本屋で「モンキービジネス 2010 Spring vol.9 翻訳増量号」が出ていた。「翻訳増量号」だからなのか、出る度に価格が上がっているような気がするのだが。金がなかったので古川日出男さんの短編「森よ、森よ」とカバーストーリー「惑星便り・5」を立ち読み。
短編「森よ、森よ」は幽霊を捕まえに行く話。「モンキービジネス」か他の何かに載っていた短編の続きかな、古川さんの短編で幽霊を捕まえに行く話があったはずだ。この「モンキービジネス」で連載というか掲載されている古川さんの作品もまとまって単行本として出るのを去年の「古川日出男ナイト」で言っていた気がする。だからまとめて読みたい。
『MUSIC』(新潮社)刊行記念 古川日出男ナイト ファイナル!
<イベント内容>六本木名物「古川日出男ナイト」がVOL.10に当たる今回を持って、ファイナルとなります。これは「古川さんがもうABC六本木店でイベントをしない」ということではなく、「連続イベントである括りに、いちおうの終止符を」、ということ。ファイナルにふさわしい最新作は、新潮社刊『MUSIC』です。
聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声。 音楽が、猫と人間、東京と京都、時間と空間を繋ぐ。疾走する書き下ろし長編!
ってわけで「ベルカ、吠えないのか?」の文庫化の時の「古川日出男ナイト」から行っているのでファイナルはなんとしても行く。そしてようやく楽しみに待ちに待っていた「MUSIC」が刊行。いやあ、楽しみだなあ、ほんとに。
「ベルカ、吠えないのか?」vol.6
古川日出男ナイトvol.7
「古川日出男ナイトvol.9 古川サンタがやって来る!」
快快新作「SHIBAHAMA」!!!!
いきとしいけるもの全部らぶ、
せっかくどこかに出かけるんだから、楽しいほうがいい
かわらない普遍の感情を、たくさんのスピーカーや、ハンガリーからきたキラキラおもちゃや、巨大スクリーンに映される映像や、日替わりゲストや、インターネット中継や、キャバ嬢やらで、お送りします。 落語は、笑いという要素があることによって、ゆーいつ、現代性をたもっている伝統芸能らしいよ!
快快の新作が東京芸術劇場 小ホール1でするよってわけで1日は観に行きます、いやあ、こちらも楽しみです。
「文化系トークラジオ Life」次回4月25日「様々なる定番」予告編
定番かあ、なんだろう。たぶん、ストレートな定番って僕はあんまりない方だし、そこは多少charlieとも重なるのかもしれないし、わかんないなあ、とりあえずメールはエロの定番で送ろうかしら。
今日はsalyuのC.C.Lemonホールのライブ。
2007年02月27日02:40 salyu in c.c.lemonホール(旧渋谷公会堂)
ソーマカフェで樋口直哉『大人ドロップ』を読み切る。
買った理由が表紙が好きな漫画家・浅野いにお氏だったからだが、読みやすい青春ものだった。大人でも子供でもないそんな時代のお話。少しほろ苦い感じがして、好きな小説だなと思った。
昼間に観た『叫』で一番きたのは、鳥肌が立ったのは、本編ではなくその前の予告でしてた新海誠監督『秒速5センチメートル』だった。予告編うまい具合に編集されてたなあ。
これも青春もので、3つの連作短篇アニメ映画なのだけど。新海監督の前作『雲のむこう、約束の場所』もシネマライズで観たのでまた観に行く。この人はモノローグがうまいんだなあ。
『ねえ、桜の落ちるスピードって知ってる?』
『どれだけの速さで生きれば、きみにまた会えるのか』
青春ものが好きだけど、最近余計に観たくなったり読んだりしてるのは失った季節を、経験できなかったことに思いを馳せてる、そんなセンチメンタルな気分だからか、だから眠いのか、二月。
かつて、専門学校の入学式を行ったはずの渋谷公会堂はすごくキレイになっていて、名前が恐ろしくださく「c.c.lemonホール」になっていた。
誘っていた人は時間になってもこなかったので外で暇を潰していた。すると友人から電話がありすでに入ってると言われたので諦めて中に入った。
彼は二人で来ていたので、彼の連れの人とは初めて会う人だったので挨拶して少し談笑。
僕は1階席だったのが、彼らは2階席だったので、一枚余分なチケを持っていたから彼らと交換した。
二人で近くで楽しんだ方がいいに決まってるから。
つうわけで僕は2階席へ、すげー急な感じです。今まで席ありのsalyuライブは赤煉瓦ホールとアコースティックライブツアー前に応募したら当たったAXライブぐらいなものだったが、今回が一番ステージから離れてた。
まあ、あれだけのアルバム出たら人気出るし、観たい人が増えて会場がデカクなるのは仕方ない。需要と供給だな。ロフトやクワトロが懐かしくなってくる、近かったのに離れましたねえ。それでなくても salyu小さいのに。
立ち見なのか?
