの代名詞的存在として長年にわたり人気を集めるテレビドラマ「孤独のグルメ」シリーズの劇場版。主演の松重豊が自ら監督を務め、主人公・井之頭五郎が究極のスープを求めて世界を巡る姿を描く。
輸入雑貨の貿易商・井之頭五郎は、かつての恋人である小雪の娘・千秋からある依頼を受けてフランスへ向かう。パリに到着するといつものように空腹を満たし、依頼者である千秋の祖父・一郎のもとを訪れる。一郎は子どもの頃に飲んだスープをもう一度飲みたいと願っており、五郎にそのレシピと食材を探してほしいと依頼。わずかなヒントを頼りに、究極のスープを求めてフランス、韓国、長崎、東京を駆け巡る五郎だったが、行く先々でさまざまな人物や事件に遭遇し、次第に大きな何かに巻き込まれていく。
ドラマの『孤独のグルメ』自体は一話を通して見たことはない。でも、タイトルとか内容はなんとなく知っている作品で、「星野源ANN」のスペシャルウイークのゲストで松重さんが来られていた回を聴いたこともあって、公開されたら劇場で観ようと思っていた。
この作品の終盤にオダギリジョーさんがラーメン屋の店主という役で出てくる際の一連のラーメン屋の件なんかはラジオでも二人が話していたが、伊丹十三監督『たんぽぽ』のオマージュ的なものがあるらしい。僕の不勉強もあって『たんぽぽ』を観ていないのでそのれがどのくらいやっているのかはわからなかった。
ただ、ラーメン屋のエピソードの終盤にメタ構造が入っており、井之頭五郎ではなく遠藤憲一が演じる善福寺六郎という人物が主人公の『孤独のグルメ』の撮影をするというシーンがあった。この遊びはドラマシリーズを見ていなくてもおもしろかったし、実際に主人公を演じてきた松重さんが監督を務めているこの映画作品で取り入れたのはなんというかさすがだなって思った。
キャスティングも豪華だし、のんびり観ていられる作品。ドラマシリーズのファンも多いのでそれなりにお客さんも入っていたしヒットするんじゃないかな。観終わったら腹が減るという感想を先に観ていた星野源さんが言われていたが、あんだけ美味しそうなものばっかり観ていたらそうなるよねっていう。
観終わってからトイレに行ったら、『機動戦士 Gundam GQuuuuuuX』のポスターがあった。ガンダムシリーズでは初めてのIMAXでも上映するらしく、もしやと思ってサイトを見たらグランドシネマサンシャイン池袋でもIMAX上映するみたいで、東日本で一番デカいあそこのIMAXで庵野秀明脚本のガンダムを観たらすごいだろうなって。
主題歌は米津玄師というニュースもあった。なんだろうな、日本映画の興行収入のベスト10の中で神木隆之介が出ている作品がいくつかあって、彼がベスト10に入っている作品に一番多く出演している(&声優としても出ている)と聞いたことがある。ヒット作品に大抵米津玄師が主題歌を歌う流れも止まりそうにないので、神木隆之介みたいになっていく可能性もありそう。
ある時期までの宇多田ヒカルと今の米津玄師という存在は、その時々における日本の何かの病理の表出というか、明らかに傷みたいに思えてしまう。だからこそ、届くし響くし時代の歌になっている。でも、僕はどうも興味がわかない。
帰りに池尻大橋のあおい書店でちくま文庫から出た戌井昭人著『戌井昭人 芥川賞落選小説集』を購入。芥川賞に5回候補になり、5回落選した作品を集めたもの。
戌井さんの小説が好きなので発売前から買おうと決めていた。一つだけ文句を言いたいのは帯に「文学的コスパ最強」という文字があり、小説なんかコスパとかと真逆な存在であり、まあ、人間がそうなんだけど。コスパとかタイパ気にするなら小説は書かないほうがいいし、読まないほうがいいし、人間はすぐに死んだほうがいいってことになる。そもそも戌井さんの小説ってコスパとかと真逆のところにあるって思うんだよな。
コスパとかタイパとかみたいな言葉を小説に関わる人間が言わないほうがいいと思うし、帯文はおそらく担当編集者が決めているはずだけど、そういうコピーを使うなら小説じゃなくてビジネス書とか作ったほうがいいよ。って思った。
こういうのは新TwitterことXに書いたら、どうせ筑摩書房関連のアカウントがエゴサして見つけるかもしれないし、誰かにリポストされて無駄に拡散されても嫌だからこっちに書いておく。
