昨日は歩いて渋谷まで、そして宮益坂を登って青山へ。昔バイトが一緒だった元美容師の姉さんに髪を切ってもらいに青学の近所の美容室に。姉さんは知り合いを切る時とかに知り合いのそのお店を借りて髪を切っている。半年ぶりに行くと、三ヶ月に一度は来なさいよと言われる。いつものことだけども。
長さはあんまり変えないですいてもらった。髪の量が多いので前回切ってもらった時にハサミが傷むからって言われたけど今回は前回よりもすいてもらう量が少なかったのか言われなかった。ただ、床に落ちた髪の毛の残骸で余裕で今流行のボブカットぐらいのヅラは余裕でできる。
幼少期に散髪屋に行かせてもらえずにほぼ強引に坊主ぐらいにオヤジやばあちゃんに髪を切られていたせいか髪を切りに行くのが好きではない。一度行ったらずっとそこに行く感じになる。姉さんに切ってもらうようになるまでは東京に来て専門の近くにあった店でずっと切ってもらっていた。当時のトラウマもあって基本的に耳が出るぐらいの長さ以下にしたくない。
前の数年前にやってたドラッグストアは耳出さないといけないって言われててその時の店長がいつも飲み会とかで全額奢ってくれてたりとかしてくれてたから言う事聞いてたけど、店長変わる前の日に引き継ぎで来た新店長が耳が隠れるぐらいだった僕を見るなり、「とりあえず髪切ってきて」って言うから「じゃあ、有給全部使って辞める、明日から来ない」って言って辞めたりとか。客の方がひどい髪型だったりとかそれはありかっていう格好しているのに店員が規則正しいみたいな格好してるのって無理あると思うんだけどなあ。
男だから髪長いのダメとか日本男子が髪短いのが普通になったのは明治維新以降の近代じゃボケがっていう。女でも長い髪似合わないやついるんだからそいつらもじゃあ、ダメだろうみたいな。まあ、意味のない反抗心よりは普通の勤め人になろうと思ってない意思表示みたいなもあるし、願掛けみたいなものもあるけど願掛けだから叶えば切ればいいんだろうし。
髪切られながら、もう一人のお店の人も交えて話をしてた。最近の美容師の子はまるで個性がないしオシャレじゃないって言ってた。昔の方が尖ってたしオシャレだったけど、不景気だから全身金かけてるようなのもいないし、みんな似たり寄ったりだわって。バイトしてたらなんとなく美容師って見た目でわかるし、雰囲気でわかった後にお代の時に手を見れば荒れ具合とかでわかる。一時いかにも美容師の連中のメンズがほぼ同じような髪型だった時があった。
あとマンション買おうか悩んでる話を聞いて、経済的な話も聞かされて、あれ姉さん家お金持ちなの?みたいな。普通にお金持ちだよって言われて本人がそういうならそういう家系なんだろうなって納得した。その後個人的な話を聞いて、姉さんの周りにいたネガティブな女性、諸々の被害を与えるだけ与えてこの世からさよならした話を聞いた。う〜む、それだけでも話のネタにはなるなって思いながら聞いてた。
姉さんは超ポジティブな人で、帰り際の電車で今まで聞いた事なかったけど霊感が実は超あって、黒い影(死神的な、もうすぐ死ぬ人についてる)とか波長が合うと見えちゃうみたい。で、霊感はあるんだけどそれを解決する能力はないからなんか可哀想なんだって。申し訳ないなって思うみたい。
だから超ポジティブで霊感あるから困った人や、精神的に病んでる人をおびき寄せちゃうみたいだけど、姉さんには解決できないっていう事が多々あるんだって。で、みんなっていうか世間の空気的になんでそんなに病んでんだろうねって話になって、めんどくせえなって二人で話してた。
僕は根っこはネガティブ気質なんだけど、それじゃあ世界は開かないしおもんないって思うようになってポジティブな思考になった。人と会ったり話したりする事で世界は緩やかに繋がりながらも広いと思っていた世界が実は狭いと言うことに気付かされるし、ある程度のジャンルとか業界に入っていけばそこでの繋がりは面白いぐらいに繋がるし、知り合いの知り合いは知り合いになっていくという感じに。
社会的にも不景気で今までの概念がぶっ壊れて価値観が変革したり安定しないとなると、疑心暗鬼になってしまうし、答えはあるんだよみたいな感じで勉強してたけど社会には答えなんかどこにもないじゃんみたいな、不安が増すので精神的にもまいってしまう人が多い。
特にこの15年ぐらい、95年以降の空気や、それ以前のバブル崩壊後の、勝手に「失われた十年」的なその空気感で過ごしてしまうのとそれが当然で「病んでる私可哀想でしょ」みたいなのが特にこの十年は多いかったように思う。
文学作品にしても映画にしても「病んでる」私を取り扱ったものも多いかったし、自意識問題とかはネットによる所が大きいはず、僕もまたしかり。だからもういいでしょ、「病んでる」的な空気はさあみたいな、飽きたしさ。
