Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

salyu「Merkmal」ツアー初日 in 武道館

 寝てすぐに目が覚めた。予定がある日は緊張するせいか熟睡できないみたい。渋谷まで歩いて行ってブックファーストローリングストーン日本版を購入。

Rolling Stone (ローリング・ストーン) 日本版 2009年 03月号 [雑誌]

Rolling Stone (ローリング・ストーン) 日本版 2009年 03月号 [雑誌]

 なぜならば、表紙がDragon AshのKjだったから。ニューアルバム「FREEDOM」が来月発売なので雑誌などのメディア露出は増えるだろう、それにしても表紙のkjカッコよすぎる。アルバム発売の代々木公園フリーライブが楽しみだけど、詳細がまだだ。


 友人と待ち合わせして宇田川カフェで茶をする。あそこの店員さんはかわいい子が前からいるなあって思う。でも行く度に新しい人が入っているような感覚はあるが、自分のキャラクターがわかったファッションの子が多いのかな。


 その後、九段下の武道館へ。 Salyuのツアー「Merkmal」の初日の武道館へ行く。 Salyuを初めて観たのがカウントダウンジャパン04/05でまだシングル二枚程度でリリイシュシュの楽曲の方が多い感じぐらいの頃。
 リリイシュシュのサントラは映画で観て購入していたけど、 SalyuになっていることやCDが出てるのもあんまり興味がなくて聴いてなかった。一緒に武道館に行った友人と観ていたが二人ともその時にはまだ発売されていない、発売の半年以上前だったけど演奏された「彗星」の歌声で一気にもっていかれた。基本的に女性ボーカルがそんなにも好きではないので女性アーティストの作品を買い続けたこともないし、ライブにも毎回行くような人もいなかった。


 僕にとってはその最初のアーティストが Salyuで、その後、スペシャ烈伝での新宿ロフトからはじまって、新宿ロフトのライブで普通に小林武史が来てキーボードしていたからこの Salyuを本気で売ろうとしているのはわかった。ライブがあれば行っていた。
 次第に箱は大きくなっていったし、アルバムが出てap bank等で知名度も上がっていった。ロッキンジャパンフェスに行くとわりとSalyuが出る日だったりと観る機会も多くてますます好きなアーティストになっていった。


 そう考えると長いこと好きで観ていたアーティストが武道館でやるってのは時間の経過を感じた。席は一階席の西側だった。武道館に来るのは去年の3月のSyrup16gのラストライブ以来。共通するのはベースがどちらもキタダマキさんだったということだ。彼がSyrup16gでベースをしていた時に当初から Salyuのサポートベースだった。前回のSyrup16gのライブの雰囲気はやっぱり明るいとは言えないものだったが、そりゃあラストライブだし仕方ない。今回は祝福的な感じがする雰囲気だった。


 ベストアルバムからの楽曲をメインにかなり長かった。7時20分前に始まって10時前とかに終わったんだったかな。
 最初は幕があって映像が流れたんだが、いつもプロモを作っている丹下さんっぽい気がした。文章も出てたけどそういう総合的な部分も小林武史的なものが強い、ミスチルのライブを観ればわかるがまったく違うというものではない、コンセプトは違うにしても同じ表現者ならば底にある表現するものは何か同じ匂いがする。
 映像的には前からの Salyuライン、黒髪salyuは可愛い、下の写真よりも髪が短くなっていた。最初ヅラだと思った。衣装はひらひらワンピとかまあsalyu的な格好で雰囲気があった。


 ニュースからの画像。


 イスに座って見ていた。早めに好きになったきっかけの「彗星」が来たのでウルッときてしまった。けっこうそれで満足だったりはしたが。リリイシュシュ時代の「飛べない翼」「飛行船」「エロティック」が連続だったのはビビった。とくに「飛行船」をライブで聴いた記憶はないし、映像は「リリイシュシュのすべて」の映像みたいだった、たぶんあれを使ったんだろう。


  Salyuの声は何かに包まれるような心地よさがあってうとうとしてしまう。なんだろう、あの安心感は。たぶん、羊水に浮かんでいるような安心感と心地よさに近いようなものがあるんだと思う。本能的に身を委ねたい何かがある。だからこそ惹かれる声。


 僕にとってはいろんな意味である時期のサウンドトラックとして印象に残っている「Dramtic Irony」を聴いている時に、その当時の思い出とかがぐるぐると巡ってきた。恐ろしいぐらいに曲というものが流れるだけでタイムスリップするかのようにあの時の感触というか気持ちが甦るのは不思議だ。


 シングルとして発売する「コルテオ/HALFWAY」の2曲もお披露目。どちらとも凄くよかった。 Salyuの声とやっぱり小林武史の曲はものすごくいい結晶になって輝いている。追加で僕にとっては悪夢に近い思いをした前回のツアーで行ったC.C.Lemonホールでのライブが四月にあるらしい、すごく行きたいが時期的に祖父の一周忌を早めにやるのでかぶりそうで行けそうにない。前回は二階席で観たが Salyuの曲とか声とか以前に僕自身に起きたことで傷心しきっていて初めて心がまったく音楽を寄せ付けなかっただけのである種のリベンジはしたいんだけど日にちがなあ。


 ↓他のサイトからもらったセトリ。あってるのかどうかは自信ないが。最後にPOPな「風に乗る船」をするまでその存在を忘れてた。ライブでは初聞きの「HALFWAY」がすごくかわいくていい、映画「ハルフウェイ」は先月試写で観てるんだがこんなに良い曲が使われたんだっけなって思ってしまった。今の僕の状態があの映画とうまくかみ合ってなかったことは確かだけど。


 左右のスクリーンに出される映像がスイッチングされててそのままDVDとかにしそうな感じだった。でも音と映像が最後までズレていた。聴こえてくる音と口がズレてたのが残念だったけど、たぶん映像化でDVDで発売されそうな気はする。


〜Opening〜
アラべスク


プラットホーム
be there
彗星
TOWER
飛べない翼
飛行船
エロティック
name
遠い海 夜の出会いに

光りの束
再生
landmark
Dramtic Irony
VALON-1
To U
I BELIEVE
コルテオ〜行列〜
グライド


〜Encore〜
トビラ
HALFWAY
風に乗る船

merkmal(初回限定盤A)(DVD付)

merkmal(初回限定盤A)(DVD付)

コルテオ~行列~/HALFWAY

コルテオ~行列~/HALFWAY


 帰ってから大崎善生ディスカスの飼い方」を読み終える。モチーフ的には大崎さんの代表作である「パイロットフィッシュ」みたいに熱帯魚をモチーフにした作品だがやっぱり「パイロットフィッシュ」の感動には敵わない。
 大崎作品らしい表現の仕方は好きだけどたまにおっさん的な世代が上の人が書く文章だなあって思ってしまうところが随所にある。気持ち「スワンソング」に近いものがある物語かなって読み終わって感じた。
 大崎作品は「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」は鉄板なんだけどなあ。

スワンソング

スワンソング

ディスカスの飼い方

ディスカスの飼い方