Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

劇場 の検索結果:

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年4月16日〜2024年4月30日)

…ていた。こまばアゴラ劇場が閉館になってそのサヨナラ公演をやるというので、その一番最初に上演する『S高原から』のチケットを取っていた。劇場で待ち合わせをしていたので歩いて向かった。家から30分ほど歩くと着くのだけど、コロナパンデミック前に来てからは来ていなかった。駅から劇場に向かう商店街にあるお店も昔あったはずのものが違うお店になっていたりした。何度かロロや範宙遊泳の舞台を観に来ていて、歩いている時に亡くなった友達と来た記憶が蘇ってきた。たぶんロロを観に来た時で、観終わった後に…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年4月1日〜2024年4月15日)

…タジオジブリ作品だが劇場公開ではなくテレビアニメとして放映されたものらしく、1993年の作品なので約30年前のアニメ作品である。そういう時代を飛び越えて、今の若い世代に届いているのはシティポップの世界的なリバイバルヒットと無縁ではないだろうし、それによるネオシティポップというジャンルが流行っているのもあるだろうし、平成レトロ消費という側面もあるのかもしれない。実際に観てみると確かに古くて新しい、ジブリの可能性の一つだったんだなあ、と思った。大学一年生時に高校の同窓会で当たり前…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年3月16日〜2024年3月31日)

…を聞きながら感じた。劇場には渋谷に行くとよく会う作家の燃え殻さんもいらしていて、帰りがけに燃え殻さんと一緒に佐井さんにちょっとだけ挨拶して、途中まで歩きながら話をさせてもらった。いつもみたいに僕がかなり話をしてしまった感じもあって、毎回申し訳ないなと思っていたりもするんだけど、久しぶりに人と話すタイミングだったからよりそうなってしまったかなって。一週間ぐらいは病院関係の人と話すことが多かったから。夕方からライティング作業を始めたらCOTOGOTOBOOKSから町田康歌集『くる…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年3月1日〜2024年3月15日)

…めには作っていない。劇場に行って体験するしかないものとしての次の時代へ進んでしまった映画作品だった。 特集「震災後の世界13」の古川日出男さん「キカイダー、石巻、鳥島、福島」では、『ゼロエフ』で歩き、書いた古川さんが、つぎの一歩目を踏み出します。古川日出男さんと柴崎友香さんの震災と書くことをめぐる対談「書けないところから始まる」もあわせてお読みください。 【次号予告1】3月7日発売の群像4月号。特集「震災後の世界13」では、古川日出男さんの創作、柴崎友香さんと古川日出男さんの…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年2月16日〜2024年2月29日)

…待ちに待っていた本多劇場でのダウ90000の単独ライブ。亡くなった友達と去年やった「20000」をザ・スズナリに観に行って、次はタイトルは「30000」で本多劇場で開催というアナウンスが出ていた。チケット取れたら行こうと話していた。取れるかはわからないけど先行抽選を申し込んだ。 2月17日日付が変わって寝落ちしたが、すぐに目が覚めて25時過ぎから10分遅れぐらいで『JUNK バナナマンのバナナムーンGOLD』をradikoのタイムフリーで聴く。先週の『赤えんぴつ in 武道館…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年2月1日〜2024年2月15日)

…クイントが入っている劇場が渋谷シネパレスだったみたいな感覚に近い。『here』パンフと去年末に二回観たけどパンフが売り切れで買えなかったヴィム・ヴェンダース監督『PERFECT DAY』のものもあったので一緒に購入した。偶然なんだろうけど、『PERFECT DAY』で役所広司さん演じる主人公の平山はスカイツリーのお膝元である押上に住んでいる設定で、その付近や隅田川を渡った浅草が彼の日常として描かれていた。亡くなった友達が住んでいたのはそこからほんの少し南下したエリアで、13日…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年1月16日〜2024年1月31日)

…だったが、50分から劇場がオープンだったので目の前の東京ミッドタウン日比谷内のTOHOシネマズ日比谷に行ったりして時間を潰してから再度シャンテへ。金曜日に公開したばかりの新作映画であるジェシー・アイゼンバーグ監督『僕らの世界が交わるまで』を鑑賞。A24作品でもあるのと、主演の二人の感じも予告編で見ていいなと思っていた作品。お客さんはそれなりに入っていたと思うが、年齢層は高かった。A24作品が好きそうな感じではない、シャンテ自体についているお客さんのような気もするし、ジュリアン…

Spiral Fiction Note’s 日記(2024年1月1日〜2024年1月15日)