家に帰って昼ご飯を食べながら、TVerで『伊集院光&佐久間宣行の勝手にテレ東批評』を見た。『劇映画 孤独のグルメ』に出ていたオダギリジョーさんがゲストだった。なぜオダギリジョーがテレ東に?みたいな感じもしなくもないけど、佐久間さんが最初にプロデューサーかディレクターでやった企画に伊集院光さんとオセロとレギュラーで出演していたらしい。
昨日、地上波で初放送した『花束みたいな恋をした』でもオダギリジョーさんはちょい役で出演しているけど、絹ちゃんの浮気相手かも?みたいな社長で、最初の平成仮面ライダーだったオダギリジョーが同じく平成仮面ライダー出身の菅田将暉演じる麦くんから奪ったみたいな、話もどこかでされていたような。
オダギリさんはNHKでやっていたドラマの映画版『THE オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ MOVIE』を監督脚本出演していたりと、定期的に自分でも映画を作っているのがすごいし、松重さんとのやりとりも番組で話していたけど、まさに伊丹十三監督は役者もやっていた人なので、オダギリさんとか松重さんがそういう道に進んでいく可能性もゼロではないのかも。
1月12日
三連休の中日、予定を入れずにのんびり7時過ぎに起きて、『さらば青春の光がTaダ、Baカ、Saワギ』を聴きつつ睡眠モードから起床モードへ。日曜日のルーティンで代官山蔦屋書店まで散歩へ。いつもはradikoで『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きつつ歩いていくのだけど、冒頭部分は家にいた時に聴いていたし、今はSpotifyのポッドキャスト『奇奇怪怪』を少しでも聴ける時には聴いておこうと思って、40巻を行き来で聴いた。この巻(話)から上中下と一つの配信が三分割されるようになっており、それぞれのパートでもテーマや取り上げる書籍や話題が違ったりする。
春先には過去回を全部聴いている状態にしようと思ったけど、これは中々難しい。今の時点で2021年1月配信分、4年前のもの。これ毎週配信だから、一回が約一時間半、で毎週あるとすると月に六時間分、それが十二ヶ月だから一年分で七十二時間前後はある。それが四年分だから二百八十八時間はある。おもしろいし、こういう視線や視点で物事を見たりするんだという発見もあるし、年齢も違うから考え方や捉え方も違うのでドキリとする時もある。
代官山蔦屋書店では特にこれといったものがなかったので何も買わずに、帰りに近所のスーパーで昼ごはん用の惣菜を購入して家へ。
本棚を整頓するのも兼ねて机の上に置いている本とベッドの頭側にあるラックの本とかを入れ替えりしていたらあっという間に時間が過ぎていった。
昼ごはんを食べてヵらも文庫本のエリアを入れ替えたりして、そこからずっと読書タイム。『オードリーのオールナイトニッポン』『田中みな実のあったかタイム』(ゲスト:DJ松永)、『川島明 そもそもの話』(ゲスト:松重豊)を聴きながら、読み終わりそうだった本をどんどん読んでいく。
ネットで申し込みしていたものに関して、すぐに連絡が来たので明日の予定ができた。今後のこともあるけど、ちょっと体を動かすのもしたいけど、移動すること、今の状況が少し変わるきっかけになればいいと思っている。実際どうなるのかは明日以降にならないとわからないけど。
通常営業はお休みで21時から山田俊二さんの「閉店後のカフェ_2025/01/12_recording」があったので、オープンの20時にニコラへ。一杯目は早めのバレンタインブレンドをいただく。飲むと非常にスッキリしていた。いつもあるアアルトブレンドよりもサラッとした飲み心地。
予約人数が満席の中で山田さんのピアノの演奏、同時に録音もしているのでいつもよりは静かにして演奏を聴いていた。半年ぶり以上ぶりなニコラ知り合いもやってきたので、映画の話をちょっとばかりできたのもよかった。
1月13日
