NHKFM「ミュージック・ライン」(http://www.nhk.or.jp/ml/)の清志郎追悼特集が21時10分からあるらしい、ゲストはロッキンオン社長・渋谷陽一さん。今月にはロッキンオンから追悼号が出る予定らしい。
仲俣さんの「海難記」の「『ユリイカ』でも『現代詩手帖』でも『エンタクシー』でもいいから詩人としての忌野清志郎を特集せよ」(http://d.hatena.ne.jp/solar/20090505#p1)の「*2:渋谷陽一がどういう追悼記事を書くか、日本のロックジャーナリズムの水準がどの程度であるかが、そこで計られると思う。」ということの前哨戦みたいなことになるのかもしれない。
亡くなってすぐにラジオを収録しているみたいなので渋谷さんの忌野清志郎さんへの想いがすぐにはまとまらないだろうし、話す事と書く事は違うから、後に文章になるんだろう追悼文とは違うものが語られそう。
バイト中に大量買いしていくなにかのスタッフらしき数名がいて、お会計の時にファイルみたいなのが見えたのでなにげなく見たら「Dragon Ash 〜新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショウ〜」とあった。なんだとっ!ということは今日明日にもライブか?と思ってサイトで見たら日付が変わって今日はZepp Tokyoでライブだった。僕が行くのは追加の最終日AXなのでだいぶ先だ。
ここで色んなお金の循環が見られました。僕はD.A.CREW(ファンクラブ)に入っているし、CDは出たら買うしライブも行く。ファンであると言う事はそのアーティストに対価を払う事でパフォーマンスなりそういうものを聴いたり見たりする。BOTSさんが買い物に来たりして払った金がやがて僕の給料になったりして、ライブに行ったり、ライブスタッフが買い物に来て、etc.とお金は循環しているなあっと。まあ当たり前のことなんだけど、それがすごく身近に感じられたなあ。Dragon Ashのライブで出会った友達は今日はZepp Tokyoで飛び跳ねるんだろう、思う存分騒いで欲しい。
Kjの「飛び跳ねろー」で僕らは刹那の瞬間だけだけど重力を振り切ることができる。僕はどうしてなのかわからないがどうもケンジ君とか降谷さんとか言えない、なんかKjって言ってしまう、なんでかわからないんだけど。本人を目の前にしたらKjとは言わないと思うけど。
横浜だしぼちぼちツアーで「Episode 6 feat. Shun, Shigeo from SBK」とかやってもいんじゃないかって思うんだけどね。代々木のFREE LIVEでしかやってないような気がたぶん、する。
Episode 6 feat. Shun, Shigeo from SBK
色んな人が清志郎さんのことについての想いをブログなどで書いている、もうそれだけで偉大なアーティストだったことがわかる。どんだけレコードやCD、ダウンロードが多くても売り上げがもの凄くてもどうしようもないことがある。
それはそのアーティストを観たり、聴いたり、読んだりして感じる受け手の人たちの価値観や人生を変えてしまうような表現かどうかということ。売り上げが多いと言う事はもちろん大事な事だし、僕らの世界は資本主義という宗教が完全に生まれ落ちた瞬間から叩き込まれている世界だから。
でも、真のアーティスト(表現者)っていうのは受け手の世界を変革する力がある人だ。価値観や生き方が変われば今まで同じはずだった世界の見方が変わる。世界が変わる事は生まれ変わることに等しい。そういう力を持った人が清志郎という人だったんだといろんな人の想いから伝わった。
僕にとってはそれがDragon Ashだし、重力を振り切って飛びたいと思えるのが彼らのライブでしかない。ライブであんなに泣く事も他ではない。
十年目のロッキンオンジャパンフェスでは注意事項で「ダイブ等の危険行為を固く禁止しています。ダイブ行為を行なった参加者には退場等の厳重な措置を取らせていただきますので、ご了承下さい。」と例年以上に言っている感じがする。毎年ライブ前にそんなアナウンスがあっても「ダイブしてこい」って煽るKjが僕らは好きなんだけどね。始まってから皆勤賞の唯一のバンドだけど、ダイブのことで何かあるのなら今回出なくても僕は納得できるんだけど。
以下mixiに書いてた「ROCK IN JAPAN FES.」の日記、去年はDragon Ashが出た日には行けなかったから。しかし毎年同じ事書いとるな。
ROCK IN JAPAN FES.2006/8/4初日
GRASS STAGEへ戻り、Dragon Ashを待つ。大歓声の中現れたメンバー。ニューアルバムのイントロから『Los Lobos』へ。 『Just i'll say』も聴けたし、ニューアルバムからはイントロも入れて5曲ぐらいしてくれた。
最初の山場は、僕に取ってのね。『Life goes on』の始まりでKJが語るように言ってくれた言葉でなんだか泣けてきて嬉しくて飛び跳ねた、重力を振り切るって感じで『飛び跳ねろー』の合図で飛ぶ、跳ねる、飛ぶ!
