Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

Spiral Fiction Note’s 日記(2023年8月16日〜2023年8月31日)

8月上旬の日記(2023年8月1日から8月15日分)


8月16日
先月終わりに買っていたがまったく読んでいなかった(なかなか読むモードにならなかった)ミシェル・ウエルベック著/野崎歓/齋藤可津子/木内尭訳『滅ぼす』上下巻にそろそろ手を出そうと思って朝起きてから少し読んだ。あれっ、思ってたよりもすごく読みやすい。

謎の国際テロが多発するなか、2027年フランス大統領選が行われ、経済大臣ブリュノと秘書官ポールはテレビタレントを擁立する。社会の分断と個人の幸福。フランス発の大ベストセラー。

経済大臣の秘書官ポールは、諜報機関で重きをなした父や家族と関係を修復する。冷え切った妻との間に見える光。絶望的な世界で生きる個人の自由の果てを描く作家による現代の愛の物語。

ミシェル・ウエルベックはずいぶん前に『素粒子』と『プラットフォーム』を読んだぐらいぐらい。難しいイメージはちょっとあった。この『滅ぼす』は装幀デザインがわりと好みのものだし、近未来の話でありながら現在のフランスだけでなく、日本とか先進国の問題に通じていそうだなって思っていた。冒頭はハッカー的な能力を思っている人たちとグラフィティアートに関してのところからだった。

今日に日付が変わってすぐにライティング作業の〆切分を提出して(数分遅れてしまったが)、8月上旬の日記をはてなブログにアップして、半年前のはてブにアップしていた日記をnoteに転載するようになったのでそれもアップしてから寝ようとした。
ライティング作業のまま、はてなブログにアップする日記の誤字脱字をチェックしながら読んでいったので脳がクールダウンなかなかできずに2時半ぐらいになってようやく眠れた。
今朝は7時前に一度目が覚めたが、睡眠時間は短いものの頭はなぜかスッキリしていた。時間的にちょうどノンレム睡眠のターンが終わってレム睡眠に入って目覚めたのかもしれない。
朝の作業はせずに『滅ぼす』上巻を十数ページ読んでから、リモートワークを開始。雨は降っていなかったし、しばらく天気は崩れそうになったので洗濯機を回して干した。家で仕事ができるのはこういう家事的なものもこなしやすいというのがありがたい。
通勤時間の問題だけど、前までは渋谷に会社があったから散歩がてら行ける範囲だったからよかった。だが、株式譲渡で親会社が変わってから竹橋のオフィスになってしまって、朝の田園都市線半蔵門線に乗ってまで行きたいとは思えない。
とはいえ、僕は正社員でもないし、会社に出社してやらないといけないことがほとんどないからいいのだけど、社員の人とかは大変だろうな。しかもコロナパンデミックで自宅勤務の時にオフィスを改装して、みんなが出社したらデスクの数が足りない&謎に本棚とかたくさんおいておしゃれな感じにしたので前よりも狭くなってしまっているので、僕は基本的には出社しないことにしている。数ヶ月に一回自分が所属している部署のできるだけ全員出社してのミーティングの時だけ。
もちろん顔を合わせないないとわからない感覚はあるし、Slackとかでやりとりしているけど、自分がやっている仕事以外の同じ部署の人にも合わないので、正直名前も顔もわからない人がどんどん増えてきている。そこが問題なのもよくわかる。

いつも通り仕事中のBGMはradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』『JUNK 爆笑問題カーボーイ』『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を聴いた。
「アルピーD.C.GARAGE」の中で平子さんが酒井さんの第二子妊娠の話題について話していて、酒井さんの妻のインスタグラムで公表したことでニュースになったらしい。でも、たしか少し前に酒井さんがこのラジオで第二子妊娠しましたって話していたのを僕も聞いていた。ラジオで言ったことが話題にならないでインスタかよみたいな平子さんの叫びはネタ的におもしろくもあるが、確かになんで前にラジオで話した時にニュースにならなかったんだろう。
爆笑問題カーボーイ」では太田さんが喫煙所で一緒になったラランドのニシダさんから処女小説『不器用で』を渡されて、読んだ感想を話していた。確かに太田さん自身も小説を書かれているけど、他の人のものもしっかり読まれているし、その感想なんかを聞くと、あまり興味が沸かなかった作品も読んでみようかなって思わされる熱量と視点がある。
先週の直木賞受賞二作品(垣根涼介著『極楽征夷大将軍』と永井紗耶子著『木挽町のあだ討ち』)についての太田さんのそれぞれの作品の説明とどういう話なのかっていうのは素晴らしくて、著者はあれ聞いたらすごくうれしいだろうなって思えるものだった。
「星野さんのANN」は新曲の『生命体』についての話を聞いてから、曲を改めて聴いてみると解像度が上がるというか没入感が増すような、気になった。ネトフリの『ライトハウス』がまずはたのしみ。トークの途中で「妻が」っていうところがあって、時折新垣さんのことが出てくることはあるけど、藤井隆さんの『アイリーン』の曲の話題の時とかね、ちょっとずつ自然な感じで話に出てくるようになってきたのかな。
「あのちゃんANN0」はコミケの話から広がって行きそうでいかない、でも、自分の知っていることで話している感じがちゃんとする。スペシャルウイークのゲストがインスタでもたまに一緒に写っている仲良しの本田翼さんと発表していて、仲良しコンビでの生放送のラジオがどうなるのか非常にたのしみ。唯一の芸能人の友達みたいな話もあるから、こうなるとこの次は鶴瓶師匠になったらするのかな、次の枠の上柳さんとの繋がりや関係性もあるからそれも期待している。

星野源 - 生命体 (Official Video)



リモートワークが終わってから来週の〆切があるライティング作業に関するもろもろを。スケジュールを確認していると、もう今月も半分を切った。暑さと大雨に体と心がもっていかれそうな夏だけど、十月ぐらいまでなんとかこのまま乗り切っていけたらと思うんだけど。

ユニットバスのドアをずっと開けている。蛇口を閉めていても水滴が落ちるのがどうしても止まらなくて、栓をして水を溜めているんだけど、その音の感覚が日に日に短くはなってきている。昨日溜まったものに触れてみたらかなり冷たかった。しっかり水だった。暑い日が続いていて、水を出してもぬるい水が出ていたことを考えると、ずっと出し続けていたら冷たいってことなのだろうか。

 

8月17日

偉い人が「責任」逃れをするために、
「敵」を作り上げて憂さを晴らすために、
誰かを「黙らせる」ために言葉が使われるようになったこの世界で、
凝り固まった価値観を解きほぐし、
肺の奥まで呼吸しやすくしてくれるような……
そんな「言葉」との出会いは、まだ可能だろうか?

本書は、マイノリティの自己表現をテーマに研究を続ける文学者が、
いま生きづらさを感じているあなたに、そして自らに向けて綴った、
18のエッセイである。

障害者運動や反差別闘争の歴史の中で培われてきた
「一言にまとまらない魅力をもった言葉たち」と
「発言者たちの人生」をひとつひとつ紹介していくことを通して、
この社会で今、何が壊されつつあるのか、
人間としての尊厳をどのように守っていけるのかを考えていく。

 誰かに対して「役に立たない」という烙印を押したがる人は、誰かに対して「役に立たないという烙印」を押すことによって、「自分は何かの役に立っている」という勘違いをしていることがある。
 特に、その「何か」が、漠然とした大きなものの場合には注意が必要だ(「国家」「世界」「人類」などなど)。第六話で触れた相模原事件の実行犯にも、同じような問題が見て取れる。「誰かの役に立つこと」が、「役に立たない人を見つけて吊るし上げること」だとしたら、ぼくは断然、何の役にも立ちたくない。
P107より

「鬼畜米英」「撃ちてし止まん」といった荒々しい掛け声に混じって、障害者たちは「米食い虫」「非国民」と罵られていた。敵を罵る社会は、身内に対しても残酷になる。松本校長をなじった教育者たちのように、「役に立たない人」を吊し上げることが「愛国表現」だと勘違いするような人たちが出てくるのだ。
 このエピソードを思い返すたびに、最も安易でたちの悪い「愛国表現」は、その場の空気に乗じて反撃できない弱者を罵ることだと痛感する。
 こうした時代、障害者たちはどれほどの「遠慮」を強いられたのだろう。春兆さんは、それを肌感覚で知っている人だった。
荒井裕樹著『まとまらない言葉を生きる』P177より

雑誌『ダ・ヴィンチ』の最初の方に役者さんなどのインタビューとその人がオススメする一冊が紹介されているページがあって、そこに夏帆さんが出ていた。月末から舞台があるのでその宣伝も兼ねているんだと思うのだが、彼女が紹介していたのがこの『まとまらない言葉を生きる』だった。気になったのでそれからどこかないかなって書店に行くたびに探していたのだが近くにはなかった。代官山蔦屋書店に行った時にあったので購入していたのを起きてから読み始めた。
木曜日なので気持ちとしては休日のモード。読んでいてほんとうにいいエッセイだなと思ったし、これは人にオススメしたくなるし、誰かにプレゼントしたい一冊だった。この本を読んで、知れたことがうれしい。