7時過ぎに起きてからradikoで『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』を。有吉さんは正月休みみたいでデンジャラスの安田さんがメインパーソナリティーを務めるスペシャル企画『安田のほうれん荘』がやっていたのを聴きつつ朝のルーティンを。読書をする前に昨日本棚を整頓したのはバリューブックスに読まない本を送るためでもあったので、その続きを。
小説を読んでも集中力が続かない、このところ、今年に入る前ぐらいからどうも本を読んでいると眠くなるのが早くなった。睡眠モードに入りやすくなっているように思う。
昼ごはんを食べてから14時から面接のアポを取ったので下北沢へ向かう。成人の日、三連休の最終日の月曜日、茶沢通りは歩行者天国で平和な様子、真っ直ぐ進んでいってセブンイレブンの方を歩いていくと南口の方に、今だと東口の方に行ける。
今やっているリモートワークの仕事は週三だけど、今後作業を棚卸ししてもらったら週四になる予定ではあるけど、去年なんせ働かなすぎた。本厄の2023年はゲーム関連の仕事とかあったりして充実していたし、ちゃんと原稿料も出ていたが、去年の後厄の2024年はそれがパッタリとなくなってしまった。ゲームのプログラミングとかしてデバッグか最終確認の時まで僕がやっていたことの確認や修正はできないので仕方ない。
書籍の構成をやったって刷り数次第だし、去年手伝ったものに関しては最初に言われた金額よりもだいぶ減った原稿料になった(以下自粛。書いていたら文句のオンパレードになったので削除)。
とりあえず、今年は働いた方がいいなというのと、去年は甘えすぎていた部分があるのでちょっと自分を精神的にも鍛えた方がいいなと思った。リモートワークで昼ごはんを買いに行くのも家の近くで、半径数キロメートルで用事が足りてしまっていて、二時間とか平気で歩いて日比谷とか行くこともあるけど、それは自分の意志だからストレスはない。
そういうことに対して理不尽というのがあっているのかわからないけど、行きたいない場所まで行くとか精神的にも肉体的にもちょっとしんどい思いをした方がいいのではと去年の終わりぐらいから考えていた。
下北沢駅近くにある事務所みたいなところで派遣のバイトの面接というか流れなんかを映像で見て最後は仕事で使う備品を渡してもらった。
登録制なので自分が仕事したい日を前もって入れておいて、前日に確認して入れる現場があればそこにいくという流れ。前日にならないとどこに行くのかもわからないらしい。最寄り駅から基本的には電車一時間以内の場所らしいが、電車で一時間あればかなり広範囲になる。自分では行くこともない駅とか場所に行くきっかけ、コロナパンデミック以降に出来上がったルーティンや日常の繰り返しを少し壊さないとダメだなと思った。ダメだったら継続しなければいいだけだ。
山梨県、富士山の麓に広がるのどかな町で暮らす遠藤清美(市川実日子)、41歳。地元のビジネスホテルで働く清美は、娘の若葉を女手一つで育てるシングルマザー。毎朝、娘のためにお弁当を作ってから出勤し、同僚の由美(夏帆)、えり(坂井真紀)と一緒にフロント業務を淡々とこなすのが毎日のルーティン。
自分勝手な宿泊客には手を焼くけれど、支配人の奥田(田中直樹)は親しみやすいし、先輩の高橋(角田晃広)は影が薄いから、職場の人間関係はほとんどノーストレス。むしろそんなに親しくもない清掃スタッフ・中本(野呂佳代)のSNSをこっそりフォローしたり、謎の長期滞在客・村上(小日向文世)の素性を妄想したりして楽しんでいる。
仕事以外では、数か月に一度、地元の幼馴染・葉月(鈴木杏)と美波(平岩紙)とご飯を食べながら近況報告。そうして毎日、時間だけがあっという間に過ぎていき……。
そんなある日、清美は仕事帰りに自転車で家路を急ぐ途中、交通事故に遭いそうになり……間一髪のところで職場の先輩・高橋に命を救われる。
人間離れしたスピードと腕力で清美を自転車ごと救い出した高橋は、「実は俺……宇宙人なのね」と清美に打ち明ける。今まで正体を隠してひっそりと暮らしてきた高橋は、清美を助けるためにとっさに宇宙人の能力を使ってしまったのだった。
「このことは絶対誰にも言わないでね」と高橋から念を押された清美は「わかりました。内緒にします」と言いつつも、我慢できずに葉月と美波に話してしまい……。それをきっかけに、平凡だった清美の日常が変わり始める……!
