Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「あらかじめ失われた道程をさがして」

 ランニングする時にアジカンの「ライカ」(「ベルカ、吠えないのか?」からのイマジネーションによる曲らしい)がシャッフルで流れたので古川日出男さん繋がりということでフルカワヒデオプラス「無謀の季節」を聴きながら走ろうと思った。
 で実際に聴きながら走ってみた、走るのには適さないことがわかった。朗読なので時間が普通の音楽を聴くよりも遅く感じられることが原因だろうか。「無謀の季節」に収録されているものは三島由紀夫賞受賞作「LOVE」の続編として構想されている「MUSIC」の一部、まだ刊行されてないが。今年中に出るんだろうか?


 公式サイト「聖家族」が終了したので本とかイベント情報がまったくわかんない、「MUSIC」が出るなら「LOVE」が文庫化するのかな、「サマーバケーションEP」も文庫化されてないし。


 聴きながら走り辛いので一つのトラックを聴きながら歩いて、十分間は他の曲で走って、トラック聴いてを、繰り返す。最後はのんびりと「東京MIXED」を聴きながら歩く。古川さんの朗読は街や町を歩きながら聴くのが一番合う、大地と足が地繋がりになっている時になにか、わかるっていうあの感じが独特だ。


 その後150m泳いだら普通にバテた、泳ぐ時には普段使っていない体の部分が上半身に多い事を気づかされる。これを考えるとトライアスロンは本当に鉄人的なスポーツだ、マラソンなら歩いてなんとか行きそうだけど泳ぎがあったら無理だ。


 梅雨で部屋干しした洗濯物が乾かずに臭いを放っていたので今日の分と一緒に洗濯し直して近所のコインランドリーの乾燥機にぶち込んだ。一時間ぐらい時間がかかるので立ち読みに行った。
 「小説すばる」の特集が『史上最強の「セックス」特集号!』ってやつで作家の渡辺淳一×村山由佳対談があったので読んでみた。草食系男子に対してもっと肉食で行けみたいな、女性の方が肉食系だというようなこと。昔の男性作家は銀座のホステスに店を持たせて一人前だったんだみたいな話とか出てた。今そんな作家いたら絶対にフライデーされるよ〜って思うけど。


 この二人をフジの「ぼくらの時代」で渡辺淳一×村山由佳×西川史子の三人の対談見たなって思った。たぶん、その番組見てからこの企画思いついたんじゃないかな。渡辺さんは「失楽園」「愛の流刑地」とか性愛というジャンルなのかな、まあ書かれている大御所さんで編集者はとりあえず口説くとまで言われている70過ぎた方なのだが不倫が一番燃えるって言ってたな。
 村山さんの作品は読んだ事ないがだいぶ作風が変わって来たらしく、離婚して書いた作品を渡辺さんがかなり褒めたみたい、吹っ切れたなことで。これから高齢化社会になれば高齢者の性の問題っていろんな場面で出てくるだろうし、そういう人に向けた性愛小説ってのは需要はありそうだ。

 
 あと特集の中で《21世紀 セックス+恋愛“なぜなに”キーワード辞典》ってのがあってちら見したら「電マ」の説明とかあいうえお順に並んでた「電マ」を買う男で普通にマッサージに使う奴はゼロじゃないだろうけど1%とかじゃないのかな、まあAVの普及によるものですが。女性が買うと色々考える、オナニー用なのか普通にマッサージ用に買ってるのか? とか買わされるに行かされるというある種のプレイなのかとか。
 でもバイブやローターがここまで普及してる国なんて日本ぐらいなのだろうか、というか日本のものなのか。売ってるとわかるけど若い世代のカップルほど抵抗感はないらしく買って行く感じがある。あとテンガとか買う男性客はどこか恥ずかしい感じを受けるがローターとかを買う女性客はあまり恥ずかしそうにしてない感じがする。


 この号は売れるんだろうか、本能的な欲望だから読みたい人は多いかもしれない。付録でローターとか付けちゃえばいいのに、そこまでやると色んなとこから批判されるだろうけど話題にはなるんじゃないかな。サタミシュウの小説の読者も女性が多いらしいし、小説でもっとこういう作品が増えるのかもしれない、たぶん女性作家が書く方がエロいと思うけど。


 性愛小説とポルノ小説って書く人の意識の問題だろうか、うーむよくわかんない。サタミシュウは読みやすいのが売れた要因かなあ。


 スヌーザーの表紙がくるりだった。来週にはアルバムツアーなので楽しみだ。本当にスヌーザーの田中さんはくるり好きね。「太陽のブルース」「魂のゆくえ」がシングル以外だと好きだな、「さよならリグレット」「三日月」は聴きたい。このニューアルバム「魂のゆくえ」はのんびり聴ける、おっさん的なアルバムというかかなり落ち着いている感じを受ける、旧来の曲との合わせでどうなるのかライブで確かめたい。


 洗濯物を回収して爆睡。「アメトーーク」の「後輩の山崎に憧れている芸人」を見て、この人本当に強靭な心臓を持ってるよなあ、確かにここまで行くと面白いんだなあ、関根さんって笑う時に上下に大きく動いて口がすげえ開く。東野さんの笑い方は純粋に笑っている時に一瞬だけ冷静な部分を見せる笑い方があって、どこか対象者を陥れようとする感じがある、さすが「人の心を忘れた冷徹なモンスター」と呼ばれた男。
 「アメトーーク」は本当に蛍原さんいなくても宮迫さんだけも回せるということが毎回見て思う事だ。たまに司会いらないときあるし。収録観に行って笑い過ぎて泣いた「上島竜兵vs出川哲朗」はぜひソフト化してほしい。


 「東のエデン」は最終回、文化系トークラジオ Life「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破公開記念 深夜の緊急鼎談」に出ていた氷川さんのブログ(http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/06/10-b646.html)に書かれていたけどこのアニメって「既得権益批判」とか出て来て現在的なものをアニメの中で描いていた。
 最後の方はわりとまとめてしまった感じで終わってしまったんだがアニメのその後が映画化されるみたいなのでもっと深く現在的な問題の解決策とか描いたり、回収されてなかった部分などを明らかにするのだろうか。映画始まる頃にはDVDもレンタルして予習ができそうなので人気出そう。でも11話じゃ少なすぎる感じだ、2クールとかでよかったんじゃないかなって思うけど映画化があるから問題はなかったってことかな。


 アニメの映画化は基本的に好きだし好意的に見れるし実際に面白いんだけどなんでドラマの映画化が苛つくのかってのは局の番宣の仕方がこの所ひどすぎるからっていうのがデカイかな。

MUSIC: 無謀の季節

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小説すばる 2009年 07月号 [雑誌]

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おまえ次第 (角川文庫)

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魂のゆくえ

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