Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

「季節が笑う」

 「ガキ使」はフジハラのフジモンがひたすら「顔デカイからや」という構成。逆に凄いし、フジモンには今それしかない。「吉本超合金」を観ていたので今のポジションが微妙だ、本当に盗んだバイクで走りだしたのを見た時は泣き笑いになったのだけ覚えている。


 なんか最近ずっと「おくりびと」のことばっかり映画のニュースで、観てないけど日本アカデミー賞総なめで評価が上がったのはわかるけど、アメリカのアカデミー賞にノミネートって別にどうでもいんじゃないかな。
 年齢層が下がる程にアメリカ映画や海外の映画よりも日本映画のほうが好きな人が多いらしい、若者の洋画離れは仕方ない。海外に憧れる部分もそんなになかったりするだろうし、昔よりは。だからって邦画がおもしろいものばっかりではないけど。


 園子温監督「愛のむきだし」もベルリンで二つの賞を取ってニュースになったけど、その前からもっと注目しとけやって。今年の初頭に観てしまっただけにもう映画観てもこれには勝てないだろうって気がしてしまう。良い意味でも悪い意味でも強烈な作品を観た後に観る映画の評価は落ちてしまう気がする。


 「愛のむきだし」はもう一昨年かな、「少年メリケンサック」には去年にエキストラに行ったけどほぼ同時期に公開。どう考えても金がかかっていた「少年メリケンサック」をいい加減に観に行こうと思うのだがまあ普通におもしろいんだろうって気もするし、観に行った人は実力のある俳優人があえてベタなことをしているのがいいって言ってたし。
 雨降ってるから今日観に行けば客少なそうなんだけどなんだろうなあ。すごい行きたい気がしないのは生で宮崎あおい見たから満足してるってことでもなくて、たぶんライブのエキストラのシーンが最後の所だったのである種オチがわかっているかも、かも。


 友人の影響もあって観て好きになったのは黒沢清監督と青山真治監督。学生時代はあんまり好きになれずに敬遠してたけど、ここ二、三年でやっぱりいいなって思えるようになった。去年は黒沢清トウキョウソナタ」も青山真治サッドヴァケイション」も観た。
 「トウキョウソナタ」の長男の最後の方向転換とかいいなって思えたし、家のすぐ側を走る電車の感じとか、「アカルイミライ」のクラゲみたいで画として好きな感じだった。
 「サッドヴァケイション」は切っても切れない血の繋がりを描いていたけど、最初に小説で読んでこれは濃いって思って映画化だって聞いて楽しみにしてて観たら主演の浅野忠信さんの役の母親役の石田えりさんの一人勝ちみたいな気も。


 青山さんの著書の「死の谷’95」が文庫で出ていた。文庫解説がHEADSの佐々木敦さんだった。青山さんが「ポ・ナイト」に出られていた関係とかあるのかな。仲俣暁生さんも「Life」の地方の回で共演された本谷有希子さんの「生きてるだけで、愛。」の文庫解説をされているらしい。


 七連チャン終わりで朝帰ってたらすき家の近くのコンビニに男前な感じのやつらが四人程いて、よく見たら一人は俳優の山田孝之だった。彼らはすき家に入っていったけど。


 野良猫な強欲(メス・子猫二匹)の周りにはいつもオスがうろうろしている、たまには二匹ぐらいが周りにいるモテモテぶりだが。その一匹のオスが前足が折れているのかもう使い物にならないみたいな曲がり方でうまく歩けていないがいつも強欲を追い掛けている。朝からニューギャーとうるさい。たぶん、交尾できないんだろうな、可哀想だけど、自然界では仕方ないしどうしようもない。
 人間だったらダメ男に引っかかる女性っているけど、ダメな部分が母性本能をくすぐったりとかなんとか。ヒモとかバンドマンとか演劇人によくいますが。


 最近は秦基博「季節が笑う」の歌詞がすごくいいなというか響く曲でよく聴く。

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死の谷’95 (講談社文庫)

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