Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『姫君よ、殺戮の海を渡れ』


 今年はじめて小説読んで泣いたかもしれない。
 タイトルの意味はラストにわかるのだがさすがメフィスト賞デビュー作家だと思うクライマックスになっていく。青春編というかイルカを探しにいく辺りが終わった後にもすごいページが残っていてどうなるんだ?と思ったら確かに想像していなかった終わり方になったし主人公が後半に感じる想いとかがふいに涙をさそった。
 浦賀さんは人の「記憶」について書き続けていく作家さんなんだろうな。僕は大好きな小説でした。僕はこういう作品がすごく好きだと再認識した。