Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「町でいちばんの美女」

 「モンキービジネス」の短編募集が今回は1月から3月末までの誕生日が応募資格なので、まあそれを待っていたのだけど。いつもワンクールごとの範囲の誕生日の人が応募資格あるので3月生まれな僕は最新号で募集している三月末までのやつしか応募できない。短編書く前にまたチャールズ・ブコウスキーレイモンド・カーヴァーを読み直そうと思った。


 チャールズ・ブコウスキー「町でいちばんの美女」には短編が30作収められている。昨日ほとんど寝てなかったので数編読んで一眠りしたんだけど、ブコウスキーの自伝にすら思える日常を描いた短編は生きるということ、セックスと酒のことが描かれていてなにかが同意できるというか憧れのようなものを僕は抱いてしまう。


 僕は彼のような生き様は無理だけど、架空の人物から見たこういう世界、日常を描くのはある細部だけを描く短編の方がいいのかもしれないなあ。まあ、考えている短編はそういうのじゃなかったので数編書けそうだったら書こうかな。今回応募できなかったらたぶん一年後まで無理だし。


 仲俣さんのブログ「海難記」で村上春樹の初夏に出る予定の新刊「1Q84」について言及されていた。
http://d.hatena.ne.jp/solar/20090301


 村上春樹1Q84
http://www.shinchosha.co.jp/murakami/


 今配信中の文化系トークラジオ「Life」を聴いているがあんまり仲俣さん話をしてませんが、外伝では何か文学とかでお話をしているのかな〜と思ったりするけど。パーソナリティのcharlieこと鈴木謙介氏がなぜcharlieなのかってのは「チャーリー式100Q/100A 「悩み方」を考える超・人生相談」で触れられていたけど、チャールズ・ブコウスキーもチャーリーだったりする。チャーリー違いだけど。
http://www.tbsradio.jp/life/index.html


 柴田元幸さんが「ブ、ブルー」のトーク古川日出男さんと黒田育世さんと話をしている時に四月に出る「モンキービジネス」最新号で古川日出男さんが村上春樹にインタビューしたのが載ると告知されていた。古川さんは村上春樹氏に影響を受けたといろんな場所で言われているので、結構長いインタビューを掲載するらしい。古川さんがひょっとすると村上氏の新作について何か聞いているのかもしれない。今の所「1Q84」について内容など詳しい内容はまったく表に出ていない。


 昨日フジテレビでしていた「フジテレビバラエティ50年史」の録画していたのを見ていたが、すごくつまらない。さんまさんと若手芸人があれだけいてトークもあんまりなくて昔のバラエティの編集したのを見るだけ。82年生まれだが、僕は他局だけど「全員集合」は三歳ぐらいまで「ひょうきん」は七歳ぐらいまで放送していたことになるが何の記憶もない。我が家では見てなかったのかもしれない。


 「とんねるずのみなさんのおかげです」や「生ダラ」「ごっつええ感じ」を小学生低学年から見て影響を受けたのでそれ以前のバラエティに思い出がないし、見てもやっぱりつまんない、価値観が違って笑えない。かと言って「ごっつ」世代でいろんな意味での悪影響を受け過ぎてしまった僕には、小学生の時は吉本NSCに行こうと吉本の本を買っていたりしたが、逆に「ごっつ」以降も笑えないということが多々あって、今ブレイクしている若手芸人のネタもあんまり笑えなかなったりする。
 リアルタイムで見ていないがとんねるずの貴明さんがカメラを倒したシーンも流れていた。↓以下ウィキからコピペ。


 フジテレビのバラエティ番組「オールナイトフジ」のレギュラー当時、「一気!」の歌唱中、エキサイトした石橋が1台1500万円するテレビカメラにしがみついて倒し、壊してしまった。それから数年はフジテレビのNG名場面集番組などでその場面が、倒したカメラを前におののく二人の姿と共に、繰り返しオンエアされている。カメラはフジテレビが掛けていた保険で修繕された為、とんねるず側に弁償の請求はされていない。また同番組では青年の主張をやはり歌いながらセットに登りまくり破損している。同局の当時の看板音楽番組だった「夜のヒットスタジオ」の出演時は、プロデューサーの疋田拓の持つあまりの威圧感に萎縮してしまいカメラ転倒パフォーマンスを行うことはできず、石橋がカメラに近づき、木梨が「危ねえぞ!」と注意するに留まっている。


