映画『トイ・ストーリー3』トトロのぬいぐるみも登場する予告編
↑トトロは一ミクロンも活躍しないけどね。
深夜二時に仕事から帰りその後結局寝れなくてそのままの勢いで電車に乗り八時半からの字幕3Dの『トイ・ストーリー3』を新宿バルト9で観賞。金曜日の朝一で客は四人程度かな、男のみ。
僕はディズニーやピクサー作品をほぼ観たことがない。『トイ・ストーリー』の第一作は映画の専門の時にシナリオの勉強として観た記憶がある。たぶん、『トイ・ストーリー』と『シュレック』はそういう流れで観てすごいシナリオだなあと思ったんだった。
映画館にギリギリ間に合って席に座って気付いたのは僕は『トイ・ストーリー2』を観ていなかった。それでも「3」観て大丈夫かなって。
まったく問題なく楽しめました。ただ、観ている方がウッディたちの仲間に対してもっと感情移入できるだろうなって。
多少のネタバレ。まあネタバレしても充分に楽しめる作品ですね、シナリオがかなり素晴らしいので知ってても展開を充分に楽しめるはず。
ウッディたちの持ち主のアンディが大学に進学するために家を出て行くことになり部屋を整理し始める。おもちゃたちは将来に不安を覚える。彼らはもう何年も遊んでもらっていない。
彼らの希望は屋根裏部屋に移され平穏な生活をし、そしていつかアンディに子どもができたらその時に遊んでもらうことだった。
ウッディのみがアンディの大学行きの段ボールに入れられ、バズたち仲間は屋根裏部屋行きの袋に入れられるがミスというか母親の勘違いで一度はゴミとして捨てられ、なんとか袋から逃げ出して母親の車にあったサニーサイド保育園への寄付という箱にみんなで入り込む。捨てられそうになった仲間を追いかけたウッディも忍び込んで共に保育園に。
アンディに捨てられたと思っていた仲間たちは子どもと遊んでもらえるこの環境に夢を膨らまし、ウッディのアンディは捨てようとはしなかった、彼のおもちゃなのだから家に帰ろうという説得を聞き入れない。
ウッディは一人保育園から抜けだすが木に引っかかっている所を少女ボニーに救われ彼女のうちに。その家で保育園のおもちゃたちを支配するロッツォの真実を知る。バズたちは年少組の部屋でズタボロにされていた。
ウッディは仲間を助けるために再び保育園に向かい仲間との脱出を試みる。
冒頭の十分ぐらいはおもちゃを使った遊びの世界で展開され、子どもが自らの想像力でおもちゃたちにいろんな役割を与えて物語を作り遊ぶ世界を。これとアンディが成長して行く様が展開される。まずここがかなりくる。
成長するものと成長できないものの対比が、僕にもあった過ぎ去った時間を思い出させる。おもちゃに対して申し訳ない気分になる。まずそれで彼らに同情をするし、気持ちは彼らを応援する感じになるから。この後はかなりドキドキしながら見守るように観れた。
眼鏡の上に3D眼鏡をしたら耳の上の部分がすげえ痛くなったし、別に3Dじゃなくてもよかったなあって。
ミセス・ポテトの片目がなくなっているシークエンスが実に有効な伏線になっている。これはある種のご都合主義的な感じもするが、保育園でボロボロになった彼らにとってアンディが捨てたのか屋根裏に持っていこうとしたのかがわかる流れ。ウッディを信じれなかった彼らはこのことでウッディが正しかったことを知り帰りたいと思うようになる。
バズはロッツォたちに初期モード状態されてしまい、仲間を監視する悪役になってしまう。もちろんウッディが救出しにくるが彼にはなんとラテンモードのようなスペイン語モードがあった。新しいバズの面が出てくる。
アンディの妹のおもちゃだったバービーと、保育園にいたケンとのラブストーリーも楽しい。日本でいうとリカちゃん人形だよな。で彼氏というか未来の旦那的なキャラクター。彼らの人形的な動きとか観てて面白い。女の子が遊ぶ人形なので彼らはもちろん添え物なのだが、なんともケンが愛らしい。
最後の絶体絶命的な危機を回避する時にこれはねえだろう?と思う救われ方をするのだがパンフを読むと少し納得した。
そのピンチを救うエイリアン(3人?3匹?)たちはもともとUFOキャッチャーの景品だったって書いてある。それであのピンチを救ったのはこの設定が素晴らしく活きている。
シナリオ練りすぎというか設定をあくまでも活かしきる、そして設定に裏付けられた展開はさすが。
大学生になるために家を出て行くアンディ、脱出し家に向かうウッディたちのその後は・・・。
