Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『彷徨』


 10日『水道橋博士のメルマ旬報』vol.79配信されました。連載「碇のむきだし」は『浮かぶように、日々』phase3です。
 挿画イラストは西島大介さんです。今回表紙が豪華な三人だなあ。



最果タヒ著『渦森今日子は宇宙に期待しない。』
http://www.shinchosha.co.jp/book/180059/


西島さんの装丁イラストがこれまたいい。



西島大介さんのツイート↓
最果タヒさん新刊『渦森恭子は宇宙に期待しない』のカバー他を担当しています。タヒさんは詩人ですが、野心と確信をもって作家として小説に取り組んでいることが一行ごとに確信できる内容!オススメ」
「道橋博士のメルマガ、碇本くんの連載にも挿絵描いています。碇本君そろそろ頑張ってほしい・・・タヒさんはめちゃ小説うまいよ、あれは努力・・・碇本君がんばってね」


 ほんとうにありがたいというか恥ずかしいというか、あえて西島さんに言わせてしまっている不甲斐なさ。そして叱咤激励をツイートしてもらってガツガツいかねばと仕事帰りにこの言葉を見て思った。西島さんどうせツイート消しちゃうだろうからここに残す。僕のために。




『彷徨』
遠くに見えたものに唾を吐いてもなにも変わらない
オレンジ色の時間帯に飛んでいくカラスの美しさ
届かないことに諦めを飲み込むのではなくて
いかに飛ぶことができるのかやりかたがあるのか
必死に探すだけだしそれを発明するしかない
空の青さや橙色が消えた紺色と黒の狭間の中で
光るものになれたらいい
自ら発光するのかなにかの光を集めるのか
見え方と見せ方の在り方を
もっともっと叫びながら彷徨せよ