家に帰ってから遅めの昼ごはんを食べながら、TVerで『ラヴィット!』を見てから、昨日ニコラから帰って見ている時に寝落ちしていたバカリズム脚本ドラマ『ホットスポット』を見る。
すごくミニマルな、大きな出来事は起こらないSFドラマ、エイリアンものみたい。実際に宇宙人と言っている高橋はお父さんは宇宙人だけど、お母さんは地球人と言っているけど、思い込みだけかもしれないし、能力はあるから流石にハーフ宇宙人だとしても、本物の宇宙人が他にいるのか、あるいは清美たちが記憶を消されて嘘の記憶を植え付けられている宇宙人というオチとか、このホテル自体が地球ぽい、山梨っぽい場所にされたエリアでお客さんが全員宇宙人だったりとかするかもしれない。
まあ、日曜日の夜遅くに見るならこのぐらいのゆるさがちょうどいいんだろうなというのもわかる。
続いてNHKプラスで『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』二話を見る。平賀源内に文章を書いてほしくてがんばる主人公の蔦屋重三郎という回。花魁の花の井を演じている小芝風花は今回かなり今までとは違う雰囲気もあって、見入ってしまう。安田顕さんが平賀源内を演じているのは今の所すごく合ってる感じで楽しめている。
夕方過ぎに日記をつけた。このブログとかは別に「10年日記」というのをつけている。その日の仕事とか見た映画とかの簡単なメモみたいなものだが、これで二冊目ですでに一冊は10年つけて終わっていて、今のものは三年目になっている。今日だと「1月13日」のページを開くと左側に2023年から2032年まで一年に一行ずつあって、右側はメモできるようになっている。
今日のところに面接と書くと、去年の1月13日のところが目に入る。亡くなった友だちと一緒に新宿で朗読劇を観に行っていた。初雪が降っていて、僕と彼女が会ったのはその日が最後だった。それから二週間後の27日に、前日に倒れて翌朝に亡くなった。僕に彼女のお母さんから連絡があったのはその四日後の31日夕方だった。その後、もう一人の友人と彼女の部屋の退去準備をしているお父さんとお母さんに会いに行った時に、彼女の喉仏の骨を見て触った。もうすぐ命日、もう一年、まだ一年。いなくなったことはわかっているけど、やっぱりそのことは僕の中でうまく処理できていないと思う。
きのこ帝国 - 海と花束 (MV)
1月14日
6時過ぎに目覚ましで起きたが、無理だった。8時まで寝ることにした。目覚ましが再度鳴る手前で目覚めて鳴る瞬間に時計を止めた。
たまにあるけど、あの目覚ましが鳴る数秒前に目が覚めるあの感覚、時間を身体が刻んでいて、なおかつセットした時間に合わすように意識が浮かび上がるみたいな不思議なシンクロというか、起床できてしまう。そういう場合だと脳がすでに覚醒しているのかまったく眠気がなくてすぐに行動に起こせる。
radikoで『空気階段の踊り場』を再生したが、寝る前に半分ほど聴いていたので残りを聴きつつ朝のルーティンをしてから、『JUNK 伊集院光・深夜の馬鹿力』を聴きつつリモートワークを開始。
今日は16時まで作業をして早上がりなので時間が経つのが早かった。前にやった作業に関して、ミスというか順序とかが入れ違ったりしていたことを指摘されたり、でも、それぞれの認識が違っていたことがやりとりでわかったので解決。
めんどくさいけど明日出社してPCのセキュリティとかを入れ直したりするから、代わりのPCをしばらく使って、また取りに行かないと行けないという連絡が来たり。思ったようには中々行かないなあ。でも、返却に関しては来週でと言われたけど、再来週にユニットバスの工事が入る時は出社しようと思っていたので、なんとかその日にしてもらったし、まあいいっかという気持ち。
radikoで「深夜の馬鹿力」を聴き終えてから、TVerで『あのちゃんねる』を。あのちゃんと仲のいいメイプル超合金の安藤なつさんとツーリングしながらトークの二回目かな。あのちゃんが信用していることもあって、すごく本音を話しているし安藤なつさんが相手だからこそ言えることもあるんだろうなっていうのが伝わる。
今日夜はあのちゃんのライブだったので、これを見るとプロ意識というともしかしたら違うのかもしれないけど、多くのスタッフが関わる仕事をたくさんしているからこそ、やらないといけない、成功させないといけないという腹の括り方をしているのもわかったし、一回やってみてダメだったり嫌だなと思ったらその仕事は次はしないとか、彼女の仕事に対しての考え方や自分の求められ方についても自分の言葉で言っていたのが聞けてよかった。しかし、働きすぎというレベルを越えて仕事をしている。
