Spiral Fiction Note’s diary

物書き&Webサイト編集スタッフ。

『グライド』

Lily Chou-Chou New Song 2010.12.08 wed.


リリイ・シュシュが9年ぶり復活、12月に新曲&ライブからのコピペ↓。


約9年ぶりの再始動には、小林武史(Produce,Compose,Key)、名越由貴夫(G)、Salyu(Vo)の3人が参加。今回の発表にあわせ、新オフィシャルサイトや公式YouTubeチャンネル、Twitterアカウント、Facebookアカウントも開設された。なお、公式YouTubeチャンネルではニューシングル発売を告知するティーザー映像を公開。


salyu in c.c.lemonホール(旧渋谷公会堂) 2007年02月27日


 ソーマカフェで樋口直哉『大人ドロップ』を読み切る。
 買った理由が表紙が好きな漫画家・浅野いにお氏だったからだが、読みやすい青春ものだった。大人でも子供でもないそんな時代のお話。少しほろ苦い感じがして、好きな小説だなと思った。


 昼間に観た『叫』で一番きたのは、鳥肌が立ったのは、本編ではなくその前の予告でしてた新海誠監督『秒速5センチメートル』だった。予告編うまい具合に編集されてたなあ。
 これも青春もので、3つの連作短篇アニメ映画なのだけど。新海監督の前作『雲のむこう、約束の場所』もシネマライズで観たのでまた観に行く。この人はモノローグがうまいんだなあ。


『ねえ、桜の落ちるスピードって知ってる?』


『どれだけの速さで生きれば、きみにまた会えるのか』


 青春ものが好きだけど、最近余計に観たくなったり読んだりしてるのは失った季節を、経験できなかったことに思いを馳せてる、そんなセンチメンタルな気分だからか、だから眠いのか、二月。


 かつて、専門学校の入学式を行ったはずの渋谷公会堂はすごくキレイになっていて、名前が恐ろしくださく「c.c.lemonホール」になっていた。
 誘っていた人は時間になってもこなかったので外で暇を潰していた。すると友人から電話がありすでに入ってると言われたので諦めて中に入った。
 彼は二人で来ていたので、彼の連れの人とは初めて会う人だったので挨拶して少し談笑。
 僕は1階席だったのが、彼らは2階席だったので、一枚余分なチケを持っていたから彼らと交換した。
 二人で近くで楽しんだ方がいいに決まってるから。


 つうわけで僕は2階席へ、すげー急な感じです。今まで席ありのsalyuライブは赤煉瓦ホールとアコースティックライブツアー前に応募したら当たったAXライブぐらいなものだったが、今回が一番ステージから離れてた。


 まあ、あれだけのアルバム出たら人気出るし、観たい人が増えて会場がデカクなるのは仕方ない。需要と供給だな。ロフトやクワトロが懐かしくなってくる、近かったのに離れましたねえ。それでなくてもsalyu小さいのに。


 立ち見なのか?
 2階席とエントランス?ジュース売り場とかトイレとかある踊り場?みたないこと繋ぐ階段に立って観てる人がいて、それはいいんだけど、一人通路となるそこの横の縦の通りの階段に立ってみてたからちょうど僕からステージのsalyuが見事に死角になってくれたので首を左に傾けて見てたら体がいたーくなりました。


 わかるんだよ、見たいのは、揺れたいのも、わかるんだけど、見えねえから。
 しかもなんで席ありのホールで立ち見なんだ?
 関係者か?関係者なら尚更他の客のこと考えろや、と思うけど。一般の客でも他人のこと少しは考えないとね。


 最初の2曲だけ立って観て、それからずっと座って観てました。やっぱりすごい声。しかし、ほんとにリリィシュシュの曲やらなくなったなあ。封印したな、こりゃあ。


 1stの曲も『彗星』『VALON-1』『lamdmark』の3曲か?
 『彗星』聴けたからいいや、この曲を04/05カウントダウンで聴いて一気にもってかれたから。
 他は2ndアルバムからだった。salyuは弾けてました。いつもみたいにフワフワな感じの衣装、飛び跳ねる。笑顔で客に話かける。


 響き渡る歌声のすごさとかわいらしいキャラのギャップは観る人を引き込む魅力がある。
 かわいらしいキャラとリリィシュシュは反対の方向性だから、開かれたセカンド出した今、リリィを出す必要性がないのかもしれない。


 スポットライトがsalyuを照らし、輝かす。
 後ろのスクリーンにはいつものような映像が流れる。
 観る感じだとミスチルのライブのスクリーン映像作ってる人と同じだろう、つうことはプロモ作ってる丹下さんとかそのラインかなとぼんやり思う。


