Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

CDJ 2013年12月30日 幕張メッセ

 毎年恒例行事のカウントダウンジャパンCDJ)に昨日の30日にいつもの青木と一緒に行ってきた。初めて参加したのが04/05だったから十年目になった。最初の年はやはりsalyuを観てしまった!という事に尽きたのかもしれない。まだリリイシュシュの曲とシングルも一枚とか出していなかったけど来年出す曲ですと披露された『彗星』で持っていかれてその後ずっと追いかけることになった。


 十年経つと二十一だった僕も三十一でおっさんで最初から意気揚々と最前列で観るぞとはならずにおまけに昨晩に飲みだった青木が集合時間に遅刻するからまあのんびりと行きまっしょいとついたら最初のグループ魂とか始まるぐらいでクロークに荷物を預けてグループ魂が出ている一番デカいアースステージに行く前にクロークの隣りの二番目にデカいギャラクシーステージで「FLOWER FLOWER」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94497)を二曲ほど観て、へえYUIのバンドなんだって思って、でも金髪にしてるからなんだか最近の青田典子みたいだなって思ちゃった。
 で、移動して「グループ魂」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94499)。普通に考えて「ペ、ペ、ペ、ペ、ペニスジャパン!」って叫んでる女子を見てこの子たちはきっとサブカル好きで幸せになってほしいなと思いました。君にジュースを買ってあげるとかやってた。けど、「中村屋!!!」のかけ声なミニコントでの半沢直樹でボケましょうの最後の方で「やられたらバイセクシャルだ!」は爆笑だった。


 で、いつものみなと屋さんでハム串を食べてバドワイザー呑んでからの「クリープハイプ」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94491)を。ブレイクしたんだなって思うんだけどまだギャラクシーでよかったんじゃないかな。後ろの方までは埋まってなかった気がするし。でも、「セックスしよ!」はアジカンの『君という花』の「ラッセーラッセー」みたいに定着したかけ声になってる。
 前まではDJステージだったけどアストロエリーナになってる所に行ったら「℃-ute」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94524)がやってた。そういえばアイドルのアイドルパフォーマンスってほぼ観た事ないんだった。
 それからムーンステージで「ねごと」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94517)を観る。衣装を揃えてたからなんかアイドル感あるような、やっぱりボーカルの声がいいなあ。


 そしてアースステージに移動して「Dragon Ash」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94493)を待つ。馬場さんの追悼ライブ以来のライブだった。ケンケンがベースサポートでしているのも実は初めてだった。イントロから『Run to the Sun』が始まる。「走らせてくれ」という歌詞がすべてを物語っていた。馬場さんとの最後のレコーディングになったこの曲が。
 『For divers area』から『AMBITIOUS』とお馴染みのナンバーからニューアルバムから『Still Goin' On』をして『Velvet Touch』を。ケンケンの誕生日だったらしい。ので軽いお祝いでケーキが出てくる馬場さんカラーな青と赤が半々のデザインがw
「ディレクター死んじまったりとか、ベース死んじまったりとか。やめりゃいいのに……ロック・バンドやりたくて小さい頃から楽器練習してきたからさ。賢輔に頼んで、這いつくばってやってんだけどさ」ってKjが言ってケンケンと一緒に作ったというラウドロックな曲『The Live』を。めっちゃカッコいい、そして速い。MCと曲で自然と涙が流れてしまう。そして『Lily』を。
Tシャツ脱いで上半身裸になったKjが「あの……今日Zepp Tokyoで、俺たちのバンド仲間のPTP(Pay money To my Pain)のKってやつの追悼ライヴやってて……」と言って『百合の咲く場所で』が始まる。「ミクスチャー・ロックは好きかな?」のコールから『Fantasista』で終わる。明らかにKjは次に進んでいた。次のアルバムはネクストステージに突入したDragon Ashだ。期待するしかない。