そのあとの新曲がすごく良くてサビがよくて『色彩』って単語が脳にダイレクトに響いて歌詞もわからないけど飛んで泣いた。その後は生で初めて聴く『Ivory』を。勢いそのままにKJは今回かなり熱いMCをしてくれた。続けていくことの大事さを、ルールや決まりに縛られるなってことを僕らに向けて。
最近ミクスチャーバンドが減っていることに関して、俺らはミクスチャーのロックバンドなんだって言って始まった『Fantasista』の狂乱ぶりは凄かった。重力なんか関係ねえぞってみんな飛んでた。僕たちを縛るものから、日頃のどうしようもないことから、避けられない悲しみから、僕らは振り切って笑顔だった。
逃げるのではなく、大事な想いとか大事な人の気持ちとか未来とか希望とかいままでの悲しみとかやるせないこととか全てを引き受けて僕らは笑顔で空に届こうとする。全てを引き受けること、逃げないこと、それを感じていた。
最後は来てくれたみんなへ、フェスの関係者やDragon Ashのスタッフへ、恋人や両親、仲間たちへ贈るから歌えたら一緒に歌ってくれよと言って始まった『Viva la revolution』。 最初から大声で歌った。
歌ってたら泣きそうになって我慢したんだけど、大スクリーンに映るKJの照れくさそうに笑いながら泣いているのを観て泣いてしまった。途中で泣きすぎて歌えなくってしまったけど本当によかった、Dragon Ashを好きでよかった。
大事なことや忘れた振りをしてしまっていたことをきちんと形にしたいと思った。僕にできることを、きちんとすること。 いつだって、重力を振り切る力を、革命を起こす力を僕らは自らの内の中に秘めているんだと教えてくれたから。
着替えたのに汗かいた服を脱いで上半身裸で芝生の上に寝転んだらひんやりとして気持ちよかった、生きてるんだなあって。
ROCK IN JAPAN FES.2007/Dragon Ash/GRASS STAGE
グラスステージへ行く。日は暮れた。夜空が覆っている。 天候は悪くなっていた、ステージに対して真ん中のほうにいた僕らだったけど、僕らから見て右側の雲は黒く時折雷が光っていた。
始まる、そうこの景色もこれで終わってしまう。
いつものようにニューアルバムの一曲目『Independiente』のイントロから来るだろうと思っていた矢先、始まったのは、始まった瞬間に鳥肌が立った。
イントロではなく、始まったのは『陽はまたのぼりくりかえす』だよ、まじで。最高でしょ。
つうか始まって『Slow Down〜』って最初の歌詞の時点で泣いてました。曲が進むにつれて声出せなくなっていった、涙が止まらないし、嬉しくてもう涙が止まらなかった。
2曲目は『Develop the music』で弾ける、飛ぶ、叫ぶ。このリズムって本当に踊るためにあると思う。夜空、突き上げられる拳、みんな踊れ!
今回のセットリストは9月に二枚のベスト盤リリースもあるし、フェスの最終日の大トリでデビュー10周年であるバンドだからできたものだった、もう最高でした!
3曲目は『Let yourself go,Let myself go』だった。ひょっとしたら初か、生で聴くの? なんか楽しい、きっと昼間眠かったのかはここで使い果たすために温存してたんだな、本能が勝手に。
4曲目は『Ivory』でガットギターの音とラテンのリズム、これが今のDragon Ashのすごさだと思う、様々な音をミクスチャーロックとして鳴らしてきたバンドだから鳴らせる音。
5曲目からはfeat.の人たちがツアーと同じように出てきてくれた。 『Palmas Rock feat.UZIーONE』でした。手拍子が始まる、キューブのCMとして昔使われてた曲ね。
6曲目は『Life goes on』なんか嬉しい。この曲はまた歌詞で泣けてきた。夜空を見上げた、星が出ていた。周りを見たたくさんの人たちがそれぞれのリズムで楽しんでいた。
7曲目は『Luz del sol feat.大蔵 from ケツメイシ』でやっぱりfeat.系は盛り上がるね、ケツメイシ好きでもないけどこれで歌ってるのみるとカッコイイと思う。
8曲目は、イントロでみんなが期待する、来るぞ、来るよ、シンディーがあぁー! 『El Alma feat.SHINJI TAKEDA』ってことでサックスはもちろん武田真治、これがめちゃめちゃカッコいいんですよ、音も気持ちいいしね。
9曲目はシンディーはそのままいるってことはアイニが出てきて『Loca Burnin'feat.アイニ&SHINJI TAKEDA』で。 盛り上げていってくれました。これでシンディーもさよなら。サックスがあんなに気持ちいいものだと知ったのはDrgon Ashのライブで武田君が吹いてくれたからです。よぉっ、男前!