16時過ぎにリモートワークを早上がりして歩いて渋谷のNHKホールへ。今年初ライブはano TOUR 2025 「スーパーニャンオェちゃん発表会」 。先日のニコラでの山田のライブがあったから、それが初のような気もするが、レコーディングしていたし、やっぱりニコラだとイベントっていう認識に僕はなっているっぽい。
NHKホールに来たのは2013年の五十嵐隆のソロライブ『生還』以来、まあ、その時も二階席だった。syrup16gを武道館ライブで解散してから五年、五十嵐さんのソロライブなら観に行かねばと解散ライブを観に行った青木と一緒に観に行った。サポートメンバーがドラムの中畑さん、ベースがキタダマキさんというまさかのsyrup16gメンバー揃い踏みで叫び声のような大歓声が起きた。ある意味で再結成ライブとも言える内容だったので思い出深い。
というわけで同じ干支、12年ぶりにNHKホールへ。
ツアー初日はソロライブで、これ以降は対バンだが、今日はゲストでYOASOBIの幾田りらが参加するというのは前から発表されていた。
1.YOU&愛 Heaven
2.普変
3.社会の窓
4.猫吐極楽⾳頭
5.絶対⼩悪魔コーデ
6.Peek a boo
7.イート・スリープ・エスケープ
8.swim in 睡眠 Tokyo
9.SWEETSIDE SUICIDE
10.AIDA
11.デリート
12.愛してる、なんてね。
13.涙くん、今⽇もおはようっ
14.スマイルあげない
15.ちゅ、多様性。
16. 許婚っきゅん
17.F Wonderful World
18.⻘春謳歌
19.絶絶絶絶対聖域
20.鯨の⾻
En1.Past die Future
最初はギターを弾きながら『YOU&愛 Heaven』、二曲目はクリープハイプの尾崎世界観作詞・作曲した『普変』、三曲目はクリープハイプのカバーアルバムにも収録された『社会の窓』とギターを弾きながら冒頭の三曲を披露。
四曲目『猫吐極楽⾳頭』はファーストアルバムのお祭りっぽい曲なので一気にポップなラインへ。そこから九曲目『SWEETSIDE SUICIDE』までぐらいはその流れで、『AIDA』や『デリート』はわりとシリアスな歌詞でもあったりする。そこからシングル曲畳み掛けていくとポップさが加速。
マクドのCMソングだった『スマイルあげない』はライブだとめちゃくちゃアップテンポだしバックに流れる映像も8ビット感のあるものだったりしてアナログだけど現在進行形みたいな感じで世界観やダンサーを含めた踊りにもあっている。
『ちゅ、多様性。』は何度かライブで見て思うけど、ステージは基本的にはギター、ベース、ドラム、シンセのバンドセットで生音でどの曲もやっている。プラスあのちゃんがアコギかエレキギター弾きながら参加するか、楽器なしで歌いながら踊る。『ちゅ、多様性。』の時はドラムが走り過ぎなのか、やっぱり生音だとテンポが難しいのかかっちりしていない気がしてしまう。ダンサーチームも出てくるし見た目も楽しいんだけど、音のわずかなズレみたいなのがどうも気になってしまう。
『許婚っきゅん』はらんまの主題歌なので早乙女玄馬が水浴びたバージョンであるパンダの巨大な着ぐるみが登場していた。ドラを一緒に最初に叩いていた。この曲も音源で聴くよりライブの方がいい。
『F Wonderful World』の後はゲストの幾田りらが登場して、アニメ映画『デッドデッドデーモンズデデデデストラクション』の前後編それぞれの主題歌である『青春謳歌』『絶絶絶絶対聖域』を二人で一緒に歌った。
今まであのちゃんが一人で歌うバージョンしかライブでは観ていなかったので、二人が揃って歌っているのが観れて本当によかった。二階席のセンター前の方が関係者席だったのか、思いっきり原作者である漫画家の浅野いにおさんがいた。ネトフリで配信している劇場版ではない、アニメシリーズに再構築した「デデデデ」の主題歌『新世界』は浅野さんが作詞作曲していたので、もしやそれも聴けるのかと期待したのだけど、それはやらなかった。たぶん、この曲はどこでも披露されていない。ギターを弾きながら『鯨の⾻』を披露して本編が終わり。
【NEWS】
