Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『WOOD JOB! 神去なあなあ日常』


監督・矢口史靖
キャスト・染谷将太/平野勇気、長澤まさみ/石井直紀、伊藤英明/飯田ヨキ、優香/飯田みき、西田尚美/中村祐子など


ウォーターボーイズ」「ハッピーフライト」の矢口史靖監督が、直木賞作家・三浦しをんの「神去なあなあ日常」を映画化した青春エンターテインメント。大学受験に失敗し、彼女にもフラれて高校を卒業した平野勇気は、林業研修プログラムのパンフレットが目に留まる。その表紙でほほ笑む美女につられ、ケータイの電波も届かない田舎の神去村で林業の研修に参加することになった勇気だが、想像を絶する現場の過酷さに、早くも逃げ出したくなる。しかし、パンフレットの美女が村に住んでいることを知り、そのまま田舎暮らしと林業を続けていくことを決意するが……。これまでオリジナル脚本で映画を手がけてきた矢口監督にとっては、初の原作小説の映画化作品。染谷将太が主演し、長澤まさみ伊藤英明らが共演した。(映画.comより)





 矢口監督『ウッジョブ』を観にTOHOシネマズ渋谷に、初日の15時半ぐらいから七割ぐらいかな。年齢層は若い感じよりは多少は上かな。矢口作品劇場で観るの『アドレナリンドライブ』以来だから15年ぶり、そのぐらい映画館では観てなかったんだなあと思うと不思議だ。
 染谷くんの同級生だった女の子が『TOKYO TRIBE』ヒロインの清野さんだな。染谷&清野はこちらで先に共演してるってことだな。映画は面白かった。矢口監督はやっぱりただ青春ものじゃなく上手い感じでクスクスさせるしよいですな。よそ者である勇気が村の人に受け入れられていく話でもあるし、清野演じる女の子とその同級生の大学生が見学という感じで来て小馬鹿にされているようなところで村側の人になっていて怒るシーンとか観てる僕らは勇気側にいるのでそこでよく言ったみたいな感じになるし、引き込まれてるなって。




↑ラストの方のこの祭りというか奉納だっけな。あれがあれに言うのは山の神でもあるしそういう力を昔の人はきちんと崇めていたものが今に伝わっているんだなって思って。だからあれとあれな感じになっていて子だくさんというか生命が生きるということの願いだなって。


 ガテン系伊藤英明がめちゃくちゃいい。『悪の教典』とかでまたマジックマッシュルーム食ったのかなとか言ってすいません。今回の無骨な感じとかすごくよかった。『海猿』とか全然観たいと思わないし観ないけどこういう役やるとやっぱりガタイもいいし怖い感じもあって、ハードアクションとかさせたくなるわなって。昔、仲間由紀恵と一緒にやった『LOVE SONG』の頃はただの二枚目だと思ってたんだけどね。


 方言で話す長澤まさみは当然可愛いし、あんな女性がいたらど田舎でもまだ居れるよね。いなかったら……。受け入れてくれる場所という所と好意を持っている人がいるというのは揃っていてなんぼ観たいなみたいな気もする。きっかけが彼女が表紙のパンフでスタッフロールが終わった後にあるシーンもそこに繋がっているとかの演出とは矢口さんらしいと思った。


 林業やってる中村組(だっけ)にいる人たちもいい、マキタスポーツさんのあの感じとか山の男だって思うし、マキタさんは役者でもすごい観たいと思える人になっててどんだけ才能が渋滞してたんだろうって、本当に才能が大爆発しててすごい、ほんとすごい。


 で、主役の勇気演じた染谷くんの今時の若者な感じ、挨拶とかできないとか諸々山の男を村の人を怒らせたりさせちゃうけどそこにいて次第に受け入れられていく感じがよくて、ノリで林業に来ちゃったら居場所をやりがいとかそこにいる人たちのことが好きになってここに居たいという気持ちが出てくるのが伝わってくるのがこの映画の肝だと思うけどナイスキャスティング!



 そういえば、『ウッジョブ』観に行ったらハリウッド版『ゴジラ』の予告で渡辺謙が一時水爆実験が多かったのはあれ(ゴジラ)を葬るためだったみたいな台詞を言ってて、アメリカ映画だけど日本人のお前がそれいっちゃあダメじゃん、ゴジラ生まれた背景にあるものとか真逆だしさすが原発売り込んで原発落とした国だな、さすがだと。
GODZILLA - Official International (Japanese) Trailer #4 (2014)




 MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店にきたら窪さんの『よるのふくらみ』サインがあった。でそれすぐに窪さんにリツイートされた。エゴサ女王窪さん。
 エスカレーターの手置きのゴムを下の階に着くと少年(四歳ぐらい)が股間を押しつけて光悦的で少しむず痒い顔をしているのを見て、やっかいなものをつけて生まれてきたね、と思う三十二才。





 O-crest。アナのライブはノマさんがいた最後のライブ以来だった。07年辺りの対バンとかの頃はアナのほうが某サカナよりも某チャットよりも踊れたしすごく楽しかった。彼らは某音楽誌に気に入れられたし彼らは嫌われた。そんだけのことだしそれが大きな要因にはなった。ブレイクってよくわかんないね、有吉さんはブレイクとはバカに見つかると言ってたけどそれ大事なことだよなって思う。玄人受けはするバンドだとは思うけどもっとブレイクしていいはずだし。
 アナのアンコール二回目の最後が『DRAMA』でリクエストもしてたし聴きたかったから聴けて良かった。客のノリが思いの外知ってる景色じゃないから跳び跳ねてる人は古株なんだなって思ったりしたけどやっぱ最高だ。アナと雪の女王楽団つうか、アナ、 名前で飛行機会社にクレーム入れられ次は映画大ヒットで名前被るっていうねw
 昔、 北川悦吏子脚本『Love Story』で加藤晴彦演じる編集者が小説家は永遠の青春を手に入れたんですよみたいな台詞を言っていたのをなぜかずっと覚えていて、アナのライブ見ながらそのことが浮かんできて、ああ、この刹那の人生でせめてそれを手に入れないと終われねえよ、まだって。




水道橋博士のメルマ旬報』vol.37配信されました。連載している「碇のむきだし」は『夢幻ガール』第三回目です。挿画イラストは西島大介さんです。いつもありがとうございます! しかし、なぜ今回は楓に銃なのだ? セックス・ピストルズから?

神去なあなあ日常 (徳間文庫)

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アドレナリンドライブ [DVD]

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