Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「路字」6号と「外部」

 下北沢のベアポンドというお店で曽我部恵一さんを迎えて、曽我部さんと金子賢三さんのトークイベントがあった。「路字」2周年記念イベントということと事前には知らせてなかったけど「路字」6号のお披露目だった。
 「路字」メンバーはほとんど集まってお客さんを並ばせたりとかしないといけないんだけどわりとなあなあな感じになっちゃって普通に僕らもトークを聞き、曽我部さんの歌を聴いた。


 商店街にあるお店なので通り過ぎる人が立ち止まって聴いてたり、僕らに何やってんのって聞いてきたり、なんだかイベントを知らない人たちが焼きたてのパンの匂いにさそわれるように、曽我部さんの歌声に誘われてやってきたみたいな感じだった。


 百円で売ったポストカードには「路字」6号って書いてあるけど本当の6号は曽我部さんからプレゼントしてもらった「恋をすると起きる100の出来事」という曲で、実際に演奏していただいた。ポストカードの裏にはコード譜と歌詞が書いてある。この曲は無料ダウンロードできるようになるかもしれないらしいですが、詳しく決まったりしたらお知らせしようと思います。


 終わった後にkate koffeeで「路字」メンバーと曽我部さんでお茶した。なんかよい気分だったのでビールを飲んだ。こういう時は話も楽しいし心地よい空間。まあ、夜バイトだったけども。


 そんでバイト行って、酔っぱらいに絡まれて、値段がわかりづらくて、僕がめんどくさそうに確認しにいったり、とか態度がお気に召さなかったらしくヤクザ崩れのおっさんに店頭のとこのクッションのとこで終始めんどくさく絡まれ続け、通行人がたまたま通りかかっていた警察官二人組に言ってくれて警官二人が仲介に入ってくれたが、めんどくさいを通り越したおっさんに絡まれ続けた。


 まあ、僕が客商売に向いてない事は重々に承知しているけど、普通のお客さんにたいしては普通だし、そこまで丁寧な接客を求める意味が僕にはわからないし、だって僕の働いている安売りの系列は客が最初の時点で店を舐めてきてるのに、そのうえお客様は神さまですみたいな丁寧な対応したら、どんどん客が調子にのる。
 普通のお客さんはいいけどこのおっさんみたいな確実に堅気ではない上に酔っぱらったやつとかくそ態度悪いやつらにきちんとするのはどうよ?みたいな。そういう客は「客やぞ」みたいなことを間違いなく言うけど、だったらよそで買ったらええやんけ、ボケ、イヤフォンして外さないでこっちの言葉聞いてないやつや、金を投げるような小金持ちのうざいのとか、酔っぱらって絡むやつとか、こっちは別に来ていらんわって思う。でもそういうめんどくさいやつらに限ってまた来るんだから。


 おっさんは終始、態度の悪さを指摘してきてめんどくさいからまったく謝る感じでない「すいません」って言ってた。お前なんか辞めろやみたいなことも言われたけど、そりゃあフリーターなんていつでも辞めたいけどさ、辞めてもすぐに生活できないし、辞めたいのは山々ですよと言いそうになった、言ったら面倒くさくなりそうだったから。
 殴ってきたらそれで終わるんだけどなあって思ったけど、まあ堅気じゃないから手出さないというか出したら不利になるから、ひたすら民事訴訟しようかとかいうから、僕から対して取れないですよって言ったり、勉強になるぞとか、一瞬ネタになるって考えたけど完全に金使うだけで損だしなあとか思ったり、金取れなくてもこっちの気が済むからいいんだよ、とか今まで民事訴訟四回やってて友達には意味ないから止めとけってよく言われるわとか、小出しにめんどくさいこと言って立場を上にしたい感じがするからうぜえぇって冷静に聞いてた。


 黒ブチ眼鏡してるからお前宮川大介に似てるわとか言いだすし、似てねえしって言ったらさらにめんどくさくなった、警官のおっさんが一人なんとか収めようとしてんのにさらに僕が言ってねえこと言いだすし、もう一人の警官が超冷めてる顔で「酔っぱらいめんどくさいなあ」って顔で僕に同乗してるし。
 警官には「僕警察官目指してるんですよ、今からなれますかね」ってなんだその絡みはみたいな感じになって警官もめんどくさそうになってきてるし。酒飲んでるのは顔でわかるんだけど嫁がまったくとめようとしないから見てみたら。嫁と娘二人は少し離れているとこで見てて、旦那が絡んでて止めない時点でいつもやってんだろうなって、それでさらに安心して、当たり屋じゃん、マジで糞な家族だなって思ったし、娘とかこれ当たり前だったら可哀想だと思った。もう来ねえって言ってたけど嫁何度かレジしてる記憶あるから絶対に嫁が来るだろって思った。


 久しぶりに長時間絡まれて疲れた。たまに絡んでくるやつとかって嫁とか彼女が止めることないんだよね、だからマジで終わってるわ、お前らって思う。エグ○イル的な格好しているギャル男とか堅気じゃないようなセカンドバッグ持ってる態度デケエやつとか、それと一緒にいると自分も強いとか偉いとか勘違いしてるバカ女とかどうしたらそういう態度になれんのって毎回不思議だ。


 で、なんとか警官が帰らせて考えたんだけど、「路字」のイベントで立ち止まって聴いてくれた人も、絡んで来た糞も、まあ僕からすると「外部」で僕とはほぼ関係ない人たちだけどそういう人たちがいるのがこの世界で、まあそういう中で生活してるんだよなって思ったら、昼と夜とですごい対比だし同じ事の裏表なんだなって思った。
 「セカイ系」みたいな「キミとボク」だけの世界なんてありえないし、いろんな人が直接的には僕と関わらないとしても「外部」があるのが世界の在り方なんだなってぼんやりと思ってた。


 って考えたら絡まれてめんどくさいおっさんっていう「外部」はほんとに消えてほしいけどまあいないとおかしいもんなって思ったので、深夜はiPodで曽我部さんの曲をスピーカーに繋げて聴いてた。


曽我部恵一(sokabe keiichi) - White Tipi


 おっさんに絡まれた事で小説とか書く時にきちんと「外部」っていうか他の目線もいれないとその世界が閉じすぎてしまうなって思ったりしたし、まあよかったと言えばよかったかもなあ、まあ酔ってたから怖さがなかったのが有り難かったな。
 最終的には「お前みたいな全然態度変えないやつ俺は好きな方だよ」とか「あああああああああ!!!!!」じゃあ絡んで脅しにかかってんじゃねえよボケ、それが一番ムカつくわ、こういうヤクザ崩れとか絡んで長引くとこういうこと言うパターンあるけど、俺は多少認めてやるよ、っていう上目線が一番ムカつく。そういう人間だからそういう人種に絡まれてムカつかれるんだろうけどさ。


 昼間の曽我部さんと賢三さんのトークと歌で幸せな気分になってたから、まあ、プラスマイナスゼロっていうかまあ、プラスかなあ、「路字」メンバーほぼいて久しぶりに話せたし。なんか「外部」っていうものをいろいろ考えた日だったなあ、昨日は。


 曽我部さんのライブブログアップされてた。2010/03/14 東京 下北沢 BEAR POND ESPRESSO

Sings

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LIVE LOVE(DVD付)  [ROSE-103]

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Remix Collection 2003-2009

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