Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「芙蓉千里」

 土曜は寝ないで、新宿に行って女性器の形とそっくりと有名なモード学園の地下にあるブックファーストに行った。渋谷のブックファーストが僕にとっては東京で一番身近な渋谷に行ったら絶対に行く場所だったけど、H&Mだっけな、に今建て替えられてて、地下二階に移動したら驚くほど書物がなくなってしまって残念極まりない状態になった。


 僕が本屋や本が好きなのは僕にとってどこかで知性に対してのコンプレックスがあるのと、いろんな本があるということはいろんな想像力や個人の考えが本という形として存在しているという証を目で見れるから。


 ブックファースト新宿は地下だけどデカかった。がしかし、店に入った瞬間に求めていた中村佑介さんの初の画集「Blue」があったのでソッコーで買った。本来の発売はまだらしいけど23日にサイン会があって整理券がついているので先行での発売だった。


 一部のトーク&サイン会の券はなかったけど、二部のサイン会付きのはあった。ボノボ野音の次の日で楽しみだ。というわけで昨日は仕事中に借りたボノボの曲をひたすら82曲流し続けた。


 ボノボってフィッシュマンズのフォロワーなのか?〜って思うぐらいに似てるな、ボーカルの声が。

 でwikiみると「その浮遊感溢れるサウンドは、フィッシュマンズの影響が強いと言われる。vocalの蔡が佐藤伸治死去後のフィッシュマンズのライブにゲストボーカルとして参加していたり、フィッシュマンズの元メンバーであるHAKASE-SUNがミニアルバム「GOLDEN DAYS」や、bonobosのツアーに参加しているように、この2バンド間には交流があり、少なからず関係性が見られる。近年は独自の路線を開拓し、初期のフィッシュマンズを意識した曲調とは大幅に違うものとなっている。」ってあった。


 知らないでフィッシュマンズボノボ聴いたらあんまり差がわからんぞ、浮遊感ってのが近すぎて。フィッシュマンズ好きだったらボノボ好きっぽいけど。フィッシュマンズだと「それはただの気分さ」とか好きだけど、浮遊しすぎてて。
 なんだろうなあ浮遊して自分の体から浮いちゃって離脱してぼんやり見てる世界は変にキレイに見えるというか混ざり合うことで輪郭はボヤけて、境界線が消えてるような。




 中村さんの画集は冒頭はアジカンのジャケから始まり、かなりの厚さ。多くの人同様に僕もアジカンのジャケで中村さんのイラストを知った口なので冒頭のアジカンジャケはほぼ見覚えがあった。途中にパンダを抱いた黒柳徹子さんが現れたりした。


 楽器や動物のモチーフと人物が巧妙に溶け合っていてほんとに色彩豊だなあと改めて思った。森見登美彦著「夜は短し歩けよ乙女」が最初にハードカバーで出た時に森見さん読んだ事ないけどジャケ買いしたら好きな作家さんになったし。


 本とかは、CDもなんだけど装丁やジャケットのデザインがもの凄く重要で。中身だろってのはもちろんだけど、人が店頭で手に取るきっかけとして見た目ってのが売れ行きを左右する。どんなに中身がよくても誰も手に取らなければダメなんだ。そういう意味でも中村さんのイラストはその作品の世界観を手に取った人に伝えてくれる。


 家に帰ってレンタルしてたゲームセンターCXのDVD七巻を観ながら爆睡。見た事ないスーファミのゲームを有野さんはしてましたねえ〜、さっき見直したけど。有野さんのダメダメな所ありきの番組だからなあ、相方はキン消し芸人だし、よゐこって二人とも文化系だなあ。


 とりあえず読みかけだった須賀しのぶ「芙蓉千里」読了。380ページぐらいか、最近読みスピードが落ちてるなあ。最初の百ページぐらいがきつかったけど。コバルト系の作家さんというのは読んだ記憶ないけど、という分け方もどうかなって思うが。
  桜庭一樹だってもはや直木賞作家になってるわけだし、違いはないだろう。この物語はハルピンでの遊郭が舞台で、内地から売られてきた少女と親に捨てられた少女。この二人を軸に展開、互いの夢を交換しという流れ。


