Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

2017-01-01から1年間の記事一覧

移動すること

今年は『リアル鬼ごっこJK』文庫版出たし(担当編集者と揉めたけど)、園監督『東京ヴァンパイアホテル』の脚本にクレジットしていただいた。その脚本のギャラで初めてアメリカに行って3ヶ月滞在されていた(UCLAで日本文学を短期で教えられていた)古川日…

『皆殺しの天使』&『希望のかなた』&ベスト10

イメージフォーラムで『皆殺しの天使』を数日前に観た。機材トラブルがあって上映開始時間になっても始まらずに10分ぐらい遅れて開始された。何度か繰り返される場面や、辻褄の合わない前後の人間の配置や行動、シュールレアリズムとフロイトの精神分析、…

『泥棒役者』&『勝手にふるえてろ』

20日ヒューマントラスト渋谷にて『泥棒役者』を観る。監督の西田征史さんは脚本家としても有名なのでどんな感じか観てみたかった。ある家の中でほとんど進んでいく展開のワンシチュエーションものなので、舞台とかでもできる感じ。主演の丸山さんが忙しい…

『最後のジェダイ』

公開初日9時半の回に。8時半の回もあったし平日だったので満席ではなかったがかなり入っていた。スター・ウォーズファンということもないのですが、やはり観ないといけない作品。 レイの両親の話や、レイとベンの話がメインであり、レイとベンはジェダイと…

『エンドレス・ポエトリー』

アレハンドロ・ホドロフスキー監督の最新作をアップリンクにて。監督自身の実話というか体験したことを映画にしたもので、『リアリティのダンス』の続編みたいな作りらしい。パンフを読んでいたら5部作になっていくみたい。 マジック・リアリズムの世界観、…

『光』『箱の中』『美しいこと』

昨日、木原音瀬著『箱の中』『美しいこと』読了。BL小説初めてなんだけど突出した才能てジャンルを越えるというかジャンルの外にも届くってことを再認識するんだけど、男たちの想いとかの描写が素晴らしくエモすぎる。いやあ、すごいわ。 三浦しをん原作・大…

『三月の5日間』リクリエーション

KAATで上演中のチェルフィッチュ『三月の5日間』リクリエーションを観に行った。チェルフィッチュの舞台は観たことがなかった。同時に周りからの高評価はずっと聞いていた。主宰の岡田利規さんが書いた小説『わたしたちに許された特別な時間の終わり』は何…

『彼女がその名を知らない鳥たち』

基本的にみんなズルいし(人間らしい欲望として)感情移入できないけど、なぜだかわからないが現実や日常はそうなってしまっている、そうなってみんな日々を過ごしていて、その裏側にあるものに目を背けている。 彼(阿部サダヲ)の行動や想いを愛というのかどう…

『パーティで女の子に話しかけるには』

『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のジョン・キャメロン・ミッチェル監督の最新作『パーティで女の子に話しかけるには』の初日、ヒューマントラスト渋谷にて鑑賞。予告編を観ている時からジョン・キャメロン・ミッチェル監督だし、パンクロックの時…

『ブレードランナー2049』

リドリー・スコット監督がフィリップ・K・ディックの小説をもとに生み出した1982年公開の傑作SF「ブレードランナー」から、35年の時を経て生み出された続編。スコット監督は製作総指揮を務め、「メッセージ」「ボーダーライン」などで注目を集めるカナダ出身…

『全員死刑』

『全員死刑』を観てきた。『ケンとカズ』のいい面構えだった毎熊さんや藤原季節さんも出ていた。エンドロールを見てたらAmazonプライム『東京ヴァンパイアホテル』のドラマの最後三話でご一緒した継田淳さんの名前が小林監督と並んで脚本にクレジットされて…

『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』

『IT』はかつて『スタンドバイミー』『グーニーズ』に心踊らせた30代以上には懐かしく、あのワクワクする気持ちに加え十代や思春期に抱えた恐怖や未来への恐れが描かれているのでそこをくぐり抜けてきたことについても思いを馳せることになるし、今の小学生…

『おじいちゃん、死んじゃったって。』『ビジランテ』

メルマ旬報TVの収録に行ってからの『おじいちゃん、死んじゃったって。』からの〜『ビジランテ』先行上映なテアトル新宿dayだった。水道橋博士さんと原さんとお話をする。年に一回ぐらい順番が来るという感じですかね。今回は大塚英志+西川聖蘭『クウデタア…

『南瓜とマヨネーズ』

新宿武蔵野館に鑑賞。老若男女といった客層。平日の初回だから、まあそんなものだとは思う。ビジュアル面ではほぼ満点なような、観たいなって思えるものだし予告編を観てもどこかシンパシーを感じらえるようなものだったで劇場で。 監督/脚本・冨永昌敬 原…

『ミックス。』

本日公開、TOHOシネマズ渋谷にて9時40分の初回の回で観る。台風が近づいていて雨のためもあるのか半数も埋まっていなかったような、どうなんだろう。フジテレビが製作していることもあって、新垣結衣&瑛太コンビが宣伝のためにいろんな媒体に出ているが…

