Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

2016-01-01から1年間の記事一覧

『葛城事件』

監督・原案・脚本:赤堀雅秋 出演:三浦友和(葛城清)、南果歩(葛城伸子)、新井浩文(葛城保)、若葉竜也(葛城稔)、田中麗奈(星野順子)ほか 「その夜の侍」の赤堀雅秋監督が同名舞台を映画化し、無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族、加害…

『貞子vs伽椰子』

監督・脚本:白石晃士 エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎 出演:山本美月(倉橋有里)、玉城ティナ(高木鈴花)、佐津川愛美(上野夏美)、甲本雅裕(森繁新一)、安藤政信(常盤経蔵)、菊地麻衣(珠緒)、田中美里(高木史子)ほか 「リング」の貞…

『ロクヨン 後編』

途中で佐藤浩市と緒方直人が向き合ってると、三國連太郎と緒形拳が向き合ってんだなあ、と思った。 永瀬正敏さんのあの泣いてる顔、キャスティングされている役者さんたちはそれぞれの役でいい味が出ているのだが、主演の佐藤浩市さんしかり、そのある意味で…

『エクス・マキナ』

監督:アレックス・ガーランド 出演:ドーナル・グリーソン(ケイレブ)、アリシア・ビカンダー(エヴァ)、オスカー・アイザック(ネイサン)、ソノヤ・ミズノ(キョウコ)ほか 「28日後...」「わたしを離さないで」の脚本家として知られるアレックス・ガー…

『FAKE』

5月30日、渋谷のwwwにてモエアンドゴースト×空間現代/ZAZEN BOYSライブに行く。楽しかったし気持ちよかった。ザゼンのリズムのカッコよさは狂ってる、「暗黒屋台の親父〜」と歌うThis is 向井秀徳はギターとシンセを操り、時には指揮者のように他のメン…

『ディストラクション・ベイビーズ』

監督:真利子哲也 脚本:真利子哲也、喜安浩平 出演:柳楽優弥(芦原泰良)、菅田将暉(北原裕也)、小松菜奈(那奈)、村上虹郎(芦原将太)、池松壮亮(三浦慎吾)、北村匠海(健児)、岩瀬亮、キャンディ・ワン、テイ龍進、岡山天音、吉村界人、三浦誠己…

『デッドプール』

監督/ティム・ミラー 製作/サイモン・キンバーグ、ライアン・レイノルズ、ローレン・シュラー・ドナー 製作総指揮/スタン・リー 出演/ライアン・レイノルズ(ウェイド・ウィルソン/デッドプール)、モリーナ・バッカリン(ヴァネッサ)、エド・スクレイ…

『ヒメアノ〜ル』

監督・吉田恵輔 原作・古谷実 出演・森田剛(森田正一)、濱田岳(岡田進)、佐津川愛美(阿部ユカ)、ムロツヨシ(安藤勇次)、駒木根隆介、山田真歩、大竹まこと他 「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミックを、「V6」の森田剛主演で実写…

『ひそひそ星』初日舞台挨拶

監督:園子温 脚本:園子温 プロデュース:園子温 プロデューサー:鈴木剛、園いづみ 出演:神楽坂恵、遠藤賢司、池田優斗、森康子ほか 園子温監督が2014年に設立したシオンプロダクションの第1作として、自主制作で完成させたモノクロSFドラマ。園監督が199…

『64 ロクヨン 前編』

「半落ち」「クライマーズ・ハイ」などで知られるベストセラー作家・横山秀夫の著作で、2012年「週刊文春ミステリーベスト10」第1位、13年「このミステリーがすごい!」第1位など高い評価を得た警察小説「64(ロクヨン)」を映画化した2部作の前編。佐藤浩市…

『ちはやふる 下の句 』

本日より公開になった『ちはやふる』の後編。19時前の回だったがほとんど埋まっていた。高校生とか多かったけど、その層が観に来ているということはすごく大事なことで、上の句のヒットから下の句にきちんとお客さんが繋がっている。前編も素晴らしかった…

『太陽』『レヴェナント』

入江監督『太陽』ユーロスペースにて観賞。マイクル・コーニー『ハローサマー、グッドバイ』その後、九割近く絶望しかないつうか。境界線の先にあるもの、まだ見ぬ世界、その線を踏み越えたら人はもう前の自分に戻ることなんかできないんだ。でも、人はふい…

『ちはやふる 上の句』

『ちはやふる 上の句』を新宿ピカデリーで観賞。ビジュアルもよいし面白かった、なるほど二部作目を観たくなる。 下の句からはクイーンとして松岡茉優がライバルならそりゃあ、益々観たい。脚本・監督はrobotの人なんね。 主役の広瀬すずと野村周平もももち…

『モヒカン故郷に帰る』

【​公式】『BOOKSTAND.TV』(BS12)​​「メルマ旬報.TV」​碇本学​​、原カントくん​​ http://officiallist.videotopics.yahoo.co.jp/video/stove/60581 冒頭の『PROFESSIONAL TOKYO』の件がカットされてる! 紹介した本は大塚英志『摩陀羅 天使篇』野島伸司『…

