監督:アレックス・ガーランド
出演:ドーナル・グリーソン(ケイレブ)、アリシア・ビカンダー(エヴァ)、オスカー・アイザック(ネイサン)、ソノヤ・ミズノ(キョウコ)ほか
「28日後...」「わたしを離さないで」の脚本家として知られるアレックス・ガーランドが映画初監督を務め、美しい女性の姿をもった人工知能とプログラマーの心理戦を描いたSFスリラー。第88回アカデミー賞で脚本賞と視覚効果賞にノミネートされ、視覚効果賞を受賞した。世界最大手の検索エンジンで知られるブルーブック社でプログラマーとして働くケイレブは、滅多に人前に姿を現さない社長のネイサンが所有する山間の別荘に滞在するチャンスを得る。しかし、人里離れた別荘を訪ねてみると、そこで待っていたのは女性型ロボットのエヴァだった。ケイレブはそこで、エヴァに搭載されるという人工知能の不可思議な実験に協力することになるが……。「スター・ウォーズ フォースの覚醒」「レヴェナント 蘇えりし者」のドーナル・グリーソンが主人公ケイレブを演じ、「リリーのすべて」のアリシア・ビカンダーが美しい女性型ロボットのエヴァに扮した。グリーソンと同じく「スター・ウォーズ フォースの覚醒」に出演したオスカー・アイザックがネイサン役を務めている。(映画.comより)
前からネット等で話には聞いていたSF映画。シネクイントで初日の最初の回を観る。ビジュアルが美しく未来的であるが、閉鎖的な空間での限られた登場人物たちの物語であるので開始30分ぐらいでウトウトしてしまった。
AIが進化すること、シンギュラティ(2045年問題)は僕らが生きている間に起きてくることなのでSF的な物語だとしてのこの日常の延長戦にあるということである。
そして、人間とAIの違いとは何か、感情を持つ生物が人であるのならばAIがそうなっていけば人とAIの違いは何になるのだろうか。そして神様という概念はすべてを創りたもう存在 だったわけだが、人がそれになってしまう、あるいは作り出したものが自動進化していく先に何があるのかということは現実的に人類の問題になっていくのだろう。
その姿と中身、姿が変わっても中身が同じならば?
姿は変わらずに中身が入れ替わってしまっても?
どちらが同じなのだろう、自分にとってそれが大事な人だったらとすれば。どちらが自分にとって大事なのだろう。人は目に見えるものばかりを信じる、しかしやがて自分も消えてしまうのに。
生きていれば僕たちも自分たちと見た目も変わらないし、見分けることのできない新しい生命との隣り合わせに生活をしていく可能性はあるのだろう。そして、今いる隣の人がそうじゃないって言える可能性は、そして自分がそうではないという可能性は、まるで『ブレイドランナー』の世界観、フィリップ・K・ディックが予見した世界は今世紀中にはやってくる。