『ナラタージュ』

さすがに三連休の中日で公開すぎだったのでほぼ満席に近いTOHOシネマズ渋谷の客席の9割は女性。こういう作品を観に来る時にジャニーズの強さを改めて思い知るわけだが。 原作は島本理生さんの小説だが未読。行定勲監督は2000年代初頭の『贅沢な骨』『GO…

『アウトレイジ 最終章』

バルト9で初日の10時10分の回。6割ぐらいかもっと少ないかそのぐらいの客数。まあ、新宿だけでもTOHOシネマズ新宿、ピカデリー新宿でもやってるだろうから。 監督である北野武さんのインタビューでも読んだが、主演は武さんになっているが、実質今回の…

『亜人』

『無限の住人』同様に死ねない身体を持つ主人公の話。原作漫画はたぶん3巻ぐらいまで読んでいたと思う。実際、新しい最新号などは読んでいないので、どうなっているのだろうか。『寄生獣』や『進撃の巨人』などのラインにあると考えていいのだと思う。現実離…

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1』

『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1』をば。十年前に起きた 「サマー・オブ・ラブ」から描かれる最新シリーズ始まりの一部。『新世紀ヱヴァンゲリヲン』にしろこのシリーズにしろ、かつてオリジナルを見ていたときにはシンジたちと同世代だっ…

『新感染 ファイナル・エクスプレス』

『新感染 ファイナル・エクスプレス』鑑賞。なんなんですか、『コクソン』『お嬢さん』といいこのクオリティはさ。娘いたらあと八倍ぐらい号泣したと思うわ。『ダンケルク』もだったけど極限状態に置かれた時に他人と自分の尊厳や生きようと足掻く時に起きう…

『ダンケルク』

観て思ったのはあの場にいたら僕は死んでいただろう、立場や所属が違う人がいたら自分が助かりたいために船から降りろと言ったり同意するだろうてことだった。戦争でなくてもそうならないために他人と自分の尊厳と生きることや差別について考えていかないと…

『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』

『週刊ポスト』のミニコラム「予告編妄想かわら版」でも書いた『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』をTOHOシネマズ渋谷初日の9時台で観る。 妄想だと失恋した妻夫木が作務衣を着て民生の地元・広島に。カープ女子みたいに広島カープ…

『散歩する侵略者』

黒沢清監督『散歩する侵略者』 をば。黒沢作品は『回路』から劇場で観始めたから、わりと観てる監督だよね。長澤まさみってこんなにも小泉今日子に似てたっけと思いながら映画を観ていた。作品自体は黒沢監督がずっと描いてきたどこか日常が壊れていくような…

『幼な子われらに生まれ』&『三度目の殺人』

水曜日にテアトル新宿にて、浅野忠信と田中麗奈主演の『幼な子われらに生まれ』を観る。重松清原作小説を映画化したものらしい。原作は読んでいなく、予告編で観ていただけだったが「家族」についての物語だった。互いに再婚同士の夫婦には、妻の連れ子の娘…

『スパイダーマン:ホームカミング』

日曜にオススメされた『スパイダーマン:ホームカミング』をTOHOシネマズ渋谷で観た。舐めててほんとうにすみませんでした。最高か、と。 なんでアメリカであんな奴が大統領で、日本はあんな奴が総理大臣やってるのにさ、アメリカは『スパイダーマン』ていう…

『少女邂逅』

アップリンクにてMOOSIC LAB 2017のFで公開されている『少女邂逅』を鑑賞した。妄想PことミスiDの小林さんにオススメされたので、内容も知らずに観た。 だいぶ前に主演の保紫萌香さんがリリシュシュごっこですって画像をツイッターで見ていたが、この作品は…

『パターソン』

『パターソン』を公開初日にヒューマントラスト渋谷に鑑賞。18時過ぎの回だったけどかなり席は埋まっていた。当然ながら年齢層は高い、落ち着いた感じでよかった。 作品は町と同じ名前のバスの運転手のパターソンの毎日のルーティンと詩的なものがすごく心…

『ベイビー・ドライバー』

『ベイビー・ドライバー』鑑賞。音楽がずっと流れ続けてるのも最高だけど疾走感があってワクワクずっとしてた。 キャラクターもすごく立ってて、ベイビーのおかんがスカイ・フェレイラとか最高か! メインのメンツいいわあ、キャラクター立ってるし。 あとき…

『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』

ドラマ版が『if もしも』内で放映された日は台風が日本列島を直撃し巨人戦は中止、チャンネル権を放棄した父は風呂に入り、たまたまリアルタイムで岩井俊二監督作品をはじめて見ることになった。 小学生たちの台詞のなかに「戌年のくせになまいきなんだよ」…

『海辺の生と死』『銀魂』

昨日は映画の日。テアトル新宿にて。年齢層は高かった。二時間半ぐらいだと思うんだけど、長く感じられた。どこかマジックリアリズムみたいな気がするのは、島の雰囲気とかがそうさせているんだと思うんだけど、やっぱり長い。合わなかったというのが感想。 …