シネクイントで以前から予告で気になっていた、イギリス行ったときも予告ポスター見てよさげだなって思っていた『ルビー・スパークス』の公開初日に観に行ってみた。
監督: ジョナサン・デイトン / ヴァレリー・ファリス
脚本・製作総指揮: ゾーイ・カザン
製作総指揮: ロバート・グラフ / ポール・ダノ
キャスト:ポール・ダノ、ゾーイ・カザン、アントニオ・バンデラス、アネット・ベニング、スティーヴ・クーガン、エリオット・グールド、クリス・メッシーナ、アリア・ショウカット、アーシフ・マンドヴィ、トニ・トラックス、デボラ・アン・ウォール他
ストーリー:若くして天才作家としてもてはやされたカルヴィン(ポール・ダノ)だったが、今ではひどいスランプに陥ってしまっている。そこで、理想の女の子“ルビー・スパークス”の物語を書くことに。執筆に没頭していたある日、何とカルヴィンの前に自分が空想して作り上げていたルビー(ゾーイ・カザン)が現われ……。(シネマトゥディより)
リアリティラインをどう見せるかというのが最初に突破すべき作品で。作家が書いた人物が実際に目の前に出てくるというところ。あとは出てきた後に彼女をいかに受入れるか、その辺りはコメディ的にお茶してる所で彼女はどうやら他人にも見えるし触ることもできると確認し、カルヴィンの兄もその事を知って、それからラブ?ストーリーが始まる。
文系ボンクラ男子が妄想してそうなことを映画で、まあ『(500)日のサマー』観てラストが予想できたみたいなフィニッシュでした。
ルビーは可愛いけど人と付き合うと思い通りにはいかないよねっていうかあんなやつが書いた小説面白いとか天才と言われることのリアリティーはないよね。
ルビーの可愛さというかキャラで持ってる感じもした。ルビーはカルヴィンが書いた通りに動いたり話したりもするから操り人形なんだよね、実際。でイタい女子みたいになるのもカルヴィンが書いたことに由来するし、なんだかルビーが可哀想になってくる。
他者が自分の想い通りに動かないことしかない現実の世界に僕らは生きているから思う通りになってくれる人がいるとと思ってもそれはそれでやはり人間味のない世界なのだ。
『(500)日のサマー』もそうなんだけどプロットというか物語の展開的にラストはそうするしかないなって終りになる。たぶん『ルビー・スパークス』も『(500)日のサマー』もその物語が浮かんだ時にラストはそうなるしかないという着地点がやっぱり映画観てると途中で予想できてしまう。でもそれは悪いことでもなくてまとまりを考えれば正しい着地だとも思う。
だけどルビーみたいな可愛い天真爛漫っぽい女の子と恋していちゃいちゃしたいというボンクラな想いはありますよね、男子には。
『(500)日のサマー』好きな人はけっこう好きだと思うんだ、この作品。
年末も近いので今年観た映画のベスト10を。今年は去年全然観に行けてなかった反動かわりと劇場に足を運べました。
『Restless - 永遠の僕たち』『ヒミズ』『ドラゴン・タトゥーの女』『メランコリア』『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』『ヒューゴの不思議な発明』『ヤング≒アダルト』『戦火の馬』『シェイム』『シャーロック・ホームズ シャドウゲームズ』『ドライヴ』『スペック 天』『KOTOKO』『モンスターズクラブ』『ベルフラワー』『サニー 永遠の仲間たち』『まだ、人間』『ザ・リバティーンズ 傷だらけの伝説』『アタック・ザ・ブロック』『くそガキの告白』『きっと ここが帰る場所』『ただ君だけ』『ヘルタースケルター』『おおかみこどもの雨と雪』『ダークナイト ライジング』『苦役列車』『この空の花 長岡花火物語』『トータル・リコール』『桐島、部活やめるってよ』『バークアンドヘア』『プロメテウス』『最強のふたり』『ディクテーター』『夢売るふたり』『ヴァンパイア』『アイアン・スカイ』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編 始まりの物語』『アウトレイジ ビヨンド』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 後編 永遠の物語』『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』『希望の国』『恋に至る病』『アルゴ』『悪の教典』『ふがいない僕は空を見た』『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』『スカイフォール』が劇場で後はレンタルや飛行機で見た今年の新作は『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』『アベンジャーズ』
『ザレイド』『テルマエロマエ』『宇宙兄弟』『ホタルノヒカリ』ですかね。
第十位『サニー 永遠の仲間たち』
日本でリメイクとかしないで欲しいなあ、時代背景とかつて少女(高校生)だった女の子達が大人になってまた集まる物語。やっぱり韓国は日本よりもアメリカ文化が浸透してるなあと思う、兵役とか昨今のKーPOPも見れば明らかだけど。最後の終わり方で意見分かれるみたいだけどあれでよくね?拝金主義とか言ってる人の意味がわからん。
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第九位『ドラゴン・タトゥーの女』
原作読まずに観に行ったけどすごく楽しんで観れたし主役の二人もよかった。ただあのボカシのせいで気分は台無し。デヴィッド・フィンチャー監督の前作『ソーシャル・ネットワーク』同様に孤独な天才を描いていてそこにある哀しさもグッとくる。
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第八位『ベルフラワー』
中二病炸裂!!というノリでもう童貞臭プンプン、しかしあの想いが執念がひとつの作品を創り上げ届かすのだ。
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第七位『戦火の馬』
スピルバーグなら古川日出男著『ベルカ、吠えないのか?』を映像化できると確信した作品。
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第六位『この空の花 長岡花火物語』
だって意味不明なまでにもう暴力的な作品でほんとうに映画体験としか言えない作品だろう、しかしすげえ。
第五位『ヒミズ』
前年の夏に観て衝撃はやはり去年だった。でも染谷と二階堂の演技はこれから青春映画として記憶されるのは間違いない。
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第四位『ドライヴ』
なんか完璧っつうかかつての『タクシー・ドライバー』みたいな作品として後世に残るでしょうね、と思います。
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第三位『アタック・ザ・ブロック』
くそガキどもだけどあいつらにまた会いたい。これが大事。あとB級な匂いがするけど宇宙人出てくるけどそういうのもけっこうツボ。
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第二位『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
AKB好き嫌いとかじゃない、これ観たら絶対に上位に入るわ。だってこれはもうさあ……。
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第一位『希望の国』
園さんの誠実さと歪さがないまぜになっているように思えるけども、やっぱり今年観たもので一番影響受けてるんだよなあ。
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園さん関連でいうと初期DVD-BOX収録『BAD FILM』も最高に今観るべきな作品だし、本当に中国と不穏なことに陥りそうな気が。あと来年公開の『地獄でなぜ悪い』はもう面白いのは編集で観せてもらっていて知ってるので早くデッカいスクリーンで観ながら笑って楽しみたい。
『桐島、部活辞めるってよ』は面白かったんだけどみんながそんなにいうほどのものなのかなって。あと登場人物のあいつらにまた会いたいとは思えないんだよね。
『魔法少女まどか☆マギカ』は次の完全新作に期待ですね。
十一位とかは『ヤング≒アダルト』で十二位は『アウトレイジ ビヨンド』、十三位は『トータル・リコール』、十四位は『ふがいない僕は空を見た』、十五位は『桐島』かなあ。