2016-06-27 『あげくの果てのカノン』 誰かのことを強く想うということは異常だ。 恋とは純粋で強欲で清らかで危なっかしい。 そして、世界はそもそも正常なのか? そんな想いばかりの惑星でふつうって言葉にカテゴライズされて誰もが安心し、あるいは逸脱しようと試みる。 境界線の向こう側に行くことを躊躇っていても、いつかは終わるから。その想いも肉体も滅びるから。 君も僕もあなたもみんなも。 異常すぎる想いの行く先の、先にあるもの。 きっと冷たい雨が降り続ける街で、 水たまりに映った想いの果て。