Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「Space Rock」

likeaswimmingangel2009-02-26

 レンタル半額だったので、前に消えてしまったスーパーカーのアルバム「Futurama」「ANSWER」とベスト「B」を借りた。「HIGHVISION」とベスト「A」のみしかデータが残ってなかったので。「HIGHVISION」には「交響詩篇エウレカセブン」の中で使われた「STORYWRITER」があって、非常に好きな曲なのだが、劇場版「交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい」の主題歌が元スーパーカーのナカコーのプロジェクトのiLLの3枚目のアルバムのラストを飾る曲、「Space Rock」に決定していた。写真はナカコー。


http://www.eureka-prj.net/mv_news/


 「エウレカ」はアニメ自体も好きだったので劇場に行って観ようと思うが、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」6月27日公開とか決まったりと劇場で好きな、観たいアニメ作品が続く。


http://www.gainax.co.jp/anime/eva/news/0205.html


 そういえばレジをしていると客に「珍しい名前だね、どんな字なの?」と聞かれた。スーパーカーを流していると客に「スーパーカーの何の曲ですか?」って言われた。


 前者には「石偏に一定の定で、本です」というと「どこら辺の名字ですか?」と問われ、「岡山です」と返すと「多いの?」とリターンされたので「絶滅寸前です」と言った。で伝われないだろうけど「たぶん海賊とかの下っ端だったんじゃないかって親父が言ってました」と客に言ってみると「塩飽水軍とかいたもんねえ」と言われた。この人、歴史に強い? と思ったり。瀬戸内海には塩飽水軍って言う海賊が戦国時代にいたんですねえ、その頃中国地方を収めてたのは毛利元就とかかな。


 で、新人の子がいたので、ネームプレートは「ひらがな」なので漢字を聞かれたので「エヴァンゲリオン碇シンジの碇に本のほん」って言ったら伝わらなかった。世代のギャップか、秋葉原なら八十%ぐらいには伝わるはずなのに。


 あと岡山だと桃太郎ってのが有名だが、昔から思うに桃太郎ってきっと瀬戸内海に浮かんでる島にいる豪族と言う名の権力者である人間を鬼にして、若者が宝物をぶんどりに行っただけの話だと思う。つまりは強盗大量殺人だと思うんだが。同じ岡山で有名な津山三十人殺しよりももっと悲惨なことになってたんじゃないかなって思ったりもする。


 昔話ってなんで肉親や保護者がおじいさんおばあさんなのか? 父親がいないことが多いし、父性の不在。化け物退治とかして英雄になったり財を成したりすることが、権力を物語の主人公が持つことで失った父性性を復権するってことか?


 英雄神話ではたいてい主人公は王や英雄の血を継いでいるわけで、なんらかの理由で親元から離されて成長する。自分の出生を知り、やがて王へ、英雄へとなって行くわけで、物語の王道パターンというか。「エウレカ」もそうだし、レントンの父は英雄だったし、「エヴァンゲリオン」は英雄ではないけど、子を捨てた父だしなあ。「エヴァンゲリオン」はファーストガンダムが父性の物語であったのに、母性的な、エヴァンゲリオンの中は胎内の羊水みたいになってたり、シンジの母親が開発してたりとかあったり。


 民俗学とか勉強してみたいなって思うのはそういうのを知りたいって構造を知りたいと思うからで大塚英志に影響されてさんざんメディアミックスに付き合ってきたからだと思う。良い意味でも悪い意味でも。


 「黒鷺死体宅配便」の文庫版四巻の終わりの原作者大塚英志氏の後書きによると「多重人格探偵サイコ」「黒鷺死体宅配便」のドラマ化の権利はハリウッドに渡っているらしく、そのうちどちらもチープな映画として凱旋帰国するのかもしれないなあ。
 「多重人格探偵サイコ」をアメリカ人とか外人さんが演じた時点でもう田島昭宇氏の画の魅力や漫画的な雰囲気は消し飛ぶだろうし、そもそも「多重人格探偵サイコ」のネタ自体がフラワーボムとかさ、ルーシー・モノストーンの都市伝説とかアメリカから持ってきてるだけにそっちに戻してやったら単なる先祖帰りな気もする。


 僕の野望の一つとしてはいつか「MADARA」シリーズで、終わったことになった(大塚英志の中で)そのサーガの書かれていない未来神話群と名付けられた「ミカエルの廃都編」(「東京ミカエル」に関連するとされている。)「DEAD OF THE CITY」「PROJECT "D"」「異神戦記」のどれかを小説で書きたい。


 普通に考えたらライトノベルなんだろうけど、そういうのをあえて文芸誌でやれるような書き手になりたい。だって、本当のラスト「天使篇」は大塚氏のお家芸の担当者や会社とのケンカで中途半端に途中で終わって、で終わらしますって言って角川で一巻出したのに、徳間書店に出版社変わって「僕は天使の羽根を踏まない」って「MADARA」の名前すら失って終わったことになってしまったから。


 例えば古川日出男氏の文体に影響を受けて、大塚英志作品の影響されてきた僕なんかが、たぶんその両者どちらにも影響を受けまくってる人間は少ないだろうからわりと異質な感じになるはずだし。
 集英社の新人賞に「聖家族」のヒップホップの三人衆のスピンオフを書いてだしてみようかしらと思ったりしたが東北地方のことがまったくわからない。あと新人賞に有名作家の小説のスピンオフを出したら最初に舐めんなって怒られそうだけど。

ROCK ALBUM

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僕は天使の羽根を踏まない (徳間デュアル文庫)

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聖家族

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