Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『MIXTURE』

 先月の最後の30日はクラブクワトロにてリバティーンズツインボーカルの一人でもあるカール・バラーのワンマンライブに行ってきた。
 岡山から観にやってきた高校の友人の竹原といつもように桜ヶ丘のsomaで飯を食べてからブックオフが入ってしまった渋谷のセンター街の先にあるクワトロに。渋谷のど真ん中にブックオフというこの世界はやはり大都市である東京も地方もグローバルゼーションの中で郊外化してしまった。まあファウスト風土化したこの世界で。


 以前に社会学者のcharlieこと鈴木謙介氏が、「ABC(青山ブックセンター)がCCC(←TSUTAYAの母体。ブックオフと提携関係。)的なものに飲み込まれて、無くなった「A」と「B」というのは、東京のブランドの中心である青山(「A」)と、人文系文化であるブック(「B」)だ。」「残った『C』というのは、コンビニでありコミックじゃないか。」「ABCと来て、次の『D』はドンキ(大型量販店ドンキ・ホーテ)の『D』で、デフレの『D』。」「コンサンプション(消費)の『C』でしかないものから、クリエーションの『C』に変えられるかどうか、が問題だ。」と言っていたのを渋谷でクワトロ近くを通ると思い出す。


 その日はそんな難しい事を考えるよりもカール・バラーの入り待ちをしていた。道路の向こうは吉本ムゲンホールがあるので若い女の子が芸人を待っていた。で若い芸人を捕まえてはサインしてもらったり写真撮ってもらっていた。


 僕らもまるで同じなわけだが。一階で二時間とか待ってたら人が少しずつ増えてきたしこれで捕まえてもスタッフに阻まれてしまうしなあとかで結局クワトロの4階に上がってエレベーター前で待ってたら本当にスタッフとカールが来ていたのは僕らだけだったからCDにサインしてもらって写真を撮ってもらった。
 僕は以前買ったスティーヴ・エリクソン『ゼロヴィル』のペーパーブック、もちろん英語のやつで読めずに頓挫してたのはあげたら喜んでたけどエリクソンの事は知らないみたい。ただ僕もあらすじは知ってるけど読めなかったからどういう話かはわからないんだが。


 ライブは最前線の柵のすぐでカールの前だったけどソロアルバムの曲もチェロとかあってCDよりもいいなって思ったし来ている人はリバティーンズのファンだから、リバの曲が始まった瞬間の押し具合に盛り上がり具合、拳上がるし叫ぶし飛ぶしっていうみんなリバに飢えているのがわかった。僕もその一人だったからもう全身で動いて声だしてた。


 これがもう一人のボーカルのピートがいてリバティーンズでライブしたら完全に前の方は死ぬぐらいの感じになるだろう。ピートの薬物問題でほぼ彼らが完全な状態で日本でライブをする事はできないと思う。
 フェスで今年リユニオンした彼らだけどゼロ年代の初頭にアメリカにはストロークス、イギリスにはリバティーンズがいた事、リアルタイムで観れた事はいつも何かに遅れてくる青年である僕らが唯一見れたロックンロールの萌芽だった。


Horrorshow - The Libertines Reading Festival-Saturday 28th August 2010 .mp4


Carl Barat live : Don't Look Back Into The Sun @ Shibuya CLUB QUATTRO

↑の前方の方にいますが映像撮ってたんだなあ。


 今年一番暴れたし動いたし楽しいライブだった。


 土曜は高田馬場に行ってルノアールで今度の読書会の課題書『ノルウェイの森』の三茶で電車に乗る前に買った下巻を予定の時間まで一気に読んだ。
 大学辞めてセブンイレブンの弁当工場でバイトしてた時に昼休憩で読んだんだけど9年前ぐらいに。内容まるで覚えてなくて今度の読書会は映画を観てからその後小説や映画についていつものメンバーで話す事になっているので読み直した。
 しかし、映画でいうと菊地凛子演じる直子が精神的に問題を抱えてとかあるんだけど主人公のワタナベ(松山ケンイチ)が超リア充というかまあセックスはモテモテの先輩の永沢(玉山鉄二)が声かけた二人組の肩方と何回もやってるし、直子に会いに行ったら手コキされてるし、完全に恋愛青春ものというか恋愛性春ものだよなあ。小説の最後もまあそっち側だし映画でどういう風にしてんのかは気になる。


 読み終わって『多重人格探偵サイコ』の最新刊も読んだ。清水のジジイがまさかみたいな事になってたけど『木島日記』にも出てるんだよなあ、若き頃の清水のじいさん。


 中村一義によるパーソナル・デジタルマガジン『『K.O.M』第1号』(有料のやつ)が配信されたので読んでたら第ゼロ号の時にいろんな作品を応募できるみたいなので応募してたら載ってた。それで5kosポイントゲットした。年間4回で一番ポイント加算数が多いと誌上で特集してもらえて中村一義100s作品に参加できるらしい。僕の送った短編に中村さんからコメントがあったので嬉しかった。


中村一義キャノンボール


 で、寝る前にツイッター水道橋博士さんが園子温監督『冷たい熱帯魚』を観た感想を書いてたのでフィルメックスで観た時の監督たちの質問と回答や僕の感想を書いたブログのURL載せて博士さん相手にリツイートしたらRTしてもらったんだが、最近マメに更新してないのでアクセス数200いかないぐらいなんだけど今の時点で750近くアクセスがある。フォロワー数が十万越えしてる人の影響力を感じます。


 で、テンション上がって寝て起きて労働して帰ってからツタヤに行ってDragon Ashのニューアルバム『MIXTURE』をゲット。来年のツアー初日のチケをぴあの先行で取ってたので発見したら「C14番」ってDragon AshにはCなんて入ってないよっていうかAXで「C」って。ケツ中のケツの方な気がする。
 確かにファンクラブ期限切れててアルバム出る前に入り直そうと思って油断して入ったら最初のファンクラブ先行終わってたけど。追加公演出るだろうしその時の都内のやつはなんとしてもD.A.CREWでいい番号取る。


Dragon Ash / TIME OF YOUR LIFE 【PV】


 で晩ご飯の材料を西友で買って帰りながらそういえば今日はリリイシュシュの中野サンプラザで一日だけやるライブのチケットの先行発表だなって思ってて。まあsalyu関連はチケ外したことないし何十倍ぐらいの倍率ぐらいだったら僕運というか懸賞運とかがいいからいけるって確信があった。で、まあメールが来て取れてた。


 『リリイシュシュのすべて』も岡山帰ってる時に高速バスに乗って大阪に行ってテアトル梅田辺りで観たなあって。十年近く前の事が三十路手前でまたやってくるとは思いもしなかったよなあ。


Ether / Lily Chou-Chou

↑これが明日から配信される新曲。


 僕は青林檎持っていきませんけどねえ〜。

カール・バラー

カール・バラー

リバティーンズ宣言

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ノルウェイの森 上 (講談社文庫)

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ノルウェイの森 下 (講談社文庫)

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世界のフラワーロード(DVD付)

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MIXTURE(初回限定盤)(DVD付)

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リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

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