 いつの間にか最近からミスチルのライブでサポートキーボードだったサニーが今までsalyuのライブで小林プロデューサーがしてたキーボードを代わりに演奏している。
 恐るべし小林ファミリー。ナイスチームワーク。


 最後は当然、というよりもお約束になった『to U』で締める。
 

 スポットライトが途中客席を照らす。彼女はどれほどの努力をして運を掴んであの光を一心に浴びているんだろうと思った。目を閉じて音に集中した。
 彼女の歌声や笑顔は段階を経て、手に入れた自信が溢れているから観る人に届く。


 僕らにスポットライトが当たる、眩しくて目を一瞬閉じた。
 この眩しさに2時間当てられる気持ちはどんなんだろう?
 自らの表現をできる喜びと観てくれる人に対しての責任を感じるのか?もし話を聞けるならそれが聞きたてみたい。


 それにしても素晴らしいライブ、僕は椅子に座ってまるで子守唄みたいだなって思った。何度か心地好くて眠りに落ちかけたが。


 この勢いだと3rd出たら武道館行っちゃうかな、武道館は上の方に行くと急になってるから見辛いんだよねえ。


 武道館で何度か観たけど、一番多いのがくるりの2回かなあ、ギターの達身さんが脱退したようで、去年の年末カウントダウンで観たのが最後の勇姿になった。脱退しすぎだよ、くるり
 まあ、岸田くん曰く、ベースの佐藤君が辞めない限りはくるりはやるらしいので、二人でくるりなんだろうなあ。達身さんのギターカッコよかったのだが。


 ちなみに岸田君はsalyuの歌声を絶賛してます。


『トビラ』 アルバム『TERMINAL』#1


 埃が舞いながら 光が揺れてる
 我がもの顔をした 午後の昼下がり
 忘れる事だけは できないと思った
 後はまだ何も決めてない


 この道の上では 何かを拾った
 本当はもう少し 捨てなきゃならない
 走っていくことで それだけはできるよ
 先はまだ何も見えてない


 この世界の この世界の トビラを開けてる
 あなたへと あなたの奥の方へと 繋がるトビラさ


salyu「Merkmal」ツアー初日 in 武道館 2009年02月11日


 寝てすぐに目が覚めた。予定がある日は緊張するせいか熟睡できないみたい。渋谷まで歩いて行ってブックファーストローリングストーン日本版を購入。


 なぜならば、表紙がDragon AshのKjだったから。ニューアルバム「FREEDOM」が来月発売なので雑誌などのメディア露出は増えるだろう、それにしても表紙のkjカッコよすぎる。


 友人と待ち合わせして宇田川カフェで茶をする。あそこの店員さんはかわいい子が前からいるなあって思う。でも行く度に新しい人が入っているような感覚はあるが、自分のキャラクターがわかったファッションの子が多いのかな。


 その後、九段下の武道館へ。salyuのツアー「Merkmal」の初日の武道館へ行く。salyuを初めて観たのがカウントダウンジャパン04/05でまだシングル二枚程度でリリイシュシュの楽曲の方が多い感じぐらいの頃。リリイシュシュのサントラは映画で観て購入していたけど、salyuになっていることやCDが出てるのもあんまり興味がなくて聴いてなかった。


 一緒に武道館に行った友人と観ていたが二人ともその時にはまだ発売されていない、発売の半年以上前だったけど演奏された「彗星」の歌声で一気にもっていかれた。基本的に女性ボーカルがそんなにも好きではないので女性アーティストの作品を買い続けたこともないし、ライブにも毎回行くような人もいなかった。


 僕にとってはその最初のアーティストがsalyuで、その後、スペシャ烈伝での新宿ロフトからはじまって、新宿ロフトのライブで普通に小林武史が来てキーボードしていたからこのsalyuを本気で売ろうとしているのはわかった。ライブがあれば行っていた。次第に箱は大きくなっていったし、アルバムが出てap bank等で知名度も上がっていった。ロッキンジャパンフェスに行くとわりとsalyuが出る日だったりと観る機会も多くてますます好きなアーティストになっていった。


 そう考えると長いこと好きで観ていたアーティストが武道館でやるってのは時間の経過を感じた。席は一階席の西側だった。武道館に来るのは去年の3月のSyrup16gのラストライブ以来。
 共通するのはベースがどちらもキタダマキさんだったということだ。彼がSyrup16gでベースをしていた時に当初からsalyuのサポートベースだった。前回のSyrup16gのライブの雰囲気はやっぱり明るいとは言えないものだったが、そりゃあラストライブだし仕方ない。今回は祝福的な感じがする雰囲気だった。


