Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「古川日出男ナイトvol.9 古川サンタがやって来る!」

 イベントがある日は寝れないというまさしくお子様的なノリが以前から多々あり、そのせいでその後寝てしまい、寝過ごす、あるいは行く気を失うことがこれまた多々ある僕ですが今日は帰ってからいつも通りのランニングをしてブログを書いて寝ようとしましたができず・・・。


 それでいつもは知り合いのtwitterRSSで見ていたのだけど、津田大介著「Twitter社会論」も出てすぐに読んだし「Life」でも「Twitterはじめました」を先月したりと世間的にも少しずつTwitterの話題も出てきているので寝れないし、登録してみた。


僕のツイッター
https://twitter.com/manaview


  manaviewってのはthe viewというバンドを観に行った時に入り待ちでサインもらった時にボーカルにマナブって言って、M・A・N・A・B・Uって一文字ずつ言って書いてもらった。それでサンキューマナビューと言われた。バンド名ビューと僕の名前の融合ですか? マナブ+ビュー=マナビューというくだりからです。


The View, Glastonbury 2007, Wasted Little DJs


 で、知り合いがフォローしてる人をフォローするという感じでやってみたのですが、知り合いの知り合いは知り合いなわけで・・・、あるいは著名人をフォローするしかないんだよね。


 twitterは僕の周りの人がってのもあるけど出版関係とかネット関係、フリーで仕事している人が今の所多いと感じる。当初mixiもネット関係の人たちが多くてやっていたのを聞いた事あるし、それからブログ、twitterと流れている感じがする。


 その後十二時前に寝て三時過ぎに起きた。で2日に一度は食べるお好み焼き食べて、雨だあああああ〜、最近休みがほぼ雨という辺りがすごい。


 七時から六本木ABC(青山ブックセンター)にて「フルカワヒデオスピークス」刊行記念イベントである「古川日出男ナイトvol.9 古川サンタがやって来る!」が行なわれるので彼女とイゴっちの三人で行った。

 今年最後の朗読イベントというわけでもちろん行ったわけですが、大雨。しかしわりとお客さんは来てた感じ、前回よりも少ないと言う事もないし。今回の朗読は事前にアナウンスされていたけど来年以降に刊行されるであろう四作品を朗読するという内容。


 とりあえず予想していたのとアナウンスでわかってたのは三島賞受賞「LOVE」の続編「MUSIC」と角川で連載中の「黒いアジア」(でも、これは刊行されるのが2012年ぐらいとのこと)ぐらい、あとの二作品なんだろうなって思ってたら河出書房ウェブで連載中の「4444」柴田元幸責任編集「モンキービジネス」で書いている短編の一つだった。


 朗読の順番は「4444」の第一話「どうやったらプールでうなぎを養殖できるか?」から。たまたまなんだけどこの間の「フルカワヒデオ200ミニッツ」で古川さんと話をさせてもらった時に「4444」の第一話に出てくる弟くんが「サマーバケーションEP」の主人公ではないかということを聞いて、古川さんがそれは違うよって。でもその発想は面白いなって。人物が似ているのは自分が好きなタイプのキャラクターだからだろうと話してくれたこともあって、キタッ〜!みたいな。


 二番目が「モンキービジネス」vol.1 野球号収録されていた「怪物たち」の前半部分、でも小説にする時のタイトルはきちんと聞き取れなかったけど「五十音順のゴシック――T型のための抜粋版」みたいな感じかな、以前そんなタイトルがあったから。
 「モンキービジネス」への短編を集めた短編集なのか、「怪物たち」のストーリーを書いた長編なのかはわからないので出るまで楽しみにしておこう。


 三番目が角川「野性時代」連載中の「黒いアジアたち」第一話「すきとおる浅い青いところからはじまるものと奥深い緑からはじまるもの」だった。調べたらその号はうちにあった。
 主人公のテーでありテーヤジャンと彼が暮らす海、そして十九世紀という設定のとこぐらいまで。この話は連載が進むにつれてわかるんだけど石油=「黒い」、アジアの石油の物語=「黒いアジア」という十九世紀のアジアの石油に関する物語、このままだと「聖家族」よりも分厚い作品になりそうだねって角川の古川さんの担当のF氏と朗読が終わった後に話をした。


 最後が「MUSIC」で、明日からもう今日か、古川さんは六日から引き蘢ってこの作品を書き下ろすとのこと。直木賞候補になった「ベルカ、吠えないのか?」は犬の話、三島賞受賞「LOVE」は猫の話、「MUSIC」は「LOVE」の続編にもあたるらしくて猫の話。
 今年の頭にフルカワヒデオプラス名義で「MUSIC:無謀の季節」というCDが出てて、それは「MUSIC」のひとつの形だったし、「古川日出男ナイトvol.7」の時にそれに収録されていた「第三次港区うさねこ戦争」を朗読されたが、一気に書き直しか、なかったことで新しく書く感じのような事にも感じられるのでこれまで聴いた「MUSIC」とはまた違うものとして来年に刊行されるのかもしれない。