2階席とエントランス?ジュース売り場とかトイレとかある踊り場?みたないこと繋ぐ階段に立って観てる人がいて、それはいいんだけど、一人通路となるそこの横の縦の通りの階段に立ってみてたからちょうど僕からステージのsalyuが見事に死角になってくれたので首を左に傾けて見てたら体がいたーくなりました。
わかるんだよ、見たいのは、揺れたいのも、わかるんだけど、見えねえから。
しかもなんで席ありのホールで立ち見なんだ?
関係者か?関係者なら尚更他の客のこと考えろや、と思うけど。一般の客でも他人のこと少しは考えないとね。
最初の2曲だけ立って観て、それからずっと座って観てました。やっぱりすごい声。しかし、ほんとにリリィシュシュの曲やらなくなったなあ。封印したな、こりゃあ。
1stの曲も『彗星』『VALON-1』『lamdmark』の3曲か?
『彗星』聴けたからいいや、この曲を04/05カウントダウンで聴いて一気にもってかれたから。
他は2ndアルバムからだった。salyuは弾けてました。いつもみたいにフワフワな感じの衣装、飛び跳ねる。笑顔で客に話かける。
響き渡る歌声のすごさとかわいらしいキャラのギャップは観る人を引き込む魅力がある。
かわいらしいキャラとリリィシュシュは反対の方向性だから、開かれたセカンド出した今、リリィを出す必要性がないのかもしれない。
スポットライトがsalyuを照らし、輝かす。
後ろのスクリーンにはいつものような映像が流れる。
観る感じだとミスチルのライブのスクリーン映像作ってる人と同じだろう、つうことはプロモ作ってる丹下さんとかそのラインかなとぼんやり思う。
いつの間にか最近からミスチルのライブでサポートキーボードだったサニーが今までsalyuのライブで小林プロデューサーがしてたキーボードを代わりに演奏している。
恐るべし小林ファミリー。ナイスチームワーク。
最後は当然、というよりもお約束になった『to U』で締める。
スポットライトが途中客席を照らす。彼女はどれほどの努力をして運を掴んであの光を一心に浴びているんだろうと思った。目を閉じて音に集中した。
彼女の歌声や笑顔は段階を経て、手に入れた自信が溢れているから観る人に届く。
僕らにスポットライトが当たる、眩しくて目を一瞬閉じた。
この眩しさに2時間当てられる気持ちはどんなんだろう?
自らの表現をできる喜びと観てくれる人に対しての責任を感じるのか?もし話を聞けるならそれが聞きたてみたい。
それにしても素晴らしいライブ、僕は椅子に座ってまるで子守唄みたいだなって思った。何度か心地好くて眠りに落ちかけたが。
この勢いだと3rd出たら武道館行っちゃうかな、武道館は上の方に行くと急になってるから見辛いんだよねえ。
武道館で何度か観たけど、一番多いのがくるりの2回かなあ、ギターの達身さんが脱退したようで、去年の年末カウントダウンで観たのが最後の勇姿になった。脱退しすぎだよ、くるり。
まあ、岸田くん曰く、ベースの佐藤君が辞めない限りはくるりはやるらしいので、二人でくるりなんだろうなあ。達身さんのギターカッコよかったのだが。
ちなみに岸田君はsalyuの歌声を絶賛してます。
『トビラ』 アルバム『TERMINAL』#1
埃が舞いながら 光が揺れてる
我がもの顔をした 午後の昼下がり
忘れる事だけは できないと思った
後はまだ何も決めてない
この道の上では 何かを拾った
本当はもう少し 捨てなきゃならない
走っていくことで それだけはできるよ
先はまだ何も見えてない
この世界の この世界の トビラを開けてる
あなたへと あなたの奥の方へと 繋がるトビラさ
2009年02月11日01:22 salyu「Merkmal」ツアー初日 in 武道館
寝てすぐに目が覚めた。予定がある日は緊張するせいか熟睡できないみたい。渋谷まで歩いて行ってブックファーストでローリングストーン日本版を購入。
なぜならば、表紙がDragon AshのKjだったから。ニューアルバム「FREEDOM」が来月発売なので雑誌などのメディア露出は増えるだろう、それにしても表紙のkjカッコよすぎる。
友人と待ち合わせして宇田川カフェで茶をする。あそこの店員さんはかわいい子が前からいるなあって思う。でも行く度に新しい人が入っているような感覚はあるが、自分のキャラクターがわかったファッションの子が多いのかな。
その後、九段下の武道館へ。salyuのツアー「Merkmal」の初日の武道館へ行く。salyuを初めて観たのがカウントダウンジャパン04/05でまだシングル二枚程度でリリイシュシュの楽曲の方が多い感じぐらいの頃。リリイシュシュのサントラは映画で観て購入していたけど、salyuになっていることやCDが出てるのもあんまり興味がなくて聴いてなかった。
一緒に武道館に行った友人と観ていたが二人ともその時にはまだ発売されていない、発売の半年以上前だったけど演奏された「彗星」の歌声で一気にもっていかれた。基本的に女性ボーカルがそんなにも好きではないので女性アーティストの作品を買い続けたこともないし、ライブにも毎回行くような人もいなかった。
