Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

Dragon Ash Tour final THE SHOW MUST GO ON@武道館


 五月の終わりの日。朝から友人宅に行き、毎月恒例の読書会をして昼間から友人が持って来てくれたワインを飲んで話をして九段下へ15時前ぐらいに到着。
 武道館でやるって聞いた時は「もしかしたら活動休止か解散みたいな」ことになるのかなと最悪の展開を思ったりしたものだが、その後に夏フェスに何個か出るのがアナウンスされたんでそれはないのがわかって安心していた。
 Dragon Ashのライブで出会った友達と再会して記念写真を撮ったり話をしたりして16時の開場になる。アリーナのCブロックってことで実際にステージの前のエリアがA,B,CになっていてBが真ん中で一番観やすい。Cだったので左側にできるだけ寄らないとステージがちょっと見えづらいかなって感じではあった。


 始まってからKjがMCで言ってたんだけどいつものライブハウスみたいな前方がギシギシでモッシュとダイブしまくれるようなあのある意味ではギュウギュウであり一体感のある感じには武道館してはダメらしくエリアごとの人数もそれなりに余裕を持たせるような数になっているらしかった。だから「わりと余裕あるじゃん」って感じで始まるのを待っていた。wowowで生放送をしていた。僕としては基本的に行ってるライブを生でやられるのは好きではない。その場にいるから観れるという価値は生放送やニコ生でもいいけど配信するとさらに高まるのかもしれないんだけど、どうしても来れないから放送でという人は当然いるはずだしわかるんだけどね、だけどどうしようもないことはどうしようもないし、実際にライブに遠くから参加してる人もいるからせめて時間ずらすとかしてほしいなって正直、思うよ。



Dragon Ash、武道館映像含む「THE FACES」PV集
http://natalie.mu/music/news/117872


 僕は自分が行ったライブの映像集とか好きなバンドでもあんまり映像は観れないというかライブ行ったらそれでいいのとどっちかというとライブ盤出してほしいというか映像を家で集中して聴けないから音源の方が嬉しい。でも、今日のライブの映像演出とか良かったからそういうのはちょっと観たい。


以下セトリ
1. The Show Must Go On
2. Trigger
3. Run to the Sun
4. For divers area
5. Life goes on
6. Neverland
7. Todays the Day
8. Walk with Dreams
9. Here I am
10. Blow Your Mind
11. The Live
12. Still Goin On
13. Golden Life
14. 繋がりSUNSET
15. 百合の咲く場所で
16. FANTASISTA
17. 静かな日々の階段を
18. ROCK BAND
19. Lily

                                                    • -

e1. DANCE WITH APPS
e2. 天使ノロック
e3. AMBITIOUS
e4. Viva la revolution
e5. Curtain Call


 僕はいつもツアーの初日とファイナルだけは行ってるので初日のSHIBUYA-AXからセトリはほぼ変わらないだろうなと思ってた。冒頭のニューアルバムからのイントロからの始まりで一斉に歓声が上がる。
 ダンサーのATSUSHIさんやDRI-Vの体の動きは、踊りがDragon Ashの音楽に与えるイメージや熱はいつも素晴らしいなと思う。なんでロックバンドにダンサーが?という人は絶えずいるのだけどライブで観るとその躍動感が音楽と共あるために飛躍的にファンである僕らに伝わり、躍動する肉体は鍛えられているけど当然僕らと同じ人間のものだから視覚情報として受け取るものは多大だ。


 一番近いのはギターのHIROKIさんだった。ギターのテクニックで言葉少なげな印象があるがずっとバンドを支えている。気持ちのいい音を鳴らしてくれていた。
 冒頭から飛び跳ねてモッシュしたりしていたがギュウギュウできつすぎて脱水症状とかになるわけでもなくわりと心地いいぐらいの感じで観客の距離もいつもよりもあると感じた。


Kj「武道館でやるのが俺らにとっていいことなのか、おめーらにとっていいことなのかわかんねーけど、今日一年で一番いい日になれればそれでいい。こんばんはDragon Ashです。」


Dragon Ash - Here I Am(MUSIC VIDEO & 「Here I Am」トレーラー)



 汗だくだけど気持ちいい。心地いい。ライブの時はDragon Ashとかごく一部のバンドの時は僕はつい手を上げてしまう、いつも曲が終われば拍手はするけどクラップハンズはなんかあんまりしたくないからDAでもあまりしないのだけど。
 もう、吠えたくなるっていうか感情が高まって拳を無意識に掲げてしまうような、そうさせてくれる音楽が好きだ。緩さとか楽しさも大事だけど僕はやっぱりヒリヒリさせてほしい、Dragon Ashは楽しさもあるしまあ好き度が高すぎるから少しはひいき目だけどやっぱり武道館という普段とは違う場所、ライブハウスとは都合とか違う場所でも彼らは彼らだった。だから、僕らも当然いつものようにモッシュ&ダイブで跳ねた。


