Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ヒメアノ〜ル』



監督・吉田恵輔
原作・古谷実
出演・森田剛(森田正一)、濱田岳(岡田進)、佐津川愛美(阿部ユカ)、ムロツヨシ(安藤勇次)、駒木根隆介、山田真歩大竹まこと


行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミックを、「V6」の森田剛主演で実写映画化。森田が、次々と殺人を重ねていく主人公の快楽殺人犯・森田正一役を演じ、「純喫茶磯辺」「銀の匙 Silver Spoon」などを手がけた吉田恵輔監督がメガホンをとった。平凡な毎日に焦りを感じながら、ビルの清掃のパートタイマーとして働いている岡田は、同僚の安藤から思いを寄せるカフェの店員ユカとの恋のキューピッド役を頼まれる。ユカが働くカフェで、高校時代に過酷ないじめに遭っていた同級生の森田正一と再会する岡田だったが、ユカから彼女が森田にストーキングをされている事実を知らされる。岡田役を濱田岳、ユカ役を佐津川愛美、安藤役をムロツヨシがそれぞれ演じる。(映画. comより)

 今日から公開の『ヒメアノ〜ル』をヒューマントラスト渋谷にて鑑賞。劇場出てから日常に戻って人混み歩いてるとあの森田剛の視線とか暴力に晒されてるみたいに思えてきて恐ろしさが増す。
 原作は発売当時に読んでいたが、今作はやはり森田剛の一人勝ちというか過去にイジメられていたという背景があるにしろ、彼の終わっているという絶望は人を殺しても犯してももう衝動としてのみあり、世界に復讐するだけして死ねばいいというどうしようもない悪意、いや悪意でもないのかもしれない、ただの絶望というものが人の形をして迫ってくるという怖さだった。
 駒木根隆介、山田真歩とサイタマノラッパーシリーズに出演していた二人が出ていたりともちろん森田剛以外にもいい役者が出ているのだけ、森田の殺すときだけ犯すときだけ生きているようなあの存在は恐怖でしかない。


 先週は『世界から猫が消えたなら』を観た。この映画が世界から消えて欲しいと思うほどの出来だった。これは川村元気原作だが、原作が売れたのもなんかあるんだろうけど読まないけどこの映画はひどすぎた。