昼間は専門の友人・江尻に誘われて上野に行ってピンク映画を観に行った。初めてピンク映画を観に。一本は江尻が助監で参加しているやつと園子温監督が99年か00年ぐらいに『自殺サークル』の前辺りに作ってたピンク映画。園さんも出演してた。
園さんの作品は陶芸家とその弟子たちや敵が出てくる設定で陶芸窯の家が舞台なんだけど、役者がモノローグみたいに台詞を言ったりとかする辺りとか雰囲気がやっぱり園子温作品の匂いがして、やっぱりこの人はエロをやろうがグロいのをやろうが泣けるのをやろうがむきだしてしまっても園子温という個性を出してしまう、いや醸し出させれる人なんだなって思った。
脚本は粗いっていうかそれなりのエロを出してて、でもなんか笑ってしまった。『奇妙なサーカス』とかはエログロだったけどそこまでのエロさとかでもないからなんかコメディみたいな面白さが出てしまった。
江尻のはスッチーもので主役よりも妹の役の日高ゆりあだっけなの方が目立っててエロ描写が多いかったかなあ。ピンク映画って本番でのセックスはしてないからなんだろうけど見せ方ってのが、撮り方がセックスしているように見せないといけないからか「松葉崩し」の体位が多かった感じ。
この体位だと足上げてる分隠れやすいからなんだろうなって思いながら観てしまった。
『界遊004』に掲載されていた古川日出男『王子たち』を読む。森の話。森の話だと少しだけ角川『野性時代』で連載中の『黒いアジアたち』でも森の話があったからそれに書いたものに通じる部分もありそうな。
あとは古川さんの短編とか『モンキービジネス』連載してて来年ぐらいに書籍になるやつにも森に行って幽霊を捕まえてくる話があったり、古川さんは川から海へ流れていく話があるけど、その川の始点や含まれている森もそこに連なっているんだろうなあって。
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