Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『プラスチック』

プラスチックな魂はグジャグジャと
駅から歩いてくる人たちの靴に潰されている
元の形には戻ることはない
中身はこぼれ出ているし外側も壊れている
誰かに蹴飛ばされて排水溝に落ちる
ドロップしてその泥水やゴミの洪水の波
浮かんで先へ進んで行く
海へ海へ
プラスチックは自然にはなれないから
どこまでいってもある意味では変わらない
海へ海へ
辿り着く頃には中身は違うもので満たされていて
外側も内側もなにか違うものになっている
でもプラスチックな魂はそのまま