監督・脚本:白石晃士
エグゼクティブプロデューサー:井上伸一郎
出演:山本美月(倉橋有里)、玉城ティナ(高木鈴花)、佐津川愛美(上野夏美)、甲本雅裕(森繁新一)、安藤政信(常盤経蔵)、菊地麻衣(珠緒)、田中美里(高木史子)ほか
「リング」の貞子と「呪怨」の伽椰子というJホラーを代表する恐怖の2大キャラクターの共演が実現した作品。「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズや「ノロイ」「オカルト」などホラー作品を多数手がける白石晃士監督がメガホンをとり、山本美月が主演、玉城ティナ、安藤政信らが共演する。その映像を見ると貞子から電話がかかってきて2日後に必ず死んでしまうという「呪いの動画」を見てしまった女子大生の有里。そして、入ったら行方不明になるという「呪いの家」に足を踏み入れてしまった女子高生の鈴香。共に呪いをかけられた2人を救うために立ち上がった霊媒師の経蔵は、貞子と伽椰子を戦わせるという秘策に打って出る。
安藤政信さんが出ているので観に来た。もうそれだけだ。ホラーは苦手だし怖いじゃん、でも、ある時からホラーって見方を変えると笑えるって気づいてからはだいぶ見れるようになった。ホラーとコントは紙一重だから心の中でツッコミまくれば楽しいし、演出でドキッとすることは展開上仕方ないけど寝るのが怖いとか風呂に入るのがとかそういう怖さには対応できる気がする。
『リング』『らせん』は高校生の頃にリアルタイムで劇場で観ている。『呪怨』シリーズはまったく未見。なので、この呪い対決は貞子側のことしか知らずに観た。脚本が二つのシリーズをうまく交互に「呪」われてしまうヒロインふたりと周りの人を描きながら霊媒師である安藤政信が出てきて、呪いをぶつけて消滅させるしかないという展開になる。時間も長すぎずにいい。
大学で民俗学だと思うが教授が都市伝説の授業をしているシーンがある、カドカワ制作だから一瞬、大塚英志的な部分を出してるのかと思った。『黒鷺死体宅配便』は都市伝説を扱っていた作品だったからね。
安藤くんの佇まいもカッコいいし、ヒロインふたりも良かったと思う。山本美月は正義感というか責任感が強いキャラで、女子高生役の玉城ティナは妹的な存在かな。
ネタバレ的に言えば最強の呪い対決で消滅させようとしたら『ドラゴンボール』の悟空とベジータが戦ってるとフュージョンしちゃったという終わり。だから最恐のラストってこと。主要人物はみんな....。