18時前に家を出て恵比寿へ。歩いていっても一時間はかからない。途中で恵比寿神社によってお参り。恵比寿に行く時は大抵ここに寄っている。


親友のイゴっちとリキッドルームの横と言っても問題ないナナホシという居酒屋に。お店の前集合で待っていたら。リキッドルームに向かう人たちにある傾向があって、今日は誰がやるんだろうと観にいったらコーネリアス坂本慎太郎の対バンだった。僕は先行とりあえず申し込んで落ちたやつだった。
お店で飲んで食べてたくさん話をした。彼がちょうど『バービー』を観てきたばかりだったので、その話と『君たちはどう生きるか』の話が中心だった。このお店は初めてきたけどオシャレな雰囲気で料理も美味しいけどちょうどいい価格帯で、三茶のマルコに近い感じだなって思った。マルコみたいなお店は実際のところ増えているとイゴっちが言っていた。食べたものは全部美味しかった。ガリ巻とシャインマスカットの白和えははじめて食べたけどクセになる味だったな。
もう一件、イゴっちがよく行くバーに行って飲みながらトーク。そこでは映画『怪物』の話とかしつつ、三ヶ月ぶりだったけどいつも同様にたのしかった。
帰りも歩いて帰ったんだけど、途中ガードレールにぶつかってしまった。翌朝ヒザ痛いなって思ってぶつかったのを思い出した。怪我とかも打ち身にもなってなくて、押したらなんとなく痛いって感じ。歩いて家に帰ったら日が変わっていてすぐに寝落ちした。

 

8月18日
目覚めはよくて7時前に起きた。二日酔いもほとんどなくて、冷蔵庫にあったポカリを飲んだらスッキリ。リモートワークまでは自分の作業に必要な資料を読んでいた。
仕事を開始したら、ちょっとめんどくさい作業をやってくれとSlackで昨日の時点で言われていたのでそれにすぐに取り掛かった。単純な作業だったけど、数が多いのと確認後に必要なデータをコピペするしかないので時間だけがすごくかかるものだった。最初にイライラしたけど、もうソッコーで終わらせたほうがいいなと思ってお昼すぎには終わらせた。
マイナンバーカードのデータをエクセルとかでコピペしてたら、そりゃあミスるよね。膨大すぎる量を手作業だったら間違いなくミスる。それなら最初から登録した際のデータがそのまま必要とするシートとかに移せるシステムとかを構築したほうがいいんだけど、そういうことのシステム設計みたいなことを考えて提案するみたいな人が現場にいても、上が理解できていないんだろう。
しかし、人為的なミスはどうしても起こるから公共のものに関してはちゃんとしたシステムを入れてミスをなくすことに徹底しないといけない。だけど、あの大臣を見ても今の政権与党を見てもそういうことができそうな人や判断できそうにないし、そもそも間違えたりしても謝罪もしないし責任も取らないので、彼らこそが国家、国民に対してのエラーの要素でしかない。

出川哲朗還暦祭り」ナイナイ、さまぁ~ず、有吉ら集結 会場は横浜アリーナ(コメントあり)

いつもは『ナインティナインのオールナイトニッポン』をやっている枠で『出川哲朗オールナイトニッポン』が放送されていて、それをradikoで聴いていた。
出川哲朗還暦祭り」のゲストを発表したんだけどほんとうに豪華で驚いたし、ゲスト発表をしたあとの出川さんとゲストのバカリズム三四郎の事務所の後輩とのやりとりが最高だった。
出川さんが愛されるのもよくわかるし、かつて嫌いな芸人みたいなことを言われていてそれが今は真逆になったのもその愛らしい部分が伝わっていったのも大きいんだろう。
出川哲朗オールナイトニッポン』の裏番組の『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』を先に聞いていたら、二人が夏休みを取るために事前収録をしていて、月曜日に収録だったので生放送がある伊集院光さんに声をかけて出てもらっていた。そこでのやりとりもベテランになったらなったで悩みというかどうするかみたいなトークをしていて、その自然な感じがとてもよかった。

リモートワーク終わって、この前出したライティング作業の追加と修正分をやったりして、一日中しっかり仕事した。ドライアイが加速する。

 

8月19日
7時前に起きてから昨日の続きの作業を一時間ほどやってから家を出る。気温はそこまで高く感じなかったけど湿度は高かった感じでじっとりと汗をかく。宮下公園近くのヒューマントラスト渋谷まで。
昨日ノートパソコンで聴いた『出川哲朗オールナイトニッポン』をスマホradikoのアプリで再び。やっぱりゲスト発表したあとのCM中に感動した出川さんが泣いていて、後輩のバカリズムさんと三四郎の二人がフォローしつつトークをしている様子が面白くて感動できるものだった。
改めて思ったのは、木曜日深夜の『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』で伊集院光さんを呼び込んでの三人のトークの中で年下との関係についての話があって、多少下に舐められている人がいいって言われていて、爆笑問題の太田さんとか、すごいのにどこか下の芸人に舐められている感があると伊集院さんが言っていた。出川さんもそういう感じが今回のラジオであって、だからこそ慕われる要因にもなっているかなって思った。
おじさんおじいさん趣味もなくて友達もいない「ひとりぼっち問題」みたいなことをたまに聞くけど、結局年功序列で生きてきて染み付いているから、下には舐められたくないし威厳を持っていたい、スキを見せれない(見せるのが下手)っていうのがデカいのかもしれないなって思った。


9時半からのデビッド・クローネンバーグ監督『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』を。初回上映なのでチケットをもって売店にいってアイスコーヒーを頼んだら、今はコーヒー販売ができませんと言われた。
コーヒーマシンが壊れていて、修理をお願いしてもお盆だから来れなくて直せていないみたいだった。毎回アイスコーヒーを飲んでるし、初回だと半額になるっていうお得感があったのだが。ジンジャエールを頼んだけど、コーヒーのみがやっぱり半額だった。
映画は公開したばかりだったし、最初の土曜日というのもあってそこそこお客さんがいた。男女比も半々ぐらいか、高校生ぐらいの女の子同士とか世代が広かった。

「クラッシュ」「ビデオドローム」などを手がけた鬼才デビッド・クローネンバーグがビゴ・モーテンセン、レア・セドゥら豪華キャストを迎え、「人類の進化についての黙想」をテーマに描いた異色ドラマ。

そう遠くない未来。人工的な環境に適応するため進化し続けた人類は、その結果として生物学的構造が変容し、痛みの感覚が消え去った。体内で新たな臓器が生み出される加速進化症候群という病気を抱えたアーティストのソールは、パートナーのカプリースとともに、臓器にタトゥーを施して摘出するというショーを披露し、大きな注目と人気を集めていた。しかし、人類の誤った進化と暴走を監視する政府は、臓器登録所を設立し、ソールは政府から強い関心を持たれる存在となっていた。そんな彼のもとに、生前プラスチックを食べていたという遺体が持ち込まれる。

モーテンセンが自身の体内から臓器を生み出すアーティストのソール、セドゥがパートナーのカプリースをそれぞれ演じ、2人を監視する政府機関のティムリン役でクリステン・スチュワートが共演。2022年・第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品作品。(映画.comより)

始まってそこまで経っていない時点でウトウトしてしまい、気がついたら進んでいて、またウトウトしてを繰り返してしまい。観ているシーンを自分ありに繋げて理解しようと思ったんだけど、なんでこういうことになったのか、わからないままラストになってしまった。だから、おもしろかったのかどうかすら判断がつかない。ただ、異様に睡魔に襲われてしまった。
いつも映画館ではコーヒーを飲んでいるけど、あれそこそこ役に立っていたのではないか説。昨日ずっとパソコンをやっていてわりと疲れていた説。暑かった後にジャンジャーエールを飲んで体が一気に冷えて休憩モードになった説。画面が暗くて眠りやすかった説。

お昼前には映画は終わったから歩いて帰る時には午前中よりもかなり日差しがきつくなっていて汗がどんどん出てきた。『三四郎オールナイトニッポン0』を聴いていたら、先日の出川さんの時の裏話もあったり、今度のスペシャルウイークのゲスト発表があったりと、何度か歩きながら笑ってしまった。ゲストの一人が令和ロマンの松井ケムリだったけど、これで爆発してブレイクしそうな気がするなあ。もう一人のゲストはジャングルピケットの太田さんだけど、斉藤さんの不倫問題出ちゃってるからしばらくは大変だろうし、『ラヴィット!』でもしんどそうだった。

Q/N/K-国境線(official video)




Q/N/Kの『国境線』のMVがアップされていた。これは映像もカッコいいし、リリックもいい。アルバムは8月になってすぐに注文していたのが届いたがビュロー菊地のサイトのみで買える形になっている。
流通してないこともあるのか、ロット数が少ないからか5000円という価格帯になっている。ファンアイテムというのはこんな感じに欲しい人だけがそれなりの金額を払って買うという形になっていくんだろう。

汗だくで帰ってきてから昼ごはんを食べてから、ライティング作業の戻りを確認して修正作業を夕方まで。なんとか終わらして再提出。
途中で大家さんがやってきて、業者さんに頼むみたいな話だったユニットバスの蛇口をご自身で交換してくれた。ただ、どうも新品って感じではなかったんだけど、まあ文句は言ってられない。こちらのほうがお互いに費用がかからないってことなら仕方ない。二十分ぐらいで交換してもらったけど、やっぱりゴムっぽい部分の欠損とかもあったみたい。しばらくはこれで大丈夫っぽい。

樋口毅宏の「手玉にとられたい!」【第24回】麻生久美子(女優)「どうやったら麻生久美子と結婚できるんだろう」って考えた

樋口さんうらやましっ。伊賀さんとは「メルマ旬報」界隈でお会いすることが何度もあったし、舞台を観に行くとばったりってこともあるんだけど、麻生さんには一回もお会いしたことないんだよなあ。

 

8月20日
起きてから前日に出したライティング作業の戻しとリクエストが編集者さんから返ってきていたので、それを昼すぎまでやって再提出。なんとかギリギリ間に合ったかな。

茶沢通りの三軒茶屋駅近くでは「三茶ラテンフェスティバル2023サンバパレード」が開催中で、家を出てニコラで14時から始まるアアルトコーヒーの庄野さんのアイスコーヒー教室に向かっていたらおもいっきりサンバパレードにぶつかった。スマホやカメラを構えた人もふくんだ聴衆が沿道にたくさんいてにぎやかだった。