なんか久しぶりにハッピーエンドな映画を観たような気がする。まあ泣かなかったけど。あんだけ寝てないのに映画観てる間いに寝なかった。それだけドキドキして観れた。物語に引っ張られて行く展開はシナリオの巧さだと思う。
シリーズが続いていてきちんと観客が納得できる、前シリーズよりも評価が高い作品って稀だと思う。それはハードルが異様に上がるから仕方ないことなんだが、ピクサー強いねって思う作品でした。
でも、シナリオ書いた人は「1」から関わってる人じゃなくて今作で始めてピクサーと仕事したシナリオライターらしい。監督やプロデューサーと話し合って作り上げたらしいんだけど、ジブリがこれできたらあと何十年ってジブリブランドは持つはず。
十何年前からきちんと宮崎駿の後釜をきちんと育成できなかったことが彼が死んだ後に崩壊へのシナリオしかないように思えてしまう。僕はジブリ作品は嫌いなんだけど宮崎駿という世界に誇るべきクリエイターは尊敬してる。彼やそのプロダクションが一人のカリスマだけでは持たないのはもはや自明のはずだろう。
ジブリはその看板を背負えるシナリオライターの育成や監督候補をする余裕が残されているのか、いないのか。ジブリって看板を使って新しく攻めていかないと過去の遺産だけで食い潰すカンパニーになっちゃうし。
と一応冒頭のトトロ関連に繋げてみました。
(新曲)Dragon Ash - Rock Band
↑この路線でネクストアルバムは展開するのかしら、ぜひ!
ドラムのサクちゃんがツイッターをしていたのでコメントしたら普通にコメントを返してくれていやあサクちゃんいい人だなって改めて思った。
イベントやライブはできるだけ控えているこの二ヶ月間。「世界の終わり」はチケ取ったのが四月だったからなあ。
で、八月は十年振りに来日するスマパンをコーストに観に行くことに。十年振りだし、前に行った時はさよならツアー(アルバム発表後に解散することを公表したため)でろくにアルバムも聴かずに行ってその後に異様に好きなってしまったため、悔やまれていたこの十年。まあ、フロントマンのビリー以外にオリジナルメンバーいないけどさ。
サマソニ出るけど金ねえしどうせワンマンだろうと思ってたらコースト2daysで、初日は9mmとムック、僕が行く二日目は凛として時雨、アシッドアンドロイド(ラルクのドラマーyukihiroのソロプロジェクト)がゲストのライブになってた。
そういえばビリーがワンマンで来た時に前座で今や解散してしまったSyrup16gが出ててボーカルの五十嵐さんが客に『笑ってんじゃねえぞ』って言って代表曲を連発して鬼気迫ってたのが印象的だったな。
Dragon Ashの初期の曲にはもろにスマパンの影響下にあるのは否定できなしい、そんなわけでKjはコースト来そうだなって思ったりしてますが。
Mayonaise - Smashing Pumpkins Live
↑が僕の人生で最も回数聴いている曲。
前に書いた長編小説にはスマパンとDragon Ashの曲を出したし、重要なキーとして出した。僕自身も好きな作家さんを無意識化でも意識して真似たりする。それは何かを作る時には最初の一歩だけどずっとそればっかりしてても意味はない。
「学ぶとは真似る」と言う。ならば僕は「学」であるから最初から「真似」していけという意志も含まれている存在かもしれない。
学びの基本は『守・破・離』の法則。守って破って離れる。最初は先生の教えを忠実に『守』ります。そこで物事の基礎を身につける。それができたら次は、基礎を『破』りつつ、そこから自分の色をつけていく。いわばアレンジ。アレンジができたら先生から『離れて』完全にオリジナル化する、それが『守・破・離』の法則。
↑は須藤元気著『風の谷のあの人と結婚する方法』より。最近の須藤さんは数名でのダンサーチームを作って表現してるみたいですね、テレビでチラッと見ました。
須藤元気(Genki Sudo)のパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」
ちなみに『風の谷のあの人』とはジブリの作品のナウシカです、そして僕は名前の候補として『元気』と付けられる可能性がありましたが祖父が阻止しました。
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