松尾スズキ著で映画化もされた「クワイエットルームにようこそ」で主人公の佐倉明日香(内田有紀)が精神病院の閉鎖病棟入院して彼氏の焼畑鉄雄(宮藤官九郎)に「めんどくせえんだよ!」って言われたシーン観てから納得みたいな。「めんどくせえ」やつは「めんどくせえ」って言った方がお互い楽というか、その人のためを考えて傷つけないようにとか気を使うと余計に悪循環に陥るような気がする。
負のオーラとかってやっぱり伝播するんだよなあ、とりあえずそこは断ち切った方がいいに決まっている。自殺する人が集団で集まるのはその雰囲気に捕まえられて引き寄せられるからだろうし。だから、そこから逃げ出すには逆の方へ行くしかないし、そこから出て行くしかない。
姉さんと話しながら改めて思ったけど、本当にもう一ヶ月でゼロ年代は終わってテン年代(by佐々木敦)に入るんだけどこの十年の空気感の真逆の天然でポップな空気感とか嫌でもネクストブームというか時代の空気感として出てくるだろうと。だからそこに乗っていく人と前十年代の空気感から逃れられない人に二分化しちゃうのかなって。
森達也さんのいう所の「KYでいいじゃん」っていうのとか、この間のイベントで作家の藤谷治さんにも言われたけど「世間なんか気にすんな、やりたいことだけやった方がいい」って言うのはかなり大事な事こと、世間とか十年もしないうちに言ってる事変わるし、真逆にすらなっていく。
フリーターが自由な新しい生き方だって言ってたのはここ二十年とか前だったはずだし、今はフリーターは就職もできなかった人生の落伍者って高校生には思われてる、でも就活も難しい時代でフリーターになるしかない大卒のやつだって増えてきている、なにこの変わりようみたいな。
空気読もうとしてそのことで疲れていくのもなんかバカバカしいし。いかに空気読んではみ出さないようにするかって事にみんな気を使いすぎて精神的に病んで、人の意見とかなんて思われているかが気になりすぎて、精神が困憊してくのは今年で終わらそうぜっていう。
それにお前の事(もちろん僕も含めて)そんなに、そこまでみんな気にしてねえから(著名人とかで顔とか名前とか一般的に知られるぐらいだと違うだろうけどさ)、そんなに自分の世間体とか評価とかどう見られるとか気にしても犬が自分の尻尾追いかけてずっと円状に走っているだけで疲れるだじゃん、どこにも行けないよって思う。
だから、次に書くのはポップな文体にしようと思ってる。根本にネガティブな部分があるのは認めるし、悲劇的な話も大好きだけどできるだけポップな文章の物語。
『 gooood-bye Gorilla PARTY〜さよなら!!ゴリラ!!ありがとう!!パーティー! 』
日時:12月18日(金)
18時00分 DJタイム<FUKASAWA TAKEKI>
19時30分 ボクシングスタート!!!!<ゴリラvs人間>
20時00分 DJタイム<吉沢ダイナマイト>
21時45分 ごすんくぎによる書道パフォーマンス
22時終了
場所:池袋芸術劇場前特設ドーム(F/Tステーション)
入場無料
いやあ、↑こういうイベントとかに行って楽しむべきだよ〜、僕はもちろん行くけどね。寝過ごさなければ。
東浩紀さんのつぶやき「17日より一部書店の店頭には並ぶはずです。文芸書の常として初版部数は少ない(ぼくの著書ではデビュー作以降もっとも少ない)うえに、年末で印刷会社が止まるので、品切れを起こすとあっさり手に入らなくなるかもしれません。できれば早くにお買い求めください。よろしくお願いします!」というのを見てもうすぐ発売される「クォンタム・ファミリーズ」をついAmazonで予約してしまった。どう考えても今年中には読めん。積読本になるんだけどね。
最近左手の神秘十字が次第に濃くなってきているのは何故だ?
Mika - Grace Kelly (french) live HQ
Vampire Weekend - "Cousins" (Official Music Video)
Ringo Deathstarr - Some Kind of Sad
The Pains Of Being Pure At Heart - "Everything With You" Super 8
The Horrors - "Who Can Say"
Girls - "Lust For Life" (official video)
Los Campesinos! - Death To Los Campesinos!
- 作者: 松尾スズキ
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