Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『実写版 忍たま乱太郎』@ビルボードライブ東京

 夏は倒れるなと思いながら朝の八時から夕方五時まで外で働いているわけで、バイト先まで歩いて片道40分を往復してさすがに疲れきった後にこの暑さで歩いて帰るのは無理という事でチャリを撤去されて半年振りぐらいぶりに自転車を買いました。
 昨日も殺意を覚える暑さの中でツナギの下に着たT-シャツが二枚汗だくつゆダクになりつつも五時に上がって買ったばかりのチャリで乃木坂にある東京ミッドタウンにあるビルボードライブ東京へ。


 迷子になりつつも40分ぐらいで着いて中へ。三池崇プレゼンツ『大人の空間』第四回『実写版 忍たま乱太郎』を観に。
 第二回は園子温監督『冷たい熱帯魚』(三池崇史×園子温×吹越満トーク)を第三回は成島出監督『八日目の蝉』(三池崇史×永作博美トーク)を観に行ってました。応募なんで送れば当たるわけでして。でまた応募したんだけど第四回あるんだってツイートしたら知り合いの人が関わっててご招待してもらった。でも応募したのも当たってて試写の葉書が二枚来た。


1986年に原作マンガの連載が始まり、NHKでアニメーション化もされた「忍たま乱太郎」の初の実写映画版。『十三人の刺客』の三池崇史監督がメガホンを取り、暗殺者に命を狙われてしまう仲間を救うための、主人公・乱太郎と忍術学園の生徒たちの戦いを壮大なスケールで描く。エリート忍者を目指しながらもドジばかりの主人公・猪名寺乱太郎役に、こども店長で一躍有名になった子役の加藤清史郎。



ストーリー:三流忍者の家に生まれた乱太郎(加藤清史郎)は両親の期待を胸に忍術学園に入学するが、そこで出会ったしんべヱ(木村風太)やきり丸(林遼威)と共に授業も試験もドジばかりの日々を送っていた。ある日、髪結いの息子で四年は組の斉藤タカ丸の家に暗殺者が出現。乱太郎たちは友達を救うために立ち上がるのだが……。


 第四回は三池監督の来月公開の最新作『実写版 忍たま乱太郎』(三池崇史×松方弘樹×寺島進トーク)を。トークの内容は↓
松方弘樹日本記録のマグロが釣れず、『忍たま乱太郎』イベントでヤケ酒!?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110629-00000030-mvwalk-movi


 友人の只石を誘って観に行った。二階っていうかスクリーンが観やすいとこでその上の段が関係者席っぽくてたまたま振り向いたらどうみても哀川翔さんそっくりな人がいてトークの流れで三池さんが『ゼブラーマン』の話出して松方さんも翔ちゃんマグロ行こうとか言い出して紹介されたのがその人で本物じゃねえかって二人でテンション上がったトークでした。


 松方さんもなんだか茶目っ気のある人だったし、寺島さんはソッコー酔ってるし。三池さんが助監とかの頃から付き合いみたい。松方さんは断酒してたみたいだけど飲んじゃってた。その流れは園さんが出た二回かららしくて三池さんが園子温呼んだ時からこんな感じになってるって笑ってた。


 実際の『実写版 忍たま乱太郎』は三時間五十分ぐらいあるらしく、あの勢いでそんだけ観てたらいろいろやばいからという大人の判断で短くしたらしい、エンドクレジットでその使われてないシーン出まくってた。


 三池監督は原作者の尼子騒兵衛さんから「感動させる映画を作らないでほしい。見ている人が勝手に感動してくれるならそれは結構。ただ感動させるための映画の道具として、忍たま乱太郎を使ってほしくない」というオーダーが入って「それは得意なところなので大丈夫です」と言ったらしい。


 キャスティングがなんだか凄い事になってまして。
 山本シナ - 中村玉緒(老)、杏(若)、学園長・大川平次渦正 - 平幹二朗、戸部新左ヱ門 - 山本耕史、食堂のおばちゃん - 古田新太、ドクタケ忍者隊首領・稗田八方斉 - 松方弘樹、乱太郎の父(猪名寺平之介) - 中村獅童、乱太郎の母 - 檀れい、斉藤幸隆 - 鹿賀丈史、ウスタケ忍者長老 - 柄本明、ウスタケ忍者OB - 石橋蓮司、海松万寿烏 - 竹中直人っていう。


 古田さん扮する食堂のおばちゃん激似、というか漫画やアニメで見たまんま、おっさんなのにおばちゃん激似っていう。鹿賀丈史さんなんてなんでそのメイクでって事をされながらミュージカルみたいに説明台詞を数分間に渡って歌うっていう悪ふざけ感がすごすぎ。


 なんっつうでしょうか、内容らしい内容はないんすよ、物語もそこまで難しくはないんだけどだって大人の忍者と忍者見習いの忍たまたちが勝負するって話で殺し愛とかではもちろんなくて単純な勝負するんで。


 しっかしこれ何かが凄くて。大人が本気でふざけて楽しんで作ってる感じがするんだよね、三池組だから出せるのか。なんだか怒濤なんですよ、人が出まくってるしいろいろ起きてるけどけっこうしょうもない事を繰り返してるし、でも笑えるし、感動はしないけどあと子ども店長が乱太郎だけど周りの大人がふざけすぎてて存在感がそこまで感じないw


 僕が一番好きな三池作品は『46億年の恋』だったりするんだけどね、安藤政信ファンとしては。


 で、今日は休みだったので渋谷に行って韓国最高峰文学賞らしいイサン文学賞受賞のハン・ガン『菜食主義者』と豊田道倫『東京で何してる?』と西島大介ディエンビエンフー』9巻を買いに行って、歩いたけどね、渋谷往復。
 途中246上ってたら警察車両がたくさんいて無人のバスが停まってて、歩道に前輪がグシャって曲がったロードバイクが置いてあった。


 昨日も帰りに迷子になりながら家まで帰ったけど夜スピード出したらチャリ怖いわ、と思ってたので気を付けないと死ぬわ。


 『ディンビエンフー』はさすがというかこのシリーズはベトナム戦争を描いてるけど物語がどんどん濃くなってる、しかしあのばあさんが仏メイドだったとは。
 『東京で何してる?』は友達に勧められてて、読んだらわりとすぐに終わったけど好きな空気感だった。音楽やってる人が読むとけっこうくるんじゃないかなとも思うけど。他の創作をやってる人が書く小説はやっぱり小説家が書く小説じゃないものを孕んでてその色気みたいなものは鋭利だけども優しい。


Letting Up Despite Great Faults - Teenage Tide

菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)

菜食主義者 (新しい韓国の文学 1)

東京で何してる?

東京で何してる?

ディエンビエンフー 9 (IKKI COMIX)

ディエンビエンフー 9 (IKKI COMIX)

Paper Crush / ペイパー・クラッシュ

Paper Crush / ペイパー・クラッシュ

  • アーティスト: レッティング・アップ・ディスパイト・グレイト・フォールツ,Letting Up Despite Great Faults
  • 出版社/メーカー: Happy Prince / NATURE BLISS INC.
  • 発売日: 2011/06/15
  • メディア: CD
  • この商品を含むブログ (1件) を見る