— あの STAFF (@ano_staff) 2025年1月14日
2025年9月3日(水)
ano、自身初となる日本武道館公演の開催が決定!#ano武道館 #ano pic.twitter.com/bQA1N1Pqew
アンコールの最中にこの映像が流れ出して、9月3日に日本武道館でのライブをするというアナウンスが出てその日一番の大盛り上がり。
観客の男女比はほぼ半々ぐらいな気がする。年齢層もバラバラだし、一人で来ている人も多いし、カップルや親子連れもいるし、あのちゃん好きで髪型からファッションから真似ている若い女の子もいるし、かなりバラエティに富んでいる。
アンコールはアマプラで配信中のドラマ『推しの子』第四話の主題歌であり、あのちゃんが組んでいたパンクバンド・I'sのメジャーデビューシングルでラストソングになった『Past die Future』を。この曲がリリースされた時には活動が終了していたので、もう聴けないと思っていたけど、anoとしてこの曲は歌っていくのであればうれしい。20時過ぎには終わった。
Past Die Future
【NEWS】
— あの STAFF (@ano_staff) 2025年1月14日
2025年9月3日(水)日本武道館公演
本日1/14(火)21:00より
anoオフィシャルFC「CLUB DENTAL MOUSE」にてチケット先行抽選受付開始🎫
▼お申し込みはこちらhttps://t.co/AEnj46j3p9#ano武道館 #ano pic.twitter.com/t6bFI1oUIJ
去年は武道館には赤えんぴつ(a.k.a バナナマン)と三四郎とZAZEN BOYSを観に行ったが今年はanoを。武道館ライブを観るのを楽しみにして今年は生きていける。
anoをイメージした主人公がギターボーカルのスリーピースバンドが初武道館ライブを開催する日に、バンドメンバーが死んでしまってライブが中止になってしまう。主人公も事故に遭って目が覚めると武道館ライブの一ヶ月前に戻っていて、兄から我が家はタイプリープできる能力があるって聞かされる。主人公はバンドメンバーが殺されないように行動を起こす。メンバーが抱えていたことを解決して武道館当日を迎えると次は他のメンバーが、それを解決したら別の身近な人が、という風に何度かタイムリープしながらなぜ彼女が武道館ライブができないのか、その諸悪の根源がなんなのかを探っていき、最終的にはライブが開催されたら終わりという漫画原作を一昨年の終わりぐらいから作っていた。
でも、諸々あって編集者会議にもあげられなかった。僕としてはあのちゃんが早かれ遅かれ武道館には立つと思っていたので、漫画でやって実写化できたら最高じゃん、みたいな絵に描いた餅をイメージしていたけど、本当にステージに立ってしまうとこの企画は時期を逸してしまう。いや、僕が遅すぎただけだけど。
NHKホールに着く前にSpotifyのポッドキャスト『アルコ&ピースのしくじり学園放送室P』(ゲスト:MINAMO)が配信されていたので開演までは聴いていた。AV関係の人がゲストだとだいたい前後編になりがち。
NHKホールから帰る時には『あのと粗品の電電電話』も配信されていたので、「しくじり学園」が家路の途中で聴き終わったので「あの粗品」に。
夜放送の『あのの電電電波』のゲストがPUFFYらしく、あのちゃんは二人組でやりたいし、PUFFYみたいなユニットが理想だという話をしていた。粗品も幾田りらとでええやんみたいなことを言っていたが、あのちゃんはYOASOBIとソロで忙しすぎるから無理だよって話をしていた。もちろん日本武道館はソロだろうけど、それ以降に誰かとユニットで活動するというのはありかもしれないなと思ったりした。
椎名林檎が東京事変をソロ活動後にバンドを組んだけど、あのはブレイク前にパンクバンドのI’sをやっていてすぐに解散したので、ソロアーティストとしてブレイクしてか映画やドラマとか関係なく、バンドではなくてら誰かとユニットをやるという形というのは新しいかもしれない。
1月15日
寝る前にradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』を聴いていた。二人ともテンションが高かった。火曜日夕方以降と水曜日になった深夜にアルコ&ピースとあのはSpotifyのポッドキャスト配信と深夜ラジオがあるという露出の多い日。加えて、アルピーはその日の朝に『ラヴィット!』に出ていたし、あのちゃんは『あのの電電電波』(ゲスト:PUFFY)が放送されたりとコンボ連発感がある。そのおかげで火曜日と水曜日は聴いたり見たりするものがたくさん。
