Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

2012-03-18から1日間の記事一覧

『君たちの居た時間』Part 2

7 蝉の合唱が一休みする前の夕暮れ、午後六時過ぎはまだ暑く日差しもある。舞人は工場出入り口から出て駐車場の方へ歩き出す。いつもと同じような日だった。 日差しが照りつけて焼けたようなアスファルトの匂いがした、停めていた原付きのシートは触らなく…