昨日起きてから近所のツタヤに行ってフルカワヒデオプラス「MUSIC:無謀の季節」のCDを買いに行ったらやっぱりなかった。ので電車で渋谷まで出てタワレコで聞いたらあったので購入して家に帰る。
トラック1「第三次港区うさねこ戦争」は古川日出男ナイトvol.7で聞いてたけど声の後ろに三つの楽器が加わることでかなり違う感じだった。
古川日出男ナイトの朗読ギグとは違う、
音楽との融合した古川日出男=フルカワヒデオプラス。
ただの物語を朗読しているCDではなく、読み上げられる、
再び地上へ降霊される物語とバックの即興ミュージック。
三島由紀夫賞受賞「LOVE」の続編として09年に
ドロップされる予定の「MUSIC」に収められるだろう
一編「第三次港区うさねこ戦争」を始めとする
三編の物語が古川さんの喉を通して声になる。
空間で振動する、だから音として。
好き嫌いははっきりと分かれるとは思う。
古川日出男作品が好きならば響くだろうし、
そうでない人には響かないだけだろう。
声として音楽として響く物語群。
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仲俣暁生さんのブログ「海難紀」
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090106#p1
を見ていたら古川日出男×柴田元幸対談のことが書いてあって読みたくなって深夜の休憩中にツタヤに行ったらなかった。ほんとに僕が求めるものがないなあ。って思ったけど発売今日でした。確かに挙げられている作家の作品を英語にするのは難しそうだとは英語ができない僕にもなんとなくわかる。
前に古川さんがナイトvol.6かなんかで自分の作品を翻訳するのは難しいと思うけどしてほしいという感じのことを言っていて。誰かそういう勇気というかやる気のある人がしてくれたら嬉しいということの話をされていた。
大塚英志氏が何度も引用している柄谷行人が凡世界化した日本文化を「構造しかない」と言い捨てたことを彼はとても興味深いと言い、大塚氏は大江健三郎にしろ川端康成にしろ村上春樹にしろ吉本ばななにせよ、海外に届いた文学は総じて「構造」が突出した小説であり、宮崎駿も同様だと書いていました。柴田氏の発言に出ていた作家の人たちの作品は「構造」が突出しているのだろうか?
突出しているのならば世界に届く文学として受け入れられるのだろうか?それもまた翻訳家の力量にもよるのだろうけど。
僕は小説を読んでいて「構造」というものを気にしたことはないのでなんとなくわからないのだけど、古川さんはかなり村上春樹の影響を受けているのでその辺りの「構造」というものを意識して書いているのだろうか?
でも影響を受けたから同じようなことはしないという発言も読んだ事ある。他にはラテンアメリカ文学の影響もあったはずでそれらの作品は英語であるけど世界中で評価されているわけで、やっぱり「構造」が突出していると考えるべきなのか。
でも日本文化においた作品に対して「構造」がという感じで書かれているから世界の作品とはまた違うのか。
僕は村上春樹作品を19ぐらいの時に何作か読んだけど、その頃はアメリカ同時多発テロであった年で村上春樹をコンビニの弁当工場の休憩中に読んでいたけど内容をまったくと言っていいほど覚えてなくて影響をまるで受けなかった。
大塚英志作品に隠されたメッセージとして本当の文学に出会うための装置として、大江健三郎、三島由紀夫、中上健次、村上春樹、サリンジャーなどの作品のタイトルが紛れ込んでいたりした。僕はそれらを少しずつ手に取っては読んだり、あるいは手に取っただけだったりしながら触れていったけど、読み漁るということはなかった。
古川日出男、町田康、中原昌也、川上未映子という作家の小説が翻訳されて世界で読まれるとどういう評価をされるんだろうか、届くのかな?
モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号
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