 ベストアルバムからの楽曲をメインにかなり長かった。7時20分前に始まって10時前とかに終わったんだったかな。
 最初は幕があって映像が流れたんだが、いつもプロモを作っている丹下さんっぽい気がした。文章も出てたけどそういう総合的な部分も小林武史的なものが強い、ミスチルのライブを観ればわかるがまったく違うというものではない、コンセプトは違うにしても同じ表現者ならば底にある表現するものは何か同じ匂いがする。


 映像的には前からのsalyuライン、黒髪salyuは可愛い、下の写真よりも髪が短くなっていた。最初ヅラだと思った。衣装はひらひらワンピとかまあsalyu的な格好で雰囲気があった。


 イスに座って見ていた。早めに好きになったきっかけの「彗星」が来たのでウルッときてしまった。けっこうそれで満足だったりはしたが。リリイシュシュ時代の「飛べない翼」「飛行船」「エロティック」が連続だったのはビビった。とくに「飛行船」をライブで聴いた記憶はないし、映像は「リリイシュシュのすべて」の映像みたいだった、たぶんあれを使ったんだろう。


 salyuの声は何かに包まれるような心地よさがあってうとうとしてしまう。なんだろう、あの安心感は。たぶん、羊水に浮かんでいるような安心感と心地よさに近いようなものがあるんだと思う。本能的に身を委ねたい何かがある。だからこそ惹かれる声。


 僕にとってはいろんな意味である時期のサウンドトラックとして印象に残っている「Dramtic Irony」を聴いている時に、その当時の思い出とかがぐるぐると巡ってきた。恐ろしいぐらいに曲というものが流れるだけでタイムスリップするかのようにあの時の感触というか気持ちが甦るのは不思議だ。


 シングルとして発売する「コルテオ/HALFWAY」の2曲もお披露目。どちらとも凄くよかった。salyuの声とやっぱり小林武史の曲はものすごくいい結晶になって輝いている。追加で僕にとっては悪夢に近い思いをした前回のツアーで行ったC.C.Lemonホールでのライブが四月にあるらしい、すごく行きたいが時期的に祖父の一周忌を早めにやるのでかぶりそうで行けそうにない。前回は二階席で観たがsalyuの曲とか声とか以前に僕自身に起きたことで傷心しきっていて初めて心がまったく音楽を寄せ付けなかっただけのである種のリベンジはしたいんだけど日にちがなあ。

 ↓他のサイトからもらったセトリ。あってるのかどうかは自信ないが。最後にPOPな「風に乗る船」をするまでその存在を忘れてた。ライブでは初聞きの「HALFWAY」がすごくかわいくていい、映画「ハルフウェイ」は先月試写で観てるんだがこんなに良い曲が使われたんだっけなって思ってしまった。今の僕の状態があの映画とうまくかみ合ってなかったことは確かだけど。


〜Opening〜
アラべスク
プラットホーム
be there
彗星
TOWER
飛べない翼
飛行船
エロティック
name
遠い海 夜の出会いに

光りの束
再生
landmark
Dramtic Irony
VALON-1
To U
I BELIEVE
コルテオ〜行列〜
グライド


〜Encore〜
トビラ
HALFWAY
風に乗る船


 帰ってから大崎善生ディスカスの飼い方」を読み終える。モチーフ的には大崎さんの代表作である「パイロットフィッシュ」みたいに熱帯魚をモチーフにした作品だがやっぱり「パイロットフィッシュ」の感動には敵わない。
 大崎作品らしい表現の仕方は好きだけどたまにおっさん的な世代が上の人が書く文章だなあって思ってしまうところが随所にある。気持ち「スワンソング」に近いものがある物語かなって読み終わって感じた。
 大崎作品は「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」は鉄板なんだけどなあ。


Salyu「MAIDEN VOYAGE」 in C.C.Lemonホール 2010年04月21日


 雨の渋谷で友人の青木と待ち合わせして宇田川カフェで茶をして時間を潰す。まあ、COUNT DOWN JAPAN 09/10 (12/30)以来なので世間話とかね。僕と1日違いな誕生日の彼の一才の息子とか、諸々。僕が最近思っている事やなんかについてのエトセトラ、を話すこと二時間ぐらい。


