監督 サム・メンデス
キャスト ダニエル・クレイグ/ジェームズ・ボンド、ジュディ・デンチ/M、ハビエル・バルデム/シルヴァ、レイフ・ファインズ/ギャレス・マロリー、ナオミ・ハリス/イヴ
「007」シリーズの第23作で、「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」に続きダニエル・クレイグがジェームズ・ボンドを演じる。各国のテロ組織に潜入している工作員を記録したMI6のハードディスクが何者かに奪われ、ボンドは犯人を追いつめるが、MI6の長官Mの命令で放たれた銃弾に撃たれ、橋の上から谷底へと落ちていく。Mはリストが奪われた責任を追及され辞職を迫られるが、これを拒否。しかしその直後、リストを奪った犯人によりMI6のオフィスが爆破され、さらなる犠牲者を出してしまう。このニュースを見たボンドは再びMのもとへ舞い戻り、現場へ復帰。犯人の手がかりを求めて上海へと渡る。「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデスがメガホンをとり、シリーズ初のオスカー監督が手がける「007」となった。ボンドガールは仏女優ベレニス・マーロウと英女優ナオミ・ハリス。悪役に「ノーカントリー」のハビエル・バルデム。M役はシリーズおなじみのジュディ・デンチ。(映画.comより)
TOHOシネマズ渋谷にて観賞。『007』シリーズ最新作なのかどうなのか、やはり昔から続いているシリーズの新作だからだろう客層の年齢が高いこと高いっていう。
僕はこのシリーズはダニエル・クレイグになってからの二作をちらっと観た程度なので前のボンドたちの作品についてはほぼ皆無だ。ダニエル・クレイグを『ドラゴン・タトゥーの女』で観てから好きになったぐらいで観たいなって思ってた。
あとは九月末にイギリスに行ってその時にハロッズに寄ったから一階部分は『スカイフォール』のポスターがたくさん貼られていたのを見ていたから。
『アネモネの咲く春に』 ロンドン編 part1&2
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20120927
悪役のシルヴァはなんか年取ったジュリーをもっと崩した感じの顔の人でなんだか『ダークナイト』のジョーカーみたいな気もしたけど彼が固執してたものはMで、ジョーカーは混沌を愛してたから全然違うんだけどなんか近しいものはあるような。
ボンドガールはベレニス・マーロウとナオミ・ハリスってなってるけどまあどうでもいい役だし、今回のヒロインっていうかボンドガールはMなわけで。
観てて面白かった。シリーズ知ってるとあの古いボンドカーとか意味あるんだろうけど知らなくてもなんかいいなって思うけどあの車はたしかアストンマーチンだよなって思ってwiki見たら『DB5(1963年-1965年)映画007シリーズ『ゴールドフィンガー』『サンダーボール作戦』でボンドカーに使用されたほか、『ゴールデンアイ』『トゥモロー・ネバー・ダイ』『カジノ・ロワイヤル』でも使用された。』ってやっぱね。
Mを巡る現部下と元部下の戦いっつうか、まあ内部抗争ではなく元いた人間が女王陛下の00から自分の私欲に向かって牙をむいてくる、しかもその標的はMっていうね。
今年即位六十周年だけどやはりイギリスは女王の国。彼女がなくなれば次は王様の時代、007は次なるものの臣下として。脚本でそれを組み込んで匂わすのうまいなって思った。
Mが仮の女王陛下としてそこにいる者たち。なんだか最後のMが新しいMになるのはそういうのを感じさせて僕は好きだった。前のシリーズも観た方が面白いんだろうけどタイミングだろうな。今年はあと映画館で観たいのは『ルビー・スパークス』かな。今年は50本近く劇場で観れたのでよしとしたい。年末にはベスト10を書きたいな。
『水道橋博士のメルマ旬報』での連載を始めさせていただいてます。タイトルは『碇のむきだし』です。
第一回は園子温監督『BAD FILM』、第二回は窪美澄著『ふがいない僕は空を見た』、10日配信の第三回は樋口毅宏著『ルック・バック・イン・アンガー』について書いてます。
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