Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「四月物語」

 「文化系トークラジオ Life」の「先輩・後輩のリアル」未読メール特集3」で岩井俊二四月物語」に少し触れている。そういえば昔DVDを買って観たなって思い出した。主人公の松たか子が実家から先輩のいる東京へ越す時に電車乗る時に見送りにくる家族が「本物」の松たか子の父と母と姉と兄なのがかなり面白かった記憶がある。あと異様なまでに爽やかな作風。


 メールを送った人は23歳みたいだからつい最近までは大学生だったみたいだけどその世代の人ってあんまり岩井俊二作品観ていないというのが実感としてある。岩井俊二主催の「PW」(プレイワークス)のメンバーってことを飲み会とかで言っても伝わらない、単純に大学生ぐらいの人たちが小学生ぐらいで「リリイシュシュのすべて」公開ぐらいだからよほど興味あるか、例えば市川隼人・蒼井優が世に出るきっかけになった作品を探していけばそこに辿り着くんだが、大学生ぐらいの年代に映像作家岩井俊二という存在は知る事が少なくなっている。僕ぐらいや上の三十代半ばぐらいの人には映像作家岩井俊二はネームバリューがあったからそこに世代を感じなくもない。


 それにして公式サイト「円都通信」はいつ復活するのでしょうか、「PW」メンバーの僕も知らされてません。そして未だに岩井さんに会った事もありません、今年も会う機会はないんだろうなあと思うけど。


 とりあえず、今年公開の「NEW YORK,I LOVE YOU」というオムニバスで監督されてますね。あとは横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」のために製作された、アニメ映画『BATON』の脚本と来年公開の「BANDAGE バンデイジ」でも脚本とプロデュース。


 そういえば試写で「ハルフウェイ」観たの今年だった。空気感で言えば「四月物語」に近いと言えば近かったような気もしなくもないが。「オレンジデイズ」の前史って感じがしてしまったんだよなあ。岩井俊二作品で一番好きなのはやっぱり小説の「ウォーレスの人魚」だけど。


「NEW YORK,I LOVE YOU」
http://blog-imgs-26.fc2.com/s/t/u/studiomino/newyork.jpg


 次回「Life」のゲストの東浩紀さんと大塚英志さんの対談したものを収録した新書「リアルのゆくえ」を読みかけの小説がどうも進まないので読み始めたらけっこう進んだ。この勢いで放送日までに買って昔読んだけどまるでわかんなかった「動物化するポストモダン」とか読み直してみようと思う。


 ロッキンオンから忌野清志郎さんの追悼本が6月1日に出る予定みたい。今までの写真やインタビューのまとめやミュージシャンからの声もだけどなんといっても盟友である坂本龍一さんが特別にインタビューに答えているみたいなのでそれは興味ある。
 一緒に音楽をした当事者としての発言だし、身近にいた同世代のミュージシャンが語るということはものすごい価値があると思う。で教授がNYに帰る前に捕まえてインタビューできる渋谷社長はやっぱり力持ってるなって思う。早くRIJのアーティスト第二弾を発表してもらいたいものだが、YMOとか出して欲しいけど無理だろうなあ。
http://rock-net.jp/book/kiyoshiro1951-2009.html
http://www.ro69.jp/blog/shibuya.html?2009/05/13#a20688

四月物語 [DVD]

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リリイ・シュシュのすべて 通常版 [DVD]

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ハルフウェイ (幻冬舎文庫)

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ウォーレスの人魚 (角川文庫)

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動物化するポストモダン オタクから見た日本社会 (講談社現代新書)

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