 青木の知り合いというか彼がコントユニットとかやってたメンバーがいる劇団のインパラプレパラートが再演頼まれたり、東京芸術劇場小ホール2で芸劇eyesでインパラプレパラート×エビビモpro.合同公演「エビパラビモパラート」をやったりと忙しくなってきた事を知る。
 前に観に行ったのはインパラプレパラート 第九回公演「笑われガスター」ってやつ。これはかなり面白かった。


 芸劇eyesってなんか聞いた事あんなって思ったら今度観に行く予定の快快「SHIBAHAMA」もそれなんだな。なるほど注目されてるんだなあ、インパラプレパラートの方も時間があれば行こうかな。


 青木と会う前に渋谷でこれまた専門の友人の只石に勧められていたホン・サンス監督「浜辺の女」を借りる。さすがに渋谷のツタヤにはあった。


【ストーリー】脚本の執筆に行き詰まった映画監督のチュンネは、後輩の美術監督チャンウクを誘い、旅に出かける。チャンウクには恋人ムンスクとの先約があったが、結局彼女もこの旅に同行することに。シーズンオフのビーチを訪れた3人だったが、チュンネはムンスクに興味を抱き、ムンスクもチュンネに惹かれ、ふたりはいつしかチャンウクの目を盗んで肉体関係を結ぶ…。
 

 ってあるんだけどこれだけ見ると山下敦弘監督「リアリズムの宿」とガエル・ガルシア・ベルナル主演「天国の口、終りの楽園。」を足して二で割ったようないイメージは受けるのだが一週間以内には観よう。


 雨の中をC.C.Lemonホールへ。一階の八列目というかなり近距離で。Salyu以外にはドラムはあらきゆうこさん、ベースは元Syrup16gキタダマキさんに、ギターは名越さんとこの3人はわりと鉄板的なメンツであとはもう一人ギター、外人さんのチェロにミスチルとかでキーボードのサニーさんにコーラスの女性と八人体制だった。「MAIDEN VOYAGE」は「処女航海」って意味なんだね。


 前にここに来たのはザゼンボーイズ×立川志らくさんの時、その時は座って観てくださいというアナウンスがあったが、今回は本編が終わるまではみんな座って聴いていた。


 Salyuの声は子守唄みたいな感じで包まれる感じっていうか、たぶん女性シンガーで一番観に行ってる。
 前に観たのが「MAIDEN VOYAGE」の初回版に付いている武道館DVDの時のライブで、たぶん声の調子は最高という感じではない気がした。なんとなくなんだけど、あれがマックスじゃないはず。


 彼女は一時わりとフンワリ的な少し太った時があったけど今はなんかかなり痩せてる。ワンピース的な衣装とかでも膝上で脚を見せてた。あとボブだよね、最近は。まあ、足フェチじゃなくてもそこに足があるのなら見ますし膝上ならば脚のラインを見てしまう哀しい男の性。


 初めてCOUNT DOWN JAPANで観たのが05/06とかで持っていかれたのが「彗星」だったんだけどしなかった。
 久しぶりに聴きたかかったんだけど。一曲カバーやったんだけど「キス・フローズンなんとか」みたいな曲。セトリは自信ないけど「Peaty」「VALON-1」「再生」「双曲線」「to U (Salyu ver.)」「Dramatic Irony」「風に乗る船」なんかがニューアルバム以外ではやったかな、もう何曲かあったと思うけど。


 ニューアルバムだと「イナヅマ」は盛り上がってたな、シングル「コルテオ 〜行列〜」「Halfway」「新しいYES」「iris 〜しあわせの箱〜」「EXTENSION」とかシングルはやってた。
 本編終わってからのアンコールはみんな席立ってみる感じになってた。昔は「to U (Salyu ver.)」が締めだったり最後の方だったけど本編の最後の方でやってたな。

  
 僕には諸々の思い出がある「Dramatic Irony」がすごく楽しそうにポップな感じで、むむむと思いもしたが、でもいい曲だよね。
 春だよねみたいな流れで「Halfway」にいったりして、MCもわりと長めだったかな。最後は「風に乗る船」だった。


 年々と顔がずいぶんと変わっていってるなあ、ファースト出る前とかは新宿ロフトでのライブでも小林武史がキーボードやってたけど、売れていくにつれていつの間にか消えた感じ。


Salyu / Lily Chou-chou - グライド(Glide) Live


 ↑これ武道館のやつだな、たぶんDVDのYou Tubeにしてるからすぐに削除されるかも。でも髪型今日と一緒だな、やっぱり。
 岩井俊二監督「リリイ・シュシュのすべて」の事知らない世代も増えてるけどこの作品からSalyuリリイ・シュシュとして世には出たんだよね。