監督・脚本：宮藤官九郎、スタイリスト：伊賀大介、音楽：向井秀徳
出演：長瀬智也（キラーK）、神木隆之介（大助）、尾野真千子（なおみ）、森川葵（ひろ美）、桐谷健太（COZY）、清野菜名（邪子）、古舘寛治（松浦）、皆川猿時（じゅんこ）、シシド・カフカ（修羅）、清（鬼姫）、古田新太（えんま校長）、宮沢りえ（手塚ひろ美）、坂井真紀（よしえ）、荒川良々（仏）、瑛蓮（神）、みうらじゅん（MOJA・MJ）、Char（鬼ギタリスト）、野村義男（ジゴロック挑戦者）、ゴンゾージ（ゴロック挑戦者）、マーティ・フリードマン（じゅんこA）、ROLLY（じゅんこB）、福田哲丸（地獄の軽音楽部）、一ノ瀬雄太（地獄の軽音楽部）、藤原一真（地獄の軽音楽部）、柳田将司（地獄の軽音楽部）、木村充輝（歌うたいの小鬼）、関本大介（鬼警備員）、ジャスティス岩倉（緑鬼）、烏丸せつこ（牛頭）、田口トモロヲ（馬頭）、片桐仁（鬼野）、平井理央（アナウンサー）、中村獅童
人気脚本家・宮藤官九郎の監督作で、長瀬智也＆神木隆之介共演で描く奇想天外コメディ。平凡な男子高校生・大助は、修学旅行中に交通事故に巻き込まれ死んでしまう。目覚めるとそこは、深紅の空の下で人々が責め苦を受けるホンモノの地獄だった。戸惑う大助の前に、地獄専属ロックバンド「地獄図（ヘルズ）」のボーカル＆ギターで、地獄農業高校の軽音楽部顧問をつとめる赤鬼・キラーKが出現。現世によみがえる方法があることを知った大助は、大好きなクラスメイト・ひろ美ちゃんとキスするため、キラーKの厳しい指導のもと地獄めぐりを開始する。神木扮する主人公・大助を導く赤鬼・キラーK役を、長瀬が特殊メイクによる衝撃的なビジュアルでハイテンションに演じる。共演にも宮沢りえ、桐谷健太、古田新太ら豪華キャストが集結。（映画.comより）
「TOO YOUNG TO DIE!」長瀬＆桐谷が悪ノリ「神木ルウ之介」「カレーのリュウ」
http://natalie.mu/eiga/news/192238
【注目の人物】長瀬智也×神木隆之介「TOO YOUNG TO DIE！」で映画デビュー！抜群の透明感を放つ現役女子高生・山田杏奈が気になる
http://mdpr.jp/interview/detail/1593884
↑この映画観て正直一番気になったのはこの子。来年の今頃は広瀬すずが今やってるような青春系のCMとかに美少女として出てると思う、というかブレイクすると思う。なんとなく、でもこの大衆のなんとなく思うものが次のブレイクする人なんだよなあ、つまり無意識に欲してしまうものを持ち合わせる人が世に出て行く。と思う。
バルト９で初日の１１時台を。満席って感じではなかった。
監督・脚本のクドカンのいつも通りな感じで、嫌いじゃないけど大好きではない。衣装は伊賀さんだった。初めて伊賀さんを観たのは少年メリケンサックのエキストラだったし、音楽はThis is 向井秀徳だった。クドカン×向井秀徳×伊賀大介はもはや鉄板な組み合わせ。
音楽の勢いで物語が展開しているのはクドカン監督作品には多いのでロックミュージカル的な気持ちで観たらいいと思う。演劇と映画のクドカンが好きな部分をミクスチャーしてる感じ、だから雑多だし過剰だしサービス精神がたっぷりとある。
小ネタというか後にあの時こうなってましたみたいなフリはクドカン的な脚本の見せ方。ひろ美が森川葵だったけど地獄の時間と現世の時間は流れが違うので２０年とか経って宮沢りえになってるとかはそういう方が物語的だし、観ていてなぜか納得出来る。
ただ、皆川猿時演じるじゅんこは正直きつい。皆川さんは好きだけど化け物的な女の子としておっさんが演じるのは最初は笑えるけど観ていると次第に萎える。本当の女の子や女性を使ってそれができないことはわかるけど、なんだかなあって。神である瑛蓮って『ゆとりですがなにか』のマリブの妻だった人だよね、日本人だけど片言の日本語を話す中国人みたいな役どころクドカンで続いてる。