10曲目はここひたち海浜公園の場所で、この場所の歌とKJが言い始まる。ファンにとってもバンドにとっても大事な曲。
『百合の咲く場所で』が始まる。
僕は右手を握り、心臓の上に置いてリズムを取る、次第にステージの照明がぼんやりとしてぼやけてくる、この歌詞の意味を噛み締めて歌いながら、頬に温かいものが伝っていく。
激しく鳴り始めれば拳を高く突き上げて飛ぶ、跳ぶ、飛んで、舞い上がる。泣きながら飛んでる、重力よ消えてなくなれってぐらいにジャンプし続ける。
重力よ、僕らを縛る全てのことをこの瞬間だけでも置き去りにして僕らは舞う、そう舞い上がるんだ、この音と共に。
男子元気ないじゃないの〜とか煽ったり、ミクスチャーロックは好きですか!とかロッキンフェスに8年連続で皆勤賞で出てる唯一のバンドでほんとにフェスの関係者とみんなに感謝してるってこと、10年前にはこんなフェスは日本にはなかった、10年前にデビューした時にはミクスチャーってことだけでライブもさせてもらえなかったりしたって、でも今こんないいフェスでみんなとこの空間をわかちあえるってこと、こうやってみんなが楽しんでくれるように世界の人が楽しめたら、そういう気持ちが繋がって世界が平和になって戦争がなくなっていくように輪がでかくなっていけばと。
11曲目、狂乱を起こせるミクスチャーバンドであることの誇り、それをわかちあえる空間の中で音が弾けて、飛び跳ねろーの合図で重力を振り切る。
『Fantasista』が始まる。
ひたすら飛んだ、どこにこんなに力が残っていたんだろうってぐらい体が音に反応して動く、飛び跳ねる、もうそれだけだ。
12曲目、この曲ってまたゲストだ。この曲かなり懐かしいよ、忘れてたようだったけど歌えた、覚えてた。 スケボーキングのSHUNとSHIGEOが登場。
『Episode 4 featuring SHUN,SHIGEO』が始まる、なんか今日のセットリストはすげえことになってない?楽し過ぎるんですけど。ファンでほんとによかった、最高のライブだ。
13曲目、去年のこのフェスで発売前なのに歌詞もわからずに聴いて号泣してしまった『few lights till night』が始まる。 この歌詞の優しさってもう耐えられない、また涙で視界がぼやける、優しく本当のことを歌う『日々は過ぎ最後に絶えてしまうから』と。
それだけは確実に訪れる真実で、揺るぎないから。 でもそこまではできるだけやっていきたいんだ、泣いても笑っても怒っても喜んでも、その日が来るまでは。
14曲目、『静かな日々の階段を』が始まる。 この曲も発売した時から聴いてて好きだし、たまに朝帰っててiPodからこの曲が流れたりすると朝焼けみながら泣いてしまったことがあったりした。
携帯とか出してくださいってKJが言って持ってる人が出す。
照明が落ちて携帯やライターの灯りが揺れている。
僕も携帯を出して電源を入れたら少しの間だけ充電してくださいというアナウンスが表示され少しだけ光って消えた。
後ろを見たらたくさんの光が揺れていてキレイだった。
終わってメンバーがはけていく。 すぐにアンコールというか『Viva Viva la revolution』コールが始まる、すぐに出てきてくれるメンバー。
そして始まる優しい時間の終わり、明日から始まるまた同じようなそれでいてまったく同じ日々なんてない僕らの日常が。
アンコール『Viva la revolution』が始まる、コールは続いている、KJの顔がサイドに二つあるスクリーンに映し出される。
僕はコールするというよりは叫ぶように『Viva viva la revolution』と言っていた。
この歌はもう揺るぎないものだから頬を涙が伝ってもいい、気にしないでしぼるように声を出す。
スクリーンに映ったKJはやっぱりまた泣いている。
それを見て僕は少し笑いまた泣く、こんなにたくさんの人がこんな顔できるってことが素晴らしくて、このバンドのすごさは周りの人の顔ををみればやっぱりわかる、僕達のライフミュージックなんだ。
この先も僕の人生で聴いていたい音。
最後にKJが『Viva viva la revolution』って言って僕らもそれに応える、それが続く、終わらしたくないゆるやかな優しさが、重力を振り切ることができるこの瞬間が、気持ちが鮮やかになり色彩が舞い上がる時間が終わる。
溜まっていたものが零れ落ちるように泣いて飛び跳ねた時間が終わってしまった。
夜空にはイロトリドリの花火が鮮やかに舞う。
陽はまたのぼり繰り返してく僕達の空をのみこんでいく
生き急ぐとしてもかまわない飛べるのに飛ばないよりはいい
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