Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「今、聞きたい名言」

 「新・龍馬論」をぼちぼちと進めている。今日は休みだから読み終われそう。龍馬的リアリズムの章で龍馬は「恋愛」にまつわる「物語」の外に立っている。よりストレートには「頭がおかしい」と言い換えられる。
 「頭がおかしい」=非常なリアリズムこそが薩摩と長州を結びつける近道だと考えさせたとある。ユーモアは小説家の本質というところでは日本の三大ユーモア小説は「我が輩は猫である」「龍馬がゆく」「風の歌を聴け」が挙げられている。


 今は薩長同盟における龍馬の役割の辺りに入った。薩摩よりだったらしい、僕はあんまり詳しくないのでなるほどなあって思うことがたくさんある。


 「文化系トークラジオ Life」の「今、聞きたい名言」Part1が配信。やっぱりガンダムというかシャア関連の名言は出てるなあ〜。


 この間シアタートラムで舞台を観たばかりだけど快快(faifai)の舞台が三月にまたある、TPAM参加作品 『Y時のはなし』という作品。三日間あるので一日は観に行ける。宣伝美術 : 東京ピストル だった。東京ピストルのデザイナーの賢策さんとずいぶんお会いしてないなあ。


 今日はこのまま寝ないでマーク・ウェブ「(500)日のサマー」でも観に行こうかと。周りで観た友人、知り合いの人、ブログで書いてた人、ほぼ文化系な男性の感想だと「ハイ・フィデリティ」を彷彿とさせる、胸にズキズキとくる文化系的な作品らしい。と言ってもその数名には共通している部分があり、それが僕とはだいぶ差異がある決定的な部分なので僕もそうなるかは疑問ではある。
 ヘッドフォンでスミスを聴いていたら、憧れの女の子が「ねえ、スミスすきなの? あたしもよ」と声をかけてくるとこにめっちゃ感情移入している人はこの作品が愛しくてたまらないらしい、僕にはその感慨がないんだよねえ。文庫読んでて「ねえ、大塚英志すきなの? 「『彼女達』の連合赤軍」よかったよね」と言われても嫌だし。


 が、スミス話ではないとこの僕には圧倒的に見える差異がどれほど感情的に違いを出すなのかを確かめに。それに今週の「タマフル」は宇多丸さんのポリープ手術で「シネマハスラー」が小西克哉しまおまほのウィークエンド・カップルで作品が「(500)日のサマー」なので、ちょうどよいのだ。


 ツイッターで「Life」の黒幕こと長谷川プロデューサーと今回の「今、聞きたい名言」にゲストで出ている「空中キャンプ」さんこと伊藤聡さんが「(500)日のサマー」でツイートしあっていたので気になってはいたのもデカイが。
 つうか「サマー」ってヒロインの名前だったんだな、「夏美」「夏子」的なことか。寝なかったらシネクイントへ、昔シネクイントって初回は千円じゃなかったっけなあ、違う場所か、それともそれ止めたのか? わかんない。


 最近は周りの人だったり、微妙に知り合いの人たちがツイッターにしろブログにしろミクシィにしろどういう活動をしているのかと、新しく何かを始めているのがリアルタイムでわかって、可視化されてて、なんだか焦るというかやばいなって思ったりすることが多かったんだけど、よくよく考えたら気にならないわけないし、気になったからといっても僕はまだそんなとこにいないのに同じ土俵で考えてもしょうがないし、そういう人たちがやってることに嫉妬みたいな感じを抱いても意味もないなって思いはじめてきた。無意味な自意識過剰みたいな感じが多少あったのだ。


 そういう人たちを見たり知ったりして、単純に「すげえ」なって思うだけでいいなと。比べても仕方ないし、自分がやることに関しては他者と比べて焦ることがあんまりいい方向に向かない。自分で勝手にこれじゃダメだとか焦って自分で追いつめたりするのはまあ、いいとして他者と比べて焦ってもなんか違うなって。
 単純に知り合いの人や知り合いになってきた人がどんどんその世界で頭角を示してきても単純にすげえなって思って、自分のことは自分でやり続けるしかない。それでいいっつうか、周りは周りだし、世間のことなんか気にすんなって作家の藤谷治さんに前にイベントでお会いした時に言われた事がデカクなってきた。知ることと気にすることは違うだろうから、周りが何やってるかぐらいは知ってていんだけど、あいつは今こんなに評価されてるとかそういうのは気にしなくていいやっていう。なんだかわからくなってきたが。


 世間のことを気にしないというのは自分が思った方向で周りの空気(世の中の流れ)をシカトして突き詰めていったら、他の人間とは違う視点や何かを孕んでしまう。結局は何かを創ろうとする人間に必要なのはそこしかないだろと。そういうものを孕むためには気にしないことがけっこう重要なはずだ。

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