…力を認められてお笑い劇場の作家見習いになるが、笑いを追求するあまり非常識な行動をとるツチヤは周囲に理解されず淘汰されてしまう。失望する彼を救ったのは、ある芸人のラジオ番組だった。番組にネタを投稿する「ハガキ職人」として注目を集めるようになったツチヤは、憧れの芸人から声を掛けられ上京することになるが……。「キングダム」シリーズなどで活躍する岡山天音が主演を務め、仲野太賀、菅田将暉、松本穂香が共演。井筒和幸、中島哲也、廣木隆一といった名監督のもとで助監督を務めてきた滝本憲吾監督が…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年12月16日〜2023年12月31日)

…連載中の『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』を脱稿させるという先月後半の作業は、地獄に堕ちるに等しかったが、楽しかった。これは「苦しいが楽しい」の第1相である。じゃあ第2の相(フェーズ)はなんなのか、といったら、苦しんで苦しんで苦しんで執筆する数日間、というのを、保証してくれる金銭を、自分が稼いでいることである。1日に24時間、たとえば小説について考えなければならないとしたら、この24時間を、衣食住の面でサポートできるだけの金銭が〈いま、ここ〉に所有されていな…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年11月16日〜2023年11月30日)

…るので、三回目は来年劇場で公開されたら観ます。【マジック・ジョンソン二世】悲運の大型司令塔 アンファニー・“ペニー”・ハーダウェイ NIKE「SKNRS」のサイトを見たら今度「エアペニー2」が出るというので、ちょっと声が出てしまった。懐かしっ。それもあって久しぶりにペニーの動画を検索して見てみた。やっぱりカッコいい。このオリジナルカラーのバッシュも買って履いていた。木爾チレン著『神に愛されていた』を読み始めた。23日に大盛堂書店でトークイベントがあるので、それまでに読み終えて…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年11月1日〜2023年11月15日)

…りは通じるとは思う。劇場がどんな雰囲気になるかはたのしみ。笑う人が多いと劇場もかなり笑う人が増えるんだろうけど、その時の客層次第かも。夕方に少し用事があったので外に出た時に寒すぎず暑すぎずでちょうどいい気温だった。リモートワークが終わってからは来週火曜日に提出予定のライティング作業を開始。明日からの三連休はわりと予定をいれてしまったので、できるだけ早めに終わらしたい、というか終わらせないと詰まってくるものもあるし、いい加減に手をつけないといけないものをやらないといけない。 1…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年10月16日〜2023年10月31日)

…はなっていた。一月に劇場公開されるのでホワイトシネクイントで鑑賞してパンフも読んでみたいし、映画の夢のような作品なので多くの人に観てもらいたいと思った。さすがに帰りは銀座線で帰った。夜にやる予定だったミーティングのほうは出したものが問題ないとのことだったので、ミーティングはなしということになった。提出したものも好感触だったのでうれしかった。家に帰ってから作業の続きを。明日明後日で仕上げられるといいのだけど。 10月29日7時過ぎに起きてから作業の続きを開始。読み返していくのも…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年10月1日〜2023年10月15日)

…の⼤学⽣、および公共劇場での市⺠参加作品のために書き下ろす群像劇の東京芸術祭バージョン。50名以上の登場人物のプロフィールと、”彼ら”にまつわる短いエピソードをもとに構成された、ロロ初のオムニバスストーリーを上演する。日常の一コマを何遍も積み重ねた先に浮かび上がるのは、時代や街、あるいは、わたしたちが生きている世界そのものかもしれない。 ロロ『オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト(カタログ版)』をシアターイーストで友人のパン生地くんと鑑賞。尺の長さの違う35の物語がポンポン…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年9月16日〜2023年9月30日)

…ーニング』ぐらいしか劇場では観ていなくて、『シークレット・サンシャイン』もさすがにタイトルは知っているけど観たことのなかった作品だったのでこの機会に観ようと思った。正直なところ、最初に誘拐されたあとにウトウトして子供の死体が見つかる前ぐらいから意識がまたはっきりしてからは寝ずに最後まで観た。シネが息子を失ったあとにキリスト教に、イエス・キリストに救いを求めて敬虔なクリスチャンになっていく。教会の活動に積極的に参加していく中で、赦しについて考える様になり、息子を殺した犯人、敵を…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年9月1日〜2023年9月15日)

…より 家から一番近い劇場のシアタートラムへ18時前に向かう。すぐに開場して場内へ。前から四列目の左端から三番目という前の方の座席だった。ちょっと役者さんたちが右側に偏って演技をすると首を傾ける感じにはなるが、位置としては十分見やすい。一戸と松坂の再会から始まり、実際にかつての劇団仲間との飲み会で彼が近況報告をして、舞台をするという流れが演じられる。すぐにまったく同じことがぎこちなく反復される。それは舞台の練習シーンであり、彼らの会話を改めて演じるというものだ。物語はその後、本…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年8月16日〜2023年8月31日)

