Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『母に欲す』


パルコ劇場
作・演出/三浦大輔
音楽/大友良英
出演/峯田和伸銀杏BOYZ池松壮亮土村芳米村亮太朗/古澤裕介/片岡礼子田口トモロヲ


三浦大輔とタッグを組むのは、ロックバンド・銀杏BOYZ峯田和伸と大注目の若手俳優池松壮亮
俳優として数々の映画に出演している峯田も、舞台出演は今回がはじめて。三浦大輔の脚本・監督映画『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(10)に主演し、『裏切りの街』(10)では音楽家として創作に関わった彼が、本作では舞台俳優としてその輝きを発揮します。


そして峯田の弟を演じるのが大注目の俳優、池松壮亮。伸び盛りの俳優として、多くのクリエーターが起用したいと願う若手が、スマッシュ・ヒットを記録した映画『愛の渦』(14)主演に続いて、三浦作品に出演します。


そして、兄弟の義理の母親には、橋口亮輔監督作品『ハッシュ!』(01)で数々の主演女優賞を総なめにした圧倒的な演技力の持ち主、片岡礼子。また兄弟の父親役には、エッジ際立つ俳優・田口トモロヲ。そして池松の恋人役にはオーディションで選ばれた新人・土村芳。また三浦作品に欠かせない俳優、米村亮太朗と古澤裕介も顔を揃えました。


そしてテーマ音楽をはじめとする音楽は、あの「あまちゃん」作曲家の大友良英が手がけます。
三浦大輔が長年温めてきたテーマ、「男子にとっての母親とは・・・」に迫る意欲作。
演劇界にとどまらず、映像、音楽界からも大いに注目を集める作品が、ここに誕生します。どうぞご期待ください。(パルコサイトより)






 『母に欲す』は峯田さん生きてるんだなというのを確認とちょっと歌ってるとこありつつ、池松さんはもっと売れるんだろうなということと僕は三浦さんの作品とは相性あまりよくないなと再確認。『タマフル』で一回だけシネマハスラーで読まれたメールは三浦監督『ボーイズ・オン・ザ・ラン』否定派としてだったし。ゼロ年代的な非モテを描いたのがその作品で映画化されドラマ化もされたけど異性にモテないというものが今回は「母」に対する想いというものになっていてこじらせというよりは男が求める母性みたいなものにフォーカスをあてているのでその延長戦にも見えた。結局、男にとっての異性は母がありきなのかもしれない。
 最後の終わり方とかは一気に感情を三者三様も持っていく感じとか演劇的な感情の発露、爆発でいいなと思った。最後にトモロヲさんの部屋にテレビに映ってるとあるものに東京にいるはずの峯田くんのあれが顔射されて(いたように見えた、たぶんそうだと思う)終わるとかさすがだなと思ったけどあれ前方の人じゃないとたぶん見えないとは思う。
 東京にいた主人公が地元に帰ってという話なので少し既視感があるのはゼロ年代で観て読んできた地方を舞台にした作品と通底しているものがある。そしてここで劇団外な本谷有希子作品も観てるからな余計にそう感じたのか。




 『水道橋博士のメルマ旬報』vol.41配信されました。連載『碇のむきだし』で書いている小説『夢幻ガール』最終回です。挿画イラストはいつも通り西島大介さんです。最後まで描いていただきました。本当にファン冥利につきます。