『あるいは修羅の十億年』刊行記念イベント 古川日出男×柴崎友香

土曜日に青山ブックセンターにて『あるいは修羅の十億年』刊行記念イベント 古川日出男×柴崎友香を観に行ってきた。 作家・古川日出男さんと柴崎友香さんは、実はものの見方や感じ方はかなり近いお二人。作品だけだとまったく違う印象を受けそうだが、描写や…

『つぶす』

TBS前の文教堂にめっちゃ積まれていた... 買いましたけどね。 トマトが嫌いで、給食に出たときに食べたくなくてバットに手のひらで押しつけて潰したら、先生方机の前にずっと立っていてそれを食べるまで帰らせませんと言われて泣いた記憶があるのだけど、季…

『リップヴァンウィンクルの花嫁』

岩井俊二監督最新作『リップヴァンウィンクルのの花嫁』完成披露を観に来た。『花とアリス』以来の国内での長編実写映画ということだし、役者陣も好きな人ばかりで楽しみだった。原作に一応なる小説版もすでに読んでいたので内容はわかっていたが、岩井ワー…

『Re:Re:』

『あるいは修羅の十億年』の主要人物の名前はウラン、漢字ならば宇卵。心臓を小型原子融合装置に変える手術をして名前をウランと変えた少女、だから人間でありロボットでもある。彼女と鯨の歌と物語が2026年の東京を現出させる。 『セーラー服と機関銃〜卒業…

『春雨』

いろいろ時間はないのだけど、本能かなにかに読めと言われてる気がする二冊。 日活ロマンポルノ新作監督陣が判明、園子温、白石和彌、中田秀夫ら5組 http://www.cinra.net/news/20160314-nikkatsuromanporno ↑園さんとアートな新作、公開が楽しみ。 『春雨』…

『プールサイド』

週刊文春とTVブロスの岩井さんのとこ読むために購入。いつも思うんだけど岩井さんと園さんは共通するところが多い、アウトプットとか違うけどね。6月ぐらいからメルマ旬報でふたりについて書くつもり。 この白銀台の作業場(ロックウェルアイズ)のマンション…

『浮かぶように、日々』

『あるいは修羅の十億年』読了。 『すばる』掲載時から掌編・中編・連載されたものが再構築と加筆修正されたことで、物語の輪郭がさらに尖っているのに読みやすい。 「森」はメタファではないにしろ、『ゴッドスター』以降の古川作品にある天皇小説な部分す…

『いい方に』

『水道橋博士のメルマ旬報』vol.81配信されました。連載「碇のむきだし」は小説『浮かぶように、日々』phase5です。挿画イラストは漫画家の西島大介さん。あれから五年経ちました、その事に関わる内容になってます。 いただいた図書カードでスティーヴ・エリ…

『雨球』

スローモーションみたいに雨があがる 一粒ずつが地面から空に戻るように 逆回転している 空に降る雨はレーザー光線みたいに真っ直ぐな軌道 雨だけが時間を遡っているのに世界の時間は進む 次第にすべての水分たちが地上から球のように浮かび上がり どんどん…

『美澄の小部屋』vol.6

B&Bで『美澄の小部屋』vol.6 長嶋有さんがゲストな回のお手伝いみたいなことをしてきた。毎回ゲストでお客さんががらりと変わるのも面白いです。長嶋さんに新作『愛のようだ』にサインをいただきました。 『胸は、みせてくれるかどうかだ!』と作中の言葉を…

『シャッター』

明日のB&Bでの『美澄の小部屋』に行くので『愛のようだ』を再読した。 西島大介『都合のいい男(みなもにうつる月)』 http://funwari.com/tsugou/?fromid=mobile_to_pc&utm_referrer=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2F ↑流れてくるDJまほうつかいの曲を聴…

『テリーヌ』

ニコラでコーヒーとチョコのテリーヌをば。 水曜日のB&Bでの『美澄の小部屋』に行くので『愛のようだ』を再読する。 『テリーヌ』 甘ったるいというと当然じゃないのと言われる テリーヌとはとても甘いものだと知らなかったから 冷たい水の喉元を通るとその…

『ロブスター』

仕事帰りに『ロブスター』を。思いの外すげえカルト的な作品だった。これさあ、純文学で書いてる人がいてもおかしくない内容だと思う。これパクって違う形で書こうと思った。もう全体的に不気味だし、最後も答えを出さないっていうね、もうそういうことだよ…

『スティーヴ・エリクソン × 古川 日出男』

国際文芸フェスの東大で行われた柴田元幸さん司会・通訳でスティーヴ・エリクソン×古川日出男講演を観に行く。質問の時間でエリクソンと古川さんにフォークナーや中上健次から受けた影響について質問できた。「路字」でお世話になっていた仲俣さんともお久し…

『ずっと』

『あるいは修羅の十億年』単行本(ニコラ用に)。明日は東大で国際文芸フェスのひとつであるスティーヴン・エリクソン×古川日出男対談を聞きに行く。すげえ楽しみ。 『多重人格探偵サイコ』最終話のあとの『THE END + ONE』を。サイコは僕らの思春期に並走する…

『名前を呼んで』

なぜ僕は昔から乙一さんや伊坂幸太郎さんが好きだというのに資質が純文学寄りなんだろうか。本名じゃなくて別のペンネーム使うなら寺島小歌にしようかな。寺島小歌は今『水道橋博士のメルマ旬報』で書いている『浮かぶように、日々』に出てくる登場人物名。 …