7時過ぎに起きてから朝のルーティンをしながらradikoで『JUNK 爆笑問題カーボーイ』を聴いて、そのままリモートワークを開始。午後から出社するのでちょいとスピードを上げて作業をしていった。
続けて『あののオールナイトニッポン0』を、昨日がNHKホールでのライブだったのでさすがに生放送ではなく収録になっていた。幾田りらがライブのゲストなのは事前に出ていたけど、収録自体が四日前ぐらいだったのか、インフルエンザも流行りまくっているので無事に出演してくれているのか、そもそも自分も大丈夫なのかははっきり言えないと言っていた。ライブ前だけどリラックスしているのは聴いていると伝わってきた。
そのままTVerでPUFFYゲストな『あのの電電電波』を流し聞き。前日の「電電電話」でユニットを組みたいという話は大先輩の二人にも番組内で話していた。こう公言していると来年とか期間限定とかでも本当にやるのかも。僕が10代の頃からPUFFYのお二人は見ているけど、貫禄はあるけどふわりとしていてベテランだけど、軽やかさがより際立っているのがすごかった。
からの『.ENDRECHERI./堂本剛のオールナイトニッポン』を聴きながら竹橋へ出社。前半の一時間ぐらいは剛くん一人で落ち着いたトーンで話しているけど、内容としてはネガティブなものではなく、ファンクミュージックに出会ったことでポジティブになったという話であったり、リスナーからの質問に答えるという感じだった。
途中から剛くんの昔からのファンだという銀シャリの橋本さんがゲストみたいな感じで登場して、二人でトーク。橋本さんが声のトーンとか芸人っぽいテンション高い感じで話そうとすると軽く剛くんにたしなわれるということが最初にあったりはしたが、長年の付き合いらしくほどよいトーンで進んでいった。
そういえば、橋本さんは元々この枠をやっている星野源さんのファンでもあり、何度かゲストだったか、星野さんが休みの日には代打で番組をやったような気もする。今回は偶然だろうけど、火曜日25時のオールナイトニッポン一部のパーソナリティーのファンという不思議なポジション。
九段下駅を出て会社のある竹橋へ。途中で武道館が見えるいつもの道を通る。昨日、あのちゃんのライブで武道館ライブ発表があったばかりで、その最寄駅を使うのもなんだかシンクロしている気分にはなる、まあ気持ち次第でしかないが。
そして、会社の反対側の竹橋駅の出入り口、元旦はそちら側を歩いて赤坂方面に向かっていったので、半月でぐるりと戻ってきた。
会社で使っていたPCを渡して代替えのPCを渡してもらってログインとか同期したりしてチェックをした。使っていたものにセキュリティを入れて再来週返してもらうものだと思っていたら、この渡されたものはセキュリティが入っているので今後も使うということだったらしく、勘違いしていた。PCとACアダプタはそれぞれ同じナンバーで管理されているので、家にあるものを持ってこないといけなくなった。もし、持ってきていたら再来週会社に行かなくてもよかったぽい。確認は大事。
ウェブサイトの社員さんと軽く打ち合わせをして夕方前には会社を出て家路に。PC自体が今までと違うので家のWi-Fiとかの設定もしたかった。ちょうど小学生とかの登下校の時間らしく、半ズボンの少年たちがたくさん半蔵門線に乗っていた。
子どもの頃に電車に乗る機会もなかったので、こんな都会のど真ん中で小学生から電車通学をして大人になっていく人たちの感覚や感情はまったく違うものだろうと思う。田舎がいいのは都会という違う場所があるという感覚が最初からあるぐらいか。
Wi-Fiの設定をしたりしていたらすぐに時間が経ってしまった。リモートワークが終わってから毎年元旦に声をかけてもらっている新年会みたいな飲み会に呼んでもらったので大好きな居酒屋さんへ。途中からいしだ壱成さんの話で盛り上がる。もちろん僕にとっては野島伸司脚本『未成年』のヒロであるが、単発のスペシャルドラマ『エデンの東』で赤髪だったのが印象に残っている。
帰ってきてからこのブログをアップした。
今回はこの曲でおわかれです。
ASIAN KUNG-FU GENERATION - ライフ イズ ビューティフル