 何度も流しているのでその価格分とはいかないが減価償却費的にはだいぶ回収できていると思う。今の若手芸人は絶対にしないし、できないエピソードだと思う。今の芸人はその空気感を読むことが大事になりすぎていて暴走はできない、テレビ局もアホなPTA的なクレーマー視聴者からに脅えて冒険はできない、おまけに不景気で金もない。


 不景気だからこそ「笑い」というものの存在意義が大きくなると思うんだけど。無茶無茶や暴走がテレビですら手に負えなくなっている、社会の方がむちゃくちゃだったりするわけだ。だから今の若手芸人でそういう人が出てきたら売れるかどうかはわからないが視聴者からは歓迎されるかもしれない、僕は歓迎する。


 師弟制度があった芸人の世界が学校から出てきた芸人がテレビの世界で活躍するようになってどのくらいだろうか、ダウンタウンの芸歴は僕の年と同じだと考えればもうそのぐらいの時間が経っている。
 師弟関係はなくなったが今度は学校の先輩後輩関係が重視されるようになっている。芸歴というものがあって、学校の何期生というわかりやすい先輩後輩の関係が下克上を起こせなくなった結果なのだろうか、ダウンタウンの一番の功罪は圧倒的にバラエティで天下を取ってしまったために下の芸人が誰も立ち向かえなくなったこと、ナインティナインは独自のポジションがあるけどダウンタウンを完全に恐れているのは浜田さんがたまに「めちゃイケ」に出た時にわかるし、分かりやすい世代交代が僕らがバラエティを見始めた90年代以降に行われていない。


 この番組を見ていてこのままはデジタル放送になっても、テレビは単なる懐古趣味の老人、この国は老人が増えていくだけなのだから彼らが見たいものが視聴率は取れる、若者よりも老人を優先にして番組は作られていくだろうから彼らだけが見るものになっていくような気がした。昔の彼らが若かった時のドラマやバラエティをデジタル化して流せば元手がかからずに済むわけだから効率はいい。


 深夜枠のバラエティが減って、アメリカドラマが放送されるようになっている。深夜枠は若手の芸人やそれから出て行こうとする人たちを育て、彼らとともに新しい時代を作るスタッフを養成する実験的なものだった。今は金がないからできないというわかりやすい理由と買い入れて流すだけである程度視聴率を取れるアメリカドラマに頼っている。金がなくてもしないといけないことは新しい時代を作る人間に投資して育てることだと思うんだけど、そうしないとどんどんつまらないものしか流せなくてなってどんどん人は見なくなっていくんだろう。冒険をしないと新しい発見はないはずだけど、誰も新しい発見など興味はないのかもしれない。


 EXILEが増えたみたいだけど、あれえぇ〜ネスミスが入ってますやん、結局EXILEにはASAYANのボーカリストオーディション(勝った二人が「CHEMISTRY」になった)最終で落ちたATSUSHIがEXILEに入ってさ、ネスミスも最終に残ってたわけだからASAYANでのボーカリストオーディションの最終に残ったメンツはやっぱり世に出れるレベルだったということか。


 さっきたまった洗濯物を洗濯してめんどくさいから近所のコインランドリーに行って乾燥機にかけて取りにいった帰りに道路に黒猫がいて目の前を横切ろうとしたから追い掛けたらダッシュで逃げていった。コインランドリーでネタが思いついたけどカーヴァーのまんまパクリになりそうだったから練らないと、逆に意識的にオマージュした方が新鮮かも。

町でいちばんの美女 (新潮文庫)

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チャーリー式100Q/100A 「悩み方」を考える超・人生相談

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モンキー ビジネス 2009 Winter vol.4 少年少女号

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