アイスコーヒー教室ではアイスコーヒーの美味しい淹れ方とコーヒー豆についての話、焙煎した豆の新鮮さとかも聞いてみるとなるほどなって思う。何度もコーヒー教室を庄野さんはやっているから、ちょうどよい聞きやすさで自分がやってきたことからわかっていることだけをちゃんと伝えてくれてくれる。
そのあとの庄野さんとニコラの曽根さんのトークイベントである「アアニコ」にも続けて参加して、そのまま打ち上げに行って庄野さんと曽根さん夫妻と常連の竜樹さんと美味しいいつもの居酒屋さんで食べて飲んでたくさん話した。
22時ぐらいにお店に戻ってからゆったりとのんびりと話をした。最近ニコラに来るようになったお客さんも一人そこから加わって、音楽とかいろんな話から個人的なことや考えていることなんかを深い時間までずっとしていた。家に帰ったら3時前だった。

 

8月21日

3時半には寝て7時半には目が覚めた。途中からたくさん水を飲んでいたので酔いも残っておらず、とりあえずシャワーだけ浴びて近所のコンビニに朝食のパンを買いに行った。
9時前からリモートワークを開始して、いつもの業務をやっていく。昼休憩の時にさすがに睡眠が足りてないと思って30分ほど電気を切って仮眠を取った。それだけでも休むとかなり疲れが取れたというか、脳とか体がすっきりしたのがわかる。
シエスタっていうんだっけ、これだけ夏が暑くて外に出るのがしんどい気候になってきているから、ご飯とかの休憩にプラスして仮眠する時間があればいいのになあと思う。その仮眠した時間分早く働いても、就業時間を遅くすればいいだろうし、でも、会社とかだと寝るとこがないのが問題か。
大学を一年もしないで辞めて、実家に返ってコンビニの弁当工場で働いている時は、出来上がった弁当やおにぎりを店舗の発注数ごとに仕分けして、レーンに置かれているそれぞれの番重に入れていくということをやっていた。数も大量だし、何十店舗もあるし、配送のトラックのおっちゃんたちが待っていたりして全速力で走るように番重に必要な数を入れていた。夏場とか汗びっしょりになっていた。ご飯(という名の弁当とかの作りすぎとか残りもの)を食べたあとは男女別々で十畳ぐらいある畳の部屋でスタッフは仮眠を取っていた。あの時のこともあるので、昼寝はその後の作業の効率が上がるし、少しでも寝るだけでまったく違うというのを自分には身に染みてわかっている部分がある。

昼休憩が終わる頃に連絡があって、昨日提出していたライティング作業の方がOKになったので、そちらの方も本格的に関わらせてもらうことになった。
今回はお試し&力量確認だったので、最初の方のリライトみたいな作業でいろんなことを決める人に確認をしてもらうので時間があまりなかったのもあったけど、うまくいってよかった。これでしばらくはもろもろと大丈夫なはず。来年以降になると形にはなりそうだから、しっかりと今後の作業をして信頼を得つつ、この先の他の仕事にも繋がっていくといいのだけど。


仕事が終わってから昨日に引き続きニコラへ。アイスコーヒー教室の時に深煎りのあるヴァーブレンドとの比較も兼ねて飲んだエチオピアの残りをホットで入れてもらって飲んだ。かなりすっきりしていてわずか酸味がある。そのあとに久しぶりにアイノブレンドのおかわりをした。

 

8月22日
目が覚めてから洗濯をして干したら、すぐに雨が降り出した。降ったり止んだりというのが夕方まで続いていて灰色の雲の動きが早く流れていく空模様だった。
本日〆切予定の作業をやっていたが、どうも頭が回らない。日曜日まで〆切が早かったお試しのライティング作業をしていて、結果的には月曜日に連絡をもらって続けられることがわかって一安心していた。だけど、それはわりとイレギュラーに入ったので22日を目処にした〆切の作業はあまり進んでいなかったのもあって、朝から時間をとってやり始めた。
気持ちの切り替えがうまくできないということはたまにあって、今日はそういう日だなって思った。この仕事自体は興味深くておもしろいのだけど、はっきり言えば形になるのがいつになるのかわからない。そのための下準備みたいな役割を自分がやっているが、形になってからじゃないとお金も入っていないため、半年近くタダ働きにはなっているというのが、他のライティング作業と比べていてやる気が下がっている部分があった。正直この辺は難しい問題だ。

ほぼ同時期の3月から開始した二週間に一回提出してミーティングして進める作業のほうも半年が過ぎたので9月からは月一回になる。ライティングの執筆料も下がるが、作業量が減るので当然だし、毎月請求書を出して翌月には支払ってもらっている。
日曜日に出して月曜日に今後ガッツリやることになったライティング仕事も今週中にはミーティングをして仕事の〆切や金額について確認をする。まあ、それが普通ではあるのだが、もうひとつの作業の方は昔ながらの出版関連の作業なので、出版されてから執筆料が入金される。
そもそもどういう状態で世に出るかが決まっていないし、発売も決まっていない。もちろん発注書もない(僕が普段週三日やっているWebサイトのほうで依頼する時はそもそも執筆料や〆切について記載した発注書を作成して送ってからしか作業はやってもらないし、そうでないと下請法とかも引っかかる。普段出版社と仕事をしている作家さんたちからするとすごいちゃんとしていると言われることが多いが、それが普通なのである)ので、この作業っていつ形になるんだろう&お金になるんだろうという気持ちがちょっとずつ積み重なっていく。ただ、今からそのことを言っても変わらないのもわかっている。
とりあえず、なんとかしようと思って、今までやってきた作業を見直して続きをやろうとしても、本日中には難しいなとわかった。思ったっていうよりも感覚としてわかったのほうがしっくりくる。〆切ではあるが目処ということだったのでスケジュールを確認して二日後の24日の夕方に提出するということをメールで先方に伝えた。こういうのは早めに伝えといた方がいい。

一旦、翌日の作業分をスライドしてやることにした。作業時間としては変わらないけど、やる仕事を入れ替える。気分転換には近いけど、とりあえず何らかの作業が進んでおく方がいいし、なんにもやらないで休日にするという手もあったが、今の時点で作業が遅れているのでそれは難しかった。
なんとか翌日分にやる仕事を今日中に終わらせて、自分の中では明日の時間の確保ができたので、ちょっとだけスッキリしたというか気分転換にもなった。結局、明日から明後日の夕方にかけて集中してやらないといけないけど、昔よりはこういう時に臨機応変に動けるようになってきた気もする。
あとは〆切や納品する時に遅れるとわかっていたら、ギリギリまで黙っていないで早めに正直に伝えておいた方があとあとのことを考えてもデメリットは少なくなる。嘘はその場しのぎにはなるけど、最終的にはデメリットが増えるだけだというのは自分もだし他の人を見てもよくわかる。
正直にやっているほうが最終的には損もしないし、人にも迷惑をかけない。嘘をついたら、それを隠すために違う嘘をついていくことになる。それによって嘘ばかりになっていき、すべてが嘘だらけになる。そういうのは生き方としてダサいと思うし、嘘は絶対にいつかバレる。その時のデメリットを考えられないような人とは付き合いたいとも思えない。

 

「部隊に所属していた医師たちは戦後、アメリカに研究資料などを提供する代わりに戦犯免責を受け、部隊に関して口を閉ざして一切触れないようにしてきた。今後、同じようなことを繰り返さないためにも、今回の発見をきっかけに部隊の歴史を直視することが必要なのではないか」と指摘しました。

旧日本軍「731部隊」職員表など公式文書見つかる

公文書を破棄するような政権のいうことが正しい、まともなわけもなく。ただ、社会や世の中というのは複雑すぎて、嘘をつこうがバレてもその地位がすぐに失墜することもなく、当事者や被害者ではない人からするとそのことも無関心だったりすることも手伝って、批判されたりしないし、責任を取るとだけ言い続けて責任を取らないことにもなんにもいわなくなったりする。
どう考えても安倍政権以降に言葉が軽んじられて、大人として取るべき責任を取らない人たちがずっと政権与党な世界で嘘をつかない人間でいることは、もしかしたら損してしまうと考える人が増えてしまったのかもしれない。
もちろん、そういう人ばかりではないし、信じられる人としか付き合いはしないけど、信じられない人もたくさんいて同じ世界で生きている、袖ぐらいだったら触れ合うところで僕たちは生きていくしかない。そんなことを考える一日だった。

