Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『東京の街が奏でる』第二夜

3/21 『シェイム』 監督:スティーブ・マックイーン キャスト:マイケル・ファスベンダー、キャリー・マリガン、ジェームズ・バッジ・デール、ニコール・ベハーリー ストーリー・ニューヨークを舞台にセックス依存症の男の苦悩を描き、2011年・第68回ベネチ…

『君たちの居た時間』Part 6

12 翌日、宇美は舞人の家族に話をする。彼の記憶が戻るかもしれない場所に彼を連れて行きたいことを、彼の母が反対するが、祖母がそれを許す。いいかげんに本当に目覚めなくては前に時間が進まないからお願いしますと逆に頼まれる。 宇美と舞人の二人は最…

『君たちの居た時間』Part 5

7 浩輔は廊下を歩きながらベンチに座って順番を待っている人達に脇目も振らず受付で聞いた目的の部屋を目指した。廊下の突き当たりのドアを開くと三月の終わりの優しい日差しとまだ乾燥し冷たい風に出迎えられた。 日差しが柔らかい。屋根を支えている細い…

『君たちの居た時間』Part 4

第二章「Hotcake」 1 小さな流れに漂う小舟に乗って遊んでいると思っていると、やがて大きな流れに辿り着き、いや巻き込まれて複合していき小舟では頼りなくなってしまう、川がいつか海に注いでいく。 小舟から新しい大型船に乗り換えなければならなくなる…

『君たちの居た時間』Part 3

13 美羽は動き始める、舞人によって止まっていた時間を動かすゼンマイが巻かれたように。美羽はまず家を出る。両親を説得することから始まる。美羽の両親は娘が家から出れる、いや出ようとすることに喜び、安堵し、これからのことを心配しつつ応援する事に…

『君たちの居た時間』Part 2

7 蝉の合唱が一休みする前の夕暮れ、午後六時過ぎはまだ暑く日差しもある。舞人は工場出入り口から出て駐車場の方へ歩き出す。いつもと同じような日だった。 日差しが照りつけて焼けたようなアスファルトの匂いがした、停めていた原付きのシートは触らなく…

『君たちの居た時間』Part 1

第一章「mayonaise」 1 真っ白でシンプルな部屋、余計なものはあまりない。雑多なのはノートパソコンが置かれている机にある仕事の資料や読みかけの本やチェック用のノートとペンの筆記用具。雨上がりの虹のような七色の蛍光ペン。 風呂場から出てきた美羽(…

『戦火の馬』

昨日は恵比寿のバーで友人のイゴっちが初DJをするというので20時に行ったら客僕だけじゃんって感じでマスターと会話をしながら酒飲んで暴れるような若いヤツがいなくなっててそれはそれで寂しいなあとか安い店に行って少し大人びたような場所に大学生とか行…

『ヤング≒アダルト』

監督・ジェイソン・ライトマン 脚本・ ディアブロ・コディ 出演・シャーリーズ・セロン(Mavis Gary)、パトリック・ウィルソン(Buddy Slade)、パットン・オズワルト (Matt Freehauf)など あらすじ・37歳になるメイビス(シャーリーズ・セロン)は自称作家…

『ヒューゴの不思議な発明』

朝起きて『フォーゼ』の録画したのを見ながら時計を見ると九時過ぎ。なんか映画観に行くかなと思いTOHOシネマズ渋谷のサイトを見た。 こないだ『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』観に行った時に予告で観て気になっていた『ヒューゴの不思議な発明…