Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『同じ夢』


【作・演出】 赤堀雅秋
【出演】 光石研 麻生久美子 大森南朋 木下あかり 赤堀雅秋 田中哲司
 三軒茶屋のシアタートラムで『同じ夢』を見る。大きな出来事は起こらない。10年前に交通事故で光石さん演じる男の妻が亡くなっている。その事故を起こしたトラックの運転手が大森南朋。光石さんがやっている精肉店の従業員が赤堀雅秋、娘が木下あかり、出てこないが祖父の介護ヘルパーが麻生久美子、近所の文房具屋の息子で光石さんの友達が田中哲二。日常が過ぎていく、事件や事故は起こらないが普段の時間、そこにいる人たちのやりとり。イレギュラーなのは元トラック運転手の大森南朋だ。亡くなった光石の妻の命日には毎年やってきている。だから、この日は命日だ。麻生久美子にちょっと気がある一家の主人、なんでもない会話が一つの場面で三つぐらい同時に展開されている。田中哲二と大森南朋はなぜ同性から見ても色気があるのだろうか、みんな上手いとなぜか思わせられるのはきっと当たり前にあるようななにげない会話ややりとりは大きな動きや展開がないから実際にそこで生活している人たちだと観客にリアリティを持ってもらわないといけない。


『同じ夢』
なんかどっかの楽屋で知らない人とエロいことをしていた
雨が降って水浸しの町の道路
プールにシートを浮かべてその上を走るみたいに
草や木々の上を原付でなんとか渡りきる
先の家に入ったら蛇がいてどこかにどける
誰かが来て家を出ようとしたら
その蛇がまた現れたから外に出したら、
目が覚めた。