 「MUSIC」は少しだけだったけど思いっきり猫の話の部分だった。産まれた猫の話の部分、まるで物語の冒頭の冒頭みたいな。いやあ、去年の今より前には「MUSIC」を書き始めてるって言われてて、来年に刊行するってかなりの難産だからこそ余計に楽しみだ。


 来年はハードカバーも三冊ぐらい、文庫も三冊ぐらい出るみたい。終わった後にその産まれたばかりの子猫の名前と同じカフェでお茶。本って人に勧め辛いよねっとか「コードギアス」が来年再始動するらしいとか諸々話した。


 本って人に本当に薦めるのは難しいなって。こういう朗読イベントとか他のイベントで触れるとだいぶ興味持つだろうけど、古川さんの「マジメにふざけている」姿勢みたいなのを読んだり聴いて面白がれそうにないと薦めれないし。
 来年文庫が「LOVE」や「ハル、ハル、ハル」、「サマーバケーションEP」辺りの比較的入りやすい作品群が出そうな感じなのでそこから入るのがいいのかもしれない。


[PV] LANDS - BANDAGE full ver (High Quality)


 来週の土曜日はPW試写で「BANDAGE」を観に行ける事になりそう。去年の今頃は同じくPW作品「ハルフウェイ」試写を観に行った。年一で試写か、試写の後はPWというかロックウェルズアイ(岩井さんの会社)の忘年会があるらしい、バイトだしっ、金ないし!


 まあさすがに岩井俊二氏も来るんだろうけど、二年前の忘年会は「ゴールデンスランバー」読み切って小説ってすげえな、面白いって思ってそのまま寝過ごして忘年会行かなかったら四次会とかまでやったらしくて岩井さんもいたらしい。PWメンバーだけど一度も主宰の岩井俊二氏に会ったことがないまま月日が流れてる。


ゴールデンスランバー


 「ゴールデンスランバー」の舞台と岩井さんの出身地が宮城県仙台市で同じなのはなんか今考えると符号してんなあ。まあ、そういう時にはそういう符号はよくあることだけど。


 僕は東京に映画専門学校で上京して脚本家目指してたんだけどなあ、今は小説の方に完全に向かってる。
 今日はこれから寝て起きたら木曜日の藤谷治×仲俣暁生トークセッション『演奏と読書』のイベントに行くため(お手伝いスタッフだけど)に藤谷さんの著書「船に乗れ!」三巻を読み切る。八百ページちょい、行けるだろう。


 でもなあ、小説面白いなって改めて思わさせてくれた「ゴールデンスランバー」すらも映画化ってのが・・・、いや中村監督だから面白いんだろうけどさ、なんだか複雑。そりゃあ、映画館に観に行くけどさ。


 園子温監督みたいにさ、原作なくても自分の脚本で映画撮って評価される人をもっと日本映画界が認めてそれ相当な評価しない限り日本映画の底力は落ちる一方だろうし。
 オリジナル脚本は金が中々出ないから制作が少なくなってるけどそれしないと絶対的に将来的にきついと思うんだけど。「ルーキーズ」が大ヒットしてもさ、あれ観て映画の仕事したいって思うやつっていんのか?っていうこととか、その業界に入りたいと思うような作品を作り手が作らないとその分野って結局廃れる方向に行くだけだと思う。


 今年の映画は「愛のむきだし」と「母なる証明」を映画館で観れたことだけで満足です。映画ってものを観たって思えたし、なんだかわけわかんない言葉にならない感情とか体験ができたから。


 あと今年思った事、村上春樹は読まないといけないと思って新潮の過去の長編と新刊「1Q84」は読んだけどやっぱり苦手だ。彼が訳したレイモンド・カーヴァーは好きだけど村上文学はどうも好きになれない。
 でも春樹チルドレンの正当な後継者である伊坂幸太郎さんにしろ全く違うアプローチの古川さんにしろ影響を受けた人には影響もろに受けてるだけど、その理由がまったくわかんない。

Hats off to the Buskers

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Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)

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モンキー ビジネス2008 Spring vol.1 野球号

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野性時代 第62号 62331-63 KADOKAWA文芸MOOK (KADOKAWA文芸MOOK 63)

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LOVE

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エクス・ポ・ブックス1 フルカワヒデオスピークス! (エクス・ポ・ブックス 1)

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ゴールデンスランバー

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愛のむきだし [DVD]

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