Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『名前を呼んで』


 なぜ僕は昔から乙一さんや伊坂幸太郎さんが好きだというのに資質が純文学寄りなんだろうか。本名じゃなくて別のペンネーム使うなら寺島小歌にしようかな。寺島小歌は今『水道橋博士のメルマ旬報』で書いている『浮かぶように、日々』に出てくる登場人物名。
 『メアリー・スー』は『多重人格探偵サイコ』の雨宮が宿したそれぞれの人格みたい、『わたしは存在が空気』は浅野いにおさんの表紙イラストな時点でモロにツボ。



『名前を呼んで』
君が僕を呼ぶ時の名前は君と僕の関係の中にある
僕が君を呼ぶ時も同じで
君は僕じゃない人にはなんて呼ばれているのだろう
いくつ呼び名が、名前があるんだろう
その数だけ君の関係性が存在している
たくさんの名前の集合体が君で
僕が知っているのはそのひとつだけだけど
いろんな君がいることが嬉しいし不思議だ
僕じゃない人が君を呼ぶ時に君はどんな顔をして
どんな声で答えるのか僕には一生わからないままに