 雑誌『アイスクリーム』でのKjインタビューで「馬場さんが言ってたことなんだけど。ロックロンロールっていうのは石が―ガッタカタの石がどんどん転がっていて、いろんなところにブツかって角が落ちて行く。だから限りなく球に近づいていくんだけど―本当の円い球になんかなるわけなくってさ。厳密に見ると、より多面体になっていくんだ」「俺にとっての音楽の理想像は―俺、細見っちに言われたことあんのね。『お前の曲を聴いてると、お前としゃべってる、そのまんまな感じがする』って。俺、それ言われて超嬉しかったんだよ。俺の人となりがそのまま音楽になってるっていうのは、俺が本当に理想としているところだから」とインタビューで答えていたのが印象的だった。


 青木が好きな「ストレイテナー」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94502)を。最後の二曲ぐらいしかわからなかったけどめっちゃ盛り上がってた。からのアースステージに戻って「サカナクション」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94495)を。山口くんがMCで今年はいろんなものを失っていろんなものを得たんだ、これからも来年もそうだろうと言っていて、僕が好きだった部分はたぶんその失われた何かだと思った。九十年代の終わりやゼロ年代初頭の何年か前に聴いていた海外ロックやエレクトロ系の反復にしか聴こえないから新しい感じがしないからやはり僕はノれなかったが、フロアは地震みたいにみんなが飛んでるから床が揺れていた。


 アストロに「DJやついいちろう」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94529)を観に行くと大盛り上がりだった。まさかの本日二度目のクリープハイプ『HE IS MINE』で「セックスしよ!」コールがw でセックスしよからの『セックス・オン・ザ・ビーチ』とかバカすぎて楽しかった。で、B'zのウルトラソウルとかさ、でDragon Ash『Fantasista』こちらも二度目、なんとなんとなんとKjが飛び入り「飛び跳ねろ!」と煽って少し歌うというヤバいヤバすぎるっしょ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!展開!!! ももクロエルレでフロアはちょう盛り上がってた。僕らはギャラクシーステージに移動して最後の「サンボマスター」(http://ro69.jp/quick/cdj1314/detail/94504)を観る。途中からだったけど『そのぬくもりに用がある』で一気に踊る、楽しい、最高に飛び跳ねる。山口さんもやっぱり熱くてすげえ最高にカッコいい。『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』もサンボマスターのライブなら「愛」を叫べるそんな感じなんだ、いつも。『できっこないを やらなくちゃ』で本編をしめる。


「あんたがたがエリートじゃねえことはわかってんだ! オメエはどうみてもジョン・レノンじゃねえよな!? どうみても板橋区から来た顔だよ。だから一緒にやんねえか!? オメエのロックンロールは死んでねえって曲だよ! 俺とお前と、友達のバンド・銀杏BOYZに捧げます!!」って『ロックンロール イズ ノットデッド』のアンコールを聴きながら僕らは楽しかったCDJをあとにした。
 DJやついいちろうからのサンボマスターの流れがすげえ楽しかった。メルマ旬報の今年最後の連載にサンボの歌詞を引用させてもらってライブ踊りおさめがサンボマスターだという流れは自分のなかで符号が一致して面白かった。
 

 来年もまた一日来て踊るんだ。やっぱりなにがあっても踊り続けるしかないんだ、各自それぞれのペースでね。世界がつまらないのは君のせいだよ。ってコピーは正しい。面白そうな人や場所はいくらでもあるし、嫌な場所や人から逃げるのも間違いじゃない。そう思う。


2008-12-30 「歩いて帰ろう」@CDJ/12/29
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20081230


2009-12-31 COUNT DOWN JAPAN 09/10 (12/30)
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20091231


2010-12-29 『モグラポリリズムの夢を見るか?』CDJ10/11 28日
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20101229


2012-12-29 CDJ 12/13 @幕張メッセ
http://d.hatena.ne.jp/likeaswimmingangel/20121229


あっ、CDJ11/12の年だけ書いてねえ!!