録画したタモリ倶楽部の総集編を見ているけど最初の方は電車のとこばっかりだな。さすがタモリさん、趣味を全開に出している所が。それにしても変な企画を通してやってるなあ。パンスト・オブ・ジ・イヤーって男性がパンスト履いていいやつを決めるってなんて内容なんだよ。面白いからいいんだけど。原田芳雄さんは電車の回だと常連で渋い役者さんのイメージがぶち壊れてて、本当に好きなんだとわかる。
「おやすみプンプン」第四巻が発売。展開は中学に入ってからますますカオス。でも、内容はまったく未知のことじゃなくて、それを知っていたり経験したり見たり聞いたりしてきたことだからこの物語の中に蠢く感情たちが、痛い。 痛くて懐かしくて怖くてでもわかるようなごちゃ混ぜな感情が、描かれている。
終わりのないような世界はそれでも続いていく、でも終わりはもちろんある。自分でそれを選ぼうが選ばなくても平坦な日々は永遠のように見えてもやがては終わる。
ゼロ年代を代表する漫画として残る作品のひとつ。でしょう。プンプンは過ぎた青春時代というかティーンエイジャーの頃の想いや感情を引き出してくるし、叔父の雄一はこれから僕が迎える年齢に差し掛かって抱える問題だったり苦悩だったり、起こりうる可能性のことを書いていて、どちらもわからなくはないので痛くてわかる。
それにしてもシュールな作品ではあるが、ヒロイン・愛子のキャラクターがなにか「ボーイズ・オン・ザ・ラン」の植原ちはるのような気がしてきた。主人公が好きになるかわいい女の子、でもその後関わっていく中でめんどくさいというか主人公はその彼女によってかなりの判断をすることになり、徹底的に傷つくことに導くヒロイン。かつての少年漫画にはなかったヒロイン。
でも、本当に男子と女子という間にあるのは理解したいし分かり合いたいという想いをどこか裏切る壁のような情緒レベルや価値観の差、分かり合える気がするのか、あるいは分かり合えることはないと思って付き合うかはだいぶ違う。
愛子という女の子がキーマンであるが、彼女のいう全てわかりあえるような存在を求めてそれになろうとするならば自我を無くして相手のレベルに染まり彼女の一部になるしかない、しかしそれは無理だ。
分かり合えた気がしても気持ちは変わるし体を重ねても想いが重なるわけではない、気持ちや性欲は同じベクトルに向かわないし、すれ違う気持ちと肉体の気持ちよさはまた別のものだから。浅野いにおのインタビューを読んだら高校生とか長い時間のスパンでの物語らしいのでここからどう展開していくのかが非常に気になる。
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昨日から原因不明の頭痛に襲われ、帰って飯を食べたら吐き気がしてとりあえず吐いたけど頭痛と気持ち悪さは消えず。
今日は園子温監督「愛のむきだし」の舞台挨拶がある初日を観に行くのだが今から寝て起きれるか? まあ気持ち悪さで寝れないけど、映画が四時間あるわけで、寝ないで行って耐えれるのか不安。 風邪とかインフルエンザならまだいいんだが、ただ頭痛だけだからなんじゃらほいっ?
寝れないから「タモリ倶楽部」総集編見て続いて「ラブシャッフル」三話を見た。「ラブシャ」は愛情と同情がテーマ。今回は谷原さん扮する精神科医・菊田の過去、自殺してしまった彼女のことが出てくる。香里奈扮する愛瑠が自殺した彼女の墓の前で菊田に「わたしじゃダメ?」と言うと。
「いけないよ、愛瑠。君はそうやっていつも、誰かに同情して恋愛を始めていたんだろう。愛情と同情は温かさが似ているが赤と青のように色が違う。君は教会の言葉通りの相手を選ぶんだ。共に助け合い、共に歩む。それがまるで悲しみでも苦しみでもなく、ただ喜びである相手を。相性が隣り合ったピースのようにパチリと合う彼がどこかにいる」
「いないわよ、そんな人」
「双子のお兄さんを言い訳にするのは止めなさい。僕のケースとは違う。君が言った通り病気だったんだから」
「だって」
「君は他の女の子のように仕事や生活、子供、何かで折り合いがつけられる人じゃない」
「どこにもいないわよ、そんな人」
と野島節が炸裂してるわけですが。基本的に僕のような野島信者にはどっしりくるのだか野島作品に嫌悪感を示す人には耐えれない台詞だろう。
ピースのようにと言われて、そんな人いないと言いますが、ちなみに「リップスティック」に似たような会話があり、田中美奈子扮する沢村は「たとえ出会えなくても、この世界のどこかにはいたのだと」と返す辺りに呼応している。
見てて思ったけど、野島さんの一番新しい小説の「スヌスムムリクの恋人」で内容は幼馴染みの四人の兄弟のように育った男子、ひとりが女の子の心を持って男の子の体で生まれてしまったという話。
簡単に言うと椿姫綾菜が幼馴染みにいてみんなが理解して助けて、性転換手術で彼は彼女になるんだけども、主人公がある行動に出ることで彼は本当の彼女になる。
双子の兄を病気で失った愛瑠、でも彼女が実は兄で失った妹として生きているとしたら? ありえない? ところどころに出る「わたしって男の子みたいでしょ」がすっごい細かい伏線だったり?
基本的にはないのだが深読みしてしまった。となると彼女は諭吉(DAIGO)とも性的な関係を持ってないしとか様々な無理は生じる。ちなみに「スヌスムムリクの恋人」のスヌスムムリクとはスナフキンの本当の名前。
書いてたら頭痛と吐き気が治まった、がもう寝れやしねえ。映画観る前にレッドブル飲むしかないなあ。
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