731部隊」なんか嘘だとか言っている人はこういう証拠が出てきても、偽造だとか平気で言うんだろう。そんな自分の空っぽさに気づかないまま死ぬのはいいけど、自分が生きている国がかつて犯した、現在もなお犯していることに目を背けてしまうことで守りたいものってなんなんだろうか。
なんにも誇れるものがない、空虚な自分を政権与党や国家みたいなものに重ね合わせることでなんとか立っているような勘違いしている人は多くて、その理由は不景気だけではなくて単純にこの世界があまりにも複雑でわかりにくく、かつて信じられていたものが時代の変化と共に違うよってなっていくことに耐えきれないことで起きているとは思う。
トランプ元大統領を支持していた南部の農村部のキリスト教原理主義なプアホワイトと呼ばれる白人男性たちだって、それまで信じていた価値観が揺らいでしまったことが根本にある。移民問題や男尊女卑的な家父長問題が出てくると、自分の能力のせいにはしたくないから移民を攻撃したり、堕胎手術をさせない法律を作ったりするようになる。自分たちの権利だと思っていたものが奪われると思う、だけど、それは彼らが奪っていたものから成り立っていたという事実は認めたくなし、信じたくない。そうすると攻撃的になり排他的になり、自分が信じるものしか見た入り聞いたりしなくなっていく。だけど、そのことを例えば他者の僕のような人物が言ったって聞くわけはない、それは「731部隊」を偽造だという人も同じだろう。
僕は自分はリベラルだとは思うけど、ネトウヨもリベラルもどちらもツイッターをはじめてとするSNSを見ていると、簡単になにかあれば転向するだろうなって人が多い。集団やつるんでと一点突かれたら脆弱だから、一気に崩れる気がする。結局、集団にいると考えなくて済むんだけど、個人として立つことは結構難しい。
なんか幻想としての中流階級が消えたら中道もいない感じ(そういう人は自分の意見もSNSとかで書かないから見えないってのがデカいんだろうけど)でバランスクソ悪くなりすぎている。
それでも、東京電力福島第一電力発電所の処理水の海洋放出については、漁業関係者の理解を得てということを果たせていないのに、閣議決定して決めている時点で約束は守られていないし、そもそも対話すらできていない。一番時間をかけることをやらない(指示もできない)人間が、その程度の岸田首相がいうことの全責任を持つという言葉を信じる人なんて誰もいない。そのぐらいに言葉と責任が軽くなっていることが一番怖い。

この日は夕方からは作業中に配信がされた星野源若林正恭による『LIGHTHOUSE』を流しながら、明日の作業分をやっていた。声だけだけど、二人が話す内容は届いてきて、この番組は多くの人に寄り添うものになるのがわかった。それは僕にも入り込んできたからっていうのはあるんだけど、最後まで二人の会話と音楽が心地よかった。ここにはしっかりと相手に向き合う言葉があったし、関係性があった。こういう番組が今あることがとてもうれしいというかありがたい。
二人は二十代に売れていない、認められていない鬱屈した時代があって、今は他人から見れば大成功してなりたいものになっていると見える。だけど、そういう立場になったらなったで言えない本音や言葉にできないものが増えてくる。しかも、それを話し合える人は早々には見つからない。そういう意味でもこの星野源若林正恭という組み合わせはお互いのそれが担えて理解できる稀有なものだというのもわかる。それは羨ましいなと思うし、二人に共感する人も気嫌いする人もいろんな人がいるんだろう。でも、そういう場所があることで届く言葉や誰かがの心が軽くなったり、やる気が出たりするのは本当にいいことだと思う。
最後の方はオードリーの東京ドームライブに話の主軸が移っていくから、星野さんが聞き役の側に回っているのもわかる。それまでは若林さんが星野さんの内面を吐露させるような聞き手だった。でも、星野さんは曲を作るという回路がというか出口があるから、あれ以降に深い部分の話をしなくてもよかったのかもしれない。
この二人を見ていて思うのは、これ他の誰かと誰かでは絶対に成り立たない企画であり、そういう部分での佐久間宣行というテレビプロデューサーの能力がちゃんと発揮されているとわかる。第二弾とか他の人たちだと無理だろうしね。

 

8月23日
朝少し早く起きて作業をしようと思ったけど、気が乗らなくてとりあえずリモートワークまでは資料読みということで参考にしようと思っている書籍を読んでいた。
昨日の時点で今日の作業は代わりにやっていたのでかなり楽だったけど、結局夕方過ぎまで今日やる作業を始められなかった。テンションの問題だと思うけど、意識が向くまでは待つ事にした。

「現実優位の時代」における「虚構の価値」とは——宇野常寛2020年代の想像力』序文特別公開

昼休憩で家を出た際に新書で昨日発売日だった宇野常寛著『2020年代の想像力 文化時評アーカイブス2021-23』を購入して帰ってきた。帰る時雨が降ってきて、また雨が降ったり止んだりdayで湿度は高くて蒸し暑かった。
休憩中に村上春樹著『街とその不確かな壁』と是枝裕和監督『怪物』とバカリズム脚本『ブラッシュアップライフ』と庵野秀明監督『シン・仮面ライダー』についての部分を読んだ。初出がnoteに書かれているので前に読んでいたが、目次に並んでいるのは21年から23年の創作物なのである程度は観たりしているし、観ていなくても名前ぐらいは知っているので非常に入ってきやすい。

作業中はいつもの水曜日通り、radikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』『JUNK 爆笑問題カーボーイ』『星野源オールナイトニッポン』『あののオールナイトニッポン0』を聴いていた。
週の中でも火曜日深夜に放送されているこの四番組のバランスがすごくいいし、好きな並びだったりする。外に買い物行く時には燃え殻さんがパーソナリティーの『BEFORE DAWN』を聴いたりするんだけど、あまり作業中には聴いていない。声の大きさとかテンポみたいなものが作業中じゃない時、歩いている時とか寝ようと思った時ぐらいに合うと思う。


リモートが終わってから明日には提出する作業を始めようと思ったが、その前に少しだけ坂本龍一著『音楽は自由にする』文庫版の冒頭部分を再読した。
語り下ろしの本格的自伝ということもあり、時系列としては坂本さんが生まれてからの流れであり、どういう環境や時代だったのか、そしてそこでどうやって音楽に出会って行ったのか、十代を過ごして大学生になって、音楽の道に入っていくのかが多すぎない文字数でありながらわかりやすく書かれていて印象に残っていた。
今やっている作業も時系列的には入れ替えが難しいところがあるので参考にしようと思ったが、やはり前に出ている作品を読む事で自分の中に型みたいなものがわかる、確認できると気持ちも楽になるけど、作業に入りやすい。

とりあえず、日付が変わるまでは作業を続けた。やり始めて何時間か経ってからモードが変わってくるということもあるから、嫌でも机に向かった方がいいんだろうなとは思う。問題は机に向かうまでの時間でもある。

 

8月24日
朝6時にセットしていた目覚ましが鳴る数分前に目が覚めて、とりあえず起きてから作業開始。夕方から予定があったのでそれまでにやっている作業を最後まで終わらせたかった。昼前に一度家を出て買い物に行ったけど、それ以外はずっと作業。16時前に家を出るギリギリで最後まで一旦最後までできたので送信。
自分のスケジューリングのせいで時間がなくなってしまったのは間違いがないが、現状ある素材をどのくらい残しつつ、進めるかかなり悩んだ。ジャッジするのは僕の役目ではない気もするし、できるだけ素材を残さないといけないのもわかっていたので、前にやっていた作業の続きとはなったけど、めちゃくちゃ大きな変化はないなと自分でも感じた。
歪だったり、ちょっと飛び出ている部分を刈り取ってできるだけ同じぐらいの高さに整えた。だけど、文量がかなりあるから一度確認のために読むだけでも時間がかかった。こういうのはどういう形にしていくのか、どういう完成系にするかというのがはっきりしていないと難しいのだなと再確認。とりあえず、今できることはしたので、反応を待つ&次のミーティングでどうするかを聞いてみるまで一旦離れる。

夕方から前から約束していた三人でお茶するためにニコラへ。実際3時間近く話をしていた。個々には会ったことはあったけど、三人で話すのは初めてだったけどちょうどよい雰囲気というか空気感になったのはよかった。なにかがいい方向に動き出すきっかけになったらいいなと思える日だった。

21時から今月お試しで入った仕事が本決まりになったので、今後のことについてオンラインでミーティング。スケジュールと支払い等について話をして確認。請求書を作ったりとかもろもろの事務作業的なことは個人で仕事をすると出てくるので仕方ないけど、10月以降のインボイス導入とかマジで地獄でしかない。
中学高校で普通科とか商業科とか工業科とかなになに科みたいなことは関係なく、コンビニでレジの研修や請求書とか事務作業的なものを勉強としてやっておいたほうがいいと思う。そういう仕事に関して横柄な態度なバカな客が多いけど、どのくらい大変なのかとかを理解していない人が多いからだと思うし、実際に社会に出て役立つのはそういう実務だったりする。ピカソでバイトしている時は客に「うるせえ、帰れ」「そんなに文句言うなら二度とくるな」とか平気で言っていたのは、店員というだけで下に見て、お客様は神様です、みたいなことをそのまんまの意味で受け取っているようなバカに対して、ちゃんとした対応をする必要がないと思っていたし、マジでそういう客は来ないようにするのもこしたことはなかったから。丁寧な接客は大事だけど、ちゃんとしてない客に丁寧にするとかやり過ぎた結果が今だと思っている。
僕は商業科だったから簿記とかはやっていたけど、請求書作るとか、税金の問題とかを教えてもらっていたらかなり楽だったのになって思うことが多い。あと会社勤めでそういう作業をする部署があって、しない人もどういう理屈かをわかっているといろいろと変わるんだと思う。マジでこういう作業が地味にやる気とか精神を削っていく。
今回仕事をする人たちも同じような立場だったりするし、しっかり話ができたので問題はないだろうけど、仕事する前に発注書を出すとかそういうことをしない会社はまだ出版社とかでは多いし、インボイスの片棒を担ぐぐらいなら下請法に引っかからないためにもそういうことはちゃんとしたほうがいい。と昼の仕事でちゃんと発注書とか作っている身としては思ってしまう。

 