…|10月20日(金)劇場公開! 『TENET』のジョン・デヴィッド・ワシントンが主役だから「逆行装置」を使えばなんとかなるみたいなコメントが日本版予告にあった。AIが進化したらたぶん次元や空間を越えていく可能性もあるだろうから、それもなくはないかなあって思った。仏陀が悟りを開いたというのも、彼がいた三次元から四次元や多次元であったり、あるいは可能世界へ移行する手段を見つけたみたいなことなんじゃないかなって思っていて、『インターステラー』ラストあたりのシーンも違和感ないのはそう…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年8月1日〜2023年8月15日)

…んできたと勘違いして劇場から逃げ出したという有名な話がある(まだ映画という概念ないから、初体験だった)けど、そういうものを意図的にトム・クルーズやスピルバーグ監督が意図的に作品に取り入れている。『ハリウッド映画の終焉』という宇野維正さんの新書でも書かれていたが、僕たちが映画だと思っていた作品の作り方や興行システムが終わりに向かっているということも反映されているのだろう。トム・クルーズにしろスピルバーグにしろ、それが終わってしまう前に自分たちが映画だと信じるものをやろうとしてい…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年7月16日〜2023年7月31日)

…う一回公開されてから劇場で観るとわかることもあるかもしれないけど、どうだろう。 一方で『アステロイド・シティ』に登場する地球外生命体は、エイリアンのスーツを身にまとったジェフ・ゴールドブラムだ。それだけである。本作に登場するエイリアンは、それに目を奪われている人々と同じように、臆病で好奇心旺盛のように見えるが、地球からすぐに立ち去るまではひと言も言葉を発しなければ、音も出さない。舞台の袖でエイリアンは隠喩であるとゴールドブラムは語っているが(これは劇中劇なのだ)、何を象徴して…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年7月1日〜2023年7月15日)

…東映で『ワンピース』劇場版などを作った後にフリーとなって『時をかける少女』を作った。作品の評価も高く、同時期に宮崎吾朗監督『ゲド戦記』も公開されていて、人気や内容の氷解ともに細田監督に軍配が上がったことも象徴的だった。もし、細田守監督が宮崎駿のあとを継ぐポジションになってジブリ作品の監督になっていたら、仲里依紗は今の方なポジションにはいなかっただろうし、ブレイクするきっかけもかなり違ったのだと思う。運命というのは本人の意思よりも他者の行動や思惑が知らないところで作用している。…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年6月16日〜2023年6月30日)

…人もいるだろうけど、劇場に来るのが難しいという状況でないのであれば劇場をオススメする。配信で観てから、後悔時に劇場で観るべきだったと後悔するのが目に見えている。 ピーター・パーカーの遺志を継いだ少年マイルス・モラレスを主人公に新たなスパイダーマンの誕生を描き、アカデミー長編アニメーション賞を受賞した2018年製作のアニメーション映画「スパイダーマン スパイダーバース」の続編。マルチバースを自由に移動できるようになった世界。マイルスは久々に姿を現したグウェンに導かれ、あるユニバ…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年6月1日〜2023年6月15日)

…ウェブで取っていた。劇場で観るのは4回目、Blu-rayとかソフト化して発売のお知らせみたいなものはSNSで見たけど、家で見るかというと僕はちょっと疑問、だからスクリーンでもう一度観ておいて、アメリカからポスターが来るのを待とうと思った。『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』四回目を。一回目はTOHOシネマズ日比谷、二回目はTOHOシネマズ新宿(ここまではIMAX鑑賞)、三回目はホワイトシネクイントで今回はK2シモキタザワエキマエシネマと毎回違う劇場で観たのも…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年5月16日〜2023年5月31日)

…辺露伴は動かない」の劇場版。相手を本にして生い立ちや秘密を読み、指示を書き込むこともできる特殊能力「ヘブンズ・ドアー」を備えた漫画家・岸辺露伴。青年時代、露伴は淡い思いを抱いていた女性から、この世で最も邪悪な「最も黒い絵」の噂を聞いた。それから時がたち、その絵がフランスのルーブル美術館に所蔵されていることを知った露伴は新作執筆の取材と、かつてのかすかな慕情のためにフランスを訪れる。しかし、美術館職員に「黒い絵」の存在を知る者はなく、データベースによってヒットしたその保管場所は…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年4月16日〜2023年4月30日)

