Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ザ・リバティーンズ 傷だらけの伝説』

 昨日6月6日はDragon Ashのベーシスト馬場さんの献花式にShibuya-AXに行ってきた。
ステージは馬場さんの大きな写真に馬場さんの背中に入っていた赤と青の天使の翼をモチーフにした左右対称に羽みたいな形に彩られた赤の花と青の花。


 馬場さんが愛用していたベースが十数本。いつも馬場さんのいた左側に馬場さんのアンプやベースがすぐに弾けるようにセッティングされている。ステージの上のほうに備え付けられたモニターからは過去のPVやライブでの馬場さんの映像が映し出されDragon Ashの曲がかかっていた。

 一緒に行った友だちの沙紀ちゃんと真ん中のほうに行って見ていた。司会の方が出てきて残りのメンバー六人がステージに黒服のスーツで現れた。
 我慢していた涙はもう耐えきれなくて頬を伝った。一分間の黙祷の間も涙は溢れでた。そしてメンバーの献花を見ていた。メンバーは一言も話さずに頭だけを下げてステージを降りた。


 そして僕らファンの献花が始まった。僕らよりも前に献花した人は通路に出た途端に踞って泣いていた。
 多くの人が泣いていた。泣いて鳴いていた。僕らも献花し会場を後にした。 馬場さんがなくなったのは本当に残念で哀しい。でも彼を失って泣いている人を見て余計に泣いてしまう。


 祖父の葬式で僕が泣いたのは祖父を失った事よりも祖父を亡くして泣いていた祖母の姿だった。


 僕の中で高校のぐらいからあるのは人は二度死ぬということ。一度目は肉体の死、二度目は記憶の死。最初は肉体が失われて世界から物質として消える。二度目はその人を知っている人々の記憶から失われた時に完全に死んでしまう。


 でも完全に死んでしまわないように墓だったりその生きた印を残す。でもやはりその人の事を知っていた人が世界から消えていく事で完全な死が訪れるのだろう。


Dragon Ash - Canvas



 去年のツアーファイナルの後に会場の外で被災地への募金をしていた馬場さんに募金をしてその大きな手で握手してもらったのが僕が観た最後の馬場さんだった。


馬場育三 R.I.P.


 
 今朝地元から遊びに来た竹原とバイト休みなのでバルト9で『ザ・リバティーンズ 傷だらけの伝説』を観に行って来た。まあ今月末にDVDでソフト化されて出るんですけどね!



↓これ27日に出るDVDの内容。
ザ・リバティーンズ『傷だらけの伝説 日本限定 コレクターズ・エディション 』


たった2枚のアルバムで4人は世界を変えてしまった──


なぜリバティーンズが今もこれほど新世代キッズにとって重要なバンドであり続けているのか? その答えがここにある。リバティーンズの全てを知りたいファンにとっては現時点における決定版。 児島由紀子[rockin'on]


たった2枚のアルバムで00年代のロック・シーンを劇的に塗り替えてしまった伝説のバンド、ザ・リバティーンズ。2010年夏、6年ぶりに英国で行った奇跡の再結成ツアーとその裏側を[ドキュメンタリー映画]と約41分に及ぶ[ライヴ映像]を含む4時間半の特典映像で完全収録! リバティーンズを愛する全てのファン必携!


<映画本編>
『傷だらけの伝説』 約86分収録
2010年夏。ザ・リバティーンズは再結成した。レディング&リーズ・フェスティバルで10万人を超えるファンの前で演奏するために。6年間、彼らを取り巻いたのは別離、非難、タブロイド紙の名声、そしてメンバーはそれぞれソロ活動をスタートさせていた。そんな彼らに、悲劇的な解散によって出来なかったライヴを実現する機会が遂に訪れた――。これは僕達の世代で最も称賛され、影響力を持ち、物議を醸したバンドとその再結成ライヴの物語である。
■監督:ロジャー・サージェント  ■2011年作品  ■日本語字幕付


<特典映像>
<DISC1>
・ リハーサル映像3曲 (約10分)
"Horrorshow" "Begging" "Boys In The Band"
・ フォト・アニメーション (約11分)
・ リユニオン・スライド・ショウ(未発表写真多数) (約3分)
カール・バラー 〜バー・ルームでの会話 (約39分)★
・ ピーター・ドハーティ 〜ロング・インタビュー (約40分)★
<DISC2>
・ リハーサル映像6曲 (約15分)
"Campaign Of Hate" "The Delaney" "Vertigo" "Up The Bracket" "Can't Stand Me Now" "Time For Heroes"
・ リハーサル・バックステージ映像 (約48分)★
・ ザ・フォーラム・バックステージ映像 (約61分)★
・ ライヴ・アット・ザ・フォーラム (約41分)
"Horrorshow" "Vertigo" "Boys In The Band" "Music When The Lights Go Out" "Can't Stand Me Now" "Don't Look Back Into The Sun" "Time For Heroes" "Campaign Of Hate" "Radio America" "Up The Bracket" "What A Waster" "I Get Along"