 最初の方は設定とか呑み込むのに時間がかかったけどそれがはいればすらすらと。遊郭だから着物とか時代的にも和洋折衷な感じで文化系女子が好きそうなネタで構成されていた。運命の人的な男性も出てくるけど白馬の王子様なもので終わらなかったというか主人公の彼女が選んだ結果はコバルト系作家の作者のファンの年齢層がずっと読み続けていて少女の時期を過ぎていているだけに現実的なものを引き受けるという感じなのかもしれないなって読み終わって思った。史実と虚実が入り交じるのはやはり面白い、次は「ドラゴン・ティアーズ I.W.G.P.9」だな。


 昨日は「めちゃイケ」なかったから「こち亀」を録画してみた。でさっき少し見た。少し見て飛ばした。で、来週観に行く予定なので「サタスマ」の仮面ライダー特集を見た。ゲストがGACKTだった。前にした「仮面ライダーG」も流れた。「G」は稲垣吾郎の「G」! このシリーズのコントチックな感じは面白いんだがなあ。ワインをベルトに指して変身するんだもん、元ソムリエって設定だから。でも「G」と言えば普通はゴキブリだが。


 で、途中で停めて普通にニュース見ようと思ったらフジで「ボクらの時代」がしてた。この番組たまにゲスト次第で見るんだが、今週は実は同級生なオダギリジョー×次長課長河本準一の二人だった。



 そういえば最近レンタルでオダギリジョー監督で河本準一主演の「さくらな人たち」って映画が出てたな、自主なのかな、実際はどっかが金出してるだろうけど。オダジョーが本当に仲いんだろうなってわかる感じで河本さんと話してた。もっちゃんとかもっちとか呼んでた。二人でもまあテレビもあるけど岡山弁にはならないね。俺らぐらいの年齢から人と同じ事よりも違う事をしたがる連中が増えたとか言ってたかな。


 あとは東京に出た理由を話してたけど。少しはわかることだった。大阪だったら岡山からだと高速バスで行けるからリアルなんだけど、東京って十代の頃には遠すぎてわからない世界で、本当にあんのか?ぐらいで。


 だったらアメリカでいいや同じ遠い感覚ならって留学したってオダジョーは言ってた。彼のアメリカ留学で監督コース出したのに役者コースに間違えて入れられた話はたぶん、本当はなんか違うんだろうけど自意識の問題とかありそうな気はすんだけどなあ。まあ今の状態を考えればいいことだったっていうか、まあ「仮面ライダークウガ」は完全に黒歴史になってるけども。「サタスマ」で「クウガ」映像出されてたけどね。

 
 確かに十代の頃に東京の場所って遠くて身近でもないから全然リアリティなかったなあ。高校の時は大阪に行きたくて仕方なかったし、まあ実際に行ったら一年もせずに大学辞めたし。オダギリジョーは東京でしかできないことがあるって言ってた。それには同意できる。でもその感覚自体ってもはや二十代後半から上ぐらいしか共有できない意識かもしれない。


 ネット普及以前と以後での地方に住んでる若者の東京という価値観は様変わりしてしまったんだろうなとか思ったり、あとさすがにオダギリジョーが出ると一週では終わらずに来週に続くらしい。


 で今は昨日の深夜っていうか今日してた「やりすぎコージー」の「天王洲猥談」を録画してたのを見てる。月9に移動したら「天王洲猥談」と「モンロー祭り」できないなって思ってたらやっぱり深夜枠でしやがった、さすがエロの殿堂、テレ東。

Blue

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オリハルコン日和

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空中 ベスト・オブ・フィッシュマンズ

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宇宙 ベスト・オブ・フィッシュマンズ

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芙蓉千里

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さくらな人たち [DVD]

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