…夢二』は昔レンタルや劇場で観た記憶はあるのだが、この『ツィゴイネルワイゼン』だけは観たことがなかった気がしたのでこの機会に観ることにした。 士官学校教授の靑地(藤田敏八)と無頼の友人・中砂(原田芳雄)を中心に、靑地の妻周子(大楠道代)、中砂の妻と後妻(大谷直子の二役)をめぐる幻想譚が、妖しくも美しく描かれる本作。内田百閒の「サラサーテの盤」ほかいくつかの短篇小説を、生と死、時間と空間、現実と幻想のなかを彷徨う物語として田中陽造が見事に脚色。1980年、東京タワーの足下に設営さ…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年4月1日〜2023年4月15日)

…川日出男『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』第2回を読む。『の、すべて』最新回では大江健三郎作品のことが浮かんだが、こちらでは古川さんが以前住んでいた家の設計者である原広司のことから彼の友人の大江健三郎の言及がされていた。連載で読んでいるとこのような同時代的なシンクロが起きる。京都(京都駅と金閣寺)の話がメインだが、ラーメンの話もあった。ラーメンというのは古川作品を読んでいるとよく出てくる食べ物である。また、過去に書いた作品(『金閣』など)も内包されている(言…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年3月16日〜2023年3月31日)

…ン・エヴァンゲリオン劇場版」「シン・ゴジラ」の庵野秀明が監督・脚本を手がけて新たに映画化。主人公・本郷猛/仮面ライダー役に「宮本から君へ」の池松壮亮、ヒロイン・緑川ルリ子役に「賭ケグルイ」シリーズの浜辺美波、一文字隼人/仮面ライダー第2号役に「ハケンアニメ!」の柄本佑を迎え、新たなオリジナル作品として描き出す。ルリ子の兄・緑川イチローを森山未來、父・緑川弘博士を塚本晋也、秘密結社SHOCKERの上級構成員・ハチオーグを西野七瀬、同じくSHOCKER上級構成員のコウモリオーグを…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年3月1日〜2023年3月15日)

…年ぶりにハリウッドの劇場公開映画に復帰を果たしたキー・ホイ・クァンが、夫のウェイモンドを演じて話題に。悪役ディアドラ役は「ハロウィン」シリーズのジェイミー・リー・カーティスが務めた。第95回アカデミー賞では作品、監督、脚本、主演女優ほか同年度最多の10部門11ノミネートを果たした。(映画.comより) 観終わったあとに六本木で観てきたイゴっちと銀座にあるミスドで待ち合わせをして穴の空いているもの(ドーナツ)を食べる(イゴっちが映画の内容を知っていたり、なにかで読んだりしたから…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年2月15日〜2023年2月28日)

…ステムがちゃんとした劇場で観るのがオススメ、配信されてから観てもこの音の問題がまったく違うとおもしろさがなくなりはしないけど、100%では享受できないんじゃないかな、劇場で観て笑顔になる作品かなあ。十七時過ぎにニコラによってアルヴァーブレンドとアイノブレンドを飲んだ。バレンタインということでチョコプリンというか、前はメニューにもあった時期があるデザートをいただいた。アマレットが入っているのでちょっと大人な甘さだけど、プリンの部分と少しスポンジっぽいところがあって美味しかった。…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年2月1日〜2023年2月14日)

…22年に「完全版」で劇場公開。(映画.comより) 公式サイトにあるストーリーと予告編ぐらいしか見ていなかったが、時間と都市をある家族をメインに描くというのは僕の性癖というか、ドストライクなものなので自分の書きたい作品にもきっと無意識でも影響を与える可能性があるといいなって。時間と場所がわりところころ変わる内容になっており、前半部分はちょっと観にくい展開だなと思っていたのだが、終盤になってそれらがひとつに纏まっていきラストに集結していく。それと香港ノワール的な後半が噛み合って…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年1月16日〜2023年1月31日)

…笑う(『働くおっさん劇場』に繋がっていく)という松本人志的なものだったが、『ゴリラ裁判の日』では主人公をゴリラのローズにしていることで、男性優位社会における女性の尊厳や自由を描きながら、そもそも人間と動物の違いとは、人権とはなに?というテーマを重ねている。そして、メインテーマに正義と法律の問題が入っているので非常に現代的なモチーフになっていた。また、このところ映画やドラマや小説でもよく出てくる「手話」が今作でも重要なものとなっていて、ローズは手話(とそれを認識して言葉を話す装…

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年1月1日〜2022年1月15日)

…男新連載『京都という劇場で、パンデミックというオペラを観る』を読む。内容は『文藝』サイトの紹介文では【「桁外れの物語力を持ったはずの京都が、ふいに敗れた」――何に敗れたのか。それはパンデミックという「物語」に。観光都市・京都を舞台に日本史と人類史が交叉する。古川日出男のシン・ノンフィクション、開幕。】とあった。これは小説(フィクション)ではない、『ゼロエフ』の次のノンフィクション作品となるみたい。タイトルにあるように「京都」という場所をメインにしたものだが、画家の伊庭靖子さん…