日本限定コレクターズ・エディション5大特典
①映画 『傷だらけの伝説』 日本語字幕付 (字幕監修:児島由紀子 [rockin'on])
②特典映像 日本語字幕付(カール・バラー〜バー・ルームでの会話/ピーター・ドハーティ〜ロング・インタビュー/リハーサル・バックステージ映像/ザ・フォーラム・バックステージ映像)
③12ページ・オールカラー 「リバティーンズ記念新聞」 復刻ミニチュア版封入(Photo and design by ロジャー・サージェント)
④メモリアル・ポスター封入 (Photo by ロジャー・サージェント/『リバティーンズ宣言』ジャケット写真の希少アウトテイク)
⑤20ページ別冊ブックレット付 (書き下ろし解説:児島由紀子 [rockin'on]/レディング・フェスティバル・ライヴ・レポート&セットリスト:粉川しの/リバティーンズ記念新聞訳/リバティーンズ年表)


 っておいこれDVD買ったほうが俄然お得じゃねえか!と思いながらも大きなスクリーンで観たいよねって事で。


The Libertines - (HD)(Live At Reading Festival 2010)(Full Concert)(PRO-SHOT)720P


 ↑最後方でこのフェスの映像出てくるけどやっぱり鳥肌が立つ。日本ではピート入国できないだろうしライブはないだろうけど四人が揃ったリバティーンズはやはり少しでもそのライブを観ていたり彼らの話を知っていると音楽と彼らの歴史と自分たちが生きて来た時代のサウンドトラックになった人間にとっては特別なものすぎる。


 僕や竹原がライブを観た時にはピートはカールの家に忍び込んで逮捕されてフジロックはピート抜きの後のツアーも二つのマイクスタンドをカールが行き来するセカンドのライブだった。僕らは間に合ったかのように見えたけど完全なリバティーンズには少しだけ間に合わなかっただけにピートに対する想いが強い。


 カールにはソロやユニットでのダーティのライブの時に入り待ちや出待ちして写真を撮ってもらったりサインをもらった。やはりイギリスに行かなければリバティーンズは観れない。といってもこのフェスの時にリユニオンしただけでこれから先の事はわからない。


 希望としては四人でサードアルバムを完璧なロックンロールアルバムを作ってそしてリバティーンズというゼロ年代という暗い世界に輝いたその流星としてのロックンロールを爆発させて終わるなら終わってほしいと思う。


 でもそうなるとライブ観にイギリスに行かないとダメなんだろうけどね。


 リバティーンズについて詳しく書かれている『リバティーンズ物語 ピート・ドハーティカール・バラー悪徳の栄え』という本を読めばある程度その複雑な愛憎関係がわかるんだけどね。


「もしあなたが人生において何かしらの安定や絵に描いたような華やかなゴールを望むなら、本書に綴られた物語から学ぶものは何もないかもしれない。何故なら、これは『これまでの生活をそのまま続けるか、それとも、冒険とセンセーションに満ちた人生を探すのか?』ーーこんな問いに対して、崇高な理想だけを武器に、とても無鉄砲な行動で応えたバンドの物語であり、それに心の底から賛同した数多くのファン達の物語であり、結局のところ、惨めな末路を遂げた敗北の物語でもあるからだ。リバティーンズとは、もはやこの世界に英雄など存在しないことを身をもって証明してみせた、最後の英雄だった」
ーー田中宗一郎(SNOOZER編集長)解説より


「彼らは単なるロック・バンドではなく、信仰に近い存在だ」
ーーアラン・マッギー:序文より


「なんとかしてバンドをやろうとしてたんだ。カールを誘おうかどうしようか迷ってたんだけど、頭のどこかで、こいつじゃなきゃだめだって声がするんだ」
ーーピート・ドハーティ


「俺たちは永遠の未来に 飛び込むことにしたんだ」
ーーカール・バラー


 いつかライブで彼らを観ることができるだろうか。

MIXTURE(初回限定盤)(DVD付)

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MIXTURE DVD -VIDEO MIX & DOCUMENT-

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リバティーンズ宣言

リバティーンズ宣言

リバティーンズ革命

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