宮沢りえの娘のまなみ役だった山田杏奈はブレイクすると思う。『ごめんね！青春！』で森川葵がでて可愛いなって思ったらブレイクしていったけどそういう感じがあるかなって。
続けてそのまま隣のシアターで『日本で一番悪い奴ら』を。
監督：白石和彌
原作：稲葉圭昭
脚本：池上純哉
出演：綾野剛（諸星要一）、YOUNG DAIS（山辺太郎）、植野行雄（アクラム・ラシード）、矢吹春奈（田里由貴）、瀧内公美（廣田敏子）、田中隆三（猿渡隆司）、みのすけ（岸谷利雄）、中村倫也（小坂亮太）、勝矢（漆原琢馬）、斎藤歩（桜庭幸雄）、青木崇高（栗林健司）、木下隆行（加賀谷力）、音尾琢真（国吉博和）、ピエール瀧（村井定夫）、中村獅童（黒岩勝典）、白石糸（沙織）
実在の事件をもとに描いた「凶悪」で話題をさらった白石和彌監督が、2002年の北海道警察で起こり「日本警察史上最大の不祥事」とされた「稲葉事件」を題材に描く作品。綾野剛が演じる北海道警の刑事・諸星要一が、捜査協力者で「S」と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく様を描く。大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて道警の刑事となった諸星は、強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。やがて、敏腕刑事の村井から「裏社会に飛び込み『S』（スパイ）を作れ」と教えられた諸星は、その言葉の通りに「S」を率いて危険な捜査に踏み込んでいくが……。暴力団と密接な関係を持ち、諸星に影響を与える村井役で、「凶悪」に続き白石監督とタッグを組むピエール瀧が出演する。（映画.comより）
ほとんど満席だった。さすがに２０代以上ばっかりで３０代、４０代がメインか。確かに面白い、だけど『ウルフオブウォールストリート』みたいになり損ねてる気がするのはたぶん音楽というか、当時のヒット曲とか使えばテンポもよく時代性もさらに濃くなったんじゃないかなあ。綾野剛は堪能できた。もっとコメディじゃないけどテンポよく観れたら（僕はそこは音の問題だとちょっと思う）最高だったのになと思うのは、『凶悪』同様に実録物だけど世界観というかあちらはシュールでこちらはコメディ的な部分が強いと思うから。振り切ってしまえばいいのにと。綾野剛はいろんな顔芸というか『ウルフオブウォールストリート』のディカプリオもすげえ顔芸をしてたけど、シャブやるとああいう顔になるのか。
実際にあった事件というキャッチーさもある。役者がある役に入り込んでその役そのものになってしまうということはあると聞く、ミナミの帝王の竹内力だったり、やすきよの横山やすしはそのキャラクターを演じるうちにそちらに取り込まれたというかそちらが本当の自分になってしまったという話も聞いたことがある。ヤクザに潜入捜査みたいなことをしてヤクザみたいなことを刑事がやればもうヤクザでしかない状態になってしまう、一線を越えたら人は戻れないのだ。
そして、戻れない後には別れや裏切りや睨みが個人に襲ってくる。金があるときはいい、うまくいっているときはいい、しかし、それらは例えいいことをしていても悪さをしていても終わるのだ。
綾野剛好きにはオススメ、実録物や実際にあった事件が元ネタになってる作品が好きな人にもオススメ、危険なこととかダメとか怖いって言ってる人には刺激が強いのかもしれないが、たぶん世界ってこんな感じにカオスだし政治も悪もごちゃまぜだ。
今日観た映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』には清野菜名が、『日本で一番悪い奴ら』にはYOUNG DAISという園監督の『TOKYO TRIBE』で活躍した二人が出ていた。ちなみに両方に出ているのは中村獅童で『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』はガマン汁役っていうか顔面のみ。