8月25日
朝はのんびり読書してからリモートワークを開始。こちらの仕事は今のところ時間がないという切迫したものがないのでゆるゆるとできてよかった。来週一日は別の仕事で休むのでそこの部分のことを準備していたら、わりとすぐに仕事が終わった。
午後以降は部署の会議というかオンラインミーティングがあったので基本的には数字を見たり、担当の人の話を聞いているだけで終わったので仕事って感じはなかった。でも、数字は大事。会社は会社で売り上げを上げていかないと潰れるし、他人事ではないのでちゃん聞いた。
会社の方向性と自分の好き嫌いが違ってもあんまり気にしないようにはしてる。自分が好きなものはわかりやすいエンタメではないし、いわゆるマジョリティが好きなものではないのでそちらを成り立たすためにも売れるものがしっかり売れることで、僕の好きなものも流通したり届いたり、居場所が出来たりする。
金持ちか貧乏か、って感じで中間がどんどん減っていくことでそれが難しくなってきているのは、この20年ぐらいですごく肌身に感じる。お金がないとハズレは引きたくないから、売れているものに寄せられてしまうから、多様性はより難しくなっていく。多様性は難しいってこの頃思うのは、経済的な要因がどうしても影響してくるから。

東京電力福島第一電力発電所の処理水の海洋放出をはじめて中国が日本からの水産物全面的に輸入を禁止したと発表したけど、そりゃあそうなるのはわかってるだろって感じなのに野村農相が「想定していなかった」と発言していてさらに驚いた。
水面下で交渉したり、根回ししないで「想定外」とか言うのは仕事してないだけだし、政府はまず「外交」をちゃんとしろよ、「外交」っては金をばら撒くことじゃない。処理水の科学的な根拠以前にちゃんと「外交」をやってない政権与党は論外だし(存在意義がない)、それに協力してる(自民党に入りたがっている、なりたがってる)二次、三次政党もそこは言わないとダメだ。
輸入禁止されたらその分売り上げが減るんだよ、経済がさらに悪くなってしまう。それを考えもせずに放出したってこと? すごいよ、閣議決定という密室で大事なことを決めて、日本がより悪くなることしかしてない。それでもこの政権を支持している人は、この人たちがマトモだと思っているのだろうか、自分たちに害を与えないとまだ思い違いをしているのか、不思議だなっていつも思う。そもそも中国と戦争したら絶対に負けるよ、国力違うんだから。何十年かしたらアメリカの最後の州になるのかなって思っていたけど、この数年は中華圏内の一つのブロック、エリアとしての日本になる可能性の方が高いと思うようになってきた。

Q/N/K 1st album release party 「21世紀の火星」 @ 代官山UNIT 『国境線』



Q/N/K 1st album release party 「21世紀の火星」 @ 代官山UNIT 『TOLD ME』



Q/N/K 1st album release party 「21世紀の火星」 @ 代官山UNIT 『火星 (feat. Henny K) 』



Q/N/K 1st album release party 「21世紀の火星」 @ 代官山UNIT feat. Henny K & 没



仕事が終わってから歩いて代官山へ。Q/N/K 1st album release party 「21世紀の火星」のライブに。整理番号も19番と早かったので最前のバーのところに。このライブは他のお客さんに迷惑にならないと撮影もオッケーでSNSにアップしてもよいとのことだった。最前列だし他のお客さんにはほとんど邪魔にならないので僕にしては珍しく動画を撮った。まあ、でもスマホで撮れているか気になったりするから、やっぱり撮らないほうがライブは楽しめるなと再確認。
菊地さんは歯の手術を今年行っていてサックスが吹けなかったりするので、今年最初に発表していた「ラディカルな意志のスタイルズ」と「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」のライブが秋以降に延期みたいな形になっている。
後者が演奏してるドラマ『岸辺露伴は動かない』のエンディングテーマ『大空位時代』を含めた菊地さん名義のサントラがようやく出るので楽しみ。
前者は音源のリリース等はしていなくてライブしかやらないっていうスタイルだったので、ライブ復活してくんないと聴けないということになっている。
どちらも秋以降にはライブも行われるのだろうから何としても行きたい。菊地さんは還暦になってから、どんどん見た目がタモリ化してるけど、やっぱり色気があるね。
ライブは音源をしっかり聴いていたのでめちゃくちゃたのしめて踊れた、音に合わせて揺れたし、QNのラップもゲストのHenny Kと没も初めて見たけどカッコよかった。こういうパーティーが夜に行われて、お酒と共に揺れるということがコロナパンデミックで中断されていたけど、戻りつつある。
夜が必要な人はこういう時間と空間を楽しめばいいし、苦手な人はその人なりの楽しみを満喫したらいい。混ざり合うことがいい場所と混ざり合わない方がいい場所がある。

 

そして、装幀だ、この『の、すべて』の表紙や扉や目次や、もう全部だ、水戸部功さんが凄いのをもって来た。最初から信頼していたけれども、ほんと、なんか送られてきたデザイン案を見た直後に「さあ、今日はもう、これから呑もう!」と思った。デザインというのは、本の〈顔〉で、その〈顔〉に関しては、だいたい著者の私の遺伝子は継いでいない(ことが多い)。すばらしい〈顔〉、クラシカルな〈顔〉、そして、それを超えた〈顔〉。そして古川日出男のこれまでの〈顔〉に、それはちょっとしか似ていない。感激する。

私は今日(2023/08/25)は何をしているか? 何をしていたか? もう情報は少しは出していいと思うので、素直に言ってしまうと、午前中は『平家物語』の作業をしていた。拙訳のあの単行本が、分冊化されて、この秋(のどこか)から出はじめる。しかも私はそれぞれの巻末に書き下ろしの原稿を収録させる。連載原稿である。

古川日出男の現在地」2023年8月25日「夏の持続可能性」

家に帰っている時に古川さんの日記が更新されていたのを読んだ。
新刊『の、すべて』の装幀デザインが水戸部さんというだけでワクワクするし、どんな面構えなのか期待しかない。連載は初回から最終回まで毎月追いかけて読んでいたけど、赤入りまくってさらに成長? 作品として磨きをかけたというのが伝わるので来月末が楽しみでしかない。
あと「源平合戦」の世界に再びという話は現代語訳『平家物語』が分冊かされて刊行されることによる執筆だったのか。河出書房新社から刊行されている「日本文学全集」30巻のうち文庫化されたものは今はまだ一冊もないはずだから、『平家物語』だけではなく他の作品もそうやって分冊化の形で刊行されるのか、アニメにもなって反響も大きかったから『平家物語』が分冊化されるのか、どっちにしろ手に取りやすくなるならこの作品がすごかったのを知っている僕からすればいいことでしかない。

「BOOKSTAND映画部!」のレビューコーナー「月刊予告編妄想かわら版」2023年09月号が公開されました。9月は『スイート・マイホーム』『ほつれる』『マルセル・マルソー 沈黙のアート』『ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!』を取り上げました。


週刊ポスト』での連載が終わって(コロナパンデミック以前に週刊誌が成り立たなくなっていたのも事実だし、担当さんはちゃんと対応してくれた。竹井さんには本当に感謝してます)、「メルマ旬報」でお世話になっていた原カントくんさんにこの続きをさせてもらえないですかとお願いした。原さんが快く引き受けてくださって「BOOKSTAND映画部!」に場所を移動して続けていたのですが、気づいたら今回でちょうど2年経っていた! ありがたいですね。唯一残っている連載なんでやらせてもらえる間はのんびりとやっていきます。

 

8月26日
起きてから散歩がてら家を出た。代官山蔦屋書店のオープンする時間に合わせて歩いていった。途中でタバコを吸っている海外の人に僕が着ていたThundercatのTシャツを指さされて、GOODサインを送られた。これは今までにも何回かあって、デザインとしては『AKIRA』オマージュでもあるんだけど、わかる人にはわかるっていう感じになっている。あとThudercat好きな人は友好的な人が多い印象がある。

夏帆インタビュー「家族のような10年来の友達。価値観が同じで人生の話ができる仲間」

スマホを触っていたらGoogleの「Discover」っていうので出てきた。来月鑑賞予定の舞台『いつぞやは』は主演の窪田正孝さんが降板することになって、代役が作・演出をしている加藤拓也さんの作品に何度も出演している平原テツさんになったので検索したりしたので、そのデータからこの記事が出てきたんだと思う。
まあ、もともと夏帆さんが前に出演した『阿修羅のごとく』はチケットが取れなかったのもあって、今回『いつぞやは』の舞台が発表になった時に観れたらいいなって思っていたので、窪田さんが降板したのは残念ではあるけど、個人的には気になっていた加藤作品だし、夏帆さんは出るのでめちゃくちゃなダメージはない。
この間お茶した杉山さんが平原さんの出た他の舞台の感想も教えてくれて、演技かなりいいみたいだから僕としてはそこもすごく興味がある。

お試しという形でやることになったライティング作業(すでに進んでいる作業の修正とか手直し)を〆切に間に合わせて提出した。編集者さんにOKをもらってさらにその最終確認をする人にも確認してもらって、これから続きを本格的にやってくださいということになったのが今週の頭だった。
僕としてはライティング作業の仕事が増えたのでラッキーぐらいな感じだった。3月からやっているライティング作業と繋がっている仕事で、今までやったことのないジャンルだったりするので正直手応えはない、というかこれでいいのかどうかよくわからない感じではあった。
3月からやっている作業も二週間に一回言われた範囲を提出する〆切とミーティングがあって、ありがたいことにもう半年も続いている。そこは編集者さんがいなくて直接やりとりをしているので、あとからそのチームと編集さんが別にミーティングした時に、チームの人が僕のことを評価してくれていると教えてもらったりする。
今回も最終確認をする人がわりと厳しい人らしく、編集者さんはリテイクがくるって思っていたらしい。でも一発でOKになった。それはすごいことだよって感じで、その厳しい人が絶賛してくれていると教えてくれた。
僕は「そうなんだ。とりあえずお試し合格してよかったな」ぐらいの温度感だったので、編集さんから「すごい冷静だったから、ちゃんと伝わってるのか不安だ」と言われた。それは理由というか、僕が基本的に人には褒められてきていない(貶されてもいないけど、結果も何に出してきていないので当然と言えば当然)ので言われてもピンとこない。あと出版業界の知り合いが増えていって、そこで編集者の人がやっぱり多いこともあって、編集者は著者や書き手に対して多少盛って、というか増して褒めると思っているから。
自覚はしてるんだけど、僕は喜怒哀楽が微妙に欠如しているというか、嫌いな作品でも悲しいシーンだったらパブロフの犬みたいに条件反射的に泣けるし、すごく好きな曲でもボーカルがみんなに手をふらしたり手拍子求めてきたら心の底から醒めるし、これから自分の単著とかが出せるような時が来てもやっと出るなぐらいでそこまで喜ばない気がする。ストレートに喜怒哀楽を出しにくい感じというのが合っているのかもしれないけど。
客観的に物事を見る癖がついてくるとそうなりやすいのかもしれない。喜怒哀楽がちゃんと出せる人って一人称で生きてると思うし、三人称の割合が多く生きているとそんなに出ないと思う。
とか書いていたらアジカンの『サーフ ブンガク カマクラ (完全版)』のツアーの追加の初日になった新代田Feverのチケットが先行で取れた。