 僕にとって最初のピークは『The Live』だった。馬場さんの亡き後にサポートベースとしてDragon Ashを支え続けてくれているkenkenも歌うこの曲の時にKjが感謝してるって話で歌いだすこの曲はやっぱり泣けてしまった。だって、そこにはkenkenと共に馬場さんもやっぱりいるからだ。ステージにいるのは、肉体を持っているのは七人だけどもDragon Ashは八人で鳴らしていたんだ。僕には馬場さんを観る事はできなかったけども感じたよ、やっぱり馬場さんはステージにいたんだ、絶対に。


 『百合の咲く場所で』が始まってダイブしようかなって思ったんだけどダイブしても人数の問題というか密度感もいつも同様にないし距離があまりなくダイブ終わってしまうのでやめた。ワンマンのAX辺りの前方だと密度高いので僕みたいにたまにしかダイブしない人でもある種の安心感があるんだけどあの密度だと僕はやめといたほうがいいかなって思った。でも、この曲はやっぱり最高だ。マジで死んだら葬式で爆音で一回流してくれたらそれでいいわと思う。
 周りにDragon Ash好きがいなさすぎるのが前から不思議ではあるが。小説家とかでDragon Ashが好きすぎるみたいな作家さんいたらいいのに。だからその空いてる枠に僕は入ろうと思う。
 続いての『FANTASISTA』はモッシュとダイブしまくりの世界だしKjの「はあ?」で煽って僕らはさらに叫んで跳ぶ、『ミクスチャーロックは好きですか?』の言葉に僕らは想いを叫んで届けて跳ねる、跳ねる、跳ぶ。汗もだらだらだけども笑顔が咲き乱れて武道館って感じよりもやっぱりいつも通りなDAライブだった。どこだって自分たちのものにできるしやりかただってベテラン故に強い。


 サークルつくってブロックの中に大きな縁ができたりした。いろんな規制とかあるけどだったらうまくやってどんどん認めさせて変えちゃおうぜってKjは言う。自分の好きなものは手放すなって、友達とか大切な人とか、ビールとか。ビールって言ってたなあ。確かに不自由さを感じることはこの数年増している。不景気とか世の中の嫌な流れもある。だけど反発だけではなくその場できちんとして提案してできることを示して新しいものを提示して変えていけるのならば変えよう、ロックで世界は変わらなくても聴いた人が変わって動けば何かが変化して、次第に大きなものになっていく。

 
Dragon Ash feat. SATOSHI, KO-JI ZERO THREE - ROCK BAND

 やっぱり歌詞を聴いてしまうと泣いてしまう。SATOSHI, KO-JI ZERO THREEの二人のラップも好きだけど『ROCK BAND』という言葉を自分の想いだとか夢だとやりたいことに当てはめるといつも足掻かなきゃダメだって背中を押してもらってるような気持ちになる。あとストリングスが幕が開いて出て来て武道館感だった。


 アンコール一発目が『HERE I AM』のシングルのカップリングの『DANCE WITH APPS』でいやあ、よかった。リズムがいいしダンサーチームの動きとか。そういえばBOTSさんの誕生日があったからお祝いして感謝の言葉の中にここに立ちたかった人がって話になってやっぱりみんな馬場さんのことを感じてたと思う。見えないけど絶対にあの笑顔でステージにいたはずだから。


 『天使ノロック』とかあそこで聴けるとテンション超あがった。もう最高だよ、デビューの頃の曲だもんね。もっと聴きたい曲もたくさんあったけどセトリもよかったしライブも最高だった。
 『Viva la revolution』は流れた時にはもう泣いちゃった。歌詞も覚えてるし歌ってるKj観たら泣いちゃうわ、パブロフの犬みたいにある意味では条件反射になっているのかなあw
 最後はやはりアルバムの最後の曲である『Curtain Call』だった。


Dragon Ash - Curtain Call (MUSIC VIDEO YouTube Ver.)


 終わる時にメンバーみんなで手を繋いで大きく観客に頭を下げて退場する時にKjがマイクに向かって「PSYCHEDELIC VIOLENCE CRIME OF VISUAL SHOOOOOCK!! WE ARE!!」ってここで僕らは「Dragon Ash!!!」なんだろうけどいきなりすぎてほとんどの人ポカーンってなっててメンバー苦笑いっていう。最後にはけていったドラムのサクちゃんが「またここでやるからな!」って言ってくれた。


 ミクスチャーロックが大好きです。



 Dragon Ash武道館帰りに31日まで開催だった大盛堂書店さんでの碇本学選書フェアのお礼のご挨拶と世間話をしに。書店員の山本さんをはじめご来店していただい皆様ありがとうございました。書籍出してないのに選書フェアとか僕っぽいしねw


The Best of Dragon Ash with Changes Blu-ray

The Best of Dragon Ash with Changes Blu-ray