僕にとってはその最初のアーティストがsalyuで、その後、スペシャ烈伝での新宿ロフトからはじまって、新宿ロフトのライブで普通に小林武史が来てキーボードしていたからこのsalyuを本気で売ろうとしているのはわかった。ライブがあれば行っていた。次第に箱は大きくなっていったし、アルバムが出てap bank等で知名度も上がっていった。ロッキンジャパンフェスに行くとわりとsalyuが出る日だったりと観る機会も多くてますます好きなアーティストになっていった。
そう考えると長いこと好きで観ていたアーティストが武道館でやるってのは時間の経過を感じた。席は一階席の西側だった。武道館に来るのは去年の3月のSyrup16gのラストライブ以来。
共通するのはベースがどちらもキタダマキさんだったということだ。彼がSyrup16gでベースをしていた時に当初からsalyuのサポートベースだった。前回のSyrup16gのライブの雰囲気はやっぱり明るいとは言えないものだったが、そりゃあラストライブだし仕方ない。今回は祝福的な感じがする雰囲気だった。
ベストアルバムからの楽曲をメインにかなり長かった。7時20分前に始まって10時前とかに終わったんだったかな。
最初は幕があって映像が流れたんだが、いつもプロモを作っている丹下さんっぽい気がした。文章も出てたけどそういう総合的な部分も小林武史的なものが強い、ミスチルのライブを観ればわかるがまったく違うというものではない、コンセプトは違うにしても同じ表現者ならば底にある表現するものは何か同じ匂いがする。
映像的には前からのsalyuライン、黒髪salyuは可愛い、下の写真よりも髪が短くなっていた。最初ヅラだと思った。衣装はひらひらワンピとかまあsalyu的な格好で雰囲気があった。
イスに座って見ていた。早めに好きになったきっかけの「彗星」が来たのでウルッときてしまった。けっこうそれで満足だったりはしたが。リリイシュシュ時代の「飛べない翼」「飛行船」「エロティック」が連続だったのはビビった。とくに「飛行船」をライブで聴いた記憶はないし、映像は「リリイシュシュのすべて」の映像みたいだった、たぶんあれを使ったんだろう。
salyuの声は何かに包まれるような心地よさがあってうとうとしてしまう。なんだろう、あの安心感は。たぶん、羊水に浮かんでいるような安心感と心地よさに近いようなものがあるんだと思う。本能的に身を委ねたい何かがある。だからこそ惹かれる声。
僕にとってはいろんな意味である時期のサウンドトラックとして印象に残っている「Dramtic Irony」を聴いている時に、その当時の思い出とかがぐるぐると巡ってきた。恐ろしいぐらいに曲というものが流れるだけでタイムスリップするかのようにあの時の感触というか気持ちが甦るのは不思議だ。
シングルとして発売する「コルテオ/HALFWAY」の2曲もお披露目。どちらとも凄くよかった。salyuの声とやっぱり小林武史の曲はものすごくいい結晶になって輝いている。追加で僕にとっては悪夢に近い思いをした前回のツアーで行ったC.C.Lemonホールでのライブが四月にあるらしい、すごく行きたいが時期的に祖父の一周忌を早めにやるのでかぶりそうで行けそうにない。前回は二階席で観たがsalyuの曲とか声とか以前に僕自身に起きたことで傷心しきっていて初めて心がまったく音楽を寄せ付けなかっただけのである種のリベンジはしたいんだけど日にちがなあ。
↓他のサイトからもらったセトリ。あってるのかどうかは自信ないが。最後にPOPな「風に乗る船」をするまでその存在を忘れてた。ライブでは初聞きの「HALFWAY」がすごくかわいくていい、映画「ハルフウェイ」は先月試写で観てるんだがこんなに良い曲が使われたんだっけなって思ってしまった。今の僕の状態があの映画とうまくかみ合ってなかったことは確かだけど。
〜Opening〜
アラべスク
プラットホーム
be there
彗星
TOWER
飛べない翼
飛行船
エロティック
name
遠い海 夜の出会いに
砂
光りの束
再生
landmark
Dramtic Irony
VALON-1
To U
I BELIEVE
コルテオ〜行列〜
グライド
〜Encore〜
トビラ
HALFWAY
風に乗る船
帰ってから大崎善生「ディスカスの飼い方」を読み終える。モチーフ的には大崎さんの代表作である「パイロットフィッシュ」みたいに熱帯魚をモチーフにした作品だがやっぱり「パイロットフィッシュ」の感動には敵わない。
大崎作品らしい表現の仕方は好きだけどたまにおっさん的な世代が上の人が書く文章だなあって思ってしまうところが随所にある。気持ち「スワンソング」に近いものがある物語かなって読み終わって感じた。
大崎作品は「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」は鉄板なんだけどなあ。
salyu Live 「イナヅマ」2010-Mar
salyu Live 「ハルフウェイ」2010-Mar.wmv
Salyu - VOYAGE CALL
モンキービジネス 2010 Spring vol.9 翻訳増量号
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サブカル・ニッポンの新自由主義―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)
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