Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』


監督/エドガー・ライト
キャスト/サイモン・ペッグ(ゲイリー・キング)、ニック・フロスト(アンディ・ナイトリー)、パディ・コンシダイン(スティーヴン・プリンス)、マーティン・フリーマン(オリヴァー・チェンバレン)、エディ・マーサン(ピーター・ペイジ)、ロザムンド・パイク(サム・チェンバレン)他




ショーン・オブ・ザ・デッド」(2004)、「ホット・ファズ 俺たちスーパーポリスメン!」(07)のエドガー・ライト監督と主演サイモン・ペッグニック・フロストのトリオが、母国イギリスを舞台に描くSFコメディ。20年前、一晩で12軒のパブをめぐる「ゴールデン・マイル」に失敗したことが忘れられないゲイリーは、再挑戦するために当時の仲間アンディら4人を集め、故郷ニュートンヘイブンに舞い戻る。やがて5人は、町の人々の様子がおかしいことに気づくが、戸惑いながらもひたすら12軒目のパブ「ワールズ・エンド」を目指して飲み続ける。(映画.comより)


 シネクイントにて鑑賞。去年の九月のしたまちコメディ映画祭で世界最速上映で観ていたので二回目。最初のあの空間での手を叩きながらの大爆笑みたいにはもちろんならないがいやあ楽しかったというのはやっぱりあって、初見で観れる人は幸せな映画だと思う。


 九月のしたコメの時のツイートから↓


したコメ映画祭でエドガー・ライト監督『ワールズエンド』観る。めちゃくちゃ笑った、楽しかった。来春公開したらまた観に行こう。メルマ旬報チームの伊賀大介さんもいらして挨拶して、終わった後に楽屋で水道橋博士さんにご挨拶して帰った。町山智浩さんや小説家の樋口毅宏さんもいらした。


エドガー・ライト監督『ワールズエンド』はSFパブ巡りコメディで前二作『ショーン・オブ・ザ・デッド』『ホット・ファズ』同様にパブに行く話だがw 三部作共通で大人になれない人たちと彼らを受け入れてはくれない外部・他者をゾンビだとかに置き換えている。つまりこれは僕たちの映画だ!


エドガー・ライト&サイモン・ペグ&ニック・フロストの『ワールズエンド』を含む三部作は田舎町の郊外が舞台だけど日本のゼロ年代にあった小説や映画みたいな地方の物語の自意識やイタさを描いたものと違うのはスピード感と掛け合いのテンポのよさとかにイタさや暗さはないんだよなあ、能天気つうか。


地獄でなぜ悪い』も『ワールズエンド』も観てて笑っちゃう、楽しくて仕方ない感じが素晴らしくて。やっぱり泣かすことより笑わすことのほうが難しくて作り手の気持ちが前面に出るのがわかる。だから大声で笑いたい。


第6回したまちコメディ映画祭in台東:映画秘宝まつり『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』過激トークに場内もヒートアップ
http://www.cinematopics.com/cinema/c_report/index3.php?number=7604


映画秘宝まつり『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』のトークトニー・クロスビーさんがリバプール出身だからってビートルズが好きってわけじゃないよ、茅ヶ崎出身だからってサザンみんな好きじゃねえだろうって言われててそりゃあそうだなと思った。


最近のやつは↓


バカバカしくて最高に笑える、やっぱりエドガー・ライト監督。サイモン&ニックだし。したコメ映画祭で大爆笑だった。 RT 映画『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』予告編


『ワールズ・エンド』観に行って爆笑したらいいと思うよ、嫌なことあったら。エドガー・ライトはやっぱり楽しいのだ。


今日のやつ↓


去年のしたコメ映画祭で手を叩いて爆笑以来二度目のエドガー・ライト監督『ワールズ・エンド』


『ワールズ・エンド』やっぱ楽しいな。エドガー・ライト&サイモン・ペグ&ニック・フロストトリオはよいね〜。全然みてなくて『宇宙人ポール』観てからサイモン・ペグ&ニック・フロストコンビ作見直したらハマったんだけど。


エドガー・ライト作品のテンポのよさとユーモアとか好きなものへのリスペスト&オマージュとか映画って楽しい!ってなる。サイモン・ペグ&ニック・フロストコンビだからこそ加速するんだけど『Spaced』のドラマもそうだけどシチュエーション決めたらノッて乗り切るんだよなあ楽しそうに。


 そういえばサイモン・ペグ&ニック・フロストコンビの『宇宙人ポール』初めて観たのもここシネクイントだった。けっこう笑いが起きていた。
 ビール飲みながらとか夜の回観てそのまま飲みにいくのがベストな映画だろうなあ。一人で行くとちょっと寂しいというか観た後に友達や仲間と飲みながら話したい作品でもある。
 僕はあまり自分から飲みにいこうと誘う人ではないので、というか一人で酒を飲むこともないし酒に強いわけでもない。飲みにいくのは好きだけどお酒を飲みながらのコミュニケーションが好きだからそういう場所に行くのは好きなんだよなあって思う。


 サイモン・ペグ演じるゲイリー・キングのハチャメチャな大人になれない人物は人に迷惑をかけているけど仕方ねえなって思わせる魅力もある人でどうしても高校最後に出来なかったことを果たそうとする。それが「ゴールデン・マイル」で彼に取ってそれが人生最高の日になってしまっている、あの日以来最低な人生を送っているのは達成出来なかったからだという想いがある。
 だからこれは12軒のパブをハシゴする話でもあるけどキングが大人になる通過儀礼をもう一度、RE通過儀礼でもある。最後までビールを一パイントずつその店でなんとしても飲む。達成すればこんなみっともないどうしようもない最低の人生に光が見える気がしていたはずだ。高校の頃の無敵さだとか若さはもうないけどそれでも転落し始めた人生をまだ諦めない男は他人から見ればバカバカしい事でもやりきるしかなかった。


 エドガー・ライト監督はそんな物語をテンポよくパッパッパとスムーズな画で見せながらコメディタッチで見せる。だから観客は知らないうちに笑ってしまうし驚いてしまう。あんなにただの高校の同級生たちがパブ巡りしているだけの話なのにトイレでの一件から世界が実はヤバい事になっていることを知り、巻き込まれていく。キングが止めないので乗り込んでいくことになるわけだが。
 キングの通過儀礼によって世界がどうなるのかは最後まで見ればわかるがキングらしい言葉とその後の世界がある。王子からまさしく王になった男は世界がどう変化しても彼らしく振る舞っていくのだ。


 エドガー・ライト監督&サイモン・ペグ&ニック・フロストのトリオ作品は何年に一回でいいからやってほしい。そして僕らを映画館で笑わせてほしい。





 タワレコ渋谷に行くとレコードストアデイということで一階がレコード売り場とDJブースが併設されていた。いつもと雰囲気が全然違って面白い感じになっていた。僕はGotchのソロアルバム『Can't Be Forever Young』のアルバムを買った。



 ものはかさばるけど思い出させる理由があるんだって歌詞が浮かぶね。 レコードだけどバックアップCD付いてるし初めてレコード買ったなあ32年で。実家にプレイヤーあったけど。カセットからCDにMDに配信にデータに。有形無形、どちらもあるほうがいい 。


『The Long Goodbye』Music Video / Gotch

宇宙人ポール [Blu-ray]

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キャント・ビー・フォエヴァー・ヤングLP

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