Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「花と流れ星」

 『ホリエモン×ひろゆき 語りつくした本音の12時間 「なんかヘンだよね・・・」』を読了、やっぱり1時間ぐらいで読めた。二人とも法律のこととか社会の仕組みについて考えているというか、知っている。
 勉強のできる頭の良さは偏差値の高い大学に入れるかという事で、それが賢いというのとは違う。だけど経験や幅広い知識(生きる上での)というものを活かせるのが賢さ。賢くて世界の仕組みをわかっても、その仕組みは中々変えれない。


 仕組みを作り安定させ、力を持つ人が経済や世界を動かす位置にいる。本当の事をうまく隠す、わからないようにするのはお手の物だ。インターネットの最大の効果は今まで知る事のできなかった、世に出る事のなかった情報が当人や第三者によって、嘘や虚実が混ざり、溢れてしまってもネットの海の中には漂っているということ。
 だが、嘘や虚実が多い過ぎて真実がわからなくはなってしまっている。でも、見つける人は見つけるだろう。


 それを恐れている力を持つ人たちはいるんだろう。でも、真実を知って戦おうとしても巨大すぎる敵の前で戦っても潰される可能性の高いのかもしれない。だけど、「エデンの東」みたいにたくさんの人間を直結に繋げる事ができる人間がいれば動くのかもしれない。でもその人間がさらに悪意を持っていればその力は負の連鎖になるだけかも。


 この二人の対談はひろゆきさんがわりと聞き手で、ホリエモンこと堀江さんがそれに返す感じ。堀江さんはわりとそれを常識だと思ってどうすんのみたいな、そういう自分の思っていることが世間と違っても実行する人なんだなって。


 二人とも金はあった方がいいに決まってるけど、信用が一番だと。お金がないうちは信用を作れば、仲間を友達を作ればいい。信用はお金に変わるけど、お金で信用を買う事はなかなか難しいからと話している。


 お金がないなら友達を作ればいい、信用があればなんとかなるという。リア充を満喫できない人はそれが無理だってと言うだろう。
 「文化系トークラジオ Life」の「バンドやろうぜ!」でもバンドを作る友達がいないんだよってメールもあったりしたけど、結局それができるかどうかって、恥ずかしいとかそういう気持ちを何度も味わって慣れてしまえばいいじゃんっていう堀江さんの意見が最もだと。


 これって、ナンパして断られ続けたら多くの人はすぐに気持ちが折れてしまうけど、慣れてしまうまでやったらこっちの勝ちっていう。人と人が繋がる時は合う人は合うし合わない人は合わないからいろんな人にあって合う人を探した方が結局は自分にとってもその人にとってもプラスだっていう考え。


 信用の話でニートだけど六本木ヒルズに住んでる人の話が出てた。彼の遊び友達が家賃出してるみたいだけど、彼にはそれを出すぐらいの価値というか信用があるからって。問題はヒルズに住んでる人と普通に暮らしてて知り合いになるということがほぼないってこと。


 道尾秀介「花と流れ星」もさっき読了。短編集は「鬼の跫音」とこれぐらいしか著者のは読んでないが、「鬼の跫音」みたいなミステリーっぽいなんか気持ち悪さがない。いい感じの話ばっかりなのであんまり面白みにはかける。
 これは文庫本で出たら読んだらいいぐらいじゃないかなあ。これよりも前に買った「シャドウ」を放置しているので読まないといけないが、この人の作品は長編ミステリーのある意味での後味の悪さとか印象的。短編はあんまり魅力的には感じない。


 
古川日出男「4444」 9話 「どっちの七面鳥がほんもの?」配信
http://mag.kawade.co.jp/4444/2009/09/9_1.html


 近況:対談集の正式タイトルが『フルカワヒデオスピークス!』に決定しました。全国発売日は11月6日です。また、刊行記念イベントにして本の先行発売もある一大朗読ギグ祭り『フルカワヒデオ200ミニッツ』が10月23日に開催されます。これらの詳細はのちほど! ところで9月20日青山ブックセンター本店における黒田育世さんとのトークイベントですが、開場時からスライド上映があります。自由席なので、お時間あればお早めにお越し下さい。って載ってた。


 『フルカワヒデオ200ミニッツ』って!!!! 三時間越えてますやん、なんだかもの凄いイベントっぽい、行きたい。今月もABCで黒田育世×古川日出男トークを観るけど二ヶ月続けてイベント。『フルカワヒデオスピークス!』は佐々木敦さんのHEADSが出すんだろうから、イベントもHEADSの関係なのかな。今年このままいくと「LOVE」の続編の「MUSIC」は出ないのかなっていう疑問があるにはあるが。


 「ヤングエース」vol.3の冒頭カラーに「多重人格探偵サイコ」と「黒鷺死体宅配便」と共に大塚英志氏原作漫画がアメリカで映画化進行中って出てて、けっこう前に大塚さんが言ってたような気がする。
 「多重人格探偵サイコ」はアメリカ舞台でもいけそうな気はするけど、「黒鷺死体宅配便」はイタコとか出てくるしアメリカ舞台だと無理ありそうだ。アメリカ資本で日本で撮るのか、まったく舞台とか設定をアメリカ用に作り替えてアメリカで撮るのかだけが気になる。あと、西島大介さんが書いている「アトムちゃん」はかわいい。


 今日の「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル」の「ザ・シネマ・ハスラー」は園子温監督「ちゃんと伝える」です。


 先々週と先週が酷評だっただけどにどうなるか? 

花と流れ星

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ボディ・アンド・ソウル (河出文庫)

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アトムちゃん (単行本コミックス)

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