ASIAN KUNG-FU GENERATION江ノ島エスカー』Music Video Band Edition 


『サーフ ブンガク カマクラ(完全版)』のツアーが開催されるのも発表された時に知っていた。東京だとZepp Hanedaとか日本青年館ホールとかだったので、あんまり気乗りしなくて先行とか申し込んでなかった。タイトルからもわかるように鎌倉で観るのが最高なのはわかっているけど、遠出する感じでもないなって。
先週ぐらいに追加でツアー初日にライブハウス新代田Feverでやるっていうのを知って、ダメ元でオフィシャルの先行受付に申し込んでいた。新代田Feverの箱サイズでアジカンを観れるってことはほぼないことだし、歩いて30分の距離、前に住んでいたところのすぐの場所だったりする。こういう懸賞運というか、なんか運はまだあるんだなって思えた。

大恐慌へのラジオデイズ 第131回「再発」

昼から作業しながら菊地成孔さんのチャンネルで配信されているフェイクラジオを聴いていたら、Q/N/Kの大阪と東京でのリリースツアー前に収録されたものだった。
菊地さんが前に患っていた病気が再発したということから、今まで3回臨死体験をしているという話(リリックでも書いて歌ってるし、今までもラジオや書籍で話していること)だったけど、こういう話を聞くと身が引き締まるというか、さっきみたいな体力はまず必要だなって思うし、この先も仕事をしていく中でふいに訪れるハプニングや病気になったりする時にどう向き合うかは健康な時期から多少シミュレーションしておいたほうがいいんだろう。

宇野維正×柴那典 ポップカルチャー事件簿 2023年夏編

神宮再開発の話で、ザハ・ハディドの「新国立競技場」ができていたら開閉式屋根付きの収容人数8万人クラスのものだったから大規模ライブもできたと聞くと、穴の空いてる今のは日本の没落の象徴だなって、空虚な中心とは違う意味で。

本日提出のライティング作業を昼過ぎからやりつつ、時折休憩したり、アジカンのチケットの先行取れたから支払いに行ったりした。夜にロフト9で開催の「宇野維正×柴那典 ポップカルチャー事件簿 2023年夏編」も現場で観覧するチケットは取っていたが、行って話を聞いて帰ったら間違いなく作業が終わらずに〆切が過ぎてしまうのでいくのを諦めていたら、配信チケットが送られてきた。おかげで作業しながら聞けたのでありがたかった。
月日があっという間に過ぎていく。仕事の〆切が連続していて自分の作品はまったく進まなかった。もう少し、うまくスケジュールを組みたいし、集中力のこともあるからしっかり睡眠を取りつつも体力はつけないとダメだなって思う。
8月末〆切だった「メフィスト賞」応募する気だった小説は8月に入ってからまったく手がつけられなかった。毎週ライティングの〆切があったのもあるけど、やっぱり時間を作れなかったし、書く意欲が出なかった。今回ダメならまた半年後になってしまう。毎月のようにその先のスケジュールを書き換えている気がするけれど。

 

8月27日
日付が変わったぐらいで作業がなんとか終わったので先方に送信してから寝て、目が覚めたら7時過ぎだった。ので、radikoで『さらば青春の光がTaダ、BA カ、Saワギ』を聴いて、『ゴッドタン』をTVerで見ていた。とりあえず、朝やる予定の作業に関してもやらないで散歩へ。
『オードリーのオールナイトニッポン』を聴きつつ歩く。東京ドームライブのチケット価格が発表されていた。高くは感じなくはないけど、そのぐらいはかかるんだろうなと理解もできるが、そうなると僕のようなライトなリスナーはやっぱりハードルが高いかもしれないなって思った。ちょっと埋まりそうにないから行ってみようか、という気には微妙になりにくい。でも、長年やっている人気番組だし、埋まるとは思うんだよなあ。
番組を聴き終わるぐらいには家に戻ってきて、家で昼ごはんを食べながら『レインボーのオールナイトニッポン0』を聴き始めた。

レインボーのオールナイトニッポン0(ZERO) | ニッポン放送 | 2023/08/26/土 27:00-28:50 

ニューヨーク、コットンに続いて賞レース決勝進出して優勝はしないけど、ブレイクしていくコンビはレインボーっぽいな思う。ダウンタウンチルドレンなのも聞いているとわかるからYouTubeが100万人突破しても、テレビで売れたいという欲望があるんだろう。『あちこちオードリー』にニューヨークがゲストの時に嶋佐が若林に対して「ガラケー芸人」みたいな話をしてたのを思い出した。「オールナイトニッポン0」の回数も増えてきてるから、去年のあのちゃんも単発3回してレギュラー昇格したし、来年以降の候補にはいそうな気がする。

なんだか異常に眠かったので横になっていたら寝落ちして夕方まで寝ていた。起きてから夜のミーティングまでずっと家にいるよりはと思って、radiko を聴きながら外に出て散歩をしようと思った。
家の近所にあったなんとか医院という建物が取り壊されて、建て替えられているマンションっぽい建物の一階にお店のようなものができていて、まだ開店はしていなく準備をしている感じだったがガラスの向こうの店内が見えて、サングラスとかがたくさん並んでいた。茶沢通りからすき家の横の商店街に入って、そこから三宿交差点に抜けるまでのラインというか通りには個人商店みたいなものがたくさんある。この数年でそこにファッション関連のお店が増えてきた。違うかもしれないけど、下北沢の再開発で家賃が上がったりしてこちらに流れてきているのかもしれない。
人気のエリアになる、人が集まってくると不動産の価値が上がって家賃があるので近い場所に移動したり、新しい店舗を出す時にはそこから離れる。そうしていると何軒か集まり出してまた人の流れが変わって生きて、人が集まってまた値上げみたいなことを繰り返して誰も住めなくなったり、個人商店がなくなっていくみたいなことは東京やニューヨークみたいな世界の大都市では今まで何度も繰り返されている。だから、ほどよく栄えるぐらいがいいし、マガジンハウスの雑誌とかには紹介されない程度がいいと個人的には思う。
そんなことを考えながらなんとなく下北沢のディスクユニオンに向かっていたら、昔はUKプロジェクトのつばきや LOST IN タイムのライブもよく行っていたのをなぜか思い出した。

LOST IN TIME - 手紙 


21時から二週間に一回のミーティング。今回は今までとは違うやりかたになったので、正直不安だったけど、概ね先方からも好感触だったのですごく安心した。来月からは月に一回のミーティングになるので作業の分量も変わるし、やり方ももう少し変わることになったのでそのことも相談をして、僕としては問題ない感じだったので、その方向で続けさせてもらうことにした。
提出したものが自分からするとちょっと不安な時の方が評判がいいというか、好感触なのってなんなんだろうな、これは本当に不思議だなあ。

 

8月28日

寝る時にラジオがてら流してる『LIGHTHOUSE』はもう何周目かしている。座組が星野源×若林正恭で「オールナイトニッポン」を担当していて、プロデューサーは佐久間宣行さん(「オールナイトニッポン0」を担当)だからラジオといえばラジオと言えるなって思った。星野さんが毎回トークについて新曲を作っているのはやっぱりすごい。オードリーの東京ドームライブの話を若林さんが4回目ぐらいからするようになってから、それまで彼が聞き手だったのが、星野さんに入れ替わる感じがする。最後は星野さんが基本的には聞き手に回るからそれ以前のような内面はあまり見せなくなる(深いところに向かっていたのが戻ってくる感じ)が、毎回曲を作ることで深い部分にあるものを自ら昇華してる感じもする。
二日前の「宇野維正×柴那典 ポップカルチャー事件簿 2023年夏編」のトークイベントでもこの番組に触れていた。小沢健二がやりたかったことをやれているのが星野源で、今の小沢健二みたいにならずにすんでいるのは年上のメンターがいるからという話があった。星野さんには同じジャンルで「音楽の父」である細野晴臣さんがいるというのがかなりデカいのではないかとのことだった。若林さんにはたぶんこの数年、年始にラジオを一緒にやっている萩本欽一さんがそういう存在になっているんじゃないかな。年上のメンター、できれば同じジャンルで信用ができて活動を続けている人っていうのが変な方向にいかない、自分を律することができるということでめっちゃ大事なんだろうな。

起きてからリモートワークするまでは寝転んで本を読んでいた。昨日の夜にミーティングもあったし、まあ朝の作業も今日はしない感じにした。リモートワークはいつも通りなのでのんびりとやっていたが、水曜日が別の仕事も入ったので有給でこちらを休むことにしたので、明日から三日休みになるのでもろもろと投稿予約セットとかしていた。
9月からのスケジュールも変更したこともあって、時間に余裕ができたのでなんというか気が楽になった。そのおかげか時間の使い方もせかせかしないから自分でもいい感じで作業とか日常生活ができてる感じ。でも、また〆切がやってきたら余裕がなくなるので、それまでに早めにできそうなものは済ませておきたい。と思いつつたぶんまたギリギリになるんだろうな。

菊地さん本人に引用リポストされて、曲紹介的に使われたから、まあよかったかなと思った。


仕事が終わってから、ニコラで信濃鶏もも肉スモークと川中島白桃のスパゲティと白ワイン(モンブラン)をいただく。毎年夏のこの時期のメニューにあって、食べると夏が終わっていくんだなって思う一品でもある。信濃地鶏は弾力もしっかりあるんだけど、肉から美味しいエキスがたっぷり出ているのがわかる。川中島白桃も甘くて美味しいんだけど、そこに信濃地鶏の脂身とか旨み成分が染み込んでいるみたいでより甘さが増している。出してもらった白ワインはモンブランというもので、以前にも一回飲んでいるものだけど、口当たりがよくて柑橘系な味わいがあって、地鶏や白桃にもよく合うものだった。いやあ、満足です。


ニコラから帰る時に上の三階にあるトワイライライトへ。レイモンド・カーヴァー著/村上春樹訳『滝への新しい小径』を購入。この村上春樹翻訳ライブラリーシリーズのレイモンド・カーヴァーの作品は昔ほとんど買ったんだけど、ある時期に読まないな思った数冊を売ってしまって歯抜けになっていた。
『滝への新しい小径』はその時に持っていのかどうかはわからないけど、たぶん読んでいない気がした。帯にもあるけどカーヴァーって50歳で亡くなったのか、僕はあと9年でその年になってしまう。

 

8月29日
目覚めると軽い筋肉痛みたいな感じになっていた。スマホで見た股関節を動かすストレッチとかをしたからだと思う。とりあえず効いているということにして、いい痛みだと思い込む。起きてからちょっとぼんやりしてから、来月にやる仕事で前倒しできそうなものをちょっとやることにした。

映画『ザ・クリエイター/創造者』US版本予告|10月20日(金)劇場公開! 


『TENET』のジョン・デヴィッド・ワシントンが主役だから「逆行装置」を使えばなんとかなるみたいなコメントが日本版予告にあった。AIが進化したらたぶん次元や空間を越えていく可能性もあるだろうから、それもなくはないかなあって思った。
仏陀が悟りを開いたというのも、彼がいた三次元から四次元や多次元であったり、あるいは可能世界へ移行する手段を見つけたみたいなことなんじゃないかなって思っていて、『インターステラー』ラストあたりのシーンも違和感ないのはそういうものなんじゃないかって思っているから。
すべての時間軸と可能世界は同時に存在している空間や次元がどこかにあって、意図的にある点(時間)にコミットメントできる手段があるんじゃないかとか、時折見えない誰かと話し続けてる人って別の可能世界に干渉して、されてるんじゃないかと思ったりすることもある。だから、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』にどハマリしたところがあるんじゃないかなって。
問題は、今いるこの時間軸から他の点に僕らは移行できないので、この現状を受け入れるか、自分を変えて世界の見え方を変えるか、不都合で認めたくないことを拒否して歴史修正するか、引きこもるかみたいなことになるんだろう。そうなると自己啓発かスピリチュアルかポスト・トゥルースぐらいしか残らなくなるし、他者の物語や科学的な根拠とかは無視されるようになるんだろうなって思う。まあ、残念な世界ではある。


11時過ぎに作業を一旦終えて家を出る。日差しは強かったけど湿気がなかったので助かった。今のドン・キホーテ渋谷店がある場所に移転する前にあった場所が一度建て壊されて、なにかを建てていたがそれはこの道玄坂通というものらしい。ドアがなくて四つの出入り口から自由に行き来できるらしい、ニュースでドンキの安田会長が出ていたのを見たから、ドンキが作ったんだろう、たぶん。
三茶と赤坂見附ピカソでのバイトを合わせると10年近くドンキで働いていたので、ある時期からドンキがちゃんとしてる会社ですよ、みたいな顔をし始めた時期があったのも知っている。ある時期まで有給が存在しているのに使わせてくれって言っても全く使わせてくれないとか、存在していませんとか平気で言ってたりした時代がある。ほかにもいろいろあるけれど、働いている社員もバイトもだし、お客もたいてい酷い連中ばっかりだったし治安的なものは悪かった。そういうことはどんどんなかったことになっていくんだろうなってこの建物を通り過ぎる時に思った。


シネクイントで映画を観る時に何度も予告編で流れて気になっていたシャルロット・ルボン監督『ファルコン・レイク』を。平日の昼過ぎだけど、十人ぐらいは観客がいた気がする。

ザ・ウォーク」「イヴ・サンローラン」などで知られるカナダ出身の俳優シャルロット・ルボンが長編初メガホンをとり、思春期の少年少女の忘れられないひと夏をつづった青春ドラマ。フランスのバンドデシネ作家バスティアン・ビベスの「年上のひと」を原作に、16ミリフィルムならではの映像美で繊細に描き出す。

もうすぐ14歳になるバスティアンは母の親友ルイーズのもとで夏を過ごすため、家族4人でケベックの湖畔にあるコテージへやって来る。ルイーズの娘である16歳のクロエと出会ったバスティアンは、大人びた雰囲気の彼女に恋心を抱く。クロエの気を引くため、幽霊が出るという湖へ泳ぎに行くバスティアンだったが……。

バスティアンの母役に「胸騒ぎの恋人」のモニア・ショクリ。2022年・第75回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品されたほか、世界各地の映画祭で注目を集めた。(映画.comより)

ボーイ・ミーツ・ガールものであり、一定期間同じ屋根の下で過ごすという同居もののラブコメ感のある作品だが、最後の部分で一気にぐるんと向きが変わるという作品。
湖畔が舞台になっていて、クロエがバスティアンに溺死した人の幽霊が出るという話をしたりするので、幽霊が出てきたり物語を誘引していくのかと思っていたら、一応それもフリにはなっているけど、ほとんど幽霊は二人にとって関連はしてこない。
だが、最後に起きる出来事がある種予言というか、幽霊を彷彿させるものとなっており、物語が閉じていく感じがすごく十代の微妙な難しい時代を表しているようにも思えた。後味がよいわけでもないけど、年上の女の子に翻弄される主人公のバスティアンと、少し影はありながらも瑞々しい十代の季節をなんとか生き抜こうとしているクロエの二人だけの時間と空間が眩しいし、画になっていた。
青春ドラマとしては世界中のどこでも響く作品だと思うし、彼らと同年代の少年少女が観るとどう感じるのかは聞いてみたい。



帰りに書店によって鴫原盛之著『ナムコはいかにして世界を変えたのか──ゲーム音楽の誕生』とQuick Japan Special 『ラヴィット!』を購入。
16時から9月から本格的にやるライティング作業のミーティングを2時間。僕は途中から作業に入るのもあって、いろんな部分のすり合わせや共通認識について話し合う感じだった。こういうのを最初にしてないとあとから大変だろうなって思うので、やってよかったと思う。
打ち合わせ的なことも含めての仕事だから、ライティング作業はそのために考える時間だと資料読んだりする時間に執筆があり、打ち合わせがあるのでけっこう自由そうに見えてもうまくスケジュールを組んだり、〆切に間に合わないみたいなことになるとどんどん積んでいってアウトになってしまう。フリーランス的な仕事を個人でやる方が明らかに時間の管理とかもろもろしっかりしてないとできないから、ズボラな人は難ししし、才能あってもその手の事務作業とかできないと結局人にやってもらったり雇ったりするしかなくなるんだよね。

終わってからQuick Japan Special 『ラヴィット!』を読んだ。写真がたくさんあって豪華な仕様になっている。薄いからわりとすぐに読み終わる。ライブイベント『ラヴィットロック!』に合わせて作ったのだろうから、イベントに行った人たちや行けなかったけど配信を買った人たち、イベントにはお金は払っていないけど毎日楽しみにしている人たちがどのくらい購入してくれるかで部数も変わってくるんだろうけど、人気番組になっているからけっこう売れるんじゃないかな。
僕は普段TVerで見ていて毎日楽しませてもらっているから、なにかお金払いたいなって気持ちもあったりしたのがデカい。このままでしばらくは続いてほしい。レギュラーメンバーが開始からずっと変わらないからこそのチームワークが番組の、曜日ごとのカラーを作っているというのも今のテレビ番組ではあまりないと思う。

 

8月30日
起きてからradikoで『アルコ&ピース D.C.GARAGE』と『星野源オールナイトニッポン』を聴きつつ昨日の作業の続きと昼過ぎからのライティング作業の準備をしていたら、あっという間に家を出る時間になった。11時過ぎに家を出て渋谷に向かった。目的地までは『あののオールナイトニッポン0』を聴いていた。ゲストはあのちゃんの親友の本田翼だった。

パンクなあのとギーグな本田翼のゆるいトークは二人の波長が合っていると感じたし、聞き心地がよかった。フワちゃんが声が出なくて休んだ時の代役が佐藤栞里だったから、あのちゃんが休む時の代役が本田翼はありえそうだなって思ったりした。
佐藤栞里と本田翼はスターダストのモデル枠だから顔の系統が近いなって、事務所によって顔の系統ってある。社長やスカウトの好みなのか、最初に売れた人のラインを意図的に入れている(入ってくる)のか。大手芸能事務所の所属タレントを見ていると顔の系統があるなってわかる。
この番組は今までのゲストが霜降り明星出川哲朗山里亮太だったから、本田翼は初の女性ゲストであり、あのちゃんの友達というか唯一の芸能界の親友。本田翼を読んでしまったら、この先もう呼べる人がいないという話もしている。個人的にはこの番組は続けてほしいので、何回でも本田翼がゲストでもいい気がした。

I's 「永遠衝動」MUSIC VIDEO 




月に一回の護国寺でのライティング仕事のため、江戸川橋駅で降りて神田川をウォッチングしてから講談社方面へ。


仕事の前に講談社の編集者で友人の隆介くんと蕎麦屋でランチをしてから、お茶をしながら諸々と話をした。
そのあと15時から3時間ライティングお仕事タイムに。今後やることとかがかなり明瞭になった部分もあって、基本的には気持ちは楽チンになったし、もう修行だなって気分でやったほうがいいなとモードを切り替えていく方向にした。というかそうするのが一番精神的にいいなって。


ライティング仕事終わってから電車に乗って最寄駅に着くとまだ19時手前だった。駅前のTSUTAYAで真造圭伍著『ひらやすみ』6巻と羽海野チカ著『3月のライオン』17巻を購入。
『ひらやすみ』は文化系中央沿線ユートピアみたいな話で、澱んだ心が爽やかなものになっていくような内容。もう6巻かと思うし、めちゃくちゃ長く続けるというわけではないのかなって思うのは、今回で映画を撮り始めたりとモラトリアムな場所から動き出そうとしているから。
帯コメントに又吉さんの名前や写真があることで購買的に違う層にアプローチできるとはあまり思えない。そもそも又吉さんとか好きな人とすでに読んでいる層はかぶってるだろうから。それ以外の興味ない人や知らない人にそこまで訴求するのか僕には想像できない。
又吉さんや尾崎世界観さんや加藤シゲアキさんは小説も一冊ではなく、ちゃんと何冊も書き続けていてすごいことをずっとしている。同時に文学的なアイコンにもされているところがあって、彼らを帯コメントに使うというのはそういうものを利用したいとかいろんな思惑があるのもわかるんだけど、ちょっと安易なんじゃないかなと思ってしまう。
3月のライオン』の最新刊では島田の「人間なら倒せる」というセリフがゾクっとするものだった。羽海野さんの前作である『ハチミツとクローバー』はリアルタイムでコミックス新刊が出ると読んでいた。その時は主人公の竹本やはぐたちと自分が同世代だったから沁み入る部分が多かったけど、今作では零たち主人公ではなく彼らの師匠や先輩騎士たち、まさに島田とかの年齢に自分が近くなっている。
若い世代を見守る年齢なんだと改めて思うし、年を重ねるほうが涙もろくなっていくのは、かつて通り過ぎた景色が若者の姿や言動から残像みたいにふいに現れてきて、心の奥の方に残っているやわらかな部分に触れていったりするからなのかもしれない。

『あちこちオードリー オンラインライブ2023 ~8.30オードリーVSノブコブVSアンガールズ 流血上等!心のかさぶた剥がしデスマッチ!~』が20時から配信開始だったので帰ってから購入した。配信を見ながらご飯を食べて、書類関係は確認したりしていたけど、それが終わってからは仕事をする気分ではなかったのでずっと寝転んで配信を見ていた。それにしてもけっこうオードリーと佐久間さんの番組好きだな自分って思う。

 

8月31日

起きてから溜まっていた洗濯物を回して干した。アパートの隣の家から伸びているなんていう植物かわからないけど、茎から生えている繊毛が太陽に照らされて銀色に輝いていた。

浅野いにお「デデデデ」は劇場アニメに!前後編で来春公開 黒川智之、吉田玲子ら参加(コメントあり)

映画なのか! アニメ化の話は前に出ていたけど、劇場映画アニメで前後編だった。
デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は陰謀論ポスト・トゥルース新自由主義が行き着いた先の、東日本大震災以後の日本×クリストファー・ノーラン的な想像力の物語だと思っている。

本日が新刊『無法の世界 Dear Mom, Fuck You』が発売のひぐたけさんこと樋口毅宏さんとランチ行こうと約束していたので、11時半から三軒茶屋の喫茶セブンへ。
1階は禁煙になって、2階が喫煙OKに変わったらしい。前は逆だった。でも、喫茶店とかカフェという場所がそもそも喫煙するのが当たり前な場所だったし、そういう文化だったのに、禁煙ブームというか吸わない人が多くはなってきて副流煙とか匂いがつくのが嫌だみたいなことになってどんどん隅に追いやられている感じになっている。僕は吸わない人間だけど、別に吸っている人がいても気にしないし、路上にポイ捨てとかしないのであれば、別にいいんじゃないのって思ってる。
昭和レトロブームみたいなもので昔ながらの喫茶店とかに若い子が来るようになるとよりそういうクレームというか文句は出るんだろうけど、昔から通ってる人からすれば「お前らの場所じゃないんだよ」って気持ちが強いだろうなとかも思うわけで、文化ってもので考えたらタバコ吸って酒飲んでいる場所がカフェであったり喫茶店という場所で、そこで集まったりして話をする。そういう文化だけが剥奪されて、形だけを味わおうなんていうのは粋じゃないし、ダサいなって思う。でも、そういう感覚自体がもうなくなっている世界ではそういうことも通じない。


樋口さんからいろいろと愚痴をたくさん聞いていたら、新刊もいただいてナポリタンとアイスコーヒーをごちそうになった。2時前には解散して家に帰ったら異様に眠くなったので夕方まで寝ていた。
起きてからradikoで『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら軽く散歩をした。昨日の『あちこちオードリー オンラインライブ2023』の話とか、このオンライン配信は内容をツイートとか外には出さないというお約束ごとがあるので書かないけど、オードリーとアンガールズ平成ノブシコブシの6人のトークはすごかったし、ホストになっているオードリー、とくに若林さんがそこまで出すかってぐらい出していたのも他の二組と波長が噛み合って増幅したのもあるんだろうなって改めて感じた。

世間的にゲーム音楽がまったく認知されていない時代にあって、なぜ小尾らはゲーム音楽アルバムを発売しようと考えたのだろうか? ここでキーパーソンとなったの が、元YMO細野晴臣だった。
 細野は「インベーダーブーム」期からアーケードゲームを楽しんでおり、スタジオ収録の仕事が終わった後は近藤などスタッフと一緒に、青山3丁目にあった深夜も営業するカフェレストラン「O&O(オーアンドオー)」によく出掛けていた。入口周辺が駐車場になっていて、ガラスに覆われた店は深夜になると水族館のようにも見えたという。店内には『ゼビウス』などのテーブル筐体が何台も置いてあり、近藤も『ゼビウス』を最終エリアまで到達するほどの腕を身に着けた。近藤はゲームを趣味にすることはなかったが、本作だけは繰り返し遊んだという。「後に遠藤さんに会ったときに、『ゼビウス』が生まれた過程を聞き、僕が夢中になった理由がわかった。まるで映画のような壮大な物語を紡ぎ、そのシノプシスをベースに『ゼビウス』を作り上げたことを聞いて、とても気持ちが高揚したことを昨日のことのように覚えている」と振り返る。
 細野も『ゼビウス』を特に気に入り、ゲームの本編だけでなくBGMにも興味を示した。BGMがミニマル・ミュージック的なものとして、聴いて楽しむだけのクオリティを十分に持っていたからで、細野は『ビデオ・ゲーム・ミュージック』収録以前から、スタジオにあったシークエンサー「MC18」で本作の曲をシミュレートして遊んでいたこともあったという。「ビデオゲームの音も文化、芸術である」と評価していた細野は、やがて映画と同様にゲーム音楽でもサントラを作ったら面白いのではないかと思い付くに至った。
 マイコン雑誌『ログイン』の1984年2月号に掲載された、遠藤と細野の対談記事において、細野は「僕は『ゼビウス』をプレイしていると、なにか神話を感じる。ビデオゲームは『スペースインベーダー』が出る前から注目していました。たとえば、喫茶店のテーブルにブラウン管がつくというのは、異様な光景だ。これはテクノポリス東京でしか起こらない現象だと思っていた。(中略)しかしこのゲームは違う。人間の想像力を最大限に刺激する道具です、『ゼビウス』は」などと語っており、いかに『ゼビウス』を高く評価して いたのかがわかる。

鴫原盛之著『ナムコはいかにして世界を変えたのか──ゲーム音楽の誕生』第5章 「ゲーム音楽」 市場の形成 P153-154より

ナムコはいかにして世界を変えたのか──ゲーム音楽の誕生』の続きを読んだ。東京に上京してきて調布に住み始めて最初に専門学校に通っている時にバイトしていたのはナムワンダーシティ プラボ調布店だったので、そっかそれでナムコってワードに引っかかったんだと今更思い出した。小学校の時とかファミコンナムコのゲームはあんまりやってなかったし、KONAMIのゲームばっかりやってた気はする。
ゲーセンバイトは楽しかったし、バイト先の連中で閉店後にゲームしたり飲みに行ったりしていたからいい思い出しかないからナムコっていい印象っていうのもある。いまだにその頃から付き合いのある友達とは会うこともある。その後バンダイと合体するとは思わなかったけど。
細野晴臣さん音楽というジャンルがメインではあるけど、いろんなカルチャーに関わっているのが改めてわかってほんとうにすごいんだなと改めて思うし、やっぱり好奇心旺盛でおもしろいことへのセンサーの反応がやっぱり早かったんだろうな。

晩御飯を食べてからもう一度『あちこちオードリー オンラインライブ2023』を流しながら、来月にやる作業で今の所できる部分をちょっと進める。そのあとはこの日記を最初から読み直してちょっと修正した。

今回はこの曲でおわかれです。
Nag Ar Juna - 冬に来た蜘蛛